JP5907261B2 - 駆動装置、電子機器及び駆動制御プログラム - Google Patents

駆動装置、電子機器及び駆動制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、アクチュエータを駆動させる駆動装置、電子機器及び駆動制御プログラムに関する。
従来から、フラットなタッチパネルを入力手段とする電子機器がある。このタッチパネルは、タッチパネルに対する接触を入力操作として受け付けるものであり、操作に応じた触感を提供することは考慮されていなかった。そのため従来のタッチパネルでは、操作に応じた触感を表現するデバイスの搭載が望まれていた。
そこで近年では、例えばLRA(Linear Resonant Actuator)による振動を利用して操作に応じた触感を提供することが考えられている。また、LRAの駆動方法については、特許文献1として挙げるものや、触覚提示デバイスを制御するための専用IC(Integrated Circuit)等がある。
特開2012−20284号公報
しかしながらLRAを用いた振動では、入力を停止してもただちに振動が停止しないため、例えばメタルドーム式のボタンを押下する操作で生じる急峻な触感等を表現することが困難である。また、特許文献1のようなLRAの入力停止後に逆位相入力を行う振動抑制手段もあるが、抑制効果が不十分であった。このため従来の技術では、操作の種類に対する適切な触感の違いを表現することが困難である。
そこで開示の技術は、操作に応じた触感を提供することが可能な駆動装置、電子機器及び駆動制御プログラムを提供することを目的とする。
開示の一態様の駆動装置は、タッチパネルを振動させるアクチュエータの駆動装置であって、前記アクチュエータの共振周波数をf0としたとき、周波数f1=m/n×f0(m,nは自然数かつm≠n)を満たす正弦波をm周期含む駆動信号の波形データが格納された記憶部と、前記記憶部に格納された前記波形データを読み出し、前記波形データに対応する駆動信号を前記アクチュエータへ出力する駆動処理部と、を有し、m、nは、前記駆動信号の出力の停止から0.02秒以内に、前記タッチパネルの振動の加速度が0.02G以下になる値である。
開示の技術によれば、操作に応じた触感を提供することができる。
第一の実施例の概要を説明する図である。 人の加速度器官の感度を示す図である。 第一の実施例の電子機器を説明する図である。 LRAの例を示す図である。 第一の実施例の駆動装置を説明する図である。 第一の実施例の駆動装置によるLRAの駆動を説明するフローチャートである。 LRAの模式図の例を示す図である。 第一の実施例のLRAの駆動信号の例を示す図である。 LRAの変位を説明する図である。 LRAの振動の速度及び振動の加速度の例を示す図である。 LRAの固有振動数の正弦波を駆動信号としたときのLRAの振動の加速度を示す図である。 LRAの固有振動数の正弦波による駆動信号停止後にLRAに発生する振動の逆位相の電圧を振動抑制信号として印加したときのLRAの振動の加速度を示す図である。 特定の条件を満たさない信号を駆動信号としたときのLRAの振動の加速度を示す図である。 特定の条件を満たす信号を駆動信号としたときのLRAの振動の加速度を示す図である。 LRAが筐体に設けられた電子機器の例を示す図である。 第二の実施例の駆動装置を説明する図である。 第二の実施例における共振周波数の測定処理を説明するフローチャートである。
(第一の実施例)
以下に図1を参照して本実施例の概要について説明する。図1は、第一の実施例の概要を説明する図である。
図1(A)は、人間の指に加速度計1を取り付けてボタン2を押下した際に生じる振動の加速度の波形11を示す図である。図1(B)は、人間の指に加速度計1を取り付けて、LRA(Linear Resonant Actuator)が取り付けられたタッチパネル3をタッチした際に生じる振動の加速度の波形12を示す図である。図1の例では、ボタン2は例えばメタルドーム式のボタンである。またボタン2とタッチパネル3は、電子機器に設けられたものである。
波形11で示される振動は、1〜数周期で急速に減衰する。これに対して波形12で示される振動は、駆動信号の供給を停止後もLRAの固有振動数による自由振動が減衰するまで続く。以下の本実施例の説明では、駆動信号の供給停止後も続くLRAの固有振動数による自由振動を残留振動と呼ぶ。
ところで、人間の指は、振動周波数200Hzにおいて振動の加速度が0.02G以下になると振動を感知できなくなる。振動周波数とは、1秒間の振動数である。振動の加速度とは、単位時間当たりの振動の速度変化量を示すものである。図2は、人の加速度器官の感度を示す図である。尚人間の加速度を感知する器官は、パチニ小体である。パチニ小体は、主に皮膚に見られる主要な4種類の機械受容体のうちの1つである。
すなわち波形11では、指は0.01sec以内に振動の加速度が0.02G以下とるため振動を感知しなくなる。これに対して波形12では、振動の加速度が0.02G以下になるまで0.1secが必要であり、指は0.1sec経過するまで振動を感知し続ける。したがって波形11で示される振動と、波形12で示される振動とでは、人間が感知する触感として全く異なるものとなる。
そこで本実施例では、残留振動を抑制することで1〜数周期で急速に減衰する振動を発生させ、クリック感を表現する。
本実施例では、特定の条件を満たす駆動信号をLRA140に供給したときにLRA140の振動が1〜数周期で停止し残留振動が発生しないことに着目し、この特定の条件を満たす駆動信号をLRA140に印加する。
以下に図3を参照して本実施例の電子機器について説明する。図3は、第一の実施例の電子機器を説明する図である。
本実施例の電子機器は、例えば表示機能と入力機能とを有するタッチパネルを入力手段として有する機器であれば良い。例えば本実施例の電子機器は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯情報端末等であっても良い。
本実施例の電子機器100は、筐体110、タッチパネル120、両面テープ130、LRA140、基板150を有する。
本実施例の電子機器100では、両面テープ130により、タッチパネル120が筐体110に固定されている。LRA140は、タッチパネル120の筐体側の面に取り付けられている。LRA140は、予め設計された共振周波数を持つ振動系とアクチュエータとが組み合わされたもので、主に共振周波数で駆動して振動を発生させる振動デバイスであり、駆動波形の振幅により振動量が変化する。LRA140の詳細は後述する。尚本実施例ではLRA140を振動デバイスとしたが、共振器と加振用のアクチュエータを備えた構造であればLRAに限らない。
基板150は、筐体110内部に配置されている。基板150には、LRA140の駆動を制御するために駆動装置やLRA140に駆動信号を出力するドライバICが実装されている。
本実施例の電子機器100は、タッチパネル120にユーザの指が接触すると、この接触を感知して基板150に実装された駆動装置によりLRA140を駆動し、LRA140の振動をタッチパネル120に伝播させる。
尚本実施例の電子機器100は、タッチパネル120を入力操作部とする機器であればよいため、例えばATM(Automatic Teller Machine)のように特定の場所に設置されて利用される機器であってもよい。
以下に図4を参照してLRA140について説明する。図4は、LRAの例を示す図である。図4(A)はボイスコイルを用いたLRAの例を示す図であり、図4(B)は圧電素子を用いたLRAの例を示す図である。
図4(A)に示すLRA30は、ばね31、磁石32、コイル33を有する。LRA30は、ばね31のばね定数をkとし、磁石32の質量をmとすると、固有振動数f0が以下の式1で示される。
Figure 0005907261

図4(B)に示すLRA40は、重り41、梁42、圧電素子43を有する。LRA40は、重り41の質量をmとし、梁42のヤング率をEとし、梁42の断面2次モーメントをIとし、Lを梁42の長手方向の長さとすると、固有振動数f0が以下の式2で示される。
Figure 0005907261

本実施例のLRA140は、ボイスコイルを用いたLRA30を適用しても良いし、圧電素子43を用いたLRA40を適用しても良い。
次に図5を参照して本実施例の電子機器100の有する基板150に実装された駆動装置について説明する。図5は、第一の実施例の駆動装置を説明する図である。
本実施例の駆動装置200は、CPU(Central Processing Unit)210と、メモリ220とを有する。CPU210は、メモリ220に格納された駆動制御プログラム230を読み出して実行することで、後述するLRA140の駆動処理を行う。メモリ220には、LRA140の駆動を制御する駆動制御プログラム230が格納される記憶領域と、波形データ240が格納される記憶領域と、触感を提供するAPI(Application Programming Interface)250が格納される記憶領域とが設けられている。
駆動制御プログラム230は、CPU210にLRA140の駆動制御を実行させる。波形データ240は、LRA140により生じる振動によりクリック感を表現するために予め生成された駆動波形のデータである。波形データ240の詳細は後述する。API250は、駆動制御プログラム230により起動され、触感を提供するための各種処理を行う。API250は、図5ではAPI250はメモリ220に格納されるものとしたが、基板150に実装された他のメモリに格納されていても良い。
図6は、第一の実施例の駆動装置によるLRA140の駆動を説明するフローチャートである。
本実施例の駆動装置200は、タッチパネル120に対する接触を検出すると(ステップS601)、API250を起動させる(ステップS602)。具体的には駆動装置200は、例えばタッチパネル120上に表示されたボタンに対する接触があった場合等にAPI250を起動しても良い。
API250は、メモリ220に格納された波形データ240を読み出し、波形データ240に対応した駆動指令をドライバIC260へ出力する(ステップS603)。ドライバIC260は、駆動指令を受けて波形データ240をD/A(Digital to Analog)変換し(ステップS604)、アンプ等により増幅する(ステップS605)。ドライバIC260は、増幅した信号をLRA140に対して出力する(ステップS606)。
以下に本実施例の波形データ240について説明する。本実施例の波形データ240は、残留振動を停止させる特定の条件を満たす駆動信号の波形を示すデータである。
特定の条件を満たす駆動信号は、LRA140の固有振動数(以下、共振周波数)をf0としたとき、f1=m/n×f0(m,nは自然数かつm≠n)となる周波数f1の信号でLRA140をm回加振する信号である。
図7は、第一の実施例のLRA140の模式図の例を示す図であり、図8は、第一の実施例のLRA140の駆動信号の例を示す図である。
本実施例のLRA140は、図7に示すように共振周波数f0=175Hz、重りの重さを1.5g、重りを支持するばね定数を1813.5N/mのものとした。
本実施例の駆動信号は、m=2,n=1としたとき、駆動信号の周波数f1=2/1×175=350Hzとなる。周波数をf1としたときの駆動信号Fは、図8に示す波形となる。図8の例では、駆動信号F=0.01sin2πf1tとなる。図8の駆動信号Fは、m=2であるから2周期の正弦波である。
本実施例では、例えば図8に示す駆動信号Fを示すデータが波形データ240としてメモリ220に格納される。波形データ240は、例えば駆動信号Fの周波数f1の値と、振幅と位相の値と、m,nの値等を含んでいても良い。また波形データ240は、駆動信号Fの波形そのものを示すデータであっても良い。
また本実施例では、駆動信号Fの周波数f1は、m/n×f0に対して誤差が1%以下となるように設定することが好ましい。このように周波数f1を設定すれば、駆動信号の印加を停止した後に残留振動が生じたとしても、振動の加速度は人の感知下限である0.02G以下となり人に感知されないため、クリック感を損ねることがない。
本実施例の駆動装置200は、図6のステップS603において、API250により、駆動信号Fを示す波形データ240を読み出し、波形データ240に対応した駆動指令をドライバIC260へ出力する。ドライバIC260は、波形データ240をD/A変換して増幅し、LRA140に出力する。
本実施例の駆動装置200において、LRA140に駆動信号Fが印加された場合について説明する。
駆動信号FがLRA140に印加されると、LRA140には、周波数f1の強制振動とLRA140の共振周波数f0の自由振動が生じ、LRA140の変位はこれらの合成波となる。
図9は、LRAの変位を説明する図である。図9(A)は、変位を説明する第一の図であり、図9(B)は変位を説明する第二の図である。
図9(A)において、点線で示される波形はLRA140に駆動信号Fが印加されたときに生じる振動変位の強制振動成分y1を示し、実線で示される波形は自由振動成分y2を示す。駆動信号FがLRA140に印加されたときの応答変位y3は、強制振動成分y1と自由振動成分y2との合成波となる。
図9(B)は、応答変位y3の例を示す図である。応答変位y3は、駆動信号Fが0となるタイミングTにおいて0となることがわかる。
応答変位y3が0となるタイミングTにおいて、LRA140の振動の速度、振動の加速度ともに0になるため、LRA140の振動は停止する。
図10は、LRA140の振動の速度及び振動の加速度の例を示す図である。図10(A)は応答変位y3の波形を示す図であり、図10(B)は応答変位y3の微分である速度の波形y3′の波形を示す図であり、図10(C)は応答変位y3の2回微分である加速度の波形y3″の波形を示す図である。
図10からわかるように、速度の波形y3′と加速度の波形y3″とは、応答変位y3が0となるタイミングで0となる。すなわちLRA140の振動がタイミングTで停止する。
このとき加速度の波形y3″は、0.01sec以内に2周期で停止する。したがって図10の例では、振動の加速度が0.01sec以内に0.02G以下となり、ボタン2を押下した際のクリック感を表現することができる。
尚本実施例では、m=2,n=1としたが、これに限定されない。本実施例では、m,nは自然数(0を含まない)かつm≠nを満たせば良い。尚m,nの関係は、m>nを満たす関係であることが好ましい。
以下に図11乃至図14を参照して、本実施例の効果を説明する。図11は、LRA140の共振周波数の正弦波を駆動信号としたときのLRA140の振動の加速度を示す図である。
図11(A)は、LRA140の共振周波数f0=175Hzの正弦波の駆動信号を示す。図11(B)は、図11(A)の正弦波を駆動信号としてシミュレーションした際のLRA140の振動の加速度を示す。図11(C)は、共振周波数f0=175HzのLRA140を搭載した実機において図11(A)の駆動信号をLRA140に印加した際のタッチパネル120の振動の加速度を示す。尚タッチパネル120の加速度は、タッチパネル120の中央に加速度計を配置して検出したものである。
図11(B),(C)からわかるように、共振周波数f0の正弦波を駆動信号とした場合、残留振動が0.1sec以上に亘り現れる。
尚図11(C)において駆動信号が印加されるLRA140は、共振周波数f0=175Hz、重りの重さを1.5g、重りを支持するばね定数を1813.5N/mのものとした。
図12は、駆動指令によってLRA140に発生する振動の逆位相の電圧を振動抑制信号として加えたときのLRA140の振動の加速度を示す図である。図12(A)は、LRA140の共振周波数f0=175Hzの正弦波の駆動信号を示す。図12(B)は、LRA140を搭載した実機において図12(A)の正弦波を駆動信号とし、且つ駆動信号の供給停止後にLRA140に発生する振動の逆位相の電圧を印加したときのタッチパネル120の振動の加速度を示す。
図12の例では、図11に比べて残留振動は小さくなるが、振動の加速度が人の感知下限の0.02G以下になるまでに0.05sec以上かかる。
図13は、特定の条件を満たさない信号を駆動信号としたときのLRA140の振動の加速度を示す図である。
図13(A)は、特定の条件を満たさない周波数300Hzの正弦波の駆動信号を示す。図13(B)は、図13(A)の正弦波を駆動信号としてシミュレーションした際のLRA140の振動の加速度を示す。図13(C)は、共振周波数f0=175HzのLRA140を搭載した実機において図13(A)の駆動信号を印加した際のタッチパネル120の振動の加速度を示す。
図13の例では、図(B),(C)からわかるように、特定の条件を満たさない周波数の正弦波を駆動信号とした場合、残留振動が0.04sec以上に亘り現れる。
図14は、特定の条件を満たす信号を駆動信号としたときのLRA140の振動の加速度を示す図である。
図14(A)は、特定の条件を満たす周波数350Hzの正弦波の駆動信号を示す。図14(B)は、図14(A)の正弦波を駆動信号としてシミュレーションした際のLRA140の振動の加速度を示す。図14(C)は、共振周波数f0=175HzのLRA140を搭載した実機において図14(A)の駆動信号を印加した際のタッチパネル120の振動の加速度を示す。
図14の例では、図14(B),(C)からわかるように、0.02sec以降は残留振動の加速度が感知下限の0.02G以下となり、振動の波形は短時間の波形となる。
以上から、LRA140による振動の波形は、LRA140の共振周波数をf0としたとき、f1=m/n×f0(m,nは自然数かつm≠n)となる周波数f1の信号でLRA140をm回加振する信号を駆動信号とすれば、残留振動をなくすことができる。またLRA140を搭載した実機におけるタッチパネル120の振動の加速度の波形は1〜数周期で急速に減衰する短時間の波形となり、クリック感を表現することができる。
また本実施例の電子機器100では、LRA140がタッチパネル120の筐体側の面に取り付けられるものとしたが、これに限定されない。LRA140は、例えば筐体110内部に配置された基板150の近傍に配置されても良い。
図15は、LRA140が筐体に設けられた電子機器の例を示す図である。図15に示す電子機器100Aでは、LRA140が筐体110内部に設けられた基板150の近傍に配置されている。本実施例は、電子機器100Aに対しても適用することができる。また電子機器100Aに本実施例を適用した場合、本実施例の電子機器100と同様にメタルドーム式のボタン2を押下した際のクリック感を表現することができる。
(第二の実施例)
以下に図面を参照して第二の実施例について説明する。第二の実施例では、LRA140の共振周波数f0を電子機器100に組み込んだ状態で測定した値とする例である。第二の実施例の説明では、第一の実施例との相違点についてのみ説明する。また第二の実施例において、第一の実施例と同様の機能を有するものには第一の実施例の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施例では、LRA140を電子機器100に組み込んだ状態におけるタッチパネル120の共振周波数f0′を測定する。そして本実施例では、駆動信号Fの周波数f1を算出する際に共振周波数f0′を用いる。
図16は、第二の実施例の駆動装置を説明する図である。本実施例の駆動装置200Aは、CPU210Aと、メモリ220Aとを有する。
CPU210は、メモリ220Aから後述する周波数測定プログラム255を読み出して実行することで、後述する共振周波数f0′の測定と再設定を行う。
メモリ220Aには、駆動制御プログラム230、波形データ240、API250に加え、周波数測定プログラム255、設計値データ256が格納されている。
周波数測定プログラム255は、例えばLRA140が電子機器100に組み込まれた状態でのLRA140の共振周波数f0′の測定処理をCPU210に実行させる。設計値データ256は、電子機器100が設計された際に決められた値である。本実施例の設計値データ256は、例えばLRA140固有の共振周波数f0である。
以下に本実施例における共振周波数f0′の測定について説明する。
図17は、第二の実施例における共振周波数の測定処理を説明するフローチャートである。
本実施例において、電子機器100に対して共振周波数f0′の測定指示がなされると(ステップS1701)、CPU0210は周波数測定プログラム255を読み出す。本実施例において共振周波数f0′の測定指示がなされるときとは、例えば電子機器100の製造工程においてLRA140とタッチパネル120を筐体110に組み込む工程が終了したときや、工場出荷時等である。
周波数測定プログラム255は、CPU210に、LRA140に対して所定の周波数の帯域において複数の周波数の正弦波を駆動信号として印加させる(ステップS1702)。具体的には例えばCPU210は、100Hzから300Hzにおいて、周波数100Hzの正弦波、周波数110Hzの正弦波、・・・、周波数290Hzの正弦波、周波数300Hzの正弦波というように、LRA140に駆動信号を印加する。
周波数測定プログラム255は、CPU210に、周波数の異なる駆動信号毎のタッチパネル120の振動の加速度の最大値をメモリ220Aに格納させる(ステップS1703)。具体的には電子機器100は、図示しない加速度センサが内蔵されており、周波数の異なる駆動信号がLRA140に印加される度にタッチパネル120の振動の加速度の最大値を検出する。メモリ220は、周波数測定プログラム255による演算結果を記憶する領域が設けられており、この領域に駆動信号毎の加速度の最大値が一時的に格納される。
続いて周波数測定プログラム255は、CPU210に、メモリ220Aに格納された加速度のうち、加速度が最大となる駆動信号の周波数を選択させる(ステップS1704)。続いて周波数測定プログラム255は、選択した駆動信号の周波数を共振周波数f0′とし、CPU210に、メモリ220Aの設計値データ256を共振周波数f0′に上書きさせる(ステップS1705)。
本実施例では、この処理により共振周波数をf0からf0′へ変更する。したがって本実施例では、残留振動を抑制するための駆動信号の周波数f1は、f1=m/n×f0′となる。
よって本実施例では、例えばLRA140にタッチパネル120や筐体110等の振動が重畳されるような場合に、直接ユーザの指に触れるタッチパネル120の共振周波数f0′に基づき駆動信号f1を算出することができる。このため本実施例では、ユーザに対して1〜数周期で急速に減衰する短時間の波形の触感を直接提供することができ、クリック感を表現することができる。
尚本実施例では、共振周波数f0′を周波数測定プログラム255により行うものとしたが、共振周波数f0′は電子機器100の外部で測定され、メモリ220Aの設計値データ256に上書きされても良い。
また本実施例は、電子機器100Aにも適用することができる。
以上、実施の形態の駆動装置、電子機器及び駆動制御プログラムについて詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
100、100A 電子機器
110 筐体
120 タッチパネル
130 両面テープ
140 LRA
200 駆動装置
210 CPU
220 メモリ
230 駆動制御プログラム
240 波形データ
250 API
255 周波数測定プログラム
256 設計値データ
260 ドライバIC

Claims (5)

  1. タッチパネルを振動させるアクチュエータの駆動装置であって、
    前記アクチュエータの共振周波数をf0としたとき、周波数f1=m/n×f0(m,nは自然数かつm≠n)を満たす正弦波をm周期含む駆動信号の波形データが格納された記憶部と、
    前記記憶部に格納された前記波形データを読み出し、前記波形データに対応する駆動信号を前記アクチュエータへ出力する駆動処理部と、を有し、
    m、nは、前記駆動信号の出力の停止から0.02秒以内に、前記タッチパネルの振動の加速度が0.02G以下になる値である、駆動装置。
  2. 前記周波数f1は、f1=m/n×f0(m,nは自然数かつm>n)を満たす請求項1記載の駆動装置。
  3. タッチパネルと、
    前記タッチパネルを振動させる共振周波数f0のアクチュエータと、
    アクチュエータの共振周波数をf0としたとき、周波数f1=m/n×f0(m,nは自然数かつm≠n)を満たす正弦波をm周期含む駆動信号の波形データが格納された記憶部と、前記記憶部に格納された前記波形データを読み出し、前記波形データに対応する駆動信号を前記アクチュエータへ出力する駆動処理部と、を有し、m、nは、前記駆動信号の出力の停止から0.02秒以内に、前記タッチパネルの振動の加速度が0.02G以下になる値である、駆動装置と、を有する電子機器。
  4. 前記記憶部には、前記アクチュエータの前記共振周波数f0が格納されており、
    所定の帯域において周波数の異なる駆動信号を前記アクチュエータに印加し、駆動信号毎の前記タッチパネルの振動の加速度の最大値を前記記憶部に記憶させる加速度記憶処理部と、
    記憶された前記加速度のうち、最も大きい加速度と対応する駆動信号の周波数を前記記憶部に格納された前記アクチュエータの前記共振周波数f0に上書きする書き換え処理部と、を有する請求項3記載の電子機器。
  5. コンピュータに、
    タッチパネルを振動させるアクチュエータの共振周波数をf0としたとき、周波数f1=m/n×f0(m,nは自然数かつm≠n)を満たす正弦波をm周期含む駆動信号の波形データを読み出す処理と、
    前記波形データに対応する駆動信号を前記アクチュエータへ出力する処理と、を実行させ、
    m、nは、前記駆動信号の出力の停止から0.02秒以内に、前記タッチパネルの振動の加速度が0.02G以下になる値である、駆動制御プログラム。
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