JP2018003264A - 管路連結部構造及びその構築方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この推進工法は、例えば、発進坑から到達坑(人孔)に向かい、掘削機(シールドマシン)によって地盤を掘削しながら前記掘削機及びヒューム管等の推進管を地中に埋設して発進坑から到達坑に至る推進管を連結した管路を構成する(特許文献1参照)。
また、新しく住宅地を造成した際、その住宅地の上下水管路等を既設管路に連結(接続)する場合、同様に、開削工法によらず、その新管路を推進工法によって構築する手段が多用されている。
このため、地中既設構造物の開口部分に、ゴムシール材を設け(特許文献1、図1a、本願図1の符号9a参照)、そのシール材で上記土砂や地下水の流出を防止する止水技術がある。
この発明は、以上の実状の下、連結構造部の止水性を高めることと止水金物になり替わる構造を有するものを地中既設構造物の開口外部に設けることを課題とする。
このように構成すれば、地中既設構造物の開口部分の水密性及び遮水性が担保される。
その地中既設構造物の周壁を開口してさらに掘削機を進行させ、最先行の前記推進管が前記開口に至れば、その開口内周面と前記最先行の推進管との間を封止し、
又は上記周壁に形成された開口を通って掘削機を進行させ、掘削機の外筒(外殻)が上記開口に至れば、その開口内周面と前記掘削機の外筒との間を封止する、
管路の連結部構築方法であって、
上記開口に対向する掘削機外筒又は最先行の推進管の外周面に弾性材からなる封止膜が設けられ、その封止膜は、前記弾性材を掘削機外筒又は最先行の推進管の外周面の凹部に充填して形成したものであり、前記開口の内周面に封止膜が至ると、その封止膜を内部に充填材を充填して前記開口内周面に密着させるとともに、前記開口と掘削機外筒又は最先行の推進管の間のその封止膜の密着部分以外の部分に封止材を充填する構成を採用することができる。
このとき、既設管路Aの新管路の到達部は、その周りを予め地盤改良を施し、その到達部の周壁7に開口8を形成し、その開口8の外面周りにリング状の弾性体止水ゴム9を有した止水金物9aがボルトや溶接によって設けられている。その止水金物9aは止水ゴム9の先端全周をワイヤーロープ等で巻き付けてその先端縁を外筒2及び推進管Tに馴染ませる構造である。
そのとき、図1に示すように、既設管路Aに至って開口8を通る掘削機1は、弾性体止水ゴム9によって水密性を維持して進行する。
この弾性特殊材13は、コンクリート製品等の目地材として使用されており、完全止水、耐震性、クッション性及び耐気性を有したものであり、上記側壁12a及び底壁12bで形成された凹部11内に充填することによって、推進管T全周囲の封止膜13を形成する。なお、弾性特殊材の性質は、例えば、伸び率:553%、付着強度:0.35N/mm2である。
このモルタル15の充填によって、図2(b)に示すように、弾性材13は膨出して開口8の内周面に密着する。このとき、弾性特殊材13は変形性が良い上に付着強度が高いため、開口8の内面にぴったり沿うとともに強固に接着する。このため、推進管Tの外周面と開口8の内周面の間は確実にシールされる。
この後、開口8と推進管Tの間のその封止膜13の密着部分以外の部分に、セメント、モルタル等の封止材16を充填してシール(遮水)効果を高めて、既設管路Aへの新設管路の連結作業を完了する。コック14は適宜に取り外し、その取り外した開口には栓14aを取り付ける。
また、上記実施形態は、泥水式推進工法に係わるものであるが、この発明は、他の推進工法、例えば、土圧式推進工法や泥濃式推進工法等の他の種々の推進工法において採用し得ることができる。
さらに、下水道管路の構築に関するものであったが、上水道管路、電力線管路、電信線管路やガス管路、共同管路の構築は勿論のこと、防波堤などの水中構造物として使用され、あるいは地下構造物を構築する際に用いられるコンクリート製又は鋼製の大型の箱(ケーソン: caisson)、また、連続地下壁から管を導いたり、ケーソン又は連続地下壁に管を導いたりする場合等においても、この発明は採用し得ることは勿論である。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 掘削機の外筒
3 掘削機のモータ
4 排泥管
5 掘削刃
6 回転板
7、7’ 既設管路(地中既設構造物)の周壁
8、8’ 周壁の開口(坑口)
9 シール材
10 シール構造
11 シール構造の凹部
12a 同側壁
12b 同底壁
13 弾性特殊材
14 コック
15 無収縮モルタル(充填材)
16 封止材(モルタル)
17 シール構造の弾性体凹部
A、A’ 既設管路(管)
T 推進管
Claims (4)
- 掘削機(1)によって地盤(G)を掘削しながら前記掘削機(1)及び推進管(T)を地中に埋設して地中既設構造物(A)に至る前記推進管(T)を連結した新管路を構成する推進工法における、前記新管路の地中既設構造物(A)への連結部構造であって、
上記地中既設構造物(A)の周壁(7)に開口(8)が形成され、その開口(8)に対向する上記掘削機(1)の外筒(2)外周面又は上記新管路を成す最先行の推進管(T)の外周面に弾性材からなる封止膜(13)が設けられ、その封止膜(13)は、前記弾性材を前記掘削機(1)の外筒(2)外周面又は最先行の推進管(T)の外周面の凹部(11)に充填して形成したものであり、前記封止膜(13)はその内部に充填材(15)が充填され膨出して前記開口(8)内周面に密着しているとともに、前記開口(8)と掘削機(1)の外筒(2)外周面又は前記最先行の推進管(T)の間のその封止膜(13)の密着部分以外の部分には封止材(16)が充填されていることを特徴とする管路連結部構造。 - 掘削機(1)によって地盤(G)を掘削しながら前記掘削機(1)及び推進管(T)を地中に埋設して地中既設構造物(A)に至る前記推進管(T)を連結した新管路を構成する推進工法における、前記掘削機(1)が地中既設構造物(A)に至ると、
その地中既設構造物(A)の周壁(7)を開口(8)してさらに掘削機(1)を進行させ、最先行の前記推進管(T)が前記開口(8)に至れば、その開口(8)内周面と前記最先行の推進管(T)との間を封止し、
又は上記周壁(7)に形成された開口(8)を通って掘削機(1)を進行させ、上記掘削機(1)の外筒(2)が前記開口(8)に至れば、その開口(8)内周面と前記掘削機の外筒との間を封止する、
管路の連結部構築方法であって、
上記開口(8)に対向する上記最先行の推進管(T)の外周面に、又は上記掘削機(1)の外筒(2)に、弾性材からなる封止膜(13)が設けられ、その封止膜(13)は、前記弾性材を前記最先行の推進管(T)の外周面又は上記掘削機(1)の外筒(2)の凹部(11)に充填して形成したものであり、
上記開口(8)の内周面に上記封止膜(13)が至ると、その封止膜(13)を内部に充填材(15)を充填して前記開口(8)内周面に密着させるとともに、前記開口(8)と最先行の推進管(T)又は上記掘削機(1)の外筒(2)の間のその封止膜(13)の密着部分以外の部分に封止材(16)を充填することを特徴とする管路の連結部構築方法。 - 上記弾性材が、水酸基末端ポリブタジエンと液状プレポリマーが反応した3次元の網目構造であることを特徴とする請求項1に記載の管路連結部構造。
- 上記弾性材が、水酸基末端ポリブタジエンと液状プレポリマーが反応した3次元の網目構造であることを特徴とする請求項2に記載の管路の連結部構築方法。
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JP2016126623A JP2018003264A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | 管路連結部構造及びその構築方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110424979A (zh) * | 2019-08-26 | 2019-11-08 | 安徽建筑大学 | 模拟土压平衡式顶管施工的室内模型顶管装置 |
JP7389698B2 (ja) | 2020-03-30 | 2023-11-30 | 株式会社奥村組 | 発進口の形成方法および発進口構造 |
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2016
- 2016-06-27 JP JP2016126623A patent/JP2018003264A/ja active Pending
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