JP5813585B2 - 媒体幅寄せユニット、および媒体搬送装置 - Google Patents

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この発明は、挿入口に挿入された媒体を、搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部に幅寄せする媒体幅寄せユニット、および、この媒体幅寄せユニットを備える媒体搬送装置に関する。
従来、銀行等の金融機関では、現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)、記帳機、帳票処理機等、様々な種類の自動機が使用されている。多くの自動機は、挿入口に挿入された媒体を、搬送路に沿って処理位置に搬送する媒体搬送装置を備えている。ここでいう処理位置とは、媒体に記録されている磁気データや電子データを読み取る処理、媒体に対して磁気データや電子データを書き込む処理、媒体に印字されている文字やパターンを読み取る処理、媒体に対して文字やパターンを印字する処理等を行う位置である。また、自動機には、通帳等の冊子状媒体、および帳票等の単票媒体の両方を処理するものがある。
媒体搬送装置は、媒体を搬送路に沿って主搬送方向に適正に搬送するために、搬送路の入口である挿入口に挿入された媒体を搬送路の基準位置に合わせる媒体幅寄せユニットを備えている。この媒体幅寄せユニットは、例えば搬送路の一方の端部(主搬送方向に沿う一方の側面)を基準面とし、挿入口に挿入された媒体の側面を搬送路の基準面に沿わせる幅寄せを行っている(特許文献1等参照)。この媒体の幅寄せは、挿入口に挿入された媒体を基準面側に(副搬送方向に)搬送し、媒体の側面を基準面に押し当てる処理である。幅寄せユニットは、特許文献1に示されているように、挿入口に挿入された媒体に当接させた幅寄せローラを回転させて、この媒体を副搬送方向に搬送する構成である。
特許第4453228号公報
しかしながら、挿入口に挿入された媒体を副搬送方向に搬送するのに必要な搬送力の大きさが、その媒体の種類や状態によって異なる。具体的には、搬送路の搬送面と、媒体との当接箇所における摩擦係数や面積等が、媒体の種類や状態等によって変化するので、媒体の幅寄せ時に生じる反力(幅寄せ方向と反対の方向に作用する摩擦力)が一定にならない。一般に、通帳等の冊子状媒体の幅寄せ時に生じる反力は、帳票等の単票媒体の幅寄せ時に生じる反力に比べて大きい。
一方で、従来の幅寄せユニットは、幅寄せローラを予め定めた回転速度で回転させて、媒体の幅寄せを行っている。このため、従来の幅寄せユニットは、幅寄せローラの回転速度を、取り扱う媒体について想定した幅寄せ時に生じる最大の反力を基準にして決定していた。
したがって、幅寄せ時に生じる反力が比較的小さい媒体(単票媒体)は、副搬送方向に大きく搬送されるので、基準面に強く押しつけられることがあり、媒体に皺ができたり、破れたりする等の問題があった。特に、幅寄せする媒体が通帳等の冊子状媒体、および帳票等の単票媒体の両方である幅寄せユニットでは、幅寄せローラの回転速度を幅寄せ時に生じる反力が比較的大きい冊子状媒体を基準にして決定しているので、単票媒体に皺や破れが生じやすかった。
この発明の目的は、媒体を副搬送方向に搬送する媒体の幅寄せ時に、媒体に皺や破れが生じるのを十分に抑制することができる媒体幅寄せユニット、および媒体搬送装置を提供することにある。
この発明の媒体幅寄せユニットは、上記課題を解決し、その目的を達するために以下のように構成している。
この媒体幅寄せユニットは、挿入口に挿入された媒体を、搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部に幅寄せする。挿入口に挿入される媒体は、例えば通帳等の冊子状媒体や、帳票等の単票媒体である。
幅寄せローラは、搬送路における媒体の搬送面に対向する一方の側に、この搬送路に位置する媒体に当接し、主搬送方向に直交する副搬送方向に回転自在に取り付けている。幅寄せモータが、この幅寄せローラを回転させる駆動源である。また、幅寄せモータ制御部が、幅寄せモータの回転駆動を制御し、媒体を搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部に幅寄せする。
この幅寄せモータ制御部は、幅寄せモータの回転駆動と、回転停止とを対にした間欠駆動を繰り返し、媒体を搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部に幅寄せする。したがって、媒体には、比較的大きな搬送力が一度に加えられるのではなく、比較的小さな搬送力が断続的に加えられる。これにより、幅寄せ時に生じる反力(幅寄せ方向と反対の方向に作用する摩擦力)が比較的小さい帳票等の単票媒体であっても、この媒体を基準面に強く押しつけるのを防止できるので、この媒体に皺や破れが生じるのを十分に抑制できる。
また、媒体幅寄せユニットは、搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知する幅寄せ完了検知部を備え、幅寄せモータ制御部は、この幅寄せ完了検知部が搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知すると、幅寄せモータの間欠駆動を終了する
さらに、幅寄せモータ制御部は、幅寄せモータの回転駆動時間が第1の時間である間欠駆動を予め定めた回数繰り返しても、幅寄せ完了検知部が搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知しなければ、幅寄せモータの回転駆動時間を第1の時間よりも長い第2の時間に変更した幅寄せモータの間欠駆動を行う。
幅寄せモータの間欠駆動を予め定めた回数繰り返しても、幅寄せ完了検知部が搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知しないのは、この媒体が、幅寄せ時に生じる反力(幅寄せ方向と反対の方向に作用する摩擦力)が比較的大きいため、1サイクルの間欠駆動で幅寄せ方向に移動する移動量が小さいからであると推定される。したがって、間欠駆動における幅寄せモータの回転駆動時間を、第1の時間よりも長い第2の時間に変更することにより、媒体が幅寄せ方向に移動する移動量を大きくすることができ、この媒体の幅寄せが完了するまでに要する時間の増加が抑えられる。
また、幅寄せ完了検知センサと、幅寄せローラとは、副搬送方向に並べて配置するのが好ましい。このようにすれば、1つの幅寄せ完了検知センサで、媒体の側面が、搬送路の一方の端部に合ったかどうか(幅寄せが完了したかどうか)を検知することができる。
幅寄せモータは、制御が簡単なDCモータを用いるのが好ましいが、パルスモータであっても問題はない。
DCモータは、公知のように、電圧の印加開始タイミング(駆動開始タイミング)から、回転軸が印加されている電圧に応じた回転速度に達するまでの加速期間と、電圧の印加停止タイミング(駆動停止タイミング)から、回転軸が停止するまでの減速期間とがある。上述の第1の時間をこの加速期間よりも短い時間に設定すれば、公知のPWM制御等を行うことなく、幅寄せモータ(DCモータ)の回転速度を抑えた間欠駆動が行える。したがって、幅寄せモータ制御部が、安価にできる。
また、搬送路における媒体の搬送面に対向する他方の側に、副搬送方向に回転自在に取り付けた幅寄せ補助ローラを備え、この幅寄せ補助ローラが、その周面に、搬送路における媒体の搬送面を挟んで幅寄せローラと対向する挟持領域を有し、主搬送方向の長さが幅寄せローラよりも長い構成としてもよい。この場合、幅寄せローラとで挟持した媒体が冊子状媒体である場合に、この冊子状媒体の背山が挟持領域外において当接する長さにするのが好ましい。このようにすれば、冊子状媒体だけでなく、帳票等の単票媒体であっても、幅寄せ時における媒体の副搬送方向への搬送が、比較的小さい搬送力で、スムーズに行える。したがって、媒体に皺ができたり、破れたりするのを十分に抑制することができる。
さらに、この発明にかかる媒体搬送装置は、挿入口に挿入された媒体を、搬送路に沿う主搬送方向に搬送する主搬送ユニットと、上述した媒体幅寄せユニットと、を有する。
この発明によれば、媒体を副搬送方向に搬送する媒体の幅寄せ時に、媒体に皺や破れが生じるのを十分に抑制することができる。
媒体搬送装置の主要部の構成を示すブロック図である。 媒体搬送装置の挿入口周辺における搬送路の概略を示す俯瞰図である。 媒体搬送装置の挿入口周辺における搬送路の概略を示す主搬送方向の断面図である。 媒体搬送装置の挿入口周辺における搬送路の概略を示す副搬送方向の断面図である。 媒体搬送装置の幅寄せ動作を示すフローチャートである。 媒体搬送装置の幅寄せ動作を説明する図である。 媒体搬送装置の幅寄せ動作を説明する図である。 媒体搬送装置の幅寄せ動作を説明する図である。 媒体搬送装置の幅寄せ動作を説明する図である。 媒体搬送装置の幅寄せ動作を説明する図である。 媒体搬送装置の幅寄せ動作を説明する図である。 媒体搬送装置の間欠駆動処理を示すフローチャートである。 幅寄せ時における媒体の動きを説明する図である。 幅寄せ時における媒体の動きを説明する図である。 幅寄せ時における媒体の動きを説明する図である。 DCモータの回転速度の変化を示す図である。 媒体搬送装置の間欠駆動処理における幅寄せモータの回転速度の変化を示す図である。
以下、この発明の実施形態である媒体搬送装置について説明する。
図1は、この例にかかる媒体搬送装置の主要部の構成を示すブロック図である。図2は、この媒体搬送装置の挿入口周辺における搬送路の概略を示す俯瞰図である。図3は、媒体搬送装置の挿入口周辺における搬送路の概略を示す主搬送方向の断面図である。図4は、媒体搬送装置の挿入口周辺における搬送路の概略を示す副搬送方向の断面図である。
この媒体搬送装置1は、制御ユニット2と、主搬送ユニット3と、媒体幅寄せユニット4と、通信ユニット5と、を備えている。媒体搬送装置1は、通帳等の冊子状媒体や、帳票等の単票媒体を搬送路に沿って処理位置に搬送する。媒体搬送装置1は、処理位置に搬送した媒体に対して、この媒体に記録されている磁気データや電子データを読み取る処理、この媒体に対して磁気データや電子データを書き込む処理、この媒体に印字されている文字やパターンを読み取る処理、この媒体に対して文字やパターンを印字する処理等を行う自動機に利用できる。自動機としては、例えば、金融機関で使用されている現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)、記帳機、帳票処理機がある。また、自動機において設定されている媒体に対する処理位置は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
制御ユニット2は、この媒体搬送装置1本体各部の動作を制御する。
主搬送ユニット3は、挿入口に挿入された媒体を搬送路に沿う主搬送方向に搬送する。主搬送ユニット3は、媒体を挿入口から処理位置に向かう正方向、および処理位置から挿入口に向かう逆方向に搬送することができる。主搬送ユニット3は、搬送モータ制御部31と、搬送位置検知部32と、搬送ローラ上下動部33とを有している。
搬送モータ制御部31は、媒体を主搬送方向に搬送する搬送ローラを回転駆動する搬送モータ31aを有し、この搬送モータ31aの駆動制御を行う。搬送モータ制御部31は、搬送モータ31aを正方向に回転させることで媒体を正方向に搬送し、搬送モータ31aを逆方向に回転させることで媒体を逆方向に搬送する。
搬送ローラは、搬送路における媒体の搬送面を挟んで対向配置させた一対のローラであり、搬送面の下側に位置する下側搬送ローラ50aと、搬送面の上側に位置する上側搬送ローラ50bとで構成される。ここでは、下側搬送ローラ50aを、副搬送方向に延びる回転軸50cの両側のそれぞれに取り付けた例(2つの下側搬送ローラ50aを回転軸50cに取り付けた例)を示しているが、回転軸50cに取り付ける下側搬送ローラ50aは、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
上側搬送ローラ50bは、下側搬送ローラ50aの回転にともなって回転する構成であればよい。すなわち、上側搬送ローラ50bは、副搬送方向に延びる固定軸に回転自在に取り付けた構成であってもよいし、副搬送方向に延びる回転軸に取り付けた構成であってもよい。
搬送路は、回転軸50cに取り付けた2つの下側搬送ローラ50a、および各下側搬送ローラ50aに対向配置した2つの上側搬送ローラ50bを、主搬送方向に複数列並べて構成している。ここでは、最も挿入口に近い回転軸50cに取り付けた2つの下側搬送ローラ50a、および各下側搬送ローラ50aに対向配置した2つの上側搬送ローラ50bのみを図示している。主搬送方向における隣接する回転軸50cの間隔は、この媒体搬送装置1が搬送する媒体の中で主搬送方向の長さが最小である媒体の主搬送方向の長さよりも短い。回転軸50cは、ギアを介して、搬送モータ制御部31が制御する搬送モータ31aにより回転される。回転軸50cの回転にともなって、下側搬送ローラ50aが回転する。
なお、主搬送方向に並べている複数の回転軸50cは、ギア等で構成した動力伝達機構部を用いて1つの搬送モータ31aで回転させる構成であってもよいし、複数の搬送モータ31aで回転させる構成であってもよい。
搬送位置検知部32は、搬送路における媒体の搬送面を挟んで発光素子と、受光素子とを対向させて配置した複数の光電センサ32a、32bを有し、各光電センサ32a、32bにより、主搬送方向に搬送されている媒体の先端、または後端を検知する。図示している光電センサ32aは、挿入口から挿入された媒体の検知や、挿入口に放出した媒体の抜き取り検知を行う。また、光電センサ32bは、挿入口から挿入された媒体が幅寄せ位置に達したことを検知する。光電センサ32aの検知位置は、最も挿入口に近い回転軸50cに取り付けた下側搬送ローラ50aよりも挿入口側である。また、光電センサ32bの検知位置は、最も挿入口に近い回転軸50cに取り付けた下側搬送ローラ50aよりも挿入口の反対側である。
なお、ここでは、2つの光電センサ32a、32bのみ図示しているだけであって、主搬送方向に搬送されている媒体の先端、または後端を検知すべき位置毎に光電センサを配置している。
搬送ローラ上下動部33は、最も挿入口に近い回転軸50cに取り付けた2つの下側搬送ローラ50aを、対向する上側搬送ローラ50bに押圧した状態と、対向する上側搬送ローラ50bから離間した状態との切り替えを行う。搬送ローラ上下動部33は、例えば、ソレノイドやモータ等の駆動源を有し、この駆動源の駆動力により、回転軸50cを上下方向(上側搬送ローラ50bに対して接離する方向)に移動する構成である。すなわち、最も挿入口に近い回転軸50cは、上下方向にスライド自在に取り付けられている。また、搬送ローラ上下動部33は、初期状態では、挿入口に最も近い下側搬送ローラ50aを、対向する上側搬送ローラ50bに押圧した状態にしている。
なお、図示していない回転軸50c(最も挿入口に近い回転軸50c以外)は、上下方向のスライドを規制し、下側搬送ローラ50aを対向する上側搬送ローラ50bに押圧した状態で保持する構成であってもよいし、上述した最も挿入口に近い回転軸50cと同様の構成であってもよい。
媒体幅寄せユニット4は、幅寄せモータ制御部41と、幅寄せ完了検知部42と、幅寄せローラ上下動部43と、を備えている。
幅寄せモータ制御部41は、媒体を搬送路の幅方向である副搬送方向に搬送する幅寄せローラ61を回転駆動する幅寄せモータ41aを有し、この幅寄せモータ41aの駆動制御を行う。幅寄せローラ61は、搬送路における媒体の搬送面の上方に位置する。幅寄せローラ61は、幅寄せモータ41aの回転軸に直接取り付けた構成であってもよいし、幅寄せモータ41aの回転軸の回転がギア等を介して伝達される構成であってもよい。
この例では、幅寄せモータ41aは、DCモータである。幅寄せモータ41aは、図1以外の図において、図示を省略している。
また、搬送路における媒体の搬送面を挟んで幅寄せローラ61に対向する位置に、幅寄せ補助ローラ62を配置している。この幅寄せ補助ローラ62は、主搬送方向に延びる軸に回転自在に取り付けている。幅寄せ補助ローラ62は、図2に示すように、主搬送方向に延びる円筒形状のローラである。幅寄せ補助ローラ62は、一方の端部側において幅寄せローラ61に対向し、他方の端部が挿入口側に延びている。幅寄せ補助ローラ62において、幅寄せローラ61と対向する領域がこの発明でいう挟持領域である。幅寄せローラ61は、幅寄せ補助ローラ62の挟持領域において、媒体を挟持する。
また、幅寄せ補助ローラ62は、この媒体搬送装置1が搬送する冊子状媒体の中で、主搬送方向の長さが最大である冊子状媒体が幅寄せ位置に達したときに、この冊子状媒体の背山の位置よりも挿入口側に端部が位置する。すなわち、幅寄せ補助ローラ62の主搬送方向の長さは、この媒体搬送装置1が搬送する冊子状媒体の中で、主搬送方向の長さが最大である冊子状媒体が幅寄せ位置に達したときに、この冊子状媒体の背山が当接する長さである。
また、この例では、幅寄せ補助ローラ62に対して、搬送路の幅方向(副搬送方向)に、別の幅寄せ補助ローラ63を並べて配置している。この幅寄せ補助ローラ63は、上述の幅寄せ補助ローラ62と同様に、主搬送方向に延びる軸に回転自在に取り付けている。ただし、幅寄せ補助ローラ63には、対向する幅寄せローラ61が配置されていない。幅寄せ補助ローラ62、63は、その周面が媒体の搬送面よりも少し上方(200μm程度上方)に突出している。
なお、媒体搬送装置1は、幅寄せ補助ローラ62、63を備えていなくてもよい。上述したように、幅寄せ補助ローラ62、63は、媒体を副搬送方向に搬送するときに生じる反力(幅寄せ方向と反対の方向に作用する摩擦力)を抑えるために、この例では2本備えている。また、幅寄せ補助ローラ63の本数は1本に限らず、2本以上備えていてもよい。
幅寄せ完了検知部42は、幅寄せ完了検知センサ64を有している。幅寄せ完了検知センサ64は、発光素子と、受光素子とを搬送路の搬送面を挟んで対向配置した光電センサである。この幅寄せ完了検知センサ64は、搬送路における、媒体を幅寄せする側の一方の端部に近接させて配置している。媒体を幅寄せする側の一方の端部には、主搬送方向に延びる側壁(以下、基準壁と言う。)が形成されている。媒体の幅寄せは、この基準壁に、媒体の対向する側面を押し当てる処理である。幅寄せ完了検知センサ64は、基準壁に、媒体の対向する側面が押し当てられているかどうかを検知する。幅寄せ完了検知センサ64と、幅寄せローラ61とは、副搬送方向に一列に並んでいる。幅寄せ完了検知部42は、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知すると、幅寄せが完了したと判定する。
幅寄せローラ上下動部43は、幅寄せローラ61を、対向する幅寄せ補助ローラ62に押圧した状態と、対向する幅寄せ補助ローラ62から離間した状態との切り替えを行う。幅寄せローラ上下動部43は、例えば、ソレノイドやモータ等の駆動源を有し、この駆動源の駆動力により幅寄せローラ61を上下方向(幅寄せ補助ローラ62に対して接離する方向)に移動する構成である。幅寄せローラ上下動部43は、初期状態では、幅寄せローラ61を対向する幅寄せ補助ローラ62から離間した状態にしている。
なお、ここでは、幅寄せローラ上下動部43は、幅寄せローラ61を上下方向に移動する構成であるとしたが、幅寄せ補助ローラ62を上下方向に移動する構成であってもよい。
通信ユニット5は、媒体搬送装置1本体を利用する自動機側の制御部との間における通信を行う。
以下、この例にかかる、媒体搬送装置における幅寄せ動作について説明する。図5は、この媒体搬送装置の幅寄せ動作を示すフローチャートである。
媒体搬送装置1は、挿入口から媒体が挿入されるのを待っている(s1)。挿入される媒体は、任意のページを開いた通帳等の冊子状媒体や、帳票等の単票媒体である。このとき、搬送ローラ上下動部33は、挿入口に最も近い下側搬送ローラ50aを、対向する上側搬送ローラ50bに押圧した初期状態にしている。また、幅寄せローラ上下動部43は、幅寄せローラ61を、対向する幅寄せ補助ローラ62から離間させた初期状態にしている。また、搬送モータ制御部31は、搬送モータ31aを停止している。幅寄せモータ制御部41は、幅寄せモータ41aを停止している。媒体搬送装置1は、搬送位置検知部32が光電センサ32aで媒体を検知すると、挿入口から媒体が挿入されたと判定する。
媒体搬送装置1は、s1で媒体が挿入されたことを検知すると、搬送モータ制御部31が搬送モータ31aを駆動し(s2)、回転軸50cとともに、下側搬送ローラ50aを回転させる。媒体搬送装置1は、図6に示すように、挿入口から挿入された媒体(図では、任意のページを開いた冊子状媒体を示しているが、この媒体は帳票等の単票媒体であってもよい。)の先端が、光電センサ32aに達したときに、s1で媒体が挿入されたと判定する。
なお、この時点では、幅寄せローラ上下動部43が、幅寄せローラ61を、対向する幅寄せ補助ローラ62から離間させているので、媒体の先端が幅寄せローラ61に衝突することはなく、媒体の挿入がスムーズに行える。
この挿入時における媒体については、図7や、図8に示すように搬送方向に対して傾いた状態であってもよい。
媒体搬送装置1は、s2で下側搬送ローラ50aの回転を開始したことにより、挿入された媒体を下側搬送ローラ50aと上側搬送ローラ50bとで挟持して主搬送方向に搬送する。媒体搬送装置1は、挿入された媒体が幅寄せ位置に達すると(s3)、搬送モータ制御部31が搬送モータ31aを停止する(s4)。媒体搬送装置1は、搬送位置検知部32が光電センサ32bで媒体を検知すると、挿入された媒体が幅寄せ位置に達したと判定する。図9は、媒体が幅寄せ位置に達した状態を示している。
媒体搬送装置1は、搬送モータ制御部31がs4で搬送モータ31aを停止すると、搬送ローラ上下動部33が、最も挿入口に近い回転軸50cに取り付けた2つの下側搬送ローラ50aを、対向する上側搬送ローラ50bから離間した状態に切り替える(s5)。s5では、回転軸50cを下げることにより、この回転軸50cに取り付けた下側搬送ローラ50aを下げる。
また、媒体搬送装置1は、幅寄せローラ上下動部43が、幅寄せローラ61を下げて、挿入された媒体を幅寄せローラ61と、幅寄せ補助ローラ62の挟持領域とで挟持した状態に移行する(s6)。図10、および図11は、s6で幅寄せローラを下げた状態を示す図である。図10は、主搬送方向の断面図であり、図11は、副搬送方向の断面図である。
今回挿入された媒体が、図示するように、任意のページを開いた冊子状媒体である場合、この媒体の背山は、幅寄せ補助ローラ62、63上に位置する。
媒体搬送装置1は、幅寄せローラ61の間欠駆動処理を実行する(s7)。図12は、媒体搬送装置の間欠駆動処理を示すフローチャートである。
幅寄せモータ制御部41は、幅寄せモータ41aを駆動し、媒体が幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部の側壁側に搬送される向きに幅寄せローラ61を回転させる(s21)。媒体は、幅寄せローラ61によって、完了検知センサ64を配置した端部の側壁側に搬送される。
図13、図14、および図15は、この間欠駆動処理で副搬送方向に搬送される媒体の動きを説明する図である。
図13では、その先端が幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部側に傾斜している媒体を示している。幅寄せローラ61によって、媒体はこの傾斜した状態で、幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部側に搬送され、その先端が幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部に当接する(図14に示す状態)。この時点では、幅寄せ完了検知センサ64は、媒体を検出しない。
媒体は、さらに、幅寄せローラ61によって、幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部側に搬送されると、幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部との当接箇所を支点にして回動する。媒体の側面が、幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部に当接すると(図15に示す状態)、幅寄せ完了検知センサ64は、媒体を検出する。図15に示す状態が、幅寄せが完了した状態である。
幅寄せローラ61と、幅寄せ完了検知センサ64とは、副搬送方向に並んでいるので、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検出したとき、この媒体の側面が、幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部(基準壁)に当接した状態である。すなわち、1つの光電センサ(幅寄せ完了検知センサ64)で媒体の幅寄せの完了を検出することができる。
なお、媒体は、図8に示したように、その後端が幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部側に傾斜している場合には、媒体の後端が幅寄せ完了検知センサ64を配置した端部側に当接し、その後、媒体は上記の例とは逆方向に回動する。
また、図13〜図15では、冊子状媒体を例にして説明したが、単票媒体であっても同様である。
媒体搬送装置1は、s21で幅寄せローラ61を回転させると、媒体が幅寄せ位置に達するか(幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知するか)(s22)、s21における、幅寄せモータ41aの駆動開始から予め定めた第1の時間経過するのを待つ(s23)。
この例では、上述したように幅寄せモータ41aは、DCモータである。一般的なDCモータは、図16に示すように、電圧の印加開始タイミング(駆動開始タイミング)から、回転軸が印加されている電圧に応じた回転速度に達するまでの加速期間と、電圧の印加停止タイミング(駆動停止タイミング)から、回転軸が実際に停止するまでの減速期間とが存在する。この加速期間の長さは、印加する電圧によって変化する。また、減速期間の長さは、電圧の印加停止タイミングにおける回転軸の回転速度によって変化する。ここでは、第1の時間は、加速期間よりも短い時間(例えば、100ms)に設定している。
媒体搬送装置1は、s22で幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知すると、幅寄せモータ41aの駆動を停止し(s24)、本処理を終了する。
一方、媒体搬送装置1は、s22で幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知することなく、s23で幅寄せモータ41aの駆動開始から予め定めた第1の時間経過したと判定すると、幅寄せモータ41aの駆動を停止する(s25)。s24、およびs25は、幅寄せモータ41aに対する電圧の印加を停止するステップであり、幅寄せモータ41aが実際に停止するのは、上述の減速期間の経過後である。
媒体搬送装置1は、s25で幅寄せモータ41aの駆動を停止すると、停止時間経過するのを待つ(s26)。s26での待ち時間は、幅寄せモータ41aが実際に停止するのに要する減速期間よりも少し長い時間(例えば、200ms)である。
媒体搬送装置1は、停止時間経過した後、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知しているかどうかを判定する(s27)。s27では、減速期間における幅寄せモータ41aの回転にともなって、搬送された媒体が幅寄せ位置に達したかどうかを判定している。
媒体搬送装置1は、s27で幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知していれば、本処理を終了する。
媒体搬送装置1は、s27で幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知していなければ、上述のs21〜s27にかかる処理を予め定めた所定回数(例えば、4回)繰り返したかどうかを判定し(s28)、所定回数繰り返していなければ、s21に戻って上述した処理を繰り返す。
媒体搬送装置1は、上述のs21〜s28の処理を行うことで、幅寄せモータ41aを、図17に示すように、間欠駆動する。図17は、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知しなかった場合の例である。媒体搬送装置1は、上述のs21〜s28の処理において、媒体に対して、比較的小さい副搬送方向への搬送力を断続的に加える。したがって、媒体は、幅寄せ時に生じる反力(幅寄せ方向と反対の方向に作用する摩擦力)が比較的小さい帳票等の単票媒体であっても、s21〜s27の1サイクルで、副搬送方向に大きく搬送されることがない。これにより、幅寄せ時に生じる反力が比較的小さい帳票等の単票媒体であっても、この媒体を基準壁に強く押しつけるのを防止できるので、この媒体に皺や破れが生じるのを十分に抑制できる。また、s21〜s27にかかる処理を所定回数繰り返し行うので、幅寄せ時に生じる反力が比較的小さい帳票等の単票媒体であれば、多くの場合、いずれかのタイミングで幅寄せが完了できる。
媒体搬送装置1は、s28で所定回数繰り返したと判定すると、以下に示すs29以降の処理を行う。s21〜s27にかかる処理を所定回数繰り返しても、幅寄せが完了しない媒体は、幅寄せ時に生じる反力が比較的大きい通帳等の冊子状媒体である可能正が高い。
媒体搬送装置1は、幅寄せモータ41aを駆動し(s29)、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知するか(s30)、幅寄せモータ41aの駆動開始から予め定めた第2の時間経過するのを待つ(s31)。この第2の時間は、s23にかかる第1の時間よりも長い時間である。また、第2の時間は、加速期間よりも長い時間(例えば、1s)に設定している。
媒体搬送装置1は、s30で幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知すると、幅寄せモータ41aの駆動を停止し(s32)、本処理を終了する。
媒体搬送装置1は、s30で幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知することなく、s31で幅寄せモータ41aの駆動開始から予め定めた第2の時間経過したと判定すると、幅寄せモータ41aの駆動を停止する(s33)。s32、s33は、上述のs24、s25と同様に、幅寄せモータ41aに対する電圧の印加を停止するステップであり、幅寄せモータ41aが実際に停止するのは、上述の減速期間の経過後である。媒体搬送装置1は、停止時間経過するのを待つ(s34)。s34での待ち時間は、s26と同様に、幅寄せモータ41aが実際に停止するのに要する減速期間よりも少し長い時間である。
媒体搬送装置1は、停止時間経過した後、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知しているかどうかを判定する(s35)。s35では、減速期間における幅寄せモータ41aの回転にともなって、搬送された媒体が幅寄せ位置に達したかどうかを判定している。媒体搬送装置1は、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知していれば、本処理を終了する。
このように、媒体が通帳等の冊子状媒体である可能正が高いときには、幅寄せモータ41aの駆動時間を比較的長い第2の時間に変更するので、通帳等の冊子状媒体の幅寄せに要する時間の増加も十分に抑えられる。
媒体搬送装置1は、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知していなければ、上述のs21〜s28にかかる処理を再実行するリトライ動作を行う(s36)。このs36におけるリトライ動作は、いずれかのタイミングで幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知するか、s21〜s27にかかる処理を所定回数繰り返したと判定したときに、終了する。
なお、このs36にかかる処理は、省略してもよい。
媒体搬送装置1は、s7にかかる間欠駆動処理を終了すると、今回の間欠駆動処理で媒体の幅寄せが完了したかどうかを判定する(s8)。s8では、いずれかのタイミングで幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知していれば、媒体の幅寄せが完了していると判定し、いずれのタイミングにおいても、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知していなければ、媒体の幅寄せが完了していないと判定する。
媒体搬送装置1は、s8で媒体の幅寄せが完了していないと判定すると、エラー処理を行い(s9)、本処理を終了する。s8で媒体の幅寄せが完了していないと判定される主な原因は、挿入された媒体の姿勢が不適正であった可能性が高い。s9にかかるエラー処理は、幅寄せローラ上下動部43が、幅寄せローラ61を上げて、挿入された媒体を幅寄せローラ61と、幅寄せ補助ローラ62とで挟持していない状態に移行する。また、搬送ローラ上下動部33が、最も挿入口に近い回転軸50cに取り付けた2つの下側搬送ローラ50aを上昇させ、下側搬送ローラ50aと上側搬送ローラ50bとで媒体を挟持した状態に移行する(図9に示した状態に移行する。)。媒体搬送装置1は、搬送モータ制御部31が搬送モータ31aを逆転駆動し、回転軸50cとともに、下側搬送ローラ50aを逆回転させ、媒体を挿入口側に搬送し、利用者に対して媒体の再挿入を促す。
一方、媒体搬送装置1は、s8で媒体の幅寄せが完了していると判定すると、幅寄せローラ上下動部43が、幅寄せローラ61を上げて、挿入された媒体を幅寄せローラ61と、幅寄せ補助ローラ62とで挟持していない状態に移行する(s10)。また、搬送ローラ上下動部33が、最も挿入口に近い回転軸50cに取り付けた2つの下側搬送ローラ50aを上昇させ、下側搬送ローラ50aと上側搬送ローラ50bとで媒体を挟持した状態に移行する(図9に示した状態に移行する。)(s11)。媒体搬送装置1は、搬送モータ制御部31が搬送モータ31aを正転駆動し、回転軸50cとともに、下側搬送ローラ50aを回転させ、媒体を処理位置へ搬送する(s12)。
処理位置へ搬送された媒体は、上位装置側で必要な処理が行われる。
このように、この媒体搬送装置1は、間欠駆動処理により、一度に大きな搬送力を媒体に加えるのではなく、比較的小さい搬送力を断続的に加える。したがって、幅寄せする媒体が帳票等の単票媒体である場合、この媒体に皺や破れ等を生じさせるのを十分に抑制できる。また、上述のs21〜s27では、幅寄せモータ41aの加速期間を利用することで、媒体に加える搬送力を抑えているので、公知のPWM制御等で幅寄せモータ41aの回転速度を制御する構成を備える必要がなく、安価にできる。
また、幅寄せする媒体が、通帳等の冊子状媒体である場合には、上述のs21〜s27にかかる動作を繰り返して幅寄せを行うと、1サイクルで媒体を副搬送方向に搬送する搬送量が小さいので、繰り返し回数が多くなり、媒体の幅寄せにかかる時間が長くなる。この媒体搬送装置1は、上述したように、s28で所定回数繰り返しても、媒体の幅寄せが完了しなければ、幅寄せモータ41aの加速期間もよりも長い第2の時間に延ばすので、幅寄せする媒体が冊子状媒体であっても、幅寄せ完了までに要する時間の増加が抑えられる。
また、上記の例では、幅寄せモータ41aは、DCモータであるとしたが、パルスモータであってもよい。パルスモータを使用する場合には、幅寄せモータ41aに供給する駆動パルスの周波数で、幅寄せモータ41aの回転速度を制御すればよい。具体的には、s21で幅寄せモータ41aに供給する駆動パルスの周波数をf1とし、s29で幅寄せモータ41aに供給する駆動パルスの周波数をf1よりも大きいf2とすればよい。この場合、幅寄せモータ41aの駆動時間である、上述の第1の時間、および第2の時間については、帳票等の単票媒体の幅寄せや、通帳等の冊子状媒体の幅寄せを実際に行って、決定すればよい。
また、図10、図11に示すように、媒体は、幅寄せ補助ローラ62、63上に位置しているので、搬送路の搬送面との当接面積を十分に小さくできる。特に、媒体が冊子状媒体である場合、その背山が幅寄せ補助ローラ62、63上に位置する。したがって、媒体の副搬送方向への搬送において、媒体と搬送面との当接により生じる反力(幅寄せ方向と反対の方向に作用する摩擦力)が抑えられる。このため、媒体が、通帳等の冊子状媒体であっても、帳票等の単票媒体であっても、媒体の副搬送方向への搬送が、比較的スムーズに行える。
なお、幅寄せ補助ローラ62は、幅寄せローラ61と対向する挟持領域に、高摩擦部材で形成したリングを嵌挿しておいてもよい。このようにすれば、媒体の副搬送方向への搬送が一層スムーズに行える。また、このリングを、緩衝部材で構成すれば、幅寄せローラ61と幅寄せ補助ローラ62と挟持するときに媒体に加わる衝撃を抑えることができる。
また、上述した幅寄せ補助ローラ62については、幅寄せローラ61と対向する第1のローラと、幅寄せ位置に達した冊子状媒体の背山が当接する第2のローラとに分かれていてもよい。
また、上述したs4、またはs5にかかる処理を行う前に、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知しているかどうかを判断し、幅寄せ完了検知センサ64が媒体を検知していれば、s4〜s12の処理を省略し、処理位置への媒体の搬送を継続してもよい。
1…媒体搬送装置
2…制御ユニット
3…主搬送ユニット
4…媒体幅寄せユニット
5…通信ユニット
31…搬送モータ制御部
31a…搬送モータ
32…搬送位置検知部
32a、32b…光電センサ
33…搬送ローラ上下動部
41…ローラ制御部
41a…幅寄せモータ
42…幅寄せ完了検知部
43…ローラ上下動部
50…下側搬送ローラ
50a…下側搬送ローラ
50b…上側搬送ローラ
50c…回転軸
61…幅寄せローラ
62、63…幅寄せ補助ローラ
64…幅寄せ完了検知センサ

Claims (6)

  1. 挿入口に挿入された媒体を、搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部に幅寄せする媒体幅寄せユニットであって、
    前記搬送路における媒体の搬送面に対向する一方の側に、この搬送路に位置する媒体に当接し、前記主搬送方向に直交する副搬送方向に回転自在に取り付けた幅寄せローラと、
    前記幅寄せローラを回転させる幅寄せモータの回転駆動を制御し、前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せを行う幅寄せモータ制御部と、
    前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知する幅寄せ完了検知部と、を備え、
    前記幅寄せモータ制御部は、
    前記幅寄せモータの回転駆動と、回転停止とを対にした間欠駆動を繰り返し、前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せを行い、前記幅寄せ完了検知部が前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知すると、前記幅寄せモータの前記間欠駆動を終了し、
    また、前記幅寄せモータの回転駆動時間が第1の時間である前記間欠駆動を予め定めた回数繰り返しても、前記幅寄せ完了検知部が前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知しなければ、前記幅寄せモータの回転駆動時間を前記第1の時間よりも長い第2の時間に変更した前記幅寄せモータの間欠駆動を行う、
    媒体幅寄せユニット。
  2. 前記幅寄せ完了検知センサと、前記幅寄せローラとは、前記副搬送方向に並べて配置している、請求項に記載の媒体幅寄せユニット。
  3. 前記幅寄せモータは、DCモータである、請求項1、または2に記載の媒体幅寄せユニット。
  4. 前記搬送路における媒体の搬送面に対向する他方の側に、前記副搬送方向に回転自在に取り付けた幅寄せ補助ローラを備え、
    前記幅寄せ補助ローラは、その周面に、前記搬送路における媒体の搬送面を挟んで前記幅寄せローラと対向する挟持領域を有するとともに、前記主搬送方向の長さが前記幅寄せローラよりも長い、請求項1〜のいずれかに記載の媒体幅寄せユニット。
  5. 前記幅寄せ補助ローラは、前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部に幅寄せする媒体が任意のページを開いた状態の冊子状媒体である場合に、前記幅寄せローラとで挟持した冊子状媒体の背山が前記挟持領域外において当接する長さである、請求項4に記載の媒体幅寄せユニット。
  6. 任意のページを開いた状態で挿入口に挿入された冊子状媒体を、搬送路に沿う主搬送方向に搬送する主搬送ユニットと、
    前記主搬送部が幅寄せ位置に搬送した前記冊子状媒体を、前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部に幅寄せする媒体幅寄せユニットと、を有する媒体搬送装置であって、
    前記媒体幅寄せユニットは、
    挿入口に挿入された媒体を、搬送路の主搬送方向に沿う一方の端部に幅寄せする媒体幅寄せユニットであって、
    前記搬送路における媒体の搬送面に対向する一方の側に、この搬送路に位置する媒体に当接し、前記主搬送方向に直交する副搬送方向に回転自在に取り付けた幅寄せローラと、
    前記幅寄せローラを回転させる幅寄せモータの回転駆動を制御し、前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せを行う幅寄せモータ制御部と、
    前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知する幅寄せ完了検知部と、を備え、
    前記幅寄せモータ制御部は、
    前記幅寄せモータの回転駆動と、回転停止とを対にした間欠駆動を繰り返し、前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せを行い、前記幅寄せ完了検知部が前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知すると、前記幅寄せモータの前記間欠駆動を終了し、
    また、前記幅寄せモータの回転駆動時間が第1の時間である前記間欠駆動を予め定めた回数繰り返しても、前記幅寄せ完了検知部が前記搬送路の前記主搬送方向に沿う一方の端部への媒体の幅寄せ完了を検知しなければ、前記幅寄せモータの回転駆動時間を前記第1の時間よりも長い第2の時間に変更した前記幅寄せモータの間欠駆動を行う、
    媒体搬送装置。
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