JP6365970B2 - 水平ドレーン孔設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、主に液状化対策工法に用いられる透水性のドレーン孔を地盤中に水平方向に向けて設置する水平ドレーン孔設置方法に関する。
従来、地下水の滞留した砂質地盤等(以下、滞水地盤という)では、地震動等による衝撃で地盤中の土砂粒子間の水(間隙水)の圧力が急激に上昇することにより土砂粒子間の均衡が崩れ、土砂が液体の如き挙動を示す現象、即ち、地盤の液状化現象が発生することが知られている。
このような滞水地盤では、液状化現象に伴う地盤沈下によって建築物の倒壊等の甚大な被害を招く虞があることから、液状化の発生を予防する対策を講じることが求められている。
液状化対策工法としては、滞水地盤中に透水性を有するドレーン材を埋め込み、このドレーン材を通して地下水を排出することで地下水位を下げて滞水地盤の飽和度を低減する方法やドレーン材に地震動等の衝撃により生じる過剰間隙水を流入させることにより間隙水圧の上昇を抑制する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
このようなドレーン材を地盤に水平に向けて埋め込む場合、従来では、滞水地盤の地表を開削して溝を掘り、ドレーン材を水平に載置した後、開削した部分の土砂を埋め戻す開削工法が知られていた。
また、近年では、内周面を遮水壁で遮水した一対の立坑を所定の間隔を隔てて形成し、推進工法用の推進機を使用して一方の立坑より到達側立坑に向けて鋼管等からなる複数のケーシング部材を後端側に順次連結しつつ押し出すことにより両端部を両立坑に連通開口させたケーシングを形成し、このケーシング内にドレーン材を挿入し、然る後、ドレーン材を地中に残したままケーシング部材のみを地盤より引抜きくことにより、水平に向けてドレーン材を地盤に埋め込む工法も開発されつつある。
特開平07−180132号公報
しかしながら、上述の如き従来の開削工法によるドレーン材設置作業では、ドレーン材を設置する為の溝を掘る際に、土砂崩落防止のために土留め壁を設け、作業終了後にそれを撤去する必要があり、また、滞水地盤での作業に伴い、湧水対策として、ウェルポイント工法により地下水位を下げたり、薬液注入したりする必要があり、手間がかかり作業効率が悪いという問題があった。
また、このような従来の開削工法では、対象地盤上にビルや家屋等の建築物が存在した場合に対応することができず、また、地表面の開削に伴いその開削地域の周辺を閉鎖することによる交通渋滞や騒音発生等の障害を生じる虞があった。
一方、推進工法によるドレーン材の設置方法では、ケーシング部材の外周面に土圧が作用しているため、ケーシング部材の引抜きに多大な力を必要とし、且つ、ドレーン材を残してケーシング部材のみを引き抜かなければならないので、その作業に使用する装置は、特殊且つ複雑なものであった。
そこで本発明は、このような従来の問題に鑑み、主に地盤の液状化対策に用いられるドレーン孔を、地表を開削することなく地盤に水平方向に向けて容易に設置することができるドレーン孔設置方法の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明方法の特徴は、内周面を遮水壁で遮水した一対の立坑を所定の間隔を隔てて形成し、推進工法用の推進機を使用して前記立坑の一方側である押出し側立坑より他方側である到達側立坑に向けて円筒状の推進管を順次連結しつつ押し出すことにより両端部を前記両立坑に連通開口させたドレーン孔を形成し、前記推進管の透水部を通じて地盤中の水を該ドレーン孔内に流入させるようにする水平ドレーン孔設置方法であって、前記推進管の内側に挿入された不透水性の遮水筒用短管を順次連結しつつ前記推進管とともに押し出し、前記推進管の内側に前記遮水筒用短管からなる遮水筒を設置し、該遮水筒で前記透水部を遮蔽して内部への浸水を防止しつつ前記ドレーン孔を形成し、且つ、前記ドレーン孔の両端を不透水性の不透水部とし、該両不透水部と各立坑の遮水壁との間の水密性を維持させた状態で、前記遮水筒の到達側立坑側開口部を閉鎖するとともに、該到達側立坑に開口している前記不透水部の先端を閉鎖し、しかる後、前記立坑から遮水筒を引き出し、該遮水筒を構成している遮水筒用短管毎に撤去する水平ドレーン孔設置方法にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記推進管の押出し側立坑より押し出し方向側に向けてガイド筒を、前記立坑の遮水壁に水密性を維持させて貫通させた状態で地盤中に挿入しておき、少なくとも後端に不透水管部を有する各推進管を、前記ガイド筒と前記不透水管部との間に止水パッキンを介在させた状態で前記ガイド筒を通して順次連結しつつ押し出すことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記各遮水筒用短管間を、一方の遮水筒用短管の端部内面の雌ネジに他方の端部外の雄ネジを嵌め合せるネジ継手により止水された状態で連結されていることにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記ドレーン孔の両端に透水部を有しない不透水推進管を配することによってドレーン孔の両端を不透水部とすることにある。
本発明に係る水平ドレーン孔設置方法は、上述したように、内周面を遮水壁で遮水した一対の立坑を所定の間隔を隔てて形成し、推進工法用の推進機を使用して前記立坑の一方側である押出し側立坑より他方側である到達側立坑に向けて円筒状の推進管を順次連結しつつ押し出すことにより両端部を前記両立坑に連通開口させたドレーン孔を形成し、前記推進管の透水部を通じて地盤中の水を該ドレーン孔内に流入させるようにする水平ドレーン孔設置方法であって、前記推進管の内側に挿入された不透水性の遮水筒用短管を順次連結しつつ前記推進管とともに押し出し、前記推進管の内側に前記遮水筒用短管からなる遮水筒を設置し、該遮水筒で前記透水部を遮蔽して内部への浸水を防止しつつ前記ドレーン孔を形成し、前記ドレーン孔形成後に前記遮水筒用短管を抜き取ることにより、開削工法に依らず、少ない工数で効率的にドレーン孔を地盤中に水平方向に向けて設置することができる。また、遮水筒用短管が引抜き時に土圧を受けないので特殊且つ複雑な引き抜き装置を使用せずとも容易に引抜くことができる。
また、本発明において、前記推進管の押出し側立坑より押し出し方向側に向けてガイド筒を、前記立坑の遮水壁に水密性を維持させて貫通させた状態で地盤中に挿入しておき、少なくとも後端に不透水管部を有する各推進管を、前記ガイド筒と前記不透水管部との間に止水パッキンを介在させた状態で前記ガイド筒を通して順次連結しつつ押し出すことにより、押出し側立坑への浸水を好適に防止でき、立坑をドライに維持した状態で各推進管を好適に押し出すことができる。
更に、本発明において、前記各遮水筒用短管間を、一方の遮水筒用短管の端部内面の雌ネジに他方の端部外の雄ネジを嵌め合せるネジ継手により止水された状態で連結されていることにより、各遮水筒用短管間を好適に止水することができるとともに、遮水筒の引き抜き作業を効率よく行うことができる。
更にまた、本発明において、前記ドレーン孔の両端を不透水性の不透水部とし、該両不透水部と各立坑の遮水壁との間の水密性を維持させた状態で、前記遮水筒の到達側立坑側開口部を閉鎖するとともに、該到達側立坑に開口している前記不透水部の先端を閉鎖し、しかる後、前記押出し側立坑から遮水筒を引き出し、該遮水筒を構成している遮水筒用短管毎に撤去することにより、両立坑への吐水を防止しつつ遮水筒の撤去作業を行うことができる。
また、本発明において、前記ドレーン孔の両端に透水部を有しない不透水推進管を配することによってドレーン孔の両端を不透水部とすることにより、ドレーン孔の両端に好適に不透水部を配することができる。
本発明の実施の一例を示すもので、推進工法によって推進管を立坑間に設置している状態を示す断面図である。 図1中の推進管を示す部分断面図であって、(a)は不透水推進管、(b)は透水部付推進管である。 同上の推進管に遮水筒用短管を挿入した状態を示す縦断面図である。 推進工法による不透水推進管設置の状態を示す断面図である。 同上の推進工法による推進管設置の状態を示す図である。 ドレーン孔及び遮水筒の設置が完了した状態を示す断面図である。 同上の遮水筒撤去作業開始時の状態を示す断面図である。 同上の遮水筒撤去作業の途中段階の状態を示す断面図である 同上の遮水筒の撤去が完了した状態を示す断面図である。 同上のドレーン孔設置が完了した状態を示す断面図である。
次に、本発明に係るドレーン孔設置方法の実施の態様を図示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号Aは液状化対策を施す砂地地盤(以下、単に地盤Aという)、符号Bは地下水水位、符号1,2は作業用の立坑である。
各立坑1,2は、図1に示すように、内面が遮水壁3により覆われたドライな状態に形成され、一方の立坑は、推進機12等が設置される押出し側立坑1であり、他方の立坑は到達側立坑2である。
また、遮水壁3には、所望の位置に貫入孔4が形成され、この貫入孔4を通して先導体11及び推進管7a,7bを順次地盤中に圧入するようになっており、図中符号5は後述するガイド筒6の外周面と遮水壁3内側との間を止水する止水材である。
水平ドレーン孔設置装置は、図1に示すように、押出し側立抗1から到達側立抗2に向けて推進管7a,7bを後端側に順次連結しつつ押し出す推進機12と、推進機12によって押し出される推進管7内に挿入されて推進管7a,7bと同時に互いに連結しつつ押し出される複数の遮水筒用短管8a,8a...と、図7に示す如き、ドレーン孔9内に設置された遮水筒8を抜き出す遮水筒引き出し手段とを備え、連設される推進管7b,7b...の内側に遮水筒用短管8a,8a...からなる遮水筒8を設置し、遮水筒8で推進管7bの透水部10を遮蔽して推進管7b内への浸水を防止した状態で順次推進管7b,7bを押し出し、各推進管7a,7bからなるドレーン孔9が形成された後に遮水筒8を抜き出してドレーン孔9に地下水が流入可能な状態にする。
また、水平ドレーン孔設置装置は、押出し側立坑1より押し出し方向側の地盤Aに向けて立坑1の遮水壁3との水密性を維持させた状態に貫通させたガイド筒6と、ガイド筒6と各推進管7a,7bとの間に介在される止水パッキン40とを備え、各推進管7a,7bがガイド筒6を通して順次連結しつつ押し出されるようになっている。
ガイド筒6は、鋼管等により後端にフランジ部を有する円筒状に形成され、推進管7a,7bより内径がやや大きく、且つ、全長が推進管7a,7bの全長よりやや長くなっている。
推進管には、図2(a)に示す如き不透水推進管7aと、図2(b)に示す如き管内外で透水可能な透水部10を有する透水部付推進管7bの2種類を使用し、ドレーン孔9の両端にそれぞれ不透水推進管7aを配し、両不透水推進管7a,7a間に各透水部付推進管7b,7b...が連結されるようになっている。
不透水推進管7aは、鉄筋コンクリート構造の円筒状に形成され、長手方向両端外周に縮径部41,41を備え、この後端側の縮径部41に円筒短管状の連結用カラー42が固定され、この連結用カラー42に後続の推進管先端の縮径部41を嵌め込むことにより連結されるようになっている。尚、図中符号43は鉄筋である。
また、この不透水推進管7aの外周面及び内周面には、それぞれ所定の位置に環状の止水パッキン40,44が固定され、外周面の止水パッキン40がガイド筒6の内周面との間に介在され、内周面の止水パッキン44が遮水筒用短管8a,8a...の外周面との間に介在されるようになっている。
また、先端側の不透水推進管7aには、先端開口に着脱可能に取り付けられる推進管用蓋部材45を備え、推進管用蓋部材45を取り付けることによって不透水推進管7aの先端開口が止水された状態に閉鎖され、到達側立坑2への浸水を防止できるようになっている。
推進管用蓋部材45は、図7、図8に示すように、円盤状に蓋本体46と、蓋本体46表面より突出した円筒状の嵌めこみ部47とを備え、嵌め込み部47を不透水推進管7aの先端開口内縁部に嵌め込み、蓋本体46を不透水推進管7aの端面にボルト止めすることにより固定され、嵌め込み部47の外周面と不透水推進管7aの内周面との間に止水パッキン44が介在されることにより、不透水推進管7aの先端開口が止水された状態に閉鎖される。
透水部付推進管7bは、ポーラスコンクリート等の多孔質材料からなる円筒状の透水部10と、透水部10の長手方向両端に配置されたコンクリート等の不透水性材料からなる短管状の不透水管部48,48とを備えて不透水推進管7aと同形状に形成され、透水部10を通して管内外で透水可能になっている。尚、不透水推進管7aと同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
この透水部付推進管7bには、後端側の不透水管部48の外周面及び内周面にそれぞれ所定の位置に環状の止水パッキン40,44が固定され、外周面の止水パッキン40がガイド筒6の内周面との間に介在され、内周面の止水パッキン44が遮水筒用短管8a,8a...の外周面との間に介在されるようになっている。
各遮水筒用短管8a,8a...は、図3に示すように、鋼管や塩化ビニル管等の不透水性の管材をもって円筒状に形成され、その先端部外周に雄ねじ部50を備え、後端部内周に雌ねじを備えている。
そして、各遮水筒用短管8a,8a間は、雌ねじ部51に対し雄ねじ部50を螺合させることによって連結されるネジ継手によって連結され、引き抜き方向の外力のみによっては離脱されない構造となっている。
また、各継手部50,51には、図示しない止水材が介在され、遮水筒用短管8a,8a...間で水密性を維持して連結されるようになっている。
尚、先端の遮水筒用短管8a,8a...は、先端開口に着脱可能に取り付けられる遮水筒用蓋部材52を備え、遮水筒用蓋部材52を取り付けることによって遮水筒8端部の開口が止水された状態に閉鎖されるようになっている。
遮水筒用蓋部材52は、図7、図8に示すように、一端が開口し、他端が蓋体53によって閉鎖された有底円筒状に形成され、開口側端部の内周面に先端の遮水筒用短管8a端部の雄ねじ部50と互いに螺合する雌ねじ部51を備え、ねじ継ぎ手により遮水筒用短管8a,8a...に着脱可能に取り付けられるようになっている。
推進機12は、図1に示すように、先導管20の進行方向前面部にカッターヘッド21を回転可能に有する先導体11と、先端がカッターヘッド21の後端に接続されたスクリュー軸等からなる回転軸22と、回転軸22に回転動力を付与する回転駆動ユニット24と、回転駆動ユニット24とともにベース25上を前後に移動し、最後端の推進管7a、7b及び遮水筒用短管8aを進行方向に押圧する押圧部26と、押圧部26及び回転駆動ユニット24を前後移動させる推進機用前後駆動ユニット28とを備えている。
また、押圧部26には、ショックアブソーバを兼用した連結部材31を介して回転駆動ユニット24が連結され、押圧部26の移動に伴って回転駆動ユニット24も移動するようになっている。
回転駆動ユニット24は、回転駆動ユニット本体部内に回転可能に支持された図示しない回転動作部と、回転動作部を回転動作させるモータ等の動力源32とを備え、この回転動作部に回転軸22の基端が取り外し可能に連結されるようになっている。
一方、遮水筒抜き出し手段は、図7、図8に示すように、前述した推進機12を兼用し、遮水筒用短管8a,8a...の立坑1側端部が連結アタッチメント55を介して押圧部26に装着され、押圧部26を後退させることによって各遮水筒用短管8a,8a...からなる遮水筒8を立坑1側に引き抜くようにしている。
連結アタッチメント55は、押圧部26内に図示しない止めネジによって脱落不能に嵌め合わされた筒体56をもって構成され、この筒体56に遮水筒連結部材57が一体に備えられている。
遮水筒連結部材57は、平板状のプレートとその前面に、筒体56と同軸心配置に突設させた遮水筒着脱用リングとから構成され、遮水筒着脱用リングの外周面に形成した雄ねじ部50を遮水筒用短管8a,8a...の後端部内周の雌ねじ部51に螺合することによって遮水筒用短管8a,8a...と連結されるようになっている。
次に、本発明に係る水平ドレーン孔設置方法の一例について説明する。
まず始めに、液状化対策を施す対象地盤Aに水平方向に間隔を置いて立坑1,2を形成するとともに、立坑1,2内面を遮水壁3で遮蔽してドライな空間を形成する。
次に、図1、図4に示すように、一方の立坑1内に推進機12を設置し、カッターヘッド21によって地盤Aを掘削させつつ、押圧部26を前進させ、先導体11の後方に配置された先端側の不透水推進管7a及び不透水推進管7a内に挿入された遮水筒用短管8aを所望の距離だけ押し出す。
その際、不透水推進管7aの外周には、ガイド筒6が互いに推進方向で相対移動可能且つ、不透水推進管7aの外周面とガイド筒6の内周面との間に止水パッキン40が介在された状態に備えられ、不透水推進管7aとともに押し込まれ、押出し側立坑1の遮水壁3に水密性を維持させて貫通させた状態で地盤A中に挿入する。
先端の不透水推進管7a及び遮水筒用短管8aの押し出しが完了したら、押圧部26を後退させ、不透水推進管7aの後端に透水部付推進管7bを連結するとともに遮水筒用短管8aの後端に新たな遮水筒用短管8aを連結し、その状態でカッターヘッド21によって地盤Aを掘削しつつ、押圧部26を前進させ、透水部付推進管7b及び推進管7b内に挿入された遮水筒用短管8aを所望の距離だけ押し出す。
その際、透水部付推進管7bは、その内側に遮水筒用短管8a,8aからなる遮水筒8が形成され、且つ、透水部10の管軸方向両側で推進管7a,7bの内周面と遮水筒8の外周面との間に止水パッキン44,44が介在するので、遮水筒8で透水部10を遮蔽して内部への浸水を防止した状態で押し出すことができ、押出し側立坑1への浸水を防止することができる。
また、透水部付推進管7bは、ガイド筒6と透水部付推進管7bの不透水管部48との間に止水パッキン40を介在させた状態でガイド筒6を通して押し出されるので、推進管外周側からの押出し側立坑1への浸水も防止することができる。
そして、押圧部26を後退させ、透水部付推進管7bの後方に新たな透水部付推進管7bを継ぎ足して連結するとともに、推進管7bの内側に挿入された遮水筒用短管8aを継ぎ足して連結し、その連結された最後尾の透水部付推進管7bと遮水筒用短管8aとを押し出す作業を繰り返し、最後に不透水推進管7aを最後端の透水部付推進管7bに連結するとともに、不透水推進管7a内に挿入された遮水筒用短管8aを遮水筒8に連結して押し出し、両立坑1,2間に亘って端部が両立坑内に連通開口した水平ドレーン孔9を形成する。
この一連の水平ドレーン孔9設置作業においては、推進管7a,7bとともに推進管内に挿入された遮水筒用短管8a,8a...を順次連結しつつ押し出すことにより、推進管7a,7bの内側に遮水筒用短管8a,8a...からなる遮水筒8が設置され、各透水部付推進管7bの透水部10の管軸方向両側で推進管7bの内周面と遮水筒8の外周面との間に止水パッキン44が介在するので、遮水筒8で透水部10を遮蔽して内部への浸水を防止しつつ水平ドレーン孔9を形成することができる。
次に、先導体11が到達側立坑2に到達したら、先導体11を到達側立坑2より撤去するとともに、回転軸22を推進管より引抜きつつ順次撤去し、推進機12を遮水筒引き出し手段に切り替え、押圧部26に連結アタッチメント55を取り付ける。
そして、図6に示すように、水平ドレーン孔9両端の不透水部の外周面、即ち、両不透水推進管7aの外周面を各立坑1,2の遮水壁3に対し止水された状態に固定する。尚、図中符号60は遮水壁3に各不透水推進管7aを固定する為の固定具である。
このように、先頭及び最後の推進管を不透水推進管7aとすることで、水平ドレーン孔9の両端を不透水性の不透水部とし、両不透水推進管7aの外周面を各立坑1,2の遮水壁3に対し止水された状態に固定し両不透水部(不透水推進管7a)と各立坑1,2の遮水壁3との間の水密性を維持させた状態とする。
次いで、図7に示すように、先端の遮水筒用短管8aに遮水筒用蓋部材52を取り付けるとともに、後端の遮水筒用短管8a,8a...に連結アタッチメント55を連結するとともに、押圧部26を若干後退させ、不透水推進管7aの先端に推進管用蓋部材45を取り付けた後、遮水筒用短管8a,8a...の抜き取りを開始する。
遮水筒用短管8a,8a...の抜き取りは、押圧部26を遮水筒用短管8a,8a...の1本分の長さだけ後退させ、遮水筒8全体を遮水筒用短管1本分だけ押出し側立坑1側に引き出し、立坑1内に引き出されている遮水筒用短管8aを地盤A中のものから分離させて撤去することにより行い、このような遮水筒用短管1本分の引出し撤去作業を順次繰り返す。
このとき、図8に示すように、遮水筒8がその先端位置が透水部付推進管7bで構成される部分まで到達すると、透水部10より地下水がドレーン孔9内に流入するが、不透水推進管7aの外周面が到達側立坑2の遮水壁3に対し止水された状態に固定され、且つ、不透水推進管7aの先端開口が推進管用蓋部材45によって閉鎖されているので、到達側立坑2への浸水を防止することができる。
また、透水部10より後方、即ち、押出し側立坑1側では、遮水筒8の外周面と推進管の7b内周面との間に止水パッキン44が介在され、且つ、遮水筒8の先端開口が遮水筒用蓋部材52により閉鎖されているので、押出し側立坑1側への浸水を防止することができる。
そして、遮水筒用短管1本毎の引き抜き、撤去の操作を繰り返して順次遮水筒用短管8a,8a...を撤去し、最後に遮水筒用蓋部材52を後端側の不透水推進管7aの後端内側に不透水推進管7aの内周面と遮水筒用蓋部材52の外周面との間に止水パッキン44を介在さえた状態に残存させて遮水筒8の撤去を完了する。
遮水筒8の撤去完了後、立坑1内の推進機12等の機材を撤去し、両立坑1,2内に水中ポンプ70を設置した後、推進管用蓋部材45及び遮水筒用蓋部材52を撤去する。
最後に、図10に示すように、両立坑1,2内に水中ポンプ70より排水して地盤A内の水位Bを下げて液状化を防止する。
これにより、地表を開削することなく地盤A中に水平方向に向けてドレーン孔9を設置することができ、このドレーン孔9を通して地下水を立坑1,2に流入させることで、地震動等による衝撃で地盤中の土砂粒子間の水(間隙水)の圧力が急激に上昇することを抑制することができ、地盤Aの液状化現象の発生を防止できる。
また、本発明方法によれば、家屋やビル等の建築物下の地盤中にもドレーン孔9を傷つけること無く且つ、精度良く水平方向に向けて設置することができ、当該水平ドレーン孔によって少ない本数で建築物直下の地盤A中も効率よく排水することができる。
尚、上述の実施例では、遮水筒引き出し手段に推進機12を用いた例について説明したが、遮水筒引き出し手段を推進機12と別個に備えてもよい。
また、上述の実施例では、両立坑1,2をドレーン孔9の設置後も残存させ、両立坑1,2内にポンプ70等の排水手段を設置した例について説明したが、ドレーン孔9設置後に一方の立坑1より遮水壁3を撤去するとともに土砂を埋め戻して一方の立坑1を除去するようにしてもよい。
A 地盤
B 地下水水位
1,2 立坑
3 遮水壁
4 貫入孔
5 止水材
6 ガイド筒
7a 不透水推進管
7b 透水部付推進管
8 遮水筒
8a 遮水筒用短管
9 ドレーン孔
10 透水部
11 先導体
12 推進機
20 先導管
21 カッターヘッド
22 回転軸
24 回転駆動ユニット
25 ベース
26 押圧部
28 前後駆動ユニット
29 シリンダ
31 連結部材
32 モータ
40 止水パッキン
41 縮径部
42 連結用カラー
43 鉄筋
44 止水パッキン
45 推進管用蓋部材
46 蓋本体
47 嵌め込み部
48 不透水管部
50 雄ねじ部
51 雌ねじ部
52 遮水筒用蓋部材
53 蓋体
55 連結アタッチメント
56 筒体
57 遮水筒連結部材
60 取付部材
70 ポンプ

Claims (4)

  1. 内周面を遮水壁で遮水した一対の立坑を所定の間隔を隔てて形成し、
    推進工法用の推進機を使用して前記立坑の一方側である押出し側立坑より他方側である到達側立坑に向けて円筒状の推進管を順次連結しつつ押し出すことにより両端部を前記両立坑に連通開口させたドレーン孔を形成し、前記推進管の透水部を通じて地盤中の水を該ドレーン孔内に流入させるようにする水平ドレーン孔設置方法であって、
    前記推進管の内側に挿入された不透水性の遮水筒用短管を順次連結しつつ前記推進管とともに押し出し、前記推進管の内側に前記遮水筒用短管からなる遮水筒を設置し、該遮水筒で前記透水部を遮蔽して内部への浸水を防止しつつ前記ドレーン孔を形成し、且つ、
    前記ドレーン孔の両端を不透水性の不透水部とし、該両不透水部と各立坑の遮水壁との間の水密性を維持させた状態で、前記遮水筒の到達側立坑側開口部を閉鎖するとともに、該到達側立坑に開口している前記不透水部の先端を閉鎖し、
    しかる後、前記立坑から遮水筒を引き出し、該遮水筒を構成している遮水筒用短管毎に撤去することを特徴とする水平ドレーン孔設置方法。
  2. 前記推進管の押出し側立坑より押し出し方向側に向けてガイド筒を、前記立坑の遮水壁に水密性を維持させて貫通させた状態で地盤中に挿入しておき、
    少なくとも後端に不透水管部を有する各推進管を、前記ガイド筒と前記不透水管部との間に止水パッキンを介在させた状態で前記ガイド筒を通して順次連結しつつ押し出す請求項1に記載の水平ドレーン孔設置方法。
  3. 前記各遮水筒用短管間を、一方の遮水筒用短管の端部内面の雌ネジに他方の端部外の雄ネジを嵌め合せるネジ継手により止水された状態で連結されている請求項1又は2に記載の水平ドレーン孔設置方法。
  4. 前記ドレーン孔の両端に透水部を有しない不透水推進管を配することによってドレーン孔の両端を不透水部とする請求項1に記載の水平ドレーン孔設置方法。
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