JP5813494B2 - ファストアイドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動二輪車、原付自転車、バギー車等の車両、モーターボート等の船舶、芝刈機、耕運機等の農業機械等に用いられる内燃機関(エンジンという)のスロットル装置におけるファストアイドル装置に関するものである。
この種のファストアイドル装置の従来例としては、例えば特許文献1に記載されたスロットルオープナがある。そのスロットルオープナは、アイドルアップ操作手段の操作により回転したスロットルオープナレバーが、スロットルドラムを開方向に回すことでアイドルアップ開度(ファストアイドル開度)とする。また、アイドル開度は、スロットルドラムに当接するアジャストスクリュにより調整され、アイドルアップ開度は、スロットルオープナレバーの回転軸受け部に設けられた偏心カラー部材も回転によって調整される。
特開2006−83794号公報
従来例によると、スロットルオープナレバーとアジャストスクリュとは、互いに関係なく設けられているため、アイドルアップ開度とアイドル開度とを個別に調整する必要があった。したがって、例えば、吸気通路にデポジット等が付着して吸気量が減少した際に、アイドル開度をアジャストスクリュで調整するとともに、ファストアイドル開度を調整しなければならないという問題があった。仮に、アイドル開度を調整した際にファストアイドル開度の調整を怠ると、エンジンのファストアイドル回転数に不足をきたすことになる。
本発明が解決しようとする課題は、アイドル調整ねじにより調整されたアイドル開度を基準としてファストアイドル開度を得ることのできるファストアイドル装置を提供することにある。
第1の発明は、吸気通路を有するスロットルボデーと、スロットルボデーに回動可能に支持されたスロットルシャフトに設けられ、回動により吸気通路を開閉するスロットルバルブと、スロットルバルブを閉方向に付勢するバックスプリングと、スロットルシャフトに一体的に設けられ、アクセル操作によりバックスプリングの付勢に抗して回動されるスロットルレバーとを備えるスロットル装置に設けられ、スロットルレバーの閉位置をアイドル開度に規定するアイドル状態とファストアイドル開度に規定するファストアイドル状態とに切替えるファストアイドル装置であって、アイドル状態とファストアイドル状態とに位置変更可能に設けられたファストアイドル設定レバーと、アイドル状態においてアイドル開度を調整可能に設けられたアイドル調整ねじとを備え、アイドル調整ねじにより調整されたアイドル開度を基準として所定量開いた開度がファストアイドル開度となるように構成されている。この構成によると、アイドル調整ねじにより調整されたアイドル開度を基準としてファストアイドル開度を得ることができる。このため、従来例と異なり、ファストアイドル開度とアイドル開度とを個別に調整する必要がなくなる。
第2の発明は、第1の発明において、ファストアイドル設定レバーをアイドル状態に付勢するレバースプリングを備えている。この構成によると、レバースプリングの付勢によって、ファストアイドル設定レバーをアイドル状態に付勢することができる。
第3の発明は、第1又は2の発明において、ファストアイドル設定レバーをアイドル状態及びファストアイドル状態に選択的にかつ弾性的に位置決めするレバー位置決め手段を備えている。この構成によると、レバー位置決め手段によって、ファストアイドル設定レバーをアイドル状態及びファストアイドル状態に弾性的に位置決めすることができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明において、ファストアイドル設定レバーの位置変更にともない、アイドル調整ねじをファストアイドル開度にかかる所定量をもって軸方向に移動するカム手段を備え、アイドル調整ねじによりスロットルレバーの閉位置をファストアイドル開度に規定する構成としている。この構成によると、ファストアイドル設定レバーの位置変更にともない、カム手段によってアイドル調整ねじがファストアイドル開度にかかる所定量をもって軸方向に移動されることによって、そのアイドル調整ねじでスロットルレバーの閉位置をファストアイドル開度に規定することができる。
実施形態1にかかるファストアイドル装置をアイドル状態で示す平面図である。 ファストアイドル装置をアイドル状態で示す正面図である。 ファストアイドル装置をアイドル状態で示す左側面図である。 ファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す平面図である。 ファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す正面図である。 ファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す左側面図である。 実施形態2にかかるファストアイドル装置をアイドル状態で示す平面図である。 ファストアイドル装置をアイドル状態で示す正面図である。 ファストアイドル装置をアイドル状態で示す左側面図である。 ファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す平面図である。 ファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す正面図である。 ファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す左側面図である。 実施形態3にかかるファストアイドル装置の一部を示す平面図である。 位置決め用弾性部材としての板ばねを示す斜視図である。 実施形態4にかかるファストアイドル装置をアイドル状態で示す平面図である。 ファストアイドル装置をアイドル状態で示す正面図である。 ファストアイドル装置をアイドル状態で示す左側面図である。 ファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す平面図である。 ファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す正面図である。 ファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す左側面図である。 ファストアイドル装置のアイドル状態とファストアイドル状態を比較して示す左側断面図である。 スロットルボデーの台座部と中間部材との関係を示す分解斜視図である。 カム機構を分解して示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
実施形態1を説明する。本実施形態では、例えば自動二輪車用内燃機関(エンジン)のスロットル装置に設けられたファストアイドル装置について説明する。図1はファストアイドル装置をアイドル状態で示す平面図、図2は同じく正面図、図3は同じく左側面図である。図4はファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す平面図、図5は同じく正面図、図6は同じく左側面図である。説明の都合上、スロットル装置を説明した後でファストアイドル装置を説明する。また、説明の都合上、図2の正面図を基準として、スロットル装置及びファストアイドル装置の上下左右を定める。
図1及び図2に示すように、スロットル装置10はスロットルボデー12を備えている。スロットルボデー12には、前後方向(図2において紙面表裏方向)に延びる中空円筒状のボア壁部13が形成されている。本実施形態では、ボア壁部13が前下がりで後上がりに所定角度(例えば20°)傾いている。ボア壁部13の傾き角度、すなわち水平方向に延びる直線に対するボア壁部13の軸線の傾き角度は、20°に限定されない。また、ボア壁部13の傾き角度は、0°すなわち傾いていなくてもよい。また、ボア壁部13の傾き角度としては、−(マイナス)側の角度(前上がりで後下がりの角度)も含まれる。また、ボア壁部13の中空部が吸気通路14になっている。また、ボア壁部13の左右両側部には、中空円筒状の左右の両軸受部15が同心状に形成されている。左側の軸受部15の外端部には、径方向外方へフランジ状に張り出す縦壁部16(図2参照)が形成されている。縦壁部16の上端部には、前方及び左側方に水平板状に張り出す台座部17(図3参照)が形成されている。なお、ボア壁部13の両端部には、エアクリーナ側の管路、及び、エンジン側の管路(例えば吸気管)がそれぞれ管接続される。
前記両軸受部15には、前記吸気通路14を径方向(左右方向)に横断するスロットルシャフト18(図2参照)の両端部が回動可能に支持されている。スロットルシャフト18には、前記吸気通路14を開閉するバタフライ式のスロットルバルブ19が締結等により一体的に取付けられている。また、左側の軸受部15の縦壁部16から左方へ突出されたスロットルシャフト18の左端部には、スロットルレバー21が一体的に設けられている。スロットルレバー21は、ドラム部材22とレバー本体23とを一体に有する(図3参照)。ドラム部材22の外周部には、V字状の溝部22a(図2参照)が形成されている。ドラム部材22の溝部22aには、自動二輪車のアクセル操作に連動してプッシュプル動作されるアクセルワイヤ(図示省略)が掛装されるようになっている。
前記レバー本体23は、例えば金属製の帯板材をL字状に曲げて形成されており、その一方の片が支持片23aとして前記ドラム部材22の左側に装着されている(図3参照)。また、他方の片は、ドラム部材22の前側近くを左右方向に横切るアーム片23bとされている(図2参照)。また、アーム片23bの縦幅方向は上下方向に向けられている(図2参照)。また、アーム片23bの板厚方向は左右方向に向けられている(図3参照)。
前記スロットルボデー12の縦壁部16と前記スロットルレバー21のドラム部材22との間には、捩じりコイルスプリングからなるバックスプリング25が介装されている(図2参照)。バックスプリング25の一方の端末部は縦壁部16に掛止されている。また、バックスプリング25の他方の端末部はドラム部材22に掛止されている。これにより、スロットルレバー21がバックスプリング25の付勢より常に閉方向に付勢されている。また、スロットルレバー21は、自動二輪車のアクセル操作によりアクセルワイヤを介してかつバックスプリング25の付勢に抗して開方向(図3において右回り方向)に回動される。スロットルレバー21がバックスプリング25の付勢に抗して開方向に回動されることにより、スロットルシャフト18と共にスロットルバルブ19が開かれる。また、開かれたスロットルレバー21がバックスプリング25の付勢により閉方向に回動されることにより、スロットルシャフト18と共にスロットルバルブ19が閉じられる。このように、運転者のアクセル操作に基づいてスロットルバルブ19が開閉されることによってエンジンの吸気量が調整される。なお、本明細書においては、スロットルバルブ19に付属する部材(スロットルレバー21、バックスプリング25等)の作動方向についてもスロットルバルブ19の開方向及び閉方向に準じて開方向及び閉方向という。
前記スロットルボデー12の台座部17の前右部には、六角穴を上端面に有するねじ棒からなる全閉調整ねじ27が螺合されている(図1及び図2参照)。全閉調整ねじ27の先端面(下端面)は、前記スロットルレバー21のレバー本体23のアーム片23b(詳しくは先端部(右端部)の上端縁)に対して当接可能に対向している。全閉調整ねじ27に対してアーム片23bが当接したときのスロットルバルブ19の開度は、スロットルバルブ19がスロットルボデー12の吸気通路14の通路壁面(ボア壁部13の内壁面)に噛み込むことがない最小の全閉開度に設定されている。また、全閉調整ねじ27を螺進又は螺退させることによって、最小の全閉開度が調整されている。また、最小の全閉開度の調整後において、全閉調整ねじ27に対する固定ナット28の締付けによって、全閉調整ねじ27が固定すなわち緩み止めされている。
次に、前記スロットル装置10に設けられたファストアイドル装置30について説明する。ファストアイドル装置30は、前記スロットルレバー21の閉位置をアイドル開度に規定するアイドル状態(図1〜図3参照)と、ファストアイドル開度に規定するファストアイドル状態(図4〜図6参照)とに切替えるものである。ファストアイドル装置30は、アイドル調整ねじ32とファストアイドル設定レバー34とを備えている。
図3に示すように、アイドル調整ねじ32は、ねじ軸部32aと頭部32bとを有する頭付きボルトからなり、前記スロットルボデー12の台座部17に螺合されている。ねじ軸部32aの下端部は、台座部17から下方へ突出している。ねじ軸部32aの先端面(下端面)は、前記スロットルレバー21のレバー本体23のアーム片23b(詳しくは左右方向の中間部の上端縁)に対して当接可能に対向している(図5参照)。アイドル調整ねじ32のねじ軸部32aに対してアーム片23bが当接するとき(図3参照)のスロットルバルブ19の開度であるアイドル開度は、エンジンの暖機時のアイドル回転数に応じた開度に設定されている。また、アイドル調整ねじ32を螺進又は螺退させることによって、アイドル開度が調整されている。また、アイドル開度は、前記最小の全閉開度よりも開いた開度である。このため、アイドル調整ねじ32に対してアーム片23bが当接したとき、全閉調整ねじ27とアーム片23bとの間には隙間S1(図2参照)が生じる。また、アイドル調整ねじ32は、前記全閉調整ねじ27の左側方に隣接して配置されている。
図3に示すように、前記ファストアイドル設定レバー(以下、「FID設定レバー」という)34は、例えば金属製帯板材により形成されている。FID設定レバー34は、FIDオフ状態(後述する)において、正面に面するレバー主部34aと、レバー主部34aの上端部から後方(図3において左方)へ向けて折り曲げられた取付部34bと、レバー主部34aの左端部から前方(図3において右方)へ向けて折り曲げられた操作部34cと、レバー主部34aの右端部から後方へ向けて折り曲げられたストッパ当接部34d(図1参照)とを備えている。取付部34bは、前記スロットルボデー12の台座部17上において、前記アイドル調整ねじ32のねじ軸部32aに対して回動可能に支持されている(図3参照)。これにより、FID設定レバー34は、アイドル調整ねじ32を支軸として回動可能に設けられている。
前記FID設定レバー34は、操作部34cを手動操作することによって、図1の平面視で右回り方向(図1中、矢印Y1参照)へ回動したり、同じく左回り方向(図1中、矢印Y2参照)へ回動したりすることができる。なお、図1中、矢印Y1方向を「FIDオン方向」といい、矢印Y2方向「FIDオフ方向」という。また、アイドル調整ねじ32は、FID設定レバー34の回動に追従しない。このため、必要に応じて、アイドル調整ねじ32の頭部32bと取付部34bとの間、及び/又は、取付部34bとレバースプリング40(後述する)との間に、両者間の摺動性を向上するためのワッシャを介装するとよい。
前記ストッパ当接部34dは、前記FID設定レバー34をFIDオフ方向(図1中、矢印Y2参照)に回動した際、前記スロットルボデー12の縦壁部16の前端面に形成された第1ストッパ部36に当接する(図1参照)。これによって、FID設定レバー34のそれ以上の回動が規制される。また、ストッパ当接部34dは、FID設定レバー34をFIDオン方向(図1中、矢印Y1参照)に回動した際、スロットルボデー12の台座部17の左端部から前方へ突出された第2ストッパ部38に当接する(図4参照)。これによって、FID設定レバー34のそれ以上の回動が規制される。また、ストッパ当接部34dが第1ストッパ部36に当接した状態が「アイドル状態」に相当し、ストッパ当接部34dが第2ストッパ部38に当接した状態が「ファストアイドル状態」に相当する。すなわち、FID設定レバー34は、アイドル状態(図1〜図3参照)と、ファストアイドル状態(図4〜図6参照)とに位置変更可能に設けられている。また、FID設定レバー34の位置変更にかかる回動範囲、例えば90°に設定されている。
図3に示すように、前記アイドル調整ねじ32のねじ軸部32aには、コイルスプリングからなるレバースプリング40が嵌合されている。レバースプリング40は、前記台座部17と前記取付部34bとの対向面間に圧縮状態で介装されている。これにより生じるレバースプリング40の付勢(詳しくは、軸方向の付勢)によって、取付部34bが常にアイドル調整ねじ32の頭部32bに弾性的に押圧されている。また、レバースプリング40の一方の端末部は台座部17に掛止されている。また、レバースプリング40の他方の端末部は取付部34bに掛止されている。これにより生じるレバースプリング40の付勢(詳しくは、捩じり方向の付勢)によって、FID設定レバー34が常にFIDオフ方向(図1中、矢印Y2参照)に付勢されている。
図2に示すように、前記レバー主部34aの下縁部には、開口を下向きにする係合凹部42が形成されている。係合凹部42の左側部には、左方に向かって次第に上方へ傾く傾斜状のカム部43が形成されている。係合凹部42とカム部43とは、なだらかに連続されている。前記FID設定レバー34をアイドル状態(図1〜図3参照)からファストアイドル状態(図4〜図6参照)に回動したときに、カム部43が前記スロットルレバー21のレバー本体23のアーム片23b(詳しくは左端部の上端縁)に当接しかつ摺動していくことにより、アーム片23bをバックスプリング25の付勢に抗して押下げていく。そして、FID設定レバー34がファストアイドル状態に位置したときに、係合凹部42がアーム片23bに整合するとともに、バックスプリング25の付勢によってアーム片23bが係合凹部42に係合される(図5及び図6参照)。係合凹部42にアーム片23bが係合(すなわち当接)したときのスロットルバルブ19の開度であるファストアイドル開度は、アイドル開度よりも所定量開いた開度に設定されている。また、係合凹部42に対してアーム片23bが係合したとき、アイドル調整ねじ32とアーム片23bとの間には隙間S2(図5参照)が生じる。隙間S2は、ファストアイドル開度の所定量分に相当する。また、係合凹部42とアーム片23bとの係合によって、FID設定レバー34がレバースプリング40の捩じり方向の付勢に抗してファストアイドル状態に保持されるようになっている。
次に、前記したファストアイドル装置30の作用について説明する。いま、FID設定レバー34は、アイドル状態におかれているものとする(図1〜図3参照)。このとき、レバースプリング40の捩じり方向の付勢により、FID設定レバー34のストッパ当接部34dがスロットルボデー12の第1ストッパ部36に当接している。なお、FID設定レバー34のアイドル状態は本明細書でいう「FIDオフ状態」に相当する。
エンジンの冷間始動に先立って、FID設定レバー34の操作部34cを運転者が手動で操作することにより、FID設定レバー34をFIDオン方向(図1中、矢印Y1参照)へ回動させる。FID設定レバー34の回動にともない、カム部43がスロットルレバー21のレバー本体23のアーム片23bに乗り上げることにより、アーム片23bがレバースプリング40の付勢に抗して押下げられるすなわちスロットルバルブ19の開側へ押動される。そして、FID設定レバー34がファストアイドル状態(図4〜図6参照)に位置することにより、係合凹部42がアーム片23bに整合するとともに、バックスプリング25の付勢によってアーム片23bが係合凹部42に係合される。これにより、スロットルバルブ19の閉位置が、アイドル開度を基準として所定量開いたファストアイドル開度とされる。また、このとき、FID設定レバー34のストッパ当接部34dがスロットルボデー12の第2ストッパ部38に当接することにより、それ以上のFID設定レバー34の回動が規制される(図4参照)。なお、FID設定レバー34のファストアイドル状態は本明細書でいう「FIDオン状態」に相当する。
前記ファストアイドル状態(FIDオン状態)で、エンジンが始動されることにより、エンジンの回転数は、ファストアイドル回転数となる。すなわち、スロットルバルブ19のファストアイドル開度は、暖機時のアイドル開度を基準として所定量開いた開度である。このため、ファストアイドル時のエンジンに吸入される空気量(吸気量)も、アイドル時(暖機時)の空気量を基準として所定量増加した空気量となる。これにともない、ファストアイドル時のエンジン回転数も、アイドル時(暖機時)のアイドル回転数を基準として所定の回転数が増加したエンジン回転数とすることができる。
そして、エンジンの暖機後において、FID設定レバー34の操作部34cを運転者が手動で操作することにより、FID設定レバー34をFIDオフ方向(図1中、矢印Y2参照)へ回動させる。このとき、スロットルレバー21のレバー本体23のアーム片23bに対する係合凹部42の係合が解除されることによって、FID設定レバー34がレバースプリング40の捩じり方向の付勢によりFIDオフ方向へ回動される。そして、FID設定レバー34がアイドル状態(図1〜図3参照)に位置することにより、バックスプリング25の付勢によってアーム片23bがアイドル調整ねじ32に当接される(図3参照)。これにより、スロットルバルブ19の閉位置がアイドル開度とされる。このため、エンジンの回転数はアイドル回転数となる。また、FID設定レバー34のストッパ当接部34dがスロットルボデー12の第1ストッパ部36に当接することにより、それ以上のFID設定レバー34の回動が規制される(図1参照)。
また、本実施形態によると、エンジンの暖機後において、FID設定レバー34を運転者が手動で操作しなくても、FID設定レバー34は自動的にアイドル状態に戻る。すなわち、アクセル操作によってスロットルレバー21が開方向へ回動されることによって、FID設定レバー34の係合凹部42に対するレバー本体23のアーム片23bの係合が解除される。すると、FID設定レバー34が、レバースプリング40の捩じり方向の付勢によりFIDオフ方向へ回動されることによってアイドル状態に戻る。
前記したファストアイドル装置30によると、アイドル状態とファストアイドル状態とに位置変更可能に設けられたFID設定レバー34と、アイドル状態においてアイドル開度を調整可能に設けられたアイドル調整ねじ32とを備え、アイドル調整ねじ32により調整されたアイドル開度を基準として所定量開いた開度がファストアイドル開度となるように構成されている。したがって、アイドル調整ねじ32により調整されたアイドル開度を基準としてファストアイドル開度を得ることができる。このため、従来例と異なり、ファストアイドル開度とアイドル開度とを個別に調整する必要がなくなる。
また、FID設定レバー34をアイドル状態に付勢するレバースプリング40を備えている。したがって、レバースプリング40の付勢(捩じり方向の付勢)によって、FID設定レバー34をアイドル状態に付勢することができる。
[実施形態2]
実施形態2を説明する。本実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図7はファストアイドル装置をアイドル状態で示す平面図、図8は同じく正面図、図9は同じく左側面図である。図10はファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す平面図、図11は同じく正面図、図12は同じく左側面図である。
図9に示すように、本実施形態では、前記実施形態1におけるレバースプリング40(図3参照)に代えて、コイルスプリングからなる保持スプリング45が用いられている。保持スプリング45は、アイドル調整ねじ32のねじ軸部32aに嵌合されており、スロットルボデー12の台座部17とFID設定レバー34の取付部34bとの対向面間に圧縮状態で介装されている。保持スプリング45の付勢(軸方向の付勢)により、取付部34bが常にアイドル調整ねじ32の頭部32bに弾性的に押圧されている。また、保持スプリング45の両端末部は、前記レバースプリング40(図3参照)と異なり、台座部17及び取付部34bに掛止されていない。したがって、保持スプリング45は、FID設定レバー34をFIDオフ方向に付勢していない。
図7に示すように、FID設定レバー34の取付部34bには、FIDオフ状態において、後端縁に位置する半円状の第1位置決め凹部47と、左側縁に位置する半円状の第2位置決め凹部49が形成されている(図10参照)。両位置決め部47,49は、アイドル調整ねじ32の中心軸線を中心とする一円周線上において所定角度(例えば、90°)隔てて配置されている。
前記スロットルボデー12の台座部17上には、コイルスプリングからなるピン状の弾性ピン51が立設されている(図9参照)。弾性ピン51は、前記アイドル調整ねじ32の後方(図9において左方)に隣接して配置されている。FID設定レバー34のFIDオフ状態すなわちアイドル状態(図7〜図9参照)において、弾性ピン51の上端部(符号、51aを付す)は、前記第1位置決め凹部47に弾性的に係合している(図7参照)。これにより、FID設定レバー34がアイドル状態に弾性的に位置決めされている。
また、FID設定レバー34がFIDオフ状態からFIDオン状態すなわちファストアイドル状態(図10〜図12参照)に回動されたときは、弾性ピン51の上端部51aは、弾性変形いわゆる撓み変形を利用して第1位置決め凹部47から離脱し、第2位置決め凹部49と整合することによって該第2位置決め凹部49に弾性的に係合する(図10参照)。これにより、FID設定レバー34がファストアイドル状態に弾性的に位置決めされる。また、FID設定レバー34がファストアイドル状態からアイドル状態に回動されたときは、前記と同様、弾性ピン51は、撓み変形を利用して第2位置決め凹部49から離脱し、第1位置決め凹部47と整合することによって該第1位置決め凹部47に弾性的に係合する(図7参照)。
本実施形態によると、第1位置決め凹部47及び第2位置決め凹部49に対して弾性ピン51(詳しくは上端部51a)が選択的にかつ弾性的に係合することにより、FID設定レバー34をアイドル状態(図7〜図9参照)及びファストアイドル状態(図10〜図12参照)に選択的にかつ弾性的に位置決めすることができる。このため、各状態において、例えば、車両振動等によるFID設定レバー34のがたつきを防止することができる。
また、FID設定レバー34のファストアイドル状態(図10〜図12参照)において、運転者がFID設定レバー34をアイドル状態(図7〜図9参照)に戻さない限り、FID設定レバー34が自動的に戻ることがない。したがって、前記実施形態1と異なり、例えば、暖気前のアクセル操作によりFID設定レバー34の係合凹部42に対するアーム片23bの係合が解除された場合でも、FID設定レバー34が自動的にアイドル状態に戻ることがない。
また、両位置決め凹部47,49と弾性ピン51とは本明細書でいう「レバー位置決め手段」を構成している。また、弾性ピン51は本明細書でいう「位置決め用弾性部材」に相当する。また、弾性ピン51の上端部51aは本明細書でいう「係合部」に相当する。また、弾性ピン51としては、コイルスプリングの他、例えばピアノ線のような撓み変形可能な弾性ピンを用いてもよい。また、FID設定レバー34の取付部34bに対する弾性ピン51の付勢(位置決め力)が強い場合には、第1位置決め凹部47及び第2位置決め凹部49を省略したり、小形化したりすることができる。
[実施形態3]
実施形態3を説明する。本実施形態は、前記実施形態2に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図13はファストアイドル装置の一部を示す平面図、図14は位置決め用弾性部材としての板ばねを示す斜視図である。
図13に示すように、本実施形態は、前記実施形態2における弾性ピン51を、板ばね53に変更したものである。板ばね53の基端部は、台座部17に締結等により固定されている。板ばね53の先端部には、円弧状に折り曲げられた係合部53a(図14参照)が形成されている。したがって、第1位置決め凹部47及び第2位置決め凹部49に対して板ばね53の係合部53aが選択的にかつ弾性的に係合することにより、FID設定レバー34をアイドル状態(図13中、実線34参照)及びファストアイドル状態(図13中、二点鎖線34参照)に選択的にかつ弾性的に位置決めすることができる。
[実施形態4]
実施形態4を説明する。本実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図15はファストアイドル装置をアイドル状態で示す平面図、図16は同じく正面図、図17は同じく左側面図である。図18はファストアイドル装置をファストアイドル状態で示す平面図、図19は同じく正面図、図20は同じく左側面図である。図21はファストアイドル装置のアイドル状態とファストアイドル状態を比較して示す左側断面図、図22はスロットルボデーの台座部と中間部材との関係を示す分解斜視図、図23はカム機構を分解して示す断面図である。
図15に示すように、本実施形態では、前記実施形態1における全閉調整ねじ27(図1参照)が、スロットルボデー12の台座部17の前左部に配置されている。また、アイドル調整ねじ32及びFID設定レバー(符号、57を付す)は、スロットルボデー12の台座部17に対して中間部材55(図21参照)を介して設けられている。図21において、図(a)はアイドル状態(FIDオフ状態)を示し、図(b)はファストアイドル状態(FIDオン状態)を示している。また、アイドル調整ねじ32は、スロットルボデー12の台座部17の前右部に配置されている(図15参照)。
図21(a)に示すように、前記スロットルボデー12の台座部17には、取付孔59が形成されている。取付孔59は、アイドル調整ねじ32と同心状に形成されている。
また、前記中間部材55は、中空円筒状の筒状部55aと、筒状部55aの下端部に径方向外方へ張り出す円環状のフランジ部55bと有している(図22参照)。筒状部55aの上部の内周面には、ねじ孔55cが形成されている。また、筒状部55aの上端部の外周面には、円環状の係合溝55dが形成されている。また、筒状部55aの上端部の外周面には、軸方向に延びるキー溝55eが形成されている。
前記FID設定レバー57は、中空円筒状のボス部57aと、ボス部57aから外側方へ突出する突片状の操作部57bとを有している。ボス部57aは、内外二重円筒状をなす内筒部57c及び外筒部57dと、両筒部57c,57dの間の環状空間部の上端面を閉鎖する円環状の上壁部57eとを有している。また、外筒部57dは、内筒部57cの軸方向長さ(高さ)よりも長い軸方向長さ(高さ)をもって下方へ延びている。また、内筒部57cの内周面には、軸方向に延びるキー凸部57fが形成されている。
前記台座部17の取付孔59には、その下方から中間部材55の筒状部55aが挿入されている。台座部17上において、中間部材55の筒状部55aには、FID設定レバー57の内筒部57cが嵌合されている。このとき、中間部材55の筒状部55aのキー溝55eにFID設定レバー57の内筒部57cのキー凸部57fが係合されている。これによって、中間部材55に対してFID設定レバー57が受け止められた状態で回り止めされている。また、中間部材55の筒状部55aの係合溝55dには、例えばEリングからなるスナップリング61がその弾性を利用して装着されている。これによって、中間部材55に対してFID設定レバー57が抜け止めされている。
前記FID設定レバー57の両筒部57c,57dの間の環状溝部には、レバースプリング40が収容されている。レバースプリング40は、両筒部57c,57dの間の環状溝部の上壁部57eと台座部17との間に圧縮状態で介装されている。これにより生じるレバースプリング40の付勢(軸方向の付勢)によって、FID設定レバー57が常にスナップリング61に弾性的に押圧されている。また、アイドル状態においては、台座部17とFID設定レバー57の外筒部57dとの対向面間に隙間Aが確保されている(図21(a)参照)。
図21(a)に示すように、前記中間部材55の筒状部55aのねじ孔55cには、その上方からアイドル調整ねじ32のねじ軸部32aが螺合されている。また、アイドル調整ねじ32のねじ軸部32aの下端部は、中間部材55の下端面より突出されている。アイドル調整ねじ32のねじ軸部32aの下端面は、前記スロットルレバー21のレバー本体23のアーム片23bの先端部(右端部)の上端縁に対して当接可能に対向している(図16参照)。アイドル調整ねじ32を螺進又は螺退させることによってアイドル開度が調整されている。また、アイドル調整ねじ32のねじ軸部32aには、コイルスプリングからなる保持スプリング(符号、67を付す)が嵌合されている。保持スプリング67は、アイドル調整ねじ32の頭部32bと前記中間部材55の筒状部55aとの対向面間に圧縮状態で介装されており、アイドル調整ねじ32を常に上方へ付勢している。保持スプリング67の付勢によって、中間部材55に対してアイドル調整ねじ32が弾性的に回り止めされている。
図15に示すように、前記台座部17上には、前記FID設定レバー57のボス部57aの前右側部に隣接する第1ストッパピン63と、同じくボス部57aの左側部に隣接する第2ストッパピン64とが立設されている。FID設定レバー57の操作部57bは、FID設定レバー34をFIDオフ方向(図15中、矢印Y2参照)に回動した際、第1ストッパピン63に当接する(図15参照)。これによって、FID設定レバー57のそれ以上の回動が規制される。また、FID設定レバー57の操作部57bは、前記FID設定レバー57をFIDオン方向(図15中、矢印Y1参照)に回動した際、第2ストッパピン64に当接する(図18参照)。これによって、FID設定レバー57のそれ以上の回動が規制される。
また、FID設定レバー57の操作部57bが第1ストッパピン63に当接した状態が「アイドル状態」(FIDオフ状態)であり、FID設定レバー57の操作部57bが第2ストッパピン64に当接した状態が「ファストアイドル状態」(FIDオン状態)である。なお、アイドル状態とファストアイドル状態との間におけるFID設定レバー57の回動範囲は、前記実施形態1と同様、例えば90°に設定されている。なお、FID設定レバー57の操作部57bは本明細書でいう「ストッパ当接部」を兼ねている。また、第1ストッパピン63は本明細書でいう「第1ストッパ部」に相当する。また、第2ストッパピン64は本明細書でいう「第2ストッパ部」に相当する。また、両ストッパピン63,64は、台座部17に立設する他、スロットルボデー12の成形時において台座部17と共に一体成形することができる。この場合、コストを低減することができる。
図21(a)及び(b)に示すように、前記スロットルボデー12の台座部17と前記中間部材55のフランジ部55bとの対向面間にはカム機構70が設けられている。図23に示すように、カム機構70は、台座部17の下面(符号、17aを付す)に形成された一対のカム溝72と、フランジ部55bの上面に形成された一対のカム突起74とにより構成されている(図22参照)。一対のカム溝72は、取付孔59の軸線を中心として点対称状に形成されており、溝上面72aと斜面72bとを有している。また、カム突起74は、中間部材55の軸線を中心として点対称状に形成されており、上面74aと斜面74bとを有している。また、カム溝72の溝深さ74dは、カム突起74の高さ74hよりも大きく設定されている。なお、カム機構70を含む中間部材55によって本明細書でいう「カム手段」が構成されている。
前記カム機構70のカム溝72とカム突起74は、前記FID設定レバー57のアイドル状態において相互に嵌合する(図21(a)参照)。この状態では、台座部17の下面17aとフランジ部55bの上面とが面接触状に当接する。また、カム溝72とカム突起74は、FID設定レバー57のファストアイドル状態において相互に嵌合しない非嵌合状態となる(図21(b)参照)。すなわち、台座部17の下面17aにカム突起74の上面74aが乗り上げた状態となる。これにより、中間部材55が移動量Bをもって下方へ移動される。移動量Bは、カム突起74の高さ74h(図23参照)によって決定される。また、移動量Bは、前記隙間Aよりも小さい量に設定されている。
前記カム機構70は、FID設定レバー57の位置変更すなわち回動にともない、台座部17に対して中間部材55、FID設定レバー57及びアイドル調整ねじ32を前記移動量Bをもって軸方向下方又は上方に移動させる。また、移動量Bは、アイドル開度を基準としてスロットルバルブ19を所定量開くファストアイドル開度に相当する。また、ファストアイドル状態(図21(b)参照)においては、前記レバースプリング40のスプリング荷重による台座部17の下面17aとカム突起74の上面74aとの摺動抵抗によって、FID設定レバー57は車両振動等で回動することなくファストアイドル状態に保持される設定となっている。また、FID設定レバー57をアイドル状態からファストアイドル状態へ回動するとき、及び、その逆方向へ回動するときには、カム溝72の斜面72bとカム突起74の斜面74bとが摺動接触する。
次に、前記したファストアイドル装置30の作用について説明する。いま、FID設定レバー57は、アイドル状態(FIDオフ状態)におかれているものとする(図15〜図17、及び、図21(a)参照)。
エンジンの冷間始動に先立って、FID設定レバー57の操作部57bを運転者が手動で操作することにより、FID設定レバー57をFIDオン方向(図15中、矢印Y1参照)へ回動させる。FID設定レバー57の回動にともない、カム機構70のカム溝72とカム突起74が相互に嵌合しない非嵌合状態となる。これにより、中間部材55、FID設定レバー57及びアイドル調整ねじ32がレバースプリング40の付勢に抗して押下げられるすなわち開側へ移動量Bをもって移動される(図21(b)参照)。これにより、スロットルバルブ19の閉位置がアイドル開度を基準として所定量開いたファストアイドル開度とされる。また、FID設定レバー57の操作部57bがスロットルボデー12の第2ストッパピン64に当接することにより、それ以上のFID設定レバー34の回動が規制される(図18参照)。
前記ファストアイドル状態(FIDオン状態)で、エンジンが始動されることにより、エンジンの回転数は、ファストアイドル回転数となる。そして、エンジンの暖機後において、FID設定レバー57の操作部57bを運転者が手動で操作することにより、FID設定レバー57をFIDオフ方向(図15中、矢印Y2参照)へ回動させる。FID設定レバー57の回動にともない、カム機構70のカム溝72とカム突起74が相互に嵌合した嵌合状態となる。これにより、中間部材55、FID設定レバー57及びアイドル調整ねじ32がレバースプリング40の付勢により押上げられる。これにより、スロットルバルブ19の閉位置がアイドル開度とされる。また、FID設定レバー57の操作部57bがスロットルボデー12の第1ストッパピン63に当接することにより、それ以上のFID設定レバー57の回動が規制される(図15参照)。
前記したファストアイドル装置30によると、FID設定レバー57の位置変更にともない、カム機構70によってアイドル調整ねじ32がファストアイドル開度にかかる所定量(移動量B参照)をもって軸方向に移動されることによって、そのアイドル調整ねじ32でスロットルレバー21の閉位置をファストアイドル開度に規定することができる。
また、FID設定レバー57のファストアイドル状態(図18〜図20参照)において、運転者がFID設定レバー57をアイドル状態(図15〜図17参照)に戻さない限り、FID設定レバー57が自動的に戻ることがない。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
10…スロットル装置
12…スロットルボデー
14…吸気通路
18…スロットルシャフト
19…スロットルバルブ
21…スロットルレバー
25…バックスプリング
30…ファストアイドル装置
32…アイドル調整ねじ
34…FID設定レバー(ファストアイドル設定レバー)
40…レバースプリング
47…第1位置決め凹部(レバー位置決め手段の一部)
49…第2位置決め凹部(レバー位置決め手段の一部)
51…弾性ピン(位置決め用弾性部材、レバー位置決め手段の一部)
53…板ばね(位置決め用弾性部材、レバー位置決め手段の一部)
55…中間部材(カム手段の一部)
57…FID設定レバー(ファストアイドル設定レバー)
70…カム機構(カム手段の一部)

Claims (3)

  1. 吸気通路を有するスロットルボデーと、
    前記スロットルボデーに回動可能に支持されたスロットルシャフトに設けられ、回動により前記吸気通路を開閉するスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブを閉方向に付勢するバックスプリングと、
    前記スロットルシャフトに一体的に設けられ、アクセル操作により前記バックスプリングの付勢に抗して回動されるスロットルレバーと
    を備えるスロットル装置に設けられ、前記スロットルレバーの閉位置をアイドル開度に規定するアイドル状態とファストアイドル開度に規定するファストアイドル状態とに切替えるファストアイドル装置であって、
    前記アイドル状態と前記ファストアイドル状態とに位置変更可能に設けられたファストアイドル設定レバーと、
    前記アイドル状態においてアイドル開度を調整可能に設けられたアイドル調整ねじと
    を備え、
    前記アイドル調整ねじにより調整されたアイドル開度を基準として所定量開いた開度が前記ファストアイドル開度となるように構成され
    前記ファストアイドル設定レバーの位置変更にともない、前記アイドル調整ねじを前記ファストアイドル開度にかかる所定量をもって軸方向に移動するカム手段を備え、前記アイドル調整ねじで前記スロットルレバーの閉位置をファストアイドル開度に規定する構成とした
    ことを特徴とするファストアイドル装置。
  2. 請求項1に記載のファストアイドル装置であって、
    前記ファストアイドル設定レバーをアイドル状態に付勢するレバースプリングを備えたことを特徴とするファストアイドル装置。
  3. 請求項1又は2に記載のファストアイドル装置であって、
    前記ファストアイドル設定レバーをアイドル状態及びファストアイドル状態に弾性的に位置決めするレバー位置決め手段を備えたことを特徴とするファストアイドル装置。
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