JP5814522B2 - 段ボール箱 - Google Patents
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Description
この場合に、液体収容容器は、加温した収容液体にその蒸気等が加わって膨張した状態にあるが、その液体収容容器の段ボール箱内への梱包後、液体収容容器が特に袋状の容器であったり薄肉の樹脂容器である場合には、運搬中に冷えて段ボール箱内で収縮し、段ボール箱内で上下隙間空間が形成され、箱内で移動し易い状態になる。
そして、収縮した液体収容容器は、運搬中の振動で段ボール箱内で移動するために、内フラップや内壁に引っ掛かって破損する虞があった。
次に、運搬時や保管時などに収容液体が冷えるに伴って、箱内の液体収容容器が収縮しても、外フラップにおけるフラップ基部が傾斜した姿勢にあるために、段ボール箱を積み重ねて運搬又は保管する時に、上からの荷重により、フラップ基部及び外フラップが下方に揺動して段ボール箱全体の嵩が低く変化し易くなり、その結果、図4(b)→図4(c)に示すように、段ボール箱内で液体収容容器と段ボール箱本体部の内部空間を閉じる外フラップとの間の隙間空間が小さくなる。
つまり、一対の外フラップが、収容する液体収容容器の体積変化に追随して上下に変位し、段ボール箱全体の外観は大きく変化しない。
従って、段ボール箱内で液体収容容器は、常に隙間無く収容され、段ボール箱内での液体収容容器の移動は少なくなり、安定状態での収容が維持され、従来の段ボール箱のように樹脂製の液体収容容器が、運搬による振動で移動して破損するのを防止できる。
その上、段ボール箱そのものが、肉厚の薄い材料で作成した場合でも、積載して運搬したり保管する際に、液体収容容器の収縮に伴って、規則的に嵩が低くなるだけで、従来品のように上からの荷重により段ボール箱が不規則に座屈することは無く、商品価値が低下することはない。つまり、薄い材料で段ボール箱を製作して経済性を上げることができるようになった。
本発明の第3の特徴構成は、前記中間折り曲げ部を2本併設し、2本の内の一方を谷折りにすると共に、他方を山折りにしてあるところにある。
図1〜図2に示されるように、ポリエチレン等の樹脂製の袋からなる液体収容容器1を収容するための略立方体又は略直方体形状の有底の段ボール箱本体部2と、段ボール箱本体部2の上縁部3に、折り曲げ部4を介して上下開閉揺動自在に連接したフラップ5を設け、フラップ5の内、互いに対向して外側に位置する外フラップ6と内側に位置する内フラップ7の2組設け、各フラップ5の先端部と上縁部3との間に、上縁部3に沿った1本の折り曲げ線を形成した中間折り曲げ部8を形成し、外フラップ6の先端部同士をつき合わせて段ボール箱本体部2の内部空間を閉じることができる段ボール箱9を構成してある。
この段ボール箱9においては、例えば液体収容容器1に充填する液体を殺菌後、ホットパック充填する場合、加熱した状態で容器に充填されるために、図1、図2、図4(a)に示すように、液体収容容器1は膨張して液と蒸気で充満状態になり、フラップ基部10が傾斜した状態で外フラップ6の先端部が突き当たり、梱包形状が維持される。
前記液体収容容器1を梱包した段ボール箱9は、積載されて運搬もしくは保管されるに伴って、液体収容容器1が冷却されると、図4(b)に示すように、その液体収容容器1は収縮する。その収縮によって、段ボール箱9は上からの荷重により、フラップ基部10が下方に揺動して段ボール箱本体部2の上縁部3が少し横方向に拡がり、液体収容容器1の上面部とフラップ5下面との間の隙間は極力小さくなる(図4(c)、図5)。
段ボール箱本体部2の下側には、底面を形成するための外フラップ6を一対設けてあり、その外フラップ6に隣接する内フラップ7を一対設けてある。
段ボール箱本体部2の上側にも外フラップ6と内フラップ7が交互に隣接して設けてあり、夫々のフラップ5に、段ボール箱本体部2の上縁部3に沿った中間折り曲げ部8を形成して、上縁部3と中間折り曲げ部8との間のフラップ基部10を台形に形成してある。つまり、上縁部3の幅よりも各フラップ5の先端側の幅を、やや小さく形成してある。
尚、フラップ基部10の側辺部には、図3の拡大部に示すように、上縁部3より下側に食い込んだノッチ部17を形成してある。これは、上からの荷重で、フラップ基部10が下方に揺動しやすく、しかも、上縁部3が横方向に拡がりやすくしてある。
図3中の長円形のミシン目は、取っ手部16を形成するための部分である。
以下に他の実施の形態を説明する。
〈2〉 前記外フラップ6に中間折り曲げ部8を設けてあれば、内フラップ7に必ずしも中間折り曲げ部8を設けてなくてもよい。
〈3〉 前記中間折り曲げ部8は、上縁部3に沿った1本の折り曲げ線を設ける以外に、複数本平行な折り曲げ線を設けるものであってもよい。
〈4〉 前記中間折り曲げ部8を図6に示すように、2本並設して2本の内の一方を谷折りにすると共に、他方を山折りにして、外フラップの先端側を上下平行移動しやすくしてあっても良い。
2 段ボール箱本体部
3 上縁部
5 フラップ
6 外フラップ
8 中間折り曲げ部
10 フラップ基部
Claims (3)
- 樹脂製の袋からなる1つの液体収容容器を収容するための段ボール箱本体部と、前記段ボール箱本体部の上縁部に、上下開閉揺動自在に連接したフラップを設け、前記フラップのうち互いに対向する前記上縁部で折り曲げて外側に位置する一対の外フラップを、その先端部同士をつき合わせて前記段ボール箱本体部の内部空間を閉じることができるように構成してある段ボール箱であって、
前記外フラップの先端部と前記上縁部との間に、前記上縁部に沿った中間折り曲げ部を形成し、
前記上縁部と前記中間折り曲げ部とを共に折り曲げた状態で、前記上縁部と前記中間折り曲げ部との間のフラップ基部の面が傾斜した状態で一対の前記外フラップの先端部同士が突き当たるように形成してあり、
前記フラップのうちで、前記上縁部で折り曲げた状態で前記外フラップの内側に位置する一対の内フラップ夫々に、その先端部と前記上縁部との間に、前記中間折り曲げ部を形成してあり、
一対の前記外フラップは、一方に円形の切り取り予定線を形成してあり、
一対の前記内フラップは、一方を他方よりも短い突出量に形成してあると共に、前記切り取り予定線に対応して、夫々に切欠き部を形成してある段ボール箱。 - 前記フラップ基部の側辺部には、前記上縁部より下側に食い込んだノッチ部を形成してある請求項1に記載の段ボール箱。
- 前記中間折り曲げ部を2本併設し、2本の内の一方を谷折りにすると共に、他方を山折りにしてある請求項1又は2に記載の段ボール箱。
Priority Applications (1)
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JP2010180403A JP5814522B2 (ja) | 2010-08-11 | 2010-08-11 | 段ボール箱 |
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Family Applications (1)
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