JP2019120253A - 流体制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックスプリングの端末部がスプリングガイドの係止部に対して引っかかった状態でバックスプリングがスプリングガイドに組み付けられる事態を抑制すること。【解決手段】電子スロットル装置は、弁軸に設けられたスプリングガイド51と、弁軸を回転させる弁ギヤと、弁ハウジングとスプリングガイド51との間に設けられるバックスプリング53とを備える。バックスプリング53はコイルスプリングよりなり、半径方向外側へ曲がる端末部53aを有する。スプリングガイド51は、バックスプリング53を支持するスプリング座51cと、端末部53aを係止する係止部51dとを含む。端末部53aは、バックスプリング53の軸線方向と直交する方向に対し、コイルスプリングの螺旋による傾きよりも大きい角度で傾けられる。端末部53aは、バックスプリング53の軸線方向において同スプリング53から離れる方向へ傾けられる。【選択図】 図14

Description

この明細書に開示される技術は、弁軸上に固定された弁体を弁軸と共に回動することにより流路を開閉し、流路における流体の流れを制御するように構成した流体制御弁に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される技術「内燃機関のスロットル装置」が知られている。この技術は、吸気通路(流路)を有するスロットルボディ(ケーシング)と、流路を開閉する絞り弁(弁体)と、流路にて弁体を回転可能に支持する絞り弁軸(弁軸)と、弁体と共に弁軸を回転駆動する電動式アクチュエータと、弁軸に固定され、アクチュエータに駆動連結された最終段ギヤ(弁ギヤ)を含むギヤ伝導機構(減速機構)と、弁軸に回転可能に設けられたオープナ(スプリングガイド)と、ケーシングとスプリングガイドとの間に介装され、スプリングガイドを介して弁体を閉方向へ付勢するバックスプリングとを備える。図19、図20に示すように、バックスプリング71は、コイルスプリングより構成され、その両端には半径方向外側へ鈎状に曲げられた端末部71a,71bが設けられる。スプリングガイド72は、略有底筒状をなし、その外周にバックスプリング71が組み付けられる。スプリングガイド72は、バックスプリング71を支持するスプリング座72aと、バックスプリング71の一方の端末部71aを係止する係止部72bとを含む。係止部72bは、スプリング座72aから半径方向外側へ突出する。係止部72bは、端末部71aを係止する庇壁72baを有する。庇壁72baの縁には、端末部71aを受け入れる切り欠き72bcが形成される。
そして、バックスプリング71をスプリングガイド72に組み付けるには、図19に示すように、一方の端末部71aを係止部72bの切り欠き72bcに整合させ、バックスプリング71を押圧することで、端末部71aに、庇壁72baを乗り越えさせる。これにより、図20に示すように、端末部71aを庇壁72baに係止させると共に、同スプリング71をスプリング座72aに嵌め合わせる。なお、図19は、スプリングガイド72へのバックスプリング71の組み付け途中の状態を示す斜視図であり、図20は、スプリングガイド72にバックスプリング71を組み付けた状態を示す斜視図である。
特開2008−240610号公報
ところが、特許文献1に記載の技術では、バックスプリング71の端末部71aに、係止部72b(庇壁72ba)を乗り越えさせるとき、その係止部72b(庇壁72ba)の縁に端末部71aの先端が引っかかることがあった。また、この引っかかり状態が看過されたままバックスプリング71がスプリングガイド72に組み付けられることがあった。この場合は、バックスプリング71の弾性力を、スプリングガイド72を介して弁体へ十分に伝えることができなくなるおそれがあった。
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、バックスプリングの端末部がスプリングガイドの係止部に対して引っかかった状態でバックスプリングがスプリングガイドに組み付けられる事態を抑制することを可能とした流体制御弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、流体が流れる流路を有するケーシングと、流路を開閉するための弁体と、流路にて弁体を回動可能に支持するための弁軸と、弁軸に固定された弁ギヤと、ケーシングと弁ギヤとの間にて弁軸上に回転可能に設けられたスプリングガイドと、ケーシングとスプリングガイドとの間に介装され、スプリングガイドを介して弁体を閉方向へ付勢するためのバックスプリングと、バックスプリングは、コイルスプリングより構成され、半径方向外側へ曲げられた端末部を有することと、スプリングガイドは、略有底筒状をなし、バックスプリングを支持するためのスプリング座と、バックスプリングの端末部を係止するための係止部とを含むこととを備えた流体制御弁において、端末部が、バックスプリングの軸線方向と直交する方向に対し、コイルスプリングの螺旋による傾きよりも大きい角度で傾けられたことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、バックスプリングの端末部の先端が係止部の縁に接触しても、端末部がその傾きに沿って係止部の縁を円滑に通過する。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の技術は、請求項1に記載の技術において、端末部が、バックスプリングの軸線方向において、バックスプリングから離れる方向へ傾けられたことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1に記載の技術の作用に加え、バックスプリングの端末部が、係止部の縁を円滑に乗り越える。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の技術は、請求項1又は2に記載の流体制御弁において、端末部の先端が凸曲面に形成されたことを趣旨とする。
上記技術の構成によれば、請求項1又は2に記載の技術の作用に加え、端末部の凸曲面が係止部の縁に対し滑りやすくなる。
請求項1に記載の技術によれば、バックスプリングの端末部がスプリングガイドの係止部に対して引っかかった状態でバックスプリングがスプリングガイドに組み付けられる事態を抑制することができる。
請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の技術の効果に加え、バックスプリングの端末部を係止部に対し容易かつ確実に係止状態に組み付けることができる。
請求項3に記載の技術によれば、請求項1又は2に記載の技術の効果に加え、バックスプリングの端末部に、係止部の縁をより一層円滑に通過させることができる。
一実施形態に係り、電子スロットル装置を示す斜視図。 一実施形態に係り、電子スロットル装置を示す平断面図。 一実施形態に係り、弁ハウジングからエンドフレームを取り外した状態を示す背面図。 一実施形態に係り、電子スロットル装置を示す分解斜視図。 一実施形態に係り、スプリングガイドを示す平面図。 一実施形態に係り、スプリングガイドを示す底面図。 一実施形態に係り、スプリングガイドを示す正面図。 一実施形態に係り、スプリングガイドを示す図5のA−A線断面図。 一実施形態に係り、バックスプリングを示す正面図。 一実施形態に係り、バックスプリングを示す平面図。 一実施形態に係り、オープナスプリングを示す正面図。 一実施形態に係り、オープナスプリングを示す平面図。 一実施形態に係り、スプリングガイドに対するバックスプリングの組み付け手順(組み付け前の状態)を示す斜視図。 一実施形態に係り、スプリングガイドに対するバックスプリングの組み付け手順(組み付け途中の状態)を示す斜視図。 一実施形態に係り、スプリングガイドに対するバックスプリングの組み付け手順(組み付け後の状態)を示す斜視図。 一実施形態に係り、スプリングガイドに対するバックスプリングの組み付け手順(組み付け前の状態)を示す断面図。 一実施形態に係り、スプリングガイドに対するバックスプリングの組み付け手順(組み付け途中の状態)を示す断面図。 一実施形態に係り、スプリングガイドに対するバックスプリングの組み付け手順(組み付け後の状態)を示す断面図。 従来例に係り、スプリングガイドへのバックスプリングの組み付け途中の状態を示す斜視図。 従来例に係り、スプリングガイドにバックスプリングを組み付けた状態を示す斜視図。
以下、流体制御弁を電子スロットル装置に具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[電子スロットル装置の概要について]
図1に、電子スロットル装置1を斜視図により示す。この電子スロットル装置1は、周知のようにエンジンの吸気通路に配置され、吸気通路を流れる吸気を流体として調節するために使用される。この装置1は、バタフライ式の弁部2と、モータ32(図2参照)を内蔵したモータ部3と、減速機構33(図2、図3参照)を内蔵した減速機構部4とを備える。弁部2は、内部に吸気が流れる流路としてのボア11と、ボア11を開閉するための弁体14と、ボア11にて弁体14を回動可能に支持するための弁軸15とを含む。ボア11は断面円形をなし、弁体14は円板状をなす。モータ32は、弁体14と共に弁軸15を回転駆動するためのアクチュエータの一例に相当する。弁軸15には、モータ32の回転力が減速機構33を介して伝えられる。図1は、弁体14がボア11を閉鎖する全閉状態を示す。この状態から弁軸15が回転して弁体14が回動することで、弁体14が最大開度(全開状態)まで開弁される。
図2に、電子スロットル装置1を平断面図により示す。この装置1は、主要な構成要素として、弁体14と弁軸15の他に、ケーシングとしてのスロットルボディ31と、モータ32と、モータ32の動力を減速しながら弁軸15へ伝えるための減速機構33と、モータ32の非通電時に弁体14を全閉状態よりも若干大きいオープナ開度に保持するためのオープナ機構34とを備える。
この実施形態で、スロットルボディ31は、ボア11を含むアルミ製の弁ハウジング35と、弁ハウジング35の開口端を閉鎖する合成樹脂製のエンドフレーム36とを含む。エンドフレーム36は、弁ハウジング35に対して複数のリベット49(図4参照)により固定される。弁体14、弁軸15及びモータ32は、弁ハウジング35の中に設けられる。すなわち、弁軸15は、その両端部が弁ハウジング35に支持され、その中間部がボア11の中に配置される。また、弁軸15は、その両端部上に配置された2つの軸受、すなわち第1軸受37と第2軸受38を介して弁ハウジング35に回転可能に支持される。第1軸受37は転がり軸受(ボールベアリング)により構成され、第2軸受38は滑り軸受よりに構成される。弁体14は、ボア11の中にて弁軸15上にネジ16で固定される。
図3に、弁ハウジング35からエンドフレーム36を取り外した状態を背面図により示す。図4に、電子スロットル装置1を分解斜視図により示す。図3及び図4では、一部の部品について図示を省略している。図2に示すように、エンドフレーム36の内側には、弁軸15の基端に対応して配置され、弁体14の開度(スロットル開度)を検出するための円柱状をなすスロットルセンサ39が設けられる。このセンサ39は、MR−ICやホールIC等により構成され、弁軸15の回転角度をスロットル開度として検出するようになっている。
図2〜図4に示すように、弁軸15の基端には、扇形ギヤよりなる弁ギヤ41が固定される。弁ギヤ41は、モータ32に駆動連結される減速機構33の一要素である。オープナ機構34は、弁ギヤ41と弁ハウジング35との間に設けられる。弁ギヤ41の表側には、凹部41aが形成され、その凹部41aの中央には、円環状をなす磁石46が固定される。また、この磁石46の内側には、上記したスロットルセンサ39が隙間を介し貫通して配置される。ここで、弁ギヤ41と一体に磁石46が回転することで、磁石46の磁界が変化する。この磁界変化をスロットルセンサ39により検知することで、弁ギヤ41の回転角度を弁体14の回転角度、すなわちスロットル開度として検出するようになっている。
この実施形態で、モータ32は、弁ハウジング35に形成された凹部35aに収容されて固定される。すなわち、モータ32は、凹部35aにて、その両端に留め板47と板ばね48を介在させながらネジ50(図4参照)により弁ハウジング35に固定される。モータ32は、弁体14を開閉駆動するために減速機構33を介して弁軸15に駆動連結される。すなわち、モータ32の出力軸(図示略)上には、モータギヤ43が固定される。モータギヤ43は、中間ギヤ42を介して弁ギヤ41に駆動連結される。中間ギヤ42は、大径ギヤ42aと小径ギヤ42bを含む二段ギヤであり、ピンシャフト44を介して弁ハウジング35に回転可能に支持される。大径ギヤ42aには、モータギヤ43が連結され、小径ギヤ42bには、弁ギヤ41が連結される。これら弁ギヤ41、中間ギヤ42及びモータギヤ43により減速機構33が構成される。
従って、図1、図2に示す全閉状態から、モータ32が通電により作動してモータギヤ43が正方向へ回転することにより、その回転が中間ギヤ42により減速されて弁ギヤ41に伝達される。これにより、弁軸15及び弁体14が、後述するバックスプリング53の付勢力に抗して回動し、ボア11が開かれる。すなわち、弁体14が開弁する。また、弁体14をある開度に保持するために、モータ32に通電により回転力を発生させることにより、その回転力がモータギヤ43、中間ギヤ42及び弁ギヤ41を介し保持力として弁軸15及び弁体14に伝達される。この保持力が後述するバックスプリング53の付勢力と均衡することにより、弁体14がある開度に保持される。
[オープナ機構の構成について]
次に、上記したオープナ機構34の構成について詳しく説明する。図2、図4に示すように、オープナ機構34は、スプリングガイド51、オープナスプリング52及びバックスプリング53を含む。スプリングガイド51は、略有底筒状をなし、弁ハウジング35(第1軸受37)と弁ギヤ41との間にて弁軸15上に回転可能に設けられる。オープナスプリング52は、スプリングガイド51の径方向内側にてスプリングガイド51に内包されるように、弁ギヤ41とスプリングガイド51との間に介装される。バックスプリング53は、スプリングガイド51の径方向外側にてスプリングガイド51を内包するように、弁ハウジング35とスプリングガイド51との間に介装される。
図5に、スプリングガイド51を平面図により示す。図6に、スプリングガイド51を底面図により示す。図7に、スプリングガイド51を正面図により示す。図8に、スプリングガイド51を図5のA−A線断面図により示す。図5〜図7に示すように、スプリングガイド51は、その径方向内側の底部には、オープナスプリング52を支持するための第1スプリング座51aが形成される。また、スプリングガイド51の底部中央には、弁軸15が挿通される軸孔51bが形成される。一方、スプリングガイド51の径方向外側上部には、バックスプリング53を支持するための第2スプリング座51cがフランジ状に形成される。この第2スプリング座51cには、半径方向外側へ突出する係止部51dが形成される。この係止部51dには、バックスプリング53の第1端末部53a(図9、図10参照)が係止されるように構成される。図6、図8に示すように、係止部51dには、第1端末部53aを係止するための庇壁51daが形成される。庇壁51daの縁には、第1端末部53aを受け入れるための切り欠き51dbが形成される。
図9に、バックスプリング53を正面図により示す。図10に、バックスプリング53を平面図により示す。バックスプリング53は、コイルスプリングから構成され、その両端には、第1端末部53aと第2端末部53bが設けられる。この実施形態において、両端末部53a,53bは、バックスプリング53の半径方向外側へ鈎状(略J状の)に曲げられて形成される。第1端末部53aは、スプリングガイド51の係止部51dに係止される。この実施形態において、第1端末部53aは、鈎状に曲がったままバックスプリング53の軸線L1の方向と直交する方向に対し、コイルスプリングの螺旋による傾きよりも大きい角度で傾けられている。すなわち、本来、第1端末部53aは、鈎状に曲がったまま、図9に2点鎖線で示すようにコイルスプリングの螺旋による捩じり方向D1へ向かって延びるところ、この実施形態では、その捩じり方向D1から軸線L1へ近付く方向へ所定角度θ1だけ傾いた傾斜方向D2へ傾けられている。すなわち、第1端末部53aが、バックスプリング53の軸線L1の方向において、バックスプリング53から離れる方向へ傾けられている。加えて、この実施形態では、第1端末部53aの先端が、凸曲面53aaに形成される。
ここで、第1端末部53aの傾きに関する所定角度θ1は、第1端末部53aの半径方向の長さL、同端末部53aの端面の直径D(それぞれ図10参照)及びスプリングガイド51の庇壁51daの厚みT(図8参照)に依存して決められる。より詳しくは、所定角度θ1は、第1端末部53aの長さLが長いほど小さく、直径Dが大きいほど大きく、庇壁51daの厚みTが大きいほど大きく設定される。
ここで、第1端末部53aの係止部51dに対する係止構造については後述する。一方、第2端末部53bは、弁ハウジング35に係止される。弁ハウジング35に対する第2端末部53bの係止構造については、一般的な係止構造を採用することができる。例えば、弁ハウジング35に設けられた突起部に第2端末部53bを係止する構造を採用することができる。バックスプリング53は、スプリングガイド51及び弁軸15を介して弁体14を常に閉方向へ付勢するように機能する。
図11に、オープナスプリング52を正面図により示す。図12に、オープナスプリング52を平面図により示す。オープナスプリング52は、コイルスプリングから構成され、その両端には、半径方向内方へ鈎状に曲げられた第1端末部52aと第2端末部52bが設けられる。オープナスプリング52の外径はバックスプリング53のそれよりも小さく設定される。第1端末部52aは、弁ギヤ41に係止され、第2端末部52bはスプリングガイド51に係止される。オープナスプリング52は、弁ギヤ41の係止部(図示略)とスプリングガイド51の係合部(図示略)とが常に当接する状態に弾性的に保持するようになっている。ここで、弁ギヤ41に対する第1端末部52aの係止構造として、一般的な係止構造を採用することができる。例えば、弁ギヤ41に設けられた突起部(図示略)に第1端末部52aを係止する構造を採用することができる。
図3に示すように、弁ハウジング35の内部において、オープナ機構34の近傍には、オープナ開度設定用のストッパ35bが設けられる。そして、スプリングガイド51は、所定の開弁位置から閉方向へ回動するときに、その係止部51dが、このストッパ35bに当接するようになっている。スプリングガイド51の係止部51dがストッパ35bに当接することで、スプリングガイド51、弁ギヤ41及び弁軸15を介して弁体14が、その全閉位置より大きいオープナ開度以下への回動が規制されるようになっている。図3に示すように、弁ギヤ41の外周には、半径方向外方へ突出する係合突起41bが形成される。一方、弁ハウジング35の内部において、弁ギヤ41の近傍には、ブラケット35cが形成される。このブラケット35cには、弁体14の全閉位置を調節するためのストッパピン45が設けられる。そして、弁体14が全閉状態となるときに、弁ギヤ41の係合突起41bが、このストッパピン45の先端に当接することで、弁体14の全閉位置が決定されるようになっている。このストッパピン45の先端位置は、同ピン45のブラケット35cに対する固定位置を調節することで調節されるようになっている。
上記したオープナ機構34の構成によれば、弁体14は、オープナ開度以上の開度領域では、弁ギヤ41とスプリングガイド51がオープナスプリング52の付勢力により係合した状態で、バックスプリング53の付勢力に抗して回動する。一方、弁体14は、オープナ開度以下の開度領域では、スプリングガイド51の係止部51dが、オープナ開度設定用のストッパ35bに当接してオープナ開度以下への回転が阻止される。これにより、弁ギヤ41がオープナスプリング52の付勢力に抗して回転する。また、モータ32の非通電時には、弁ギヤ41とスプリングガイド51がオープナスプリング52の付勢力により係合し、スプリングガイド51が、バックスプリング53により閉方向へ付勢される。このため、スプリングガイド51の係止部51dが、オープナ開度設定用のストッパ35bに当接してオープナ開度以下への回転が阻止される。これにより、弁体14がオープナ開度に保持される。
[スプリングガイドへのバックスプリングの組み付け方法とオープナ機構の作用及び効果について]
次に、スプリングガイド51へのバックスプリング53の組み付け方法と、オープナ機構34の作用及び効果について以下に説明する。ここでは、スプリングガイド51の内側にオープナスプリング52を組み付けた後に、スプリングガイド51の外側にバックスプリング53を組み付ける場合について説明する。図13、図14及び図15に、スプリングガイド51へのバックスプリング53の組み付け手順を斜視図により示す。図16、図17及び図18に、スプリングガイド51へのバックスプリング53の組み付け手順を断面図により示す。図16は、図13の組み付け前の状態を断面図により示し、図17は、図14の組み付け途中の状態を断面図により示し、図18は、図15の組み付け後の状態を断面図により示す。
図13及び図16に示す組み付け前の状態から、バックスプリング53をスプリングガイド51の外側に組み付けるには、バックスプリング53の第1端末部53aをスプリングガイド51の係止部51dに係止させる。そのために、先ず、図14及び図17に示すように、バックスプリング53をスプリングガイド51の軸線に対し傾け、第1端末部53aを係止部51dの切り欠き51dbに整合させる。その後、バックスプリング53をスプリングガイド51へ向けて押圧することにより、第1端末部53aに、庇壁51daの縁を乗り越えさせる。これにより、図15及び図18に示すように、第1端末部53aを係止部51dに係止させると共に、同スプリング53を第2スプリング座51cに嵌め合わせる。
ここで、第1端末部53aは、図9に示すように、バックスプリング53の軸線L1の方向と直交する方向に対し、コイルスプリングの螺旋による傾きよりも大きい角度で傾けられた形状をなしている。従って、バックスプリング53の第1端末部53aが、係止部51d(庇壁51da)の縁を乗り越えるときに、その先端が係止部51d(庇壁51da)の縁に接触しても、第1端末部53aがその傾きに沿って係止部51d(庇壁51da)の縁を円滑に通過する。このため、バックスプリング53の第1端末部53aがスプリングガイド51の係止部51d(庇壁51da)に対して引っかかった状態でバックスプリング53がスプリングガイド51に組み付けられる事態を抑制することができる。ここで、「バックスプリング53の第1端末部53aがスプリングガイド51の係止部51d(庇壁51da)に対して引っかかった状態」とは、第1端末部53aの端面がスプリングガイド51の係止部51d(庇壁51da)の端面を径方向に押圧した状態を意味する。加えて、第1端末部53aが、バックスプリング53の軸線L1の方向において、バックスプリング53から離れる方向へ傾けられている。従って、バックスプリング53の第1端末部53aが、係止部51d(庇壁51da)の縁を円滑に乗り越える。このため、バックスプリング53の第1端末部53aを係止部51d(庇壁51da)に対し容易かつ確実に係止状態に組み付けることができる。この結果、バックスプリング53の第1端末部53aにつき、スプリングガイド51の係止部51dに対する誤組み付けを防止することができる。
この実施形態では、バックスプリング53の第1端末部53aの先端が凸曲面53aaに形成されるので、その凸曲面53aaが係止部51d(庇壁51da)の縁に対し滑りやすくなる。このため、バックスプリング53の第1端末部53aに、係止部51d(庇壁51da)の縁をより一層円滑に通過させることができる。
また、この実施形態では、第1端末部53aがバックスプリング53の半径方向外側へ鈎状に曲げられるので、第1端末部をバックスプリングの半径方向内側へ鈎状に曲げるよりも、第1端末部53aを軸線L1の方向に対し傾いた形状にすることが容易となる。この意味で、バックスプリング53に必要な形状を容易に得ることができる。
なお、この開示技術は前記実施形態に限定されるものではなく、開示技術の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
(1)前記実施形態では、バックスプリング53の各端末部53a,53bを鈎状(略J状)に曲げて形成したが、端末部の形状はこれに限られるものではない。
(2)前記実施形態では、バックスプリング53の第1端末部53aの先端を凸曲面53aaに形成したが、この凸曲面53aaを省略し、平坦面に形成したり、傾斜面に形成したりすることもできる。
(3)前記実施形態では、バックスプリング53の第1端末部53aを、バックスプリング53の軸線L1の方向において、バックスプリング53から離れる方向へ傾けたが、バックスプリングの第1端末部を、バックスプリングの軸線の方向において、バックスプリングに近づく方向へ傾けることもできる。この場合、バックスプリングの第1端末部がスプリングガイドの係止部に対して引っかかった状態でバックスプリングがスプリングガイドに組み付けられる事態を抑制することができる。
(4)前記実施形態では、この開示技術の流体制御弁を、吸気を流体として制御する電子スロットル装置1に具体化したが、EGRガスを流体として制御するEGR弁に具体化したり、その他の流体を制御する弁に具体化したりすることができる。
この開示技術は、エンジンに設けられる電子スロットル装置やEGR弁等に利用することができる。
1 電子スロットル装置(流体制御弁)
11 ボア(流路)
14 弁体
15 弁軸
31 スロットルボディ(ケーシング)
34 オープナ機構
41 弁ギヤ
51 スプリングガイド
51c 第2スプリング座
51d 係止部
53 バックスプリング
53a 第1端末部
53aa 凸曲面
L1 バックスプリングの軸線

Claims (3)

  1. 流体が流れる流路を有するケーシングと、
    前記流路を開閉するための弁体と、
    前記流路にて前記弁体を回動可能に支持するための弁軸と、
    前記弁軸に固定された弁ギヤと、
    前記ケーシングと前記弁ギヤとの間にて前記弁軸上に回転可能に設けられたスプリングガイドと、
    前記ケーシングと前記スプリングガイドとの間に介装され、前記スプリングガイドを介して前記弁体を閉方向へ付勢するためのバックスプリングと、
    前記バックスプリングは、コイルスプリングより構成され、半径方向外側へ曲げられた端末部を有することと、
    前記スプリングガイドは、略有底筒状をなし、前記バックスプリングを支持するためのスプリング座と、前記バックスプリングの前記端末部を係止するための係止部とを含むことと
    を備えた流体制御弁において、
    前記端末部が、前記バックスプリングの軸線方向と直交する方向に対し、前記コイルスプリングの螺旋による傾きよりも大きい角度で傾けられたことを特徴とする流体制御弁。
  2. 請求項1に記載の流体制御弁において、
    前記端末部が、前記バックスプリングの前記軸線方向において、前記バックスプリングから離れる方向へ傾けられたことを特徴とする流体制御弁。
  3. 請求項1又は2に記載の流体制御弁において、
    前記端末部の先端が凸曲面に形成されたことを特徴とする流体制御弁。
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