JP5816586B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、アイドルストップ機能とエンジン再始動機能とを備える建設機械に関する。
アイドルストップ機能とエンジン再始動機能とを備える建設機械が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の建設機械では、アイドリング運転中のエンジンが自動的に停止した後、ロックレバーの位置がロック位置にあると判別された場合には、電磁比例弁が制御されて、パイロット元圧がパイロット操作方式の制御弁の切換え動作が行われ得る最低油圧よりも低くされる。
特許文献1に記載の建設機械では、エンジンが停止した後、油圧回路を作動不能の状態にするため、その後にエンジンが再始動されても、建設機械が動きだすことが防止されている。特許文献1に記載の建設機械では、エンジンを再始動した後、操作部材が操作されていない場合に、パイロット元圧を昇圧して油圧回路を作動可能な状態に移行させる。
特許第4271685号公報
特許文献1に記載の建設機械では、エンジンを再始動した後、操作部材の非操作などの所定条件が成立したときに油圧回路を作動可能な状態に移行させる。特許文献1に記載の建設機械では、操作部材の操作がなされている間はエンジンが駆動しているので、油圧回路を作動可能な状態に移行させるまでの燃費効率が悪いという問題があった。
請求項1に係る発明は、エンジンにより駆動される第1油圧ポンプおよび第2油圧ポンプと、第1油圧ポンプから吐出される圧油により回転する走行用油圧モータと、第1油圧ポンプから走行用油圧モータへの圧油の流れを制御する油圧パイロット操作方式の走行用制御弁と、操作量に応じて、走行用制御弁のパイロット部にパイロット圧を出力する走行用操作部材と、走行用操作部材の操作量に応じて出力されるパイロット圧を検出する圧力検出手段と、第2油圧ポンプと走行用操作部材とを接続するパイロット管路に接続され、第2油圧ポンプからの圧油を蓄積するアキュムレータと、パイロット管路とアキュムレータとを連通/遮断する連通/遮断手段と、アイドルストップ条件が成立しているか否かを判定するアイドルストップ条件判定手段と、エンジンの再始動操作を検出する再始動操作検出手段と、再始動操作検出手段で検出されたエンジンの再始動操作の有無を含む第1再始動条件が成立しているか否かを判定し、第1再始動条件が成立していると判定した後、圧力検出手段で検出された圧力が所定値未満であるときに第2再始動条件が成立していると判定する再始動条件判定手段と、アイドルストップ条件判定手段によりアイドルストップ条件が成立したと判定されたときにエンジンを停止させ、再始動条件判定手段により第1再始動条件が成立したと判定され、その後第2再始動条件が成立したと判定されたときにエンジンを再始動させるエンジン制御手段と、アイドルストップ条件が成立してエンジンが停止しているときに、再始動操作検出手段によりエンジンの再始動操作が検出され、再始動条件判定手段により第1再始動条件が成立したと判定されると、連通/遮断手段によりパイロット管路とアキュムレータとを連通させる連通/遮断制御手段とを備えることを特徴とする建設機械である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の建設機械において、再始動条件判定手段により第1再始動条件が成立したと判定されたときからの時間を計測する時間計測手段と、時間計測手段により計測された時間が、所定時間を経過したか否かを判定する時間経過判定手段とを備え、再始動条件判定手段は、時間計測手段で計測された時間が所定時間を経過したと時間経過判定手段により判定されたときに、圧力検出手段で検出された圧力が所定値未満であるとき、第2再始動条件が成立したと判定することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の建設機械において、連通/遮断制御手段は、エンジンの運転中、連通/遮断手段によりパイロット管路とアキュムレータとを連通させ、アイドルストップ条件判定手段によりアイドルストップ条件が成立したと判定されたとき、連通/遮断手段によりパイロット管路とアキュムレータとを遮断させることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の建設機械において、エンジンの回転数を増減させるためのアクセル操作部材を備え、再始動操作検出手段は、アクセル操作部材が操作されたことを検出するアクセル操作検出手段を含んで構成され、再始動条件判定手段は、少なくともアクセル操作検出手段でアクセル操作部材が操作されたことが検出されたことを加味して第1再始動条件が成立しているか否かを判定することを特徴とする。
本発明によれば、アイドルストップ中に操作部材が操作されていないことを判定してからエンジンを再始動するので、燃費効率を向上させることができる。
クレーンの外観側面図。 運転室の全体を示す斜視図。 運転室を上方から見た図。 左側レバー(旋回レバー)を示す図。 モニタパネルを示す図。 エンジンキースイッチを示す図。 クレーンの油圧回路の概略構成を示す図。 本実施の形態のアイドルストップ機能およびエンジン再始動機能を実現する制御系の全体構成を示す図。 エンジンの一時停止処理の動作について説明するフローチャート。 エンジンが停止された後のエンジン再始動処理の動作について説明するフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明に係る建設機械の一実施の形態について説明する。
―第1の実施の形態―
図1は、本実施の形態の建設機械の一例である移動式クレーン(クローラクレーン)の外観側面図である。図1に示すように、移動式クレーン(以下、単にクレーンと呼ぶ)1は、一対のクローラを有する走行体101と、走行体101上に搭載された旋回可能な旋回体102と、旋回体102に起伏可能に支持されたブーム103とを有する。旋回体102には、クレーン1の動力源であるエンジン110と、3つのウインチドラム(フロントドラム105aおよびリヤドラム105b、ブーム起伏ドラム107)とが搭載されている。
フロントドラム105aの駆動によりフロントドラムワイヤロープ104が巻き上げまたは巻き下げられ、主フック106に吊り下げられた吊り荷(掘削用バケット等)106aが昇降する。なお、図1では、リヤドラム105bの駆動により巻き上げまたは巻き下げられるリヤドラムワイヤロープによって昇降される補フック等の記載を省略している。ブーム起伏ドラム107の駆動によりブーム起伏ロープ108が巻き上げまたは巻き下げられ、ブーム103が起伏される。
旋回体102には、運転室109が設けられている。図2は運転室109の全体を示す斜視図であり、図3は運転室109を上方から見た図である。運転室109には、オペレータが着座する運転席201と、運転席201に着座したオペレータが右手で操作する右側レバー群210と、運転席201に着座したオペレータが左手で操作する左側レバー(旋回レバー)221とが設けられている。運転席201の左前方には、表示装置231と、モニタパネル240とが設けられ、運転席201の右前方には、ゲートロックレバー253が設けられている。運転室109の床には、フロントドラム105aを制動するためのフロントドラムブレーキペダル251と、リヤドラム105bを制動するためのリヤドラムブレーキペダル252と、エンジン110の回転数を増減させるためのアクセルペダル261と、旋回体102を制動するための旋回ブレーキペダル262とが設けられている。
右側レバー群210は、一対の走行レバー211、すなわち左側のクローラを駆動するための走行レバー211L、および、右側のクローラを駆動するための走行レバー211Rと、3つのウインチレバー213、すなわちフロントウインチレバー213F、リヤウインチレバー213R、および、ブーム起伏ウインチレバー213Bとを含む。走行レバー211L,211Rは、前後方向に揺動させることで右側および左側のクローラをそれぞれ駆動するための操作レバーである。フロントウインチレバー213Fは、前後方向に揺動させることでフロントドラム105aを駆動するための操作レバーであり、リヤウインチレバー213Rは、前後方向に揺動させることでリヤドラム105bを駆動するための操作レバーである。ブーム起伏ウインチレバー213Bは、前後方向に揺動させることでブーム起伏ドラム107を駆動するための操作レバーである。
左側レバー、すなわち旋回レバー221は、前後方向に揺動させることで旋回体102の旋回駆動するための操作レバーである。旋回レバー221には、図4に示すように、アクセルグリップ221aと、旋回ブレーキスイッチ221bとが設けられている。アクセルグリップ221aは、オペレータが左手で握った状態で、上から見たときに時計方向または反時計方向に回転させることでエンジン110の回転数を増減するための操作装置である。旋回ブレーキスイッチ221bは、旋回体102が旋回しないように保持する旋回ブレーキを掛けるか否かを選択するためのスイッチである。
図5は、モニタパネル240を示す図である。モニタパネル240には、警告灯群241と、水温計242と、燃料計243と、アワーメータ244と、アイドルストップ機能オンオフスイッチ245と、エンジンキースイッチ246とが設けられている。警告灯群241は、クレーン1の各部の状態をオペレータに知らせるための各種の警告灯である。水温計242は、冷却水の温度を示す計器であり、燃料計243は、燃料の残量を示す計器であり、アワーメータ244は、クレーン1の積算稼働時間を示す計器である。
アイドルストップ機能オンオフスイッチ245は、後述する所定の条件を満たすとエンジン110を一時的に停止させたり再始動させたりする機能(アイドルストップ機能)を有効にするか無効にするのかを選択するためのスイッチである。アイドルストップ機能オンオフスイッチ245がオンされるとアイドルストップ機能が有効となり、アイドルストップ機能オンオフスイッチ245がオフされるとアイドルストップ機能が無効となる。
図6は、エンジンキースイッチ246を示す図である。エンジンキースイッチ246は、エンジン110を始動または停止させるためのスイッチであり、不図示のエンジンキーが差し込まれて回転されることで、OFF位置(停止位置)、ON位置(運転位置)、START位置(始動位置)のいずれかの位置に切り換えられる。エンジンキースイッチ246は、エンジンキーが差し込まれてオペレータによってSTART位置に回転させられた後、オペレータがエンジンキーから手を放すと、不図示のばねの付勢力によってON位置に切り換えられる。
図7は、本実施の形態に係るクレーン1の油圧回路の概略構成を示す図である。クレーン1には、エンジン110と、エンジン110により駆動されるメインポンプ131およびパイロットポンプ132と、作動油タンク133と、メインポンプ131から吐出される圧油により回転する各油圧モータとが設けられている。油圧モータとしては、左右のクローラを個別に動作させるための、左側走行用モータおよび右側走行用モータ、ならびに、フロントドラム105aを回転させるためのフロントウインチ用モータ、リヤドラム105bを回転させるためのリヤウインチ用モータ、ブーム起伏ドラム107を回転させるための起伏ウインチ用モータ等がある。
図7では、便宜上、走行用モータ134については、左側の走行用モータを代表して図示し、左側の走行用モータと同様の構成とされる右側の走行用モータおよびモータを駆動させるための油圧回路については省略している。ウインチ用モータ135についても、代表してフロントウインチ用モータについてのみ図示し、フロントウインチ用モータと同様の構成とされるリヤウインチ用モータ、起伏ウインチ用モータおよびモータを駆動させるための油圧回路については省略している。
メインポンプ131は可変容量型の油圧ポンプであり、不図示の傾転角度制御装置によって傾転角度が制御されることでポンプ容量が制御される。走行用モータ134は、クレーン1を走行させるための油圧モータであり、コントロールバルブ141で流れが制御されたメインポンプ131からの圧油によって駆動される。ウインチ用モータ135は、コントロールバルブ151で流れが制御されたメインポンプ131からの圧油によって駆動される。
コントロールバルブ141は、上述した運転室109内に設けられた走行レバー211(211L)の操作方向および操作量に応じて制御される油圧パイロット操作方式の制御弁である。コントロールバルブ151は、上述した運転室109内に設けられたウインチレバー213(213F)の操作方向および操作量に応じて制御される油圧パイロット操作方式の制御弁である。
コントロールバルブ141は、走行レバー211(211L)の操作方向および操作量に応じて操作されるパイロット弁211aを介して供給されるパイロットポンプ132からのパイロット圧油により制御される。パイロット弁211aは、走行レバー211の操作量に応じたパイロット圧をコントロールバルブ141のパイロット部に出力する。コントロールバルブ151は、ウインチレバー213(213F)の操作方向および操作量に応じて操作されるパイロット弁213aを介して供給されるパイロットポンプ132からのパイロット圧油により制御される。パイロット弁213aは、ウインチレバー213の操作量に応じたパイロット圧をコントロールバルブ151のパイロット部に出力する。
各パイロット弁211a,213aと、各コントロールバルブ141,151とを結ぶパイロット油圧配管には、それぞれ圧力センサ222,223が設けられている。圧力センサ222は、走行用のコントロールバルブ141のパイロット部に供給されるパイロット圧油の圧力を検出する。圧力センサ223は、ウインチ用のコントロールバルブ151のパイロット部に供給されるパイロット圧油の圧力を検出する。
ウインチ用のパイロット弁213aと、コントロールバルブ151とを結ぶパイロット油圧配管には、電磁比例弁225が設けられている。電磁比例弁225の減圧度は、後述の車体コントローラ30(図8参照)からの制御信号により制御される。電磁比例弁225の弁特性は、ソレノイドに入力される制御信号Iの増加に伴い減圧度が小さくなるように、すなわち2次圧力が大きくなるように設定されている。コントロールバルブ151は電磁比例弁225の減圧度に応じて切換量が制限される。減圧度の増加(2次圧力の減少)に伴いコントロールバルブ151は中立位置側へ切り換えられてモータ速度は減速される。2次圧力が最小のとき、コントロールバルブ151は中立位置に切り換えられてウインチ用モータ135の回転が停止される。
電磁比例弁225は、図示しない速度制御ダイヤルにより各ウインチドラムの回転速度が制御される。電磁比例弁225は速度制御ダイヤルでオペレータにより制御されるほか、所定の条件が成立したときに自動で駆動される。たとえば、電磁比例弁225は、フック過巻検出スイッチ(不図示)により、主フック106の過巻が検出されたときに駆動されて、主フック106の巻上げが停止する。
なお、電磁比例弁225は、図示しないリヤウインチ駆動用の油圧回路、起伏ドラム駆動用の油圧回路のそれぞれにも設けられており、所定の条件が成立したときに自動で駆動される。たとえば、起伏ドラム駆動用の油圧回路の電磁比例弁225は、図示しないブーム過巻検出スイッチによりブーム103の起伏角度が上限に達したときに駆動されて、ブーム103の起立動作が停止する。また、電磁比例弁225は、図示しないモーメントリミッタ(過負荷防止装置)により転倒モーメントが制限値を超えると駆動されて、ブーム103の倒伏動作が停止する。
パイロットポンプ132は、走行用のパイロット弁211aおよびウインチ用のパイロット弁213aのそれぞれに接続されている。パイロットポンプ132に接続される主管路173から分岐してウインチ用のパイロット弁213aに接続されるパイロット管路170には、電磁切換弁227が設けられている。電磁切換弁227は、センサの故障等によりフック過巻あるいはブーム過巻を検出できなかったときにフックの巻上げ、ブームの巻上げによるブームの後方あおりを防止するために、図示しないバックストップにあるリミットスイッチの作動により駆動されて、パイロットポンプ132からパイロット弁213aへの圧油の供給が遮断される。
パイロットポンプ132に接続される主管路173から分岐して走行用のパイロット弁211aに接続されるパイロット管路171には、パイロットポンプ132からの圧油の油圧脈動を吸収するアキュムレータ160が接続されている。アキュムレータ160は、後述するように、アイドルストップ中に所定条件が満たされた際、蓄積された圧油をパイロット管路171に供給することで、走行レバー211やウインチレバー213が操作されているときに圧力センサ222,223で所定値以上の圧力を検出し得るのに十分な容量を有している。
アキュムレータ160とパイロット管路171との間、すなわちアキュムレータ160の給排部には、アキュムレータ160内に蓄積された圧油の圧力を保持するノンリーク弁161が設けられている。本実施の形態では、ノンリーク弁161としてポペット形電磁弁を採用した。
ノンリーク弁161は、エンジン110の運転中はソレノイド161Sが消磁され、ばねの付勢力により開位置に切り換えられ、アキュムレータ160とパイロット管路171,170とが連通される。これにより、アキュムレータ160にパイロットポンプ132からの圧油が蓄積される。
ノンリーク弁161は、後述するアイドルストップ条件が成立すると、ソレノイド161Sが励磁されて閉位置に切り換えられ、アキュムレータ160とパイロット管路171,170とが遮断される。これにより、アキュムレータ160内に蓄積された圧油の圧力が保持される。ノンリーク弁161は、アイドルストップ中に後述する第1再始動条件が成立すると、ソレノイド161Sが消磁されて開位置に切り換えられ、アキュムレータ160とパイロット管路171,170とが連通される。これにより、アキュムレータ160内に蓄積された圧油がパイロット管路171,170を介してパイロット弁211a,213aに供給される。
図8は、本実施の形態のアイドルストップ機能およびエンジン再始動機能を実現する制御系の全体構成を示す図である。図8に示すように、クレーン1には、車体コントローラ30とエンジンコントローラ40とが設けられている。
車体コントローラ30は、クレーン1の各部を制御するための制御装置であり、各種の演算を行うCPUや記憶装置であるメモリ、その他周辺機器等を有する。エンジンコントローラ40は、エンジン110を始動させる、所定の回転数で運転させる、停止させる等、エンジン110を制御するための制御装置であり、各種の演算を行うCPUや記憶装置であるメモリ、その他周辺機器等を有する。なお、本実施の形態の説明では、車体コントローラ30およびエンジンコントローラ40の機能に関し、後述するアイドルストップ機能およびエンジン再始動機能について主に説明し、他の機能についての説明を省略する。
車体コントローラ30には、上述したアイドルストップ機能オンオフスイッチ245と、エンジンキースイッチ246と、旋回ブレーキスイッチ221bと、アクセルグリップの操作量センサ221Sと、アクセルペダルの操作検出スイッチ261Sと、表示装置231と、ノンリーク弁のソレノイド161Sと、圧力センサ222,223とが接続されている。表示装置231は、後述するようにアイドルストップ機能によってエンジン110を一時的に停止させる際に、停止の予告としての報知画面を出力するための装置である。
車体コントローラ30の記憶装置には、予め操作レバー(走行レバー211およびウインチレバー213)が操作されているか否かを判定するための所定の閾値P1が記憶されており、圧力センサ222,223で検出された圧力が閾値P1未満である場合には、操作レバーが中立位置にあると判定し、検出された圧力が閾値P1以上である場合には操作レバーが操作位置にあると判定する。
車体コントローラ30には、安全装置の作動検出スイッチ群270Sと、ブレーキモード切換スイッチ271Sと、作業姿勢検出センサ272Sと、負荷検出センサ273Sとが接続されている。安全装置の作動検出スイッチ群270Sは、上述したフック過巻検出スイッチ、ブーム過巻検出スイッチ、バックストップにあるリミットスイッチ、および、モーメントリミッタ(過負荷防止装置)とからなる。
ブレーキモード切換スイッチ271Sは、ブレーキモードを切り換えるためのスイッチである。オペレータは、ブレーキモード切換スイッチ271Sにより自動ブレーキモードと中立フリーモードとを選択できる。自動ブレーキモードとは、フロントウインチレバー213Fの操作方向、操作量に応じた回転方向、回転速度でフロントドラム105aが駆動されるモードであって、フロントウインチレバー213Fが中立位置では、フロントドラム105aが停止するモードである。これに対して、中立フリーモードとは、フロントドラム105aが吊り荷106aの自重により自由に回転可能となるモードである。
作業姿勢検出センサ272Sは、ブーム角度センサである。フック過巻検出スイッチやブーム角度センサ等に配線が接続されている状態でエンジンキースイッチ246をOFF位置からON位置に切り換えると、車体コントローラ30はフロントアタッチメントが取り付けられている状態にあると判定して、表示装置231に作業状態を確認するための画面を表示させる。作業状態を確認するための画面が表示されているときに、オペレータにより作業を継続するための操作がなされると、車体コントローラ30は、検出されたブーム103の角度が最大作業半径角度より大きいか否か、すなわちクレーン1が作業姿勢にあるか、あるいは非作業姿勢(分解/組立姿勢)にあるかを判定する。クレーン1が作業姿勢であると判定されると、車体コントローラ30は、表示装置231にモーメントリミッタ画面(不図示)を表示させる(以下、モーメントリミッタ画面(不図示)が表示装置231に表示されている状態を作業モード状態と記す)。クレーン1が非作業姿勢(分解/組立姿勢)にあると判定されると、車体コントローラ30は、表示装置231に分解/組立姿勢画面(不図示)を表示させる。なお、フック過巻検出スイッチやブーム角度センサ等に配線が接続されていない状態でエンジンキースイッチを246をOFF位置からON位置に切り換えると、車体コントローラ30は分解姿勢画面を表示装置231に表示させる。
負荷検出センサ273Sは、ブーム起伏ロープ108の張力を検出するロードセルなどの荷重センサと、ブーム103の角度センサとを含んで構成されている。車体コントローラ30の記憶装置には、ブーム103の起伏角度に応じた無負荷時のブーム重量による起伏ロープの張力テーブルが記憶されており、車体コントローラ30は、検出された張力およびブーム起伏角度を無負荷時の張力テーブルと比較して、フックに吊り荷を取り付けていない状態であるか否か、すなわち無負荷状態であるか否かを判定する。
(エンジンキースイッチによるエンジンの始動について)
本実施の形態のクレーン1では、旋回ブレーキスイッチ221bが掛かり位置にあり、ブレーキモード切換スイッチ271Sで自動ブレーキモードが選択されている場合にオペレータがエンジンキースイッチ246をOFF位置からSTART位置に切り換えるとエンジン110が始動する。
車体コントローラ30は、旋回ブレーキスイッチ221bが掛かり位置にあることが検出され、かつ、ブレーキモード切換スイッチ271Sで自動ブレーキモードが選択されていることが検出され、かつ、エンジンキースイッチ246がSTART位置にされたことが検出されると、エンジンコントローラ40に始動信号を出力する。エンジンコントローラ40は車体コントローラ30からの始動信号を受信するとエンジン110を始動させる。
オペレータがエンジンキーから手を放すと、上述したように不図示のばねの付勢力によってエンジンキースイッチ246がON位置に切り換えられる。車体コントローラ30は、エンジンキースイッチ246がON位置にされたことが検出されると、エンジンコントローラ40に運転信号を出力する。エンジンコントローラ40は車体コントローラ30からの運転信号を受信するとエンジン110の運転を継続させる。
(エンジンキースイッチによるエンジンの停止について)
オペレータがエンジンキーを回して、エンジンキースイッチ246をOFF位置に切り換えると、エンジン110が停止する。
車体コントローラ30は、エンジンキースイッチ246がOFF位置にされたことが検出されると、エンジンコントローラ40への運転信号の出力を停止する。エンジンコントローラ40は車体コントローラ30からの運転信号を受信できなくなるとエンジン110を停止させる。
(アイドルストップ機能)
本実施の形態のクレーン1では、エンジン110の運転中に、アイドルストップ条件が満たされると、エンジンキースイッチ246がON位置に切り換えられたままであってもエンジン110を一時的に停止させる。
具体的には、次の条件が成立するとアイドリング中のエンジン110が一時的に停止される。(1)アイドルストップ機能オンオフスイッチ245がオン位置、(2)エンジン110の運転中に旋回ブレーキスイッチ221bが掛かり位置、(3)操作レバー(走行レバー211およびウインチレバー213)が中立位置、(4)無負荷状態である、(5)安全装置が作動していない、(6)ブレーキモード切換スイッチ271Sにより自動ブレーキモードが選択、(7)作業モード状態である、(8)アイドリング状態が所定時間(たとえば3分)以上継続し、エンジン110の一時停止を予告するメッセージが表示装置231に表示された後、アイドリング状態が所定時間(たとえば10秒)以上継続。
車体コントローラ30は、次の条件(a)〜(i)の全てが満たされている場合に、車体コントローラ30に内蔵のタイマを起動する。
(a)アイドルストップ機能オンオフスイッチ245がオン位置にあることが検出されている。
(b)エンジンキースイッチ246がON位置(運転位置)であることが検出されている。
(c)旋回ブレーキスイッチ221bが掛かり位置にあることが検出されている。
(d)各圧力センサ222,223のそれぞれで所定値未満の圧力が検出されている。
(e)負荷検出センサ273Sにより検出された信号に基づき、車体コントローラ30で無負荷状態であることが判定されている。
(f)安全装置の作動検出スイッチ群270Sから作動信号が出力されていない。
(g)ブレーキモード切換スイッチ271Sで自動ブレーキモードが選択されていることが検出されている。
(h)作業姿勢検出センサ272Sからの信号に基づき、車体コントローラ30で作業モード状態であることが判定されている。
(i)エンジン110の設定回転数が最低回転数(アイドリング回転数)である。
車体コントローラ30は、タイマの起動後、上記の条件(a)〜(i)のいずれかが満たされなくなるとタイマを停止させて、計測時間をリセットする。車体コントローラ30は、起動したタイマの計測時間が所定時間T1(上述したようにたとえば3分)に達すると、エンジン110の一時停止を予告する報知画面を出力するための信号(予告報知信号)を表示装置231に出力する。その後、さらに所定時間T2(上述したようにたとえば10秒)経過して、タイマの計測時間がT1+T2(たとえば3分10秒)に達すると、車体コントローラ30は、アイドルストップ条件が成立したと判定し、エンジンコントローラ40への運転信号の出力を停止する。エンジンコントローラ40は車体コントローラ30からの運転信号を受信できなくなるのでエンジン110を停止させる。
なお、オペレータがアイドルストップ機能オンオフスイッチ245をオフ位置に切り換えると、上記条件(a)が満たされなくなるので、エンジン110は停止されず運転が継続される。オペレータが最初からアイドルストップ機能オンオフスイッチ245をオフ位置に切り換えておいた場合や、エンジン110の一時停止を予告する報知画面を見たオペレータがアイドルストップ機能オンオフスイッチ245をオフ位置に切り換えた場合には、エンジン110は停止されず運転が継続される。
(アイドルストップ後のエンジンの再始動機能)
上述したアイドルストップ機能によってアイドルストップ、すなわち、エンジン110が一時的に停止された後、次の条件(A)〜(D)の全ての条件が満たされているときに、エンジン110を再始動するための操作としてアクセルグリップ221aまたはアクセルペダル261が操作されると、アクセルグリップの操作量センサ221S、または、アクセルペダルの操作検出スイッチ261Sからの信号が車体コントローラ30に入力され、車体コントローラ30は第1再始動条件が成立したと判定する。
(A)アイドルストップ機能オンオフスイッチ245がオン位置にあることが検出されている。
(B)エンジンキースイッチ246がON位置(運転位置)であることが検出されている。
(C)旋回ブレーキスイッチ221bが掛かり位置にあることが検出されている。
(D)ブレーキモード切換スイッチ271Sで自動ブレーキモードが選択されていることが検出されている。
車体コントローラ30は第1再始動条件が成立したと判定すると、ノンリーク弁161のソレノイド161Sを消磁するとともにタイマを起動して第1再始動条件が成立したと判定されたときからの時間を計測する。
ノンリーク弁161のソレノイド161Sが消磁されると、パイロット管路171とアキュムレータ160とが連通され、アキュムレータ160で蓄積されていた圧油がパイロット管路171を介して走行用のパイロット弁211aおよびウインチ用のパイロット弁213aに供給される。このため、エンジン110が停止状態にあっても、圧力センサ222,223で各レバーの操作量に応じたパイロット圧の検出が可能となる。すなわち、エンジン110が停止状態にあっても、車体コントローラ30で操作レバーが操作されているか否かを判定することが可能となる。
車体コントローラ30は、タイマにより計測された時間が、ノンリーク弁161の開動作の開始から所定時間(たとえば0.5秒)を経過したか否かを判定する。タイマにより計測された時間が所定時間を経過したと判定されたときに、圧力センサ222,223で検出された圧力が所定値未満であるとき、車体コントローラ30は第2再始動条件が成立したと判定する。車体コントローラ30は、第2再始動条件が成立したと判定すると、エンジンコントローラ40に始動信号を出力する。エンジンコントローラ40は車体コントローラ30からの始動信号を受信するとエンジン110を再始動させ、運転が継続される。
(フローチャート)
図9は、上述したアイドルストップ機能のうち、エンジン110の一時停止処理の動作について説明するフローチャートである。エンジン110の運転が開始されると、図9に示す処理を行うプログラムが起動されて車体コントローラ30で実行される。ステップS111において、上述した条件(a)〜(i)の全てが満たされるまで待機する。ステップS111で肯定判定されるとステップS116へ進み、車体コントローラ30は、タイマを起動してステップS121へ進む。
ステップS121において、車体コントローラ30は、上述した条件(a)〜(i)の全てが満たされているか否かを判定する。ステップS121で肯定判定されるとステップS126へ進み、車体コントローラ30は、ステップS116で起動したタイマの計測時間が上述した所定時間T1に到達したか否かを判定する。ステップS126で否定判定されるとステップS121へ戻る。ステップS126で肯定判定されるとステップS131へ進み、車体コントローラ30は予告報知信号を表示装置231に出力してステップS136へ進む。
ステップS136において、上述した条件(a)〜(i)の全てが満たされているか否かを判定する。ステップS136で肯定判定されるとステップS141へ進み、車体コントローラ30は、ステップS116で起動したタイマの計測時間が上述した所定時間T1+T2に到達したか否かを判定する。ステップS141で否定判定されるとステップS136へ戻る。ステップS141で肯定判定されるとステップS143へ進み、車体コントローラ30はノンリーク弁161のソレノイド161Sに励磁信号を出力してステップS146へ進む。ステップS146において、車体コントローラ30は、エンジンコントローラ40への運転信号の出力を停止して本プログラムを終了する。
ステップS121あるいはステップS136で否定判定されるとステップS151へ進み、車体コントローラ30は、ステップS116で起動したタイマを停止させ、当該タイマをリセットしてステップS111へ戻る。
図10は、上述したアイドルストップ機能により、エンジン110が停止された後のエンジン再始動処理の動作について説明するフローチャートである。図9で説明した処理の動作によってエンジン110が一時停止されると、図10に示す処理を行うプログラムが起動されて車体コントローラ30で実行される。
ステップS161において、車体コントローラ30は、上述した条件(A)〜(D)の全ての条件が満たされるまで待機する。ステップS161で肯定判定されると、ステップS164へ進む。
ステップS164において、車体コントローラ30は、アクセルグリップ221aの操作量センサ221Sまたはアクセルペダル261の操作検出スイッチ261Sからの信号に基づき、アクセル操作がされたか否か、すなわちエンジン110の再始動操作がされたか否かを判定する。ステップS164で肯定判定されると、ステップS167へ進み、否定判定されると、ステップS161へ戻る。
ステップS167において、車体コントローラ30は、ノンリーク弁161のソレノイド161Sに消磁信号を出力してステップS171へ進む。ステップS171において、車体コントローラ30は、タイマを起動してステップS174へ進む。
ステップS174において、車体コントローラ30は、ステップS171で起動したタイマの計測時間が所定時間T3(たとえば0.5秒)に到達したか否かを判定する。ステップS174で肯定判定されると、ステップS177へ進む。
ステップS177において、車体コントローラ30は、各圧力センサ222,223で検出された圧力Ppの情報を取得してステップS181へ進む。ステップS181において、車体コントローラ30は、読み込んだ圧力Ppの全てが所定値P1未満か否かを判定する。
ステップS181で肯定判定されると、すなわち走行レバー211(211L,211R)、ウインチレバー213(213F,213R,213B)のいずれもが操作されていないと判定されると、ステップS184へ進む。ステップS181で否定判定されると、すなわち走行レバー211、ウインチレバー213のうちのいずれかが操作されていると判定されると、ステップS177へ戻る。ステップS184において、車体コントローラ30は、エンジンコントローラ40への始動信号の出力を開始してステップS187へ進む。
ステップS187において、車体コントローラ30は、エンジンコントローラ40からの再始動完了信号を受信するまで待機する。ステップS187で肯定判定されるとステップS191へ進み、車体コントローラ30は、エンジンコントローラ40への始動信号の出力を停止し、運転信号の出力を開始して本プログラムを終了する。
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)パイロット管路171とアキュムレータ160とを連通/遮断するノンリーク弁161を設け、アイドルストップ中にアキュムレータ160内に蓄積された圧油の圧力を保持できるようにした。アイドルストップ中に、エンジン110の再始動操作がなされ、第1再始動条件が成立すると、ノンリーク弁161のソレノイド161Sを消磁して、ノンリーク弁161を開くようにした。したがって、第1再始動条件が成立すると、パイロット管路171,170とアキュムレータ160とが連通され、アキュムレータ160内に蓄積された圧油がパイロット管路171,170を介してパイロット弁211a,213aに供給される。このため、エンジン110が停止しているとき、すなわちパイロットポンプ132が停止しているときであっても、圧力センサ222,223で走行レバー211およびウインチレバー213が操作されているか否かを判定することができる。
第1再始動条件が成立した後、圧力センサ222,223で検出された圧力が所定値未満であるとき、すなわち走行レバー211およびウインチレバー213のいずれもが操作されていないときに第2再始動条件が成立したことを判定し、エンジン110が再始動するようにしたので、エンジン110を再始動する際、クレーン1が動きだすことが防止される。本実施の形態によれば、アイドルストップ中に走行レバー211およびウインチレバー213が操作されていないことを判定してからエンジン110を再始動して、クレーン1を作動可能な状態に移行するので、燃費効率を向上させることができる。
(2)油圧回路にノンリーク弁161を設けた簡易な構成で、上記のように、エンジン110を再始動する際、クレーン1が動きだすことを防止できるので、コストの増加を抑えることができる。
(3)本実施の形態によれば、エンジン110を再始動させ、クレーン1を作動可能な状態に移行するために、特別な操作を必要としないため、取扱い易いクレーン1を提供することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
[変形例]
(1)パイロット管路171,170とアキュムレータ160とを連通/遮断する連通/遮断手段として、ポペット形電磁弁などのノンリーク弁161を採用したが本発明はこれに限定されない。連通/遮断手段には、シール性の良い種々の弁等を用いることができる。
(2)アイドルストップ条件は、上述で説明したものに限定されない。
(3)第1再始動条件は、上述で説明したものに限定されない。上記した実施の形態では、車体コントローラ30は、(A)〜(D)の全ての条件が満たされているときに、アクセルグリップ221aまたはアクセルペダル261が操作されたときに第1再始動条件が成立すると判定したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、(A)〜(D)の全ての条件が満たされているときに、ブレーキペダル251,252,262のいずれかが操作されたときに第1再始動条件が成立したと判定するようにしてもよい。つまり、エンジン110の再始動操作を検出する再始動操作検出手段は、ブレーキペダル251,252,262が操作されたことを検出するブレーキ操作検出手段を含んで構成してもよい。なお、第1再始動条件には少なくともエンジン110の再始動操作の有無が含まれていればよく、再始動操作の有無以外の第1再始動条件を構成する条件については、上記条件(A)〜(D)に限定されることなく、建設機械の種類等に応じて適宜決定することができる。
(4)上記した実施の形態では、圧力検出手段として圧力センサ222,223を用いたが、圧力センサ222,223に代えて、所定値以上の圧力を検出したときにオン信号を出力する圧力スイッチを用いてもよい。この場合、図10のフローチャートのステップS177の処理に代えて、圧力スイッチからの出力信号を読み込む処理を行い、ステップS181の処理に代えて、圧力スイッチからオフ信号が出力されているか否かを判定する。
(5)上記した実施の形態では、第1再始動条件が成立し、アキュムレータ160で蓄積した圧油をパイロット管路170,171に供給した後、各圧力センサ222,223(走行レバー211L,211Rの操作/非操作を検出する圧力センサ222、ならびに、ウインチレバー213F,213R,213Bの操作/非操作を検出する圧力センサ223)で検出された圧力Ppの全てが所定値P1未満である場合に、第2再始動条件が成立したと判定したが、本発明はこれに限定されない。操作レバーのうち、走行レバー211のみを対象として、走行レバー211(211L,211R)のいずれもが操作されていないときに、第2再始動条件が成立したと判定してもよい。圧力センサ222で検出した圧力が所定値P1未満であるか否かを判定することで、エンジン110を再始動する際に、クレーン1が走行することを防止できる。なお、このような構成とする場合、ウインチレバー213を操作した状態でエンジン110を再始動したときに、ウインチドラム(フロントドラム105aおよびリヤドラム105b、ブーム起伏ドラム107)が動作しないように、たとえば、第2再始動条件が成立したときには、電磁比例弁225を全閉に制御すればよい。その後、ウインチレバー213が操作されていないことが圧力センサ223で検出されたとき、電磁比例弁225を開くように制御する。
(6)上記実施の形態において、ウインチレバー213が操作されているときには、再始動させないだけでなく、さらに電磁比例弁225を全閉に制御し、ウインチレバー213が操作されていないときには、エンジン110を再始動させ、電磁比例弁225を開くように制御してもよい。
(7)上記した実施の形態では、建設機械としてクレーン1を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。油圧ショベルやホイールローダなど、アイドルストップ機能とエンジン再始動機能とを備える種々の建設機械に本発明を適用することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。
1 クレーン、30 車体コントローラ、40 エンジンコントローラ、101 走行体、102 旋回体、103 ブーム、104 フロントドラムワイヤロープ、105a フロントドラム、105b リヤドラム、106 主フック、106a 吊り荷、107 ブーム起伏ドラム、108 ブーム起伏ロープ、109 運転室、110 エンジン、131 メインポンプ、132 パイロットポンプ、133 作動油タンク、134 走行用モータ、135 ウインチ用モータ、141 コントロールバルブ、151 コントロールバルブ、160 アキュムレータ、161 ノンリーク弁、161S ソレノイド、170,171 パイロット管路、173 主管路、201 運転席、210 右側レバー群、211 走行レバー、211L 走行レバー、211R 走行レバー、211a パイロット弁、213 ウインチレバー、213B ブーム起伏ウインチレバー、213F フロントウインチレバー、213R リヤウインチレバー、213a パイロット弁、221 旋回レバー、221a アクセルグリップ、221b 旋回ブレーキスイッチ、221S 操作量センサ、222,223 圧力センサ、225 電磁比例弁,227 電磁切換弁、231 表示装置、240 モニタパネル、241 警告灯群、242 水温計、243 燃料計、244 アワーメータ、245 アイドルストップ機能オンオフスイッチ、246 エンジンキースイッチ、251 フロントドラムブレーキペダル、252 リヤドラムブレーキペダル、253 ゲートロックレバー、261 アクセルペダル、261S 操作検出スイッチ、262 旋回ブレーキペダル、270S 安全装置の作動検出スイッチ群、271S ブレーキモード切換スイッチ、272S 作業姿勢検出センサ、273S 負荷検出センサ

Claims (4)

  1. エンジンにより駆動される第1油圧ポンプおよび第2油圧ポンプと、
    前記第1油圧ポンプから吐出される圧油により回転する走行用油圧モータと、
    前記第1油圧ポンプから前記走行用油圧モータへの圧油の流れを制御する油圧パイロット操作方式の走行用制御弁と、
    操作量に応じて、前記走行用制御弁のパイロット部にパイロット圧を出力する走行用操作部材と、
    前記走行用操作部材の操作量に応じて出力されるパイロット圧を検出する圧力検出手段と、
    前記第2油圧ポンプと前記走行用操作部材とを接続するパイロット管路に接続され、前記第2油圧ポンプからの圧油を蓄積するアキュムレータと、
    前記パイロット管路と前記アキュムレータとを連通/遮断する連通/遮断手段と、
    アイドルストップ条件が成立しているか否かを判定するアイドルストップ条件判定手段と、
    前記エンジンの再始動操作を検出する再始動操作検出手段と、
    前記再始動操作検出手段で検出された前記エンジンの再始動操作の有無を含む第1再始動条件が成立しているか否かを判定し、前記第1再始動条件が成立していると判定した後、前記圧力検出手段で検出された圧力が所定値未満であるときに第2再始動条件が成立していると判定する再始動条件判定手段と、
    前記アイドルストップ条件判定手段により前記アイドルストップ条件が成立したと判定されたときに前記エンジンを停止させ、前記再始動条件判定手段により前記第1再始動条件が成立したと判定され、その後前記第2再始動条件が成立したと判定されたときに前記エンジンを再始動させるエンジン制御手段と、
    前記アイドルストップ条件が成立して前記エンジンが停止しているときに、前記再始動操作検出手段により前記エンジンの再始動操作が検出され、前記再始動条件判定手段により前記第1再始動条件が成立したと判定されると、前記連通/遮断手段により前記パイロット管路と前記アキュムレータとを連通させる連通/遮断制御手段とを備えることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記再始動条件判定手段により前記第1再始動条件が成立したと判定されたときからの時間を計測する時間計測手段と、
    前記時間計測手段により計測された時間が、所定時間を経過したか否かを判定する時間経過判定手段とを備え、
    前記再始動条件判定手段は、前記時間計測手段で計測された時間が所定時間を経過したと前記時間経過判定手段により判定されたときに、前記圧力検出手段で検出された圧力が前記所定値未満であるとき、前記第2再始動条件が成立したと判定することを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1または2に記載の建設機械において、
    前記連通/遮断制御手段は、前記エンジンの運転中、前記連通/遮断手段により前記パイロット管路と前記アキュムレータとを連通させ、前記アイドルストップ条件判定手段により前記アイドルストップ条件が成立したと判定されたとき、前記連通/遮断手段により前記パイロット管路と前記アキュムレータとを遮断させることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の建設機械において、
    前記エンジンの回転数を増減させるためのアクセル操作部材を備え、
    前記再始動操作検出手段は、前記アクセル操作部材が操作されたことを検出するアクセル操作検出手段を含んで構成され、
    前記再始動条件判定手段は、少なくとも前記アクセル操作検出手段で前記アクセル操作部材が操作されたことが検出されたことを加味して前記第1再始動条件が成立しているか否かを判定することを特徴とする建設機械。
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