JP2007235223A - 車載用放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザのニーズに応じて関連する複数の放送の切り替え制御を行なうこと。
【解決手段】操作履歴取得部31は、同一放送局が提供する、品質の異なる放送間におけるユーザの切り替え操作を操作履歴データ21としてHDD12に記憶する。放送選択部32は、現在受信中の番組をより高品質に受信可能となった場合に操作履歴データ21を参照し、ユーザによる高品質側への切替実績があれば高品質側への自動切替を実行し、切替実績がない場合には受信中の低品質側の放送を継続して受信する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両に搭載され、放送を受信して出力する車載用放送受信装置に関し、特に関連する複数の放送の切り替え制御を行なう車載用放送受信装置に関する。
近年、映像番組をデジタル化して放送するデジタルテレビ放送が実用化されている。デジタル放送では、高画質化、多チャンネル化、双方向化が実現できるという利点があるので従来から衛星デジタル放送が行われており、さらに地上波アナログ放送をデジタル放送に移行させるなどその利用が広がっている。
地上波用デジタル放送では、一つの周波数を13のセグメントに分割し、そのうち4セグメントもしくは12セグメントを使用した放送が家庭用テレビなどの固定受信装置による受信を想定して行なわれるのに加え、1セグメントのみを使用する所謂ワンセグ放送が携帯電話などの移動受信装置による受信を想定して実施される予定である。
このため、同一の放送局がアナログ放送、固定受信装置用デジタル放送、移動体用デジタル放送など、同時に複数の方法で番組を提供することが考えられる。その場合、受信側としては、いずれの方法で番組を受信するかを選択することが可能となる。
そこで、例えば特許文献1は、地上波デジタル放送を受信可能であるか否かを判断し、否であればアナログ放送受信に切り替える技術を開示している。また、特許文献2は、選曲チャンネルが地上波デジタル放送かアナログ放送かを検出し、検出結果に基づいて受信選択する技術を開示している。
さらに、車両に放送受信装置を搭載した場合、車両の移動によって放送の受信状態が変化するので、番組の受信方法の選択はさらに重要な問題となる。そのため、たとえば特許文献3はナビゲーション装置から取得した現在位置と設定されているデジタル放送受信可能エリアとを比較し、受信可能エリア内の放送局をサーチする技術を開示している。
特開2003−219312号公報 特開2000−184307号公報 特開2001−285101号公報
ところで、アナログ放送とデジタル放送とを比較すると品質面ではデジタル放送が優れている。また、固定受信装置用デジタル放送と移動体用デジタル放送とを比較すると固定受信装置用デジタル放送が品質面で優れている。
そのため、従来の技術ではアナログ放送とデジタル放送との双方が受信可能であればデジタル放送を選択し、固定受信装置用デジタル放送と移動体用デジタル放送との双方が受信可能であれば固定受信装置用デジタル放送を選択していた。
しかしながら、番組の内容や表示方法などによっては必ずしも高品質な放送の受信が必要であるとは限らない。特に車載用途ではユーザが長時間ディスプレイを注視しているとは限らず、またナビゲーション機能に基づく表示などとディスプレイを共用する場合には、映像を表示できる実質的な表示領域が小さい場合も考えられる。
また、たとえば移動体用デジタル放送で固定受信装置用デジタル放送の放送内容のダイジェストを放送する、など放送内容が異なる場合には、ユーザ自身が移動体用デジタル放送の受信を希望する場合が考えられる。
さらに、基地局からの受信可能な距離についてはアナログ放送がデジタル放送に比して広く、移動体用デジタル放送は固定受信装置用デジタル放送に比して広いので、デジタル放送の受信可能な境界近傍や、固定受信装置用デジタル放送の受信可能な境界近傍で自動的に高品質側に切り替えると、切替が高頻度に繰り返される可能性もある。
すなわち、従来の技術では、ユーザの嗜好や要望が考慮されておらず、不要に高品質な放送を受信する場合があるという問題点があった。
本発明は、上述した従来技術における問題点を解消するためになされたものであり、ユーザのニーズに応じて関連する複数の放送の切り替え制御を行なう車載用放送受信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る車載用放送受信装置は、車両に搭載され、放送を受信して出力する車載用放送受信装置であって、ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、関連する複数の放送が受信可能である場合に、前記操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択する放送選択手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶し、関連する複数の放送が受信可能である場合に操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択する。
また、請求項2の発明に係る車載用放送受信装置は、請求項1に記載の発明において、前記関連する複数の放送は、同一の放送局が同時に提供する放送であることを特徴とする。
この請求項2の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶し、同一の放送局が同時に提供する複数の放送が受信可能である場合に操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択する。
また、請求項3の発明に係る車載用放送受信装置は、請求項2に記載の発明において、前記関連する複数の放送は、前記同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送であることを特徴とする。
この請求項3の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶し、同一の放送局の提供するアナログ放送とデジタル放送とを受信可能である場合に操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択する。
また、請求項4の発明に係る車載用放送受信装置は、請求項2または3に記載の発明において、前記関連する複数の放送は、前記同一の放送局が提供する異なる伝送方式のデジタル放送であること特徴とする。
この請求項4の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶し、同一の放送局が提供する異なる伝送方式のデジタル放送、たとえば4セグメントもしくは12セグメントを使用するデジタル放送と1セグメントを使用するデジタル放送とを受信可能である場合に操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択する。
また、請求項5の発明に係る車載用放送受信装置は、請求項3に記載の発明において、前記操作履歴記憶手段は前記同一の放送局が提供するアナログ放送からデジタル放送への切替操作を記憶し、前記放送選択手段は前記同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送との双方が受信可能であり、かつ前記操作履歴記憶手段がアナログ放送からデジタル放送への切替履歴を記憶している場合にデジタル放送の受信を選択することを特徴とする。
この請求項5の発明によれば車載用放送受信装置は、同一の放送局が提供するアナログ放送からデジタル放送へのユーザによる切替操作を記憶し、同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送との双方が受信可能であり、かつアナログ放送からデジタル放送への切替履歴を記憶している場合にデジタル放送の受信を選択する。
また、請求項6の発明に係る車載用放送受信装置は、請求項4に記載の発明において、前記操作履歴記憶手段は前記同一の放送局が提供する第1のデジタル放送から第2のデジタル放送への切替操作を記憶し、前記放送選択手段は前記同一の放送局が提供する第1のデジタル放送と第2のデジタル放送との双方が受信可能であり、かつ前記操作履歴記憶手段が第1デジタル放送から第2のデジタル放送への切替履歴を記憶している場合に第2のデジタル放送の受信を選択することを特徴とする。
この請求項6の発明によれば車載用放送受信装置は、同一の放送局が提供する第1のデジタル放送から第2のデジタル放送へのユーザによる切替操作を記憶し、同一の放送局が提供する第1のデジタル放送と第2のデジタル放送との双方が受信可能であり、かつ第1のデジタル放送から第2のデジタル放送への切替履歴を記憶している場合に第2のデジタル放送の受信を選択する。
また、請求項7の発明に係る車載用放送受信装置は、請求項3に記載の発明において、前記操作履歴記憶手段は前記同一の放送局が提供するデジタル放送からアナログ放送への切替操作を記憶し、前記放送選択手段は前記同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送との双方が受信可能であり、かつ前記操作履歴記憶手段がデジタル放送からアナログ放送への切替履歴を記憶している場合にアナログ放送の受信を選択することを特徴とする。
この請求項7の発明によれば車載用放送受信装置は、同一の放送局が提供するデジタル放送からアナログ放送へのユーザによる切替操作を記憶し、同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送との双方が受信可能であり、かつデジタル放送からアナログ放送への切替履歴を記憶している場合にアナログ放送の受信を選択する。
また、請求項8の発明に係る車載用放送受信装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の発明において、前記操作履歴記憶手段は、ユーザによる放送受信操作が行なわれた際に当該操作時点での自車両の位置情報、時間情報、放送局、放送内容のうち少なくともいずれかを関連付けて記憶し、放送選択手段は前記関連付けられた情報と現時点での自車両の位置情報、時間情報、放送局、放送内容との一致度合いをさらに用いて受信する放送を選択することを特徴とする。
この請求項8の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作が行なわれた際に当該操作時点での自車両の位置情報、時間情報、放送局、放送内容のうち少なくともいずれかを関連付けて記憶し、複数の放送が受信可能である場合に、関連付けられた情報と現時点での自車両の位置情報、時間情報、放送局、放送内容との一致度合いをさらに用いて受信する放送を選択する。
請求項1の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶し、関連する複数の放送が受信可能である場合に操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択するので、ユーザのニーズに応じて関連する複数の放送の切り替え制御を行なう車載用放送受信装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶し、同一の放送局が同時に提供する複数の放送が受信可能である場合に操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択するので、同一の放送局が同時に提供する複数の放送をユーザニーズに応じて切り替え制御する車載用放送受信装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項3の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶し、同一の放送局の提供するアナログ放送とデジタル放送とを受信可能である場合に操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択するので、アナログ放送とデジタル放送との切り替え制御をユーザニーズに応じて実行する車載用放送受信装置を得ることかできるという効果を奏する。
また、請求項4の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶し、同一の放送局が提供する異なる伝送方式のデジタル放送、たとえば4セグメントもしくは12セグメントを使用するデジタル放送と1セグメントを使用するデジタル放送とを受信可能である場合に操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択するので、複数のデジタル放送との切り替え制御をユーザニーズに応じて実行する車載用放送受信装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項5の発明によれば車載用放送受信装置は、同一の放送局が提供するアナログ放送からデジタル放送へのユーザによる切替操作を記憶し、同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送との双方が受信可能であり、かつアナログ放送からデジタル放送への切替履歴を記憶している場合にデジタル放送の受信を選択するので、デジタル放送への切り替え実績がない場合にはアナログ放送の受信を継続し、不要な切替を排除した車載用放送受信装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項6の発明によれば車載用放送受信装置は、同一の放送局が提供する第1のデジタル放送から第2のデジタル放送へのユーザによる切替操作を記憶し、同一の放送局が提供する第1のデジタル放送と第2のデジタル放送との双方が受信可能であり、かつ第1のデジタル放送から第2のデジタル放送への切替履歴を記憶している場合に第2のデジタル放送の受信を選択するので、第2のデジタル放送への切り替え実績がない場合には第1のデジタル放送の受信を継続し、不要な切替を排除した車載用放送受信装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項7の発明によれば車載用放送受信装置は、同一の放送局が提供するデジタル放送からアナログ放送へのユーザによる切替操作を記憶し、同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送との双方が受信可能であり、かつデジタル放送からアナログ放送への切替履歴を記憶している場合にアナログ放送の受信を選択するので、アナログ放送への切り替え実績がある場合にはデジタル放送への不要な切替を排除することでユーザニーズに沿った放送受信を行なう車載用放送受信装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項8の発明によれば車載用放送受信装置は、ユーザによる放送受信操作が行なわれた際に当該操作時点での自車両の位置情報、時間情報、放送局、放送内容のうち少なくともいずれかを関連付けて記憶し、複数の放送が受信可能である場合に、関連付けられた情報と現時点での自車両の位置情報、時間情報、放送局、放送内容との一致度合いをさらに用いて受信する放送を選択するので、ユーザニーズを詳細に分析して受信すべき放送を選択する車載用放送受信装置を得ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る車載用放送受信装置の好適な実施例について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である車載用放送受信装置1の概要構成を示す概要構成図である。同図に示すように、車載用放送受信装置1は、アンテナ11、ナビゲーション装置2、スピーカ3、ディスプレイ4、タッチパネル5およびスイッチ6に接続する。
ナビゲーション装置2は、GPS(Global Positioning System)人工衛星と通信して特定した自車両の位置と地図データとを利用して走行経路の設定および誘導を行なう車載装置である。また、ナビゲーション装置2は、自車両の位置情報と時間情報を車載用放送受信装置1に供給する。
スピーカ3は、ユーザすなわち自車両乗員に対して音声による出力を行なう出力手段であり、ディスプレイ4は表示による出力を行なう出力手段である。また、タッチパネル5およびスイッチ6はユーザからの操作入力を受け付ける入力手段である。これらの出力手段と入力手段は、車載用放送受信装置1やナビゲーション装置2の入出力の他、車載オーディオ装置など各種車載装置で共用することができる。
車載用放送受信装置1は、車両に搭載され、アンテナ11を用いて放送を受信して出力する装置であり、その内部にHDD(Hard Disk Drive)12、制御部13、チューナ14、復調部15およびMPEGデコーダ16を有する。
チューナ14は、制御部13に指定された周波数(チャンネル)の電波を受信し、復調部15に出力する。復調部15は、受信した電波を復調する処理を行なう。具体的には、受信チャンネルがデジタル放送である場合には、受信波に対してデジタル復調を行なってTS(Transport Stream)パケットを取り出す処理を行なう。また、受信チャンネルがアナログ放送である場合には、受信した電波に対してアナログ復調を行なって音声信号、画像信号および同期信号を取り出す処理を行なう。
MPEGデコーダ16は、受信チャンネルがデジタル放送である場合に復調部15から出力されるTSパケットを動画データに変換し、スピーカ3およびディスプレイ4から出力する。なお、受信チャンネルがアナログ放送である場合には復調部15から出力される音声信号、映像信号および同期信号をそのまま使用してスピーカ3およびディスプレイ4から出力する。
制御部13は、車載用放送受信装置1を全体制御する処理部であり、ナビゲーション装置2からの位置情報および時間情報の取得、入力手段からの入力内容に基づくチューナ14、復調部15、MPEGデコーダ16の動作制御を行なう。
また、制御部13は、その内部に操作履歴取得部31および放送選択部32を有する。操作履歴取得部31は、ユーザによる入力内容を位置情報と時間情報に関連付けて操作履歴データ21としてHDD12に記憶させる処理を行なう。また、放送選択部32は、位置情報と時間情報、さらにHDD12が記憶する操作履歴データ21および放送エリアデータ22を用いて受信する放送を選択する処理を行なう。
放送エリアデータ22は、アナログ放送、固定受信装置用デジタル放送、移動受信装置用デジタル放送について、それぞれ受信可能な場所の情報を示すデータである。なお、HDD12は、操作履歴データ21や放送エリアデータ22の他、音楽データや地図データなど各種データを記憶することができる。また、HDD12は、ナビゲーション装置2車載オーディオ装置など各種車載装置で共用してもよい。さらに、HDD12は必ずしも車載用放送受信装置1内に設ける必要は無く、車載用放送受信装置1に外部接続しても良い。
つづいて、放送選択部32による放送の選択処理についてさらに説明する。まず車載用放送受信装置1が受信可能な放送の具体例について図2を参照して説明する。同図に示す例では、チューナ14によって選択可能な電波の周波数はCh1〜Ch8の8つである。
アナログ放送では、一つの放送が一つの周波数(チャンネル)を全て使用する。例えば放送局Aのアナログ放送は周波数Ch2を使用し、放送局Bのアナログ放送は周波数Ch8を使用している。
一方、デジタル放送では、一つの周波数を13のセグメントに分割している。そして、デジタルハイビジョン放送ではそのうち12セグメントを使用する。例えば、放送局Aのデジタルハイビジョン放送は周波数Ch5のセグメント1からセグメント12を使用して行なわれている。
一方、標準画質のデジタル放送は13のセグメントのうち4セグメントを使用する。例えば、放送局Bのデジタル放送は周波数Ch7のセグメント1からセグメント4を使用し、放送局Cのデジタル放送は周波数Ch7のセグメント5からセグメント8を使用し、放送局Dのデジタル放送は周波数Ch7のセグメント9からセグメント12を使用して行なわれている。
さらに、1セグメントのみを使用するデジタル放送、所謂ワンセグ放送も存在する。12セグメントもしくは4セグメントを使用するデジタル放送は、家庭用テレビなど特定の場所に固定して使用する固定受信装置による受信が想定されているのに対し、ワンセグ放送は携帯電話などの移動受信装置による受信を想定したものである。図2においては、放送局Aが周波数Ch5のセグメント13を使用して移動体用デジタル放送を行なっている。
放送の内容は、各放送局で異なる。また、同一の放送局が提供するデジタル放送とアナログ放送は、基本的に同一の内容である。例えば、放送局Aが提供するアナログ放送(周波数Ch2を使用)の内容とデジタルハイビジョン放送(周波数Ch5のセグメント1〜セグメント12を使用)の内容とは同一である。
なお、移動受信装置用デジタル放送(例えば放送局Aによる周波数Ch5のセグメント13)の放送内容は現在固定受信装置用デジタル放送(例えば放送局Aによる周波数Ch5のセグメント1〜セグメント12)と同一の内容を放送するサイマル放送が予定されているが、今後は専用の内容(固定受信装置用デジタル放送の放送内容のダイジェストなど)が放送される可能性がある。
つぎに、アナログ放送、固定受信装置用デジタル放送、移動受信用装置用デジタル放送について受信可能なエリアの比較を図3に示す。同図に示すように、基地局から最も遠くまで受信可能なエリアが広がるのはアナログ放送であり、次に受信可能なエリアが広いのは移動受信装置用デジタル放送、受信可能なエリアが最も狭いのは固定受信装置用デジタル放送となる。
品質面については、全ての放送を受信可能なエリア(図3では固定受信装置用デジタル放送エリア内)では、固定受信装置用デジタル放送、すなわち4セグメントもしくは12セグメントを使用したデジタル放送の品質が最も高い。
移動受信装置用デジタル放送、すなわちワンセグ放送は、使用するセグメントが少なく、データ量が小さい分、品質が低くなる。
アナログ放送はデジタル放送に比して品質が低いが、受信状態が不十分である場合にデジタル放送がブロックノイズやフリーズによって視聴不可能となるのに対し、アナログ放送は劣化した画像や音声のみの視聴が可能であり、受信状態の悪化に比較的強いという特徴がある。
従来は、同一内容の放送であればより高品質な放送をユーザに提供すべき、という思想から、アナログ放送のみ受信可能なエリアからアナログ放送とデジタル放送の双方が受信可能なエリアに移動した場合にはデジタル放送の受信を選択し、移動受信装置用デジタル放送のみ受信可能な襟絵から移動受信装置用デジタル放送と固定受信装置用デジタル放送の双方が受信可能なエリアに入った場合には固定受信装置用デジタル放送の受信を選択することが考えられてきた。
ところが、番組の内容や表示方法などによっては必ずしも高品質な放送の受信が必要であるとは限らない。特に車載用途ではユーザが長時間ディスプレイを注視しているとは限らず、音声のみの出力でもよい場合が考えられる。
また、ディスプレイ4の表示画面を分割し、ナビゲーション装置2による経路案内出力と車載用放送受信装置1によるテレビ画面出力とを同時に出力する場合には、テレビ画面出力に使用する表示領域が小さくなるのでワンセグ放送の映像品質で十分である状況が発生する。
さらに、たとえば移動受信装置用デジタル放送で固定受信装置用デジタル放送の放送内容のダイジェストを放送する、など放送内容が異なる場合には、ユーザ自身が移動受信装置用デジタル放送の受信を希望する場合が考えられる。
また、自車両がデジタル放送の受信可能な境界近傍や、固定受信装置用デジタル放送の受信可能な境界近傍を移動中である場合に自動的に高品質側に切り替えるとすると、切替が高頻度に繰り返され、低品質側の視聴を継続した場合よりもさらに実質的な品質が低下する可能性もある。
そこで、本発明では同一放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送とが共に受信可能となった場合、また同一の放送局が提供する固定受信装置用デジタル放送と移動受信装置用デジタル放送とが共に受信可能となった場合に放送選択部32によってユーザの操作履歴データ21を参照し、ユーザが高品質側に切り替える操作をおこなった実績がある場合には高品質側への切り替えを自動実行し、高品質側に切り替える操作をおこなった実績がない場合には低品質側の放送の受信を維持する。
なお、ユーザが高品質側への切り替えを行なうか否かは、時間や放送局、放送内容の種類(コンテンツジャンル)にも影響を受ける。例えば、ユーザが特定の番組(曜日や時刻、放送局などによって特定できる)を高品質で視聴する場合や、ドラマや映画については高品質で視聴するが、ニュース番組やスポーツ番組は高品質側への切替を行なわない場合が考えられる。
そこで操作履歴データ21には例えば図4に示すように、ユーザが操作を行なった時点での位置情報、日付情報、曜日情報、時刻情報と、操作内容、受信していた放送局、コンテンツジャンルなどを記憶しておく。
そして、放送選択部32は、同一放送局で切り替え可能な放送が存在する場合(同一放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送とが共に受信可能となった場合、もしくは同一の放送局が提供する固定受信装置用デジタル放送と移動受信装置用デジタル放送とが共に受信可能となった場合)に、ナビゲーション装置2取得した現在位置と現在時刻、さらに現在受信中の放送局とコンテンツジャンルと操作履歴データ21を比較し、その一致度合いに基づいて受信する放送を高品質側に切り替えるか否かを判定する。
なお、一致度合いの算出は、操作履歴データ21の各項目に任意の重み付けを行なうと共に操作内容の実績を各項目について蓄積し、蓄積結果を利用して算出することか好ましい。例えば、不特定の放送局においてコンテンツジャンルがドラマの場合にのみ高頻度で高品質側への切り替えが行なわれているならば、受信中の放送内容がドラマの場合には履歴との一致度が高いとして高品質側に切り替えればよい。また、特定の曜日、特定の時間帯に特定の放送局を高品質側で視聴しているならば(たとえば毎週水曜の20時から21時に放送局Aをデジタルハイビジョンで視聴している、など)、同一の曜日、時間帯、放送局を受信中の場合に履歴との一致度が高いとして高品質側に切り替えればよい(水曜の20時から21時に放送局Aを受信中であればデジタルハイビジョンに自動的に切り替える、など)。
つづいて、車載用放送受信装置1の処理動作について図5のフローチャートを参照して説明する。なお、同図に示すフローチャートは、車載用放送受信装置1が放送を受信中である場合に繰り返し実行される処理である。
まず、放送選択部32は、ナビゲーション装置2から取得した位置情報と放送エリアデータ22とを用いて、現在受信中の放送に対して切り替え可能な放送、すなわち同一放送局が提供する高品質側の放送が存在するか否かを判定し(ステップS101)、切り替え可能な放送がなければ(ステップS101,No)そのまま処理を終了する。
一方、切り替え可能な放送が存在するならば(ステップS101,Yes)、放送選択部32は、位置情報と時刻情報を用いて操作履歴データ21を検索する(ステップS102)。そして、操作履歴に高品質側への切り替え実績が示されているならば(ステップS103,Yes)、高品質側への自動切換えを実行し(ステップS106)、自動切換えを実行したことをユーザに通知して(ステップS107)、処理を終了する。
一方、操作履歴に高品質側への切り替え実績がない場合(ステップS103,No)、放送選択部32は受信中の放送を継続して受信し(ステップS104)、より高品質な放送に切り替え可能であることを通知して(ステップS105)、処理を終了する。
なお、ステップS103の切り替え実績の判定において、高品質側への切り替えが1回のみ行なわれているような場合、誤操作やユーザが試しに切り替えてみただけの可能性がある。そのため、たとえば2回以上連続して切替が行なわれた、切り替え操作から所定時間以上の視聴が行なわれた、などの条件を付した判定や切り替え操作頻度などを用いた判定を行なうことが望ましい。
上述してきたように、本実施例にかかる車載用放送受信装置1は、同一放送局が提供する、品質の異なる放送間におけるユーザの切り替え操作を操作履歴データ21としてHDD12に記憶する。そして、現在受信中の番組をより高品質に受信可能となった場合に操作履歴データ21を参照し、ユーザによる高品質側への切替実績があれば高品質側への自動切替を実行し、切替実績がない場合には受信中の低品質側の放送を継続して受信する。そのため、高品質側への不要な切替を排し、ユーザのニーズに応じて関連する複数の放送の切り替え制御を行なうことができる。
なお、本実施例においてはテレビ放送の受信を例に説明を行なったが、本発明の利用はこれに限定されるものではなく、例えばラジオ放送など他の放送についても同様に実施することが可能である。
また、本実施例では、ユーザの指示がなければ低品質側の受信を維持する構成を例に説明を行なったが、ユーザの指示がなければ自動的に高品質側に切り替える構成によって本発明を実施することもできる。この場合、ユーザによる低品質側(デジタル→アナログ,固定用デジタル→移動体用デジタル)への切替操作を記憶し、この履歴がある場合に低品質側を選択し、履歴がない場合には自動的に高品質側に切り替える構成とすればよい。
以上のように、本発明に係る車載用放送受信装置は、車載用の放送受信装置における放送選択に有用であり、特に関連する複数の放送の切り替え制御に適している。
本発明の実施例にかかる車載用放送受信装置1の概要構成を示す概要構成図である。 図1に示した車載用放送受信装置が受信可能な放送の具体例について説明する説明図である。 各種放送の受信可能エリアについて説明する説明図である。 図1に示した操作履歴データの具体例について説明する説明図である。 図1に示した車載用放送受信装置の処理動作について説明するフローチャートである。
符号の説明
1 車載用放送受信装置
2 ナビゲーション装置
3 スピーカ
4 ディスプレイ
5 タッチパネル
6 スイッチ
11 アンテナ
12 HDD
13 制御部
14 チューナ
15 復調部
16 MPEGデコーダ
21 操作履歴データ
22 放送エリアデータ
31 操作履歴取得部
32 放送選択部

Claims (8)

  1. 車両に搭載され、放送を受信して出力する車載用放送受信装置であって、
    ユーザによる放送受信操作の履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、
    関連する複数の放送が受信可能である場合に、前記操作履歴記憶手段の記憶内容に基づいて受信する放送を選択する放送選択手段と、
    を備えたことを特徴とする車載用放送受信装置。
  2. 前記関連する複数の放送は、同一の放送局が同時に提供する放送であることを特徴とする請求項1に記載の車載用放送受信装置。
  3. 前記関連する複数の放送は、前記同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送であることを特徴とする請求項2に記載の車載用放送受信装置。
  4. 前記関連する複数の放送は、前記同一の放送局が提供する異なる伝送方式のデジタル放送であること特徴とする請求項2または3に記載の車載用放送受信装置。
  5. 前記操作履歴記憶手段は前記同一の放送局が提供するアナログ放送からデジタル放送への切替操作を記憶し、前記放送選択手段は前記同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送との双方が受信可能であり、かつ前記操作履歴記憶手段がアナログ放送からデジタル放送への切替履歴を記憶している場合にデジタル放送の受信を選択することを特徴とする請求項3に記載の車載用放送受信装置。
  6. 前記操作履歴記憶手段は前記同一の放送局が提供する第1のデジタル放送から第2のデジタル放送への切替操作を記憶し、前記放送選択手段は前記同一の放送局が提供する第1のデジタル放送と第2のデジタル放送との双方が受信可能であり、かつ前記操作履歴記憶手段が第1のデジタル放送から第2のデジタル放送への切替履歴を記憶している場合に前記第2のデジタル放送の受信を選択することを特徴とする請求項4に記載の車載用放送受信装置。
  7. 前記操作履歴記憶手段は前記同一の放送局が提供するデジタル放送からアナログ放送への切替操作を記憶し、前記放送選択手段は前記同一の放送局が提供するアナログ放送とデジタル放送との双方が受信可能であり、かつ前記操作履歴記憶手段がデジタル放送からアナログ放送への切替履歴を記憶している場合にアナログ放送の受信を選択することを特徴とする請求項3に記載の車載用放送受信装置。
  8. 前記操作履歴記憶手段は、ユーザによる放送受信操作が行なわれた際に当該操作時点での自車両の位置情報、時間情報、放送局、放送内容のうち少なくともいずれかを関連付けて記憶し、放送選択手段は前記関連付けられた情報と現時点での自車両の位置情報、時間情報、放送局、放送内容との一致度合いをさらに用いて受信する放送を選択することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の車載用放送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015082827A (ja) * 2013-10-24 2015-04-27 富士通株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム

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