JP5940400B2 - 集水トンネルの構築方法および集水トンネル - Google Patents
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Description
集水トンネルは、施工時には取水口を遮蔽しておくことで、取水口から取り込まれた水により水没することを防止する必要がある。
かかる施工方法は、トンネルの外面側に形成された透水部につながる取水口を中蓋とキャップにより閉塞した状態でトンネルの施工を行った後、トンネル内の圧力を高めた状態でキャップを取り外すことにより、中蓋により取水口を閉塞した状態とする。その後、トンネル内から作業員を退避させ、トンネル内の圧力を低下させることで、中蓋を落下させて、取水口を開栓する。
セグメントのグラウトホールを利用することで、セグメントに特殊な機能を持たせる必要がなく、材料費(セグメントの製造費等)が高価になることがない。
また、有孔ロッドの長さと有孔率を変更することにより、取水量を調整することもできる。
図1に示すように、集水トンネル区間T1は地上施設2の下方の区間であり、通常トンネル区間T2は、集水トンネル区間T1以外の区間である。
なお、本実施形態では、トンネルTをシールドトンネルにより形成する場合について説明するが、トンネルTのトンネル形式は限定されるものではなく、例えば推進トンネルやTBMであってもよい。また、開削工事によって敷設されたボックスカルバート等により形成されたトンネルTであってもよい。
トンネル施工工程は、図1に示すように、立坑3から地上施設2の下方に向けてトンネルTを構築する工程である。
トンネルTの施工は、掘削機Mによる地中の掘進とともに、地中にセグメントリングを軸方向に沿って連設することにより行う。
本実施形態では、流体排出口54から排出する流体は、回収せずにそのままトンネル内に排出する。
拡径部55が内空側シリンダ室51aの内部に圧入された流体の圧力を受けることで、ピストン部52を押出す力が作用する。
その後、地上の注入装置(図示略)を操作し、流体流入口53から流体を圧入することで、シリンダ部51内の圧力(油圧、空気圧または水圧)を上昇させて、ピストン部52を地山G側に押出す。
ピストン部52の先端を地山Gに配置することで、集水トンネル1の内空と地山Gとが連通した状態となり、集水トンネル1が形成される。
そのため、トンネルTの施工時に段取り替えが必要なく、施工性に優れている。
グラウトホールキャップ15は、油圧式ドリフターやエアー式ドリフターにより突き破ってもよい。
なお、目詰まり防止手段52aは砂利に限定されるものではなく、網状部材やストレーナー等であってもよい。また、蓋材52bは必要に応じて配設すればよい。
ピストン部52の後端部に、スクリーン等を設けておいてもよい。
トンネル施工工程は、図1に示すように、立坑3から地上施設2の下方に向けてトンネルTを構築する工程である。
また、グラウトホールキャップ15には、グリス充填が行えるようにニップルが設けられていてもよい。
切削機構16は、必要に応じて形成すればよく、必ずしも形成されている必要はない。
また、回収装置は電動式でもよいし、油圧式でもよく、その駆動形式は限定されない。
こうすると、グラウトホール14により集水トンネル1の内空と地山Gとが連通した状態となり、集水トンネル1が形成される。なお、グラウトホールキャップ15の正逆回転は、人力により行ってもよい。
11 トンネル本体
12 取水口
14 グラウトホール
15 グラウトホールキャップ
16 切削機構
41 シリンダ部
42 ピストン部
G 地山
T トンネル
W 地下水
Claims (3)
- グラウトホールが閉塞されたトンネルを形成するトンネル施工工程と、
前記グラウトホールを開栓して前記トンネルに取水口を形成する開栓工程と、を備える集水トンネルの構築方法であって、
前記開栓工程では、シリンダ部および前記シリンダ部に内挿された有孔ロッドからなるピストン部を備えるグラウトホール開栓機を使用し、前記シリンダ部を前記グラウトホールに螺着させて固定した後、前記ピストン部を地山側に押し出すことで、前記ピストン部を地山に挿入することを特徴とする、集水トンネルの構築方法。 - グラウトホールが閉塞されたトンネルを形成するトンネル施工工程と、
前記グラウトホールを開栓して前記トンネルに取水口を形成する開栓工程と、を備える集水トンネルの構築方法であって、
前記グラウトホールキャップの先端に切削機構を設けておき、
前記開栓工程では、セグメントに予め固定しておいた回収装置を遠隔操作することにより、前記グラウトホールキャップを正回転させて裏込め層を貫通させた後、前記グラウトホールキャップを逆回転させて前記グラウトホールから撤去することを特徴とする、集水トンネルの構築方法。 - トンネル本体と、
前記トンネル本体を貫通した複数のグラウトホールと、
前記グラウトホールに固定されて先端が地山内に挿入されたグラウトホール開栓機と、を備える集水トンネルであって、
前記グラウトホール開栓機は、先端部に複数の貫通孔が形成されており、
前記グラウトホール開栓機の内部には、砂利が充填されていて、
前記グラウトホール開栓機により、前記トンネルの内空と地山とが連通しており、前記トンネルの周囲の地下水を当該トンネル内へと導くことが可能に形成されていることを特徴とする集水トンネル。
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