JP5817212B2 - スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、クリックばねを備えるスイッチに関する。
従来、携帯電話機等の電子機器の入力キースイッチに、クリックアクション付きのスイッチを用いる構成が知られている。クリックアクション付きのスイッチは、押下入力時にクリック感を操作者に与えることができる。クリックアクション付きのスイッチは、クリックばねを備える。
図10及び図11を参照して、従来のスイッチ1aを説明する。図10に、従来のスイッチ1aの断面構成を示す。図11に、従来のスイッチ1aの動作荷重変位特性を示す。
図10に示すように、スイッチ1aは、クリックばね2と、スイッチ基台3と、固定接点4,5,6と、ばね押えシート7と、を備える。クリックばね2は、ドーム形状の金属導体からなる接点用のばねである。クリックばね2は、上面から見た平面において円形をしており、この円形の中心を可動接点2aとする。図10に、クリックばね2における可動接点2aを通る断面が示されている。
スイッチ基台3は、クリックばね2が載置され、ばね押えシート7を支持するスイッチ基台である。スイッチ基台3には、固定接点4,5,6が設けられている。固定接点4,5,6は、金属導体からなる電気的な接点である。固定接点4,5は、クリックばね2を常時接触して支持している。固定接点6は、クリックばね2の可動接点2aに対応する位置に設けられている。ばね押えシート7は、クリックばね2上に貼られて、クリックばね2の位置を固定しているシートである。
スイッチ1aにおいて、クリックばね2の可動接点に垂直上方からの操作者の押下操作で押下操作範囲R内に動作荷重が加えられ、クリック感を与える。押圧操作した操作者が感じるクリック感は、クリックばね2の特性に大きく依存している。一般に、この種のクリック感は動作荷重変位測定器により測定する事が可能であり、図11に示すような動作荷重変位曲線として数値化して示すことができる。図11の横軸の変位[mm]は、クリックばね2の可動接点2aの垂直方向の変位であり、縦軸の動作加重[gf]は、可動接点2aの垂直方向にかかる動作荷重である。
図11に示すように、動作荷重が加えられていないクリックばね2に、動作荷重が加えられると、クリックばね2が変形し、動作荷重の増加にほぼ比例して変位が増加する。そして、さらに動作荷重が増加すると、ピークの動作荷重F1、変位S1になったところで、座屈によるクリックアクションが発生して、クリックばね2中央部が反転し動作荷重F1より小さな動作荷重で変位し(変位の増加に応じて動作荷重が減少し)、ボトムの動作荷重F2、変位S2になったところで、可動接点2aが固定接点6に接する。このようにして、固定接点4,5が、クリックばね2を介して固定接点6に導通される。そして、操作者の押下解除で動作荷重が0にされると、クリックばね2も元の形状に戻る。
クリック感を示す指標として、〔{(動作荷重F1)−(動作荷重F2)}/(動作荷重F1)〕×100%で表されるクリック率が知られている。クリック率は、感触の良し悪しを示す変数である。また、押圧操作位置がクリックばね2の中心部(可動接点2aに対応する位置)から位置ずれを起こすと、本来の動作荷重変位曲線が得られなくなり、クリック率が低下することが知られている。押圧操作位置の位置ずれは、使用機器筐体の公差や組立ずれ、回路基板への実装ずれなどによって生じる。押圧操作位置の位置ずれによる、クリック率の低下を抑制する為に、ばね押えシート7上にNub(突起形状物)を設ける方法が知られている(例えば、特許文献1、2、3、4、5参照)。
ここで、図12〜図15を参照して、従来のNub8bを有するスイッチ1bを説明する。図12に、従来のスイッチ1bの断面構成を示す。図13に、従来のスイッチ1bの動作荷重変位特性を示す。図14に、従来のNub8bの動作荷重変位特性を示す。図15に、従来のスイッチ1bの力学モデルを示す。
図12に示すように、スイッチ1bは、クリックばね2と、スイッチ基台3と、固定接点4,5,6と、ばね押えシート7と、Nub8bと、を備える。Nub8bは、ばね押えシート7上に接着剤9を用いて接着されている。Nub8bは、合成樹脂材料を所定の形状に金型成型することにより形成されている。
図13に示すように、クリックばね2が有する動作荷重変位特性が、ばね押えシート7、接着剤9、Nub8bを順に伝わり、スイッチ1bの動作荷重変位特性として測定される。スイッチ1bにおいて、スイッチ1aと同様に、クリックばね2は、クリックアクションが得られているものとする。また、スイッチ1bにおいて、動作荷重Fがクリックばね2に作用すると、動作荷重が変位に対してほぼ比例(線形)に増加していき、動作荷重F1によって座屈を起こし、クリックばね2中央部が反転し動作荷重F1より小さな動作荷重で変位する。
図14に示すように、Nub8bの動作荷重変位特性は、動作荷重が変位に対してほぼ比例(線形)に増加していく。この傾きをばね定数k1で表す。同様に、ばね押えシート7及びNub8bのばね定数k2で表す。このようなスイッチ1bの力学モデルは、図15に示すように、直列に接続された2つのばね81,82で表される。ばね81,82は、それぞればね定数k1,k2のばねである。
特開2008−269864号公報 特開2008−177155号公報 特開2006−252887号公報 特開平10−125172号公報 特開平10−116639号公報
しかし、従来のスイッチ1bでは、図13に示したように、動作荷重がピークの動作荷重F1になるまで、動作荷重変位曲線が線形であり、スイッチの小型化(小型化・薄型化)により、ピークの動作荷重F1に至るまでの変位(ストローク)S1が減少し、良好な操作感覚が得られなかった。
本発明の課題は、スイッチを小型化しても、良好な操作感覚を得ることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のスイッチは、
押下によりクリックアクションを行うクリックばねと、
前記クリックばねの外周エッジ部が常時接触される第1の固定接点と、
前記クリックばねの可動接点がクリックアクション時に接触される第2の固定接点と、
前記クリックばねに貼り付けられたばね押えシートと、
前記第1及び第2の固定接点が設けられ、前記ばね押えシートを支持するスイッチ基台と、
動作荷重変位特性が非線形であり、前記ばね押えシートに設けられたNubと、を備え、
前記Nubの動作荷重変位曲線の原点における傾きであるばね定数k11と、前記クリックばね及び前記ばね押えシートの動作荷重変位曲線の動作荷重がピークの変位S1及びその動作荷重の点と原点とを結ぶ直線の傾きであるばね定数k3と、前記Nubの動作荷重変位曲線の非線形部分における任意の接点での接線の傾きであるばね定数k12と、前記ばね定数k11の直線及び前記ばね定数k12の直線の交点の変位s11とは、
k11<k3、
k12>k3、
0<s11<S1、を満足し、
前記クリックばね、前記ばね押えシート及び前記Nubは、夫々別の材料からなる
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチにおいて、
前記Nubは、所望の前記変位s11の値が得られる形状に形成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスイッチにおいて、
前記Nubは、所望の前記変位s11の値が得られる直径を有する円筒形状に形成されており、
前記円筒形状の円の直径は、大きくするほど、前記変位s11の値が小さくなる。
本発明によれば、スイッチを小型化しても、良好な操作感覚を得ることができる。
本発明の実施の形態のスイッチの断面図である。 実施の形態のスイッチの動作荷重変位特性を示す図である。 実施の形態のNub及び従来のNubの動作荷重変位特性を示す図である。 実施の形態のスイッチ及び従来のスイッチの動作荷重変位特性を示す図である。 実施の形態のNubの動作荷重変位特性とばね定数とを示す図である。 クリックばね及びばね押えシートの動作荷重変位特性とばね定数とを示す図である。 (a)は、実施の形態の一例のスイッチの平面図である。(b)は、(a)のVII−VII線における実施の形態の一例のスイッチの断面図である。 実施の形態の一例のスイッチのNubの動作荷重変位特性を示す図である。 実施の形態の一例のスイッチの動作荷重変位曲線を示す図である。 従来の第1のスイッチの断面図である。 従来の第1のスイッチの動作荷重変位特性を示す図である。 従来の第2のスイッチの断面図である。 従来の第2のスイッチの動作荷重変位特性を示す図である。 従来のNubの動作荷重変位特性を示す図である。 従来の第2のスイッチの力学モデルを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(実施の形態)
図1〜図9を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態のスイッチ1の装置構成を説明する。図1に、スイッチ1の断面構成を示す。
本実施の形態のスイッチ1は、例えば、電子機器用の操作部に用いられるスイッチである。当該電子機器は、押下操作入力を行う操作部を備える電子機器であり、例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、ゲーム機等の携帯機器である。
図1に示すように、スイッチ1は、クリックばね2と、スイッチ基台3と、固定接点4,5,6と、ばね押えシート7と、Nub8と、を備える。クリックばね2は、ドーム形状の金属導体からなり、クリックアクションが得られる接点用のばねである。クリックばね2の材料は、SUS301(ばね用ステンレス鋼帯)等のステンレス、ベリリウム銅、ばね用りん青銅等の金属導体である。しかしこれらの材料に限定されるものではなく、一般的にばね用途として用いられる材料であればよい。
また、クリックばね2は、図1の上方から見た平面形状が円形である。クリックばね2は、上方から見た平面の中心点を可動接点2aとする。また、クリックばね2の断面の中立面の全面又は一部が球面又は非球面である。中立面とは、圧縮側と引張側との境目にあり伸びも縮みもしない断面である。また、クリックばね2は、操作者の押下操作方向(垂直下方向)と逆方向に凸形状を有する。
スイッチ基台3は、ガラス−ナイロン樹脂等からなるスイッチケースである。スイッチ基台3には、クリックばね2が載置されており、ばね押えシート7を支持する。スイッチ基台3には、固定接点4,5,6が設けられている。固定接点4,5,6は、銅箔等の金属導体からなる電気的な固定された接点である。固定接点4,5は、クリックばね2の外周エッジ部を常時接触して支持している。固定接点6は、クリックばね2の可動接点2aに対応する位置に設けられている。固定接点6は、クリックばね2が操作者に押下されていない(動作荷重Fがない)状態でクリックばね2に接触されていない。
ばね押えシート7は、ポリイミドフィルム等で形成された絶縁性のシートである。ばね押えシート7は、クリックばね2及びスイッチ基台3の上面に貼り付けられている。ばね押えシート7は、スイッチ基台3上における上面から見たクリックばね2の平面の位置を固定している。この位置は、クリックばね2が固定接点4,5に接触し、且つクリックばね2の可動接点2aが座屈時に固定接点6に接触する位置である。
Nub8は、UV(Ultra Violet)硬化樹脂、高分子材料等、動作荷重変位特性が非線形になる材料で形成されたNubである。Nub8は、ばね押えシート7上で可動接点2aを含む押下操作範囲に設けられている。Nub8により、操作者は、押下操作が可動接点2aからずれても、可動接点2aに適切に動作荷重を伝えることができる。
次に、図2を参照して、スイッチ1における動作を説明する。図2に、スイッチ1の動作荷重変位特性を示す。
スイッチ1において、クリックばね2の中心の可動接点2aを操作者が上から動作荷重Fで押下操作した場合を考える。可動接点2aに力を加えない初期状態での動作荷重及び変位を0とする。図2において、実線がスイッチ1の動作荷重変位曲線である。
スイッチ1の初期状態において、クリックばね2に動作荷重Fを与える場合に、先ず、操作者がNub8に押下操作を行い、その押下操作が動作荷重FとしてNub8、ばね押えシート7を介して可動接点2aに伝わる。このようにして、動作荷重Fを増加開始する。図2に示すように、動作荷重Fは、変位が0から変位S0まで非線形に増加される。変位S0に対応する動作荷重を動作荷重F0とする。そして、動作荷重Fは、変位S0から変位S1までほぼ比例して(線形に)増加される。
そして、変位S1に対応する動作荷重F1でクリックばね2が座屈を起こす。すると、クリックばね2の可動接点2aを含む中央部分が反転し、動作荷重F1よりも小さな動作荷重で可動接点2aが変位する。その後、可動接点2aが変位S2に至るまで、動作荷重は減少し続ける。変位S2で可動接点2aが固定接点6に接し、クリックばね2を介して固定接点4,5と固定接点6とが電気的に導通する。そして、操作者がNub8への押下を解除し、動作荷重Fがなくなれば、クリックばね2は初期状態に復帰する。
図2では、スイッチ1の動作荷重変位曲線において、変位S0、動作荷重F0の点における接線を点線で示す。この点線を参照すると、変位0から変位S0までで動作荷重0から動作荷重F0までの範囲(図2でハッチングの領域)で、スイッチ1bの動作荷重変位曲線が非線形であることがよくわかる。
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態のスイッチ1及び従来のスイッチ1bの比較を説明する。図3に、本実施の形態のNub8及び従来のNub8bの動作荷重変位特性を示す。図4に、本実施の形態のスイッチ1及び従来のスイッチ1bの動作荷重変位特性を示す。
図3を参照して、本実施の形態のNub8単体及び従来のNub8bの動作荷重変位特性を説明する。図3で、Nub8単体の動作荷重変位曲線を実線で示し、Nub8b単体の動作荷重変位曲線を点線で示す。図3に示すように、本実施の形態のNub8単体の動作荷重変位曲線では、変位の増加に応じて動作荷重が非線形に増加している。従来のNub8b単体の動作荷重変位曲線では、変位の増加に応じて動作荷重がほぼ比例して(線形に)増加している。
図4を参照して、本実施の形態のスイッチ1及び従来のスイッチ1bの動作荷重変位特性を説明する。図4で、スイッチ1の動作荷重変位曲線を実線で示し、スイッチ1bの動作荷重変位曲線を点線で示す。図4に示すように、本実施の形態のスイッチ1の動作荷重変位曲線では、立ち上がり部分(図4で変位0から変位S0までで動作荷重0から動作荷重F0までのハッチングの領域)で、変位の増加に応じて動作荷重が非線形に増加している。従来のスイッチ1bの動作荷重変位曲線では、立ち上がり部分で、変位の増加に応じて動作荷重がほぼ比例して(線形に)増加している。
次に、図5及び図6を参照して、スイッチ1において良好な操作感覚が得られる条件を説明する。図5に、Nub8の動作荷重変位特性とばね定数k11,k12,k3とを示す。図6に、クリックばね2及びばね押えシート7の動作荷重変位特性とばね定数k3とを示す。
スイッチ1に、図15に示したスイッチ1bの力学モデルを当てはめる。図5に示すように、この力学モデルのばね定数k1に、Nub8の動作荷重変位曲線において立ち上がり(原点の接線)の傾きであるばね定数k11を用いる。図5に、原点を通るばね定数k11の直線が一点鎖線で示されている。図6に示すように、k3=F1/S1である。図5に、変位S1及びその動作荷重F1の点と原点とを通るばね定数k3の直線が点線で示されている。
図5のNub8の動作荷重変位曲線において、非線形部分の任意の接点における接線の傾きをばね定数k12とする。図5に、ばね定数k12の直線が二点鎖線で示されている。また、ばね定数k11の直線と、ばね定数k12の直線と、の交点を交点p11とする。交点p11は、ばね定数k11からばね定数k12へと変わる変曲点である。
ばね定数k11,k12,k3は、次条件式(1)、(2)を満足する。
k11<k3 …(1)
k12>k3 …(2)
また、交点p11の変位s11は、次条件式(3)を満足する。
0<s11<S1 …(3)
スイッチ1の各値が式(1)、(2)、(3)を満足することにより、スイッチ1の立ち上がりで非線形な動作荷重変位特性が得られ、良好な操作感覚が得られる。
次に、図7〜図9を参照して、操作感覚の調整を説明する。図7(a)に、スイッチ1Aの平面構成を示す。図7(b)に、図7(a)のVII−VII線におけるスイッチ1Aの断面構成を示す。図8に、スイッチ1AのNub8Aの動作荷重変位特性を示す。図9に、スイッチ1Aの動作荷重変位曲線を示す。
図7(a)、図7(b)に示すスイッチ1Aは、スイッチ1と同様の構成であり、Nub8をNub8Aに代えたものであり、さらに4つの端子10を備える。端子10は、固定接点4,5,6に接続された端子である。図7(a)、図7(b)に示すように、Nub8Aは、Nub8と同様の材料で成型された円筒形のNubである。図7(a)の平面において、Nub8の直径を直径Dとし、クリックばね2の直径を直径D1とする。
直径Dを0.7[mm]、0.8[mm]、0.9[mm]とした3つのスイッチ1Aを用意して測定を行った。これらのスイッチ1Aにおいて、直径D1は、2.4[mm]で固定長とした。
図8に示すように、直径Dが異なるNub8A単体の動作荷重変位特性を測定した。図8において、直径D=0.7[mm]のNub8A単体の動作荷重変位曲線を実線で示し、直径D=0.8[mm]のNub8A単体の動作荷重変位曲線を点線で示し、直径D=0.9[mm]のNub8A単体の動作荷重変位曲線を一点鎖線で示した。
図9に示すように、直径Dが異なるNub8Aを有するスイッチ1Aの動作荷重変位特性を測定した。図9において、直径D=0.7[mm]のNub8Aを有するスイッチ1Aの動作荷重変位曲線を実線で示し、直径D=0.8[mm]のNub8Aを有するスイッチ1Aの動作荷重変位曲線を点線で示し、直径D=0.9[mm]のNub8Aを有するスイッチ1Aの動作荷重変位曲線を一点鎖線で示した。
また、直径D=0.7[mm]、0.8[mm]、0.9[mm]のNub8Aを有するスイッチ1Aで共通して、動作荷重変位曲線における動作荷重F1の接点での接線をばね定数k12の直線とした。また、直径D=0.7[mm]、0.9[mm]のNub8Aを有するスイッチ1Aにおけるばね定数k11の直線とばね定数k12の直線との交点をそれぞれ交点p17,p19とした。
図8に示すように、Nub8Aの直径Dを変更することで、原点から、初期の立ち上がりのばね定数k11からばね定数k12へと変わる変曲点(交点p17,p19)までの変位が、直径Dを大きくするにつれて小さくなっていることが分かる。また、図9に示すように、スイッチ1の動作荷重変位特性においても同様に、直径Dを大きくすることで、動作荷重変位特性の非線形な立ち上がりが大きくなっていることが分かる。
よって、Nub8Aの円筒形の直径Dを大きくして原点から変曲点までの距離を短くすることで、低荷重での変位を抑制し、遊びの少ないシャープな感触のスイッチ1Aを作成することが可能である。逆に、直径Dを小さくして原点から変曲点までの距離を長く取ることで、小さな変位での荷重の上昇を抑制し、滑らかな荷重上昇のスイッチ1Aを作成することが可能である。
以上、本実施の形態によれば、スイッチ1は、クリックばね2と、固定接点4,5,6と、ばね押えシート7と、スイッチ基台3と、動作荷重変位特性が非線形であり、前記ばね押えシートに設けられたNub8と、を備える。ばね定数k11,k12,k3と、交点p11の変位s11とは、式(1)、(2)、(3)を満足する。このため、スイッチを小型化しても、スイッチ1で非線形の動作荷重変位特性が得られ、良好な操作感覚を得ることができる。
また、Nub8は、所望の変位s11の値が得られる形状としての円筒形状に形成されている。Nub8の円筒形状の円の直径Dは、大きくするほど、ばね定数k11,k12の直線の交点p11(変曲点)の変位s11の値が小さくなり、小さくするほど、変位s11の値が大きくなる。このため、Nub8Aの形状を変化させることで、スイッチ1Aでの動作荷重変位特性を制御する事が可能である。より具体的には、直径Dを大きくして原点から交点(変曲点)までの距離を短くすることで、低荷重での変位を抑制し、遊びの少ないシャープな感触のスイッチを作成することが可能である。逆に、直径Dを小さくして原点から交点(変曲点)までの距離を長く取ることで、小さな変位での荷重の上昇を抑制し、滑らかな荷重上昇のスイッチを作成することが可能である。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るスイッチの一例であり、これに限定されるものではない。上記実施の形態におけるスイッチの細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1,1A,1a,1b スイッチ
2 クリックばね
2a 可動接点
3 スイッチ基台
4,5,6 固定接点
7 ばね押えシート
8,8A,8b Nub
81,82 ばね
9 接着剤
10 端子

Claims (3)

  1. 押下によりクリックアクションを行うクリックばねと、
    前記クリックばねの外周エッジ部が常時接触される第1の固定接点と、
    前記クリックばねの可動接点がクリックアクション時に接触される第2の固定接点と、
    前記クリックばねに貼り付けられたばね押えシートと、
    前記第1及び第2の固定接点が設けられ、前記ばね押えシートを支持するスイッチ基台と、
    動作荷重変位特性が非線形であり、前記ばね押えシートに設けられたNubと、を備え、
    前記Nubの動作荷重変位曲線の原点における傾きであるばね定数k11と、前記クリックばね及び前記ばね押えシートの動作荷重変位曲線の動作荷重がピークの変位S1及びその動作荷重の点と原点とを結ぶ直線の傾きであるばね定数k3と、前記Nubの動作荷重変位曲線の非線形部分における任意の接点での接線の傾きであるばね定数k12と、前記ばね定数k11の直線及び前記ばね定数k12の直線の交点の変位s11とは、
    k11<k3、
    k12>k3、
    0<s11<S1、を満足し、
    前記クリックばね、前記ばね押えシート及び前記Nubは、夫々別の材料からなるスイッチ。
  2. 前記Nubは、所望の前記変位s11の値が得られる形状に形成されている請求項1に記載のスイッチ。
  3. 前記Nubは、所望の前記変位s11の値が得られる直径を有する円筒形状に形成されており、
    前記円筒形状の円の直径は、大きくするほど、前記変位s11の値が小さくなる請求項2に記載のスイッチ。
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