JP6559599B2 - スロットル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンへの吸気量を調節するスロットル装置に関する。
従来、例えば下記の特許文献1にて開示されるスロットル装置が知られている。このスロットル装置は、モータやギヤ機構等が組み付けられるスロットルボディを有する。スロットルボディには吸気通路となるスロットルボアが設けられている。スロットルボアにはボア内を開け閉めするスロットルバルブが設けられている。このスロットルバルブは、スロットルシャフトを回転軸としてバタフライ式のバルブで構成される。このようなスロットル装置は、モータの回転駆動によりギヤ機構を介してスロットルシャフトを回転させ、スロットルシャフトの回転と共にスロットルバルブを回転させてスロットルボアを開閉させる。このようなスロットルバルブの開閉で、スロットルボア内を通気する通気量に変化を与え、エンジンへの吸気量は調節されるものとなっている。
一方、車両にあっては、スロットル装置のモータが故障を起こすなどしてスロットルバルブが良好に開閉動作しない場合でも、退避走行可能となるようにしておきたい。このため、特許文献1に開示されるスロットル装置にあっては、モータの回転駆動が無くとも、2種類のばね(リターンスプリング、オープナスプリング)を用いてスロットルバルブが僅かに開かれるようにされている。ちなみに、このスロットルバルブの僅かな開き位置は「オープナ位置」と称されており、この「オープナ位置」のスロットルバルブの開き度合いは「オープナ開度」と称されている。
特開2013−104389号公報
他方、上記した2種類のばね(リターンスプリング、オープナスプリング)にあっては1つの巻きばねで構成されるものがある。このような巻きばねは、これら2種類の機能を1つの巻きばねで奏するように構成されている。具体的には、中間範囲で巻き方向が反転されるように構成されている。この巻き方向の反転箇所は折返部となっている。この折返部は、スロットルバルブで全閉とした場合に、ストッパ部とバルブ一体部品との間で噛み込まれるものとなっていた。このように折返部が噛み込まれていると、巻きばねの部品寸法のバラつきにより、スロットルバルブの全閉位置にもバラつきが生じてしまう。このようなスロットルバルブの全閉位置のバラつきは、スロットルバルブのオープナ位置のバラつきにも繋がるものであり、画一された製品の品質がとれなくなる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、エンジンへの吸気量を調節するスロットル装置において、スロットルバルブを1つの巻きばねでオープナ位置とすることができながら、製品の品質の画一化を図れるようにすることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係るスロットル装置は次の手段をとる。すなわち、本発明の第1の発明に係るスロットル装置は、エンジンへの吸気量を調節するスロットル装置であって、吸気通路を有するスロットルボディと、前記吸気通路内に配置され該吸気通路を開閉するスロットルバルブと、前記スロットルバルブと一体で回転する回転軸のスロットルシャフトと、前記吸気通路の外部で前記スロットルシャフトと一体で回転する回転体と、前記スロットルボディと前記回転体との間に配置されて該回転体を回転付勢する巻きばねと、を有し、前記回転体は、該回転体と一体で回転する前記スロットルバルブを全閉位置でストップさせるように、前記スロットルボディ側の回転規制部に当接するストッパ部を有し、前記巻きばねには、巻線が巻かれる中間範囲で該巻線の巻き方向を反転させるように折り返す折返部が設けられており、前記折返部の近くは、巻線が巻かれる外側へ該折返部を突き出させることにより前記スロットルボディ側および前記回転体側のいずれに対しても当接可能となる折返掛止部をなし、前記巻きばねは、前記スロットルボディ側に掛止するボディ掛止端と前記回転体側に当接する前記折返掛止部との間の弾性力を利用して該回転体を閉じ方向に回転付勢すると共に、前記回転体側に掛止する回転体掛止端と前記スロットルボディ側の当接支持部に当接する前記折返掛止部との間の弾性力を利用して該回転体をオープナ位置とするように回転付勢し、前記スロットルボディ側の前記回転規制部と前記当接支持部とは、一体的に連続しかつ隣り合って配置されている、という構成である。
この第1の発明に係るスロットル装置によれば、スロットルボディ側の回転規制部と当接支持部とは、一体的に連続しかつ隣り合って配置されている。また、スロットルバルブを全閉位置でストップさせるにあたっては、回転体のストッパ部がスロットルボディ側の回転規制部に当接する。この場合、巻きばねの折返掛止部は、スロットルボディ側の当接支持部に当接して支持される。これによって、巻きばねの折返掛止部は、スロットルボディ側の回転規制部とストッパ部との間で噛み込まれないものとされ、このような噛み込みにより生じていたスロットルバルブの全閉位置のバラつきは抑えられたものとなる。このようにして、スロットルバルブの全閉位置の画一化は図れ、同時にスロットルバルブのオープナ位置の画一化も図ることができ、スロットル装置の製品としての品質の画一化を図ることができる。なお、折返掛止部が当接するスロットルボディ側の当接支持部は、回転規制部と一体的に連続しかつ隣り合って配置されているので、スロットルボディのコンパクト化および設計のし易さは、従前どおりに保たれたものとなっている。
また、第2の発明に係るスロットル装置は、前記第1の発明に係るスロットル装置において、前記ストッパ部が当接する前記回転規制部の面と、前記折返掛止部が当接する前記当接支持部の面とが、同一平面上に配置されている、という構成である。この第2の発明に係るスロットル装置によれば、ストッパ部の当接位置と折返掛止部の当接位置とが同一平面位置となる。これによって、スロットルバルブの開き度合(オープナ開度)を決めるにあたっては、巻きばねの回転体掛止端と折返掛止部との周方向に亘る間隔で決めることができる。したがって、スロットルバルブのオープナ位置を決めるにあたってのスロットル装置の設計が簡単になり、スロットル装置を製造する上で有利となる。
スロットル装置を右上から視た斜視図である。 図1における(II)-(II)断面矢視を示す断面図である。 図1における(III)-(III)断面矢視を示す断面図である。 図1のスロットル装置を右側から視た側面図である。 図1における(V)-(V)断面矢視を示す断面図である。 図1のスロットル装置のギヤ機構を分解した分解斜視図である。 図6の第2ギヤ部材のスプリング付勢を拡大して示す分解斜視図である。 図7のスプリング付勢を組み付け、バルブオープナ位置とする斜視図である。 図8のスプリング付勢においてバルブ全閉位置とする斜視図である。 図8のバルブオープナ位置を上面視した上面視図である。 図9のバルブ全閉位置を上面視した上面視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図1〜図11を参照しながら説明する。図1は、スロットル装置10を右上から視た斜視図である。図2は、図1における(II)-(II)断面矢視を示す断面図である。図3は、図1における(III)-(III)断面矢視を示す断面図である。図4は、図1のスロットル装置10を右側から視た側面図である。なお、このスロットル装置10を説明するにあたっては、説明を分かり易くするために図面記載の前後上下左右の方向を用いることとする。図1に示すスロットル装置10は、エンジンへの吸気量を調節するため、自動車等のエンジンへの吸気通路上に設けられる。スロットル装置10は、吸気通路となるボア72を有する。ボア72は、通気方向の交差断面が略円形にされている。
図1に示すように、スロットル装置10はハウジング構造としてスロットルボディ11を有する。なお、図示省略したが、スロットルボディ11にはギヤカバーが取り付けられる。スロットルボディ11は、概略、モータハウジング部12と、ギヤハウジング部20と、スロットルパイプ部70とを有する。これらのモータハウジング部12とギヤハウジング部20とスロットルパイプ部70とは、金属の一体成形品としてスロットルボディ11をなす。モータハウジング部12とスロットルパイプ部70とは、図示で下上の関係で配置されて一体にされている。ギヤハウジング部20は、モータハウジング部12およびスロットルパイプ部70の双方の右側に配置され、双方と一体にされている。
図2に示すように、モータハウジング部12には電動モータ14が収容される。このため、モータハウジング部12は、電動モータ14を収容して支持するハウジング構造をなす。電動モータ14は、ブラシレスDCモータにて構成される。電動モータ14のモータ軸15は、右側のギヤ機構21に向けて突き出されて、右端にモータギヤ16が設けられている。モータギヤ16は、第1ギヤ部材22の大径ギヤ部25と噛合し、ギヤ機構21に回転駆動を入力する。モータ軸15は、吸気通路をなすボア72の延在方向(図示前後方向)と直交交差する方向(図示左右方向)に延びている。このようにギヤハウジング部20は、ギヤ機構21を収容して支持する。
なお、スロットルパイプ部70は、円環形の環状部71を有して形成される。この環状部71の内部は、空気が流れるボア72として設定される。ボア72は、図2等に示すように、円環形の環状部71により通気断面が円形をなしている。ボア72内は、エンジンの吸気通路として前から後に向かって空気が流れる。この通気方向となる前後方向は、スロットルシャフト60およびモータ軸15の延在方向となる左右方向と直交する。スロットルパイプ部70の後端部には連結用のフランジ部75が設けられている。フランジ部75には4つのボルト挿通孔76が設けられており、図示省略のマニホールドパイプを連結可能となっている。
ギヤ機構21は、第1ギヤ部材22と第2ギヤ部材30とを有する。第1ギヤ部材22は、回転軸となるカウンタシャフト23により回転可能に支持されている。カウンタシャフト23は、左側のスロットルボディ11と右側のギヤカバー(図示省略)とにより支持されている。第1ギヤ部材22は、モータギヤ16と噛み合う大径ギヤ部25と、第2ギヤ部材30のギヤ部35と噛み合う小径ギヤ部26とを有する。これら大径ギヤ部25と小径ギヤ部26とは、同一回転軸線上で隣接配置されて一体成形され、互いにカウンタシャフト23を回転軸として一体回転する。
第2ギヤ部材30は、回転軸となるスロットルシャフト60に取り付けられている。このスロットルシャフト60は、ボア72を径方向で横切るように延在している。スロットルシャフト60の左端は、ニードルベアリング61を介してスロットルボディ11に支持されている。また、スロットルシャフト60の中間部分は、ボールベアリング62を介してスロットルボディ11に支持されている。このようなスロットルシャフト60の右端には、第2ギヤ部材30が一体で回転するように取り付けられている。スロットルシャフト60は、上記したモータ軸15と平行配置されている。なお、図示符号67,68は、気密性も高める係止部材である。
スロットルシャフト60には、ボア72内でバタフライ式のスロットルバルブ65が一体に取り付けられている。つまり、スロットルシャフト60は、スロットルバルブ65と一体で回転する回転軸である。スロットルバルブ65はボア72の形状に合わせた円板形に形成されている。スロットルバルブ65はスロットルシャフト60と一体回転してボア72を開閉する。スロットルシャフト60の右端には、カシメ結合されることにより係合部材63が取り付けられている。係合部材63は、第2ギヤ部材30の嵌合孔31内で第2ギヤ部材30と係合する。このようにしてスロットルシャフト60は、第2ギヤ部材30を一体に回転可能となっている。
第2ギヤ部材30は、ボア72の外部でスロットルシャフト60と一体に回転する。この第2ギヤ部材30は、本発明に係る回転体に相当する。この第2ギヤ部材30の回転軸線上には嵌合孔31が設けられている。嵌合孔31には、係合部材63が結合されたスロットルシャフト60が嵌め込まれる。異形をなす係合部材63は、嵌合孔31に対して一体回転可能に嵌合される。このスロットルシャフト60と一体に回転させるスロットルバルブ65は、ボア72内を良好に通気させる開位置とボア72内を閉じて通気を抑える全閉位置(P2)との間で配置切替可能となっている。
すなわち、図3に示す符号P1はオープナ位置となっているスロットルバルブ65であり、図3に示す符号P2は全閉位置となっているスロットルバルブ65である。ちなみに、オープナ位置(P1)となるスロットルバルブ65は、ボア72を僅かに開いたもの(オープナ開度)とし、エンジンに向けて退避走行可能とする空気を送ることができる。これに対し、全閉位置(P2)となるスロットルバルブ65では、ボア72を閉じたものとするので、エンジンに向けてアイドリング状態の空気しか送ることができない。ここでスロットルバルブ65は、電動モータ14が駆動停止状態の場合でも自然とオープナ位置(P1)に配置されるように、下記のとおりのスプリング50が配設されている。
図5は、図1における(V)-(V)断面矢視を示す断面図である。図6は、図1のスロットル装置10においてギヤ機構21を分解した分解斜視図である。図7は、図6の第2ギヤ部材30のスプリング付勢を拡大して示す分解斜視図である。図7に示すように、嵌合孔31の外周には、円筒部32と外周部33とが設けられている。円筒部32はスリーブ59に収容され、スリーブ59の外周側にはスプリング50が配置される。つまり、スリーブ59は、円筒部32とスプリング50との間に介在されるように配置される。これに対し、外周部33は、フランジ部34とギヤ部35とギヤ掛止部41とストッパ部45とを有する。フランジ部34は、左右方向に延びる円筒部32に対して右側に、フランジ形をなして形成される。
フランジ部34は、円筒部32の外周よりも回転径方向で外側に張り出された外周を有する。このフランジ部34には、スプリング50およびスリーブ59の抜け止めを担うと共に外周面にギヤ部35が設けられている。ギヤ部35は、フランジ部34において下側を向いた外周面に形成され、扇形をなしている。このギヤ部35が設けられる範囲は、スロットルバルブ65を開閉させる角度に対応した範囲となっている。このギヤ部35は、第1ギヤ部材22に設けられる小径ギヤ部26が噛合されるギヤとして設けられている。このようにして、電動モータ14の回転駆動は、第1ギヤ部材22の大径ギヤ部25から第1ギヤ部材22の小径ギヤ部26に伝達され、第1ギヤ部材22の小径ギヤ部26から第2ギヤ部材30のギヤ部35に伝達され、スロットルシャフト60を回転駆動させる。
次に、図7等を参照しながらスプリング50について説明する。スプリング50は本発明に係る巻きばね(コイルばね)に相当する。スプリング50は、スロットルボディ11と第2ギヤ部材30との間に配置され、第2ギヤ部材30を回転付勢する。ちなみに、スプリング50の回転付勢は、第2ギヤ部材30と一体にされるスロットルシャフト60およびスロットルバルブ65にもおよぶ。スプリング50は、通常の巻きばねとは相違し、中間範囲に折返部51を有した巻きばねとして形成されている。スプリング50の両端の一方は、スロットルボディ11側に掛止するボディ掛止端55として形成される。スプリング50の両端の他方は、第2ギヤ部材30側に掛止するギヤ掛止端57として形成される。なお、このギヤ掛止端57は本発明に係る回転体掛止端に相当する。これら両端55,57の間の巻線500は、折返部51で折り返されながらコイル形に巻かれてなる。この折返部51は巻線500が巻かれる中間範囲に設けられる。折返部51は、巻線500の巻き方向を180度で反転させるように、巻線500の巻き方向を折り返す形状に形成される。
具体的には、ボディ掛止端55から折返部51に向う範囲S1は、右回りで巻かれたコイル形をなしている。これに対し、折返部51からギヤ掛止端57に向う範囲S2は左回りで巻かれたコイル形をなしている。この折返部51を境にして範囲S1,S2で相違する巻き方向でコイル形をなすことにより、スプリング50は1つの巻きばねで2種類の付勢作用(リターンスプリング、オープナスプリング)を奏することができる。ちなみに、折返部51が設定される箇所は、ボディ掛止端55からギヤ掛止端57までに巻かれる巻線500のうち、ギヤ掛止端57寄りに設定されている。このため、ボディ掛止端55から折返部51に向う範囲S1は、折返部51からギヤ掛止端57に向う範囲S2よりも大きくなっている。つまり、この折返部51の位置は、第2ギヤ部材30を閉じ方向に回転付勢する作用力が第2ギヤ部材30をオープナ位置に配置する作用力よりも大きくなるようにしている。
ところで、巻線500のうち、折返部51から適宜の範囲(掛止範囲)を隔てた箇所には屈曲部52が設けられている。この屈曲部52は、折返部51の近くに設けられている。屈曲部52は、巻線500を周方向に対して、直交する径方向の外側に向けて折返部51を曲げていくことよって形成されている。この屈曲部52によって、折返部51は巻線500の周方向に対して略直交する径方向の外側に突き出されることとなる。この屈曲部52から折返部51までの範囲が、折返掛止部53として設定される。この折返掛止部53は、巻線500が巻かれる外側へ折返部51を突き出させることによりスロットルボディ11側および第2ギヤ部材30側のいずれに対しても当接可能となっている。つまり、折返掛止部53は、スロットルボディ11側に対して当接可能な掛止部位として設定されると共に、第2ギヤ部材30側に対しても当接可能な掛止部位として設定される。ちなみに、ボディ掛止端55およびギヤ掛止端57にあっても、この折返掛止部53と同様、径方向の外側に突き出してスロットルボディ11側および第2ギヤ部材30側に対して掛止する部位として設定される。
図8は、図7のスプリング付勢を組み付け、オープナ位置(P1)とする斜視図である。図9は、図8のスプリング付勢において全閉位置(P2)とする斜視図である。図10は、図8のオープナ位置(P1)を上面視した上面視図である。図11は、図9の全閉位置(P2)を上面視した上面視図である。図4に示すように、スプリング50のボディ掛止端55は、ギヤハウジング部20の内部に設けられるボディ掛止部27に掛止される。ボディ掛止部27は、ギヤハウジング部20の内部に段差形をなして、ボディ掛止端55を掛止可能としている。これに対し、図1や図8に示すように、スプリング50のギヤ掛止端57は、第2ギヤ部材30に設けられるギヤ掛止部41に掛止される。ギヤ掛止部41は、第2ギヤ部材30のうち、ギヤ部35の閉じ側端部351の更に閉じ側(図示上側)にて、左側から軸方向に切り欠かれて設けられている。このように設けられたギヤ掛止部41には、スプリング50のギヤ掛止端57が収容されて掛止される。なお、図示する矢印方向Dが、スロットルバルブ65が閉じられる回転方向となるバルブ閉じ方向である。
第2ギヤ部材30には、折返掛止部53が当接可能となるギヤ側当接部43が設けられている。すなわち、ギヤ掛止部41の更に閉じ側(図示上側)には、左側に拡げられる周壁部42が設けられている。この周壁部42のうち、ギヤ部35に向いた縁には、略鉤型をなすギヤ側当接部43が設けられている。このギヤ側当接部43には、図8に示すように、スロットルバルブ65が全閉位置(P2)となる場合を除いて、折返掛止部53が当接することとなる。逆に言えば、スロットルバルブ65がオープナ位置(P1)から全閉位置(P2)に位置するような場合には、折返掛止部53は、ギヤ側当接部43との当接が外されて後に説明するボディ側当接部81のみに当接することとなる。
上記したように掛止されるスプリング50は次のように作用する。すなわち、スプリング50は、スロットルボディ11側のボディ掛止部27に掛止するボディ掛止端55と、第2ギヤ部材30側のギヤ側当接部43に当接する折返掛止部53との間(図7の符号S1)の弾性力を利用して、第2ギヤ部材30を閉じ方向に回転付勢する。つまり、このスプリング50の範囲S1の弾性復元力を利用して、バルブ閉じ方向Dで第2ギヤ部材30およびスロットルバルブ65を回転させる。また、スプリング50は、第2ギヤ部材30側のギヤ掛止部41に掛止するギヤ掛止端57と、スロットルボディ11側のボディ側当接部81に当接する折返掛止部53との間(図7の符号S2)の弾性力を利用して、第2ギヤ部材30をオープナ位置(P1)とするように回転付勢する。なお、このようなギヤ掛止端57と折返掛止部53との周方向の間隔が、スロットルバルブ65のオープナ開度として設定されるものとなっている。
ところで、ギヤ掛止部41の右隣にはストッパ部45が設けられている。このストッパ部45は、第2ギヤ部材30の一部として構成されている。ストッパ部45は、バルブ閉じ方向Dで第2ギヤ部材30と一体で回転する。ここで、ストッパ部45は、回転するスロットルバルブ65が全閉位置(P2)に達した場合、これ以上の第2ギヤ部材30のバルブ閉じ方向Dの回転を規制するように、スロットルボディ11側の回転規制部83にスロットルボディ11側の回転規制部83に当接する。つまり、ストッパ部45は、スロットルバルブ65を全閉位置(P2)でストップさせるようにスロットルボディ11側の回転規制部83に当接する。ストッパ部45は、第2ギヤ部材30の径方向外側に矩形の形状を突き出させるようにして形成される。なお、このストッパ部45の径方向外側への突き出し長さは、ギヤ部35の径方向外側への突き出し長さと略一致する。このストッパ部45には、回転規制部83に当接する当接面46が設けられている。この当接面46は、第2ギヤ部材30の回転径方向に延びる平面で形成され、回転規制部83と面当接可能となっている。
上記した回転規制部83は、本発明に係る折返掛止部53が当接するスロットルボディ11側の支持部位に相当する。つまり、回転規制部83は、この回転規制部83に当接する折返掛止部53のバルブ閉じ方向Dへの動きを支持する。回転規制部83は、スロットルボディ11の一部として一体にされる突出片部80に設けられている。突出片部80は、ギヤハウジング部20の内部に突き出されるように形成されている。この突出片部80は、図示されるように左右方向に延びた略矩形をなしている。この突出片部80は、ストッパ部45の当接面46と対面する対面部800が設けられている。この対面部800は、ストッパ部45の当接面46と同様、第2ギヤ部材30の回転径方向に延びる面で形成されている。
上記した突出片部80の対面部800の右側範囲は、ストッパ部45の当接面46を面当接させて支持する回転規制部83をなしている。これに対し、突出片部80の対面部800の左側範囲は、折返掛止部53が当接可能となるボディ側当接部81をなしている。つまり、ストッパ部45が当接する回転規制部83と、折返掛止部53が当接するボディ側当接部81とは、一体的に連続しかつ隣り合って配置されている。また、ストッパ部45が当接する回転規制部83の面と、折返掛止部53が当接するボディ側当接部81の面とが、同一平面上に配置されている。なお、このボディ側当接部81は、折返掛止部53が当接するスロットルボディ11側の支持部位であって、本発明に係る当接支持部に相当する。言い換えれば、これら回転規制部83とボディ側当接部81とは、左右方向に延ばされた対面部800を有する突出片部80がスロットルボディ11に設けられたことにより形成される。
このように構成されたスロットル装置10によれば、電動モータ14が駆動停止状態の場合、スプリング50の弾性力によりスロットルバルブ65はオープナ位置(P1)に配置される。図8および図10に示すように、ギヤ側当接部43に当接する折返掛止部53は、ボディ側当接部81に当接して支持される。このため、折返掛止部53とギヤ掛止端57との周方向に亘る間隔で第2ギヤ部材30を配置させて、スロットルバルブ65をオープナ位置(P1)に配置させることとなる。なお、折返掛止部53とギヤ掛止端57との周方向に亘る間隔はスロットルバルブ65のオープナ開度となる。これに対して図9および図11に示すように、電動モータ14の回転駆動により、スプリング50の付勢力に抗してバルブ閉じ方向Dに第2ギヤ部材30を回転させる。そうすると、ストッパ部45の当接面46は回転規制部83に当接し、第2ギヤ部材30のバルブ閉じ方向Dの回転はストップする。つまり、スロットルバルブ65は、全閉位置(P2)でストップされる。この際、折返掛止部53は、ギヤ側当接部43との当接が外されてボディ側当接部81のみに当接し、折返掛止部53とギヤ掛止端57との周方向に亘る間隔は縮まっている。
上記したスロットル装置10によれば、次の作用効果を奏することができる。すなわち、スロットルバルブ65を全閉位置(P2)でストップさせるにあたっては、ストッパ部45がスロットルボディ11側の回転規制部83に当接する。この場合、折返掛止部53は、ボディ側当接部81に当接して支持される。ここで、スロットルボディ側の回転規制部83とボディ側当接部81とは、一体的に連続しかつ隣り合って配置されている。これによって、スプリング50の折返掛止部53は、回転規制部83とストッパ部45との間で噛み込まれないものとされ、このような噛み込みにより生じていたスロットルバルブ65の全閉位置(P2)のバラつきは抑えられたものとなる。このようにして、スロットルバルブ65の全閉位置(P2)の画一化は図れ、同時にスロットルバルブ65のオープナ位置(P1)の画一化も図ることができ、スロットル装置10の製品としての品質の画一化を図ることができる。
また、上記したスロットル装置10によれば、ストッパ部45が当接する回転規制部83の面と、折返掛止部53が当接するボディ側当接部81の面とが、同一平面上に配置されている。これによって、スロットルバルブ65の開き度合(オープナ開度)を決めるにあたっては、スプリング50のギヤ掛止端57と折返掛止部53との周方向に亘る間隔で決めることができる。したがって、スロットルバルブ65のオープナ位置(P1)を決めるにあたってのスロットル装置10の設計が簡単になり、スロットル装置10を製造する上で有利となる。なお、折返掛止部53が当接するボディ側当接部81は、回転規制部83と一体的に連続しかつ隣り合って配置されているので、スロットルボディ11のコンパクト化および設計のし易さは、従前どおりに保たれたものとなっている。
なお、本発明に係るスロットル装置にあっては、上記したスロットル装置10の構成に限定されるものではなく、適宜の構成を変更あるいは加除して構成されるものであってもよい。例えば、モータハウジング部12やスロットルパイプ部70等の構成に関しては適宜の構成を採用することができる。
10 スロットル装置
11 スロットルボディ
12 モータハウジング部
14 電動モータ
15 モータ軸
16 モータギヤ
20 ギヤハウジング部
21 ギヤ機構
22 第1ギヤ部材
23 カウンタシャフト
25 大径ギヤ部
26 小径ギヤ部
27 ボディ掛止部
30 第2ギヤ部材(回転体)
31 嵌合孔
32 円筒部
33 外周部
34 フランジ部
35 ギヤ部
351 閉じ側端部
41 ギヤ掛止部
42 周壁部
43 ギヤ側当接部
45 ストッパ部
46 当接面
50 スプリング(巻きばね)
500 巻線
51 折返部
52 屈曲部
53 折返掛止部
55 ボディ掛止端(回転体掛止端)
57 ギヤ掛止端
59 スリーブ
60 スロットルシャフト
61 ニードルベアリング
62 ボールベアリング
63 係合部材
65 スロットルバルブ
70 スロットルパイプ部
71 環状部
72 ボア
75 フランジ部
76 ボルト挿通孔
80 突出片部
800 対面部
81 ボディ側当接部(スロットルボディ側の当接支持部)
83 回転規制部
D バルブ閉じ方向
P1 オープナ位置
P2 全閉位置

Claims (2)

  1. エンジンへの吸気量を調節するスロットル装置であって、
    吸気通路を有するスロットルボディと、
    前記吸気通路内に配置され該吸気通路を開閉するスロットルバルブと、
    前記スロットルバルブと一体で回転する回転軸のスロットルシャフトと、
    前記吸気通路の外部で前記スロットルシャフトと一体で回転する回転体と、
    前記スロットルボディと前記回転体との間に配置されて該回転体を回転付勢する巻きばねと、を有し、
    前記回転体は、該回転体と一体で回転する前記スロットルバルブを全閉位置でストップさせるように、前記スロットルボディ側の回転規制部に当接するストッパ部を有し、
    前記巻きばねには、巻線が巻かれる中間範囲で該巻線の巻き方向を反転させるように折り返す折返部が設けられており、
    前記折返部の近くは、巻線が巻かれる外側へ該折返部を突き出させることにより前記スロットルボディ側および前記回転体側のいずれに対しても当接可能となる折返掛止部をなし、
    前記巻きばねは、前記スロットルボディ側に掛止するボディ掛止端と前記回転体側に当接する前記折返掛止部との間の弾性力を利用して該回転体を閉じ方向に回転付勢すると共に、前記回転体側に掛止する回転体掛止端と前記スロットルボディ側の当接支持部に当接する前記折返掛止部との間の弾性力を利用して該回転体をオープナ位置とするように回転付勢し、
    前記スロットルボディ側の前記回転規制部と前記当接支持部とは、一体的に連続しかつ隣り合って配置されている、スロットル装置。
  2. 請求項1に記載のスロットル装置において、
    前記ストッパ部が当接する前記回転規制部の面と、前記折返掛止部が当接する前記当接支持部の面とが、同一平面上に配置されている、スロットル装置。
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