JP5811100B2 - 車両用情報伝達装置 - Google Patents

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本発明は車両用情報伝達装置に関する。
特許文献1には、LEDの光をフロントウインドウガラスに反射させて運転者に情報を伝達する車両用表示装置が開示されている。特許文献2には、車両に設置した光源の光を、検出した車外の危険の位置に対応づくフロントガラス面上の位置に映りこむように照射することで、運転者に危険を知らせる車両用運転支援システムが開示されている。
なお、その他の先行技術文献としては、特許文献3から5が挙げられる。特許文献3には、LEDの光を拡散板を介してフロントウインドウに照射する車両用ヘッドアップディスプレイ装置が開示されている。特許文献4には、ウインドシールドに表示された警報を運転者が確認した場合には、その警報の警報レベルを下げる車両用表示装置が開示されている。特許文献5には、表示した情報を運転者が視認した場合には、その情報の表示を誘目性の低いものに切り替える車両用情報提示装置が開示されている。
特開2010−176591号公報 特許第3626229号公報 特開2010−167830号公報 特開平7−61257号公報 特開2005−135037号公報
しかしながら、特許文献1および2によれば、光が強くて煩わしい場合があるという問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、光が強いことに因る煩わしさを解消することができる車両用情報伝達装置を提供することを目的とする。
本発明は、光を車体に照射して情報を伝達する車両用情報伝達装置であって、光の拡散性を調整する調整手段を備えたこと、を特徴とする。なお、前記調整手段は、或る位置または方向の確認を促す場合には前記拡散性を強くし(高くし/上げ)、特定の情報を伝達する場合には前記拡散性を弱くする(低くする/下げる)という構成としても良い。また、前記調整手段は、前記特定の情報を伝達する場合には、車速に応じて前記拡散性を調整するという構成としても良い。また、前記調整手段は、前記車体に照射した光のうち運転者が認識した光だけ選択的に前記拡散性を強くする(高くする/上げる)という構成としても良い。また、前記調整手段は、伝達する情報の質に応じて前記拡散性を調整するという構成としても良い。また、前記調整手段は、危険度に基づいて、前記拡散性を調整するという構成としても良い。また、前記調整手段は、前記危険度に基づいて、前記光の周縁部から中心部までの距離に応じて、前記光の輝度を調整するという構成としても良い。また、前記調整手段は、前記危険度が高い場合における、前記光の前記周縁部から前記中心部までの前記輝度の変化量を、前記危険度が低い場合における、前記光の前記周縁部から前記中心部までの前記輝度の前記変化量よりも大きくするという構成としても良い。
本発明は、光の拡散性を調整する調整手段を備えているので、光が強いことに因る煩わしさを解消することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態にかかる車両用情報伝達システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、光源パネル10の構成の一例を示す図である。 図3は、光源パネル10の構成の一例を示す図である。 図4は、光源パネル10の構成の一例を示す図である。 図5は、光源パネル10の搭載位置の一例を示す図である。 図6は、アイポイント30の定義の一例を示す図である。 図7は、光源パネル10の搭載位置の一例を示す図である。 図8は、光源パネル10の搭載位置の一例を示す図である。 図9は、光源パネル10の搭載位置の一例を示す図である。 図10は、車両1の上方から見たときの虚像31の表示範囲の一例を示す図である。 図11は、光源10aの光の色および輝度の調整手法の一例を示す図である。 図12は、距離Lと色・輝度との関係を定義したマップおよび角度θと色・輝度との関係を定義したマップの一例を示す図である。 図13は、車体色と常時色・注記喚起色・警告色・輝度との関係を定義したマップの一例を示す図である。 図14は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図15は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図16は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図17は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図18は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図19は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図20は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図21は、本実施形態にかかる車両用情報伝達システムで実行されるリスク演算動作および点灯制御動作の一例を示すフローチャートである。 図22は、対象の位置および危険の度合いと光の照射位置および照射面積との関係を定義したマップの一例を示す図である。 図23は、危険の度合いと光の色・輝度の単位変化当りの変化量との関係の一例を示す図である。 図24は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図25は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図26は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図27は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図28は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図29は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図30は、虚像31の見せ方の一例を示す図である。 図31は、本実施形態にかかる車両用情報伝達システムで実行される光刺激制御動作の一例を示すフローチャートである。 図32は、本実施形態にかかる車両用情報伝達システムで実行される、信頼度に基づく危険度補正動作の一例を示すフローチャートである。 図33は、走行場所と検出対象と信頼度との関係を定義した検出信頼度データベースの一例を示す図である。 図34は、本実施形態にかかる車両用情報伝達システムで実行される、走行状態に基づく危険度補正動作の一例を示すフローチャートである。 図35は、下り勾配角と補正係数との関係を定義した補正係数データベースの一例を示す図である。 図36は、本実施形態にかかる車両用情報伝達システムで実行される、光刺激生成方法の選択動作の一例を示すフローチャートである。 図37は、危険度に応じて光刺激の輝度勾配を変える方法の一例を示す図である。 図38は、危険度に応じて光刺激の図形形状を変える方法の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる車両用情報伝達装置を含む車両用情報伝達システムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
本実施形態にかかる車両用情報伝達システムは、インストルメントパネルにアレイ状(複数行または複数列)に搭載(配列)された複数の光源(LED:light−emitting diode)の光をフロントウインドウガラスに照射して、自車両周辺に在る危険対象(例えば、歩行者、自転車、自動車、および死角など)の存在位置または存在方向を、当該光に因る虚像で運転者に告知(注意喚起または警告)するシステムである。以下では、このシステムの構成およびこのシステムで実行される動作等の一例について、図を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下では、光源の搭載位置を主にインストルメントパネルとして説明するが、例えばメーターパネルなどでもよい。また、光源を主に単色のLEDとして説明するが、例えばフルカラーLEDまたはバルブ等でもよい。また、光の照射先(虚像の表示先)を主にフロントウインドウガラスとして説明するが、例えばAピラー、サイドミラー、メーターパネル、またはインストルメントパネル等でもよい。また、運転者に告知するコンテンツを、主に危険対象(リクス)として説明するが、例えば経路案内、メール着信、運転者の状態・体調(例えば起きている、寝ているなど)、または自車両の状態(例えばエコ運転の状態など)等でもよい。また、危険対象の検知の手段を対物センサとして説明するが、例えば、カメラに因る画像認識、車車間通信または路車間通信などのような通信、またはナビゲーション情報(例えば危険な場所等に関する地図・データベースなど)等でもよい。また、告知を促す位置および方向を、主に運転者から見て左・右として説明するが、例えば運転者から見て前・後等でもよい。また、虚像の表示形状を主に線状の形状(点列)で説明するが、例えばアイコンなどの図形、文字、または記号等でもよい。また、危険対象の存在位置または存在方向を告知する以外にも、当該危険対象の内容(例えば、危険対象が歩行者であるとか、自転車であるとか、自動車であるとか、または死角であるとか、といったこと等)等も告知してもよい。また、告知の態様(告知の形態、告知の仕方)を主に光として説明するが、例えば音(音声)または操作反力など人間が認識可能な態様であればよい。
〔1.構成〕
図1は、本実施形態にかかる車両用情報伝達システムの構成の一例を示すブロック図である。車両1には、複数の光源10aおよび光源10aの光の透り具合(具体的には光の輝度)を調整する機構を有する光源パネル10と、対物センサ11と、ドライバセンサ12と、車速センサ13と、リスク演算部14aを含むECU(electronic control unit)14と、点灯制御部15と、透過制御部16と、が備えられている。
対物センサ11は、車両1周辺の車外環境(例えば、歩行者・自転車・自動車・死角(例えばビルの陰・カーブの向こう側・車両の奥など)などの対象、および直線・左カーブ・右カーブなどの道路形状などに関する情報)を検出する。ドライバセンサ12は、運転者の注視点または注視方向を検出する。車速センサ13は車両1の車速を検出する。リスク演算部14aは、対物センサ11で検出した車両1周辺の車外環境、ドライバセンサ12で検出した注視点または注視方向、および車速センサ13で検出した車速などに基づいて、車両1周辺の危険(リクス)の度合いを演算(推定)する。
図2は、光源パネル10の構成の一例を示す図である。図2において、符号10bは拡散板であり、符号10cは軸部材であり、符号10dはバネである。光源パネル10には、複数の光源10aが、横方向(左右方向)および縦方向(高さ方向、上下方向)へ光の照射ができるように複数行または複数列のアレイ状に配置される。フロントウインドウガラスに上から順に赤・黄・緑の横3列の虚像を映し出すために、光源パネル10が設置されたときに運転者から見て手前側となる列には赤色系の光を発する光源10aが配置され、真ん中の列には黄色系の光を発する光源10aが配置され、そして奥側の列には緑色系の光を発する光源10aが配置される。光源パネル10には、光源10aの光の透り具合(光のぼけ具合/光の拡散性)を光源10aの位置と紐付けて全体的または部分的に調整するための拡散板10bおよび軸部材10cと、故障時において光源10aと拡散板10bとの距離を最大の状態に維持するための、フェイルセーフの役割を担う複数のバネ10dと、が配置されている。光源パネル10には、拡散板10bのピッチ・ヨー・ロールの3つの回転運動(上下方向・左右方向・捩り方向への運動)を電磁または電気的に実現する、モータのような動力装置(図示せず)が配置されている。拡散板10bは、例えばポリプロピネンまたはポリカーボネートなどの素材で作られた薄い板状の部材である。軸部材10cは、拡散板10bの3つの回転運動の軸となる棒状の部材である。なお、バネ10dの位置または本数は、故障時において光源10aと拡散板10bとの距離を最大の状態に維持することができる位置または本数であればよい。また、光をより広い範囲に拡大するために、拡散板10bの上または下にフレネルレンズを挿入してもよい。
図3は、光源パネル10の構成の別の一例を示す図である。図3において、符号10eは導光部材である。光源パネル10には、光源10aの光の透り具合を調整するための拡散板10bおよび導光部材10eが配置されている。導光部材10eは、例えば光ファイバーなどであり、図示の如く個々の光源10aに対して配置される。光源パネル10には、拡散板10bと導光部材10eとの距離の調整を実現する動力装置(図示せず)が配置されている。図3に示すような構成を採ることにより、光源10a毎に独立して光の透り具合を調整することが可能となる。
図4は、光源パネル10の構成の別の一例を示す図である。図4において、符号10fは液晶パネルである。光源パネル10には、光源10aの光の透り具合を調整するための液晶パネル10fが、光源10aとの距離が固定された状態で配置される。図4に示すような構成を採ることにより、液晶パネル10fの開口率を中心から周辺に向って小さくして光をぼかすことができる。
図5は、車両1における光源パネル10の搭載位置の一例を示す図である。図5において、符号20は例えばテーパーガラスなどのような二重写り抑制構造を有するフロントウインドウガラスであり、符号21はボンネットであり、符号22はインストルメントパネルであり、符号23はメーターパネルであり、符号24はステアリングホイールであり、符号30は運転者のアイポイントであり、符号31は光源パネル10からの光に因る虚像であり、符号32はアイポイント30を通過する水平ラインであり、符号33は光源パネル10からの光の光路である。光源パネル10は、インストルメントパネル22に設置されるが、特に、運転者の周辺視野の最下層(例えば、アイポイント30を通過する水平ライン32からの俯角αが5度以下など)で運転者に虚像31を認識させることが可能となる位置に設置される。例えば、光源パネル10は、メーターパネル23よりフロントウインドウガラス20側(換言すると、アイポイント30から見てインストルメントパネル22の奥側)の位置に設置される。ここで、アイポイント30は、図6に示すように、ISO6549−1980に基づいて人体模型を座席に着座させたときの当該人体模型の股関節点であるシーティングレファレンスポイント36の垂直上方635(mm)の高さの点である(ホームページアドレス“http://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokubetten/saibet_081_00.pdf”で開示されている“道路運送車両の保安基準の細目を定める告示〔2005.11.09〕別添81(直前直差確認鏡の技術基準)”を参照)。
図7および8は、車両1における光源パネル10の搭載位置の別の一例を示す図である。図7および8において、符号25はデフロスタ吹出部である。例えば、光源パネル10は、アイポイント30から見てデフロスタ吹出部25の手前(図7参照)または奥側(図8参照)の位置に設置される。例えば、光源パネル10は、インストルメントパネル22の表面より下(換言すると、インストルメントパネル22の内部)に設置される。例えば、光源パネル10は、インストルメントパネル22に埋め込まれる。
図9は、車両1における光源パネル10の搭載位置の別の一例を示す図である。図9において、符号26はバックミラーであり、符号27はAピラーであり、符号34は運転者の注視方向である。例えば、光源パネル10は、インストルメントパネル22における、運転者の略正面の位置に設置される。光源パネル10は、アイポイント30から見て虚像31の背景が例えば前景(例えば道路または先行車両など)となるようにインストルメントパネル22に設置される。
図10は、車両1の上方から見たときの虚像31の表示範囲の一例を示す図である。光源パネル10をインストルメントパネル22に前記で例示したように搭載した車両1が、例えば歩道幅1(m)・車線幅3.2(m)の道路に在る場合、アイポイント30から見た虚像31の表示範囲(危険対象の範囲)は、左側8.1(m)・右側22.5(m)までの図示の範囲となる。
図1に戻り、点灯制御部15は、対物センサ11で検出した車両1周辺の車外環境、ドライバセンサ12で検出した運転者の注視点または注視方向、車速センサ13で検出した車両1の車速、およびリスク演算部14aで演算した車両1周辺の危険の度合い等に基づいて、常時用、注意喚起用または警告用の点灯パターン(例えば、フロントウインドウガラス20における光の照射位置、フロントウインドウガラス20における光の照射面積、光の色、光の輝度、光の周期(点滅)、光の色または輝度の単位変化当りの変化量(色または輝度の単位変化量)などに関する点灯内容または点灯態様)を生成し、生成した点灯パターンとなるように個々の光源10aの点灯制御(例えば印加電圧の調整など)を実行する。
ここで、光源10aの光の色および輝度の調整(キャリブレーション)手法の一例を、図11から図13を参照して説明する。図11に示すように、個々の光源10aの色および輝度は、予め、距離Lおよび/または角度θに応じて調整する。例えば、個々の光源10aの色および輝度は、距離Lと色・輝度との関係を定義したマップ(図12参照)および/または角度θと色・輝度との関係を定義したマップ(図12参照)に基づいて調整する。ここで、距離Lは、光源10aから、フロントウインドウガラス20における当該光源10aの光の照射位置までの距離である。角度θは、光源10aの配置位置と光の照射位置とを結んだ線分とフロントウインドウガラス20とのなす角度である。また、常時、注意喚起時および警告時における個々の光源10aの色および輝度は、予め、例えばインストルメントパネル、Aピラー、またはサイドミラーなどの色に応じて調整する。例えば、常時、注意喚起時および警告時における個々の光源10aの色および輝度は、車体色と常時色・注記喚起色・警告色・輝度との関係を定義したマップ(図13参照)に基づいて調整する。これらの色・輝度に関する調整の状態は、点灯制御部15の記憶領域に記憶される。
なお、点灯制御部15は、光の輝度または色を、ヘッドライトのオン・オフまたはコンライトセンサなどで調整してもよい。例えば、点灯制御部15は、夜間の場合に光の輝度を下げてもよい。また、点灯制御部15は、リスク演算部14aで推定した危険の度合いの信頼性の大小に応じて、光の輝度・色・周期(点滅)などを調整してもよい。また、点灯制御部15は、ドライバセンサ12で検出した運転者の注視点または注視方向に基づいて、点灯している光のうち運転者が認識した光を停止してもよく、またこの光の輝度・色などを低減してもよい。また、点灯制御部15は、危険対象の存在位置または存在方向に合わせて、危険対象の内容(例えば、危険対象が人であるとか車であるとか等)も告知してもよい。
図1に戻り、透過制御部16は、対物センサ11で検出した車両1周辺の車外環境、ドライバセンサ12で検出した運転者の注視点または注視方向、車速センサ13で検出した車両1の車速、リスク演算部14で演算した車両1周辺の危険の度合い、および点灯制御部15で生成した点灯パターンなどに基づいて、光源パネル10における光源10aの光の透り具合(ぼけ具合/拡散性)を調整する。
例えば、点灯制御部15が注意喚起用の点灯パターンで光源10aを点灯させる場合、透過制御部16は、図2に示す光源パネル10が用いられる場合は光源10aと拡散板10bとの距離を全体的に長くし、図3に示す光源パネル10が用いられる場合は拡散板10bと導光部材10eと距離を全体的に長くし、そして図4に示す光源パネル10が用いられる場合は液晶パネル10fの開口率を全体的に小さくする。これにより、虚像31を、図14に示すようなくっきりとした状態から、図15に示すようなぼんやりとした、ぼけた状態に変えることができる。つまり、虚像31をぼかすことができる。
また、透過制御部16は、リクス演算部14aで演算した危険の度合いに応じて、図2に示す光源パネル10が用いられる場合は光源10aと拡散板10bとの距離を、図3に示す光源パネル10が用いられる場合は拡散板10bと導光部材10eとの距離を、そして図4に示す光源パネル10が用いられる場合は液晶パネル10fの開口率を調整する。透過制御部16は、危険の度合いが小さいときは、光源10aと拡散板10bとの距離を全体的に長くし、拡散板10bと導光部材10eとの距離を全体的に長くし、そして開口率を全体的に小さくする。また、透過制御部16は、危険の度合いが大きいときは、光源10aと拡散板10bとの距離を全体的に短くし、拡散板10bと導光部材10eとの距離を全体的に短くし、そして開口率を全体的に大きくする。これにより、リクスが高いときには虚像31をくっきりとした状態で映し出すことができ、リクスが低いときは虚像31をぼんやりとした、ぼけた状態で映し出すことができる。
また、点灯制御部15が特定の情報(例えば文字およびアイコンなど)を表示する点灯パターンで光源10aを点灯させる場合、透過制御部16は、図2に示す光源パネル10が用いられる場合は光源10aと拡散板10bとの距離を全体的に短くし、図3に示す光源パネル10が用いられる場合は拡散板10bと導光部材10eとの距離を全体的に短くし、そして図4に示す光源パネル10が用いられる場合は液晶パネル10fの開口率を全体的に大きくする。これにより、特定の情報に対応する虚像31をくっきりした状態で映し出すことができる。
また、透過制御部16は、車速センサ13で検出した車両1の車速に応じて、図2に示す光源パネル10が用いられる場合は光源10aと拡散板10bとの距離を、図3に示す光源パネル10が用いられる場合は拡散板10bと導光部材10eとの距離を、そして図4に示す光源パネル10が用いられる場合は液晶パネル10fの開口率を調整する。透過制御部16は、車速が所定値以下のとき(例えば車両1が停止中のとき等)は、光源10aと拡散板10bとの距離を全体的に短くし、拡散板10bと導光部材10eとの距離を全体的に短くし、そして開口率を全体的に大きくする。一方で、透過制御部16は、車速が所定値を超えたとき(例えば車両1が走行中のとき等)は、光源10aと拡散板10bとの距離を全体的に長くし、拡散板10bと導光部材10eとの距離を全体的に長くし、そして開口率を全体的に小さくする。これにより、車両1が停止中のときは、図16に示すように虚像31をくっきりとした状態で映し出すことができ、車両1が走行中のときは、図17に示すように虚像31をぼんやりとした、ぼけた状態で映し出すことができる。
また、図2に示す光源パネル10が用いられる場合、透過制御部16は、拡散板10bにおける、ドライバセンサ12で検出した運転者の注視点38近傍に光を照射する光源10aの配置位置と対応する部分だけ、光源10aとの距離を部分的に長くする。図3に示す光源パネル10が用いられる場合、透過制御部16は、注視点38近傍に光を照射する光源10aに配置された導光部材10eだけ、拡散板10bとの距離を部分的に長くする。図4に示す光源パネル10が用いられる場合、透過制御部16は、液晶パネル10fにおける、注視点38近傍に光を照射する光源10aの配置位置と対応する部分だけ、開口率を小さくする。これにより、図18に示すように、虚像31のうち運転者が見た部分(注視点38近傍の部分)だけを、選択的にぼんやりとした、ぼけた状態で映し出すことができる。
また、透過制御部16は、左カーブ・右カーブなどといった道路形状に応じて、光源パネル10における光源10aの光の透り具合を調整する。図2に示す光源パネル10が用いられる場合、透過制御部16は、拡散板10bにおける、運転者が注視する道路形状の変化方向(例えば右カーブなら右方向、左カーブなら左方向)に光を照射する光源10aの配置位置と対応する部分だけ、光源10aとの距離を部分的に長くする。図3に示す光源パネル10が用いられる場合、透過制御部16は、道路形状の変化方向に光を照射する光源10aに配置された導光部材10eだけ、拡散板10bとの距離を部分的に長くする。図4に示す光源パネル10が用いられる場合、透過制御部16は、液晶パネル10fにおける、道路形状の変化方向に光を照射する光源10aの配置位置と対応する部分だけ、開口率を小さくする。これにより、図19に示すように、虚像31のうち運転者が注視するカーブ方向の部分(注視方向34近傍の部分)だけを選択的にぼんやりとした、ぼけた状態で映し出すことができる。
また、透過制御部16は、運転者の中心視野(ドライバセンサ12で検出した運転者の注視点38)から虚像31までの距離に応じて、光源パネル10における光源10aの光の透り具合を調整する。図2に示す光源パネル10が用いられる場合、透過制御部16は、注視点38との距離が相対的に短い光源10aと拡散板10bとの距離を相対的に長くし、注視点38との距離が相対的に長い光源10aと拡散板10bとの距離を相対的に短くし、注視点38との距離が相対的に中間程度の距離となる光源10aと拡散板10bとの距離を相対的に中間程度の距離にする。図3に示す光源パネル10が用いられる場合、透過制御部16は、注視点38との距離が相対的に短い光源10aに配置された導光部材10eと拡散板10bとの距離を相対的に長くし、注視点38との距離が相対的に長い光源10aに配置された導光部材10eと拡散板10bとの距離を相対的に短くし、注視点38との距離が相対的に中間程度の距離となる光源10aに配置された導光部材10eと拡散板10bとの距離を相対的に中間程度の距離にする。図4に示す光源パネル10が用いられる場合、透過制御部16は、注視点38との距離が相対的に短い光源10aの配置位置と対応する液晶パネル10fの部分の開口率を相対的に小さく、注視点38との距離が相対的に長い光源10aの配置位置と対応する液晶パネル10fの部分の開口率を相対的に大きくし、注視点38との距離が相対的に中間程度の距離となる光源10aの配置位置と対応する液晶パネル10fの部分の開口率を相対的に中間程度の大きさにする。これにより、図20に示すように、虚像31を、注視点38との距離が短い位置から長い位置に向って、はぼんやりとした、ぼけた状態から、徐々に、くっきりとした状態に変えることができる。
〔2.動作(その1)〕
図21は、本実施形態にかかる車両用情報伝達システムで実行されるリスク演算動作および点灯制御動作の一例を示すフローチャートである。
〔ステップSA1:車外環境の計測〕
対物センサ11は、車両1周辺の対象(例えば歩行者・自転車・自動車・死角など)に関する情報を計測する。
〔ステップSA2:車外環境の認識〕
リスク演算部14aは、ステップSA1で計測した対象に関する情報に基づいて、車両1周辺の状態が、対象が存在しない注意喚起または警告の必要がない通常の状態であるか、それとも対象が存在する注意喚起または警告の必要がある状態であるかを認識する。例えば、リスク演算部14aは、対象が存在しない場合には通常の状態と認識し、対象が存在する場合には注意喚起または警告の必要がある状態と認識する。
〔ステップSA3:危険度合いの演算〕
ステップSA2において車両1周辺の状態が注意喚起または警告の必要がある状態と認識された場合には、リスク演算部14aは、ステップSA1で計測した対象に関する情報に基づいて、対象の存在位置を確認する。リスク演算部14aは、存在位置が確認できなかった対象については、危険の度合いが小さい(注意喚起の必要がある状態)と推定する。
リスク演算部14aは、存在位置が確認できた対象については、対象と車両1との距離および車両1に対する対象の相対減速度(相対速度または相対加速度でもよい。)を計算する。リスク演算部14aは、この距離が短ければ危険の度合いが大きい(警告の必要がある状態)と推定し、長ければ小さい(注意喚起の必要がある状態)と推定する。また、リクス演算部14aは、車両1に対する対象の相対減速度が小さければ危険の度合いが小さい(注意喚起の必要がある状態)と推定し、大きければ大きい(警告の必要がある状態)と推定する。
〔ステップSA4:光刺激パターンの生成〕
点灯制御部15は、ステップSA3で確認できた対象の存在位置およびステップSA3で推定した対象の危険の度合いに基づいて、対象の位置および危険の度合いと光の照射位置および照射面積との関係を定義した図22に示すマップを参照して、告知用の光の照射位置(横方向および縦(高さ)方向の照射位置)および照射面積を決定すると共に、必要に応じて、注意配分用の光の照射位置および照射面積も決定する。例えば、告知用の光の照射位置は、対象の存在位置が左側であれば左側に、正面であれば正面に、右側であれば右側に設定される。一方、注意配分用の光の照射位置は、告知用の光の照射位置が左側であれば右側に、右側であれば左側に設定され、正面または左右両方であれば設定されない。また、告知用の光の照射面積は、対象の危険の度合いが大きい警告時のときは大きく設定され、対象の危険の度合いが小さい注意喚起時のときは小さく設定される。一方、注意配分用の光の照射面積は、対象の危険の度合いが大きい警告時のときは、告知用の光の照射面積との違いが明確になる程度に小さく設定され、対象の危険の度合いが小さい注意喚起時のときは、告知用の光の照射面積との違いがそれほどない程度に多少小さく設定される。
点灯制御部15は、ステップSA3で推定した対象の危険の度合いならびに図12および図13に示すマップに従って予め調整されて記憶した色・輝度の状態に基づいて、告知用の光の色・輝度を決定すると共に、必要に応じて、告知用の光の色・輝度とは異なる、注意配分用の光の色・輝度も決定する。また、点灯制御部15は、ステップSA3で推定した対象の危険の度合いに基づいて、告知用の光の色・輝度の単位変化当りの変化量(単位変化量)を決定する。例えば、図23に示すように、危険の度合いの単位時間当たりの変化が大きいときは、色・輝度の単位変化量は大きく設定され、危険の度合いの単位時間当たりの変化が小さいときは、色および輝度の単位変化量は小さく設定される。
点灯制御部15は、前記で決定した光の照射位置・照射面積・色・輝度・単位変化量を含む告知用(注意喚起用または警告用)の点灯パターンを生成する。ここで、ステップSA2で車両1周辺の状態が注意喚起の必要がない通常の状態と認識された場合には、点灯制御部15は、図12および図13に示すマップに従って予め調整されて記憶した色・輝度の状態に基づいて、常時用の光の色・輝度を含む、告知用の点灯パターンとは異なる常時用の点灯パターンを生成する。
〔ステップSA5:光刺激表示〕
点灯制御部15は、道路形状に応じて光源パネル10における点灯時の中心位置を設定(補正)し、ステップSA4で生成した告知用または常時用の点灯パターンおよび当該設定した中心位置に基づいて、当該点灯パターンとなるように個々の光源10aの点灯制御を実行する。
以上、上述したリスク演算動作および点灯制御動作によれば、警告が必要な図24に示すような状況(例えば危険の度合いが大きい対象2が運転者から見て左に存在する状況)では、対象2の危険の度合いに応じて設定した告知用の虚像31を左方向に映し出すと共に、さらに車両1周辺への運転者の注意配分の総和が一定となるように設定した注意配分用のダミーの虚像31を、当該総和が一定となるように設定した右方向にも映し出すので、当該状況において、車両1周辺への運転者の注意を均一に保つ(均す)ことができる。
また、上述したリスク演算動作および点灯制御動作によれば、注意喚起または警告が必要ない図25に示すような通常(安全)の状況(例えば車両1周辺に対象が存在しない状況)では、告知用とは異なる、色調が下げられた弱めの常時用の虚像31を、例えば運転者から見て左方向・中央(正面)方向、右方向または全体に映し出す。また、通常の状況から対象2が出現して警告が必要な状況に変わった図26に示すような場合には、最下層に在る常時点灯用の緑色の虚像31のうち当該対象2の存在位置または存在方向と対応する部分(図26では最下層・左側の部分)の点灯状態を弱め、一方で、最上層に在る警告用の赤色の虚像31のうち当該部分(図26では最上層・左側の部分)の点灯状態を強める。これらにより、通常の状況から注意喚起または警告が必要な状況に変わったときに、運転者に注意喚起または警告を、より違和感なく・唐突さなく・自然に促すことができる。
また、上述したリスク演算動作および点灯制御動作によれば、告知が必要な状況において車両1が直線の道路を走行している図27に示すような場合には、点灯時の中心位置Cを道路形状に合わせて運転者から見て中央(正面)に設定(補正)し、また、車両1が右カーブの道路を走行している図28に示すような場合には、点灯時の中心位置Cを道路形状に合わせて運転者から見て右に設定(補正)し、そして、当該中心位置Cの設定に基づいて告知用の虚像31を映し出す。これにより、運転者の視界から外れない範囲(運転者の注視方向から一定の範囲)で運転者に注意喚起または警告を促すことができる。
また、上述したリスク演算動作および点灯制御動作によれば、先行車両である対象2の相対減速度Vが小さい注意喚起が必要な図29に示すような状況では、単位変化量が小さく設定された注意喚起用の虚像31を映し出し、また、対象2の相対減速度Vが大きい警告が必要な図30に示すような状況では、単位変化量が大きく設定された警告用の虚像31を映し出すので、車両1と対象との相対関係に合った点灯内容で運転者に注意喚起または警告を促すことができる。
〔3.動作(その2)〕
図31は、本実施形態にかかる車両用情報伝達システムで実行される光刺激制御動作の一例を示すフローチャートである。
〔ステップSB1:対象の検出〕
まず、対物センサ11は、自車両である車両1の運転環境中に存在する対象(例えば歩行者・他車両など)に関する情報を検出する。例えば、カメラ画像による物体認識や超音波による物体認識などの手法で、歩行者・他車両などを検出してもよい。
〔ステップSB2:危険度の算出〕
リスク演算部14aは、ステップSB1で検出した対象に関する情報に基づいて、当該対象の自車両に対する危険度(例えば、上述した「危険の度合い」を定量的に示したもの)を算出する。例えば、本出願人による特許出願である特願2010−201214に記載の算出方法を用いて、ステップSB1で検出した対象毎に危険度を算出してもよい。また、危険度を、特開2004−362225号公報に記載の算出方法で算出されるリスクポテンシャルとしても良い。また、「危険の度合い」および「危険度」は、「対象(障害物)との衝突確率や衝突可能性」、「その対象が有するリスクポテンシャル」、あるいは「車両は危険度が小さい、歩行者は危険度が大きい」といったように、単に対象の種類ごとに予め設定しておいてもよい。
〔ステップSB3:信頼度に基づく危険度の補正〕
リスク演算部14aは、ステップSB2で算出した危険度を、ステップSB1で検出した対象についての検出信頼度(検出信頼値)に基づいて対象毎に補正する。ここで、ステップSB3で実行される、信頼度に基づく危険度補正動作の一例を、図32等を参照して説明する。
まず、リスク演算部14aは、自車両の走行場所(例えば、市街地の一般道または高速道、郊外の一般道または高速道、または山岳地の一般道など)に関する走行場所情報を、例えば、自車両に搭載されたナビゲーションシステムで管理されている自車位置データベースを参照して取得する(ステップSC1)。
つぎに、リスク演算部14aは、ステップSC1で取得した走行場所情報およびステップSB1で検出した対象に関する情報に基づいて、例えば、ECU14に予め記憶されている図33に示す検出信頼度データベースを参照して、自車外の対象の検出信頼度を対象毎に取得する(ステップSC2)。なお、検出信頼度データベース内の各検出信頼度の値は、対象検出時の外乱が少ないほど高くなるように設定されていればよく、また、補正後の危険度の値が補正前の危険度の値以下になるように設定されていればよい。
つぎに、リスク演算部14aは、ステップSB2で算出した危険度を、ステップSC2で取得した検出信頼度に基づいて対象毎に補正する(ステップSC3)。例えば、当該危険度と当該検出信頼度を乗算したものを、補正後の危険度としてもよい。
〔ステップSB4:走行状態に基づく危険度の補正〕
図31に戻り、リスク演算部14aは、自車両の挙動が制御し難い状態になる可能性がある場合には、ステップSB3で補正された後の危険度を対象毎に補正する。ここで、ステップSB4で実行される、走行状態に基づく危険度補正動作の一例を、図34等を参照して説明する。
まず、リスク演算部14aは、自車両が走行している路面の勾配に関する路面勾配情報を、例えば、自車両に搭載された加速度センサから取得する(ステップSD1)。
つぎに、リスク演算部14aは、ステップSD1で取得した路面勾配情報に基づいて、危険度の補正を実施するか否かを判断する(ステップSD2)。例えば、路面の勾配が負、つまり下り勾配の場合には、補正を実施すると判断してもよい。なお、補正を実施するか否かは、例えば、自車両の走行場所における過去の事故発生履歴に基づいて判断してもよい。また、例えば、自車両が制限速度以上で走行している場合には、補正を実施すると判断してもよい。また、例えば、急ブレーキ時(例えばABS(Anti−lock Brake System)作動レベルの加速度発生時など)に走行安定制御装置(例えばVSC(Vehicle Stability Control)など)の作動が予想される場合には、補正を実施すると判断してもよい。
つぎに、リスク演算部14aは、ステップSD2で補正を実施すると判断された場合(ステップSD3:Yes)には、ステップSD1で取得した路面勾配情報に基づいて、例えば、ECU14に予め記憶されている図35に示す補正係数データベースを参照して、当該路面勾配情報で特定される下り勾配角に対応する補正係数を取得する(ステップSD4)。なお、補正係数データベース内の各補正係数の値は、補正後の危険度の値が補正前の危険度の値以上になるように設定されていればよい。
つぎに、リスク演算部14aは、ステップSB3で補正された後の危険度を、ステップSD4で取得した補正係数に基づいて補正する(ステップSD5)。例えば、当該危険度と当該補正係数を乗算したものを、補正後の危険度としてもよい。
〔ステップSB5:光刺激生成方法の選択〕
図31に戻り、点灯制御部15は、自車両外の照度に基づいて、危険度に応じて光刺激の輝度勾配を変える光刺激生成方法および危険度に応じて光刺激の図形形状を変える光刺激生成方法のいずれかを選択する。ここで、ステップSB5で実行される、光刺激生成方法の選択動作の一例を、図36を参照して説明する。
まず、点灯制御部15は、自車両外の照度を、例えば、自車両に搭載された照度センサから取得する(ステップSE1)。
つぎに、点灯制御部15は、ステップSE1で取得した照度が、ドライバが輝度変化を視認することが可能な照度である予め設定した輝度変化可視可能照度より大きくない場合(ステップSE2:No)には、危険度に応じて光刺激の輝度勾配を変える光刺激生成方法を選択し(ステップSE3)、ステップSE1で取得した照度が当該輝度変化可視可能照度より大きい場合(ステップSE2:Yes)には、危険度に応じて光刺激の図形形状を変える光刺激生成方法を選択する(ステップSE4)。
〔ステップSB6:危険度−輝度勾配値対応関係の導出〕
図31に戻り、点灯制御部15は、ステップSB5で、危険度に応じて光刺激の輝度勾配を変える光刺激生成方法が選択された場合(ステップSB5:輝度変化)には、ステップSB3またはステップSB4で補正された後の危険度に基づいて、光刺激の輝度勾配を導出する。ここで、ステップSB6で実行される、危険度に応じて光刺激の輝度勾配を変える方法の一例を、図37を参照して説明する。
輝度勾配は、図37に示すように、光源10aからの光に因りフロントウインドウガラス20に映し出される光刺激図形の横幅を危険度の値に基づいて分割した値から導出する。例えば、危険度の値が1の場合、光刺激図形の端から中心までの輝度勾配は、当該端から当該中心までの基準長aの範囲において輝度が所定の輝度に保たれるように設定される。また、例えば、危険度の値が0.7の場合、光刺激図形の端から中心までの輝度勾配は、当該端から位置B(当該中心から式「危険度0.7×10÷9×基準長a」で得られる値bに相当する長さだけ離れた位置)までの範囲においては輝度が徐々に(直線的もしくは曲線的にまたは連続的もしくは段階的に)所定の輝度まで増加するように設定され、そして当該位置Bから当該中心までの範囲においては輝度が当該所定の輝度に保たれるように設定される。また、例えば、危険度の値が0.4の場合、光刺激図形の端から中心までの輝度勾配は、当該端から位置C(当該中心から式「危険度0.4×10÷9×基準長a」で得られる値cに相当する長さだけ離れた位置)までの範囲においては輝度が徐々に所定の輝度まで増加するように設定され、そして当該位置Cから当該中心までの範囲においては輝度が当該所定の輝度に保たれるように設定される。また、例えば、危険度の値が0.1の場合、光刺激図形の端から中心までの輝度勾配は、当該端から位置D(当該中心から式「危険度0.1×10÷9×基準長a」で得られる値dに相当する長さだけ離れた位置)までの範囲においては輝度が徐々に所定の輝度まで増加するように設定され、そして当該位置Dから当該中心までの範囲においては輝度が当該所定の輝度に保たれるように設定される。
〔ステップSB7:光刺激パターンの生成〕
図31に戻り、点灯制御部15は、ステップSB1で検出した対象に関する情報、およびステップSB3またはステップSB4で補正された後の危険度などに基づいて、上述した〔2.動作(その1)〕におけるステップSA4と同様の動作を実行することによって、告知用(注意喚起用または警告用)または常時用の点灯パターンを生成する。
〔ステップSB8:危険度−表示図形対応関係の導出〕
点灯制御部15は、ステップSB5で、危険度に応じて光刺激の図形形状を変える光刺激生成方法が選択された場合(ステップSB5:形状変化)には、ステップSB3またはステップSB4で補正された後の危険度に基づいて、光刺激の図形形状を導出する。ここで、ステップSB8で実行される、危険度に応じて光刺激の図形形状を変える方法の一例を、図38を参照して説明する。
光源10aからの光に因りフロントウインドウガラス20に映し出される光刺激図形の図形形状は、図38に示すように、自車両の進行方向を基準とした左右の危険度分布に基づいて、左右それぞれについて導出する。具体的には、左右に表示される図形における図示の内角を、当該内角の和が90度になることを条件として、危険度分布の左右比に合わせて設定する。例えば、危険度分布の左右比が9:1の場合、左に表示される図形については、図示の内角が81(=9÷10×90)度となる図形A1に設定され、また、右に表示される図形については、図示の内角が9(=1÷10×90)度となる図形A2に設定される。また、例えば、危険度分布の左右比が7:3の場合、左に表示される図形については、図示の内角が63(=7÷10×90)度となる図形B1が設定され、右に表示される図形については、図示の内角が27(=3÷10×90)度となる図形B2に設定される。また、例えば、危険度分布の左右比が5:5の場合、左に表示される図形および右に表示される図形共に、図示の内角が45(=5÷10×90)度となる図形C1およびC2に設定される。
〔ステップSB9:光刺激パターンの生成〕
図31に戻り、点灯制御部15は、ステップSB1で検出した対象に関する情報、ステップSB3またはステップSB4で補正された後の危険度、およびステップSB8で導出された光刺激の図形形状などに基づいて、上述した〔2.動作(その1)〕におけるステップSA4と同様の動作を実行することによって、当該図形形状での光刺激を実現するための告知用(注意喚起用または警告用)または常時用の点灯パターンを生成する。
〔ステップSB10:光刺激の出力〕
ステップSB7で点灯パターンが生成された場合には、点灯制御部15は、当該点灯パターンとなるように個々の光源10aの点灯制御を実行し、透過制御部16は、ステップSB6で導出された輝度勾配に基づいて、図2に示す光源パネル10が用いられる場合は光源10aと拡散板10bとの距離を、図3に示す光源パネル10が用いられる場合は拡散板10bと導光部材10eとの距離を、そして図4に示す光源パネル10が用いられる場合は液晶パネル10fの開口率を調整する。
例えば、図2に示す光源パネル10が用いられる場合において、輝度勾配が図37における危険度が1未満(例えば0.7や0.4、0.1など)のときのものに設定されたときには、透過制御部16は、拡散板10bにおける、光刺激図形の中心に光を照射する光源10aの配置位置と対応する部分から、光刺激図形の端に光を照射する光源10aの配置位置と対応する部分に向かって、光源10aとの距離を、当該設定された輝度勾配に合わせて長くする。また、例えば、図3に示す光源パネル10が用いられる場合において、輝度勾配が図37における危険度が1未満(例えば0.7や0.4、0.1など)のときのものに設定されたときには、透過制御部16は、光刺激図形の中心に光を照射する光源10aに配置された導光部材10eから、光刺激図形の端に光を照射する光源10aに配置された導光部材10eに向かって、拡散板10bとの距離を、当該設定された輝度勾配に合わせて長くする。また、例えば、図4に示す光源パネル10が用いられる場合において、輝度勾配が図37における危険度が1未満(例えば0.7や0.4、0.1など)のときのものに設定されたときには、透過制御部16は、液晶パネル10fにおける、光刺激図形の中心に光を照射する光源10aの配置位置と対応する部分から、光刺激図形の端に光を照射する光源10aの配置位置と対応する部分に向かって、開口率を、当該設定された輝度勾配に合わせて小さくする。
一方、ステップSB9で点灯パターンが生成された場合には、点灯制御部15は、当該点灯パターン(具体的には、ステップSB8で導出した光刺激の図形形状)となるように個々の光源10aの点灯制御を実行する。
以上、上述した光刺激制御動作によれば、車外の危険度に応じて、光刺激の輝度勾配を変える。例えば、外形寸法が同じ表示図形でも、表示図形の端から中心までの輝度勾配を変えることで、表示図形の輪郭の強調を制御し、視認時の目立ち易さを変化させる。これにより、ドライバに、車外の危険を、煩わしさを感じさせずに伝えることができる。
また、上述した光刺激制御動作によれば、車外の危険度に応じて、光刺激の図形形状を変える。例えば、横に並べられた表示図形のうち、危険度の高い方向の表示図形に対し、その左右の辺の立ち上がり角度を急峻にする処理を行うことで、表示の気づき易さ(目立ち易さ)を向上させる。これにより、ドライバに、車外の危険を、煩わしさを感じさせずに伝えることができる。
また、上述した光刺激制御動作によれば、車外照度に応じて、光刺激の輝度勾配を変える方法および光刺激の図形形状を変える方法のいずれかを選択するので、車外の危険を、運転状況に因らず知らせることができる。ここで、光刺激の輝度勾配を変える方法は、光刺激図形の輪郭をぼかす方法として有効であるが、例えば直射日光や対向車のヘッドランプからの光などに因りドライバの目に幻惑が起こる状況では、光刺激図形がドライバに視認し難い。一方、光刺激の図形形状を変える方法は、光刺激の輝度勾配を変える方法に比べて、幻惑が起こる状況への対応には有利であるが、光刺激図形の輪郭が明確になるため、光刺激図形がドライバに煩わしく感じ易い。そこで、上述した光刺激制御動作によれば、車外照度に応じて、光刺激の輝度勾配を変える方法および光刺激の図形形状を変える方法のいずれかを選択するので、走行環境中の危険を、当該環境の明るさに因らず安定してドライバに伝達することができる。
また、上述した光刺激制御動作によれば、車外の各危険対象の検出信頼値を走行条件から算出し、危険の見積もり値を変更する演算を行うので、信頼性が低い際、過大な危険感を伝えることでドライバに不安を与えることがなくなり、運転行動が円滑になる。
また、上述した光刺激制御動作によれば、自車両の挙動が制御し難い状態になる可能性(例えば、すぐに減速等ができない可能性など)を判断し、可能性有りの場合に危険の見積もり値を変更する演算を行うので、危険への対処行動がとり辛い自車状況で、危険度を高めて表示することで、ドライバに危険に対する余裕を増やすことができる。
〔4.本実施形態のまとめ〕
以上、本実施形態によれば、インストルメントパネル22の所定の位置に搭載された光源パネル10にアレイ状(複数行または複数列)に配置された複数の光源10aの光を、危険対象(例えば、歩行者、自転車、自動車、および死角など)の存在位置または存在方向に対応するフロントウインドウガラス20の部分に、危険対象の危険の度合い等に応じた色・輝度・面積・周期等で照射することで、運転者に注意喚起または警告を促す。ここで、例えば従来のナイトビューシステムでは、夜間に赤外線センサで人物を検知すると、検知した人物を枠で囲んで画面で知らせているが、画面に表示された内容と実際の状況との対応関係が運転者にとって分かり難かった。しかし、本実施形態によれば、危険対象の位置または方向を運転者に分かり易く確実に気付かせる(告知する)ことと、運転者に対して煩わしさ・違和感が無いように告知することを両立することができる。
また、本実施形態によれば、各々の光源10aの光の輝度(印加電圧)および色を、光源10aの配置位置からフロントウインドウガラス20における光源10aからの光の照射位置までの距離、および/または当該配置位置および当該照射位置を結んだ線分とフロントウインドウガラス20とのなす角度に応じて設定する。例えば、光の輝度は、当該照射位置との距離が長い光源10aほど大きく設定する。これにより、運転者にとって車体に反射した光がより視認し易くなり、その結果、情報の伝達効率を向上させることができる。また、運転者のアイポイントに合わせて、光を見易い位置に合わせることができる。
また、本実施形態によれば、光源パネル10には、光源10aの光の輝度(光の透り具合またはぼけ具合(ぼけ度合い))を調整する機構が備えられている。これにより、光が強いことに因る煩わしさを解消することができる。例えば、或る位置または方向の確認を運転者に促す場合には光の輝度を下げて虚像をぼかし、文字・アイコン等の特定の情報を伝達する場合には光の輝度を上げて虚像をくっきりと映す。これにより、運転者は、虚像に焦点が合い難くなり、前景がより見やすくなる。また、特定の情報を伝達する場合において、車両1が所定速度を超える速度で走行しているときには光の輝度を下げて虚像をぼかす。これにより、停車中には中心視に因る視認行動を誘導して詳細な情報を提示することができ、走行中には周辺視による視認行動を誘導して危険の存在と位置のみを伝達することができる。つまり、停車中は伝達する情報の量・質を向上させることができ、走行中は伝達する情報の量・質を抑制することができる。また、運転者が認識した光の照射位置に対応する光源10aだけ選択的に光の輝度を下げて虚像を部分的にぼかす。これにより、運転者は、一度見た虚像に焦点が合い難くなり、直接視に因る視点停留時間を低減することができる。また、車両1周辺の危険の度合いが高い等、伝達する情報の質・優先度が高いほど、光の輝度を上げて虚像をくっきりと映す。これにより、重要な情報を運転者に確実に伝達することができる。また、道路形状(カーブ)から運転者が最も重視すべき視線方向を推定し、この方向へ照射する光の輝度を下げて虚像をぼかす。これにより、カーブ走行中において、注視方向の虚像に焦点が合い難くなり、前景がより見やすくなる。また、中心視からの遠さ・近さに応じて、光の輝度を調整して虚像のぼけ度合いを変更する。これにより、中心視に近い方がより明確な形状を捉えやすいという人間特性を考慮して、伝達する情報の量・質を適正化することができる。また、危険度に基づいて、光の周縁部から中心部までの距離に応じて光の輝度を調整する。具体的には、危険度が高い場合における、光の周縁部から中心部までの輝度勾配(変化量)を、危険度が低い場合における、光の周縁部から中心部までの輝度勾配よりも大きくする。これにより、危険度の高い情報をよりくっきりと表示することができる。
また、本実施形態によれば、対象の存在位置または存在方向を告知する場合には、当該対象の危険の度合い等に応じた告知用の虚像を当該存在位置または存在方向に映し出すと共に、当該存在位置または存在方向とは異なる位置または方向にも当該告知用の虚像とは異なる注意配分用の虚像を映し出す。例えば、危険対象が左または右にある場合、危険の度合いに応じて点灯内容の配分を合わせる(変える)。これにより、対象の確認を運転者に適確に促しつつ、車両1周辺への運転者の注意配分を通常時と同程度に維持することができる。また、複数同時点灯時に各危険の内容に合わせて、点灯状態を各々変えることができる。また、一体的ではなく、非連続に分離した位置のそれぞれに対して、運転者に認識を促す。これにより、広い範囲の認識を促しつつも、認識すべき箇所に好適に注意配分を行うことができる。なお、緊急性の高い情報を告知する際は、当該情報に対応する告知用の虚像を、注意配分用の虚像よりも時間的に早く映し出してもよい。
また、本実施形態によれば、通常の状態でも、車両前方の左側、中央または右側の光源10aを常時用の点灯内容で常時点灯する。これにより、通常の状態から告知する状態になったときに、光を目立たせ過ぎずに、運転者に違和感なく注意喚起または警告を促すことができる。
また、本実施形態によれば、車両1周辺の危険の度合いの変化に応じて、光の色・輝度の変化の段階的な荒さを変える。例えば、車両1周辺の危険の度合いの変化が大きいときは単位変化当りの輝度および/または色の変化量が大きい、つまり変化の荒い光を照射し、小さいときは単位変化当りの輝度および/または色の変化量が小さい、つまり変化の細かい光を照射する。つまり、危険との相対関係に応じて光の輝度および/または色の変化量を変える。これにより、危なさの感じ方を変えて、運転者に危険の度合いの変化を明確に伝達することができる。また、伝達する情報の優先度に応じて、光の色・輝度の変化の段階的な荒さを変える。例えば、優先度の高い情報を伝達するときは単位変化当りの輝度および/または色の変化量が大きい、つまり変化の荒い光を照射し、優先度の低い情報を伝達するときは単位変化当りの輝度および/または色の変化量が小さい、つまり変化の細かい光を照射する。これにより、運転者に情報の重要性を明確に伝達することができる。
以上のように、本発明にかかる車両用情報伝達装置は、自動車製造産業において有用であり、特に、車体を利用した運転者への情報伝達に適している。
10 光源パネル
10a 光源
10b 拡散板
10c 軸部材
10d バネ
11 対物センサ
12 ドライバセンサ
13 車速センサ
14 ECU
14a リスク演算部
15 点灯制御部
16 透過制御部
20 フロントウインドウガラス
22 インストルメントパネル
31 虚像

Claims (5)

  1. 光を車体に照射して情報を伝達する車両用情報伝達装置であって、
    危険度に基づいて、前記光の周縁部から中心部までの輝度勾配を変えることで、前記光の拡散性を調整する調整手段を備え、
    前記調整手段は、危険度が高い場合における、前記光の周縁部から中心部までの輝度の変化量を、危険度が低い場合における、前記光の周縁部から中心部までの輝度の変化量よりも大きくし、
    前記調整手段は、或る位置または方向の確認を促す場合には前記拡散性を強くし、文字及び/又はアイコンを伝達する場合には前記拡散性を弱くすること、
    を特徴とする車両用情報伝達装置。
  2. 請求項1に記載の車両用情報伝達装置において、
    前記調整手段は、車速、道路形状、及び危険度の内の少なくとも何れかに基づいて、前記光の周縁部から中心部までの輝度勾配を変えることで、前記光の拡散性を調整すること、
    を特徴とする車両用情報伝達装置。
  3. 請求項2に記載の車両用情報伝達装置において、
    前記調整手段は、危険度に基づいて、前記光の周縁部から中心部までの距離に応じて、前記光の拡散性を調整すること、
    を特徴とする車両用情報伝達装置。
  4. 請求項に記載の車両用情報伝達装置において、
    前記調整手段は、前記文字及び/又は前記アイコンを伝達する場合には、車速に応じて前記拡散性を調整すること、
    を特徴とする車両用情報伝達装置。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の車両用情報伝達装置において、
    前記調整手段は、光源または光源に対して配置された導光部材と、前記光の拡散性を調整するための拡散板との距離を調整することで、前記光の拡散性を調整すること、
    を特徴とする車両用情報伝達装置。
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