JP5814453B1 - ケーブル保護体 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部にケーブルを容易に挿通させることができ、互いに屈曲可能かつ液密的に連結することができるケーブル保護体の提供。【解決手段】内部をケーブルが挿通可能な管体20は、一方の端部に雌型受け口部22が設けられ、他方の端部に雄型挿し口部23が設けられている。保護ケース30は、管体20を、雄型挿し口部23が外部に突出した状態で収容可能である。雄型挿し口部23には、外周面を周回し、且つ外周面から径方向に突出する弾性部材25が設けられている。弾性部材25は、雄型挿し口部23に別のケーブル保護体における管体の雌型受け口部に液密的に嵌合される。【選択図】図1

Description

本発明は、電線ケーブル、光ファイバーケーブル、その他のケーブルを、地中あるいは地表に敷設する際に使用されるケーブル保護体に関する。
ケーブルを地中に敷設する場合には、外力からケーブルを保護するために、例えば、特許文献1に開示された電線共同溝、特許文献2に開示されたケーブル保護体等が使用される。特許文献1に開示された電線共同溝は、2分割可能な樹脂製の外郭の内部に、樹脂製の蛇腹状の電線収納管2が取り付けられている。この電線収納管2はブロー成形により製造され、外郭は射出成形によって製造されるために、別製法の部品点数が多くなり、電線共同溝のコストが上昇していた。また、電線共同溝同士を直接的に連結することができないために、別途、連結部材が必要であり、さらに部品点数が多くなるという問題があった。
特許文献2に開示されたケーブル保護体は、複数の保護体本体によって構成されている。各保護体本体は、それぞれにケーブル収容溝が設けられた下側の半管体及び上側の半管体を有しており、半管体同士が相互に結合されると、それぞれに設けられたケーブル収容溝によって内部に管状の空間が形成される。また、保護体本体には、一方の端部に凸部が設けられ、他方の端部に凹部が設けられており、一対の保護体本体同士が連結される場合には、一方の保護体本体の凹部に他方の保護体本体の凸部が嵌合されて、両者が1本の連結ピンによって屈曲可能に連結される。
このようなケーブル保護体では、複数の保護体本体を、ケーブルの敷設ルートに沿って設置する際に、各保護体本体におけるそれぞれの下側の半管体に、連結ピンの両側の各端部が係合されて、各半管体のケーブル収容溝内にケーブルが収容される。その後、上側の各半管体が、対応する下側の各半管体のそれぞれに結合される。これにより、連結ピンの各端部が、保護体本体のそれぞれに対して回動可能に保持され、一対の保護体本体は、連結ピンによって屈曲可能に連結される。
特開平09−70129号公報 特開2004−282976号公報
特許文献2に開示されたケーブル保護体の場合、連結ピンの各端部と、下側の半管体のそれぞれとが係合された状態で、各半管体のケーブル収容溝内にケーブルが収容される。この場合、下側の半管体同士の位置ずれ等によっては、連結ピンが半管体から外れて、半管体同士の位置がずれるおそれがある。このため、ケーブル収容溝内にケーブルを収容する作業を慎重に行わなければならず、作業効率が低下するおそれがある。
また、一対の保護体本体は、一方の保護体本体の凸部と他方の保護体本体の凹部とが嵌合されているために、連結された保護体本体同士を大きく屈曲させることができないという問題がある。このために、保護体本体に大きな外力が作用すると、いずれかの保護体本体あるいはケーブルが破損するおそれがある。
さらに、各保護体本体にはシール機能が設けられていないために、内部に収容されたケーブルが水等によって浸食されるおそれもある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内部にケーブルが挿通された状態で、別のケーブル保護体を比較的大きな角度で屈曲可能に連結することができ、しかも、ケーブルが水等によって浸食されることを抑制できるケーブル保護体を提供することにある。
(1) 本発明に係るケーブル保護体は、内部をケーブルが挿通可能であって、一方の端部に雌型受け口部が設けられ、他方の端部に上記雌型受け口部に対応して嵌合可能な形状に成形された雄型挿し口部が設けられた管体と、上記雄型挿し口部の外周面を周回し且つ当該外周面から径方向に突出し、上記雄型挿し口部を上記雌型受け口部に液密的に嵌合させ得る弾性部材と、相互に分離可能な一対のケース半体を有し、各ケース半体が結合されることにより、一方の端面及び他方の端面にそれぞれ第1開口及び第2開口が形成され、上記雄型挿し口部が上記第2開口から外部に突出し且つ上記雌型受け口部が上記第1開口を臨む状態で、上記管体が収容され得る保護ケースと、を具備する。
このような構成のケーブル保護体では、保護ケースの各ケース半体が分離可能であるために、内部にケーブルが挿通された状態の管体を、保護ケースに対して容易に収容することができる。また、一対のケーブル保護体同士を連結する際には、一方の管体の雄型挿し口部に、他方の管体の雌型受け口部を嵌合させるだけでよいために、ケーブル保護体同士の連結作業を効率よく行うことができる。
さらに、雄型挿し口部と雌型受け口部とが嵌合されると、嵌合状態になった雄型挿し口部と雌型受け口部との間に弾性部材が介在するので、両者は比較的大きな角度で屈曲可能になる。これにより、ケーブル保護体に加わる外力によってケーブルが破損することを抑制できる。しかも、弾性部材は、管体内に水等の液体が浸入することを防止できるために、管体内に挿通されるケーブルが水等によって浸食されることを抑制できる。
(2) 好ましくは、上記弾性部材は、上記雄型挿し口部に取り付けられたゴム製Oリングであり、当該ゴム製Oリングは、上記雄型挿し口部に形成された位置決め溝に嵌め込まれている。
この場合、ゴム製Oリングは、雄型挿し口部に嵌合された雌型受け口部に対して液密状態になり得る押圧力によって押し付けられるために、管体内に挿通されたケーブルが水等によって浸食されることを確実に抑制できる。
(3) 好ましくは、上記受け口部の内壁面にシール部材が設けられている。
これにより、管体内を挿通するケーブルの浸食を、より一層確実に抑制できる。
(4) 好ましくは、上記管体の外周面には、位置決めリブが周方向に沿って突設されており、上記各ケース半体には、上記位置決めリブが嵌合する嵌合部が設けられている。
これにより、内部にケーブルが挿通された管体を、各ケース半体に対して容易に位置決めすることができ、保護ケース内に管体を収容する作業が一層容易になる。
(5) 好ましくは、上記各ケース半体は、上記第1開口を形成する第1凹部を有する第1支持壁部と、上記第2開口を形成する第2凹部を有する第2支持壁部とを備える。
このような構成により、内部にケーブルが挿通された管体が、各ケース半体によって安定的に支持された状態で、保護ケース内に収容される。
(6) 好ましくは、上記各ケース半体は、上記管体を長手方向に沿って支持する支持リブを有する。
これにより、内部にケーブルが挿通された管体が、各ケース半体によって、さらに安定的に支持された状態で、保護ケース内に収容される。
(7) 好ましくは、上記各ケース半体が結合されることにより連結凸部及び連結凹部が形成されるように上記各ケース半体の一方の端面に凸部半体が突設されると共に他方の端面に凹部半体が形成されており、上記凸部半体の外形形状は、上記連結凹部内で上記連結凸部が変位可能となるように上記凹部半体の内壁面形状に対応している。
これにより、一対のケーブル保護体同士を連結する際に、一方のケーブル保護体における保護ケースの連結凸部と、他方のケーブル保護体における保護ケースの連結凹部とを変位可能な状態とすることができる。これにより、いずれか一方のケーブル保護体に外力が加わっても、当該ケーブル保護体が他方のケーブル保護体に対して変位し、ケーブル保護体が破損することを抑制できる。
(8) 好ましくは、上記凸部半体及び凹部半体に両者を連結する連結部材が挿通される連結孔が設けられており、上記凸部半体及び凹部半体のいずれか一方に設けられた連結孔は、上記連結凹部内での上記連結凸部の変位を許容する形状に形成されている。
これにより、凸部半体及び凹部半体のそれぞれに設けられた連結孔に、連結部材を挿通させることにより、一方のケーブル保護体における保護ケースの連結凸部と、他方のケーブル保護体における保護ケースの連結凹部とを、変位可能な状態で連結することができる。
(9) 好ましくは、上記管体は、上記雄型挿し口部及び上記雌型受け口部を除く部分が蛇腹状になっている。
これにより、管体は湾曲可能になり、管体内にケーブルを挿通させる作業を効率よく行える。
本発明のケーブル保護体によれば、内部にケーブルが挿通された状態で、別のケーブル保護体を屈曲可能な状態に容易に連結することができる。また、ケーブルが水等によって浸食されることを抑制できる。
図1は、実施形態1に係るケーブル保護体10の分解斜視図である。 図2は、ケーブル保護体10に設けられた管体20の一部破断側面図である。 図3(A)は、下側のケース半体31Bの平面図、図3(B)は、下側のケース半体31Bにおける第1支持壁部35側の側面図、図3(C)は、下側のケース半体31Bにおける第2支持壁部36側の側面図、図3(D)は、下側のケース半体31Bの縦断面図である。 図4は、実施形態1に係る複数のケーブル保護体10が連結された状態の分解斜視図である。 図5は、複数のケーブル保護体10が連結された状態の平面図である。 図6は、連結された複数のケーブル保護体10が屈曲状態になった場合における分解斜視図である。 図7は、連結された複数のケーブル保護体10が屈曲状態になった場合における平面図である。 図8は、実施形態2のケーブル保護体10における管体20の一部破断側面図である。 図9は、実施形態2における一対のケーブル保護体10同士が連結された状態の平面図である。 図10は、実施形態3のケーブル保護体10における管体20の一部破断側面図である。 図11は、実施形態4に係るケーブル保護体10の分解斜視図である。 図12(A)は、実施形態4に係る下側のケース半体31Bの平面図、図12(B)は、下側のケース半体31Bにおける第2支持壁部36側の側面図、図12(C)は、下側のケース半体31Bにおける第1支持壁部35側の側面図、図12(D)は、図12(A)におけるD−D線に沿った断面図である。 図13は、実施形態4に係る3つのケーブル保護体10が連結された状態の分解斜視図である。 図14は、実施形態4に係る一対のケーブル保護体10が連結された状態の平断面図である。 図15は、実施形態4に係る一対のケーブル保護体10同士が屈曲された状態の平断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一実施態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様を変更できることは言うまでもない。
図1は、本実施形態のケーブル保護体の分解斜視図である。このケーブル保護体10は、例えば、地中に埋設される電線ケーブル、光ファイバーケーブル、その他のケーブルを保護するために使用される。図1に示されるように、ケーブル保護体10は、内部にケーブル(図示せず)が挿通される管体20と、管体20を所定の状態で収容可能な保護ケース30とを有している。保護ケース30は、管体20を上下方向から挟み込む一対のケース半体31A及び31Bを有している。各ケース半体31A及び31Bのそれぞれは同様の構成になっているが、下側のケース半体ケース31Bに対して、上側のケース半体31Aは上下方向を反転させた状態とされて、管体20を挟み込んだ状態で、相互に突き合わされる。そして、上側のケース半体31A及び下側のケース半体ケース31Bが、ボルト51及びナット54によって構成された2組の締結部材50により相互に結合される。
図2は、管体20の一部破断側面図である。図2に示されるように、管体20は、直線状に延びる円筒状に構成された管本体部21と、管本体部21における長手方向(軸心線方向)の一方の端部に設けられた雌型受け口部22と、管本体部21における長手方向の他方の端部に設けられた雄型挿し口部23とを有している。
管本体部21は、外径、内径、肉厚のそれぞれが一定になっており、例えば、外径が100mm、内径が90mm、肉厚が5mmになっている。管本体部21における長手方向のほぼ中央部には、外周面から一定の高さで周方向に沿って突設された位置決めリブ26が、全周にわたって連続して設けられている。位置決めリブ26の突出高さは、例えば2mmになっている。
雌型受け口部22は、管本体部21とは同軸状態であって、内径及び外径のそれぞれが、管本体部21の外径及び内径よりも一回り大きな円筒形状に構成されている。雌型受け口部22の肉厚は、管本体部21と同様に5mmになっており、内径及び外径のそれぞれは、例えば106mm及び116mm、軸心線方向の長さL1が、例えば36mmになっている。雌型受け口部22の内壁面18と、管本体部21の内壁面17との間には、段差部19が形成されている。
管体20における雌型受け口部22とは反対側の端部に設けられた雄型挿し口部23は、管本体部21の内径に等しい一定の内径になっている。雄型挿し口部23の軸心線方向に沿った長さL2は、雌型受け口部22の軸心線方向に沿った長さL1よりも短くなっている。雄型挿し口部23の軸心線方向の中程の外周側部分には、周方向に沿って一定の深さの位置決め溝24が全周にわたって連続して設けられており、その位置決め溝24内にリング状の弾性部材25が嵌合されている。
雄型挿し口部23の肉厚は、管本体部21の肉厚よりも大きくなっており、管本体部21側から位置決め溝24までの外周面は、位置決め溝24に接近するにつれて外径が順次大きくなった傾斜面になっている。また、位置決め溝24から雄型挿し口部23の先端面(管体20の一方の端面に相当)までの外周面は、位置決め溝24から離れるにつれて外径が緩やかに小さくなった傾斜面になっている。雄型挿し口部23における最大外径は、例えば102mmになっている。
雄型挿し口部23の位置決め溝24内に嵌合された弾性部材25は、例えばゴム製Oリングによって構成されており、ゴム製Oリングにおける外縁部は、全周にわたって位置決め溝24から突出した状態になっている。
管体20は、例えば、PE(ポリエチレン)、POM(ポリオキシメチレン)等の合成樹脂を射出成形することによって一体に形成されている。管体20の長手方向の長さは、例えば236mmになっている。なお、管体20は、合成樹脂に限らず、金属によって構成してもよい。また、上記の管体20に関する寸法は、一例にすぎず、挿通されるケーブルの大きさ等によって、適宜変更される。
一対のケーブル保護体10同士を相互に連結する場合、一方のケーブル保護体10に設けられた管体20の雄型挿し口部23が、他方のケーブル保護体10に設けられた管体20の雌型受け口部22内に挿入される。この場合、雄型挿し口部23に設けられた弾性部材25は、雌型受け口部22の内壁面18に押圧される。これにより、雄型挿し口部23は、雌型受け口部22に対して液密的に嵌合される。
また、相互に嵌合状態になった雄型挿し口部23及び雌型受け口部22のいずれかに、軸心線と交差する方向に、ある程度以上の大きな外力が作用すると、弾性部材25は、雌型受け口部22の内壁面18に対する押圧位置を変更し、雄型挿し口部23及び雌型受け口部22は屈曲状態(それぞれの軸心線同士が傾斜した状態)になる。弾性部材25は、相互に嵌合状態になった雄型挿し口部23及び雌型受け口部22が屈曲状態になるように、雌型受け口部22の内壁面18に適切な押圧力によって押し付けられている。
保護ケース30における下側のケース半体31Bは、図3(A)に示されるように、扁平な中空の直方体形状になっている。下側のケース半体31Bは、長方形状の主面(下側のケース半体31Bの底面に相当)32と、主面32における長手方向に沿った各側縁からそれぞれ直角に立ち上げられた一対の側壁部33と、主面32における長手方向とは直交する幅方向に沿った各側縁からそれぞれ直角に立ち上げられた第1支持壁部35及び第2支持壁部36とを有している。一対の側壁部33のそれぞれの上面は、主面32から等しい距離だけ離れている。
図3(B)に示されるように、第1支持壁部35における幅方向の中央部には、管体20における雌型受け口部22の先端部が嵌合される第1凹部37が設けられている。第1凹部37は、雌型受け口部22の外径に等しい内径を有する半円形状に形成されている。
図3(C)に示されるように、第2支持壁部36における幅方向の中央部には、管本体部21の外径に等しい内径を有する半円形状の第2凹部38が設けられている。第2凹部38は、雄型挿し口部23における先端面の外径に等しい内径を有する半円形状に形成されている。
第1支持壁部35及び第2支持壁部36のそれぞれは、第1凹部37及び第2凹部38のそれぞれを除いた上面が、各側壁部33のそれぞれの上面と同じ高さになっている。
図3(D)に示されるように、ケース半体31Bには、長手方向の中央部に対して第2支持壁部36寄りの位置に、主面32および各側壁部33のそれぞれとは直交状態になった一対の仕切り板42が、長手方向に一定の間隔を開けて設けられている。各仕切り板42のそれぞれは、第2支持壁部36と同様の形状をしており、従って、各仕切り板42における幅方向の中央部には、管体20における管本体部21の外径に等しい内径を有する半円形状の凹部43がそれぞれ設けられている。両仕切り板42は、管体20における管本体部21に設けられた位置決めリブ26が嵌合し得る間隙を開けて配置されており、その間隙は、位置決めリブ26が嵌合される嵌合部41になっている。管体20は、位置決めリブ26が嵌合部41内に嵌合されることにより、ケース半体31Bに対して位置決めされる。
位置決めリブ26が嵌合部41内に嵌合された状態では、管体20における管本体部21が、一対の仕切り板42の凹部43内に嵌合された状態となり、各仕切り板42によって管本体部21が支持される。この場合、管体20における雌型受け口部22の先端部が第1支持壁部35の第1凹部37に嵌合されるとともに、管本体部21における雄型挿し口部23から所定の距離だけ離れた部分が、第2支持壁部36の第2凹部38に嵌合されて、それぞれが第1支持壁部35及び第2支持壁部36によって支持される。このような状態では、雄型挿し口部23及び雄型挿し口部23に連続する管本体部21の一部が、第2支持壁部36から外側に突出した状態になる。
図3(A)に示されるように、ケース半体31Bの主面32における幅方向の中央部には、上方に突出した支持リブ39が、主面32における第1支持壁部35に近接した部分を除いて、主面32の長手方向に沿って設けられている。支持リブ39は、図3(D)に示されるように、第2支持壁部36の第2凹部38における幅方向の中央位置の高さに等しい一定の高さになっている。従って、第1支持壁部35、第2支持壁部36、一対の仕切り板42によって管体20が支持されると、管本体部21の外周面が、長手方向に沿った支持リブ39によって支持された状態になる。
ケース半体31Bの主面32における長手方向の中央部には、各側壁部33に近接した側部から上方に向かって突出した円筒部44がそれぞれ設けられている。各円筒部44は、ケース半体31Bに支持された管体20の両側の側方を、それぞれ上下方向に通過しており、それぞれの上端面は、各側壁部33と同じ高さになっている。各円筒部44は、主面32に近接した下部を除いて、前述したボルト51の軸部52が挿通可能な一定の内径の小径部46になっている。各円筒部44の下部には、小径部46よりも大径になった大径部47が、小径部46と同心状態で設けられている。大径部47は、小径部46よりも軸方向長さが短く、ボルト51の頭部53及びボルト51にネジ結合されるナット54がそれぞれ嵌合し得る大きさになっている。
保護ケース30における上側のケース半体31Aは、前述したように、下側のケース半体31Bと同様の構成になっており、図1に示されるように、上下方向を反転した状態で、下側のケース半体31Bと突き合わされて一体的に結合される。すなわち、上側のケース半体31Aは、主面32を上側にして、管体20が支持された下側のケース半体31Bに対して、それぞれの第1支持壁部35同士、第2支持壁部36同士、及び各側壁部33同士が相互に突き合わされる。これにより、各仕切り板42同士、円筒部44同士も、相互に突き合わされた状態になる。
この場合、下側のケース半体31Bの第1支持壁部35に上側のケース半体31Aの第1支持壁部35が突き合わされることにより、それぞれの第1凹部37によって円形状の第1開口48(図1参照)が形成される。同様に、下側のケース半体31Bの第2支持壁部36に上側のケース半体31Aの第2支持壁部36が突き合わされることにより、それぞれの第2凹部38によって円形状の第2開口49(図1参照)が形成される。
上側のケース半体31A及び下側のケース半体31Bのそれぞれは、例えば、PE(ポリエチレン)、POM(ポリオキシメチレン)等の合成樹脂を射出成形することによって一体に形成されている。なお、上側のケース半体31A及び下側のケース半体31Bのそれぞれは、合成樹脂に限らず、金属によって形成してもよい。
このような構成の複数のケーブル保護体10が、ケーブル敷設位置において、それぞれの内部にケーブルが挿通された状態で、ケーブルの敷設方向に沿って、相互に連結される。
図4は、本実施形態に係る複数(4個)のケーブル保護体10が相互に連結された状態を分解して示す斜視図、図5は、その平面図である。各ケーブル保護体10は、ケーブル(図示せず)の埋設位置において、以下の手順で、それぞれの内部にケーブルが挿通された状態とされて、ケーブルの敷設ルートに沿って相互に連結される。
この場合、複数のケーブル保護体10における上側のケース半体31A、下側のケース半体31B、管体20のそれぞれを分離した状態として、下側のケース半体31Bのそれぞれをケーブルの敷設ルートに沿って配置する。そして、各管体20内にケーブルを順番に挿通させる。各管体20は、下側のケース半体31Bから分離されているために、各管体20に対するケーブルの挿通作業を容易に行うことができる。
各管体20にケーブルが挿通されると、各管体20における位置決めリブ26を、対応する下側のケース半体31Bにおける一対の仕切り板42の間の嵌合部41内に嵌合させる。これにより、管体20は、管本体部21の中央部分が一対の仕切り板42の各凹部43に嵌合され、雌型受け口部22の先端部が下側のケース半体31Bにおける第1支持壁部35の第1凹部37に嵌合され、管本体部21における雄型挿し口部23の隣接部分が、第2支持壁部36の第2凹部38に嵌合され、さらには、管本体部21が支持リブ39によって支持される。これにより、管体20は、雄型挿し口部23が、下側のケース半体31Bから外側に突出した状態で、下側のケース半体31Bの主面32とは平行に支持される。
このような状態になると、上側のケース半体31Aが、図1に示されるように、下側のケース半体31Bとは上下方向を反転した状態とされて、下側のケース半体31Bに突き合わされる。
この場合、上側のケース半体31A及び下側のケース半体31Bのそれぞれの第1支持壁部35同士が突き合わされることによって形成された第1開口48内に管体20の雌型受け口部22が臨んだ状態になる。また、第2支持壁部36同士が突き合わされることによって形成された第2開口49から、管体20の雄型挿し口部23が突出した状態になる。
次いで、上側のケース半体31Aにおける円筒部44の大径部47から、ボルト51の軸部52が挿入される。ボルト51の軸部52は、上側のケース半体31Aの円筒部44を通過し、さらには、下側のケース半体31Bの円筒部44における小径部46を通過する。そして、ボルト51の頭部53が、上側のケース半体31Aにおける円筒部44の大径部47内に位置される。このような状態では、軸部52における先端部のネジ部が、下側のケース半体31Bの円筒部44における大径部47内に位置される。
その後、軸部52の先端のネジ部にナット54がネジ結合される。これにより、上側のケース半体31Aと下側のケース半体31Bとが一体的に結合される。この場合、管体20は、上側のケース半体31A及び下側のケース半体31Bにおける各第1支持壁部35と、各第2支持壁部36と、一対の仕切り板42のそれぞれと、支持リブ39とによって、安定的に支持される。
このようにして、1つのケーブル保護体10が組み立てられると、このケーブル保護体10に隣接するケーブル保護体10が組み立てられて連結される。なお、以下のケーブル保護体10の組み立ての説明においては、すでに組み立てられたケーブル保護体10における管体20を「第1管体20」として、その構成要素のそれぞれに対して「第1」を付加する。また、第1ケーブル保護体10に連結されるケーブル保護体10の管体20を「第2管体20」として、その構成要素のそれぞれに対して「第2」を付加する。
この場合、第2管体20内にケーブルが挿通されると、第2管体20における第2雌型受け口部22が、組み立てられたケーブル保護体10の保護ケース30から外側に突出した状態の第1管体20の第1雄型挿し口部23に嵌合される。
これにより、第2雌型受け口部22内に第1雄型挿し口部23の全体が挿入される。この場合、第2雌型受け口部22に挿入された第1雄型挿し口部23の先端面は、第2管体20内の第2段差部19から離れた状態で、第1弾性部材25が第2雌型受け口部22の内壁面18に対して液密状態に圧接される。このような状態では、第1雄型挿し口部23が突出するケーブル保護体10の保護ケース30におけるケース半体31A及び31Bの第2支持壁部36と、第2雌型受け口部22の先端面が支持されるケーブル保護体10の保護ケース30におけるケース半体31A及び31Bの第1支持壁部35との間に、所定の間隙が形成される。
その後は、前述の説明と同様に、第2管体20を、下側のケース半体31Bの所定位置に支持させて、上側のケース半体31Aを、下側のケース半体31Bとは上下方向を反転させた状態として、下側のケース半体31Bに突き合わせ,2組の締結部材50(2組のボルト51およびナット54)によって結合する。
以下、同様にして、組み立てられたケーブル保護体10に、別のケーブル保護体10を、ケーブルの敷設ルートに沿って順番に組み立てて連結する。これにより、図5に示されるように、複数のケーブル保護体10が、ケーブルを内部に収容した状態でケーブル敷設ルートに沿って設置される。
この場合、隣接するケーブル保護体10同士は、相互に嵌合された第1管体20の第1雄型挿し口部23に設けられた弾性部材25が、第2管体20における第2雌型受け口部22の内壁面18に液密状に圧接されていることによって、第1雄型挿し口部23と第2雌型受け口部22との嵌合状態を維持している。
このような状態では、相互に連結された一対のケーブル保護体10同士が屈曲状態になるような比較的小さな外力が作用しても、各ケーブル保護体10の保護ケース30によって外力が受け止められるために、ケーブル保護体10同士が屈曲状態になることが抑制される。
ケーブル保護体10同士が屈曲状態になるような比較的大きな外力が作用した場合には、ケーブル保護体10同士が屈曲状態になる。これにより、図6及び図7に示されるように、第2雌型受け口部22の内壁面18(図7参照)に対する第1弾性部材25の押圧位置が変化し、両者は、それぞれの軸心線同士が傾斜した屈曲状態になる。
この場合、第1雄型挿し口部23の外周面は、長手方向の中央部において最も外側に突出した状態になっており、その突出部分に形成された第1位置決め溝24内に第1弾性部材25が嵌合されている。これにより、第1弾性部材25は、第2雌型受け口部22の内壁面18に対して近接した位置になり、第2雌型受け口部22の内壁面18に対する第1弾性部材25の押圧力が高められている。このため、同軸状態になった第2雌型受け口部22及び第1雄型挿し口部23のいずれかに、それぞれの軸心線に対して交差する方向に、ある程度以上の大きな外力が作用することによって、管体20同士が屈曲状態になる。
第1管体20の第1雄型挿し口部23は、図7に示されるように、第2管体20における第2段差部19に当接するまで、第2管体20の第2雌型受け口部22に対して傾斜可能になっている。このような第1雄型挿し口部23の傾斜角度の範囲では、第2雌型受け口部22の先端面から第1弾性部材25の一部が外部にはみ出るおそれがなく、第2雌型受け口部22と第1雄型挿し口部23との嵌合状態が安定的に維持される。また、隣接するケーブル保護体10の保護ケース30同士も間隔を開けた状態になっているために、第1雄型挿し口部23が上記の傾斜角度の範囲内で傾斜しても、隣接するケーブル保護体10の保護ケース30同士が相互に衝突するおそれがない。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態に係るケーブル保護体10によれば、ケーブルが挿通される管体20と、管体20を保護する保護ケース30とが相互に分離可能であるために、管体20内にケーブルを挿通させる作業を容易に行える。また、保護ケース30が、分離可能な一対のケース半体31A及び31Bを有するために、ケーブルが挿通された管体20を、一対のケース半体31A及び31Bによって、容易に所定の収容状態とすることができる。
また、ケーブル敷設位置においてケーブル保護体10を組み立てる際に、管体20の位置決めリブ26が、上側のケース半体31A及び下側のケース半体31Bのそれぞれにおける一対の仕切り板42間の嵌合部41内に嵌合される。これにより、管体20を、上側のケース半体31A及び下側のケース半体31Bに対して容易に位置決めすることができる。さらに、管体20は、相互に結合された上側のケース半体31A及び下側のケース半体31Bのそれぞれの第1支持壁部35、第2支持壁部36、一対の仕切り板42、それぞれの支持リブ39によって安定的に支持される。これにより、管体20は、組み立てられた保護ケース30に対して位置ズレするおそれがない。
さらに、隣接するケーブル保護体10のそれぞれに、ある程度以上の外力が加わると、いずれか一方のケーブル保護体10に対して他方のケーブル保護体10が変位する。これにより、連結状態になった管体20同士が、弾性部材25の変位によって屈曲状態になり、ケーブル保護体10同士も屈曲状態になる。このために、それぞれのケーブル保護体10に作用する外力を、ケーブル保護体10同士の屈曲によって低減される。この場合、ケーブル保護体10同士の屈曲によって、相互に連結された管体20同士も屈曲状態になるために、管体20内を挿通するケーブルに大きな応力が加わることも抑制される。以上のことから、ケーブル保護体10及びケーブルを長期にわたって安定的に使用することができる。
また、隣接するケーブル保護体10における管体20同士は、弾性部材25を介して液密的に嵌合されるために、管体20内に水等の液体が浸入するおそれがない。これにより、管体20内のケーブルが、水等によって浸食されることを抑制できる。
さらには、管体20、保護ケース30の各ケース半体31A及び31Bのそれぞれは、射出成形によって形成できるために、それぞれの製造が容易になり、それぞれを経済的に製造できる。
[実施形態2]
相互に連結されたケーブル保護体10における管体20同士の液密性を高めるために、図8に示されるように、管体20における雌型受け口部22の内壁面18に、位置決め溝27を形成して、その位置決め溝27内にシール部材28を設ける構成としてもよい。位置決め溝27は、雌型受け口部22の内壁面18に設けられ、周方向に環状に延びている。この場合、シール部材28として、位置決め溝27に嵌め込まれるゴム製パッキンが使用される。ゴム製パッキンの内周側部分は、位置決め溝27から内側に突出した状態になっている。その他の構成は、上記の実施形態1と同様である。
このような構成のケーブル保護体10は、管体20の雌型受け口部22に、別のケーブル保護体10における管体20の雄型挿し口部23が挿入されると、図9に示されるように、雄型挿し口部23の外周側に設けられた弾性部材25が、雌型受け口部22の内周側に設けられたシール部材28に圧接される。これにより、雄型挿し口部23と雌型受け口部22との間の液密性が向上する。
[実施形態3]
上記の各実施形態では、管体20における管本体部21は、内径及び外径が一定に構成されていたが、このような構成に限らない。例えば、図10に示されるように、管本体部21の外周面に、外側に突出したリング状の複数の凸部29を長手方向に沿って一定のピッチで設けることによって、管本体部21の周面を蛇腹状に構成してもよい。この場合、各凸部29は、一定の肉厚であって、例えば2mmの長さで管本体部21の外周面から突出されている。また、各凸部29は、長手方向に沿って例えば15mmのピッチで設けられている。
この場合、前記各実施形態における管体20の管本体部21に設けられた位置決めリブ26に対応する位置の凸部29が、各ケース半体31A及び31Bに設けられた仕切り板42間の嵌合部41内に嵌合される。これにより、本実施形態3における管体20も、前記各実施形態と同様に、各ケース半体31A及び31Bに対して位置決めされた状態で安定的に支持される。
管本体部21の周面が蛇腹状に形成された本実施形態の構成では、管本体部21は、軸心線方向に沿って湾曲する可撓性を有している。このために、管体20内にケーブルを挿通させる際に、管本体部21内においてケーブルが撓んで管本体部21の内壁面18に当接した場合にも、管本体部21がケーブルと同様に撓むことが可能である。これにより、管体20に対するケーブルの挿通作業が容易になる。
[実施形態4]
図11は、実施形態4に係るケーブル保護体10の分解斜視図である。本実施形態4においては、保護ケース30における一対のケース半体31A及び31Bの構成のみが、上記実施形態2のケーブル保護体10とは異なっている。図11に示されるように、本実施形態のケース半体31A及び31Bのそれぞれは、第1支持壁部35に突設された一対の凸部半体61と、第2支持壁部36に形成された一対の凹部半体62とを有している。一対の凸部半体61は同様の形状になっており、また、一対の凹部半体62も同様の形状になっている。本実施形態のケーブル保護体10の構成は、ケース半体31A及び31B以外、上記実施形態2のケーブル保護体10の構成と同様になっている。
下側のケース半体31Bの各凸部半体61は、図12(A)〜(D)に示されるように、第1支持壁部35における第1凹部37の左右の両側から外側に突出しており、それぞれが中空の直方体形状に構成されている。各凸部半体61は、ケース半体31Bの主面32に沿って外側に突出した平面部63を有している。平面部63は、主面32よりも若干上側において、主面32とは平行な状態になっており、主面32の長手方向に沿って長く延びる長方形状に形成されている。平面部63には、長手方向に沿って長く延びる長孔66(特許請求の範囲に記載された「連結孔」に相当)が設けられている。
各凸部半体61は、平面部63における長手方向に沿った各側縁からそれぞれ垂直に立ち上げられた一対の側面部64と、平面部63における先端側に位置する側縁から垂直に立ち上げられた端面部65とを有している。各側面部64及び端面部65のそれぞれの上面は、第1支持壁部35の上面と同じ高さになっている。各凸部半体61における平面部63と、各側面部64及び端面部65とによって囲まれた空間は、上方に向かって開放されており、また、ケース半体31Bにおける主面32の上方に位置する空間とは連通状態になっている。
下側のケース半体31Bに設けられた一対の凹部半体62は、ケース半体31Bの主面32上であって、第2支持壁部36における第2凹部38の左右の両側のそれぞれに対応する位置に設けられている。各凹部半体62は、第2支持壁部36における第2凹部38に近接した位置と、ケース半体31Bの一方の側壁部33に近接した位置とのそれぞれから、第2支持壁部36とは直交状態でケース半体31Bの主面32から垂直に立ち上げられた一対の側面部67を有している。また、各側面部67における第2支持壁部36から離間した先端側の側縁部間には、ケース半体31Bの主面32から垂直に立ち上げられた端面部68が設けられている。各側面部67及び端面部68のそれぞれ上面は、第2支持壁36の上面と同じ高さになっている。
凹部半体62の内壁面形状と、凸部半体61の外形形状とは相互に対応しており、凹部半体62における一対の側面部67と端面部68とによって囲まれた主面32上の空間部分は、凸部半体61よりも一回り大きな直方体形状に形成されている。この空間部分は、上方に向かって開放されるとともに、第2支持壁部36の外側に向かって開放されている。
ケース半体31Bの主面32には、凹部半体62内の空間部分に対向する部分のほぼ中央部に、円形状の貫通孔69(特許請求の範囲に記載された「連結孔」に相当)が設けられている。貫通孔69の内径は、凸部半体61に設けられた長孔66の幅方向の長さにほぼ等しくなっている。
下側のケース半体31Bの各凸部半体61と、上側のケース半体31Aの各凸部半体61とは、同様の構成になっており、また、下側のケース半体31Bの各凹部半体62と、上側のケース半体31Aの各凹部半体62も、同様の構成になっている。このために、各ケース半体31A及び31B同士が、上下方向を反転させた状態で相互に突き合わせられて連結されると、それぞれの各凸部半体61同士によって連結凸部71(図11参照)が形成されるとともに、それぞれの各凹部半体62同士によって連結凹部72(図11参照)が形成される。
このような構成のケーブル保護体10では、一対のケーブル保護体10同士を相互に連結する場合には、前記実施形態1と同様に、各管体20を各ケース半体31A及び31Bから分離させた状態で、それぞれの管体20内にケーブルを挿通させる。また、一方のケーブル保護体10における下側のケース半体31Bの一対の凹部半体62内に、他方のケーブル保護体10における下側のケース半体31Bの各凸部半体61をそれぞれ嵌合させて、下側のケース半体31Bのそれぞれに各管体20を支持させる。その後、上側のケース半体31Aのそれぞれを、下側のケース半体31Bに対してケーブルの敷設ルートに沿って順番に連結する。
この場合、一方のケーブル保護体10における下側のケース半体31Bに対して上側のケース半体31Aが上下方向を反転させた状態で連結される。これにより、上下のケース半体31A及び31Bにおける凸部半体61同士によって連結凸部71が形成され、凹部半体62同士によって連結凹部72が形成される。このような状態で、隣接するケーブル保護体10が組み立てられる。
この場合、既に組み立てられた一方のケーブル保護体10におけるそれぞれの連結凸部71が、他方のケーブル保護体10におけるそれぞれの連結凹部72内に嵌合される。このような状態で、図11に示されるように、連結部用ボルト56(特許請求の範囲に記載された「連結部材」に相当)及び連結部用ナット57によって、相互に嵌合状態になった連結凸部71と連結凹部72とがそれぞれ連結される。
連結部用ボルト56は、上側の凹部半体62に設けられた長孔66及び上側の凸部半体61に設けられた貫通孔69内を挿通して、下側の凸部半体61に設けられた貫通孔69及び下側の凹部半体62に設けられた長孔66内を挿通する。そして、下側の凹部半体62長孔66から突出した連結部用ボルト56の下部のネジ部に連結部用ナット57がネジ結合される。これにより、相互に嵌合状態になった連結凸部71と連結凹部72とが連結される。
このような状態では、相互に対向する長孔66及び貫通孔69内を挿通する連結部用ボルト56は、長孔66(連結凸部71に設けられている)内をスライド可能(変位可能)になっている。この場合、貫通孔69(連結凹部72に設けられている)が円形状になっており、連結部用ボルト56は、貫通孔69内に対して変位しない状態になっている。このために、貫通孔69が設けられた連結凹部72は、連結部用ボルト56が長孔66内をスライドすると、連結部用ボルト56とともに、連結凸部71に対してスライド(変位)する。
連結凸部71と連結凹部72とが連結されると、前記実施形態1において説明したように、各ケーブル保護体10における上側のケース半体31Aが、下側のケース半体31Bに対して、2組のボルト51及びナット54によって相互に締結される。これにより、複数のケーブル保護体10は、前記実施形態1と同様に、それぞれの内部にケーブルが挿通された状態で、ケーブルの敷設ルートに沿って相互に連結された状態になる。なお、図13は、3つのケーブル保護体10が相互に連結された状態の分解斜視図である。図13に示されるように、相互に連結された一対のケーブル保護体10は、通常、それぞれの保護ケース30内に収容された管体20がほぼ一直線になる。
図14は、2つのケーブル保護体10同士が連結されて、それぞれの管体20がほぼ一直線になった状態の平断面図である。このような状態では、一方のケーブル保護体10における一対の連結凸部71のそれぞれの凸部半体61は、他方のケーブル保護体10における一対の連結凹部72のそれぞれの凹部半体62内において、長手方向にずれることなく、幅方向に沿った同一直線上に位置している。この場合には、相互に連結された保護ケース30のそれぞれの相互に対向する第1支持壁部35及び第2支持壁部36の間に一定の間隔が形成される。
このような状態で、いずれか一方のケーブル保護体10に、ケーブルの敷設方向に対して左方向あるいは右方向に、ある程度以上の大きな外力が作用すると、図15に示されるように、ケーブル保護体10同士が屈曲状態になる。この場合、相互に嵌合状態になった2組の連結凸部71及び連結凹部72のいずれか一方の組では、連結凸部71の各凸部半体61が、嵌合状態になった連結凹部72の各凹部半体62から引き抜かれる方向にスライドする。また、他方の相互に嵌合状態になった連結凸部71及び連結凹部72の組では、各凸部半体61が、嵌合状態になった各凹部半体62内を奥側方向(挿入側方向)に向かってスライドする。
また、一方のケーブル保護体10内に支持された管体20には、嵌合された他方の管体20に対して屈曲状態になるように力が作用する。これにより、相互に嵌合状態になった管体20における雌型受け口部22の内壁面18に対する弾性部材25の押圧位置が変化し、管体20同士は、それぞれの軸心線同士が傾斜した屈曲状態になる。
以上のように、本実施形態においては、隣接するケーブル保護体10の保護ケース30同士が相互に連結されているために、各保護ケース30同士が大きな角度で屈曲されることが防止される。これにより、各保護ケース30内に収容された管体20に対して大きな外力が直接的に加わることが抑制される。その結果、管体20が外力によって破損することを抑制でき、管体20を長期にわたって安定的に使用することかできる。
なお、本実施形態においては、凸部半体61の外形形状及び凹部半体62の内壁形状は、上記の形状に限定されるものではなく、それぞれは、凸部半体61によって形成される連結凸部71が、凹部半体62によって形成される連結凹部72内において変位可能になるような形状であればよい。また、連結凸部71に設けられる連結孔を長孔66としたが、このような構成に限定されるものではなく、長孔66に替えて、挿通される連結部材の変位を許容できる形状としてもよい。さらには、挿通される連結部材の変位を許容できる連結孔は、連結凹部72の各凹部半体62に設ける構成としてもよい。
[変形例]
上記の各実施形態では、保護ケース30におけるケース半体31Aとケース半体31Bとを、ボルト51及びナット54によって構成された締結部材50によって一体的に結合する構成であったが、このような構成に限らない。例えば、ボルト51及びナット54以外の連結ピン、釘等の締結部材を用いてもよい。また、締結部材を用いずに、ケース半体31Aとケース半体31Bとを一体的に結合させてもよい。この場合には、例えば、ケース半体31Aとケース半体31Bのいずれか一方または両方に、相互に係合状態になる係合部を設けて、それぞれの係合によって、両者が締結される。
10 ケーブル保護体
20 管体
21 管本体部
22 雌型受け口部
23 雄型挿し口部
24 位置決め溝
25 弾性部材
26 位置決めリブ
27 位置決め溝
28 シール部材
29 凸部
30 保護ケース
31A ケース半体(上側)
31B ケース半体(下側)
32 主面
33 側壁部
35 第1支持壁部
36 第2支持壁部
37 第1凹部
38 第2凹部
39 支持リブ
41 嵌合部
42 仕切り板
43 凹部
44 円筒部
46 小径部
47 大径部
48 第1開口
49 第2開口
50 締結部材
51 ボルト
52 軸部
53 頭部
54 ナット
56 連結部用ボルト(連結部材)
57 連結部用ナット
61 凸部半体
62 凹部半体
66 長孔(連結孔)
69 貫通孔(連結孔)
71 連結凸部
72 連結凹部

Claims (9)

  1. 内部をケーブルが挿通可能であって、一方の端部に雌型受け口部が設けられ、他方の端部に上記雌型受け口部に対応して嵌合可能な形状に成形された雄型挿し口部が設けられた管体と、
    上記雄型挿し口部の外周面を周回し且つ当該外周面から径方向に突出し、上記雄型挿し口部を上記雌型受け口部に液密的に嵌合させ得る弾性部材と、
    相互に分離可能な一対のケース半体を有し、各ケース半体が結合されることにより一方の端面及び他方の端面にそれぞれ第1開口及び第2開口が形成され、上記雄型挿し口部が上記第2開口から外部に突出し且つ上記雌型受け口部が上記第1開口を臨む状態で、上記管体が収容され得る保護ケースと、を具備するケーブル保護体。
  2. 上記弾性部材は、上記雄型挿し口部に取り付けられたゴム製Oリングであり、当該ゴム製Oリングは、上記雄型挿し口部に形成された位置決め溝に嵌め込まれている請求項1に記載のケーブル保護体。
  3. 上記受け口部の内壁面にシール部材が設けられている請求項1又は2に記載のケーブル保護体。
  4. 上記管体の外周面には、位置決めリブが周方向に沿って突設されており、上記各ケース半体には、上記位置決めリブが嵌合する嵌合部が設けられている請求項1から3のいずれかに記載のケーブル保護体。
  5. 上記各ケース半体は、上記第1開口を形成する第1凹部を有する第1支持壁部と、上記第2開口を形成する第2凹部を有する第2支持壁部とを備える請求項1から4のいずれかに記載のケーブル保護体。
  6. 上記各ケース半体は、上記管体を長手方向に沿って支持する支持リブを有する請求項1から5のいずれかに記載のケーブル保護体。
  7. 上記各ケース半体が結合されることにより連結凸部及び連結凹部が形成されるように上記各ケース半体の一方の端面に凸部半体が突設されると共に他方の端面に凹部半体が形成されており、上記凸部半体の外形形状は、上記連結凹部内で上記連結凸部が変位可能となるように上記凹部半体の内壁面形状に対応している請求項1から6のいずれかに記載のケーブル保護体。
  8. 上記凸部半体及び凹部半体に両者を連結する連結部材が挿通される連結孔が設けられており、上記凸部半体及び凹部半体のいずれか一方に設けられた連結孔は、上記連結凹部内での上記連結凸部の変位を許容する形状に形成されている請求項7に記載のケーブル保護体。
  9. 上記管体は、上記挿し口部及び上記受け口部を除く部分が蛇腹状になっている請求項1から8のいずれかに記載のケーブル保護体。
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