JP5805941B2 - フェルール、及び、フェルールと光ファイバとの接着固定構造 - Google Patents

フェルール、及び、フェルールと光ファイバとの接着固定構造 Download PDF

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本発明は、光ファイバ相互を光学的に接続(以下、接続と略記する)する際、又は光ファイバと機器とを接続する際に用いられるフェルールに関する。また、フェルールと光ファイバとを接着・固定する構造に関する。
通信業界はもとより自動車業界においても、安全性・快適性・環境性が要求されている。このような要求に応えるために、電気配線を光配線に替えることが行われている。光配線は、信号伝送に光ファイバを使用する配線構造のものである。光配線は、高速化・大容量化・低ノイズ化・軽量化を図ることが可能であるという特徴を有している。
光ファイバの使用本数が増えると、これに伴い接続箇所も増えることになる。接続箇所においては、光コネクタが用いられている。光コネクタは、光ファイバの端末にフェルールを固定した後、このフェルールの先端面から露出する光ファイバ端面同士を対向させるような構造を有している。光コネクタの構造は、接続に関して低損失・高信頼性を確保できることが大切である。低損失・高信頼性を確保できるようにするためには、例えばピストニング現象を防止することが有効である。ピストニング現象は、光ファイバがフェルール先端面より引き込んだり突き出したりする現象である。光ファイバの引き込み・突き出しは、光ファイバとこの光ファイバ端末に接着固定されたフェルールとの間に材質の違い(線膨張率差)があるからであり、時間が経つと、また、温度変化が大きいと起こる確率が高くなる。この他、接着剤による固着強度が低い場合も起こる確率が高くなる。
以下、ピストニング現象のうち、光ファイバの引き込みについて図面を参照しながら説明をする。
図4(a)において、引用符号1は光ファイバを示している。この光ファイバ1には、ジャケット2が設けられている。ジャケット2は所定長さで皮剥されており、光ファイバ1の端末部分が露出するようになっている。引用符号3はフェルールを示している。このフェルール3は略円筒状となる形状であって、フェルール側面4と、フェルール先端面5と、フェルール後端面6と、光ファイバ挿通孔7とを有している。
フェルール側面4は、フェルール先端面5側が小径となり、フェルール後端面6側が大径となる段付きの外周面となるように形成されている。光ファイバ挿通孔7は、フェルール先端面5からフェルール後端面6にかけて貫通するように形成されている。光ファイバ挿通孔7は、フェルール先端面5に開口する先端側挿通孔8と、この先端側挿通孔8よりも大径となる中間位置挿通孔9と、中間位置挿通孔9よりも大径となり且つフェルール後端面6に開口する後端側挿通孔10と、先端側挿通孔8及び中間位置挿通孔9を繋ぐテーパ部11と、中間位置挿通孔9及び後端側挿通孔10を繋ぐテーパ部12とを有するように形成されている。
上記構成及び構造において、光ファイバ1の端末部分にフェルール3を設けるには、先ず、フェルール後端面6側から光ファイバ挿通孔7に接着剤13を流し込み、次に、光ファイバ挿通孔7に光ファイバ1を挿入し、この後に接着剤13を硬化させて光ファイバ1を接着固定し、最後にフェルール先端面5から突出した光ファイバ1を所望の精度で研磨して光ファイバ端面14とフェルール先端面5とを面一にする作業を行えばよい。
図4(b)において、光ファイバ1(光ファイバ端面14)がフェルール先端面5よりも引き込んだ状態となるピストニング現象が起こると、フェルール先端面5に対向する図示しない接続相手側フェルール先端面に露出する光ファイバ端面(図示省略)からの距離が大きくなり、この結果、損失が大きくなる。
上記損失を数値で具体化すると、例えば、開口率NA=0.2、光ファイバ直径=230μm、引き込み量=100μmの場合、1dB以上の損失となる。尚、このような損失となる接続箇所が増えれば増えるほど、伝送システムとしての成立が困難になるという虞を有している。
ところで、下記特許文献1、2にはピストニング現象が起こり難い構造が開示されている。
下記特許文献1において、フェルールの光ファイバ挿通孔には雌ネジが設けられており、このようなフェルールに対して光ファイバを挿入すると、挿入過程で光ファイバを覆うジャケットが雌ネジにねじ込まれるような構造になっている。下記特許文献1においては、ジャケットの雌ネジへのねじ込みを含んで光ファイバとフェルールとを固定することから、ピストニング現象の起こり難い構造となっている。尚、ジャケットの端部には、ねじ込みをし易くするためのテーパが周設されている。
下記特許文献2において、フェルールはアウターフェルールとインナーフェルールとを有するとともに保持力増加構造を有して構成されており、インナーフェルールをアウターフェルールに挿入すると、この挿入過程で保持力増加構造により光ファイバが保持されるような構造になっている。下記特許文献2においては、光ファイバに対する保持力を増加させて光ファイバとフェルールとを固定することから、ピストニング現象の起こり難い構造になっている。
特開2006−106648号公報 特開平6−109950号公報
特許文献1の開示技術にあっては、次のような問題点を有している。すなわち、ジャケットをねじ込むようにして光ファイバをフェルールに挿入する必要があることから、光ファイバに対し捻り応力が掛かってしまう虞があり、何らかの影響を受けてしまうという問題点を有している。この他、フェルールの光ファイバ挿通孔に雌ネジを設ける構造は、複雑な構造になるのは勿論のこと、フェルールの材質によっては雌ネジを設けることが困難になることから、量産に不向きであるという問題点を有している。さらには、ジャケットのねじ込みをし易くするために、ジャケットの端部にテーパを周設する必要があることから、光ファイバ側での作業工数の増大に繋がってしまうという問題点を有している。
また、特許文献2の開示技術にあっては、次のような問題点を有している。すなわち、フェルールをアウターフェルールとインナーフェルールの二部品構成にしていることから、部品点数の増大に繋がってしまうという問題点を有している。この他、インナーフェルールをアウターフェルールに挿入する必要があることから、複雑な構造になるのは勿論のこと、挿入時における作業工数の増大に繋がってしまうという問題点や、径方向の大型化に繋がってしまうという問題点を有している。径方向の大型化は、光コネクタの大型化に繋がるとともに多くの実装面積を必要とするという問題点を有している。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、ピストニング現象を防止して低損失・高信頼性を確保することが可能であるとともに、構造が複雑化・大型化することもなく、さらには量産性が良好で工数低減も図ることが可能なフェルールを提供することを課題とする。また、フェルールと光ファイバとの接着固定構造も提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明のフェルールは、光ファイバの径と略等しい径で形成され、フェルールの先端面を開口する先端側挿通孔と、前記先端側挿通孔よりも大きくかつ前記光ファイバの被覆よりも大きな径で形成された中間位置挿通孔と、前記中間位置挿通孔よりも大きな径で形成され、前記フェルールの後端面を開口する後端側挿通孔と、前記先端側挿通孔と前記中間位置挿通孔を繋ぐように傾斜する第1のテーパ部と、前記中間位置挿通孔と前記後端側挿通孔を繋ぐように傾斜する第2のテーパ部とを有し、前記先端側挿通孔、前記第1のテーパ部、前記中間位置挿通孔、前記第2のテーパ部および前記後端側挿通孔の順に位置し、前記フェルールにおける前記先端面から前記後端面に向かって貫通する光ファイバ挿通孔を備え、前記フェルールの側面から前記第1のテーパ部に向かって貫通し、該フェルールの中心軸と直交して放射状に延び等間隔に複数の接着剤用貫通孔を設けたことを特徴とする。
また、請求項2記載の本発明のフェルールは、請求項1に記載のフェルールにおいて、さらに、前記フェルールの先端面を凹ませるように形成されており、前記先端側挿通孔に導通する接着剤溜まりを有することを特徴とする。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の本発明のフェルールと光ファイバとの接着固定構造は、請求項1又は請求項2に記載のフェルールと該フェルールに挿通された前記光ファイバとを固定する接着剤を、前記フェルールにおける前記光ファイバ挿通孔及び前記接着剤用貫通孔に充填することを特徴とする。
請求項1に記載された本発明によれば、接着剤用貫通孔を有するフェルールであり、接着剤用貫通孔はフェルール側面から光ファイバ挿通孔にかけて貫通する形状であることから、接着剤用貫通孔の分だけ接着剤による固着強度を高めることができるという効果を奏する。従って、ピストニング現象を防止して低損失・高信頼性を確保することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、上記の如く接着剤用貫通孔を有するフェルールであり、接着剤用貫通孔はフェルール側面から光ファイバ挿通孔にかけて貫通する形状であることから、上記効果に加えて、フェルールの構造を複雑化・大型化しないという効果や、フェルールの量産性を良好にすることができるという効果を奏する。さらに、本発明によれば、フェルールが単体構造のものであることから、部品点数を少なくできるのは勿論のこと、作業工数の低減を図ることもできるという効果を奏する。さらにまた、本発明によれば、光ファイバ側での追加工を必要としない構造のフェルールにすることができるという効果や、作業工数の低減を図ることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、請求項1又は請求項2に記載のフェルールを用いることから、ピストニング現象を防止して低損失・高信頼性を確保することが可能なフェルールと光ファイバとの接着固定構造を提供することができるという効果を奏する。
本発明のフェルール及び接着固定構造を含む、光ファイバ端末のフェルールを示す図であり、(a)は先端側の拡大斜視図、(b)は軸方向の断面図、(c)は軸直交方向の断面図である(実施例1)。 本発明の他の例となるフェルール及び接着固定構造を含む、光ファイバ端末のフェルールを示す図であり、(a)は先端側の拡大斜視図、(b)は軸方向の断面図、(c)は軸直交方向の断面図である(実施例2)。 本発明の他の例となるフェルール及び接着固定構造を含む、光ファイバ端末のフェルールを示す図であり、(a)は先端側の拡大斜視図、(b)は軸方向の断面図である(実施例3)。 ピストニング現象のうちの光ファイバの引き込みについての説明図であり、(a)は引き込みが起こる前の状態を示す軸方向の断面図、(b)引き込みが起きた後の状態を示す軸方向の断面図である。
フェルールは、フェルール側面から光ファイバ挿通孔にかけて貫通する接着剤用貫通孔を有する。この接着剤用貫通孔と光ファイバ挿通孔とに接着剤を充填することにより、フェルールとこのフェルールに挿通された光ファイバとを固定する。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明のフェルール及び接着固定構造を含む、光ファイバ端末のフェルールを示す図であり、(a)は先端側の拡大斜視図、(b)は軸方向の断面図、(c)は軸直交方向の断面図である。
図1において、引用符号21はガラス製又はプラスチック製の光ファイバを示している。この光ファイバ21の外側には、被覆としてのジャケット22が設けられている。ジャケット22は、所定長さで皮剥されており、光ファイバ21の端末部分が露出するような加工状態になっている。光ファイバ21は、ここでは公知のものが用いられている。
引用符号23はセラミック材料製、樹脂材料製、又は金属材料製のフェルールを示している。このフェルール23は、略円筒状となる形状であって、フェルール側面24と、フェルール先端面25と、フェルール後端面26と、光ファイバ挿通孔27と、本発明の特徴部分となる接着剤用貫通孔28とを有している。
本実施例のフェルール23は、液晶ポリマーにより成形されたものが用いられている(材質は特に限定されないものとする。材質の一例としては、例えばジルコニアが挙げられるものとする)。
フェルール側面24は、フェルール先端面25側が小径の小径側面29となるとともに、フェルール後端面26側が大径の大径側面30となり、さらに中間に段付き部31を有する、図示のような段付き形状の外周面となるように形成されている。小径側面29とフェルール先端面25との間には、テーパ部32が形成されている。
フェルール先端面25は、平坦な面となるように、また、円形の面となるように形成されている。フェルール先端面25は、この中心がフェルール23の中心軸位置に一致するように形成されている。
フェルール後端面26は、フェルール先端面25の反対側に位置する面として形成されている。また、フェルール後端面26は、光ファイバ21の挿入開始側となる面としても形成されている。
光ファイバ挿通孔27は、フェルール先端面25からフェルール後端面26にかけて貫通するように、また、フェルール23の中心軸と同心となるように形成されている。光ファイバ挿通孔27は、フェルール先端面25に開口する先端側挿通孔33と、この先端側挿通孔33よりも大径となる中間位置挿通孔34と、中間位置挿通孔34よりも大径となり且つフェルール後端面26に開口する後端側挿通孔35と、先端側挿通孔33及び中間位置挿通孔34を繋ぐテーパ部36と、中間位置挿通孔34及び後端側挿通孔35を繋ぐテーパ部37とを有するように形成されている。
光ファイバ挿通孔27は、本実施例において、先端側挿通孔33、テーパ部36、及び中間位置挿通孔34がフェルール側面24の小径側面29に対応する位置に配置形成されている。また、テーパ部37及び後端側挿通孔35がフェルール側面24の大径側面30に対応する位置に配置形成されている。
先端側挿通孔33は、光ファイバ21の挿通部分であって、光ファイバ21の直径よりも僅かに大きな直径を有するように形成されている。先端側挿通孔33は、フェルール23の中心軸と光ファイバ21の光軸とに極力ズレが生じないように高い寸法精度で形成されている。
テーパ部36は、光ファイバ21を先端側挿通孔33までスムーズに案内する部分として形成されている。また、テーパ部36は、緩やかに傾斜する形状に形成されている。テーパ部36は、光ファイバ21に対し次第に間隔が開くような形状に、言い換えれば光ファイバ21の周囲に後述する接着剤38が次第に多く溜まるような形状に形成されている。
このようなテーパ部36に対し開口するように、本発明の特徴部分となる接着剤用貫通孔28が三つ設けられている(数は一例であるものとする)。以下、接着剤用貫通孔28について説明をする。
接着剤用貫通孔28は、フェルール23の光ファイバ挿通孔27に挿通した光ファイバ21を固定するための後述する接着剤38を充填する部分として設けられている。従って、接着剤用貫通孔28は、光ファイバ挿通孔27以外にも接着剤38を充填することができる部分となっている。接着剤用貫通孔28は、フェルール側面24の小径側面29から光ファイバ挿通孔27のテーパ部36にかけて貫通するように形成されている。
本実施例において、接着剤用貫通孔28は、上記の如く三つ設けられている。接着剤用貫通孔28は、フェルール23の中心軸に対し直交するような、また、120゜ピッチで放射状となるような配置で設けられている。接着剤用貫通孔28の数に関しては、例えば180゜ピッチで二つや、90゜ピッチで四つであってもよいものとする。
尚、接着剤用貫通孔28は、ここでは円形の貫通孔であるが、楕円や矩形であってもよいものとする。接着剤用貫通孔28は、この分だけ接着剤38による固着強度を高めることができるような形状及び配置で形成されている。接着剤用貫通孔28は、ここに充填されて硬化した接着剤38がピストニング現象に対して突っ張りとなるような形状、言い換えれば移動を抑制することができるような形状に形成されている。
上記構成及び構造において、光ファイバ21の端末部分にフェルール23を設けるには、先ず、フェルール後端面26側から光ファイバ挿通孔27に例えばエポキシ系の接着剤38を流し込み、次に、光ファイバ挿通孔27に光ファイバ21を挿入する。そして、この光ファイバ21の挿入直後に接着剤用貫通孔28にも接着剤38を流し込む(光ファイバ21の挿入前に流し込むことでもよいものとする)。続いて、接着剤38を従来同様に硬化させて光ファイバ21を接着固定し、最後にフェルール先端面25から突出した光ファイバ21を所望の精度で研磨して光ファイバ端面39とフェルール先端面25とを面一にする作業を行うと、光ファイバ21の端末部分にフェルール23を設ける一連の作業が完了する。
接着剤38に係る作用をミクロ的に見ると、接着剤38の充填により接着剤38が被着材(光ファイバ21及びフェルール23)の空隙に浸入する。そして、空隙に浸入した状態で接着剤38が硬化すると、被着材は接着剤38により固定状態になる。この後、時間が経って、及び/又は温度変化が大きくなってピストニング現象が起ころうとしても、ピストニング現象による移動方向に対し接着剤用貫通孔28で硬化した接着剤38が突っ張り(壁となり)、移動を抑制する。
以上、図1を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、接着剤用貫通孔28を有するフェルール23であり、接着剤用貫通孔28はフェルール側面24から光ファイバ挿通孔27にかけて貫通する形状であることから、接着剤用貫通孔28の分だけ接着剤38による固着強度を高めることができるという効果を奏する。従って、ピストニング現象を防止して低損失・高信頼性を確保することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、上記の如く接着剤用貫通孔28を有するフェルール23であり、接着剤用貫通孔28はフェルール側面24から光ファイバ挿通孔27にかけて貫通する形状であることから、上記効果に加えて、フェルール23の構造を従来例と比べて複雑化・大型化しないという効果や、フェルール23の量産性を良好にすることができるという効果を奏する。
さらに、本発明によれば、フェルール23が単体構造のものであることから、従来例と比べて部品点数を少なくできるのは勿論のこと、作業工数の低減を図ることもできるという効果を奏する。
さらにまた、本発明によれば、上記構造及び説明から分かるように、光ファイバ21側での追加工を必要としない構造のフェルール23にすることができるという効果や、作業工数の低減を図ることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図2は本発明の他の例となるフェルール及び接着固定構造を含む、光ファイバ端末のフェルールを示す図であり、(a)は先端側の拡大斜視図、(b)は軸方向の断面図、(c)は軸直交方向の断面図である。尚、上記実施例1と同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図2において、実施例2は上記実施例1に対して接着剤用貫通孔28の配置が異なっている。すなわち、接着剤用貫通孔28は、フェルール側面24の小径側面29から光ファイバ挿通孔27の先端側挿通孔33にかけて貫通するような形状に形成されている。
実施例2は、接着剤用貫通孔28の配置が異なるのみであり、上記実施例1と同様の効果を奏するのは言うまでもない。
尚、接着剤用貫通孔28の配置は、実施例1と実施例2の組み合わせであってもよいものとする。
以下、図面を参照しながら実施例3を説明する。図3は本発明の他の例となるフェルール及び接着固定構造を含む、光ファイバ端末のフェルールを示す図であり、(a)は先端側の拡大斜視図、(b)は軸方向の断面図である。尚、上記実施例1、2と同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図3において、実施例3は上記実施例1に対して接着剤溜まり40を有する点で異なっている。接着剤溜まり40は、フェルール先端面25を凹ませるような形状に形成されている。接着剤溜まり40は、この底部分に光ファイバ挿通孔27の先端側挿通孔33が開口するような形状に形成されている。このような接着剤溜まり40には、接着剤38が溜まるようになっている。接着剤溜まり40は、この分だけ更に固着強度を高めることができるようになっている。
実施例3は、上記実施例1と同様の効果を奏するのは言うまでもなく、この効果の他にフェルール23と接着剤38との界面を長くすることができるという効果も奏する。界面を長くすることができれば、水分の浸入に対して耐湿性を高めることができるという効果も奏する。
実施例3をまとめると、次のようになる。すなわち、「フェルール23は、フェルール側面24から光ファイバ挿通孔27にかけて貫通する接着剤用貫通孔28を有するとともに、光ファイバ挿通孔27が開口する接着剤溜まり40をフェルール先端面25に有する」という特徴があるとまとめられる。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
21…光ファイバ
22…ジャケット
23…フェルール
24…フェルール側面
25…フェルール先端面
26…フェルール後端面
27…光ファイバ挿通孔
28…接着剤用貫通孔
29…小径側面
30…大径側面
31…段付き部
32…テーパ部
33…先端側挿通孔
34…中間位置挿通孔
35…後端側挿通孔
36、37…テーパ部
38…接着剤
39…光ファイバ端面
40…接着剤溜まり

Claims (3)

  1. 光ファイバの径と略等しい径で形成され、フェルールの先端面を開口する先端側挿通孔と、前記先端側挿通孔よりも大きくかつ前記光ファイバの被覆よりも大きな径で形成された中間位置挿通孔と、前記中間位置挿通孔よりも大きな径で形成され、前記フェルールの後端面を開口する後端側挿通孔と、前記先端側挿通孔と前記中間位置挿通孔を繋ぐように傾斜する第1のテーパ部と、前記中間位置挿通孔と前記後端側挿通孔を繋ぐように傾斜する第2のテーパ部とを有し、前記先端側挿通孔、前記第1のテーパ部、前記中間位置挿通孔、前記第2のテーパ部および前記後端側挿通孔の順に位置し、前記フェルールにおける前記先端面から前記後端面に向かって貫通する光ファイバ挿通孔を備え
    記フェルールの側面から前記第1のテーパ部に向かって貫通し、該フェルールの中心軸と直交して放射状に延び等間隔に複数の接着剤用貫通孔を設けた
    ことを特徴とするフェルール。
  2. 請求項1に記載のフェルールにおいて、
    さらに、前記フェルールの先端面を凹ませるように形成されており、前記先端側挿通孔に導通する接着剤溜まりを有する
    ことを特徴とするフェルール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のフェルールと該フェルールに挿通された前記光ファイバとを固定する接着剤を、前記フェルールにおける前記光ファイバ挿通孔及び前記接着剤用貫通孔に充填する
    ことを特徴とするフェルールと光ファイバとの接着固定構造。
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