JP5804939B2 - 車載用デジタル放送受信装置および受信チャンネル切替方法 - Google Patents

車載用デジタル放送受信装置および受信チャンネル切替方法 Download PDF

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Description

本発明は、車載用デジタル放送受信装置および受信チャンネル切替方法に関し、特に、車両の移動に伴い受信チャンネルを適宜切り替える機能を備えた車載用デジタル放送受信装置に用いて好適なものである。
近年、車載用のデジタル放送受信装置が普及している。車載用のデジタル放送受信装置では、あるチャンネルのデジタル放送の視聴中に、車両が受信可能エリアを外れて移動すると、それまで視聴していたチャンネルのデジタル放送が受信できなくなる。この問題に対して、移動先の区域においてもデジタル放送の受信を継続できるようにしたデジタル放送受信装置が知られている。
この種のデジタル放送受信装置では、ある中継局を介して視聴中のデジタル放送の受信感度が所定値以下に低下した場合に、バックグラウンドでチャンネルサーチ(以下、BGサーチという)を開始し、それまで受信していたチャンネルに関する他の中継局や、当該チャンネルの放送局と系列関係にある系列局のチャンネルを探す。そして、より受信感度が良好な中継局または系列局の新たなチャンネルが見つかれば、当該新たなチャンネルを選局して受信動作を行うように成されている。
なお、BGサーチを行う場合、BGサーチが行われていないときに通常のデジタル放送受信用(視聴用)に使われている複数のアンテナのうち、一部のアンテナがBGサーチ用に割り当てられる。そのため、全てのアンテナを視聴用に使用していたときでさえ受信感度が低下している状態のときに、一部のアンテナが視聴用に使えなくなってしまうので、視聴中のデジタル放送の受信感度が更に悪化してしまう。
これに対して、BGサーチは行わずに、あらかじめ情報として記憶しておいた各放送局の受信可能エリアと車両の現在位置とに基づいて受信チャンネルを切り替える技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の技術では、複数の受信ユニットによりデジタル放送をダイバーシチ受信する車載用デジタル放送受信装置において、放送エリアに対応させたチャンネルリストを記憶し、チャンネルリストを用いて、現在位置の放送エリア内の位置に応じて受信ユニットの受信するチャンネルおよび受信階層を設定する。
具体的には、特許文献1の図4に示されるように、放送エリアが重複しかつ元の放送エリアAに近い領域では、受信ユニットaを、元のチャンネル(チャンネル1)の12セグメントを受信するように設定する。一方、受信ユニットbを、重複している他の放送エリアBの系列局のチャンネル(チャンネル2)の1セグメントを受信するように設定する。そして、受信感度の大きい方を採用する切替ダイバーシチ方式により、受信ユニットa,bを切り替えてデジタル放送を受信する。
車両が移動し、放送エリアが重複しかつ次の放送エリアBに近い領域に入ると、受信ユニットaを、チャンネル2の12セグメントを受信するように設定する。一方、受信ユニットbを、チャンネル1の1セグメントを受信するように設定する。そして、受信感度の大きい方を採用する切替ダイバーシチ方式により、受信ユニットa,bを切り替えてデジタル放送を受信する。
さらに車両が移動し、放送エリアが重複しない領域に車両が移動したときは、受信ユニットa,bのどちらもチャンネル2を受信するように設定して、通常の最大比合成ダイバーシチ方式あるいは切替ダイバーシチ方式でデジタル放送の受信を実施する。
なお、日本の地上デジタル放送は、1つのチャンネルの周波数帯域幅が13のセグメントに分かれた構造となっており、そのうち、ハイビジョン放送には12セグメント、標準画質放送には4セグメントが割り当てられている。また、画面の小さい携帯電話や車載機などのモバイル端末用の放送には、画質より移動性を重視する観点から1セグメントだけが割り当てられている。
モバイル端末用の放送は、1セグメントを略して「ワンセグ放送」と呼ばれている。これに対し、12セグメントの全てを利用して1番組を放送するハイビジョン放送や、12セグメントを利用して最大3番組を放送する標準画質放送は「フルセグ放送」と呼ばれている。
特開2007−60491号公報
上記特許文献1に記載の技術では、放送エリアが重複しない領域では最大比合成ダイバーシチ方式でデジタル放送を受信可能である。しかし、放送エリアが重複する領域では切替ダイバーシチ方式により、受信ユニットa,bを切り替えてデジタル放送を受信するようになっている。そのため、BGサーチと同様に、視聴中のデジタル放送の受信感度が更に悪化してしまうという問題があった。
また、特許文献1に記載の技術では、放送エリアに対応させたチャンネルリストを用いて、現在位置の放送エリア内の位置に応じて受信階層(12セグメントまたは1セグメント)を設定するものの、結局はダイバーシチ方式により受信チャンネルの切り替えを行っている。そのため、ユーザがワンセグ放送よりも画質が良好なフルセグ放送をできるだけ長く視聴したいと思っていても、必ずしもそのようなタイミングでチャンネルの切り替えが行われるとは限らないという問題があった。
また、ある中継局のチャンネルから系列局のチャンネルに切り替える場合、系列局のチャンネルで必ずしも同一の番組が放送されているとは限らない。この場合にユーザは、画質が良好だからといって系列局のフルセグ放送に切り替えるよりも、画質が劣るワンセグ放送でもそれまでと同じ番組をできるだけ長く視聴し続けたいと思うことが多い。しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ダイバーシチ方式により受信チャンネルの切り替えが行われるため、必ずしも同一番組をできるだけ長く視聴し続けるようなタイミングでチャンネルの切り替えが行われるとは限らないという問題もあった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、デジタル放送の視聴中に車両が受信可能エリアを外れて移動する場合に、それまで視聴中のデジタル放送について受信感度の悪化を招くことなく、できるだけユーザのニーズに合うタイミングでチャンネルの切り替えを行うことができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、デジタル放送の受信可能エリア毎に、ワンセグ放送を受信可能であるかフルセグ放送を受信可能であるかを示す受信モード情報および放送局のチャンネル情報をエリア情報として記憶したエリア情報記憶部と、車両の現在位置に該当する受信可能エリアのエリア情報に基づいて受信チャンネルを切り替えるチャンネル切替部とを備え、受信モード情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、フルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先してチャンネルを選局するようにしている。特に、本発明では、車両が高速道路を走行中か否かの情報を取得し、車両の現在位置が、ある放送局のフルセグ放送受信可能エリアの中に包含された別の放送局のフルセグ放送受信可能エリアに該当する場合において、高速道路を走行中という情報が取得されたときは、移動元の放送局を優先してチャンネルを選局するようにしている。または、本発明では、車両が高速道路を走行中か否かの情報を取得し、エリア情報記憶部は、エリア情報として、フルセグ放送を受信可能なエリアの大きさが所定値以下であるか否かを示すエリアサイズ情報を更に記憶し、車両の現在位置が、ある放送局のフルセグ放送受信可能エリアの中に包含された別の放送局のフルセグ放送受信可能エリアに該当する場合において、高速道路を走行中という情報が取得されていて、かつ、別の放送局のフルセグ放送受信可能エリアの大きさが所定値以下であることがエリアサイズ情報により示されているとき、移動元の放送局を優先してチャンネルを選局するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、デジタル放送の視聴中に車両が受信可能エリアを外れて移動する場合に、BGサーチを行うことなく、あらかじめ記憶されているエリア情報と車両の現在位置とに基づいて受信チャンネルの切り替えが行われる。そのため、視聴用に使用されていたアンテナの一部がサーチ用に割り当てられることがないので、それまで視聴していたデジタル放送の受信感度が悪化してしまうことを防ぐことができる。
また、本発明によれば、車両の現在位置において複数の放送局からデジタル放送を受信可能な状況の場合には、エリア情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、フルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先してチャンネルの選局が行われる。そのため、ワンセグ放送しか受信できないエリアに移動するまでは、何れかの放送局からフルセグ放送を受信するように受信チャンネルの切り替えが行われる。これにより、ワンセグ放送よりも画質が良好なフルセグ放送をできるだけ長く視聴したいといったユーザのニーズに合うタイミングで、チャンネルの切り替えを行うことができる。
本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の構成例を示す図である。 本実施形態によるエリア情報の一例を示す図である。 本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の動作例を説明するための図である。 本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の別の動作例を説明するための図である。 図3および図4に示した動作例をまとめて示す図である。 本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の更に別の動作例を説明するための図である。 図7に示した動作例をまとめて示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の構成例を示す図である。図1において、アンテナ1は、デジタル放送の電波を受信する。チューナ2は、アンテナ1によって受信したデジタル放送の電波から所望のチャンネルに合致した受信周波数の放送波信号を選択的に抽出して出力する。
OFDM復調部3は、チューナ2で受信した放送波信号をOFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)復調してトランスポートストリーム(Transport Stream:以下、TSと記す)を得る。誤り訂正部4は、OFDM復調部3により復調されたTSに対して、伝送路で発生した誤りの訂正を実行する。
デマルチプレクサ部5は、多重化されているTSを分離して映像ストリーム、音声ストリームおよびデータストリームを得る。そして、デマルチプレクサ部5は、音声ストリームをオーディオデコーダ部6に出力し、映像ストリームをビデオデコーダ部7に出力し、データストリームをデータデコーダ部8に出力する。ここで、データストリームには、番組の名称、放送日時、内容の説明などの番組に関する情報が含まれている。
オーディオデコーダ部6は、入力した音声ストリームをデコードして音声信号として出力する。ビデオデコーダ部7は、入力した映像ストリームをデコードして映像信号として出力する。データデコーダ部8は、入力したデータストリームをデコードして制御データとして制御部10に出力する。
エリア情報記憶部9は、デジタル放送の受信可能エリア毎に、デジタル放送を受信可能な放送局およびその放送局が中継局であるか系列局であるかを示す放送局情報と、ワンセグ放送を受信可能であるかフルセグ放送を受信可能であるかを示す受信モード情報と、放送局のチャンネル情報とをエリア情報として記憶する。
図2は、エリア情報の一例を示す図である。図2に示すように、エリア情報記憶部9に記憶されるエリア情報は、項目として、放送局名、TSID、系列局ID、受信モード、物理チャンネルを含んでいる。ここで、受信モードは、ワンセグ放送を受信可能であるかフルセグ放送を受信可能であるかを示す情報である。物理チャンネルは、放送局のチャンネル(受信周波数)を示す情報である。
放送局名は、デジタル放送を受信可能な放送局の名称を示す。TSIDは、放送局固有のIDであり、全国で一意のIDが割り振られている。系列局IDは、放送局がどの系列に属しているのかを示すIDである。例えば、系列局ID=0の場合はNHK総合、系列局ID=1の場合はNHK教育、系列局ID=2の場合は日本テレビといったように、系列固有のIDが割り振られている。
上述した放送局情報は、放送局名、TSIDおよび系列局IDの3つにより構成されている。例えば、TSIDが同一で物理チャンネルが異なる放送局どうしは、互いに中継局の関係にあることを示している。また、TSIDは異なるものの系列局IDが同一の放送局どうしは、互いに系列局の関係にあることを示している。
本実施形態では、例えば全国の放送区域を細かいメッシュ状に分割し、個々のメッシュ(デジタル放送の受信可能エリア)毎に、図2に示すエリア情報をエリア情報記憶部9に記憶している。ここで、1つのメッシュ内において、中継局と系列局とを合わせて複数のチャンネルでデジタル放送を受信可能な場合は、複数のエリア情報が記憶される。また、同じチャンネルでも、フルセグ放送とワンセグ放送との両方を受信可能な場合は、2つに分けてエリア情報が記憶される。
図2の例では、No.2の放送局とNo.3の放送局は同じものを示しているが(TSID、系列局ID、物理チャンネルが全て同一)、フルセグ放送とワンセグ放送との2つに分けてエリア情報が記憶されている。No.1の放送局と、No.2,3の放送局とは互いに系列局の関係にあることを示している。また、No.4の放送局と、No.2,3の放送局とは互いに中継局の関係にあることを示している。
制御部10は、車載用デジタル放送受信装置の全体の動作を制御する。すなわち、制御部10は、チューナ2、OFDM復調部3、誤り訂正部4、デマルチプレクサ部5、オーディオデコーダ部6、ビデオデコーダ部7およびデータデコーダ部8の動作を制御する。例えば、制御部10は、データデコーダ部8から供給されるデータストリームに基づいて、番組の名称、放送日時、内容の説明などの番組に関する情報をディスプレイ(図示せず)に表示させる。
また、制御部10は、チューナ2における受信チャンネルの切り替えを制御する。この切り替え制御のために、制御部10は、その機能構成として、現在位置情報取得部10a、走行情報取得部10bおよびチャンネル切替部10cを備えている。現在位置情報取得部10aは、現在位置を検出する現在位置検出装置20から現在位置情報を取得する。なお、現在位置検出装置20は、車載ナビゲーション装置(図示せず)に備えられている。
走行情報取得部10bは、車両が高速道路を走行中か否かの情報を走行情報検出装置30から取得する。なお、走行情報検出装置30は、車載ナビゲーション装置(図示せず)に備えられている。例えば、走行情報検出装置30は、車載ナビゲーション装置が備える地図データと、現在位置検出装置20により検出される車両の現在位置とに基づいて、車両が高速道路を走行中か否かを検出する。あるいは、走行情報検出装置30は、車両の走行速度を検出し、走行速度が所定値以上であるか否かによって高速道路を走行中か否かを検出してもよい。
チャンネル切替部10cは、現在位置情報取得部10aにより現在位置検出装置20から取得された現在位置に該当する受信可能エリア(メッシュ)のエリア情報に基づいて、チューナ2における受信チャンネルを切り替える。具体的には、チャンネル切替部10cは、エリア情報の中に含まれている受信モード情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、フルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先して、チャンネル情報により示されるチャンネルを選局するようにチューナ2を制御する。
また、チャンネル切替部10cは、エリア情報の中に含まれている放送局情報により系列局であることが示されている放送局よりも、中継局であることが示されている放送局を優先して、チャンネル情報により示されているチャンネルを選局するようにチューナ2を制御する。また、チャンネル切替部10cは、走行情報取得部10bにより高速道路を走行中ではないという情報が取得された場合、それまで受信していた放送局(移動元の放送局)を優先して、チャンネル情報により示されているチャンネルを選局するようにチューナ2を制御する。
図3は、以上のように構成した本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の動作例を説明するための図である。図3は、中継局Aの受信可能エリアから中継局Bの受信可能エリアに向かって、車両が矢印のように移動した場合における受信チャンネルの切り替え例を示している。
図3において、101Aは中継局Aのフルセグ放送受信可能エリア(ワンセグ放送も受信可能)、102Aは中継局Aのワンセグ放送受信可能エリア(フルセグ放送は受信不可能)を示している。また、101Bは中継局Bのフルセグ放送受信可能エリア(ワンセグ放送も受信可能)、102Bは中継局Bのワンセグ放送受信可能エリア(フルセグ放送は受信不可能)を示している。
したがって、(1)で示すエリアでは、中継局Aのワンセグ放送のみが受信可能である。(2)で示すエリアでは、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送が受信可能である。(3)で示すエリアでは、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送と、中継局Bのワンセグ放送とが受信可能である。(4)で示すでエリアは、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送と、中継局Bのフルセグ放送およびワンセグ放送とが受信可能である。(5)で示すエリアでは、中継局Aのワンセグ放送と、中継局Bのフルセグ放送およびワンセグ放送とが受信可能である。
現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(1)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(1)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図3(a)に示すものである。この場合、中継局Aのワンセグ放送のみが受信可能であるから、チャンネル切替部10cは当該中継局Aのワンセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
次に、車両が移動して、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(2)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(2)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図3(b)に示すものである。この場合、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送が受信可能であるが、フルセグ放送を優先することから、チャンネル切替部10cは中継局Aのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
更に車両が移動して、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(3)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(3)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図3(c)に示すものである。この場合、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送と、中継局Bのワンセグ放送とが受信可能であるが、フルセグ放送を優先することから、チャンネル切替部10cは中継局Aのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
更に車両が移動して、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(4)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(4)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図3(d)に示すものである。この場合、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送と、中継局Bのフルセグ放送およびワンセグ放送とが受信可能である。
このように、受信可能エリア(4)では、中継局Aについても中継局Bについてもフルセグ放送が受信可能であるから、その点において優先度に差がない。また、中継局Aおよび中継局Bの両方とも中継局であるから、この点からみても優先度に差がない。そこで、チャンネル切替部10cは、走行情報取得部10bにより取得された走行情報に基づいて、受信チャンネルを決定する。
例えば、車両が高速道路を走行中ではないという走行情報が取得された場合、移動元の放送局を優先することから、チャンネル切替部10cは中継局Aのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。一方、車両が高速道路を走行中であるという走行情報が取得された場合、チャンネル切替部10cは移動先の中継局Bのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
更に車両が移動して、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報により、車両が受信可能エリア(5)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(5)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図3(e)に示すものである。この場合、中継局Aのワンセグ放送と、中継局Bのフルセグ放送およびワンセグ放送とが受信可能であるが、フルセグ放送を優先することから、チャンネル切替部10cは中継局Bのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
以上の動作例から分かるように、本実施形態によれば、車両の現在位置において複数の放送局からデジタル放送を受信可能な状況の場合には、エリア情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、フルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先してチャンネルの選局が行われる。これにより、ワンセグ放送よりも画質が良好なフルセグ放送をできるだけ長く視聴したいといったユーザのニーズに合うタイミングで、チャンネルの切り替えを行うことができる。
図3の例では、車両が高速道路を走行中の場合は地点aに到達したタイミングで、高速道路を走行中でない場合は地点bに到達したタイミングで、中継局Aのチャンネルから中継局Bのチャンネルへと切り替えを行うことになる。どちらの場合も、ユーザは、ワンセグ放送よりも画質が良好なフルセグ放送をできるだけ長く視聴することができる。
また、図3の例では、車両が高速道路を走行中の場合は、中継局Aから中継局Bにチャンネルを切り替えてもフルセグ放送をできるだけ長く視聴することができるタイミングのうち、できるだけ早いタイミング(地点aに到達したタイミング)でチャンネルの切り替えを行うことができる。すなわち、直線的な移動が多い高速道路を走行中の場合は、中継局Aのチャンネルは早々に受信する必要がなくなるため、移動先において有利となる中継局Bのチャンネルへと早めに切り替えることができる。
一方、車両が高速道路を走行中でない場合、つまり市街地や山道などを走行中の場合は、受信可能エリア(4)にいったん車両が移動した後に、再び受信可能エリア(3)に戻ってくる可能性もある。この場合、地点aに到達した時点で中継局Bのチャンネルに切り替えてしまっていると、受信可能エリア(3)に戻ってきたときに、再び中継局Aのチャンネルに切り替え戻す必要が生じる。このように、車両が高速道路を走行中でない場合は、早めにチャンネルを切り替えると、その後にチャンネルの切り替えが無駄に行われてしまう可能性がある。
本実施形態では、車両が高速道路を走行中でない場合は、中継局Aから中継局Bに切り替えてもフルセグ放送をできるだけ長く視聴することができるタイミングのうち、できるだけ遅いタイミング(地点bに到達したタイミング)でチャンネルの切り替えを行うことができる。これにより、チャンネルの無駄な切り替えを抑えながら、ユーザがフルセグ放送をできるだけ長く視聴できるようにすることができる。
図4は、本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の別の動作例を説明するための図である。図4は、中継局Aの受信可能エリアから系列局Cの受信可能エリアに向かって、車両が矢印のように移動した場合における受信チャンネルの切り替え例を示している。
図4において、101Aは中継局Aのフルセグ放送受信可能エリア(ワンセグ放送も受信可能)、102Aは中継局Aのワンセグ放送受信可能エリア(フルセグ放送は受信不可能)を示している。また、101Cは系列局Cのフルセグ放送受信可能エリア(ワンセグ放送も受信可能)、102Cは系列局Cのワンセグ放送受信可能エリア(フルセグ放送は受信不可能)を示している。図4では、中継局Aのフルセグ放送受信可能エリア101Aと、系列局Cのフルセグ放送受信可能エリア101Cとがオーバーラップしていない。
したがって、(1)で示すエリアでは、中継局Aのワンセグ放送のみが受信可能である。(2)で示すエリアでは、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送が受信可能である。(3)で示すエリアでは、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送と、系列局Cのワンセグ放送とが受信可能である。(4)で示すでエリアは、中継局Aのワンセグ放送と、系列局Cのワンセグ放送とが受信可能である。(5)で示すエリアでは、中継局Aのワンセグ放送と、系列局Cのフルセグ放送およびワンセグ放送とが受信可能である。
現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(1)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(1)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図4(a)に示すものである。この場合、中継局Aのワンセグ放送のみが受信可能であるから、チャンネル切替部10cは当該中継局Aのワンセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
次に、車両が移動して、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(2)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(2)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図4(b)に示すものである。この場合、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送が受信可能であるが、フルセグ放送を優先することから、チャンネル切替部10cは中継局Aのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
更に車両が移動して、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(3)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(3)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図4(c)に示すものである。この場合、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送と、系列局Cのワンセグ放送とが受信可能であるが、フルセグ放送を優先することから、チャンネル切替部10cは中継局Aのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
更に車両が移動して、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(4)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(4)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図4(d)に示すものである。この場合、中継局Aのワンセグ放送と、系列局Cのワンセグ放送とが受信可能である。
このように、受信可能エリア(4)では、中継局Aについても系列局Cについてもワンセグ放送しか受信できないから、その点において優先度に差がない。しかし、移動元の方が中継局Aで、移動先の方が系列局Cであり、系列局よりも中継局(移動元の放送局)を優先することから、チャンネル切替部10cは中継局Aのワンセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
更に車両が移動して、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(5)にいることが示されている場合、チャンネル切替部10cは、受信可能エリア(5)のエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す。ここで読み出すエリア情報は、図4(e)に示すものである。この場合、中継局Aのワンセグ放送と、系列局Cのフルセグ放送およびワンセグ放送とが受信可能であるが、フルセグ放送を優先することから、チャンネル切替部10cは系列局Cのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
図4の動作例においても、車両の現在位置において複数の放送局からデジタル放送を受信可能な状況の場合には、エリア情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、フルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先してチャンネルの選局が行われる。これにより、ワンセグ放送よりも画質が良好なフルセグ放送をできるだけ長く視聴したいといったユーザのニーズに合うタイミングで、チャンネルの切り替えを行うことができる。
図4の例では、車両が地点cに到達したタイミングで、中継局Aのチャンネルから系列局Cのチャンネルへと切り替えを行うことになる。これは、フルセグ放送をできるだけ長く視聴することができる切り替えタイミングのうち、できるだけ遅いタイミングでチャンネルの切り替えを行うものである。
すなわち、系列局Cにおいて中継局Aと同じ番組を放送しているとは限らないため、できるだけ遅いタイミングで中継局Aから系列局Cへの切り替えを行う。これにより、フルセグ放送をできるだけ長く視聴しつつも、同一番組をできるだけ長く視聴したいといったユーザのニーズに合うタイミングで、チャンネルの切り替えを行うことができる。しかも、できるだけ遅いタイミングでチャンネルの切り替えを行っているので、車両が高速道路を走行中でない場合、つまり車両が市街地や山道などを走行中の場合に、チャンネルの無駄な切り替えを抑えることができる。
図5は、図3および図4に示した動作例を簡単にまとめたものである。図3のように中継局Aから中継局Bに受信チャンネルを切り替える場合、ワンセグ放送よりもフルセグ放送の受信を第一優先としつつ、それで優先度に差がつかないときは、車両が高速道路を走行中であれば移動先の中継局Bのチャンネルを優先して受信し、車両が高速道路を走行中でなければ移動元の中継局Aのチャンネルを優先して受信する。
また、図4のように中継局Aから系列局Cに受信チャンネルを切り替える場合、ワンセグ放送よりもフルセグ放送の受信を第一優先としつつ、それで優先度に差がつかないときは、車両が高速道路を走行中であるか否かを問わず、系列局よりも中継局のチャンネルを優先して受信する。つまり、移動元の中継局Aのチャンネルを優先して受信する。同一番組のデジタル放送をできるだけ長く受信し続けるためである。
図6は、本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の動作例(受信チャンネル切替方法)を示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートは、車載用デジタル放送受信装置の電源をオンとしたときに開始する。
まず、現在位置情報取得部10aは、現在位置検出装置20により検出された車両の現在位置を取得する(ステップS1)。そして、チャンネル切替部10cは、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置に該当する受信可能エリアのエリア情報をエリア情報記憶部9から読み出す(ステップS2)。また、走行情報取得部10bは、走行情報検出装置30により検出された車両の走行情報(高速道路を走行中か否かの情報)を取得する(ステップS3)。
次に、チャンネル切替部10cは、ステップS2でエリア情報記憶部9から読み出したエリア情報に基づいて、現在位置の受信可能エリアでフルセグ放送を受信可能な放送局が存在するか否かを判定する(ステップS4)。フルセグ放送を受信可能な放送局が存在しない場合、処理はステップS7に進む。
一方、フルセグ放送を受信可能な放送局が存在する場合、チャンネル切替部10cは、フルセグ放送を受信可能な放送局が1つのみか否かを判定する(ステップS5)。1つのみの場合は、チャンネル切替部10cは、その放送局のフルセグ放送を受信するようにチューナ2の選局を制御する(ステップS6)。その後、処理はステップS11に進む。
現在位置の受信可能エリアでフルセグ放送を受信可能な放送局が複数ある場合は、エリア情報に基づいて、現在受信中の中継局から別の中継局への受信チャンネル切り替えになるのか否かを判定する(ステップS7)。中継局から別の中継局への受信チャンネル切り替えになる場合、チャンネル切替部10cは、ステップS3で走行情報取得部10bにより取得された走行情報に基づいて、車両が高速道路を走行中か否かを判定する(ステップS8)。
ここで、車両が高速道路を走行中の場合は、チャンネル切替部10cは、移動先の中継局のチャンネルを受信するようにチューナ2の選局を制御する(ステップS9)。一方、車両が高速道路を走行中でない場合は、チャンネル切替部10cは、移動元の中継局のチャンネルを受信するようにチューナ2の選局を制御する(ステップS10)。
また、中継局から系列局への受信チャンネル切り替えになる場合(ステップS7でNoと判定される場合)も、チャンネル切替部10cは、移動元の中継局のチャンネルを受信するようにチューナ2の選局を制御する(ステップS10)。
ステップS6,S9またはS10の処理の後、制御部10は、車載用デジタル放送受信装置の電源がオフとされたか否かを判定する(ステップS11)。電源がオフとされていない場合、処理はステップS1に戻る。一方、電源がオフとされた場合、図6に示すフローチャートの処理は終了する。
図7は、本実施形態による車載用デジタル放送受信装置の更に別の動作例を説明するための図である。図7は、中継局Aのフルセグ放送受信可能エリアの中に別の中継局Dのフルセグ放送受信可能エリアが包含された地域において、中継局Aの受信可能エリアから中継局Dの受信可能エリアを抜けて再び中継局Aの受信可能エリアに戻るように、車両が矢印のように移動した場合における受信チャンネルの切り替え例を示している。
図7において、101Aは中継局Aのフルセグ放送受信可能エリア(ワンセグ放送も受信可能)、102Aは中継局Aのワンセグ放送受信可能エリア(フルセグ放送は受信不可能)を示している。また、101Dは中継局Dのフルセグ放送受信可能エリア(ワンセグ放送も受信可能)、102Dは中継局Dのワンセグ放送受信可能エリア(フルセグ放送は受信不可能)を示している。
なお、103は地理的な影響などによって中継局Aのフルセグ放送が部分的に受信できない(ワンセグ放送しか受信できない)エリアを示している。中継局Dは、中継局Aの部分的にフルセグ放送を受信できないエリアを補うために設けられる小規模な放送局である。
したがって、(1)で示すエリアでは、中継局Aのワンセグ放送のみが受信可能である。(2)および(6)で示すエリアでは、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送が受信可能である。(3)および(5)で示すエリアでは、中継局Aのフルセグ放送およびワンセグ放送と、中継局Dのワンセグ放送とが受信可能である。(4)で示すでエリアは、中継局Aのワンセグ放送と、中継局Dのフルセグ放送およびワンセグ放送とが受信可能である。
車両が受信可能エリア(1)にいる場合、中継局Aのワンセグ放送のみが受信可能であるから、チャンネル切替部10cは、当該中継局Aのワンセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。車両が受信可能エリア(2)または(6)にいる場合、チャンネル切替部10cは、ワンセグ放送よりもフルセグ放送を優先して受信するという原則に従うことにより、中継局Aのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
また、車両が受信可能エリア(3)または(5)にいる場合、チャンネル切替部10cは、ワンセグ放送よりもフルセグ放送を優先して受信するという原則に従うことにより、中継局Aのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。さらに、車両が受信可能エリア(4)にいる場合、チャンネル切替部10cは、同じくワンセグ放送よりもフルセグ放送を優先して受信するという原則に従って、中継局Dのフルセグ放送を受信するようにチューナ2を制御する。
つまり、車両が受信可能エリア(1)(2)(3)(5)(6)にいるときには中継局Aのチャンネルを受信し、車両が受信可能エリア(4)にいるときにのみ中継局Dのチャンネルに切り替えることになる。この例の場合も、ワンセグ放送よりも画質が良好なフルセグ放送をできるだけ長く視聴したいといったユーザのニーズに合うタイミングで、チャンネルの切り替えを行うことができる。
なお、中継局Dは小規模なものであり、そのフルセグ放送受信可能エリア101D(受信可能エリア(4))も比較的狭い範囲に留まることが多い。このような地域において、車両が高速道路を走行して受信可能エリア(4)を通り抜ける場合、中継局Dのチャンネルを受信している時間が僅かとなる可能性がある。そうなると、中継局A→中継局D→中継局Aのチャンネル切り替えが短時間のうちに行われることとなり、ユーザの視聴を妨げてしまう恐れがある。
そこで、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(4)にいることが示されている場合であっても、走行情報取得部10bにより高速道路を走行中という情報が取得されているときは、チャンネル切替部10cは中継局Dのフルセグ放送に切り替えず、中継局Aのワンセグ放送を受信するようにチューナ2を制御するようにしてもよい。
ただし、受信可能エリア(4)が必ずしも狭い範囲であるとは限らない。受信可能エリア(4)が比較的広い範囲をカバーするときは、原則どおり中継局Dのフルセグ放送に切り替えるようにしてもよい。そこで、中継局Aのワンセグ放送を受信するか、中継局Dのフルセグ放送を受信するかを、フルセグ放送受信可能エリア101Dの大きさに応じて適宜決定するようにしてもよい。その場合、エリア情報記憶部9は、エリア情報として、中継局Dのフルセグ放送受信可能エリア101Dの大きさが所定値以下であるか否かを示すエリアサイズ情報を更に記憶する。
そして、現在位置情報取得部10aにより取得された現在位置情報によって、車両が受信可能エリア(4)にいることが示されている場合において、中継局Dのフルセグ放送受信可能エリア101Dの大きさが所定値以下であることがエリアサイズ情報により示されているとき、チャンネル切替部10cは、それまで受信中の放送局(つまり、移動元の中継局A)を優先してチャンネルを選局する。一方、中継局Dのフルセグ放送受信可能エリア101Dの大きさが所定値以下ではないことがエリアサイズ情報により示されているとき、チャンネル切替部10cは、原則通り、フルセグ放送の中継局Dを優先してチャンネルを選局する。
なお、中継局から中継局への受信チャンネル切り替えの場合は以上の通りであるが、中継局から系列局への受信チャンネル切り替えの場合は、同一番組を継続して視聴し続けることを優先して、車両が高速道路を走行中か否かや、中継局Dのフルセグ放送受信可能エリア101Dの大きさが所定値以下か否かによらず、常に移動元の中継局Aを優先してチャンネルを選局する。
図8は、図7に示した動作例を簡単にまとめたものである。図8のように中継局Aから中継局Dに受信チャンネルを切り替える場合において、車両が受信可能エリア(4)にいるときは、ワンセグ放送よりもフルセグ放送の受信を第一優先として、中継局Dのフルセグ放送を受信することを原則とする。ただし、車両が高速道路を走行中で、かつ、中継局Dのフルセグ放送受信可能エリア101Dの大きさが所定値以下の場合は、中継局Aのワンセグ放送を受信する。
なお、放送局Dが中継局ではなく系列局の場合は、車両が受信可能エリア(4)にいるときであっても、同一番組をできるだけ長く受信し続けるために、常に中継局Aのワンセグ放送を受信する。
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、デジタル放送の視聴中に車両が受信可能エリアを外れて移動する場合に、BGサーチを行うことなく、エリア情報記憶部9にあらかじめ記憶されているエリア情報と車両の現在位置とに基づいて受信チャンネルの切り替えが行われる。そのため、視聴用に使用されていたアンテナの一部がサーチ用に割り当てられることがないので、それまで視聴していたデジタル放送の受信感度が悪化してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、車両の現在位置において複数の放送局からデジタル放送を受信可能な状況の場合には、エリア情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、フルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先してチャンネルの選局が行われる。これにより、ワンセグ放送よりも画質が良好なフルセグ放送をできるだけ長く視聴したいといったユーザのニーズに合う適切なタイミングで、チャンネルの切り替えを行うことができる。
また、本実施形態によれば、中継局から別の中継局への受信チャンネル切り替えの場合は、フルセグ放送をできるだけ長く視聴することができる切り替えタイミングのうち、できるだけ早いタイミングでチャンネルの切り替えを行う。これにより、移動先において有利となる中継局のチャンネルへと早めに切り替えることができる。
一方、中継局から系列局への受信チャンネル切り替えの場合は、フルセグ放送をできるだけ長く視聴することができる切り替えタイミングのうち、できるだけ遅いタイミングでチャンネルの切り替えを行う。これにより、フルセグ放送をできるだけ長く視聴しつつも、同一番組をできるだけ長く視聴したいといったユーザのニーズに合うタイミングで、チャンネルの切り替えを行うことができる。
なお、上記実施形態では、現在位置の受信可能エリアでデジタル放送を受信可能な放送局が2つある場合を例に挙げ、中継局から別の中継局への受信チャンネル切り替え、または中継局から系列局への受信チャンネルの切り替えについての動作例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、受信可能な放送局が3つ以上ある場合にも本発明を適用することが可能である。
現在位置でデジタル放送を受信可能な放送局が3つ以上ある場合でも、フルセグ放送を受信可能な放送局はその中の1つであることが殆どなので、その放送局を優先して選局すればよい。仮に、フルセグ放送を受信可能な放送局が2つ以上ある場合は、系列局よりも中継局を優先して選局する。また、現在位置ではどの放送局からもワンセグ放送しか受信できない場合も同様に、系列局よりも中継局を優先して選局する。
また、上記実施形態では、ワンセグ放送よりもフルセグ放送の受信を第一優先としつつ、それで優先度に差がつかないときに、系列局よりも中継局を優先して受信するようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、中継局から系列局への切り替えとなる場面においては、系列局よりも中継局(移動元の放送局)のチャンネルを第一優先として受信チャンネルの切り替えを行うようにしてもよい。
このようにすると、例えば図4に示す受信可能エリア(5)においても、系列局Cのフルセグ放送には切り替えられず、中継局Aのワンセグ放送が引き続き受信される。これにより、同一番組のデジタル放送をより長く受信し続けることができるようになる。
また、上記実施形態において、フルセグ放送をできるだけ長く視聴することを優先するか、同一番組をできるだけ長く視聴することを優先するかをユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
9 エリア情報記憶部
10a 現在位置情報取得部
10b 走行情報取得部
10c チャンネル切替部

Claims (5)

  1. 現在位置を検出する現在位置検出装置を搭載した車両に用いられる車載用デジタル放送受信装置であって、
    デジタル放送の受信可能エリア毎に、ワンセグ放送を受信可能であるかフルセグ放送を受信可能であるかを示す受信モード情報および放送局のチャンネル情報をエリア情報として記憶したエリア情報記憶部と、
    上記現在位置検出装置により検出された現在位置を取得する現在位置情報取得部と、
    上記現在位置情報取得部により取得された現在位置に該当する受信可能エリアの上記エリア情報に基づいて受信チャンネルを切り替えるチャンネル切替部と
    上記車両が高速道路を走行中か否かの情報を取得する走行情報取得部とを備え、
    上記チャンネル切替部は、
    上記受信モード情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、上記受信モード情報によりフルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先して、上記チャンネル情報により示されるチャンネルを選局し、
    上記現在位置情報取得部により取得された現在位置が、ある放送局のフルセグ放送受信可能エリアの中に包含された別の放送局のフルセグ放送受信可能エリアに該当する場合において、上記走行情報取得部により上記高速道路を走行中という情報が取得されたときは、移動元の放送局を優先して、上記チャンネル情報により示されているチャンネルを選局することを特徴とする車載用デジタル放送受信装置。
  2. 現在位置を検出する現在位置検出装置を搭載した車両に用いられる車載用デジタル放送受信装置であって、
    デジタル放送の受信可能エリア毎に、ワンセグ放送を受信可能であるかフルセグ放送を受信可能であるかを示す受信モード情報および放送局のチャンネル情報をエリア情報として記憶したエリア情報記憶部と、
    上記現在位置検出装置により検出された現在位置を取得する現在位置情報取得部と、
    上記現在位置情報取得部により取得された現在位置に該当する受信可能エリアの上記エリア情報に基づいて受信チャンネルを切り替えるチャンネル切替部と
    上記車両が高速道路を走行中か否かの情報を取得する走行情報取得部とを備え、
    上記エリア情報記憶部は、上記エリア情報として、上記フルセグ放送を受信可能なエリアの大きさが所定値以下であるか否かを示すエリアサイズ情報を更に記憶し、
    上記チャンネル切替部は、
    上記受信モード情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、上記受信モード情報によりフルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先して、上記チャンネル情報により示されるチャンネルを選局し、
    上記現在位置情報取得部により取得された現在位置が、ある放送局のフルセグ放送受信可能エリアの中に包含された別の放送局のフルセグ放送受信可能エリアに該当する場合において、上記走行情報取得部により上記高速道路を走行中という情報が取得されていて、かつ、上記別の放送局のフルセグ放送受信可能エリアの大きさが所定値以下であることが上記エリアサイズ情報により示されているとき、移動元の放送局を優先して、上記チャンネル情報により示されているチャンネルを選局することを特徴とする車載用デジタル放送受信装置。
  3. 上記エリア情報記憶部は、上記エリア情報として、上記放送局が中継局であるか系列局であるかを示す放送局情報を更に記憶し、
    上記チャンネル切替部は、上記放送局情報により系列局であることが示されている放送局よりも、上記放送局情報により中継局であることが示されている放送局を優先して、上記チャンネル情報により示されているチャンネルを選局することを特徴とする請求項1または2に記載の車載用デジタル放送受信装置。
  4. 現在位置を検出する現在位置検出装置を搭載した車両に用いられる車載用デジタル放送受信装置によって受信チャンネルを切り替える方法であって、
    上記車載用デジタル放送受信装置の現在位置情報取得部が、上記現在位置検出装置により検出された現在位置を取得する第1のステップと、
    上記車載用デジタル放送受信装置の走行情報取得部が、上記車両が高速道路を走行中か否かの情報を取得する第2のステップと、
    デジタル放送の受信可能エリア毎に、ワンセグ放送を受信可能であるかフルセグ放送を受信可能であるかを示す受信モード情報および放送局のチャンネル情報をエリア情報として記憶したエリア情報記憶部から、上記第1のステップで取得した現在位置に該当する受信可能エリアのエリア情報を上記車載用デジタル放送受信装置のチャンネル切替部が読み出す第のステップと、
    上記チャンネル切替部が、上記第のステップで読み出したエリア情報に基づいて受信チャンネルを切り替える第のステップとを有し、
    上記第のステップにおいて、上記チャンネル切替部は、
    上記受信モード情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、上記受信モード情報によりフルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先して、上記チャンネル情報により示されるチャンネルを選局し、
    上記第1のステップで取得した現在位置が、ある放送局のフルセグ放送受信可能エリアの中に包含された別の放送局のフルセグ放送受信可能エリアに該当する場合において、上記第2のステップで上記高速道路を走行中という情報が取得されたときは、移動元の放送局を優先して、上記チャンネル情報により示されているチャンネルを選局することを特徴とする受信チャンネル切替方法。
  5. 現在位置を検出する現在位置検出装置を搭載した車両に用いられる車載用デジタル放送受信装置によって受信チャンネルを切り替える方法であって、
    上記車載用デジタル放送受信装置の現在位置情報取得部が、上記現在位置検出装置により検出された現在位置を取得する第1のステップと、
    上記車載用デジタル放送受信装置の走行情報取得部が、上記車両が高速道路を走行中か否かの情報を取得する第2のステップと、
    デジタル放送の受信可能エリア毎に、ワンセグ放送を受信可能であるかフルセグ放送を受信可能であるかを示す受信モード情報および放送局のチャンネル情報と、上記フルセグ放送を受信可能なエリアの大きさが所定値以下であるか否かを示すエリアサイズ情報とをエリア情報として記憶したエリア情報記憶部から、上記第1のステップで取得した現在位置に該当する受信可能エリアのエリア情報を上記車載用デジタル放送受信装置のチャンネル切替部が読み出す第のステップと、
    上記チャンネル切替部が、上記第のステップで読み出したエリア情報に基づいて受信チャンネルを切り替える第のステップとを有し、
    上記第のステップにおいて、上記チャンネル切替部は、
    上記受信モード情報によりワンセグ放送を受信可能であることが示されている放送局よりも、上記受信モード情報によりフルセグ放送を受信可能であることが示されている放送局を優先して、上記チャンネル情報により示されるチャンネルを選局し、
    上記第1のステップで取得した現在位置が、ある放送局のフルセグ放送受信可能エリアの中に包含された別の放送局のフルセグ放送受信可能エリアに該当する場合において、上記第2のステップで上記高速道路を走行中という情報が取得されていて、かつ、上記別の放送局のフルセグ放送受信可能エリアの大きさが所定値以下であることが上記エリアサイズ情報により示されているとき、移動元の放送局を優先して、上記チャンネル情報により示されているチャンネルを選局することを特徴とする受信チャンネル切替方法。
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