JP5702012B2 - 釣糸ガイドの製造方法 - Google Patents

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本発明は、釣竿に装着されて釣糸を案内する釣糸ガイドの製造方法に関し、詳細には、釣糸が挿通されるガイドリングを保持するフレーム部分に特徴を有する釣糸ガイドの製造方法に関する。
従来、上記した釣糸ガイドは、釣竿の外周面に装着されるフレームと、フレームに止着され、実際に釣糸が挿通されるガイドリングとを備えた構成となっている。前記フレームは、例えば、特許文献1に記載されているように、ステンレスやチタン等の金属製の板材料をプレス加工することで一体形成するのが一般的となっており、フレームには、釣糸を挿通させるガイドリングを保持するためのリング保持部と、釣竿の外表面に装着するための固定部が一体形成されている。
特開2006−340661号
上記した公知技術では、フレームが金属材料で構成されているため、重量が重いとともに、撓み性等の性能が悪く、釣竿の性能の向上を図る上でネックとなっている。例えば、より軽量化が要求される釣竿では、上記したような釣糸ガイドを軸長方向に沿って多数装着すると、所望の性能が発揮できなくなってしまう。
また、釣糸ガイドは、釣竿に安定して保持されて、釣糸を安定して案内することが必要である。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、軽量化が図れ、撓み特性に優れるとともに、釣竿に安定して保持されて釣糸を安定して案内することができる釣糸ガイド製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、ガイドリングを取り付けるリング保持部と、前方側と後方側とにそれぞれ設けられて釣竿に装着される前方側固定部および後方側固定部とを設けたフレームを有して成る釣糸ガイドを製造する方法であって、前記リング保持部、前記前方側固定部、および、後方側固定部をそれぞれ形成するための屈曲部を形作るように、強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグを屈曲状態にして金型に配置する屈曲配置工程と、前記金型に対して屈曲配置された繊維強化プリプレグを加熱硬化して板状体を形成する板状体形成工程と、形成された板状体から前記フレームを形成するフレーム形成工程とを有することを特徴とする。
上記したように、本発明に係る釣糸ガイドのフレームは繊維強化プリプレグによって構成される。前記リング保持部、前記前方側固定部、および、後方側固定部をそれぞれ形成するための屈曲部は、最初に繊維強化プリプレグを屈曲状態にして金型に配置することから、この段階でフレームの基本的な形状が保形される。そして、所定の形状で保形された繊維強化プリプレグは、その後、加熱硬化処理されるため、特に屈曲部における内部残留応力の発生を効果的に防止でき、フレーム全体として軽量化を図りつつ、強度の向上、安定化が図れる。そして、そのようにして屈曲部が形成された板状体から、フレーム部分が形成され、最終的にガイドリングを止着することで釣糸ガイドが製造される。
また、このような製造方法によって形成される釣糸ガイドは、そのフレーム部分が、繊維強化樹脂により構成されているため、軽量化が図れるとともに撓み性の向上が図れ、このような構造の釣糸ガイドを装着した釣竿は、本来の特性を発揮し易くなる。また、フレームの前方側と後方側の両方に固定部が設けられるため、釣竿に安定して保持されて釣糸を安定して案内できる。
本発明によれば、軽量化が図れ、撓み特性に優れるとともに、釣竿に安定して保持されて釣糸を安定して案内することができる釣糸ガイド製造方法が得られるようになる。
本発明に係る釣糸ガイドの一構成例を示す斜視図。 本発明に係る釣糸ガイドの一構成例を示す縦断面図。 釣糸ガイドを釣竿(竿管)に装着した状態を示す、図1を矢印A方向から見た図。 (a)は金型上に配置される積層プリプレグシートの平面図、(b)は釣糸ガイドを構成するフレームを成形するための金型の構成例(積層プリプレグシートを挟み込んだ状態)を示す断面図。 図4の金型で成形された板状体からフレームを切り出す状態を示す斜視図。 フレーム部分におけるプリプレグの積層構造を示す断面図。 (a)は金型上に配置される積層プリプレグシートの平面図、(b)は釣糸ガイドを構成するフレームを成形するための変形例に係る金型の構成例(積層プリプレグシートを挟み込んだ状態)を示す断面図。 図7の金型で成形された板状体からフレームを切り出す状態を示す斜視図。 図7の金型によって成形された変形例に係る釣糸ガイドの縦断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る釣糸ガイド及びその製造方法の実施形態について説明する。
最初に、図1〜図3を参照して、本発明に係る釣糸ガイドの一構成例について説明する。これらの図において、図1は釣糸ガイドの斜視図、図2は釣糸ガイドの縦断面図、そして、図3は、釣糸ガイドを釣竿(竿管)に装着した状態を示す図であって、図1を矢印A方向から見た図である。なお、図1の矢印A方向は、釣糸ガイドが釣竿に装着された際、釣竿の軸長方向と一致しており、前方側固定部が穂先側で、後方側固定部が元竿側となるように取り付けられている。以下において、前側(前方側)とは穂先側を意味し、後側(後方側)とは基端側(元竿側)を意味するものとする。
釣糸ガイド1は、強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ(以下、プリプレグと称する)を前後方向に積層した複数の繊維強化樹脂層を有する積層材によって形成されたフレーム3を備えている(プリプレグの構成、積層態様、及びフレームの詳細な製造方法については後述する)。
前記フレーム3は、釣竿(竿管)40の外表面に取り付けられる前方側固定部5aおよび後方側固定部5bと、釣糸が挿通されるガイドリング6が取り付けられるリング保持部7と、リング保持部7と固定部5a,5bとの間を連結する前方側支脚部8aおよび後方側支脚部8bとを具備しており、前記リング保持部7の軸線方向(図1の矢印A方向;前後方向)における厚みよりも左右方向の幅が大きい板状に形成されている。なお、前方側固定部5aはリング保持部7の前方側に設けられ、後方側固定部5bはリング保持部7の後方側に設けられている。
また、本実施形態において、リング保持部7は、ガイドリング6を保持するための開口(貫通孔)7aを少なくとも一方の支脚部側すなわち前方側支脚部8aのフレーム部位に設けることによって形成される。また、後方側支脚部8bは、後方側固定部5bからリング保持部7へ向かって左右に分かれて延びる脚部材23,25から成り、脚部材23,25間には釣糸が通過できる間隙27(通孔)が形成される。なお、後方側支脚部8bは、釣糸が通過できない(間隙27が無い)閉塞壁として形成することもできる。その場合には、釣糸ガイド1を中通し竿のエントランスガイド(釣糸を釣竿の内孔へ導入するためのガイド)として使用できる。また、間隙27(通孔)にもガイドリング(図示せず)を設けて前方側に加えて後方側支脚部8bにもリング保持部を形成して、前後一対のガイドリングを保持しても良い。
前方側および後方側固定部5a,5bはそれぞれ、フレームの下端において、釣竿の表面に固定される部位(足部とも称される)であり、本実施形態では、釣糸ガイド1の前後方向に延びる板状の釣竿取り付け用の突片で釣糸ガイドを釣竿に取り付けた時には釣竿の軸長方向に延び、その裏側の当接面19,21が釣竿の表面に載置された状態で、例えば糸70を巻き付けた後にその外側に接着剤72を塗布することによって固定される(図2参照)。なお、それぞれの固定部5a,5bは1本足や2本足など、様々な形状をとることができる。
前記リング保持部7は、釣竿の表面から離間した状態で釣糸を案内させるべく、ガイドリング6を止着させる部位である。リング保持部7には、ガイドリング6を嵌入、固定させるための開口7aが形成されており、全体として略円形の外形状を備えている。なお、開口に嵌入されるガイドリング6は、リング状に構成され、その内周面である釣糸案内面6a部分での摺動抵抗が小さい部材、例えば、チタン、アルミ、SUS、セラミックス等によって形成されている。このガイドリング6は、フレーム3が前記プリプレグによって一体形成された後、リング保持部7に形成された開口7aに対して嵌入、固定される。
また、前方側支脚部8aは、ガイドリング6を釣竿の表面から離間させるように、前方側固定部5aとリング保持部7とを連結する部位である。この前方側支脚部8aは、釣糸ガイドを正面(釣竿の軸長方向)から見た際の鉛直方向Xに沿うように形成しても良いし、鉛直方向Xに対して傾斜するように形成しても良い。また、左右に分けて一対の支脚部を設けるなど、複数の支脚部を形成しても良い。なお、後方側支脚部8bは、本実施形態ではリング保持部7を有していないが、後述するように前方側支脚部8aと協働してガイドリング6を保持するリング保持部7を形成しても良い。
前記フレーム3には、少なくとも1つ以上の屈曲部が形成されている。本実施形態では、固定部5a,5bと支脚部8a、8bとの間の境界部分に第1屈曲部(固定部5a,5bの端部から支脚部8a,8bに向けて立ち上がる屈曲部)10a,10cが形成されており(つまり、フレーム3は、リング保持部7の前方側の固定部5aおよび後方側の固定部5bのそれぞれから支脚部8a,8bに向けて立ち上がる屈曲部10a,10cを有する)、さらに、前方側支脚部8aのリング保持部7側に、第1屈曲部よりも緩やかに屈曲した第2屈曲部10bが形成されている。また、リング保持部7と後方側支脚部8bとの移行部にも第3の屈曲部10dが形成される。この屈曲部10dは、前方側支脚部8aと後方側支脚部8bとの間に立ち上がり方向(上昇方向)から下降方向に変移する屈曲部で、フレーム3の前後方向中央側で上下に折り返すように形成され、ガイドリング保持部7は、フレーム3の屈曲部10dの前方側に形成されている。なお、ガイドリング保持部を屈曲部10dの後方側(後方側支脚部8b側)に設けてガイドリングを保持するなど、少なくともいずれか一方にガイドリング保持部を設ければよく、また、前後の両方にガイドリング保持部を設けて一対のガイドリングを保持しても良い。なお、前記境界部分とは、実際に釣竿の外表面に対して固定状態となる固定部5a,5bの端部から、リング保持部7または支脚部8a,8bに向けて立ち上がる領域が該当する。また、フレーム3の前後中央側の上端にて前方側支脚部8aから後方側支脚部8bに折り返すように形成した屈曲部10dがフレーム3の中で最も急な屈曲部である。
フレーム3に上記したような屈曲部を形成する場合、特に、前方側支脚部8aに第2屈曲部10bを形成しておくことで、フレーム全体として、屈曲させることによる曲げ角度を段階的に設定することが可能となり、応力集中を分散させて強度を向上することが可能となる。また、上記のようにフレーム3に複数の屈曲部10a,10b,10c,10dを形成するのであれば、固定部5a,5bと支脚部8a,8bとの間の境界部分、又はその近傍に形成される屈曲部(図において、第1屈曲部10a,10cが対応する)よりも、前方側支脚部8aに形成される屈曲部(図において、第2屈曲部10bが対応する)の屈曲角度を小さく設定することが好ましい。具体的には、固定部5a,5bと支脚部8a,8bとの間の境界部分、又はその近傍に形成される屈曲部の屈曲角度θ1,θ1’は、30〜90度の範囲とし、前方側支脚部8aに形成される屈曲部10bの屈曲角度θ2は、それよりも小さい角度(θ1,θ1’>θ2)で0〜45度の範囲とし、両角度(θ1およびθ2またはθ1’およびθ2)を合わせたときに30度以上、100度以下にすることが好ましい。
なお、図2に示すように、屈曲角度は、屈曲した部分の前後において、接線同士が交差する角度によって定義される。上記したように、フレームに屈曲部10a,10b,10cを形成した場合、その角度の関係は、上記のように設定されることが好ましい。また、固定部5a5bとリング保持部7との間の屈曲角度(固定部5a,5bの下面接線とリング保持部7との交差する角度)θ3については、30〜100度の範囲で設定されることが好ましい。さらに、上記した支脚部8aについては、2つの屈曲部10a,10b間は直線状に形成されていたが、2つの屈曲部10a,10b間を、所定の曲面を有する湾曲状に形成しても良いし、支脚部全体を湾曲面で構成しても良い。
このような角度関係となるように屈曲部を形成しておくことで、特定屈曲部への応力集中を防止でき、強度の安定化が図れる。
上記したようなフレームに形成される屈曲部10a,10b,10c,10dは、応力集中して破損等し易い領域となっているが、後述するような製造方法、及びプリプレグの構成を用いることで、比強度、及び比剛性の向上が図られている。なお、屈曲部に補強層を設け、釣糸による負荷が作用しても損傷などがし難いように構成しても良い。ここで、補強層とは、釣糸ガイドを釣竿40に取り付けたときに、フレーム3のその前後方向の曲げ剛性を高め、負荷により屈曲部が撓んだときの曲げ角度の変化が小さくなるよう補強する層であり、積層状態の繊維強化樹脂層を構成している複数のプリプレグの内、いずれかのプリプレグに前方側固定部5aから後方側固定部5bへフレーム3に沿って延びる強化繊維が含まれた構成となっているか又は周方向の強化繊維を有する補強片を設けていれば良い。
前記フレーム3は、予め上記したような構成の屈曲部を形成した状態のプリプレグ(加熱成形後は板状体となっている)から、プレス加工等によって形成されるが、この際、所定の外形を有するように形成される。本実施形態では、図1に示すように、前方側固定部5aの端部から第1屈曲部10aを介して立ち上がる前方側支脚部8aは、上方に移行するに従って次第に幅広となっており、ガイドリング6が取着される開口7aが形成された略円形のリング保持部7に一体的に連結される。なお、前方側支脚部8aには、軽量化を図るために、開口(肉抜き)8aを形成しておいても良い。
次に、上記したような形態のフレーム3を形成する方法について、図4〜図6を参照しながら説明する。なお、最初に、全体的な製造工程について説明し、次に、プリプレグの積層状態、及び積層されるプリプレグの強化繊維の配列状態について説明する。
上記したように、フレーム3は、強化繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグを、前後方向(釣糸挿通方向;図1の矢印A方向)に、順に複数枚積層することで形成される。この場合、プリプレグは、例えば、炭素繊維やガラス繊維などの強化繊維が所定の方向に引き揃えられた状態、或いは編成されたシート状に構成されており、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)や熱可塑性樹脂(例えば、ナイロン)をマトリックス樹脂として含浸した構成となっている。なお、フレーム3は、複数の繊維強化樹脂層によって構成されるが、上記した屈曲部が補強されるよう、補強層を含んでいても良い。
最初、上記したようなプリプレグを所定形状に裁断し、これを複数層となるように重ね合わせる。重ね合わせるプリプレグの枚数(層数)や、個々のプリプレグの構成については特に限定されることはないが、上記したように、フレーム3に屈曲部10a,10b,10c,10dを形成すること、使用時においてフレーム3には負荷が加わること、装着される釣竿の特性や装着部分等を考慮し、プリプレグの種類や重ねる条件が任意に調整される。
このように複数枚積層されるプリプレグは、図4に示すような金型50にセットされる。本実施形態の金型50は、上下に型割りされる上型51と下型52によって構成されており、積層されたプリプレグ(積層材20)は、下型52の所定位置にセットされる。上型51と下型52との間には、積層材20がセットされる位置に応じて空洞部50aが形成されており、その表面領域には、離型剤がコーティングされている。なお、図4の(a)の積層プリプレグシートは、下型52上に載置された状態の平面図として描かれているが、実際には左右に長く延びているものである。
上記金型50を構成する上型51は凹状、下型52は凸状に構成されており、両者を押圧した際にフレーム3が形成されるように、両者の間に前記空洞部50a(この空洞部50aについては、フレーム3の肉厚に対応している)50aが形成されている。そして、下型52には、前記積層材20を載置した際、上記した屈曲部10a,10b,10c,10dに対応する位置に、屈曲形成凹部52a,52b,52cおよび屈曲形成凸部52dが形成され、上型51には、屈曲形成凹部52a,52b,52cおよび屈曲形成凸部52dに対応して屈曲形成凸部51a,51b、51cおよび屈曲形成凹部51dが形成されている。
なお、前記積層材20は、一度に全体を重ね合わせた状態で下型にセットしても良いし、1枚づつセットする等、複数回に分けて積層しても良い。このように複数回に分けることにより、強化繊維の動きを少なくして、精度良く下型52の所定位置にセットすることもできる。本実施形態では、上記のように、金型50を上下割りにしているため、積層材20は下型52に載置して、金型の形状に合わせて所定形状に保持する。もちろん、金型については、一例を示したに過ぎず、型割りの方向については、左右方向としたり、傾斜方向にする等、任意の形態にすることが可能である。
そして、積層材20を下型52にセットした後、積層材20を加圧し固定する。この加圧、固定については、上型51によって締め付けしても良いし、手や押圧具で押し付けても良い。この段階で、前記屈曲部を含め、成形後のフレーム形状に相当する形が保持され、これにより、成形後の内部残留応力の発生を防止でき、強度の向上、及び安定化が図れるようになる(この段階では、各プリプレグは未硬化状態(仮キュア後を含む)であり、屈曲部は加熱硬化前に形成されることとなる)。
その後、加熱工程を施し、マトリックス樹脂を硬化して成形した後、成形品(屈曲部を有する板状体30となっている)を金型50から取り出す。
なお、上記した屈曲部を金型50で押えて加熱硬化するときに、その屈曲部は、その前後の領域よりも相対的に強く加圧することが好ましい。このように、屈曲部の領域を強く加圧することで、成形されたフレームの屈曲部(10a,10b,10c,10d)のボイドを防止することができ、強度の向上、及び安定化が図れるようになる。また、これに伴い、成形されたフレーム3の屈曲部10a,10b,10c,10dは、その前後の領域(固定部や支脚部)よりも繊維比率を高くすることができるので、破損等しやすい屈曲部を強化することが可能となる。
次に、板状体30から所定の形状となるようにフレーム3を切り出す(板状体30から不要部分を削除(破壊)してフレーム3を取り出す(残す))。上記したように、プリプレグは、加熱硬化処理後に屈曲部が形成された板状体となっているため、プレス加工による切り出し、液体(ウォータージェット等)による切り出し、或いは刃具(エンドミル等)による切り出し等、任意の方法を採用することで、図5に示すように、1枚の板状体30から複数のフレーム3を切り出すことが可能となり、軽量で高強度の釣糸ガイドを効率良く製造することが可能となる。
なお、この加工時において、フレーム3の基本的な外形状、すなわち、開口7aを有するリング保持部7、脚部材23,25および間隙27を有する支脚部8b等を同時に形成することが好ましいが、これらを別々の工程で形成しても良い。また、前記板状体30に関しては、一枚の単純な平面形状に限らず、積層厚さを位置によって変化させたり、板状部分が複数方向に延びる形状(T字形状や逆Y字形状等)としたり、曲面形状を含んでいたり、更には、複数の板状の部分が組み合わされていても良い。
次に、必要に応じて細部加工を施す。この細部加工は、例えば、固定部5a,5bの形状を釣竿に載置し易いように曲面状に形成したり、糸巻き・糸止めし易いように、固定部の端部を研磨等することが該当する。
次に、フレーム3の表面処理を施す。例えば、バレル加工を施すことで、表面のバリを除去すると共に、表面の光沢が得られる程度に仕上げ研磨を施す。この研磨の程度については、釣糸ガイド1のサイズや形状、材質特性などによって研磨剤や研磨時間などを任意に調整することが可能である。このようなバレル加工を施すことにより、強化繊維を切断することなく、フレーム3を研磨することが可能となり、強度の安定化が図れると共に、外観の優れた釣糸ガイドとすることが可能となる。
なお、このような研磨工程を施すに際しては、フレーム3の表面に強化繊維が一部露出しマトリックス樹脂が一部残るように研磨することが好ましい。こうすることで、研磨表面の光沢をより一層向上することが可能となる。フレーム3の側面は複数の繊維強化樹脂層の端部が面一になるように研磨することで層間剥離を防止することができる。
次に、必要に応じて、フレーム3の全体又は一部分に被膜を形成する。例えば、外観向上やフレーム本体の保護のために塗装を行なうことや、金属やセラミックスを蒸着等することも可能である。
そして、上記したように形成されたフレームの開口7aの部分にガイドリング6を取り付ける。ガイドリング6の取り付け方法は、圧入や接着、カーリング、その他、任意の固定方法を採用することが可能である。
上記したような製造方法によって形成される釣糸ガイド1によれば、金属製のものと比較して、重量が軽くなり、更には、比強度、比剛性、及び撓み性に優れた構成とすることが可能となる。このため、そのような釣糸ガイドを多数個装着しても釣竿全体が重量化することはなく、釣竿の性能が向上する。特に、穂先竿のような部分では、より軽量化が図れることから、繊細な当たりを感知し易くなり、より釣竿の性能の向上を図ることが可能となる。更に、リング保持部7の前方側と後方側の両方に固定部5a,5bが設けられるため、釣竿に安定して保持されて釣糸を安定して案内できる。
次に、上記したようなプリプレグによってフレーム3を形成するに際して、そのプリプレグの好ましい配置態様等について説明する。
本実施形態のフレーム3は、強化繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグを積層した複数の繊維強化樹脂層から構成されている。本実施形態では、図6に示すように、釣竿の軸長方向に沿って強化繊維を引き揃えた軸長方向繊維樹脂層21と、釣竿の軸長方向に対して所定の角度を有する交差方向に強化繊維を引き揃えた斜向繊維樹脂層22a,22bと、強化繊維を編成した織布層23と、を有している。これらのそれぞれのプリプレグで形成された繊維強化樹脂層は、前方側固定部5aから後方側固定部5bへわたって連続して延びている。
具体的には、本実施形態では、フレーム3の厚さの中間位置となる中立軸エリア(図6において、中立軸をXで示す)に、強化繊維を軸長方向に引き揃えたプリプレグによって軸長方向繊維樹脂層21が配設され、その外側(両側)に、軸長方向に対して所定の角度(傾斜角度は任意であるが15〜75度が好ましく、より好ましくは30〜60度)に強化繊維を引き揃えたプリプレグによって斜向繊維樹脂層22a,22bが配設され、さらに、最外層(両側の全面となっているが部分的に最外となる領域でも良い)に強化繊維を編成したプリプレグによって織布層23が配設されている。なお、前記軸長方向繊維樹脂層21は、複数層(1層〜4層)あっても良い。また、前記斜向繊維樹脂層22a,22bについては、夫々の層における強化繊維の指向方向は異なっていても良い。
このように、繊維強化樹脂製の釣糸ガイドを形成するに際しては、フレーム自体を正面視または平面視した際、少なくとも三方向に強化繊維が指向した状態となるようなプリプレグを選択し、積層することが好ましい。すなわち、強化繊維の指向方向を三方向以上とすることで、効率良く、軽量で強度的に優れた釣糸ガイドを形成することが可能となる。
また、上記したプリプレグの配置構成のように、フレーム3の最外層には、織布層23を配設することが好ましい。これは、フレーム3の表面は、他物が当たり易く、剥離などし易い部分であること、及び、実釣時において、釣糸の張力によってフレームが撓む等、フレーム端部から強化繊維が剥離したり、破損する可能性があることから、この表面領域に強化繊維が編成された織布層を配設しておくことで、強化繊維の裂けや剥離が効果的に防止でき、強度の向上、及び安定化が図れるようになる。
このような織布層23を配設することで、より確実に強化繊維が剥離、破損することを防止でき、強度の向上、及び安定化が図れるようになる。また、屈曲部10a,10b,10c,10dについても相対的に強化することができ、軽量で強度バランスに優れた釣糸ガイドとすることが可能となる。もちろん、上記した織布層23の網目の幅については、固定部5a,5bやリング保持部7の領域においても、同様にそれらの部分での最小幅よりも小さくすることが好ましい。
また、上記した構成のように、フレーム3の中間層領域には、軸長方向繊維樹脂層21を配設することが好ましい。これにより、フレーム3に対し、軸長方向に沿って釣糸の張力等によって撓み力が作用しても、その方向の比剛性を、軽量化を図りながら効率良く高めておくことが可能となる。
また、屈曲部10a,10b,10c,10dについては、その前後の領域よりも繊維比率を高くしておくことが好ましい。例えば、上記した工程で説明したように、加熱成形時に屈曲部の領域の押圧力を高くすることで、樹脂が流出して屈曲部の繊維比率を高くすることが可能であり、このように構成することで、負荷が作用してフレームが撓んでも破損し難い釣糸ガイドにすることが可能となる。
図7〜図9には前述した実施形態の変形例が示されている。この変形例では、後方側支脚部8bにもガイドリング6を保持するため開口7bを設けて(図9参照)、前方側支脚部8aと後方側支脚部8bとが協働してガイドリング6を保持するリング保持部7を形成している。すなわち、前方側支脚部8aと後方側支脚部8bとに跨ってリング保持部7が形成されている(前方側支脚部8aと後方側支脚部8bとに跨ってガイドリング6が保持される;図9参照)。そのため、前方側の第1の屈曲部10aと後方側の第1の屈曲部10cのそれぞれから立ち上がる前方側支脚部8aの部位と後方側支脚部8bの部位とが互いに当接(接合)して一体化した状態でフレーム3が成形される。この場合、この支脚部接合型のフレーム3を効率良く容易に成形するため、フレーム3を成形する金型は、図7に示されるように、右上金型51Aと、左上金型51Bと、下金型52とによって構成されてもよい。なお、これらの金型によって成形される支脚部接合型の板状体30が図8に示されている。なお、前方側支脚部8aと後方側支脚部8bとを互いに近設し(接合しないで)両者でガイドリング6を保持するようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した構成に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
本発明は、釣糸ガイド1を構成するフレーム部分を、繊維強化プリプレグで構成すると共に、比強度、比剛性等を高め、特に、屈曲部の領域で破損等が生じないように、上述したような製造方法、及びプリプレグの配置態様を用いたことに特徴がある。上記したフレームを構成するプリプレグについては、強化繊維の種類や弾性率、樹脂含浸量、肉厚などの構成、及び積層状態等については、実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
また、釣糸ガイド1は、釣竿に対して糸止め等によって固定される構成を説明したが、例えば、釣竿に対して摺動可能に外嵌される遊動ガイドとして構成されていても良い。このような遊動ガイドであれば、固定部を管状に形成し、上記したフレーム3に屈曲部10a,10b,10cを形成しない構成であっても良い。
また、上記したように、フレームを構成するプリプレグは、積層した状態において、正面視または平面視した際に強化繊維の指向方向が三方向以上となっていれば、軽量化を図りつつ、効率的に強度を向上することが可能となるが、各層を構成するプリプレグの強化繊維の指向方向や、その積層位置については特に限定されることはなく、適宜変形することが可能である。この場合、上述したように、フレームの最外層については、破損などが効果的に防止できるように、織布層を配設しておくことが好ましい。
また、フレームは、繊維強化樹脂層の中央に対する両側の繊維強化樹脂層が外層に向かって繊維方向が互いに対称方向となるように積層されてもよい。また、フレームは、繊維強化樹脂層の中央に対して一方向側と他方向側に、フレームの長手軸(フレームの延設方向)に対して互いに反対方向に強化繊維が傾斜した斜向繊維強化樹脂層を備えてもよい。更に、フレームは、該フレームの厚さ方向(前後方向)における中間位置となる中立軸領域に、強化繊維を軸長方向(フレームの延設方向)に配設し、前記中立軸領域の外側に、強化繊維を前記軸長方向に対して交差する方向に配設してもよい。また、フレームの側面は、該側面に現れる複数の繊維強化樹脂層を面一に形成してもよい。
1 釣糸ガイド
3 フレーム
5a,5b 固定部
6 ガイドリング
7 リング保持部
8a,8b 支脚部
10a,10b,10c,10d 屈曲部

Claims (7)

  1. ガイドリングを取り付けるリング保持部と、前方側と後方側とにそれぞれ設けられて釣竿に装着される前方側固定部および後方側固定部とを設けたフレームを有して成る釣糸ガイドを製造する方法であって、
    前記リング保持部、前記前方側固定部、および、後方側固定部をそれぞれ形成するための屈曲部を形作るように、強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグを屈曲状態にして金型に配置する屈曲配置工程と、
    前記金型に対して屈曲配置された繊維強化プリプレグを加熱硬化して板状体を形成する板状体形成工程と、
    形成された板状体から前記フレームを形成するフレーム形成工程と、
    を有することを特徴とする釣糸ガイドの製造方法。
  2. 前記フレーム形成工程は、プレス加工、又は、液体もしくは刃具による切り出し加工であることを特徴とする請求項1に記載の釣糸ガイドの製造方法。
  3. 前記屈曲部を補強層によって補強することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣糸ガイドの製造方法。
  4. 前記金型は、前記繊維強化プリプレグを間に挟んで互いに押圧される凹状の上型と凸状の下型とから構成され、前記下型には、前記繊維強化プリプレグを載置した際、前記繊維強化プリプレグの前記屈曲部に対応する位置に、屈曲形成凹部および屈曲形成凸部が形成され、前記上型には、前記屈曲形成凹部および前記屈曲形成凸部に対応して屈曲形成凸部および屈曲形成凹部が形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の釣糸ガイドの製造方法。
  5. 前記繊維強化プリプレグが複数のプリプレグを重ね合わせて形成され、前記屈曲配置工程では、前記金型に複数回に分けてプリプレグが積層されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の釣糸ガイドの製造方法。
  6. 前記フレームの表面に強化繊維が一部露出するように前記フレームの表面を研磨する研磨工程を更に有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の釣糸ガイドの製造方法。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の製造方法によって製造される釣糸ガイド。
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