JP5811992B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、給湯システムに関する。
従来、特許文献1(特開2008−96064号公報)に記載されているように、冷凍サイクルを循環する冷媒との熱交換を行うヒートポンプを用いて水を加熱する熱源ユニットと、熱源ユニットで加熱された水を貯める貯湯タンクとを備える給湯システムが用いられている。この給湯システムでは、熱源ユニットは、貯湯タンクと配管によって接続され、熱源ユニットにおいて加熱された水は、湯として、給湯配管を介して貯湯タンクに送られる。貯湯タンクに貯められた湯は、キッチンおよび浴室等に供給される。
この給湯システムでは、熱源ユニットは、貯湯タンクに送られる湯の温度を測定するための出湯温度センサを有している。この給湯システムの制御部は、出湯温度センサが測定した湯の温度に応じて、給湯配管を流れる湯の流量および温度を制御する。
このような給湯システムでは、貯湯タンクは、内部に貯められる湯の温度を所定の温度以上に維持するための保温ヒータと、内部に貯められる湯の温度を測定するための貯湯温度センサをさらに有することが好ましい。また、給湯システムの利用者は、出湯温度センサによって測定される出湯温度と、貯湯温度センサによって測定される貯湯温度とを設定できることが好ましい。この場合、給湯システムの制御部は、設定された出湯温度および貯湯温度に応じて、熱源ユニット、および、貯湯タンクの保温ヒータを制御する。これにより、給湯システムの利用者は、給湯システムの設置場所、および、湯の利用目的等に応じて、出湯温度および貯湯温度を適切に設定することができる。
しかし、このような給湯システムでは、給湯システムの利用者が、出湯温度および貯湯温度に不適切な値を設定する可能性がある。例えば、利用者は、貯湯温度に、出湯温度よりも高い値を設定する可能性がある。この場合、熱源ユニットから貯湯タンクに送られた湯の温度は、設定された貯湯温度に達していないため、貯湯タンクは、湯を貯め始めてすぐに、保温ヒータによる湯の保温運転を開始してしまう。従って、給湯システムの利用者の設定ミスによって、給湯システムが不必要な運転を行うおそれがある。
本発明の目的は、熱源ユニットから貯湯タンクに送られる湯の温度、および、貯湯タンクに貯められる湯の温度を適切に設定して、過剰な運転時間の発生を抑えることができる給湯システムを提供することである。
本発明の第1観点に係る給湯システムは、貯湯タンクと、給水ラインと、熱源ユニットと、出湯ラインと、湯利用部と、湯循環路と、制御部とを備える。熱源ユニットは、給水ラインから取り入れた水を加熱して、貯湯タンクへ送る。出湯ラインは、熱源ユニットで加熱された水を貯湯タンクへ導く。湯循環路は、貯湯タンクから湯利用部へ湯を送り、湯利用部で利用されなかった湯を貯湯タンクに戻す。制御部は、出湯ラインを流れる湯の温度である出湯温度と、貯湯タンクに貯められている湯の温度または湯循環路を流れる湯の温度である湯循環温度とを監視する。制御部は、出湯温度の目標値である出湯温度目標値を下回らないように出湯温度を制御し、湯循環温度の目標値である湯循環温度目標値を下回らないように湯循環温度を制御する。制御部は、目標値入力部と、目標値設定部とを有する。目標値入力部は、出湯温度目標値と、湯循環温度目標値とが入力される。目標値設定部は、目標値入力部に入力された出湯温度目標値が、目標値入力部に入力された湯循環温度目標値以下である場合に、出湯温度目標値が湯循環温度目標値以上となるように、出湯温度目標値および湯循環温度目標値の少なくとも一方を設定する。目標値入力部に入力された湯循環温度目標値が、目標値入力部に入力された出湯温度目標値より高い場合において、目標値設定部は、目標値入力部に入力された出湯温度目標値が、第1設定温度以下である場合に、湯循環温度目標値を、出湯温度目標値より第1温度差だけ低い温度に設定する。
第1観点に係る給湯システムでは、制御部は、出湯温度および湯循環温度を監視および制御する。出湯温度は、出湯ラインを流れる湯の温度であり、熱源ユニットで加熱された水の温度とみなすことができる。湯循環温度は、湯循環路を流れる湯の温度であり、貯湯タンクに貯められる湯の温度とみなすことができる。制御部の目標値入力部は、例えば、給湯システムのリモコンである。給湯システムの利用者は、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を入力して、出湯温度および湯循環温度を調節することができる。制御部の目標値設定部は、給湯システムの利用者によって出湯温度目標値および湯循環温度目標値に不適切な値が入力された場合に、出湯温度目標値および湯循環温度目標値に適切な値を自動的に設定する。具体的には、給湯システムの利用者が、出湯温度目標値として、湯循環温度目標値以下の値を設定した場合に、目標値設定部は、出湯温度目標値として、湯循環温度目標値よりも高い値を自動的に設定する。これにより、この給湯システムでは、出湯温度目標値および湯循環温度目標値として、自動的に適切な値が設定される。そのため、利用者が、出湯温度目標値として、湯循環温度目標値以下の値を設定したために、貯湯タンクに湯が貯まり始めてすぐに、貯湯タンク内の湯保温用のヒータが、熱源ユニットから送られてきた湯の保温運転を開始してしまうことが防止される。すなわち、給湯システムの利用者の設定ミスによって、給湯システムが不必要な運転を行うことが防止される。従って、この給湯システムは、熱源ユニットから貯湯タンクに送られる湯の温度、および、貯湯タンクに貯められる湯の温度を適切に設定して、過剰な運転時間の発生を抑えることができる。
また、第1観点に係る給湯システムでは、給湯システムの利用者が、出湯温度目標値を入力した場合に、目標値設定部は、湯循環温度目標値として、入力された出湯温度目標値よりも第1温度差だけ低い温度を自動的に設定する。従って、この給湯システムは、出湯温度目標値と湯循環温度目標値との間の温度差を適切に確保することができる。
本発明の第2観点に係る給湯システムは、第1観点に係る給湯システムであって、目標値設定部は、目標値入力部に入力された出湯温度目標値が、第1設定温度より高い場合に、湯循環温度目標値を第1設定温度に設定する。
第2観点に係る給湯システムでは、給湯システムの利用者が、第1設定温度より高い出湯温度目標値を入力した場合に、目標値設定部は、湯循環温度目標値を第1設定温度に自動的に設定する。従って、この給湯システムは、放熱負荷が小さい場合において、出湯温度目標値と湯循環温度目標値との間の温度差を小さくすることで、熱源ユニットの運転時間を低減することができる。
本発明の第3観点に係る給湯システムは、第1観点または第2観点に係る給湯システムであって、目標値入力部に入力された湯循環温度目標値が、目標値入力部に入力された出湯温度目標値より高い場合において、目標値設定部は、目標値入力部に入力された湯循環温度目標値が、出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度を超える場合に、目標値入力部に入力された湯循環温度目標値を無効にする。
第3観点に係る給湯システムでは、目標値設定部は、給湯システムの利用者が入力することができる湯循環温度目標値の上限値を設定することができる。従って、この給湯システムは、湯循環温度目標値に不適切な値が入力されることを防止することができる。
本発明の第4観点に係る給湯システムは、第3観点に係る給湯システムであって、目標値設定部は、目標値入力部に入力された湯循環温度目標値が、出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度以下である場合に、出湯温度目標値を維持する。
第4観点に係る給湯システムでは、給湯システムの利用者が、湯循環温度目標値として、現在の設定値より低い値を入力しても、目標値設定部は、出湯温度目標値を変更しない。従って、この給湯システムは、放熱負荷が大きい場合において、出湯温度目標値と湯循環温度目標値との間の温度差を大きくすることで、熱源ユニットの運転能力を適切に維持することができる。
第1観点に係る給湯システムは、過剰な運転時間の発生を抑えることができる。また、第1観点に係る給湯システムは、出湯温度目標値と湯循環温度目標値との間の温度差を適切に確保することができる。
第2観点に係る給湯システムは、放熱負荷が小さい場合において、熱源ユニットの運転時間を低減することができる。
第3観点に係る給湯システムは、湯循環温度目標値に不適切な値が入力されることを防止することができる。
第4観点に係る給湯システムは、放熱負荷が大きい場合において、熱源ユニットの運転能力を適切に維持することができる。
本実施形態に係る給湯システムの概略構成図である。 熱源ユニットの概略構成図である。 給湯システムのブロック図である。 制御部のリモコンの正面図である。 第1目標値設定ルーチンを表すフローチャートである。 第2目標値設定ルーチンを表すフローチャートである。 変形例Aに係る給湯システムの概略構成図である。 変形例Bに係る熱源ユニットの概略構成図である。
本発明の実施形態に係る給湯システムについて、図面を参照しながら説明する。この給湯システムは、冷凍サイクルを循環する冷媒との熱交換を行うヒートポンプを用いて水を加熱するヒートポンプ給湯システムである。
(1)給湯システムの構成
図1は、本実施形態に係る給湯システム10の概略構成図である。給湯システム10は、ホテル、病院およびスポーツ施設等の大型施設で利用される給湯設備である。図1に示されるように、給湯システム10は、主として、受水槽20と、熱源ユニット30と、貯湯タンク40と、湯利用部50と、制御部60と、給水ライン12と、出湯ライン14と、湯循環路16とを備える。給水ライン12は、受水槽20と熱源ユニット30とを接続する管である。出湯ライン14は、熱源ユニット30と貯湯タンク40とを接続する管である。湯循環路16は、貯湯タンク40と湯利用部50とを接続する管である。図1において、給水ライン12、出湯ライン14および湯循環路16に沿った矢印は、水または湯の流れる方向を表す。次に、受水槽20、熱源ユニット30、貯湯タンク40、湯利用部50および制御部60について、それぞれ説明する。
(1−1)受水槽
受水槽20は、給湯システム10によって使用される水を貯留するための槽である。受水槽20は、上水道等に接続される。受水槽20は、給水ライン12を介して、熱源ユニット30に水を供給する。受水槽20の給水圧力は、40kPa〜500kPaである。
(1−2)熱源ユニット
熱源ユニット30は、屋外に設置される。熱源ユニット30は、受水槽20から給水ライン12を介して水の供給を受ける。熱源ユニット30は、給水ライン12から取り入れた水を加熱する。熱源ユニット30は、加熱された水である湯を、出湯ライン14を介して貯湯タンク40に送る。
図2は、熱源ユニット30の概略構成図である。図3は、給湯システム10のブロック図である。図2および図3に示されるように、熱源ユニット30は、主として、水流路31と、給水ポンプ32と、第1熱交換器33と、冷媒循環流路34と、圧縮機35と、膨張弁36と、第2熱交換器37と、出湯温度センサ38とを有している。水流路31は、給水ポンプ32および第1熱交換器33に接続されている。冷媒循環流路34は、圧縮機35、膨張弁36および第2熱交換器37に接続されている。図2において、水流路31および冷媒循環流路34に沿った矢印は、水または冷媒の流れる方向を表す。次に、熱源ユニット30の各構成要素について説明する。
(1−2−1)水流路
水流路31は、給水ライン12から取り入れた水が流れる管である。水流路31は、第1水配管31aと、第2水配管31bと、第3水配管31cとから構成される。第1水配管31aは、給水ライン12に接続され、かつ、給水ポンプ32の吸入口に接続される。第2水配管31bは、給水ポンプ32の吐出口に接続され、かつ、第1熱交換器33の水管33aに接続される。第3水配管31cは、第1熱交換器33の水管33aに接続され、かつ、出湯ライン14に接続される。第3水配管31cは、出湯ライン14との接続部の近傍において、第3水配管31cを流れる水の温度を測定するための出湯温度センサ38が取り付けられている。
(1−2−2)給湯ポンプ
給水ポンプ32は、容量可変のポンプであり、水流路31を流れる水の量を調節することができる。水流路31を流れる水は、給水ライン12から供給され、給水ポンプ32および第1熱交換器33を通過して、出湯ライン14に供給される。
(1−2−3)第1熱交換器
第1熱交換器33は、水流路31を流れる水が通過する水管33aと、冷媒循環流路34を流れる冷媒が通過する冷媒管33bとを有する。第1熱交換器33は、例えば、水管33aの外周に冷媒管33bが螺旋状に巻きつけられ、かつ、水管33aの内部に溝が形成されている構成を有するトルネード式の熱交換器である。第1熱交換器33では、水管33aを流れる低温の水と、冷媒管33bを流れる高温高圧の冷媒との間で熱交換が行われる。第1熱交換器33の水管33aを流れる低温の水は、第1熱交換器33の冷媒管33bを流れる高温の冷媒と熱交換が行われて加熱される。これにより、給水ライン12から供給された水は、第1熱交換器33で加熱されて、湯として出湯ライン14に供給される。
(1−2−4)冷媒循環流路
冷媒循環流路34は、第1熱交換器33において水と熱交換される冷媒が循環する管である。冷媒循環流路34を循環する冷媒は、例えば、R410A、二酸化炭素である。図2に示されるように、冷媒循環流路34は、圧縮機35の吐出口と第1熱交換器33の冷媒管33bとを連結し、第1熱交換器33の冷媒管33bと膨張弁36とを連結し、膨張弁36と第2熱交換器37とを連結し、第2熱交換器37と圧縮機35の吸入口とを連結する。第1熱交換器33は、冷凍サイクルにおける凝縮器としての機能を有する。第2熱交換器37は、冷凍サイクルにおける蒸発器としての機能を有する。
(1−2−5)圧縮機
圧縮機35は、容量可変のインバータ圧縮機である。圧縮機35は、冷媒循環流路34を流れる低圧のガス冷媒を吸入して圧縮する。圧縮機35において圧縮された高温高圧のガス冷媒は、圧縮機35から吐出されて、第1熱交換器33の冷媒管33bに送られる。第1熱交換器33では、第1熱交換器33の冷媒管33bを流れる高温高圧のガス冷媒は、第1熱交換器33の水管33aを流れる低温の水と熱交換する。これにより、第1熱交換器33において、高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒となる。
(1−2−6)膨張弁
膨張弁36は、冷媒循環流路34を流れる冷媒の圧力および流量を調節するための電動弁である。第1熱交換器33の冷媒管33bで熱交換された高圧の液冷媒は、膨張弁36を通過することで減圧され、低圧の気液二相状態の冷媒となる。
(1−2−7)第2熱交換器
第2熱交換器37は、例えば、プレートフィンコイル熱交換器である。第2熱交換器37の近傍には、ファン37aが設置されている。ファン37aは、第2熱交換器37に対して外気を送風して、第2熱交換器37において冷媒と熱交換された外気を排出する。第2熱交換器37では、膨張弁36で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒が、ファン37aによって供給される外気との熱交換により蒸発して、低圧のガス冷媒となる。第2熱交換器37を通過した低圧のガス冷媒は、圧縮機35に送られる。
(1−2−8)出湯温度センサ
出湯温度センサ38は、水流路31の第3水配管31cと出湯ライン14との接続部の近傍において、第3水配管31cに取り付けられる温度センサである。出湯温度センサ38は、第1熱交換器33において加熱され、第3水配管31cを流れる水の温度を測定する。すなわち、出湯温度センサ38は、熱源ユニット30によって供給される湯の温度を測定する。
(1−3)貯湯タンク
貯湯タンク40は、熱源ユニット30から出湯ライン14を介して供給される湯を貯めるための開放型の貯湯タンクである。貯湯タンク40は、例えば、ステンレス製のタンク、および、FRP製のタンクである。貯湯タンク40に貯められた湯は、湯循環路16を介して湯利用部50に供給される。湯循環路16は、図1に示されるように、第1湯配管16aと、第2湯配管16bとから構成される。貯湯タンク40は、内部に貯められた湯を第1湯配管16aに供給し、第1湯配管16aを介して湯利用部50に湯を送る。湯利用部50で利用されなかった湯は、第2湯配管16bを介して貯湯タンク40に戻される。すなわち、貯湯タンク40に貯められた湯の一部は、第1湯配管16aおよび第2湯配管16bを流れて、貯湯タンク40に再び戻される。
なお、図1に示されるように、第1湯配管16aには、給湯ポンプ51が取り付けられている。給湯ポンプ51は、貯湯タンク40に貯められた湯を湯利用部50に送るための加圧ポンプである。給湯ポンプ51は、容量可変であり、湯利用部50に送られる湯の量を調節することができる。
図3に示されるように、貯湯タンク40は、主として、保温ヒータ41と、水圧センサ42と、フロートスイッチ43と、貯湯温度センサ44とを有している。次に、貯湯タンク40の各構成要素について説明する。
(1−3−1)保温ヒータ
保温ヒータ41は、貯湯タンク40に貯められている湯の温度を、湯利用部50において湯として利用可能な温度以上に維持するために、貯湯タンク40の内部に取り付けられるヒータである。貯湯タンク40は、保温ヒータ41を用いて、内部に貯められた湯の保温運転を行う。
(1−3−2)水圧センサ
水圧センサ42は、貯湯タンク40に貯められている湯の残量を測定するためのセンサである。水圧センサ42は、貯湯タンク40内部の下部に取り付けられ、貯湯タンク40内部の湯による水圧を検出することで、貯湯タンク40に貯められている湯の残量および水位を算出する。水圧センサ42は、例えば、貯湯タンク40に貯められている湯の残量が、予め設定されている目標残湯量未満であるか否かを検出することができる。
(1−3−3)フロートスイッチ
フロートスイッチ43は、貯湯タンク40に貯められている湯の水位に応じて上下するフロートを用いて、貯湯タンク40に貯められている湯の残量を補助的に検出する。
(1−3−4)貯湯温度センサ
貯湯温度センサ44は、湯循環路16の第1湯配管16aと、貯湯タンク40との接続部の近傍において、貯湯タンク40の内部に設置されている温度センサである。貯湯温度センサ44は、貯湯タンク40に貯められている湯の温度を測定する。
(1−4)湯利用部
湯利用部50は、台所、シャワーおよびプール等、貯湯タンク40に貯められている湯が利用される場所である。貯湯タンク40の貯湯タンク40に貯められている湯は、給湯ポンプ51によって、湯循環路16の第1湯配管16aを介して、湯利用部50に供給される。湯利用部50では、第1湯配管16aを介して供給された湯の全てが利用されるとは限らない。湯利用部50で利用されなかった湯は、湯循環路16の第2湯配管16bを介して、貯湯タンク40に戻される。
(1−5)制御部
制御部60は、図3に示されるように、給湯システム10の構成要素に接続されている。具体的には、制御部60は、給水ポンプ32、圧縮機35、膨張弁36、ファン37a、出湯温度センサ38、保温ヒータ41、水圧センサ42、フロートスイッチ43、貯湯温度センサ44および給湯ポンプ51に接続されている。制御部60は、例えば、熱源ユニット30内部の電装品ユニット(図示せず)に設置されている。
制御部60は、給湯システム10の構成要素を制御するためのコンピュータである。例えば、制御部60は、給水ポンプ32の回転数、圧縮機35の運転周波数、膨張弁36の開度、ファン37aの回転数、保温ヒータ41の消費電力および給湯ポンプ51の回転数を制御し、出湯温度センサ38、水圧センサ42、フロートスイッチ43および貯湯温度センサ44の測定値を取得する。
また、図3に示されるように、制御部60は、さらに、リモコン70と接続されている。リモコン70は、給湯システム10を制御するための機器である。図4は、リモコン70の正面図である。リモコン70は、図4に示されるように、タッチパネル式のディスプレイ71を備えている。ディスプレイ71は、給湯システム10の構成要素から取得した情報、および、給湯システム10の運転モードに関する情報等を表示する。例えば、ディスプレイ71は、出湯温度センサ38および貯湯温度センサ44によって測定された湯の温度を表示する機能を有する。
給湯システム10の利用者は、ディスプレイ71に触れることで、リモコン70を操作することができる。具体的には、リモコン70は、ボタン等のユーザインターフェイスをディスプレイ71に表示することで、給湯システム10の利用者からの入力を受けることができる。例えば、リモコン70は、後述するように、出湯温度センサ38によって測定される温度の目標値と、貯湯温度センサ44によって測定される温度の目標値とを入力するためのユーザインターフェイスをディスプレイ71に表示する。給湯システム10の利用者は、ディスプレイ71を介してリモコン70を操作して制御部60に制御命令を送ることで、給湯システム10の構成要素を制御することができる。
給湯システム10の利用者は、リモコン70を操作して、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を制御部60に入力することができる。出湯温度目標値は、出湯温度センサ38によって測定される温度である出湯温度の目標値である。湯循環温度目標値は、貯湯温度センサ44によって測定される温度である湯循環温度の目標値である。出湯温度は、熱源ユニット30の第1熱交換器33において加熱され、水流路31の第3水配管31cを流れる水の温度である。出湯温度は、出湯ライン14を流れる湯の温度とみなすことができる。湯循環温度は、貯湯タンク40に貯められている湯の温度である。湯循環温度は、湯循環路16を流れる湯の温度とみなすことができる。制御部60は、出湯温度目標値を下回らないように出湯温度を制御し、かつ、湯循環温度目標値を下回らないように湯循環温度を制御する。具体的には、制御部60は、出湯温度が出湯温度目標値を下回らないように、かつ、湯循環温度が湯循環温度目標値を下回らないように、熱源ユニット30、および、貯湯タンク40の保温ヒータ41を制御する。次に、制御部60の動作について説明する。
(2)制御部の動作
制御部60は、図3に示されるように、目標値入力部61と、目標値設定部62とを有する。目標値入力部61は、給湯システム10の利用者によって、出湯温度目標値および湯循環温度目標値が入力される。具体的には、制御部60は、リモコン70のディスプレイ71に、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を入力するためのユーザインターフェイスを表示する。給湯システム10の利用者は、ディスプレイ71に表示されるユーザインターフェイスを介して、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を目標値入力部61に入力する。
図4は、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を入力するためのユーザインターフェイスを表示しているリモコン70の正面図である。図4に示されるように、ディスプレイ71は、出湯温度目標値表示エリア71a、出湯温度目標値変更ボタン71b、湯循環温度目標値表示エリア71c、湯循環温度目標値変更ボタン71d、OKボタン71eおよびキャンセルボタン71fを表示している。出湯温度目標値表示エリア71aは、現在設定されている出湯温度目標値を表示する。出湯温度目標値変更ボタン71bは、現在設定されている出湯温度目標値を変更するためのボタンである。湯循環温度目標値表示エリア71cは、現在設定されている湯循環温度目標値を表示する。湯循環温度目標値変更ボタン71dは、現在設定されている湯循環温度目標値を変更するためのボタンである。OKボタン71eは、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を変更した場合に、変更後の目標値を制御部60に送信するためのボタンである。キャンセルボタン71fは、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を変更した場合に、目標値の変更を取り消すためのボタンである。出湯温度目標値変更ボタン71bを押すと、新しい出湯温度目標値を入力するためにインターフェイスがディスプレイ71に表示される。湯循環温度目標値変更ボタン71dを押すと、新しい湯循環温度目標値を入力するためにインターフェイスがディスプレイ71に表示される。
目標値設定部62は、目標値入力部61に入力された出湯温度目標値が、目標値入力部61に入力された湯循環温度目標値以下である場合に、出湯温度目標値が湯循環温度目標値より高くなるように、出湯温度目標値および湯循環温度目標値の少なくとも一方を設定する。目標値設定部62は、種種のアルゴリズムを用いて、出湯温度目標値が湯循環温度目標値より高くなるように、および、出湯温度目標値および湯循環温度目標値に適切な値が設定されるように、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を自動的に設定する。
目標値設定部62は、入力された出湯温度目標値および入力された湯循環温度目標値に応じて、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を自動的に設定するためのルーチンである目標値設定ルーチンを実行する。目標値設定ルーチンは、給湯システム10の利用者が、ディスプレイ71に表示される出湯温度目標値変更ボタン71bまたは湯循環温度目標値変更ボタン71dのいずれかを押して、新しい出湯温度目標値または新しい湯循環温度目標値を入力する度に実行される。
次に、目標値設定ルーチンの具体例として、第1目標値設定ルーチンおよび第2目標値設定ルーチンについて説明する。
(2−1)第1目標値設定ルーチン
第1目標値設定ルーチンは、給湯システム10の利用者が、リモコン70を操作して新しい出湯温度目標値を入力する度に実行される。第1目標値設定ルーチンでは、目標値設定部62は、目標値入力部61に入力された出湯温度目標値が、第1設定温度以下である場合に、湯循環温度目標値を、出湯温度目標値より第1温度差だけ低い温度に設定する。また、第1目標値設定ルーチンでは、目標値設定部62は、目標値入力部61に入力された出湯温度目標値が、第1設定温度より高い場合に、湯循環温度目標値を第1設定温度に設定する。図5は、第1目標値設定ルーチンを表すフローチャートである。第1目標値設定ルーチンは、ステップS11〜S15から構成される。
ステップS11では、給湯システムの利用者は、目標値入力部61に出湯温度目標値を入力する。次に、ステップS12を実行する。
ステップS12では、目標値設定部62は、ステップS11で入力された出湯温度目標値と、第1設定温度とを比較する。入力された出湯温度目標値が第1設定温度以下である場合には、ステップS13を実行する。入力された出湯温度目標値が第1設定温度より高い場合には、ステップS14を実行する。
ステップS13では、目標値設定部62は、湯循環温度目標値を、出湯温度目標値より第1温度差だけ低い温度に設定する。次に、ステップS15を実行する。
ステップS14では、目標値設定部62は、湯循環温度目標値を、第1設定温度に設定する。次に、ステップS15を実行する。
ステップS15では、目標値設定部62は、出湯温度目標値として、ステップS11で入力された値を設定する。
次に、出湯温度目標値が65℃、湯循環温度目標値が60℃、第1設定温度が60℃および第1温度差が5℃の場合における、第1目標値設定ルーチンの実行例について説明する。
第1の例として、ステップS11で入力された出湯温度目標値が60℃である場合、目標値設定部62は、ステップS13において湯循環温度目標値を55℃に設定する。第2の例として、ステップS11で入力された出湯温度目標値が55℃である場合、目標値設定部62は、ステップS13において湯循環温度目標値を50℃に設定する。第3の例として、ステップS11で入力された出湯温度目標値が63℃である場合、目標値設定部62は、ステップS14において湯循環温度目標値を60℃に設定する。
このように、第1目標値設定ルーチンでは、入力された出湯温度目標値が第1設定温度以下である場合には、出湯温度目標値と湯循環温度目標値との温度差が、常に第1温度差だけ維持される。また、第1目標値設定ルーチンでは、入力された出湯温度目標値が第1設定温度より高い場合には、湯循環温度目標値は、常に第1設定温度に設定されるので、出湯温度目標値と湯循環温度目標値との温度差は、第1温度差と必ずしも一致しない。
(2−2)第2目標値設定ルーチン
第2目標値設定ルーチンは、給湯システム10の利用者が、リモコン70を操作して新しい湯循環温度目標値を入力する度に実行される。第2目標値設定ルーチンでは、目標値設定部62は、目標値入力部61に入力された湯循環温度目標値が、出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度を超える場合に、目標値入力部61に入力された湯循環温度目標値を無効にする。また、第2目標値設定ルーチンでは、目標値設定部62は、目標値入力部61に入力された湯循環温度目標値が、出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度以下である場合に、出湯温度目標値を維持する。図6は、第2目標値設定ルーチンを表すフローチャートである。第2目標値設定ルーチンは、ステップS21〜S25から構成される。
ステップS21では、給湯システムの利用者は、目標値入力部61に湯循環温度目標値を入力する。次に、ステップS22を実行する。
ステップS22では、目標値設定部62は、ステップS21で入力された湯循環温度目標値と、出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度とを比較する。入力された湯循環温度目標値が、出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度を超える場合には、ステップS23を実行する。入力された湯循環温度目標値が、出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度以下である場合には、ステップS24を実行する。
ステップS23では、目標値設定部62は、入力された湯循環温度目標値を無効にする。すなわち、目標値設定部62は、湯循環温度目標値を変更せずに、現在設定されている湯循環温度目標値を維持する。次に、ステップS25を実行する。
ステップS24では、目標値設定部62は、湯循環温度目標値として、ステップS21で入力された値を設定する。次に、ステップS25を実行する。
ステップS25では、目標値設定部62は、出湯温度目標値を変更せずに、現在設定されている出湯温度目標値を維持する。
次に、出湯温度目標値が65℃、湯循環温度目標値が60℃および第2温度差が5℃の場合における、第2目標値設定ルーチンの実行例について説明する。
第1の例として、ステップS21で入力された湯循環温度目標値が61℃である場合、目標値設定部62は、ステップS23において入力された湯循環温度目標値を無効にする。すなわち、目標値設定部62は、出湯温度目標値および湯循環温度目標値の両方を変更しない。第2の例として、ステップS21で入力された湯循環温度目標値が55℃である場合、目標値設定部62は、ステップS24において湯循環温度目標値を55℃に設定する。この場合、目標値設定部62は、出湯温度目標値を変更しない。
このように、第2目標値設定ルーチンでは、入力された湯循環温度目標値に応じて、目標値設定部62は、湯循環温度目標値を、入力された目標値に変更するか、または、目標値を変更せずに現在設定されている目標値を維持する。第2目標値設定ルーチンでは、出湯温度目標値は変更されない。
(3)特徴
本実施形態に係る給湯システム10では、制御部60は、出湯温度および湯循環温度を監視および制御する。出湯温度は、出湯温度センサ38によって測定される温度であり、出湯ライン14を流れる湯の温度である。湯循環温度は、貯湯温度センサ44によって測定される温度であり、湯循環路16を流れる湯の温度である。給湯システム10の利用者は、リモコン70を用いて、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を制御部60の目標値入力部61に入力して、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を設定することができる。これにより、給湯システム10の利用者は、出湯温度および湯循環温度を調節することができる。出湯温度は、熱源ユニット30によって制御される。湯循環温度は、貯湯タンク40の保温ヒータ41によって制御される。
この給湯システム10は、利用者によって出湯温度目標値および湯循環温度目標値に不適切な値が入力された場合に、出湯温度目標値および湯循環温度目標値に適切な値を自動的に設定することができる。具体的には、給湯システム10の利用者が、出湯温度目標値として、湯循環温度目標値以下の値を設定した場合に、制御部60の目標値設定部62は、出湯温度目標値が湯循環温度目標値よりも高くなるように、出湯温度目標値および湯循環温度目標値を自動的に設定する。そのため、給湯システム10の利用者が、出湯温度目標値として、湯循環温度目標値以下の値を設定した場合において、貯湯タンク40に湯が貯まり始めてすぐに、貯湯タンク40の保温ヒータ41が、熱源ユニット30から送られてきた湯の保温運転を開始してしまうことが防止される。すなわち、給湯システム10の利用者の設定ミスによって、給湯システム10が不必要な運転を行うことが防止される。
従って、給湯システム10は、利用者による出湯温度目標値および湯循環温度目標値の設定ミスを防ぐことができる。また、給湯システム10は、熱源ユニット30から貯湯タンク40に送られる湯の温度、および、貯湯タンク40に貯められる湯の温度を適切に設定して、過剰な運転時間の発生を抑えることができる。
また、この給湯システム10では、利用者がリモコン70を用いて出湯温度目標値を目標値入力部61に入力する際に、目標値設定部62は、第1目標値設定ルーチンを実行する。目標値設定部62は、第1目標値設定ルーチンを実行することで、入力された出湯温度目標値が第1設定温度以下である場合に、湯循環温度目標値として、入力された出湯温度目標値よりも第1温度差だけ低い温度を自動的に設定する。従って、給湯システム10は、出湯温度目標値と湯循環温度目標値との間の温度差を適切に確保することができる。
また、この給湯システム10では、目標値設定部62は、第1目標値設定ルーチンを実行することで、入力された出湯温度目標値が第1設定温度より高い場合に、湯循環温度目標値を第1設定温度に自動的に設定する。従って、給湯システム10の放熱負荷が小さい場合において、給湯システム10の利用者は、出湯温度目標値と湯循環温度目標値との間の温度差を小さくすることで、出湯温度目標値を抑えることができる。これにより、給湯システム10は、熱源ユニット30の運転時間を低減することができる。
また、この給湯システム10では、利用者がリモコン70を用いて湯循環温度目標値を目標値入力部61に入力する際に、目標値設定部62は、第2目標値設定ルーチンを実行する。目標値設定部62は、第2目標値設定ルーチンを実行することで、入力された湯循環温度目標値が、出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度を超える場合に、入力された湯循環温度目標値を無効にする。すなわち、目標値設定部62は、湯循環温度目標値せずに、現在設定されている値を維持する。これにより、制御部60は、給湯システム10の利用者が入力することができる湯循環温度目標値の上限値を設定することができる。従って、給湯システム10は、湯循環温度目標値に不適切な値が入力されることを防止することができる。
また、この給湯システム10では、目標値設定部62は、第2目標値設定ルーチンを実行することで、入力された湯循環温度目標値が、出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度以下である場合に、給湯システム10の利用者が、湯循環温度目標値として、現在の設定値より低い値を入力しても、目標値設定部は、出湯温度目標値を変更しない。従って、給湯システム10の放熱負荷が大きい場合において、給湯システム10の利用者は、出湯温度目標値と湯循環温度目標値との間の温度差を大きくすることで、熱源ユニットの運転能力を適切に維持することができる。
(4)変形例
本発明の実施形態の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、本発明の実施形態に適用可能な変形例について説明する。
(4−1)変形例A
本実施形態に係る給湯システム10では、貯湯タンク40は、開放型のタンクであるが、密閉型のタンクでもよい。図7は、本変形例に係る給湯システム110の概略構成図である。図7において、本実施形態に係る給湯システム10と同じ構成要素には、同じ参照符号が用いられている。次に、本実施形態に係る給湯システム10と、本変形例に係る給湯システム110との間の相違点を中心に説明する。
給湯システム110の貯湯タンク140は、密閉型のタンクである。すなわち、貯湯タンク140の内部の空間は、外気から完全に隔離されている。貯湯タンク140は、例えば、ステンレス製のタンクである。貯湯タンク140は、常に、熱源ユニット30から供給された湯で満たされている。貯湯タンク140の下部は、給水ライン112が貫通している。図7に示されるように、給水ライン112は、受水槽20と熱源ユニット30との間において、貯湯タンク140に接続されている。すなわち、給水ライン112を流れる水は、熱源ユニット30に供給される前に貯湯タンク140を通過して、貯湯タンク140に貯められている湯から熱を受け取って加熱される。貯湯タンク140から湯利用部50に湯を送るための湯循環路116は、第1湯配管116aと第2湯配管116bとからなる。第1湯配管116aは、貯湯タンク140の上面において、貯湯タンク140と連結されている。第2湯配管116bは、貯湯タンク140に湯を戻すための給湯ポンプ151が取り付けられている。
給湯システム110は、給水ライン112、貯湯タンク140および湯循環路116を除いて、本実施形態に係る給湯システム10と同じ構成を有している。すなわち、給湯システム110は、本実施形態と同様に、目標値入力部61と目標値設定部62とを有する制御部60を備えている。制御部60の目標値設定部62は、本実施形態の第1目標値設定ルーチンおよび第2目標値設定ルーチンを実行することができる。制御部60は、給湯システム110の利用者によって出湯温度目標値および湯循環温度目標値に不適切な値が入力された場合に、出湯温度目標値および湯循環温度目標値に適切な値を自動的に設定する。
従って、給湯システム110は、利用者による出湯温度目標値および湯循環温度目標値の設定ミスを防ぐことができる。また、給湯システム110は、熱源ユニット30から貯湯タンク140に送られる湯の温度、および、貯湯タンク140に貯められる湯の温度を適切に設定して、過剰な運転時間の発生を抑えることができる。
(4−2)変形例B
本実施形態に係る給湯システム10では、熱源ユニット30は、1つの冷媒循環流路34からなる一元冷媒回路を備えているが、2つの冷媒循環流路からなる二元冷媒回路を備えていてもよい。図8は、本変形例に係る熱源ユニット130の概略構成図である。
熱源ユニット130は、水流路131と、第1冷媒循環流路134aと、第2冷媒循環流路134bとを備える。水流路131は、給水ポンプ132および第1熱交換器133に接続されている。第1冷媒循環流路134aは、第1圧縮機135a、第1膨張弁136a、第1熱交換器133および第2熱交換器137に接続されている。第2冷媒循環流路134bは、第2圧縮機135b、第2膨張弁136b、第2熱交換器137および第3熱交換器138に接続されている。
水流路131は、給水ライン12から供給される水が流れる流路である。水流路131は、給水ライン12から水を取り入れ、第1熱交換器133において加熱された水を出湯ライン14に供給する。第1冷媒循環流路134aおよび第2冷媒循環流路134bは、冷媒を循環する冷凍サイクルを構成する環状の流路である。第1冷媒循環流路134aは、例えば、冷媒としてR134aを使用し、第2冷媒循環流路134bは、例えば、冷媒としてR410Aを使用する。R134aは、高温沸き上げ特性に優れた冷媒である。R410Aは、省エネ性能が高く、低外気温特性に優れた冷媒である。図8において、水流路131、第1冷媒循環流路134aおよび第2冷媒循環流路134bに沿った矢印は、水または冷媒の流れる方向を表す。
第1熱交換器133は、水流路131を流れる水と、第1冷媒循環流路134aを循環する冷媒との間で熱交換を行う。第2熱交換器137は、第1冷媒循環流路134aを循環する冷媒と、第2冷媒循環流路134bを循環する冷媒との間で熱交換を行う。第3熱交換器138は、第2冷媒循環流路134bを循環する冷媒と、外気との間で熱交換を行う。水流路131は、本実施形態の水流路31に相当する。第2冷媒循環流路134bは、本実施形態の冷媒循環流路34に相当する。
第3熱交換器138は、本実施形態の第2熱交換器37と同様に、第2冷媒循環流路134bにおける蒸発器としての機能を有する。第2熱交換器137は、第2冷媒循環流路134bにおける凝縮器としての機能と、第1冷媒循環流路134aにおける蒸発器としての機能とを有する。第1熱交換器133は、第1冷媒循環流路134bにおける凝縮器としての機能を有する。水流路131を流れる水は、第1熱交換器133を通過することで加熱される。
本変形例に係る熱源ユニット130は、本実施形態の熱源ユニット30と比べて、高い運転効率を有し、かつ、さらなる小型化を実現することができる。
(4−3)変形例C
本実施形態に係る給湯システム10は、図1に示されるように、1つの熱源ユニット30および1つの貯湯タンク40を備えている。しかし、給湯システム10は、複数の熱源ユニット30および複数の貯湯タンク40を備えていてもよい。この場合、複数の熱源ユニット30は、給水ライン12および出湯ライン14と並列に接続され、かつ、複数の貯湯タンク40は、出湯ライン14および湯循環路16と並列に接続される。
(4−4)変形例D
本実施形態に係る給湯システム10では、目標値設定部62は、目標値入力部61に入力された出湯温度目標値が、目標値入力部61に入力された湯循環温度目標値以下である場合に、出湯温度目標値が湯循環温度目標値より高くなるように、出湯温度目標値および湯循環温度目標値の少なくとも一方を設定する。しかし、目標値設定部62は、目標値入力部61に入力された出湯温度目標値が、目標値入力部61に入力された湯循環温度目標値以下である場合に、出湯温度目標値が湯循環温度目標値以上となるように、出湯温度目標値および湯循環温度目標値の少なくとも一方を設定してもよい。
本発明に係る給湯システムは、過剰な運転時間の発生を抑えることができる。
10 給湯システム
12 給水ライン
14 出湯ライン
16 湯循環路
30 熱源ユニット
40 貯湯タンク
50 湯利用部
60 制御部
61 目標値入力部
62 目標値設定部
特開2008−96064号公報

Claims (4)

  1. 貯湯タンク(40)と、
    給水ライン(12)と、
    前記給水ラインから取り入れた水を加熱して、前記貯湯タンクへ送る熱源ユニット(30)と、
    前記熱源ユニットで加熱された水を前記貯湯タンクへ導く出湯ライン(14)と、
    湯利用部(50)と、
    前記貯湯タンクから前記湯利用部へ湯を送り、前記湯利用部で利用されなかった湯を前記貯湯タンクに戻す湯循環路(16)と、
    前記出湯ラインを流れる湯の温度である出湯温度と、前記貯湯タンクに貯められている湯の温度または前記湯循環路を流れる湯の温度である湯循環温度とを監視し、前記出湯温度の目標値である出湯温度目標値を下回らないように前記出湯温度を制御し、前記湯循環温度の目標値である湯循環温度目標値を下回らないように前記湯循環温度を制御する制御部(60)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記出湯温度目標値と、前記湯循環温度目標値とが入力される目標値入力部(61)と、
    前記目標値入力部に入力された前記出湯温度目標値が、前記目標値入力部に入力された前記湯循環温度目標値以下である場合に、前記出湯温度目標値が前記湯循環温度目標値以上となるように、前記出湯温度目標値および前記湯循環温度目標値の少なくとも一方を設定する目標値設定部(62)と、
    を有し、
    前記目標値設定部は、前記目標値入力部に入力された前記湯循環温度目標値が、前記目標値入力部に入力された前記出湯温度目標値より高い場合において、前記目標値入力部に入力された前記出湯温度目標値が、第1設定温度以下である場合に、前記湯循環温度目標値を、前記出湯温度目標値より第1温度差だけ低い温度に設定する、
    給湯システム(10)。
  2. 前記目標値設定部は、前記目標値入力部に入力された前記出湯温度目標値が、前記第1設定温度より高い場合に、前記湯循環温度目標値を前記第1温度に設定する、
    請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記目標値設定部は、前記目標値入力部に入力された前記湯循環温度目標値が、前記目標値入力部に入力された前記出湯温度目標値より高い場合において、前記目標値入力部に入力された前記湯循環温度目標値が、前記出湯温度目標値より第2温度差だけ低い温度を超える場合に、前記目標値入力部に入力された前記湯循環温度目標値を無効にする、
    請求項1または2に記載の給湯システム。
  4. 前記目標値設定部は、前記目標値入力部に入力された前記湯循環温度目標値が、前記出湯温度目標値より前記第2温度差だけ低い温度以下である場合に、前記出湯温度目標値を維持する、
    請求項3に記載の給湯システム。
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