JP5813142B2 - コンデンサ - Google Patents

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Description

この発明は、例えば車載用インバータの筺体に取り付けられるコンデンサに関するものである。
従来、外装ケール内に複数のコンデンサ素子が収納されたコンデンサを、被取付け部材に取付ける場合には、外装ケースの外周側面に形成された取付脚で被取付け部材にボルトを用いて取付けていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−340341号公報
従来のコンデンサは、各コンデンサ素子のサイズが大きくなると、外装ケースの寸法が大きくなり、必然的に取付脚間の間隔が大きくなり、コンデンサの被取付け部材に対する耐振性が低下するという問題点があった。
このコンデンサの耐振性に関しては、外装ケースの取付脚の箇所を増やすことで向上させることができるが、このことはコンデンサの被取付け部材に対する取付けスペースが増大してしまうという新たな問題点が生じてしまう。
この発明は、かかる問題点を解決することを課題とするものであって、コンデンサの被取付け部材に対する取付けスペースを増大させることなく、コンデンサの被取付け部材に対する耐振性を向上させることができるコンデンサを得る。
この発明に係るコンデンサは、
被取付け部材に取付けられるコンデンサであって、
外装ケースと、
この外装ケース内に収納された複数のコンデンサ素子と、
前記外装ケースの前記コンデンサ素子が載置された載置面部に一体化されて設けられているとともに、ねじ部の端部が外部に露出した一体ボルトと、
前記被取付け部材に挿通した前記ねじ部に締付けるナットと、を備え、
各前記コンデンサ素子は、隅部が円弧状の断面矩形状であって、前記載置面部の隣接した各前記隅部で囲まれた各部位に、前記一体ボルトが配置されている。
この発明に係るコンデンサによれば、外装ケースのコンデンサ素子が載置された載置面部に一体化されて設けられているとともに、ねじ部の端部が外部に露出した一体ボルトと、被取付け部材に挿通した前記ねじ部に締付けるナットと、を備えているので、コンデンサの被取付け部材に対する取付けスペースを増大させることなく、コンデンサの被取付け部材に対する耐振性を向上させることができる。
図1(a)はこの発明の実施の形態1のコンデンサを示す平面図、図1(b)は図1(a)のA-A線に沿った矢視断面図である。 図1の要部拡大図である。 図3(a)〜図3(c)は図1のコンデンサの各組立工程を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2のコンデンサを示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3のコンデンサを示す要部断面図である。 図6(a)はこの発明の実施の形態4のコンデンサを示す平面図、図6(b)は図6(a)のB-B線に沿った矢視断面図である。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1(a)はこの発明の実施の形態1のコンデンサ20を示す平面図、図1(b)は図1(a)のA-A線に沿った矢視断面図である。
このコンデンサ20は、外装ケース1内に複数のコンデンサ素子2が収納されている。
このコンデンサ素子2は、陽極箔と陰極箔とを電解紙を挟んで巻回したものであり、この各コンデンサ素子2間は、外装ケース1内に充填された絶縁樹脂(図示せず)により絶縁が確保されている。各コンデンサ素子2は、隅部が円弧状の断面矩形状である。
断面矩形状をした外装ケース1の外側面には、4箇所、互いに対向して取付脚3が形成されている。
外装ケース1の底面部であり、コンデンサ素子2が載置された載置面部4には、外装ケース1とインサート成形で一体化された一体ボルト5が設けられている。この一体ボルト5は、頭部6が載置面部4に埋設しており、ねじ部7の端部が外部に露出している。各一体ボルト5は、載置面部4の隣接した隅部間の各間隙部9に設けられている。
図3(a)〜図3(c)は図1のコンデンサ20の各組立工程を示す斜視図である。
先ず、コンデンサ20を反転し、一体ボルト5のねじ部7を上方向に指向させた後(図3(a))、被取付け部材である筐体8の底面に形成された各取付穴14にねじ部7を挿入する(図3(b))。
その後、ねじ部7にナット12を用い、また取付脚3に取付脚用ボルト11を用いてそれぞれ螺着してコンデンサ20を筐体8に固定する(図3(c))。
この実施の形態によるコンデンサ20によれば、外装ケース1のコンデンサ素子2が載置された載置面部4に一体ボルト5が外装ケース1とインサート成形で一体化されて設けられており、また一体ボルト5はねじ部7の端部が外部に露出している。
従って、各コンデンサ素子2のサイズが大きく、外装ケース1の寸法が大きい場合に、取付脚3の箇所を増やすことなく載置面部4と一体の一体ボルト5を用いて筐体8に固定することで、取付脚3の部位を増やすことなく、即ちコンデンサ20の筐体8に対する設置スペースを増大させることなく、コンデンサ20の耐振性を向上させることができる。
また、各一体ボルト5は、載置面部4の各間隙部9に設けられているので、一体ボルト5は、隣接した各コンデンサ素子2との間の距離を大きく確保することができ、一体ボルト5のコンデンサ素子2に対する電気的な悪影響を抑制することができる。
また、コンデンサ20を筐体8に取付ける際には、一体ボルト5の外部に露出したねじ部7は、筐体8の取付穴14と協同して筐体8に対する位置決めと作用する。即ち、ねじ部7を筐体8の取付穴14に挿入することで、そのままコンデンサ20の筐体8に対する所定の位置決めがなされる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2のコンデンサ20を示す要部断面図である。
この実施の形態では、載置面部4の間隙部9に一体ボルト5の頭部6が収まった凹部15が形成されている。凹部15と頭部6との間には、接着剤16が介在している。
他の構成は、実施の形態1のコンデンサ20と同じである。
この実施の形態のコンデンサ20によれば、一体ボルト5を接着剤16を用いて載置面部4に簡単に一体化することができる。
また、実施の形態1のコンデンサ20と同様に、コンデンサ20の筐体8に対する設置スペースを増大させることなく、コンデンサ20の耐振性を向上させることができる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3のコンデンサ20を示す要部断面図である。
この実施の形態では、載置面部4には、内壁面に刻み10を有する貫通穴13が形成されている。
一体ボルト5は、この貫通穴13に圧入されることで載置面部4と一体化されている。
他の構成は、実施の形態1のコンデンサ20と同じである。
この実施の形態のコンデンサ20によれば、一体ボルト5を貫通穴13に圧入することで、載置面部4に簡単に一体化することができる。
また、貫通穴13の圧入部位には、刻み10が形成されているので、一体ボルト5は載置面部4により確実に一体化される。
また、実施の形態1のコンデンサ20と同様に、コンデンサ20の筐体8に対する設置スペースを増大させることなく、コンデンサ20の耐振性を向上させることができる。
実施の形態4.
図6(a)はこの発明の実施の形態4のコンデンサ20を示す平面図、図6(b)は図6(a)のB-B線に沿った矢視断面図である。
この実施の形態では、コンデンサ20の外装ケース1Aには、取付脚3が無い。
他の構成は実施の形態1のコンデンサ20と同じである。
この実施の形態では、コンデンサ20は、筐体8に、一体ボルト5及びナット12を用いて取付けられることで耐振性が確保されるも、取付脚3が無い分、コンデンサ20の筐体8に対する設置スペースを小さくすることができる。
なお、上記各実施の形態のコンデンサ20では、被取付け部材として筐体8を用いた例について説明したが、筐体8の代わりに例えば基板であってもよい。
1,1A 外装ケース、2 コンデンサ素子、3 取付脚、4 載置面部、5 一体ボルト、6 頭部、7 ねじ部、8 筐体(被取付け部材)、9 間隙部、10 刻み、11 取付脚用ボルト、12 ナット、13 貫通穴、14 取付穴、15 凹部、16 接着剤、20 コンデンサ。

Claims (5)

  1. 被取付け部材に取付けられるコンデンサであって、
    外装ケースと、
    この外装ケース内に収納された複数のコンデンサ素子と、
    前記外装ケースの前記コンデンサ素子が載置された載置面部に一体化されて設けられているとともに、ねじ部の端部が外部に露出した一体ボルトと、
    前記被取付け部材に挿通した前記ねじ部に締付けるナットと、を備え
    各前記コンデンサ素子は、隅部が円弧状の断面矩形状であって、前記載置面部の隣接した各前記隅部で囲まれた各部位に、前記一体ボルトが配置されているコンデンサ。
  2. 前記一体ボルトは、インサート成形で一体化されている請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 前記一体ボルトは、接着剤で一体化されている請求項1に記載のコンデンサ。
  4. 前記一体ボルトは、前記載置面部の貫通穴に圧入して一体化されている請求項1に記載のコンデンサ。
  5. 前記貫通穴の内壁面には、刻みが形成されている請求項4に記載のコンデンサ。
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