JP5799889B2 - 分取精製装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶液に含まれる1乃至複数の成分を液体クロマトグラフを利用してそれぞれ分離した後に、各成分をそれぞれ精製して回収するための分取精製装置に関し、さらに詳しくは目的成分を一旦捕集するためのトラップカラムを利用した分取精製装置に関する。
例えば製薬分野などにおいては、化学合成により得られた各種の化合物をライブラリとして保管したり或いは詳細に分析したりするためのサンプルを収集することを目的として、液体クロマトグラフを利用した分取精製装置が使用されている。こうした分取精製装置として、従来、特許文献1、特許文献2などに記載の装置が知られている。
これら従来の装置では、試料溶液中の目的成分(化合物)を液体クロマトグラフで時間的に分離することにより目的成分毎に別々のトラップカラムに導入して一旦捕集する。その後に各トラップカラムに溶媒を流して該カラム内に捕集していた成分を短時間で溶出させることで、目的成分を高い濃度で含有する溶液を容器に回収する。こうして分取した各溶液について蒸発・乾固処理を行って溶媒を除去し、目的成分を固形物として回収する。
特開平2-122260号公報 特開2003-149217号公報
しかしながら、上記のようにして目的成分をトラップカラムから高い濃度で溶出させた場合、トラップカラムの下流側の配管内で目的成分が析出し易くなり、流路の詰まりなどが生じて溶液が流れにくくなるといった不具合が起こるおそれがある。
本発明は上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、トラップカラムから溶出した目的成分が析出することによる流路の詰まりを効果的に防止することのできる分取精製装置を提供することにある。
上記課題を解決するために成された本発明に係る分取精製装置は、
目的成分を含む溶液をトラップカラムに流して該目的成分を該トラップカラムに捕集し、その後に溶出用溶媒を前記トラップカラムに流し、該トラップカラム内に捕集されていた目的成分を溶出させて回収容器内に回収するための分取精製装置であって、
a)前記トラップカラムの一端に前記溶出用溶媒を供給するための供給流路と、
b)前記トラップカラムの他端から出てくる溶出液を前記回収容器に送るための回収流路と、
c)前記回収流路の途中に接続され、前記溶出液中における前記目的成分の濃度を低下させるための希釈液を前記回収流路に供給するための希釈液供給流路と、
d)前記供給流路への前記溶出用溶媒の供給と前記希釈液供給流路への前記希釈液の供給とを交互に実行する送液手段と、
を有することを特徴としている。
本発明に係る分取精製装置では、前記供給流路を介してトラップカラムに溶出用溶媒を流すことにより、該トラップカラム中に捕集された目的成分を溶出させる。その際、トラップカラムから出た溶出液(すなわち目的成分を含んだ溶出用溶媒)が流れる回収流路に対し、希釈液供給流路から希釈液を間欠的に導入する。これにより、目的成分を高濃度で含んだ溶出液が該希釈液で希釈されるため、回収流路内における目的成分の析出を抑制することができる。また、前記のように希釈液を間欠的に導入することにより、回収流路にはトラップカラムから出てきた溶出液と希釈流路から導入された希釈液とが交互に流れることになる。そのため、該溶出液中で目的成分が析出して配管内に付着した場合でも、その後に流れる希釈液によって該析出物を溶解させることができ、配管の詰まりを効果的に防止することができる。
上記本発明に係る分取精製装置において、溶出用溶媒は目的成分に対する溶出力の高い溶媒であればいかなるものであってもよく、例えば、ジクロロメタン(DCM)やメタノールなどの有機溶媒を用いることができる。また、本発明における希釈液も前記目的成分をよく溶かす(すなわち該目的成分の溶解度が高い)溶媒であればいかなるものであってもよく、例えば、前記溶出用溶媒と同種の液体を用いることができる。なお、溶出用溶媒と希釈液とを同種の液体とする場合には、両者を同一の容器に貯留しておき、該容器から吸引した液体を溶出用溶媒供給流路と希釈流路のそれぞれに送給させる構成とすることもできる。
また、本発明に係る分取精製装置は、前記送液手段が、
e)前記供給流路上に設けられた送液ポンプと、
f)前記供給流路上において前記送液ポンプと前記トラップカラムとの間に配設され、前記送液ポンプによって送給される液体を、前記トラップカラムと前記希釈液供給流路とのいずれかに選択的に流すように流路の切り換えを行う流路切替手段と、
g)前記トラップカラムへの送液と前記希釈液供給流路への送液とを交互に実行するように前記流路切替手段を制御する制御手段と、
を含む構成とすることができる。
この構成では、一つの送液ポンプによって溶出用溶媒と希釈液の吸引・送出を行い、該送液ポンプによって吸引した液体をトラップカラム又は希釈液供給流路のいずれに送るかを前記流路切替手段によって切り替えるものとなっている。なお、この構成において、希釈液として溶出用溶媒と異なる液体を使用する場合には、前記送液ポンプの上流側に更に別の流路切替手段を設け、該別の流路切替手段を切り替えることにより、溶出用溶媒又は希釈液が択一的に前記送液ポンプで吸引されるようにするとよい。
また、本発明に係る分取精製装置は、前記送液手段が、
h)前記供給流路上に設けられた第一送液ポンプと、
i)前記希釈液供給流路上に設けられた第二送液ポンプと、
j)前記第一送液ポンプによる前記溶出用溶媒の送液と前記第二送液ポンプによる前記希釈液の送液とを交互に実行するように前記第一送液ポンプ及び前記第二送液ポンプを制御する制御手段と、
を含む構成としてもよい。
また更に、本発明に係る分取精製装置は、例えば予め分取液体クロマトグラフのフラクションコレクタで目的成分を含むように分取された溶液を供給流路に供給するようにしてトラップカラムに目的成分を捕集するようにしてもよいが、液体クロマトグラフと直結することでオンライントラッピングシステムを構築することもできる。すなわち、液体クロマトグラフの分離カラムに所定の移動相に乗せて液体試料を導入し、該分離カラムからの溶出液を前記供給流路へと供給して該溶出液中の目的成分を前記トラップカラムに捕集する構成とすることができる。
以上の通り、本発明に係る分取精製装置によれば、トラップカラムから溶出した目的成分が析出することによる流路の詰まりを効果的に防止することが可能となる。
本発明の一実施例による分取精製装置の概略構成図。 同実施例の分取精製装置におけるトラップカラムの出口端付近の断面図。 同実施例の分取精製装置におけるトラップカラムの入口圧力の推移を示すグラフ。 本発明に係る分取精製装置の他の実施例を示す概略構成図。 従来の分取精製装置におけるトラップカラムの出口端付近の断面図。 本発明におけるトラップカラムと外部流路との接続機構の別の例を示す模式図。
以下、本発明を実施するための形態について実施例を挙げて説明する。図1は本発明の一実施例による分取精製装置の概略構成図である。この分取精製装置は、ここでは図示しない分取液体クロマトグラフで予め分取された目的成分を含む溶液中の目的成分を精製して固形物として取得するためのものであるが、前段に分取液体クロマトグラフを直結し、該分取液体クロマトグラフで分離された目的成分を含む溶液を直接導入する構成に変更することもできる。
図1において、溶液容器11には上述したように予め分取された、溶媒は主として分取液体クロマトグラフに使用された移動相であって目的成分を含む溶液が収容されている。洗浄液容器12にはカラム洗浄用の洗浄液としての純水(HO)が収容されている。また、溶媒容器13には、本発明における溶出用溶媒及び希釈液としてのジクロロメタン(図中ではDCMと表記)が収容されている。三方切替バルブである第一切替バルブ14は上記3つの容器11、12、13の液体のいずれかを選択的に供給流路15に流すように流路を切り替えるものであり、該第一切替バルブ14のb、c、dポートにはそれぞれ溶液容器11、洗浄液容器12、溶媒容器13から液体を吸引するための配管が接続されている。また、前記第一切替バルブ14のaポートには前記供給流路15の一端が接続されており、該供給流路15の他端は先端の尖った筒状の針から成る第一ニードル18の基部(先端とは反対の端部)に接続されている。また、供給流路15上には所定の流量で以て液体を吸引して送出する送液ポンプ16が設けられており、該送液ポンプ16と前記第一ニードル18の間には二方切替バルブである第二切替バルブ17が設けられている(詳細は後述する)。
カラムラック20には、目的成分を捕集するための充填剤が詰められた複数本のトラップカラム21が紙面垂直方向(すなわち図中のY軸方向)に並べて保持されている。該カラムラック20上において各トラップカラム21は、前記供給流路15が接続される入口端を真下に、後述する回収流路32が接続される出口端を上向きにして略垂直に起立保持される。
トラップカラム21から出てきた液体を流すための回収流路32の一端は、先端の尖った筒状の針から成る第二ニードル31の基部に接続されており、該回収流路32の他端は、円筒状の吐出ノズル34の基部に接続されている。
容器ラック41には、分取精製された目的成分を回収するための複数本の回収容器42が前記複数本のトラップカラム21に対応した間隔で紙面垂直方向に並べて収容されており、前記吐出ノズル34の先端から吐出された液体は、これら複数本の回収容器42のいずれかに滴下される。
前記の回収流路32、第二ニードル31、及び吐出ノズル34は、分取ヘッド37に取り付けられており、この分取ヘッド37は三軸駆動機構51によって上下方向(すなわち図中のZ軸方向)及び水平方向(すなわち図中のX軸方向及びY軸方向)に移動可能となっている。この分取ヘッド37を水平方向に移動させることにより、第二ニードル31をカラムラック20に保持された複数本のトラップカラム21のうちの任意のものの上に移動させることができ、それと同時に、容器ラック41上で前記トラップカラム21に対応する位置に収容された回収容器42の上に吐出ノズル34を移動させることができる。更に、その状態で分取ヘッド37を下降させることにより、第二ニードル31の先端を前記トラップカラム21の出口端に設けられたニードルポート23に刺入させて回収流路32を該出口端に接続することができ、それと同時に吐出ノズル34の先端を前記回収容器42の内部に配置させて該回収容器42内に液滴を滴下可能な状態とすることができる。更に、三軸駆動機構51による分取ヘッド37の移動範囲には、液溜まりと図示しない廃液槽に繋がる廃液流路とを有する廃液ポート61が設置されている。
なお、上述の第一ニードル18も所定の駆動機構(図示略)により上下移動及び水平移動が可能となっており、カラムラック20上に保持された複数のトラップカラム21のうちの任意のものの下方に移動し、且つ該トラップカラム21の入口端に設けられたニードルポート22に該ニードル18の先端が刺入されるように上昇することで、供給流路15を該トラップカラム21の入口端に接続することができる。
上述の供給流路15上に設けられた第二切替バルブ17には、本発明の特徴的な構成要素である希釈流路19が接続されている。前記第二切替バルブ17は、送液ポンプ16で吸引した液体をトラップカラム21又は希釈流路19のいずれに流すかを選択的に切り替えるものであり、そのeポートには送液ポンプ16から延びる配管(すなわち供給流路15の上流側部分)が接続され、fポートには第一ニードル18に至る配管(すなわち供給流路15の下流側部分)が、gポートには希釈流路19の一端が接続される。希釈流路19の他端は、第二ニードル31の直ぐ下流に設けられたT字型ジョイント33を介して回収流路32に接続されており、これにより該希釈流路19を流れてきた液体(すなわち希釈液)を回収流路32内に流入させることができるようになっている。
CPU等を含む制御部52は予め設定されたプログラムに従って、第一切替バルブ14及び第二切替バルブ17の切替動作、送液ポンプ16の動作(流量又は流速)、及び三軸駆動機構51の駆動動作の設定などを実行することで、分取精製作業を自動的に遂行する。また、操作部53はその分取精製作業のための条件などをユーザが入力設定するためのものである。
次に、本実施例におけるトラップカラム21の構成について詳しく説明する。図2は本実施例におけるトラップカラム21の出口端付近の構成を示す拡大断面図である。トラップカラム21の内部には目的成分を捕集するための充填剤を収容する空間(以下、充填剤収容領域24と呼ぶ)が設けられている。充填剤収容領域24の端部には液体を流通させるための開口27を備えた蓋29が取り付けられており、開口27の外側にはキャビティが設けられている。該キャビティにはニードルポート23が取り付けられ、これにより前記の開口27が該ニードルポート23の内部に形成された通路(以下、ポート内通路28と呼ぶ)と連通している。
本実施例におけるトラップカラム21では、前記の開口27が、液体の流れ方向(図中の矢印で示す方向)に向かって断面積が徐々に小さくなるようなテーパー状に形成されている。前記開口27の内径は最も上流側で6 mm、最も下流側で0.8 mmである。なお、該開口27のすぐ上流に位置する充填剤収容領域24の内径は20 mmであり、該開口27のすぐ下流に位置するポート内通路28の内径は0.8 mmである。すなわち本実施例におけるトラップカラム21は、該カラム21内に導入された液体が充填剤収容領域24を抜けてからポート内通路28に至るまでの間に、該液体が通過できる領域の径が徐々に狭められていく構成となっている。これにより、図5に示す従来のトラップカラム121のように、カラム121内を流れる液体が充填剤収容領域124を抜けて開口127に至る箇所において、該液体が通過できる領域の径がニードルポート123のポート内通路128と略同一径まで一気に狭められる場合に比べて当該箇所における液体の滞留を低減することができる。その結果、トラップカラム21の出口端における目的成分の析出を抑えることが可能となる。
更に、本実施例におけるトラップカラム21では、充填剤収容領域24と前記の開口27との間に、目的成分の析出を防止するためのフィルタ(以下、析出防止フィルタ26と呼ぶ)が設けられている。なお、充填剤収容領域24の両端には、従来より充填剤の流出を防止すると共に液体を拡散させる働きを有するメッシュ状のキャップ25が取り付けられており、前記の析出防止フィルタ26はこのキャップ25のすぐ外側(すなわち下流側)に配置される。前記析出防止フィルタ26は、ポアサイズ20 μmのナイロンネットフィルタ(ミリポア社製、NY2004700)であり、前記キャップ25は、ポアサイズ2 μmのステンレス製メッシュフィルタで構成されている。
このように充填剤収容領域24の下流に析出防止フィルタ26を配置することにより、溶出用溶媒によって充填剤から溶かし出された目的成分が充填剤収容領域24を抜けた直後に析出して結晶を生じた場合であっても、該結晶の成長を抑制して流路の詰まりを防止することができる。
次に、本実施例の分取精製装置における自動分取精製動作について説明する。まずトラップカラム21内の充填剤に目的成分を捕集するために、制御部52は第一切替バルブ14により溶液容器11(bポート)と供給流路15(aポート)を接続すると共に、第二切替バルブ17により供給流路15(eポート)と第一ニードル18(fポート)を接続し、所定の一定流量で送液を行うように送液ポンプ16を動作させる。なお、このとき第一ニードル18は所定のトラップカラム21の入口端に設けられたニードルポート22に接続しておく。また、第二ニードル31は前記トラップカラム21の出口端に設けられたニードルポート23に接続しておき、吐出ノズル34は廃液ポート61に挿入しておく。
送液ポンプ16は溶液容器11中の溶液を吸引して入口端からトラップカラム21に導入する。すると、トラップカラム21中の充填剤に溶液中の目的成分が捕集される。目的成分が除去された移動相は出口端から回収流路32及び吐出ノズル34を経て廃液ポート61に廃棄される。
所定時間だけ又は溶液容器11に用意された溶液が無くなるまでトラップカラム21に上記溶液が供給されると、次に制御部52は、洗浄液容器12(cポート)と供給流路15(aポート)とを接続するように第一切替バルブ14を切り替える。すると、送液ポンプ16は洗浄液容器12中の純水を吸引して入口端からトラップカラム21に導入する。これにより、先の目的成分の捕集時に充填剤に付着した塩類などの不所望で水溶性の物質がトラップカラム21内から除去され、回収流路32及び吐出ノズル34を経て廃液ポート61に廃棄される。この純水の送給により、その送給開始直前にトラップカラム21内に溜まっていた移動相は水に置換され、水がトラップカラム21内に充満した状態となる。充填剤に捕集されている目的成分は強い吸着作用により水には殆ど溶出しないため、この時点ではトラップカラム21内に捕集された状態が維持される。
次いで、制御部52は溶媒容器13(dポート)と供給流路15(aポート)とを接続するように第一切替バルブ14を切り替える。すると、送液ポンプ16は溶媒容器13中の溶出用溶媒(ジクロロメタン)を吸引して入口端からトラップカラム21に導入し始める。
トラップカラム21に溶出用溶媒が供給されると、充填剤に捕集されていた目的成分が該溶出用溶媒に溶け出していく。そこで制御部52は、例えばトラップカラム21内の空隙容積(つまりジクロロメタンを導入し始める直前にトラップカラム21内に溜まっている水の容量)と送液ポンプ16によるジクロロメタンの送液流量とから水が全て排出されるのに要する時間t1を計算し、溶出用溶媒の送液開始から前記の時間t1が経過した時点で、吐出ノズル34を廃液ポート61から抜去して所定の回収容器42に挿入することにより、目的成分の分取を開始する。これにより、目的成分を含む溶出液が回収流路32を経て吐出ノズル34から滴下され、所定の回収容器42に回収される。
このとき、ジクロロメタンは強い溶出力を有するため、トラップカラム21の出口端から前記溶出用溶媒が排出され始めるようになるとほぼ同時に、回収流路32内には目的成分を高濃度で含む溶出液が流れることとなる。そのため、このままでは目的成分が流路内で析出しやすい状態となり、配管やバルブの詰まりを生じて溶出液が流れにくくなるおそれがある。そこで、本実施例の装置では、トラップカラム21の出口端から溶出用溶媒が排出され始めてから所定の時間が経過するまでの間、制御部52が前記第二切替バルブ17を第一ニードル18側(fポート)から希釈流路19側(gポート)へと間欠的に切り替えるように制御を行う。このように第二切替バルブ17を希釈流路19側に切り替えることにより、送液ポンプ16で吸引されたジクロロメタンを、トラップカラム21を介さずに回収流路32に直接流入させることができる。
これにより、目的成分を高濃度で含む溶出液が希釈液によって希釈されるため、回収流路32内における目的成分の析出が起こりにくくなる。つまり、本実施例において溶媒容器13に収容されたジクロロメタンは、トラップカラム21から目的成分を溶出させるための溶出用溶媒としての役割に加え、回収流路32中の溶出液を希釈するための希釈液としての役割も果たす。
また、上記のように希釈液を間欠的に導入することにより、回収流路32にはトラップカラム21からの溶出液(目的成分を含むジクロロメタン)と希釈流路19から導入された希釈液(目的成分を含まないジクロロメタン)とが交互に流れることとなる。そのため、回収流路32に溶出液が流れている間に該溶出液中で目的成分が析出して配管やバルブ内に付着したとしても、その後に流れる希釈液によって該析出物を溶解させることができるため、流路の詰まりを効果的に防止することができる。
なお、上記のような間欠的な希釈液の送液を行う際において、希釈液の送液を行う間隔、及び希釈液の送液一回当たりの実行時間としては、ユーザが予め任意の値を設定することができる。このとき、溶出用溶媒の送液量に対する希釈液の送液量の割合を大きくするほど目的成分の析出防止効果が高くなるが、その反面、回収容器42に分取した溶出液に多量の希釈液が混入することになるため、目的成分の乾固処理に長時間を要することとなる。そのため、希釈液の送液量は流路の詰まりが生じない範囲でできるだけ少なくすることが望ましい。
また、本実施例の装置では、上記のようにトラップカラム21の出口端の開口27をテーパー状に形成すると共に、該開口27の上流側に析出防止フィルタ26を設けたことにより、トラップカラム21の出口端における目的成分の析出をも防ぐことができる。これにより、前記T字型ジョイント33よりも上流側においても流路の詰まりが抑えられる。
トラップカラム21中の充填剤に捕集されている目的成分の量は限られているから、ジクロロメタンがトラップカラム21に導入され始めてから或る程度の時間が経過すると、溶出液に含まれる目的成分の濃度が低下する。そこで、制御部52は分取を開始してから所定時間が経過した時点、又は所定量のジクロロメタンの送液を完了した時点で吐出ノズル34を回収容器42から抜去し、再び廃液ポート61に挿入することで分取を終了する。
なお、引き続いてカラムラック20上の別のトラップカラムを利用した分取精製を行う場合には、三軸駆動機構51によって分取ヘッド37を移動させて第二ニードル31を次のトラップカラムの出口端に接続すると同時に吐出ノズル34の先端を次の回収容器内に挿入し、更に、図示しない駆動機構によって第一ニードル18を駆動して前記次のトラップカラムの入口端に接続する。そして、溶液容器11を別の溶液(次に分取精製しようとする目的成分を含んだもの)を収容した容器と交換し、上記同様の分取精製動作を実行する。なお、溶液容器11を手動で交換する代わりに、流路の切替によって自動的に別の溶液容器が供給流路15に接続される構成としてもよい。これは流路切換バルブを追加することによって容易に実施できることは明らかである。
各回収容器42内にそれぞれ異なる目的成分を含む溶出液を回収した後は、その溶出液を加熱或いは真空遠心分離することで固形状の目的成分を取り出すことができる。
図3のグラフは、本実施例の分取精製装置において、目的成分(Tolfenamic acid 100 g)を捕集したトラップカラム21に、溶出用溶媒(Dichloromethane/Methanol (9:1, v/v))を一定流量(0.1 ml/min)で送液した際のトラップカラム21の入口側における圧力の推移を示したものである。同図に示すように、希釈液(Dichloromethane/Methanol (9:1, v/v))の送液を行わなかった場合には、溶出用溶媒の送液開始後25分付近から圧力上昇が生じているのに対し、希釈液の送液を行った場合では圧力上昇が生じていないことから、希釈液の添加によって配管の詰まりが抑制できていることが確認された。
なお、上記実施例は本発明の一例にすぎないから、本発明の趣旨の範囲で適宜変更、修正、追加などを行っても本願請求の範囲に包含されることは明らかである。
例えば、上記実施例の分取精製装置では、トラップカラム21への溶出用溶媒の送液と希釈流路19への希釈液の送液を一つの送液ポンプ16と一つの切替バルブ17によって行う構成としたが、これに限らず、図4に示すようにトラップカラム21への送液を行うための送液ポンプ16aとは別に、希釈流路19に希釈液を送るための送液ポンプ16bを設け、目的成分の分取を行っている間、制御部52がこれらの送液ポンプ16a、16bを交互に動作させる構成としてもよい。また、図1、4の例では溶出用溶媒と希釈液を同一の液体(ジクロロメタン)とし、これらを一つの容器13から供給する構成としたが、これに限らず、溶出用溶媒を収容する容器と希釈液を収容する容器を別個に設けたり、溶出用溶媒と希釈液とを別種の液体としたりすることもできる。
また、上記の実施例ではニードルとニードルポートを備えた接続機構によって各トラップカラム21を外部流路(供給流路15及び回収流路32)に接続する構成としたが、他の接続機構を用いる構成としてもよい。具体的には、例えば図6に示すように、並列に並べた複数のトラップカラム21a、21b、21cの入口端と出口端にそれぞれ配管を直接接続すると共に、各配管を切替バルブ71、72に接続し、該バルブ71、72の切り替えによって供給流路15及び回収流路32に接続されるトラップカラムを変更できる構成としてもよい。このような接続機構を採用する場合であっても、上記実施例と同様に、回収流路32に希釈流路19を合流させる構成としたり、各トラップカラム21a、21b、21cの充填剤収容領域から液体を排出するための開口をテーパー状に形成したり、該開口の入口に析出防止フィルタを配置したりすることによりトラップカラムの下流側における目的成分の析出を防止することができる。
11…溶液容器
12…洗浄液容器
13…溶媒容器
14…第一切替バルブ
15…供給流路
16…送液ポンプ
17…第二切替バルブ
18…第一ニードル
19…希釈流路
21…トラップカラム
22、23…ニードルポート
24…充填剤収容領域
25…キャップ
26…析出防止フィルタ
27…開口
28…ポート内通路
29…蓋
31…第二ニードル
32…回収流路
34…吐出ノズル
37…分取ヘッド
42…回収容器
51…三軸駆動機構
52…制御部
61…廃液ポート

Claims (3)

  1. 目的成分を含む溶液をトラップカラムに流して該目的成分を該トラップカラムに捕集し、その後に溶出用溶媒を前記トラップカラムに流し、該トラップカラム内に捕集されていた目的成分を溶出させて回収容器内に回収するための分取精製装置であって、
    a)前記トラップカラムの一端に前記溶出用溶媒を供給するための供給流路と、
    b)前記トラップカラムの他端から出てくる溶出液を前記回収容器に送るための回収流路と、
    c)前記回収流路の途中に接続され、前記溶出液中における前記目的成分の濃度を低下させるための希釈液を前記回収流路に供給するための希釈液供給流路と、
    d)前記供給流路への前記溶出用溶媒の供給と前記希釈液供給流路への前記希釈液の供給とを交互に実行する送液手段と、
    を有することを特徴とする分取精製装置。
  2. 前記送液手段が、
    e)前記供給流路上に設けられた送液ポンプと、
    f)前記供給流路上において前記送液ポンプと前記トラップカラムとの間に配設され、前記送液ポンプによって送給される液体を、前記トラップカラムと前記希釈液供給流路とのいずれかに選択的に流すように流路の切り換えを行う流路切替手段と、
    g)前記トラップカラムへの送液と前記希釈液供給流路への送液とを交互に実行するように前記流路切替手段を制御する制御手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の分取精製装置。
  3. 前記送液手段が、
    h)前記供給流路上に設けられた第一送液ポンプと、
    i)前記希釈液供給流路上に設けられた第二送液ポンプと、
    j)前記第一送液ポンプによる前記溶出用溶媒の送液と前記第二送液ポンプによる前記希釈液の送液とを交互に実行するように前記第一送液ポンプ及び前記第二送液ポンプを制御する制御手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の分取精製装置。
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