JP5814919B2 - 検体分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、種類の異なる複数の測定ユニットを搬送装置で接続した検体分析装置に関する。
検体を吸引する前にセンサにより液量を検知し、検知した液量が検体の分析に必要な液量に足りない場合に、検体の吸引を中止する分析装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年、互いに種類の異なる複数の測定ユニットを搬送装置で接続した分析装置が販売されている。このような分析装置の測定ユニットには、それぞれ吸引管が設けられており、検体容器は上流側の測定ユニットから下流側の測定ユニットに順次搬送され、それぞれの吸引管により検体が吸引される。
特開平8−278313号公報
しかしながら、上記のように接続された複数の測定ユニットの各々に、特許文献1に記載のような液量確認機能付きの分析装置を適用すると、検体の液量が最上流の測定ユニットの測定には足りるが下流の測定ユニットの測定には不足する場合には、最上流の測定ユニットにより検体が吸引され、残った微量の検体が下流の測定ユニットに搬送される。この場合、下流の測定ユニットによる測定が行えず、結局、検体の再取得が必要になってしまう可能性がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、検体の再取得をせずに、検体を有効に活用することを可能とする検体分析装置を提供することを目的とする。
本発明の主たる態様は、検体分析装置に関する。この態様に係る検体分析装置は、検体容器中の検体を吸引して第1の測定を実行する第1測定ユニットと、前記検体容器中の検体を吸引して前記第1測定ユニットとは異なる第2の測定を実行する第2測定ユニットと、前記検体容器を前記第1測定ユニットから前記第2測定ユニットの順に搬送する搬送装置と、前記第1測定ユニットが前記検体容器中の検体を吸引する前の当該検体容器中の検体量に関する情報を検出する検出部と、を備え、前記第1測定ユニットにおける測定のオーダが入力され、前記第2測定ユニットにおける吸引の要否が未定である検体について、前記検出部によって検出された検体量が前記第1および前記第2測定ユニットの両方の測定に必要な所定量以上である場合には、前記第1測定ユニットによって該検体を吸引して測定し、前記第1測定ユニットにおける測定結果に基づいて、前記第2測定ユニットにおける検体吸引の要否を判定し、前記検体量が前記所定量より少ない場合には、前記検体量に拘わらず一律、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットによる前記検体の吸引を行わない。
ここで、「検体量に関する情報」とは、検体を吸引するためのノズルが基準位置から検体の液面に到達するまでのノズルの下降量(たとえば、ノズルがステッピングモータにて駆動される場合には、ステッピングモータに供給された駆動パルス数)や、ノズルが基準位置から検体の液面に到達するまでに要した時間、液面検知時におけるノズル先端部における静電容量の大きさ等、検体量に応じて変化する情報を広く含む。検体量は、上記以外に、光、超音波、画像解析、検体の重量等によっても検出可能であり、上記「検体量に関する情報」は、これら他の方法により取得される値や情報をも含むものである。
本態様に係る検体分析装置によれば、第1測定ユニットおよび第2測定ユニットの両方で測定を実行するには検体容器中の検体が足りない場合には、いずれの測定ユニットにおいても当該検体容器から検体は吸引されない。こうすると、第1測定ユニットと第2測定ユニットによって検体が吸引されてしまう前に、ユーザは、適切な方法(たとえば、いずれか一方または両方の測定ユニットによる測定を、用手法に切り替え、あるいは、希釈検体を用いた測定とする、など)を選択することができる。よって、検体を患者から再取得するような事態の発生を防ぐことができる。
本態様に係る検体分析装置は、前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、当該検体容器より搬送方向後方の検体容器中の検体について検体量に関する情報を前記検出部によって検出し、前記検出部の検出結果に応じて前記第1測定ユニット、前記第2測定ユニット、および前記搬送装置を制御するよう構成され得る。こうすると、後方の検体容器に対する吸引および測定が中断されないため、ユーザの負担を軽減することができる。
または、本態様に係る検体分析装置は、前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、当該検体容器より搬送方向後方の検体容器中の検体については、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットによる吸引処理を中止するよう、前記第1測定ユニット、前記第2測定ユニット、および前記搬送装置を制御するよう構成され得る。こうすると検体量が足りないと判定された検体について、迅速に、適切な対応を行うことができる。
この場合に、前記検体分析装置は、前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、その時点で既に前記第1測定ユニットによって吸引された検体については、前記第2測定ユニットによる吸引処理を継続するよう、前記第2測定ユニットおよび前記搬送装置を制御するよう構成され得る。こうすると、第1測定ユニットによって吸引済みの検体を、第2測定ユニットでの測定のために再度搬送装置にセットする必要がない。よって、検体量が足りないと判定された検体について迅速に処理を開始しつつ、ユーザの負担を軽減することができる。
また、本態様に係る検体分析装置は、前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合の処理を、複数の設定から選択する設定選択手段を、さらに備えるよう構成され得る。こうすると、ユーザの要望に応じた処理が可能となる。
この場合に、前記複数の設定は、前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、当該検体容器より搬送方向後方の検体容器中の検体については、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットによる吸引処理を継続する第1設定と、前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、当該検体容器より搬送方向後方の検体容器中の検体については、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットによる吸引処理を中止する第2設定と、を含むよう構成され得る。
さらに、前記複数の設定は、前記検体量が前記所定量より少ない検体について、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットの何れか一方では測定のための処理を行う第3設定を含むよう構成され得る。
また、本態様に係る検体分析装置は、前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合に、その旨を通知する通知手段を、さらに備えるよう構成され得る。こうすると、ユーザは、検体量が不足している検体の存在を容易に認識することができる。
また、本態様に係る検体分析装置において、前記第1測定ユニットは尿定性測定ユニットであり、前記第2測定ユニットは尿沈渣測定ユニットであるよう構成され得る。
以上のとおり、本発明によれば、検体の再取得をせずに、検体を有効に活用することを可能とする検体分析装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
実施の形態に係る検体分析装置を含むシステム全体の構成を示す図である。 実施の形態に係る搬送装置を上から見た場合の構成を示す平面図である。 実施の形態に係るノズルが検体容器に挿入される際に行われる検体の液面検知を説明する図である。 実施の形態に係る第1測定ユニット、第2測定ユニット、搬送装置およびホストコンピュータの構成を示す図である。 実施の形態に係る情報処理装置の回路構成を示す図である。 実施の形態に係る第1測定ユニットによる搬送処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る第1測定ユニットによる吸引処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る処理A、処理Bおよび処理Cを示すフローチャートである。 実施の形態に係る情報処理装置による検体不足通知画面の表示処理を示すフローチャートおよび情報処理装置の表示部に表示される検体不足通知画面の例示図である。 実施の形態に係る第2測定ユニットによる吸引処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る情報処理装置によるオーダ処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る情報処理装置の表示部に表示される処理設定画面の例示図である。 実施の形態に係る情報処理装置による処理設定画面の表示処理、ならびに、第1測定ユニットによる処理設定の送信処理および記憶処理を示すフローチャートである。
ただし、図面はもっぱら説明のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
本実施の形態は、尿蛋白、尿糖等の検査(尿定性の検査)、および、尿中に含まれる赤血球、白血球、上皮細胞等の検査(尿沈渣の検査)を行う臨床検体分析装置に本発明を適用したものである。尿沈渣の検査は、尿定性の検査が行われた結果、さらに尿沈渣の検査が必要であるとされた検体について行われる。本実施の形態では、異なる検体を収容する複数の検体容器がラックにセットされ、このラックが検体分析装置にセットされて各検体の検査が行われる。
以下、本実施の形態に係る検体分析装置について、図面を参照して説明する。
図1は、検体分析装置1を含むシステム全体の構成を示す図である。本実施の形態に係る検体分析装置1は、検体測定装置2と、搬送装置30と、情報処理装置40からなっている。
検体測定装置2は、尿定性の検査を行う第1測定ユニット10と、尿沈渣の検査を行う第2測定ユニット20からなっている。第1測定ユニット10と第2測定ユニット20は、互いに通信可能に接続されている。また、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20は、それぞれ、情報処理装置40と通信可能に接続されている。さらに、第1測定ユニット10は、搬送装置30と通信可能に接続されている。
搬送装置30は、第1測定ユニット10および第2測定ユニット20に共通の単一ユニットである。搬送装置30は、検体測定装置2の前面に装着されており、搬送路31を備えている。搬送路31は、搬送装置30上面よりも一段低い平板状の底面を有している。搬送路31上を搬送される検体ラック50には、10本の検体容器51を保持できるよう10個の保持部が形成されている。検体容器51は、検体ラック50の保持部に保持されることにより、検体ラック50とともに搬送路31上を搬送される。検体容器51の側面には、検体を特定するためのバーコードラベル(図示せず)が貼付されている。情報処理装置40は、通信回線を介してホストコンピュータ60と通信可能に接続されている。
図2は、搬送装置30を上から見た場合の構成を示す平面図である。
搬送装置30は、搬送路31と、透過型のセンサ32a、32bと、ベルト33、38と、押出し機構34と、横送りセンサ35a、35bと、反射型のセンサ37a、37bとを含んでいる。搬送路31は、右槽領域31aと、左槽領域31bと、連結領域31cを有し、右槽領域31aと左槽領域31bとは、連結領域31cによって連結されている。
透過型のセンサ32a、32bは、発光部と受光部からなり、右槽領域31a上の手前側(Y軸負方向の端)に位置付けられた検体ラック50を検出する。センサ32a、32bの出力信号により、ユーザによって右槽領域31aの手前側に検体ラック50が載置されたことが検出される。ベルト33は、右槽領域31aに設置され、右槽領域31aに載置された検体ラック50を、Y軸正方向に移動させ、右槽領域31aの後方(Y軸正方向の端)に位置付ける。
押出し機構34は、搬送路31よりも後方に駆動部(図示せず)を備え、右槽領域31aの右奥から左槽領域31bの左奥まで、左右(X軸方向)に、押出し用の爪が移動するよう構成されている。図2には、押出し機構34の爪のみが図示されている。押出し機構34が検体ラック50の右端側面を押すことにより、右槽領域31aの後方に位置付けられた検体ラック50は、連結領域31cを経由して、左槽領域31bの後方まで移動される。なお、連結領域31c付近における検体ラック50の搬送処理は、後述するように、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20の吸引処理に合わせて、適宜行われる。
バーコードリーダ109は、バーコードリーダ109の手前(Y軸負方向)の搬送路31に位置付けられた検体容器51に貼付されたバーコードラベルから、検体容器51を識別するための検体番号を読み取る。なお、バーコードリーダ109は、第1測定ユニット10に設置されており、第1測定ユニット10のCPU101a(図4参照)により直接制御されている。
横送りセンサ35a、35bは、それぞれ、搬送路31(連結領域31c)の底面から上方向(Z軸正方向)に僅かに突出したツメを有している。検体ラック50が右から左(X軸正方向)に移動すると、検体ラック50の底面に検体容器51の保持部の間隔ごとに形成された開口部分と非開口部分により、横送りセンサ35a、35bのツメが、搬送路31の底面から突出した状態と突出していない状態とに変化する。これにより、押出し機構34が移動した距離と、検体ラック50が移動した距離が一致しているか否かが適宜判定される。
第1供給位置36aと第2供給位置36bは、それぞれ、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20により、検体容器51に収容された検体が吸引される位置である。
第1測定ユニット10により測定が行われる場合、第1供給位置36aに位置付けられた検体容器51に、第1測定ユニット10に備えられたノズル11(図3参照)が挿入される。このとき、検体容器51に収容されている検体の液面が検知される。検体が所定量以上収容されていると判断されると、ノズル11により検体容器51に収容された検体が吸引される。吸引された検体は、第1測定ユニット10内で測定される。吸引が完了すると、ノズル11が検体容器51から抜き出され、この検体容器51を保持する検体ラック50が、押出し機構34により左方向に移動される。なお、ノズル11が検体容器51に挿入される際に行われる検体の液面検知については、追って図3を参照して説明する。
また、第2測定ユニット20により測定が行われる場合、第2供給位置36bに位置付けられた検体容器51に、第2測定ユニット20に備えられたノズル(図示せず)が挿入される。続いて、かかるノズルにより検体容器51に収容された検体が吸引される。吸引された検体は、第2測定ユニット20内で測定される。吸引が完了すると、かかるノズルが検体容器51から抜き出され、この検体容器51を保持する検体ラック50が、押出し機構34により左方向に移動される。
なお、第1供給位置36aと第2供給位置36bとの距離は、検体ラック50の左端(同図X軸正方向の端)の保持部に保持される検体容器51と、右端(同図X軸負方向の端)の保持部に保持される検体容器51との距離以下に設定されている。また、1つの検体ラック50の異なる2つの保持部に保持される検体容器51が、第1供給位置36aと第2供給位置36bに同時に位置付けられるよう、第1供給位置36aと第2供給位置36bとの間隔が設定されている。これにより、第1測定ユニット10による吸引と第2測定ユニット20による吸引が、同時に行われ得る。
反射型のセンサ37a、37bは、それぞれ、反射型のセンサ37a、37bの手前(Y軸方向)の搬送路31に位置付けられた検体ラック50の保持部に、検体容器51が保持されているか否かを検出する。これにより、バーコードリーダ109で検体番号を読み取られた検体容器51が、再度吸引前に、該当する検体ラック50の保持部に保持されているかを確認することができる。
ベルト38は、左槽領域31bに設置されており、左槽領域31bの後方(Y軸正方向の端)に位置付けられている検体ラック50を、手前に移動させ、左槽領域31bの手前(Y軸負方向の端)に位置付ける。こうして、左槽領域31bの手前に位置付けられた検体ラック50は、ユーザにより取り出される。
図3は、ノズル11が検体容器51に挿入される際に行われる検体の液面検知を説明する図である。同図(a)、(b)は、それぞれ、ノズル11の下端が原点位置に合わせられている状態と、ノズル11の下端が液面位置に接している状態を、側面から見た場合の概略図である。
同図(a)または(b)を参照して、ノズル11は、導電性の金属部材からなり、支持体12に設置されている。ノズル11には、ポンプ(図示せず)が接続されており、かかるポンプによって、ノズル11は検体の吸引を行うことが可能となっている。支持体12には、静電容量式のセンサ13と、遮光板14が設置されている。センサ13は、ノズル11と接続されている。支持体12は、ガイド機構(図示せず)によって、上下方向(Z軸方向)に移動可能に支持されている。
プーリ15a、15bと、ベルト16と、ステッピングモータ106と、コントローラ107と、センサ17は、第1測定ユニット10の内部に設置されている。プーリ15a、15bは、Y軸を中心として回転可能となるよう設置されている。ベルト16は、プーリ15a、15bに架け渡されている。ベルト16には、支持体12が固定されており、プーリ15aには、ステッピングモータ106の回転軸が接続されている。
ステッピングモータ106は、コントローラ107から出力されるパルス信号に基づいて駆動される。コントローラ107は、第1測定ユニット10のCPU101a(図4参照)から指定されるパルス数だけ、ステッピングモータ106にパルス信号を出力する。ステッピングモータ106が駆動されると、ベルト16がプーリ15a、15bの周りを移動し、ノズル11と支持体12がZ軸方向に移動する。センサ17は、発光部と受光部からなる透過型のセンサである。図3(a)に示すように、ノズル11の下端が原点位置に合わせられているとき、センサ17の発光部と受光部の間に、遮光板14が位置付けられる。
ノズル11の真下(第1供給位置36a)に位置付けられた検体容器51の液面検知が行われる場合、まず、センサ17の発光部と受光部の間に遮光板14が位置付けられるよう、ステッピングモータ106が駆動される。これにより、同図(a)に示す如く、ノズル11の下端が、原点位置に位置付けられる。この状態から、ノズル11の下端が下限位置に到達するよう、ステッピングモータ106が駆動される。下限位置は、検体容器51の底面よりも僅かに上の位置とされる。なお、ノズル11の下端が原点位置から下限位置に到達するために、CPU101aからコントローラ107に指定されるパルス数(以下、「規定パルス数」という)は、あらかじめ第1測定ユニット10の記憶部101b(図4参照)に記憶されている。
ノズル11が下方向(Z軸負方向)に移動されて、同図(b)に示すように、ノズル11の下端が液面位置に位置付けられると、センサ13の出力信号に基づいて、ノズル11の下端が液面に接したことが検出される。このときのノズル11の下降幅は、ノズル11の下端が原点位置から液面位置に至るまでに、コントローラ107からステッピングモータ106に出力されたパルス信号の数(以下、「下降パルス数」という)に基づいて得られる。さらに、検体量は、規定パルス数から下降パルス数を減算した値(以下、「残りパルス数」という)に基づいて得られる。なお、本実施形態の検体測定装置2においては、使用される検体容器は所定の形状および大きさを有するものが用いられるため、液面位置と検体量の関係が一義的に定まる。従って、下降パルス数を用いることにより、検体量に関する情報を得ることができる。
図4は、第1測定ユニット10と、第2測定ユニット20と、搬送装置30と、ホストコンピュータ60の構成を示す図である。
第1測定ユニット10は、制御部101と、通信部102と、吸引部103と、試験紙供給部104と、検出部105と、ステッピングモータ106と、コントローラ107と、センサ部108と、バーコードリーダ109を含んでいる。
制御部101は、CPU101aと記憶部101bを有している。CPU101aは、記憶部101bに記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、第1測定ユニット10の各部を制御する。また、CPU101aは、通信部102を介して、搬送装置30の各部を制御する。記憶部101bは、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶手段を備える。
通信部102は、制御部101からの信号を処理して、第2測定ユニット20と、搬送装置30と、情報処理装置40に出力すると共に、第2測定ユニット20と、搬送装置30と、情報処理装置40からの信号を処理して制御部101に出力する。吸引部103は、第1供給位置36aに位置付けられている検体容器51内の検体を、第1測定ユニット10のノズル11を介して吸引する。試験紙供給部104は、測定に必要な試験紙を、試験紙が収容されている試験紙フィーダから取り出し、取り出した試験紙に吸引部103により吸引された検体を点着させる。検出部105は、検体が点着された試験紙を測定する。かかる測定により得られた測定結果は、制御部101に出力され、CPU101aにより解析される。
ステッピングモータ106は、コントローラ107から出力されるパルス信号に基づいて駆動される。コントローラ107は、CPU101aから、指定されるパルス数だけ、ステッピングモータ106にパルス信号を出力する。また、コントローラ107は、メモリ107aを有している。メモリ107aには、コントローラ107からステッピングモータ106に出力されたパルス信号の数と、CPU101aから指定されたパルス数だけステッピングモータ106にパルス信号を出力したか否かの情報が記憶されている。コントローラ107は、ステッピングモータ106にパルス信号を出力する度に、メモリ107aに記憶しているパルス信号の数を更新し、また、指定されたパルス数だけパルス信号を出力したか否かの情報を更新する。
センサ部108は、図3に示したセンサ13、17を含んでいる。センサ部108の出力信号と、バーコードリーダ109で読み取られた検体番号は、制御部101に出力される。
第2測定ユニット20は、制御部201と、通信部202と、吸引部203と、試料調製部204と、検出部205と、ステッピングモータ206と、コントローラ207を含んでいる。
制御部201は、CPU201aと記憶部201bを有している。CPU201aは、記憶部201bに記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、第2測定ユニット20の各部を制御する。記憶部201bは、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶手段を備える。
通信部202は、制御部201からの信号を処理して、第1測定ユニット10と情報処理装置40に出力すると共に、第1測定ユニット10と情報処理装置40からの信号を処理して制御部201に出力する。吸引部203は、第2供給位置36bに位置付けられている検体容器51内の検体を、第2測定ユニット20のノズル(図示せず)を介して吸引する。試料調製部204は、吸引部203により吸引された検体と、測定に必要な試薬とを混合攪拌し、検出部205による測定用の試料を調製する。検出部205は、試料調製部204により調製された試料を測定する。かかる測定により得られた測定結果は、制御部201に出力される。
ステッピングモータ206は、コントローラ207から出力されるパルス信号に基づいて駆動され、第1測定ユニット10のステッピングモータ106と同様に、第2測定ユニット20のノズルを上下方向に移動させる。コントローラ207は、CPU201aから指定されるパルス数だけ、ステッピングモータ206にパルス信号を出力する。
搬送装置30は、通信部301と、搬送駆動部302と、センサ部303を含んでいる。通信部301は、第1測定ユニット10からの信号を処理して、搬送装置30の各部に出力すると共に、搬送装置30の各部からの信号を処理して、第1測定ユニット10に出力する。
搬送駆動部302は、第1測定ユニット10のCPU101aにより制御される。なお、搬送駆動部302には、図2に示した、ベルト33、38と、押出し機構34を駆動するための機構が含まれる。センサ部303は、各種センサからの出力信号を、通信部301を介して第1測定ユニット10に出力する。なお、センサ部303には、図2に示した、センサ32a、32bと、横送りセンサ35a、35bと、センサ37a、37bが含まれる。
ホストコンピュータ60は、制御部601と通信部602を含んでいる。制御部601は、CPU601aと記憶部601bを有している。CPU601aは、記憶部601bに記憶されているコンピュータプログラムを実行すると共に、情報処理装置40からオーダの問い合わせがあると、記憶部601bに記憶しているオーダを返す。また、CPU601aは、情報処理装置40を介して第1測定ユニット10から受信した解析結果と、記憶部601bに記憶している測定要否の基準とに基づいて、第2測定ユニット20のオーダを決定する。記憶部601bは、ROM、RAM、ハードディスク等の記憶手段を備える。
図5は、情報処理装置40の回路構成を示す図である。
情報処理装置40は、パーソナルコンピュータからなり、本体400と、入力部410と、表示部420から構成されている。本体400は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ハードディスク404と、読出装置405と、入出力インターフェース406と、画像出力インターフェース407と、通信インターフェース408を有する。
CPU401は、ROM402に記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM403にロードされたコンピュータプログラムを実行する。また、CPU401は、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20から受信したオーダの問い合わせに基づいて、ホストコンピュータ60にオーダ問い合わせを行う。さらに、CPU401は、ホストコンピュータ60から受信したオーダを、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20に送信する。
RAM403は、ROM402およびハードディスク404に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、RAM403は、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU401の作業領域としても利用される。
ハードディスク404には、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU401に実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。また、ハードディスク404には、第1測定ユニット10から送信された解析結果に基づいて表示部420に表示等を行うプログラムや、第2測定ユニット20から送信された測定結果を解析し、かかる解析結果に基づいて表示部420に表示等を行うプログラム等がインストールされている。また、ハードディスク404には、検体不足通知画面700(図9(b)参照)を表示するためのプログラムや、処理設定画面800(図12参照)を表示するためのプログラム等がインストールされている。
読出装置405は、CDドライブまたはDVDドライブ等によって構成されており、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムおよびデータを読み出すことができる。入出力インターフェース406には、マウスやキーボードからなる入力部410が接続されており、ユーザが入力部410を使用することにより、情報処理装置40にデータが入力される。画像出力インターフェース407は、ディスプレイ等で構成された表示部420に接続されており、画像データに応じた映像信号を、表示部420に出力する。表示部420は、入力された映像信号をもとに、画像を表示する。また、通信インターフェース408により、第1測定ユニット10と、第2測定ユニット20と、ホストコンピュータ60に対してデータの送受信が可能となる。
図6は、第1測定ユニット10の搬送処理を示すフローチャートである。
第1測定ユニット10のCPU101aは、情報処理装置40から測定開始指示を受信するまで、処理を待機させる(S101)。なお、測定開始指示は、情報処理装置40の入力部410を介して、ユーザにより測定を開始する旨の指示が入力されると、情報処理装置40から第1測定ユニット10に送信される。
続いて、CPU101aは、測定開始指示を受信すると(S101:YES)、搬送装置30の右槽領域31aの手前に検体ラック50がセットされるまで、処理を待機させる。右槽領域31aの手前に検体ラック50がセットされると(S102:YES)、CPU101aは、検体ラック50を右槽領域31aの後方まで送り込む(S103)。
続いて、CPU101aは、第1測定ユニット10によって現在行われている吸引処理が完了するまで処理を待機させる(S104)。すなわち、CPU101aは、ノズル11が検体容器51から抜き出されて、この検体を収容する検体容器51を保持する検体ラック50が移動可能となるまで、処理を待機させる。なお、S103にて検体ラック50が右槽領域31aの後方まで送り込まれた後、検体ラック50に保持された先頭(最も左側)の検体容器51に対する吸引処理が開始されるまでは、S104の判定はYESとされる。
さらに、CPU101aは、第2測定ユニット20から直近に受信したコマンドが搬送可能を示すようになるまで処理を待機させる(S105)。なお、第2測定ユニット20から送信されるコマンドについては、追って、図10を参照して説明する。第2測定ユニット20から直近に受信したコマンドが搬送可能を示すと判定されると(S105:YES)、CPU101aは、押出し機構34を駆動することにより、検体ラック50を所定距離(1ピッチ)だけ、すなわち、検体ラック50の保持部の間隔分の距離だけ左方向(X軸正方向)に搬送する(S106)。
なお、S106での搬送により、検体容器51がバーコードリーダ109の前方に位置付けられると、バーコードリーダ109は、検体容器51に貼付されたバーコードラベルから検体番号を読み取る。また、CPU101aは、押出し機構34の駆動量から、検体番号を読み取った検体容器51が、検体ラック50のどの保持部に保持されているかを取得する。さらに、CPU101aは、読み取った検体番号に基づいて、第1測定ユニット10のオーダを情報処理装置40に問い合わせる。しかる後、CPU101aは、情報処理装置40から第1測定ユニット10のオーダを受信する。
次に、S106での搬送により、第1供給位置36aまたは第2供給位置36bに検体容器51が位置付けられると、それぞれ、位置付けられた検体容器51に収容される検体に対して吸引処理が行われる。なお、第1供給位置36aと第2供給位置36bに同時に検体容器51が位置付けられた場合は、それぞれの位置に位置付けられた検体容器51に収容される検体に対して、同時に吸引が行われ得る。
すなわち、CPU101aは、まず、第1供給位置36aに検体容器51が位置付けられたかを判定する(S107)。第1供給位置36aに検体容器51が位置付けられていると(S107:YES)、CPU101aは、第1測定ユニット10による吸引処理を開始する(S108)。他方、第1供給位置36aに検体容器51が位置付けられていないと(S107:NO)、処理がS109に進められる。なお、第1測定ユニット10による吸引処理については、追って図7を参照して説明する。
続いて、CPU101aは、第2供給位置36bに検体容器51が位置付けられたかを判定する(S109)。第2供給位置36bに検体容器51が位置付けられていると(S109:YES)、CPU101aは、第2測定ユニット20に吸引指示を送信し(S110)、処理がS104に戻される。他方、第2供給位置36bに検体容器51が位置付けられていないと(S109:NO)、処理がS111に進められる。なお、吸引指示には、第2供給位置36bに位置付けられた検体容器51の検体番号が含まれる。
S106での搬送により、検体ラック50が、左後方(左槽領域31bの後方)まで搬送されると(S111:YES)、CPU101aは、この検体ラック50を収納位置(左槽領域31bの前方)まで移動させ(S112)、処理がS113に進められる。他方、検体ラック50が左後方まで搬送されていないと(S111:NO)、処理がS104に戻される。
次に、S113において、CPU101aは、測定中止指示を情報処理装置40から受信したかを判定する。なお、測定中止指示は、情報処理装置40の入力部410を介して、ユーザにより測定を中止する旨の指示が入力されると、情報処理装置40から第1測定ユニット10に送信される。CPU101aは、測定中止指示を受信すると(S113:YES)、処理がS101に戻される。他方、CPU101aは、測定中止指示を受信していないと(S113:NO)、処理がS102に戻される。このようにして、S101〜S113の処理が繰り返し行われる。
図7は、第1測定ユニット10による吸引処理を示すフローチャートである。
第1測定ユニット10のCPU101aは、図3を参照して説明したように、まず、ノズル11を原点位置に合わせる(S201)。続いて、CPU101aは、ノズル11を下降させる(S202)。具体的には、CPU101aは、コントローラ107に規定パルス数を出力する。コントローラ107は、メモリ107aに記憶しているパルス信号の数をリセットした後に、ステッピングモータ106に出力するパルス信号の数が規定パルス数に到達するまで、ステッピングモータ106にパルス信号を出力し続ける。これにより、ノズル11の下端が、原点位置から下限位置に向けて徐々に下方向に移動される。
続いて、CPU101aは、センサ13の出力信号に基づいて検体の液面が検知されたかを判定する(S203)。液面が検知されると(S203:YES)、CPU101aは、ノズル11の下降量が規定パルスに到達していない状態であっても、コントローラ107を介してステッピングモータ106の駆動を停止させて、ノズル11の移動を停止させる(S204)。さらに、CPU101aは、メモリ107aを参照して、下降パルス数を取得する(S205)。他方、液面が検知されないと(S203:NO)、CPU101aは、メモリ107aを参照して、指定されたパルス数だけステッピングモータ106にパルス信号を送信したか否かの情報に基づき、下降パルス数が規定パルス数に到達したかを判定する(S206)。
下降パルス数が規定パルス数に到達してないと(S206:NO)、ノズル11の下降が継続され、処理がS203に戻される。他方、下降パルス数が規定パルス数に到達していると(S206:YES)、処理がS207に進められる。
次に、S207において、CPU101aは、規定パルス数からS205で取得した下降パルス数を減算して残りパルス数を取得し、この残りパルス数が、閾値P以上であるかを判定する(S207)。なお、S206でYESと判定された場合、残りパルス数は0として、S207においてNOと判定される。
ここで、閾値Pは、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20の両方で測定が実行される場合に必要となる検体量に応じて決定される。本実施の形態では、閾値Pは、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20の両方で吸引される場合に減少する液面位置の高さだけ、ノズル11を移動させるために必要となるパルス数P1に、所定のパルス数P2を加算した値とされる。パルス数P2は、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20の吸引が可能となるために必要なデッドボリュームに応じて決定される。なお、パルス数P2は、かかるデッドボリュームに応じて決定された値に、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20の吸引がより確実に行われるよう、さらに所定値を加算した値としても良い。
残りパルス数が閾値P以上であると(S207:YES)、CPU101aは、検体容器51に十分な量の検体が収容されている旨の情報(以下、「検体充足情報」)を、情報処理装置40に送信する(S208)。続いて、CPU101aは、ノズル11を所定のパルス数分だけ液面下に下降させ、検体容器51から検体を吸引し、吸引が完了するとノズル11を上昇させる(S209)。なお、CPU101aは、検体の吸引前に、情報処理装置40から受信したオーダに基づいて測定の要否を判断する。また、CPU101aは、検体を吸引すると、オーダに基づいて測定を行う。さらに、CPU101aは、測定結果を解析し、解析結果を情報処理装置40に送信する。
続いて、CPU101aは、第2測定ユニット20に、オーダ問い合わせ指示を送信し(S210)、この検体に対する吸引処理が終了する。なお、オーダ問い合わせ指示には、この吸引処理の対象となった検体容器51の検体番号が含まれる。
他方、残りパルス数が閾値Pよりも小さいと(S207:NO)、CPU101aは、検体不足時に実行する処理が、処理A〜Cの何れに設定されているかを判定する(S211、S213)。なお、検体不足時の処理設定は、後述するように、第1測定ユニット10の記憶部101bと情報処理装置40のハードディスク404に記憶されている。
検体不足時の処理設定が処理Aであると(S211:YES)、“処理A”が行われる(S212)。検体不足時の処理設定が処理Bであると(S211:NO、S213:YES)、“処理B”が行われる(S214)。検体不足時の処理設定が処理Cであると(S211:NO、S213:NO)、“処理C”が行われる(S215)。“処理A”、“処理B”、“処理C”については、追って、図8を参照して説明する。
“処理A”が終了すると、図6のS112に処理が進められる。また、“処理B”と“処理C”が終了すると、CPU101aは、第2測定ユニット20に、オーダ問い合わせ指示を送信する(S210)。
図8(a)は、“処理A”を示すフローチャートである。
第1測定ユニット10のCPU101aは、検体容器51に十分な量の検体が収容されていない旨の情報(以下、「検体不足情報」という)を、情報処理装置40に送信する(S301)。なお、検体不足情報には、この検体容器51の検体番号と、この検体容器51が検体ラック50上のどの保持部に保持されているかを示す情報が含まれる。続いて、CPU101aは、この検体容器51内の検体を吸引せず、ノズル11を上昇させる(S302)。
次に、CPU101aは、ノズル11の真下に位置付けられている検体ラック50上に、第1測定ユニット10による吸引が完了し、且つ、第2測定ユニット20による吸引未完了の検体があるかを判定する(S303)。
S303でYESと判定されると、CPU101aは、第2測定ユニット20から直近に受信したコマンドが搬送可能を示すようになるまで処理を待機させる(S304)。第2測定ユニット20から直近に受信したコマンドが搬送可能を示すと判定されると(S304:YES)、CPU101aは、押出し機構34を駆動することにより、第1測定ユニット10による吸引が完了し、且つ、第2測定ユニット20による吸引未完了の検体のうち、先頭(最も左側)の検体を第2供給位置36bまで搬送する(S305)。続いて、CPU101aは、図6のS110と同様、第2測定ユニット20に吸引指示を送信し(S306)、処理がS303に戻される。
他方、S303でNOと判定されると、CPU101aは、第2測定ユニット20から直近に受信したコマンドが搬送可能を示すようになるまで処理を待機させる(S307)。第2測定ユニット20から直近に受信したコマンドが搬送可能を示すと判定されると(S307:YES)、CPU101aは、検体ラック50を収納位置(左槽領域31bの前方)まで搬送する(S308)。
このように“処理A”が実行されると、第1測定ユニット10による吸引が完了し、且つ、第2測定ユニット20による吸引未完了の検体についてのみ、第2測定ユニット20での吸引処理が行われ、同じ検体ラック50上の他の検体については、新たに第1測定ユニット10と第2測定ユニット20による吸引は行われない。
図8(b)は、“処理B”と“処理C”を示すフローチャートである。
第1測定ユニット10のCPU101aは、検体不足情報を情報処理装置40に送信する(S311)。続いて、CPU101aは、検体を吸引せず、ノズル11を上昇させる(S312)。
このように“処理B”または“処理C”が実行されると、第1供給位置36aに位置付けられた検体量不足の検体については、第1測定ユニット10による吸引は行われない。しかしながら、“処理B”または“処理C”では、上記“処理A”とは異なり、この検体よりも後方(右側)の検体について、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20による吸引処理が、通常通り継続される。また、“処理B”または“処理C”では、この検体よりも前方(左側)で、且つ、既に第1測定ユニット10による吸引が行われた検体についても、“処理A”と同じく、第2測定ユニット20による吸引処理が行われる。なお、“処理B”では、検体量不足の検体について、第2測定ユニット20による吸引が行われ得るが、“処理C”では、検体量不足の検体について、第2測定ユニット20による吸引は行われない。第2測定ユニット20にて吸引が行われるかは、図11にて生成されるオーダの内容によって決定される。
図9(a)は、情報処理装置40による検体不足通知画面の表示処理を示すフローチャートである。
情報処理装置40のCPU401は、図8(a)のS301と図8(b)のS311で、第1測定ユニット10から送信された検体不足情報を受信すると(S401:YES)、受信した検体不足情報をハードディスク404に記憶し(S402)、検体不足通知画面700を表示部420に表示する(S403)。
図9(b)は、情報処理装置40の表示部420に表示される検体不足通知画面700の例示図である。
図示の如く、検体不足通知画面700には、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20の両方で測定を実行する場合に必要となる検体量が収容されていない検体容器51が存在する旨を示すメッセージが表示される。また、このメッセージには、必要となる検体量が収容されていない検体容器51が、検体ラック50上のどの保持部に保持されているかが、併せて示される。これにより、ユーザは、必要となる検体量が収容されていない検体容器51が検出されたことと、その検体容器51が検体ラック50のどの保持部に保持されているかを知ることができる。
また、検体不足通知画面700は、OKボタン701を含んでいる。ユーザは、OKボタン701を押下することにより、検体不足通知画面700を閉じることができる。
図9(a)に戻って、CPU401は、ユーザによりOKボタン701が押下されることにより、検体不足通知画面700の終了指示を受け付けると(S404:YES)、検体不足通知画面700を非表示にする(S405)。このようにして、S401〜S405の処理が繰り返し行われる。
なお、CPU401は、図7のS208で、第1測定ユニット10から送信された検体充足情報を受信した場合も、受信した検体充足情報をハードディスク404に記憶する。
図10は、第2測定ユニット20による吸引処理を示すフローチャートである。
第2測定ユニット20のCPU201aは、第1測定ユニット10からオーダ問い合わせ指示を受信するまで、処理を待機させる(S501)。CPU201aは、オーダ問い合わせ指示を受信すると(S501:YES)、オーダ問い合わせ指示に含まれる検体番号に基づいて、当該検体に対する第2測定ユニット20のオーダを情報処理装置40に問い合わせる(S502)。
続いて、CPU201aは、情報処理装置40からオーダを受信するまで、処理を待機させる(S503)。CPU201aは、オーダを受信すると(S503:YES)、第1測定ユニット10から吸引指示を受信するまで処理を待機させる(S504)。なお、情報処理装置40から受信するオーダには、第2測定ユニット20で吸引を行うか否かの情報が含まれている。
CPU201aは、吸引指示を受信すると(S504:YES)、搬送不可を示すコマンドを、第2測定ユニット20の記憶部201b内のバッファに書き込む(S505)。なお、記憶部201b内のバッファには、搬送可能を示すコマンド、または、搬送不可を示すコマンドの何れか一方が書き込まれており、初期値として搬送可能を示すコマンドが書き込まれている。記憶部201b内のバッファに書き込まれているコマンドは、所定時間ごとに第1測定ユニット10に送信される。
次に、CPU201aは、S503で受信したオーダに基づいて、第2供給位置36bに位置付けられた検体について吸引を行うか否かを判定する(S506)。かかる検体について吸引を行うと判定されると(S506:YES)、CPU201aは、第2測定ユニット20のノズルにより検体容器51から検体を吸引し、吸引が完了するとこのノズルを上昇させる(S507)。なお、CPU201aは、検体を吸引すると、オーダに基づいて測定を行う。また、CPU201aは、測定結果を情報処理装置40に送信する。他方、かかる検体について吸引を行わないと判定されると(S506:NO)、CPU201aは、処理がS509に進められる。
検体の吸引とノズルの上昇が行われると(S507)、CPU201aは、第2測定ユニット20による吸引が完了するまで処理を待機させる(S508)。すなわち、CPU201aは、第2測定ユニット20のノズルが検体容器51から抜き出されて、この検体を収容する検体容器51を保持する検体ラック50が移動可能となるまで、処理を待機させる。第2測定ユニット20による吸引が完了すると(S508:YES)、CPU201aは、搬送可能を示すコマンドを、第2測定ユニット20の記憶部201b内のバッファに書き込む(S509)。このようにして、S501〜S509の処理が繰り返し行われる。
図11は、情報処理装置40によるオーダ処理を示すフローチャートである。
情報処理装置40のCPU401は、第2測定ユニット20からオーダ問い合わせを受信すると(S601:YES)、ホストコンピュータ60にオーダ問い合わせを行う(S602)。CPU401は、ホストコンピュータ60から、S602で問い合わせたオーダを受信するまで処理を待機させる(S603)。
CPU401は、ホストコンピュータ60からオーダを受信すると(S603:YES)、このオーダの元となった検体容器51に収容される検体が、検体量不足であるかを判定する(S604)。かかる判定は、第1測定ユニット10から送信された検体充足情報(図7のS208)または検体不足情報(図8(a)のS301、図8(b)のS311)に基づいて行われる。
この検体が検体量不足でないと(S604:NO)、CPU401は、吸引を行う旨を含むこの検体のオーダを、第2測定ユニット20に送信する(S605)。他方、この検体が検体量不足であると(S604:YES)、CPU401は、検体量不足時に実行する処理が処理Bに設定されているかを判定する(S606)。検体不足時の処理設定が処理Bであると(S606:YES)、処理がS605に進められ、吸引を行う旨を含むオーダが、第2測定ユニット20に送信される。他方、検体不足時の処理設定が処理Bでないと(S606:NO)、CPU401は、吸引を行わない旨を、この検体のオーダとして第2測定ユニット20に送信する(S607)。
図12は、情報処理装置40の表示部420に表示される処理設定画面800の例示図である。
処理設定画面800には、ラジオボタン801a、801b、801cと、OKボタン802aと、キャンセルボタン802bが含まれている。
ラジオボタン801a〜801cは、ユーザに押下されると、選択状態となる。また、ラジオボタン801a〜801cは、処理A〜処理Cに対応しており、1つのみが選択状態とされる。さらに、ラジオボタン801a〜801cの右横には、それぞれ、処理A〜処理Cについての処理内容の概要が示されている。
ユーザによりOKボタン802aが押下されると、ラジオボタン801a〜801cの選択状態に応じて、検体不足時の処理が変更され、処理設定画面800が閉じられる。また、ユーザによりキャンセルボタン802bが押下されると、検体不足時の処理は変更されず、処理設定画面800が閉じられる。
なお、情報処理装置40には、処理Aがデフォルト設定されている。よって、ユーザが設定を変更しなければ、“処理A”が実行され、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20の何れも、検体量不足の検体に対する吸引および測定を行わない。
図13(a)は、情報処理装置40による処理設定画面800の表示処理を示すフローチャートである。
情報処理装置40のCPU401は、処理設定画面800の表示指示を受け付けたかを判定する(S701)。なお、処理設定画面800の表示指示は、情報処理装置40の入力部410を介して、ユーザにより行われる。CPU401は、処理設定画面800の表示指示を受け付けると(S701:YES)、第1測定ユニット10に処理設定を問い合わせる(S702)。
続いて、CPU401は、第1測定ユニット10から処理設定を受信するまで、処理を待機させる(S703)。CPU401は、処理設定を受信すると(S703:YES)、受信した処理設定をハードディスク404に記憶する(S704)。また、CPU401は、表示部420に処理設定画面800を表示し、受信した処理設定に基づいてラジオボタン801a〜801cの何れかを選択状態とする(S705)。
次に、CPU401は、ユーザによりOKボタン802aまたはキャンセルボタン802bが押下されることにより、処理設定画面800の終了指示を受け付けると(S706:YES)、押下されたボタンが、OKボタン802aであるかを判定する(S707)。
OKボタン802aが押下されていると(S707:YES)、CPU401は、ラジオボタン801a〜801cの選択状態に応じて、処理設定をハードディスク404に記憶する(S708)。また、CPU401は、第1測定ユニット10に、ハードディスク404に記憶した処理設定を送信する(S709)。他方、OKボタン802aが押下されていない、すなわち、キャンセルボタン802bが押下されていると(S707:NO)、処理がS710に進められる。S710では、CPU401は、処理設定画面800を非表示にする。このようにして、S701〜S710の処理が繰り返し行われる。
図13(b)は、第1測定ユニット10による処理設定の送信処理を示すフローチャートである。
第1測定ユニット10のCPU101aは、図13(a)のS702に示すように、情報処理装置40から処理設定の問い合わせを受信すると(S801:YES)、情報処理装置40に、記憶部101bに記憶している処理設定を送信する(S802)。
図13(c)は、第1測定ユニット10による処理設定の記憶処理を示すフローチャートである。
第1測定ユニット10のCPU101aは、図13(a)のS709に示すように、情報処理装置40から処理設定を受信すると(S811:YES)、受信した処理設定を記憶部101bに記憶する(S812)。
以上、本実施の形態によれば、第1供給位置36aに位置付けられた検体容器51について、ノズル11を下降させる際に、残りパルス数が閾値Pより小さい場合(図7のS207:NO)、すなわち、当該検体容器51の検体量が、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20の両方で測定を行うのに必要な量に満たない場合、デフォルト設定された“処理A”では、いずれの測定ユニットにおいても、この検体容器51から検体は吸引されなくなる。これにより、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20によって検体が吸引されてしまう前に、ユーザは、適切な方法を選択することができる。よって、検体を患者から再取得するような事態の発生を防ぐことができる。なお、適切な方法とは、例えば、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20のうち、いずれか一方の分析は測定ユニットによる自動分析を行い、他方の分析は自動分析に替えて用手法で行なう方法が挙げられる。具体的には、ユーザが、検体量が第1測定ユニット10と第2測定ユニット20での両方の分析には足りないが一方の分析には足りるという場合に、尿定性分析用の第1測定ユニット10での分析に替えて用手法で分析を行い、尿沈渣分析用の第2測定ユニット20での分析は当該ユニットに自動で分析させることを希望する場合が考えられる。このような場合に、検体を第1測定ユニット10に吸引させることなく、用手法で尿定性分析を行い、改めて尿沈渣測定のみ第2測定ユニット20を用いて自動分析を行なうようにすれば、尿沈渣測定のために検体を患者から再取得するような事態を回避できる。
あるいは、両方の分析を用手法で行うことにより、尿定性、尿沈渣いずれかの分析のために検体を患者から再取得するような事態を回避できる。
また、“処理A”では、検体量が足りないと判定された検体よりも後方の検体については、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20による吸引および測定が行われないため、検体量が足りないと判定された検体を迅速に取り出すことができ、当該検体について、速やかに、適切な対応を取ることができる。
なお、残りパルス数が閾値Pより小さい場合であっても、ユーザにより処理Bが設定されていると、第2測定ユニット20による吸引のみ行われ得る。これにより、ユーザは、適宜、第1測定ユニット10よりも第2測定ユニット20による吸引を優先的に行わせることが可能となる。
また、残りパルス数が閾値Pより小さい場合であっても、ユーザにより処理Cが設定されていると、検体量が不足している検体よりも後方の検体については、通常通り、第1測定ユニット10と第2測定ユニット20による吸引および測定が行われ得る。この場合、後方の検体容器を再度搬送装置30にセットする必要がないため、ユーザの負担を軽減することができる。
また、本実施の形態によれば、検体不足時に、図9(b)に示した検体不足通知画面700が表示部420に表示されるため、ユーザは、検体量が不足している検体が存在することと、かかる検体が検体ラック50のどの保持部に保持されているかを、容易に認識することができる。
また、本実施の形態によれば、図12に示した処理設定画面800を介して、検体不足時の処理設定が変更可能となるため、ユーザは、検体分析装置1に対して、要望に応じた処理を行わせることができる。本実施の形態によれば、検体量が不足しているときの処理を、適宜、“処理A”、“処理B”および“処理C”から選択設定できるため、ユーザの利便性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態はこれらに限定されるものではない。
たとえば、上記実施の形態では、測定対象として尿を例示したが、血液についても測定対象とされ得る。すなわち、血液を検査する検体分析装置にも本発明を適用することができ、さらに、他の臨床検体を検査する臨床検体分析装置に本発明を適用することもできる。
また、上記実施の形態では、検体量が不足していると判定された場合に(図7のS207:NO)、処理設定として処理Bが選択されていると、第2測定ユニット20による吸引のみが行われた。しかしながら、これに限らず、第1測定ユニット10による吸引は行われ、第2測定ユニット20による吸引は行われないような処理Dが設けられ、図12に示した処理設定画面800を介して、ユーザが処理A〜Cと同様、処理Dを選択できるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、検体量が不足していると判定された場合に、情報処理装置40の表示部420に検体不足通知画面700が表示されたが、これに限らず、表示部420内の表示内容の一部の色が変化するようにしても良いし、検体測定装置2に設置されたアラームが鳴らされるようにしても良い。なお、アラームが設置される場合に、検体不足時の処理設定が処理Aであるときに限り、アラームが鳴らされるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、検体容器51内の検体量が、ステッピングモータ106に供給されたパルス数で検出されたが、検体量は、他の方法によって検出されても良い。たとえば、ノズル11が原点位置から検体の液面に到達するまでに要した時間や、液面検知時におけるノズル11先端部における静電容量の大きさによって、検体容器51内の検体量を検出することもできる。あるいは、光や超音波によって液面位置を検出したり、検体容器の画像を撮像し解析して液面位置を検出し、検体量を検出してもよい。また検体の重量等によって検体量を検出しても良い。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 検体分析装置
10 … 第1測定ユニット
11 … ノズル
13 … センサ
20 … 第2測定ユニット
30 … 搬送装置
51 … 検体容器
101a … CPU
201a … CPU
700 … 検体不足通知画面
800 … 処理設定画面

Claims (9)

  1. 検体分析装置において、
    検体容器中の検体を吸引して第1の測定を実行する第1測定ユニットと、
    前記検体容器中の検体を吸引して前記第1測定ユニットとは異なる第2の測定を実行する第2測定ユニットと、
    前記検体容器を前記第1測定ユニットから前記第2測定ユニットの順に搬送する搬送装置と、
    前記第1測定ユニットが前記検体容器中の検体を吸引する前の当該検体容器中の検体量に関する情報を検出する検出部と、を備え、
    前記第1測定ユニットにおける測定のオーダが入力され、前記第2測定ユニットにおける吸引の要否が未定である検体について、前記検出部によって検出された検体量が前記第1および前記第2測定ユニットの両方の測定に必要な所定量以上である場合には、前記第1測定ユニットによって該検体を吸引して測定し、前記第1測定ユニットにおける測定結果に基づいて、前記第2測定ユニットにおける検体吸引の要否を判定し、
    前記検体量が前記所定量より少ない場合には、前記検体量に拘わらず一律、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットによる前記検体の吸引を行わない、
    ことを特徴とする検体分析装置。
  2. 請求項1に記載の検体分析装置において、
    記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、当該検体容器より搬送方向後方の検体容器中の検体について検体量に関する情報を前記検出部によって検出し、前記検出部の検出結果に応じて前記第1測定ユニット、前記第2測定ユニット、および前記搬送装置を制御する、
    ことを特徴とする検体分析装置。
  3. 請求項1に記載の検体分析装置において、
    記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、当該検体容器より搬送方向後方の検体容器中の検体については、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットによる吸引処理を中止するよう、前記第1測定ユニット、前記第2測定ユニット、および前記搬送装置を制御する、
    ことを特徴とする検体分析装置。
  4. 請求項3に記載の検体分析装置において、
    記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、その時点で既に前記第1測定ユニットによって吸引された検体については、前記第2測定ユニットによる吸引処理を継続するよう、前記第2測定ユニットおよび前記搬送装置を制御する、
    ことを特徴とする検体分析装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載の検体分析装置において、
    前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合の処理を、複数の設定から選択する設定選択手段を、さらに備える、
    ことを特徴とする検体分析装置。
  6. 請求項5に記載の検体分析装置において、
    前記複数の設定は、
    前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、当該検体容器より搬送方向後方の検体容器中の検体については、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットによる吸引処理を継続する第1設定と、
    前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合、当該検体容器より搬送方向後方の検体容器中の検体については、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットによる吸引処理を中止する第2設定と、を含む、
    ことを特徴とする検体分析装置。
  7. 請求項5に記載の検体分析装置において、
    前記複数の設定は、前記検体量が前記所定量より少ない検体について、前記第1測定ユニットおよび前記第2測定ユニットの何れか一方では測定のための処理を行う第3設定を含む、
    ことを特徴とする検体分析装置。
  8. 請求項1に記載の検体分析装置において、
    前記検体容器中の検体量が前記所定量より少ない場合に、その旨を通知する通知手段を、さらに備える、
    ことを特徴とする検体分析装置。
  9. 請求項1に記載の検体分析装置において、
    前記第1測定ユニットは尿定性測定ユニットであり、前記第2測定ユニットは尿沈渣測定ユニットである、
    ことを特徴とする検体分析装置。
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