JP5797944B2 - 水中到達による推進工法 - Google Patents
水中到達による推進工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5797944B2 JP5797944B2 JP2011135682A JP2011135682A JP5797944B2 JP 5797944 B2 JP5797944 B2 JP 5797944B2 JP 2011135682 A JP2011135682 A JP 2011135682A JP 2011135682 A JP2011135682 A JP 2011135682A JP 5797944 B2 JP5797944 B2 JP 5797944B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- water
- underwater
- leading machine
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
そして、水中での先導機の回収作業を行うことが可能となるので、先導機の到達部が水中部である場合であっても到達立坑を水中部に構築しておく必要がなくなり、大幅なコストの低減を図ることができる。
また、この場合、先導機を回収した後、ケーシング内部の開口における止水状態を解除し、先導機を取り外した際にケーシング内に流入した水を発進側に排水することで、止水蓋を外水圧(水中部の水圧)によりケーシング先端に対して液密な状態で吸い付けることができる。
ここで、推進坑1には先導機10の後方にケーシング4が構築され、そのケーシング4は推進時において先導機10の推進とともに発進坑2より前方(到達側)へ押し込まれていく。
ここで、先導機10の推進方向において、到達側を「前方」、「前側」といい、発進側を「後方」、「後側」という。
坑口止水部20は、図3に示すように、発進坑2の推進坑1の坑口2Aに固定されるリング状の口元金物21と、この口元金物21とケーシング4との間の間隙部に押し込まれて装填される止水パッカー22と、その止水パッカー22より前側(先導機10側)に設けられたリングパッキン23と、からなる。口元金物21は、ケーシング4よりも大径をなし、坑口2Aの外周部分の壁面に対して液密な状態で固定されている。リングパッキン23は、例えば水圧が数kg/cm2以上になる場合に水圧作動するものである。このように構成される坑口止水部20は、止水パッカー22とリングパッキン23の二重の止水部材を有しているので、坑口2Aにおける高い止水機能を有している。
なお、面板41及び止水板43の材質、厚さ寸法は、これに作用する水圧の大きさや、先導機10の外径寸法などの条件に応じて適宜設定することができる。
また、ケーシング4と口元金物21との間には、リングパッキン23及び止水パッカー22を押し込んで取り付ける。これにより、ケーシング4と地山Gとの間から発進坑2内へ水が流入するのを防止することができる。
また、排泥管13にはピンチ弁14(図1参照)が設けられているので、排泥管13内の圧力と先端カッタ11から機内に取り込んだ土砂の流入量が制御され、排泥管13の後方(発進側)への水の流出も防ぐことができる。
具体的には、図10に示すように、先導機10を水中部Wの回収位置まで押し出した後、図11に示すようにケーシング内止水部材30をケーシング4の後方端部4bに設置し、ケーシング4内の開口を塞いだ状態にする。これにより、ケーシング4の内部と発進坑2とがケーシング内止水部材30によって隔離されることになる。
なお、回収した先導機10は、適宜、オーバーホールすることで再利用することが可能となる。
そして、水の無い環境でケーシング4内に残っている送泥管13やその他の設備配管類15(図4及び図5参照)を発進坑2側へ引き出して撤去する。
このとき、ケーシング4内にはモルタルが硬化した状態で充填されているので、ケーシング4と本設管6との間から水中部Wの水が発進坑2内に流入することはない。
そして、一対のリングフランジ63A、63Bは、互いの分割位置を周方向に各90°ずらした状態で本設管6を挟持するようにして係合させ、水中管7のリングフランジ72とボルト9で接合する。
そして、水中での先導機10の回収作業を行うことが可能となるので、本実施の形態のように先導機10の到達部が水中部Wである場合であっても到達立坑を水中部Wに構築しておく必要がなくなり、大幅なコストの低減を図ることができる。
例えば、発進坑2に設けた坑口止水部20及びケーシング内止水部材30の構成は、本実施の形態に限定されることはなく、他の形態であってもかまわない。例えば本実施の形態では止水パッカー22の前方にリングパッキン23を配置させた二重構造としているが、このリングパッキン23を省略することも可能である。
また、本設管6の先端部にリングフランジ63A、63Bを2枚設けて、水中管7のフランジ71と固定させる構成としているが、リングフランジの枚数は限定されることはなく、1枚であっても良い。さらに、リングフランジ63A、63Bの分割位置や分割数も任意に設定することができる。
2 発進坑
4 ケーシング
4a ケーシング先端
5 元押しジャッキ
6 本設管
7 水中管
10 先導機
12 テール部リングパッキン
13 排泥管
14 ピッチ弁(排泥止水バルブ)
15 設備配管類
20 坑口止水部
21 口元金物
22 止水パッキン
23 リングパッキン
30 ケーシング内止水部材
31 ゴムパッキン
32 鉄板
33 挿通孔
40 止水蓋
63A、63B、72 リングフランジ
62 本設管側フランジ
71 水中管側フランジ
G 地山
W 水中部
Claims (3)
- 排泥管に排泥止水バルブを設けた先導機を地中から水中部へ向けて推進させつつ、その先導機の後方にケーシングを構築する水中到達による推進工法であって、
発進側において前記ケーシングと地山との間を止水する工程と、
前記水中部に前記先導機を到達させる工程と、
前記排泥止水バルブを閉じるとともに、前記ケーシング内部の開口を閉塞する工程と、
前記先導機を水中で前記ケーシングから切り離す工程と、
前記先導機が切り離された前記ケーシングの先端の開口を止水蓋で閉止する工程と、
前記止水蓋を前記ケーシングの先端に位置させた後、前記ケーシング内の水を排水する工程と、
を有し、
前記止水蓋を水中部の水圧により前記ケーシングの先端に吸着させていることを特徴とする水中到達による推進工法。 - 内部の開口が閉塞された前記ケーシングから前記先導機を切り離す前に、前記ケーシング内に水を充填して加圧し、前記ケーシング内部と水中部との水圧の平衡を保つようにしたことを特徴とする請求項1に記載の水中到達による推進工法。
- 前記ケーシング内部の開口の閉塞工程において、
前記ケーシングよりも大径で、両面側から補強板で挟持されるとともに、前記排泥管及び前記先導機による推進に伴う設備配管類を通過可能な挿通孔を有するケーシング内止水部材が設けられ、
該ケーシング内止水部材が前記ケーシングの内面に液密に接触した状態で介挿されることを特徴とする請求項1又は2に記載の水中到達による推進工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011135682A JP5797944B2 (ja) | 2011-06-17 | 2011-06-17 | 水中到達による推進工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011135682A JP5797944B2 (ja) | 2011-06-17 | 2011-06-17 | 水中到達による推進工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013002183A JP2013002183A (ja) | 2013-01-07 |
JP5797944B2 true JP5797944B2 (ja) | 2015-10-21 |
Family
ID=47671043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011135682A Active JP5797944B2 (ja) | 2011-06-17 | 2011-06-17 | 水中到達による推進工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5797944B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6274583B2 (ja) * | 2015-06-29 | 2018-02-07 | 株式会社福田組 | 電気探査方法 |
JP6514975B2 (ja) * | 2015-07-07 | 2019-05-15 | 大成建設株式会社 | 通水路の施工方法 |
JP6529846B2 (ja) * | 2015-07-16 | 2019-06-12 | 大成建設株式会社 | 通水路の施工方法および推進機 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0826741B2 (ja) * | 1987-06-26 | 1996-03-21 | 大成建設株式会社 | 水底におけるシ−ルドマシンの発進方法 |
JP2891889B2 (ja) * | 1995-01-13 | 1999-05-17 | 戸田建設株式会社 | 水中へのトンネル貫通工法 |
JP4756210B2 (ja) * | 2006-02-03 | 2011-08-24 | 大成建設株式会社 | シールド機の水中回収方法及び水中回収構造 |
JP2008274614A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Rasa Ind Ltd | 水中掘進装置及び水中掘進工法 |
-
2011
- 2011-06-17 JP JP2011135682A patent/JP5797944B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013002183A (ja) | 2013-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5797944B2 (ja) | 水中到達による推進工法 | |
JP4429927B2 (ja) | 集水トンネルの構築方法 | |
JP2016003552A (ja) | 横抗掘進用エントランスまたは到達用エグジット | |
JP4734541B2 (ja) | シールド掘進機の回収方法及びその方法を用いるシールド掘進機 | |
JP5940400B2 (ja) | 集水トンネルの構築方法および集水トンネル | |
JP2009235775A (ja) | 立坑の坑口装置 | |
JP3874095B2 (ja) | シールド掘進機の到達時における坑口形成方法およびシールド掘進機 | |
JP4370277B2 (ja) | シールド掘進機の到達施工方法及び到達部構造 | |
JP2002004769A (ja) | 推進工法による透水管敷設工法及びその止水装置 | |
JP6432865B2 (ja) | 掘進機の回収方法 | |
JP2008274614A (ja) | 水中掘進装置及び水中掘進工法 | |
JP4216310B2 (ja) | シールド掘進機及びその駆動部の回収方法 | |
JP6365970B2 (ja) | 水平ドレーン孔設置方法 | |
JP5614654B2 (ja) | ダム堆砂の排砂方法 | |
JP6302285B2 (ja) | 推進工法における到達坑壁の坑口構造 | |
JP2007009576A (ja) | 掘削土砂排出装置及びシールド装置 | |
JP2018003264A (ja) | 管路連結部構造及びその構築方法 | |
JP4230316B2 (ja) | 既設埋設管の更新方法および装置 | |
JP6292504B2 (ja) | 水平ドレーン材の埋設方法及びその装置 | |
JP2019210626A (ja) | シールド掘進機、及びトンネル構築方法 | |
JP6252939B2 (ja) | 水平ドレーン材の埋設方法及びその装置 | |
JP2011001740A (ja) | 水取込装置 | |
JP4133898B2 (ja) | 掘進機の到達方法 | |
JP4277181B2 (ja) | マンホールを備えるトンネルの施工方法 | |
JP5196585B2 (ja) | 高水圧対応パイプルーフ工法用掘進機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140416 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150127 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150330 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150820 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5797944 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |