JP5809938B2 - 釣糸ガイド及び、その釣糸ガイドを備える釣竿 - Google Patents
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[第1の実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る釣糸ガイドを備える釣竿の外観構成を示す図、図2は、第1の実施形態における釣糸ガイドの外観構成を示す図、図3は、釣糸ガイドの断面構造を説明するための図である。
本実施形態では、プレス成形するための金型21,22,23に対して、それぞれに複数の薄いプリプレグが積み重ねられた積層シート11,12,13を装填する。これらの金型の表面には、積層シートをセットするための凹部が設けられている。金型21,22への積層シート11,12の装填保持は、機械的部品例えば、金属ツメ等で保持させてもよいし、静電吸着等の電気的に保持させてもよい。尚、成形後に積層シートを外しやすいように剥離剤を塗布させてもよい。
前述した第1の実施形態では、分岐箇所に樹脂部材のみからなる分岐間隙部材14を差し入れる構成であったが、第1の変形例として、図7(a)に示すように、強化繊維15を含む分岐間隙部材16を用いてもよい。複数の強化繊維15は、分岐間隙部材16が延伸する方向に沿って入れられることにより、フレーム8の幅方向に強度を持たせる。
また第2の変形例として、図7(b)に示すように、分岐間隙部材として、強化繊維15を含むプリプレグ17を繊維の配列方向で三角形に葛折りして使用してもよい。又は、プリプレグ17を繊維の配列方向で細長く切断し重ねて使用してもよい。
本変形例によれば、前述した第1の実施形態に対して同様な効果を有し、更に、強化繊維により強度を増大させた釣糸ガイドを提供することができる。
図8は、第2の実施形態における釣糸ガイドにおける分岐箇所を拡大して示す図である。図9は、本実施形態における釣糸ガイドを形成するプレス成形について説明するための図である。本実施形態において、前述した第1の実施形態と同等の部位には、同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
図8に示すように、釣糸ガイド31の分岐箇所Aには、3つの積層シート11,12,13の各面の対向状態に合った形状、本実施形態では、略三角形状又は円形状に形成された空隙32を設けている。この空隙を設けることにより、分岐部が低剛性化して、変形しやすくなり、竿の曲がりに追随しやすく、且つ破損しにくい。
前述した第1の実施形態と同様に、プレス成形するための金型21,22,23の所定位置に、プリプレグが積み重ねられた積層シート11,12,13を装填する。次に、金型21,22,23を加工装置により図9に示すように、所定の位置で当接させる。その際に、各金型の凸部(先端部分)が対峙する箇所(分岐箇所)に挟み込まれるように、抜き型33を差し入れる。抜き型33は、断面が円形状(円柱状)を成すロッド部材であり、例えば、金属により形成されている。抜き型33を差し込んだ状態で金型21,22,23による加圧及び熱加工を行う。この熱処理において、抜き型33と積層シート11,12,13との隙間を埋めるように、各積層シートから樹脂が溶け出して充填される。
変形例として、金属製の抜き型33に代わって、内部が中空な三角柱形状の樹脂からなる型枠部材を用いてもよい。尚、型枠部材に用いる樹脂材料は、プリプレグに対する加熱硬化の際に、変形や溶解しない材料を選択する。また、塩等に対して耐腐食性を有する薄い金属を用いることも可能である。型枠部材は、中空な三角柱形状が好ましいが、これに限定されるものではなく、積層シートに面で接する形状であれば、他にも、中空な円、楕円などの中空な環形状であってもよい。
本変形例によれば、型枠部材を用いることにより、熱硬化されたプリプレグ成形品から抜き取らず、フレームの切り出しを行うことができる。これにより、製造工程が簡略化される。
図10は、第2の実施形態における釣糸ガイドにおける分岐箇所を拡大して示す図である。本実施形態において、前述した第1の実施形態と同等の部材には同じ参照符号を付してその説明を省略する。小型魚を釣魚対象とする釣竿においては、竿に掛かる負荷が比較的小さいため、釣糸ガイドに対しても、あまり強度を求められず、軽量化が最も要求される場合がある。
尚、上述した各実施形態は、2脚の固定部を備える釣糸ガイドについて説明したが、分岐箇所を有するガイドに対して適用することができ、これ以外として、竿先に取り付けられるトップガイドの分岐箇所に対しても同様に適用し、同等の効果を得ることができる。
更に、釣糸ガイドのフレームは、釣竿の材料に近い樹脂材料を使用して形成しているため、竿に固定した際に、竿の曲がりに追随して変形するため、金属フレームの釣糸ガイドに比べて、釣竿のしなやかな柔軟性を損なわずに、所望する竿の撓り具合を実現することができる。
更に、図12に示すように、一方の脚部が他方の脚部より分岐して伸び出る構成であってもよい。例えば、積層シート11と積層シート12により形成されるリング保持部(釣糸案内部)8aから伸び出た第1の脚部8cの途中から分岐して第2の脚部8bが設けられる。この場合、第1の脚部8cと第2の脚部8bとの間に分岐箇所Aが生じることとなる。このような構成においても、前述した第1乃至第3の実施形態を適用して、分岐箇所の空隙に樹脂部材が充填された又は、分岐箇所に画一形状の空隙が設けられた釣糸ガイドを提供できる。
(1)環状の釣糸案内部と、該釣糸案内部の端部から延伸し先端に固定部が設けられた第1の脚部と、前記釣糸案内部から分岐して延伸し先端に固定部が設けられた第2の脚部と、が一体的に構成される釣糸ガイドであって、
前記釣糸案内部及び前記第1の脚部を形成する、強化繊維を含む複数のシート状の合成樹脂が積層された第1の繊維強化樹脂層と、
前記釣糸案内部から前記分岐する箇所まで前記第1の繊維強化樹脂層と固着し、前記釣糸案内部及び前記第2の脚部を形成する前記合成樹脂が積層された第2の繊維強化樹脂層と、
前記第1の脚部から前記分岐する箇所を経て前記第2の脚部に至り、前記第1の繊維強化樹脂層と第2の繊維強化樹脂層とに固着される前記合成樹脂が積層された第3の繊維強化樹脂層と、を具備し、
前記第1の繊維強化樹脂層乃至前記第3の繊維強化樹脂層で囲まれる前記分岐する箇所に所定の形状を成す空隙が設けられていることを特徴とする釣糸ガイド。
(3)前記空隙は、前記第1の繊維強化樹脂層乃至前記第3の繊維強化樹脂層の熱硬化加工時に、前記分岐箇所に挿入され、加熱時に変形や溶解しない樹脂材料又は金属材料により形成されることを特徴とする前記(1)項に記載の釣糸ガイド。
Claims (5)
- 釣糸を案内する釣糸案内部と、該釣糸案内部の端部から一方に延伸し先端に固定部が設けられた第1の脚部と、前記釣糸案内部の端部又は前記第1の脚部のいずれかから分岐して他方に延伸し先端に固定部が設けられた第2の脚部と、が一体的に構成される釣糸ガイドであって、
前記釣糸案内部及び前記第1の脚部を形成する、強化繊維を含む複数のシート状の合成樹脂が積層された第1の繊維強化樹脂層と、
前記分岐する箇所まで前記第1の繊維強化樹脂層と固着し、前記釣糸案内部及び前記第2の脚部を形成する前記合成樹脂が積層された第2の繊維強化樹脂層と、
前記第1の脚部から前記分岐する箇所を経て前記第2の脚部に至り、前記第1の繊維強化樹脂層と第2の繊維強化樹脂層とに固着される前記合成樹脂が積層された第3の繊維強化樹脂層と、
前記第1の繊維強化樹脂層乃至前記第3の繊維強化樹脂層で囲まれる前記分岐する箇所内に位置する分岐間隙部材と、
を具備することを特徴とする釣糸ガイド。 - 釣糸を案内する釣糸案内部と、該釣糸案内部の端部から一方に延伸し先端に固定部が設けられた第1の脚部と、前記釣糸案内部の端部又は前記第1の脚部のいずれかから分岐して他方に延伸し先端に固定部が設けられた第2の脚部と、が一体的に構成される釣糸ガイドであって、
前記釣糸案内部及び前記第1の脚部を形成する、強化繊維を含む複数のシート状の合成樹脂が積層された第1の繊維強化樹脂層と、
前記釣糸案内部から前記分岐する箇所まで前記第1の繊維強化樹脂層と固着し、前記釣糸案内部及び前記第2の脚部を形成する前記合成樹脂が積層された第2の繊維強化樹脂層と、
前記第1の繊維強化樹脂層及び前記第2の繊維強化樹脂層における前記分岐する箇所に位置する分岐間隙部材と、
を具備することを特徴とする釣糸ガイド。 - 前記第3の繊維強化樹脂層において、前記第1の脚部から前記分岐する箇所を経て前記第2の脚部に至る曲がり半径は、前記第1の繊維強化樹脂層及び第2の繊維強化樹脂層のそれぞれの層厚よりも大きく、少なくとも前記第3の繊維強化樹脂層内の前記強化繊維に折れが生じないことを特徴とする請求項1に記載の釣糸ガイド。
- 前記分岐間隙部材は、複数の強化繊維が列状に配列されて熱硬化樹脂に含浸されたプリプレグにより形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣糸ガイド。
- 環状の釣糸案内部と、該釣糸案内部の環状端部から延伸し先端に固定部が設けられた第1の脚部と、前記釣糸案内部の環状端部又は前記第1の脚部のいずれかから分岐して延伸し先端に固定部が設けられた第2の脚部と、が一体的に構成される複数の釣糸ガイドが設けられた魚釣用釣竿であって、
前記釣糸ガイドは、
前記釣糸案内部及び前記第1の脚部を形成する、強化繊維を含む複数のシート状の合成樹脂が積層された第1の繊維強化樹脂層と、
前記釣糸案内部から前記分岐する箇所まで前記第1の繊維強化樹脂層と固着し、前記釣糸案内部及び前記第2の脚部を形成する前記合成樹脂が積層された第2の繊維強化樹脂層と、
前記第1の脚部から前記分岐する箇所を経て前記第2の脚部に至り、前記第1の繊維強化樹脂層と第2の繊維強化樹脂層とに固着される前記合成樹脂が積層された第3の繊維強化樹脂層と、
前記第1の繊維強化樹脂層乃至前記第3の繊維強化樹脂層で囲まれる前記分岐する箇所内に位置する分岐間隙部材と、で構成されることを特徴とする釣糸ガイドを備える釣竿。
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