JP5796645B2 - 回転機構、工作機械及び半導体製造装置 - Google Patents

回転機構、工作機械及び半導体製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5796645B2
JP5796645B2 JP2014013801A JP2014013801A JP5796645B2 JP 5796645 B2 JP5796645 B2 JP 5796645B2 JP 2014013801 A JP2014013801 A JP 2014013801A JP 2014013801 A JP2014013801 A JP 2014013801A JP 5796645 B2 JP5796645 B2 JP 5796645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
groove
gas
gap
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014013801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015155705A (ja
Inventor
中村 剛
中村  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2014013801A priority Critical patent/JP5796645B2/ja
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to PCT/JP2014/080689 priority patent/WO2015076313A1/ja
Priority to KR1020167008383A priority patent/KR101802907B1/ko
Priority to CN201480051893.0A priority patent/CN105556184B/zh
Priority to EP14864251.5A priority patent/EP3073160B1/en
Priority to CN201480067249.2A priority patent/CN105814347A/zh
Priority to PCT/JP2014/084169 priority patent/WO2015107845A1/ja
Priority to EP14878718.7A priority patent/EP3096049A4/en
Priority to US15/102,348 priority patent/US10788076B2/en
Publication of JP2015155705A publication Critical patent/JP2015155705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5796645B2 publication Critical patent/JP5796645B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)

Description

この発明は、回転機構、工作機械及び半導体製造装置に関する。
搬送装置、半導体製造装置又は工作機械等には、回転ステージを回転させたり、工具又は工作物を回転させたりする回転機構が用いられる。このような回転機構として、例えば、特許文献1には、静圧気体軸受スピンドルが記載されている。この静圧気体軸受スピンドルは、ハウジングのスリーブ取付孔にチャック用スリーブと軸受スリーブとが上下に取付けられ、その両スリーブ間に形成された排気空間をハウジングに設けられた排気路を介して外部に連通させる。主軸の上端には、ワークを支持するテーブルが取付けられる。チャック用スリーブには、テーブルに形成されたワーク吸着用の吸引凹部に連通する吸引路が設けられる。主軸と軸受スリーブ間のラジアル軸受すきまに供給された圧縮気体を排気空間および排気路から外部に排出させる。
特開平7−217655号公報
特許文献1に記載された技術は、チャック用スリーブと主軸間の隙間に圧縮気体が流れ込んだ場合に、その圧縮気体をチャック用スリーブに形成された吸引路に吸引してハウジング上に圧縮気体が流出するのを防止することで、主軸を支持する圧縮気体中の粉塵がテーブル上に載置されたワーク表面に付着するのを防止するものである。しかし、主軸の外部から主軸とチャック用スリーブとの間に異物が侵入し、主軸の支持に影響を与える可能性がある。
本発明は、回転機構が有するシャフトの外部からの異物の侵入を抑制することを目的とする。
本発明は、ハウジングと、前記ハウジングに設けられた孔に挿通されるシャフトと、前記ハウジングに設置されて前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、前記シャフトの一端部に設けられて前記シャフトともに回転し、かつ前記孔の径方向外側まで張り出した部分が前記ハウジングと所定の大きさの隙間を有して対向する回転部材と、前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続して、前記隙間の部分の気体を前記ハウジングの外部に通過させる気体通路と、を含む、回転機構である。
この回転機構は、シャフトが挿通される孔の径方向外側まで張り出した回転部材の部分が、ハウジングと所定の大きさの隙間を有して対向しており、気体通路から隙間の部分の気体をハウジングの外部に通過させる。このような構造により、この回転機構は、孔とシャフトとの間よりも回転機構の外側から隙間の気体を排出するので、シャフトの外部からの異物の侵入を抑制することができる。
前記軸受は、外輪、前記外輪の径方向内側に配置される内輪及び前記外輪と前記内輪との間に配置される転動体を有する転がり軸受であり、前記孔と前記シャフトとで囲まれる空間は、前記回転部材側及び前記外輪と内輪との間に開口することが好ましい。このようにすることで、ハウジングの内部の気体は、軸受の外輪と内輪との間、空間、隙間及び気体通路を通ってハウジングの外側に排出される。このように、孔とシャフトとで囲まれる空間は、軸受で発生した熱をハウジングの外側に排出できるので、軸受の温度上昇を抑制することができる。
前記ハウジングは、前記シャフトの他端部にローターが連結される電動機を内部に備えており、前記電動機には冷却用の気体が供給されることが好ましい。このようにすることで、電動機の温度上昇を抑制できる。
前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分及び前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分の少なくとも一方に設けられて、前記孔の周方向に沿って延在する溝を有し、前記気体通路は、前記溝の位置で前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続することが好ましい。溝は孔の周囲に設けられるので、溝全体から隙間の気体がハウジングの外側に排出される。この作用により、この回転機構は、異物の侵入及びハウジング内部の発塵の流出が効果的に抑制される。
前記溝は、前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分に設けられ、前記気体通路は、前記ハウジングに設けられ、かつ前記溝に開口することが好ましい。このようにすることで、異物の侵入及びハウジング内部の発塵の流出が効果的に抑制される。
前記溝は、前記孔の径方向に向かって複数設けられることが好ましい。この回転機構は、ハウジングの径方向に向かって複数の溝を有するので、シール機能が向上する。また、この回転機構は、複数の溝により、シャフトの外部からの異物の侵入をより効果的に抑制することができる。また、回転部材とハウジングとの間の隙間を洗浄液等の液体で洗浄する際に、外側の溝から洗浄液を供給し、洗浄液をハウジングの外側及び内側の溝から回収することができる。このようにすることで、この回転機構は、洗浄液が軸受に浸入することを抑制することができる。
前記溝は、前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分に設けられ、前記気体通路は、前記ハウジングに設けられ、かつ前記ハウジングの前記溝と対向する位置に開口することが好ましい。このようにすることで、回転部材の質量が小さくなるため、回転部材の慣性モーメントを小さくすることができる。
前記溝は、前記孔の径方向に向かって複数設けられることが好ましい。この回転機構は、ハウジングの径方向に向かって複数の溝を有するので、シール機能が向上する。また、この回転機構は、複数の溝により、シャフトの外部からの異物の侵入をより効果的に抑制することができる。また、回転部材とハウジングとの間の隙間を洗浄液等の液体で洗浄する際に、外側の溝から洗浄液を供給し、洗浄液をハウジングの外側及び内側の溝から回収することができる。このようにすることで、この回転機構は、洗浄液が軸受に浸入することを抑制できる。
前記回転部材を、その厚み方向に貫通する貫通孔を有し、前記回転部材の前記ハウジングとは反対側から、前記貫通孔、前記隙間及び前記気体通路を介して気体を排出することが好ましい。このようにすることで、気体通路を利用して回転部材に真空チャック等の吸着機構を設けることができる。
前記ハウジングは、前記気体通路とは異なる気体通路を有し、前記気体通路とは異なる気体通路は、前記隙間の部分の気体を前記ハウジングの外部に通過させることが好ましい。この回転機構は、回転部材に真空チャック等の吸着機構を設けた場合、気体通路から吸引機構からの気体を吸引し、この気体通路から隙間の気体をハウジングの外部に排出させることができる。隙間の気体は気体通路から排出されるので、吸着機構用の気体通路は、隙間からの気体を排出する量が低減される。その結果、吸着機構の排気系の流量を低減できる。また、吸着機構の排気系は圧力損失が低減されるので、チャック圧を高めることができる。
前記ハウジングは、前記ハウジングと前記シャフトとの間から気体を吸引するための通路を有することが好ましい。洗浄液による隙間の洗浄中、ハウジングとシャフトとの間から気体を吸引することにより、軸受側に洗浄液が浸入することを抑制できる。
前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続し、前記気体通路よりも前記孔の径方向外側から、前記隙間の部分に気体を供給する給気通路を有することが好ましい。この回転機構は、給気通路から隙間に供給される気体によって、隙間の径方向内側へ、ハウジングの外部から液体等の異物が侵入することを抑制できる。また、この回転機構は、給気通路からの気体が気体通路からハウジングの外部に排出されるので、ハウジングの内部に、給気通路からの高圧の気体が流入することを抑制することができる。
前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分及び前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分の少なくとも一方に設けられて、前記孔の周方向に沿って延在する第1溝と、前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分及び前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分の少なくとも一方、かつ前記第1溝よりも前記孔の径方向外側に設けられて、前記孔の周方向に沿って延在する第2溝と、を有し、前記気体通路は、前記第1溝の位置で前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続し、前記給気通路は、前記第2溝の位置で前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続することが好ましい。この回転機構は、第1溝及び第2溝により、回転体及びハウジングの周方向全域にわたって、効率よく隙間に高圧の気体を行き渡らせ、かつ隙間から効率よく気体を排出できる。
前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分及び前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分の少なくとも一方、かつ前記第1溝と前記第2溝との間に設けられて、前記孔の周方向に沿って延在し、前記ハウジングの外側と接続される第3溝を有することが好ましい。この回転機構は、給気通路から隙間に流出した高圧の気体第3溝に集めて、ハウジングの外部に放出することができるので、給気通路から供給された高圧の気体が気体通路に流れる流量を低減できる。
前記ハウジングの、前記気体通路よりも前記孔の径方向外側に開口して前記回転部材と対向し、かつ前記孔の周方向に沿って延在する開口部を有し、前記給気通路は、前記開口部と接続することが好ましい。この回転機構は、給気通路から開口部を介して供給された高圧の気体が、ハウジングの径方向外側に排出されるので、給気通路からの高圧の気体が排気通路に流れる流量を小さくすることができる。
本発明に係る工作機械は、前述した回転機構を備えるので、この工作機械が備えるシャフトの外部からの異物の侵入を抑制することができる。
本発明に係る半導体製造装置は、前述した回転機構を備えるので、この半導体製造装置が備えるシャフトの外部からの異物の侵入を抑制することができる。
本発明は、回転機構が有するシャフトの外部からの異物の侵入を抑制することができる。
図1は、実施形態1に係る回転機構を示す断面図である。 図2は、実施形態1に係る回転機構の隙間の拡大図である。 図3は、図1のA−A矢視図である。 図4は、実施形態1の変形例に係る回転機構を示す拡大図である。 図5は、実施形態1の変形例に係る回転機構の平面図である。 図6は、実施形態2に係る回転機構を示す断面図である。 図7は、実施形態3に係る回転機構を示す断面図である。 図8は、実施形態4に係る回転機構を示す断面図である。 図9は、実施形態4に係る回転機構の隙間の拡大図である。 図10は、図8のB−B矢視図である。 図11は、実施形態5に係る回転機構を示す断面図である。 図12は、図11のC−C矢視図である。 図13は、実施形態6に係る回転機構を示す断面図である。 図14は、実施形態7に係る回転機構を示す断面図である。 図15は、実施形態8に係る回転機構を示す断面図である。 図16は、実施形態9に係る回転機構を示す断面図である。 図17は、図16のD−D矢視図である。 図18は、実施形態10に係る回転機構を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)につき、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態1に係る回転機構を示す断面図である。図1は、回転機構1の回転中心軸Zrを含み、かつ回転中心軸Zrと平行な平面で回転機構1を切った断面を示している。図2は、実施形態1に係る回転機構の隙間の拡大図である。図3は、図1のA−A矢視図である。回転機構1は、回転を伝達する機械要素であり、例えば、工作機械、真空チャンバ等の特殊環境下で使用される搬送装置、半導体製造装置又はフラットパネルディスプレイ製造装置等に適用される。ここでは、一例として、回転機構1が、スピンドルを回転軸として備えるスピンドルユニットである場合を説明するが、回転機構1の適用対象はこれに限定されるものではない。
回転機構1は、ハウジング2と、シャフト4と、軸受6A、6Bと、回転部材5と、気体通路7とを含む。ハウジング2は、軸受6A、6Bを収容する部材である。本実施形態において、ハウジング2は、筒状の部材である側部2Aと、側部2Aの一端部に設けられた第1部材2Bと、側部2Aの他端部に設けられた第2部材2Cとを有する。側部2A、第1部材2B及び第2部材2Cは、ハウジング2の一部である。本実施形態において、側部2Aは円筒形状の部材であり、一端部から他端部、すなわち第1部材2Bから第2部材2Cに向かう貫通孔2Iを有している。
第1部材2B及び第2部材2Cは、いずれも板状の部材である。本実施形態において、第1部材2B及び第2部材2Cの形状は、平面視が円形であるが、これらの形状は円形に限定されない。第1部材2Bは、シャフト4の回転中心軸Zrを含み、かつ厚さ方向に貫通する孔2BHを有している。第2部材2Cは、貫通孔2CHを有している。貫通孔2CHには、給電ケーブル3Cが挿通される。給電ケーブル3Cは、ハウジング2の内部、すなわち側部2Aと第1部材2Bと第2部材2Cとで囲まれる部分に設けられる電動機3に電力を供給する。
シャフト4は、回転機構1の出力軸であり、ハウジング2、より具体的にはハウジング2の第1部材2Bに設けられた孔2BHに挿入されて第1部材2Bを貫通する。軸受6A、6Bは、ハウジング2、本実施形態では、ハウジング2の内部に設置されてシャフト4を回転可能に支持する。本実施形態において、シャフト4は、2個の軸受6A、6Bによってハウジング2に支持されるが、軸受の数は2個に限定されない。
軸受6A、6Bは、外輪6aと、転動体6bと、内輪6cとを含む。内輪6cは、外輪6aの径方向内側に配置される。このように、本実施形態において、軸受6A、6Bは、いずれも転がり軸受である。転動体6bは、外輪6aと内輪6cとの間に配置される。軸受6A、6Bは、ハウジング2の側部2Aが有する貫通孔2Iの内壁2Wに外輪6aが接している。このような構造により、軸受6A、6Bは、ハウジング2に取り付けられる。本実施形態において、両方の軸受6A、6Bは、いずれも玉軸受であるが、転がり軸受としての軸受6A、6Bの種類は玉軸受に限定されない。また、本実施形態において、軸受6A、6Bは、いずれも転がり軸受であるが、滑り軸受であってもよい。
回転部材5は、シャフト4の一端部4TAに設けられてシャフト4とともに回転する。回転部材5は、シャフト4の一端部4TAとは反対側の面5SBに物体が載置される。本実施形態において、回転部材5は、板状の部材であって平面視が円形である。回転部材5は、ハウジング2の第1部材2Bに設けられた孔2BHの径方向外側まで張り出している。孔2BHの径方向外側まで張り出した部分(以下、適宜フランジ部という)5Fは、図2に示すように、ハウジング2と所定の隙間10を有して対向している。
隙間10は、ハウジング2が有する第1部材2Bの回転部材5と対向する面2BSと、回転部材5の第1部材2Bと対向する面5SAとの間に形成される。隙間10が、ハウジング2の内部と外部との間を封止するシール部となる。図2に示す隙間10の大きさtは、例えば、数μmから数十μmの大きさである。
気体通路7は、ハウジング2の回転部材5と対向する部分、より具体的にはハウジング2の第1部材2Bに設けられる。気体通路7は、第1部材2Bの回転部材5と対向する面2BSと、面2BSとつながる側部2BEとを接続し、第1部材2Bを貫通している。このような構造により、気体通路7は、隙間10とハウジング2の外側とを接続して、隙間10の部分の気体をハウジング2の外部に通過させる。本実施形態において、気体通路7には排気装置50が接続されている。排気装置50は、気体通路7内の気体(本実施形態では空気)を吸引して排出する。排気装置50は、例えば、ポンプである。
本実施形態においては、図1、図2及び図3に示すように、ハウジング2が有する第1部材2Bの回転部材5と対向する部分である面2BSに、溝8が形成される。溝8は、図3に示すように、第1部材2Bが有する孔2BHの周方向に沿って延在する。また、図1、図2及び図3に示すように、気体通路7は、溝8に開口する。具体的には、溝8の底部に気体通路7が開口する。図3には、気体通路7の開口部7Hが現れている。
本実施形態において、回転機構1が有する気体通路7は1個であるが、その数は限定されない。回転機構1が複数の気体通路7を有する場合、気体通路7は、回転中心軸Zrの周りに等間隔で設けられることが好ましい。気体通路7からは、隙間10の気体が通過してハウジング2の外側に排出されるが、複数の気体通路7の間隔を等間隔とすることにより、気体が排出されるバランスが向上するので好ましい。
ハウジング2の内部には、電動機3が設けられている。電動機3は、ローター3Rと、ローター3Rの径方向外側に設けられたステーター3Sとを含む。ステーター3Sは、側部2Aが有する貫通孔2Iの内壁2Wに取り付けられる。ローター3Rは、シャフト4の他端部に連結される。このような構造により、ローター3Rとシャフト4と回転部材5とは、一体となって回転中心軸Zrの周りを回転する。本実施形態において、電動機3の形式は問わない。
本実施形態においては、前述したように、気体通路7から隙間10の気体がハウジング2の外側に排出されることにより、回転機構1の外部からシャフト4とハウジング2との間への異物の侵入、軸受6A、6Bへの異物の侵入及びハウジング2の内部からの発塵が回転機構1の外側に流出することが抑制される。ハウジング2の内部からの発塵は、例えば、軸受6A、6Bからの発塵及び電動機3からの発塵がある。後述するように、回転機構1は、溝8を必ずしも有する必要はないが、溝8は孔2BHの周囲に設けられるので、溝8全体から隙間10の気体がハウジングの外側に排出される。この作用により、回転機構1は、異物の侵入及びハウジング2内部の発塵の流出が効果的に抑制される。このため、回転機構1は、軸受6A、6Bに、転がり軸受又は滑り軸受等のように、気体供給を必要としない機械式の軸受を用いることができる。
軸受6A、6Bに転がり軸受を用いると、回転部材5に搭載される物体からの荷重以外に起因する理由による、隙間10方向におけるシャフト4の変位が抑制される。このため、隙間10の大きさtを小さくして、封止性能を向上させることができる。隙間10の大きさtは、シャフト4の精度(封止面方向の振れ)、ハウジング2側における封止面の平面度及びシャフト4に対する直角度に対して、一定の裕度を持たせることにより決定される。前述した封止面は、ハウジング2側においては、第1部材2Bの回転部材5側の面2BSであり、回転部材5側においては、回転部材5の第1部材2B側の面5SAである。
回転機構1は、軸受6Aの内輪6cがシャフト4の回転部材5側に設けられた環状のスペーサ9と接している。回転部材5とシャフト4とは、図1に示すように、例えばボルトBLTによって締結され、固定される。スペーサ9は、軸受6Aと回転部材5との間に配置される。軸受6Aは、外輪6aがハウジング2の第1部材2Bに接する。また、軸受6Aの内輪6cと軸受6Bの内輪6cとが接し、かつ軸受6Bの内輪6cに環状のスペーサ4Sが接触した状態で、スペーサ4S側からシャフト4にロックナット4Nがねじ込まれる。スペーサ4Sは、シャフト4の電動機3側に配置される。
ロックナット4Nが締め込まれることにより、軸受6A、6Bは、スペーサ4S及びスペーサ9の間、かつロックナット4Nと回転部材5との間に固定される。軸受6A、6Bがハウジング2の側部2Aの内壁2Wに取り付けられると、軸受6Aの外輪6aはハウジング2の第1部材2Bに接して、シャフト4は、回転中心軸Zr方向に位置決めされる。このように、回転機構1は、回転中心軸Zr方向におけるシャフト4の基準を、回転部材5側に配置してある。このような構造により、回転部材5の姿勢及び位置並びに隙間10の大きさtは、シャフト4の熱変形、例えば回転中心軸Zr方向における伸び等の影響を受けにくいという利点がある。
本実施形態において、シャフト4及び軸受6A、6Bは、例えば、次のような手順によりハウジング2に取り付けられる。まず、軸受6A、6Bがハウジング2、より具体的には側部2Aの内壁2Wに取り付けられる。次に、シャフト4の一端部4TA側にスペーサ9を取り付けた状態で、一端部4TAに回転部材5を取り付ける。この状態で、シャフト4を、その他端部からハウジング2の第1部材2Bの孔2BHを通して、軸受6A、6Bの内輪6cに差し込む。シャフト4が軸受6A、6Bに取り付けられたら、シャフト4にスペーサ4Sを取り付けた後、ロックナット4Nをシャフト4の他端部からねじ込んで、シャフト4を軸受6A、6Bに取り付ける。
ハウジング2の第1部材2Bの孔2BH内には、スペーサ9及びシャフト4が配置される。本実施形態においては、シャフト4に取り付けられるスペーサ9及びスペーサ4Sもシャフトの一部とみなす。孔2BHとスペーサ9、すなわちシャフト4とで囲まれる空間は、第1部材2Bの回転部材5側及び軸受6A、6Bの外輪6aと内輪6cとの間に開口している。この空間は、隙間10と、軸受6A、6Bの外輪6aと内輪6cとの間とを接続している。このような構造により、軸受6A、6Bの外輪6aと内輪6cとの間を通して、ハウジング2の内部の気体は、空間を通って隙間10に移動することができる。このため、排気装置50が隙間10の気体を吸引し、排出することにより、ハウジング2の内部の気体は、軸受6A、6Bの外輪6aと内輪6cとの間、空間、隙間10及び気体通路7を通ってハウジング2の外側に排出される。このように、前述した空間は、電動機3及び軸受6A、6Bで発生した熱をハウジング2の外側に排出できるので、これらの温度上昇を抑制することができる。結果として、軸受6A、6B及びシャフト4の熱変形が抑制されるので、回転機構1は、高い回転精度を実現することができる。また、前述した熱変形が抑制されるので、回転機構1は、電動機3及びシャフト4を、発熱をともなう高加減速で回転させたり、高速で回転させたりすることもできる。
回転機構1は、軸受6A、6Bに、転がり軸受を用いる。軸受6A、6Bは、外輪6aがハウジング2の側部2Aの内壁2Wに取り付けられ、内輪6cがシャフト4に取り付けられる。このような構造において、ハウジング2の内部の封止を確保するためには、シャフト4とハウジング2の第1部材2Bに設けられた孔2BHとの隙間を管理する必要がある。このためには、ハウジング2側の軸心と、軸受6A、6Bが支持するシャフト4の軸心とを一致させる必要がある。両者を一致させるためには、ハウジングの加工精度を高くすることが要求される。このため、回転機構1に、転がり軸受又は滑り軸受等のように静圧軸受以外の軸受が用いられる場合、回転部材5とハウジング2の第1部材2Bとの間に隙間10を形成することが、封止効率を向上させるために有効である。
静圧軸受は、停電等が発生することにより気体の供給が停止すると、軸受としての機能を喪失する。このため、第1部材2Bと回転部材5との間に封止用の隙間を設ける場合は、静圧軸受の隙間よりも封止用の隙間の方を大きくする必要がある。このため、静圧軸受は、封止用の隙間を一定以上に小さくすることが困難である。本実施形態において、軸受6A、6Bは転がり軸受であるが、転がり軸受は、静圧軸受とは異なり、停電等の影響を受けない。このため、回転機構1は、軸受6A、6Bに転がり軸受を用いると、隙間10の大きさtを、回転部材5と第1部材2Bとが接触しない範囲で小さくすることができるので、封止効率が向上する。
回転機構1は、シャフト4の回転が停止している間等に液体状の異物が隙間10に侵入することを抑制するために、回転部材5の直径を、ハウジング2の第1部材2Bの直径よりも大きくすることが好ましい。気体通路7又は気体通路7とは別に設けた、溝8に接続する通路から、例えば溶剤等の洗浄液を供給し、隙間10を洗浄できるようにしてもよい。本実施形態において、ハウジング2は、側部2Aと第1部材2Bとが別部品となっているが、このような構造には限定されない。例えば、鋳造等の製造方法によって、側部2Aと第1部材2Bとを一体の構造物として製造してもよい。
(変形例)
図4は、実施形態1の変形例に係る回転機構を示す拡大図である。図5は、実施形態1の変形例に係る回転機構の平面図である。図5は、図1のA−A矢視に相当する位置から回転機構1’を見た状態を示している。この回転機構1’は、実施形態1の回転機構1と略同様であるが、溝8を有さない点が異なる。回転機構1’は、第1部材2Bに、図3等に示す溝8を有していないので、第1部材2Bの回転部材5側の面2BSに、気体通路7が直接開口する。図5に示すように、本変形例において、回転機構1’の第1部材2Bは、複数個(この例では4個)の気体通路7を有している。図5には、それぞれの気体通路7の開口部7Hが現れている。
このような構造によっても、回転機構1’は、排気装置50によって気体通路7から隙間10の気体がハウジング2の外側に排出されるので、実施形態1の回転機構1と同様の作用及び効果が得られる。回転機構1’は、第1部材2Bに溝8を設ける必要がないので、製造が容易になるという利点がある。
さらに、気体通路7から隙間10に、ハウジング2の周囲の気体よりも圧力の高い気体を供給してもよい。このようにすると、気体通路7から供給される気体が回転部材5及びハウジング2の第1部材2Bの径方向外側に流出するので、隙間10が封止される。その結果、ハウジング2の外部から液体等が隙間10へ侵入することを抑制できる。
以上、実施形態1及びその変形例について説明したが、実施形態1及びその変形例の構成は、以下の実施形態においても適宜適用することができる。この場合、実施形態1及びその変形例の一部の構成のみを適用してもよいし、すべての構成を適用してもよい。
(実施形態2)
図6は、実施形態2に係る回転機構を示す断面図である。実施形態2の回転機構1aは、実施形態1の回転機構1と同様であるが、回転部材5aに溝8aが設けられる点が異なる。回転機構1aの他の構造は、回転機構1と同様である。
回転機構1aの回転部材5aは、第1部材2Bの面2BSと対向する面5SAaに溝8aが設けられている。溝8aは、回転中心軸Zrの周りに、回転部材5aの周方向に沿って設けられる。第1部材2Bの回転部材5aと対向する面2BSには、気体通路7が開口している。溝8aは、気体通路7の開口部7Hと対向する位置に設けられる。
回転機構1aは、回転部材5aに溝8aを有する。このため、回転部材5aは、溝8aの分、質量が小さくなる。結果として回転部材5aの慣性モーメントが小さくなるので、回転部材5aの応答性が向上する。本実施形態では、溝8aを回転部材5aのみに設けたが、さらに、第1部材2Bの溝8aと対向する部分に、例えば、図1、図2及び図3に示すような溝8を設けてもよい。このようにすると、隙間10の気体の排気効率が向上するので、封止性能をより向上させることができる。
以上、実施形態2について説明したが、実施形態2の構成は、以下の実施形態においても適宜適用することができる。この場合、実施形態2の一部の構成のみを適用してもよいし、すべての構成を適用してもよい。
(実施形態3)
図7は、実施形態3に係る回転機構を示す断面図である。実施形態3の回転機構1bは、実施形態1の回転機構1と同様であるが、ハウジング2b内の電動機3に気体が供給される点が異なる。回転機構1bの他の構造は、回転機構1と同様である。
回転機構1bのハウジング2bが有する第2部材2Cbは、ハウジング2bに収納されている電動機3側の端部(他端部)に取り付けられている。回転機構1bのハウジング2bが有する第2部材2Cbは、給気口2CSを有している。給気口2CSは、第2部材2Cbを、その厚み方向に貫通している。給気口2CSから、電動機3に気体(本実施形態では空気)が供給される。
本実施形態において、給気口2CSには、送風装置51が接続されている。送風装置51は、給気口2CSを介して、ハウジング2bの内部に配置された電動機3に気体を供給する。この気体により、電動機3が冷却される。また、送風装置51から供給された気体は、軸受6A、6Bも冷却する。このため、回転機構1bは、シャフト4の熱変形を抑制することができる。シャフト4の熱変形が抑制されることにより、回転機構1bは、シャフト4を高速で回転させることができる。
回転機構1bは、ハウジング2bの気密性を高めた上で、給気口2CSに加えてハウジング2bの内部と真空タンク又は真空発生源とを接続する。この真空タンク又は真空発生源は、停電等の非常時に排気装置50が停止して隙間10の封止機能が維持できなくなった場合でも、真空を維持できる。このような構造とすることにより、回転機構1bは、停電時等にはハウジング2b内と真空タンク又は真空発生源とを接続することにより、隙間10による封止機能の低下を抑制する。この構造が用いられる場合、ハウジング2の電動機3が収納されている部分の容積は小さくすることが好ましい。
以上、実施形態3について説明したが、実施形態3の構成は、以下の実施形態においても適宜適用することができる。この場合、実施形態2の一部の構成のみを適用してもよいし、すべての構成を適用してもよい。
(実施形態4)
図8は、実施形態4に係る回転機構を示す断面図である。図8は、回転機構1cの回転中心軸Zrを含み、かつ回転中心軸Zrと平行な平面で回転機構1cを切った断面を示している。図9は、実施形態4に係る回転機構の隙間の拡大図である。図10は、図8のB−B矢視図である。実施形態4の回転機構1cは、実施形態1の回転機構1と同様であるが、回転部材5cが真空チャック機構を備える点が異なる。回転機構1cの他の構造は、回転機構1と同様である。
回転機構1cの回転部材5cは、凹部11Uを有している。凹部11Uには、真空チャック11が設けられている。また、回転部材5cは、厚み方向に向かって貫通する貫通孔12を有する。貫通孔12は、ハウジング2の第1部材2B側と凹部11Uとを接続する。貫通孔12は、第1部材2Bの溝8と対向する位置に設けられる。本実施形態において、第1部材2Bは、回転中心軸Zrの周りに、第1部材2Bの周方向に沿って複数(本例では4個)の貫通孔12を有する。貫通孔12の数は限定されるものではなく、1個でもよい。
排気装置50は、第1部材2Bに設けられた気体通路7、溝8、隙間10及び回転部材5cの貫通孔12を介して、真空チャック11から気体(例えば空気)を吸引する。すると、真空チャック11に搭載された物体が、これに吸着される。また、排気装置50の排気動作によって、隙間10が封止の機能を発揮する。このように、回転機構1cは、真空チャック11の真空の経路を、隙間10によって封止することができる。真空チャック11は、多孔質体であってもよい。
回転機構1cは、実施形態2と同様に、第1部材2Bに溝8を設ける代わりに、回転部材5cに溝8を設けてもよい。また、回転機構1cは、実施形態3と同様に、電動機3へ冷却用の気体を供給する給気口2CS及び送風装置51を備えていてもよい。
以上、実施形態4について説明したが、実施形態4の構成は、以下の実施形態においても適宜適用することができる。この場合、実施形態4の一部の構成のみを適用してもよいし、すべての構成を適用してもよい。
(実施形態5)
図11は、実施形態5に係る回転機構を示す断面図である。図11は、回転機構1dの回転中心軸Zrを含み、かつ回転中心軸Zrと平行な平面で回転機構1dを切った断面を示している。図12は、図11のC−C矢視図である。実施形態5の回転機構1dは、図6に示す実施形態2の回転機構1aと同様であるが、回転部材5dに複数の溝8d及び溝13が設けられる点及びハウジング2dの第1部材2Bdには気体通路7と、これとは異なる気体通路14とが設けられる点が異なる。回転機構1dの他の構造は、回転機構1aと同様である。以下において、適宜、気体通路7を第1気体通路7と称し、気体通路7とは異なる気体通路14を、適宜、第2気体通路14と称する。
図11及び図12に示すように、溝8d及び溝13は、第1部材2Bdが有する孔2BHdの周方向に向かって延在する。溝8d及び溝13は、回転部材5dの、第1部材2Bdの面2BSと対向する面5Adであって、孔2BHdの径方向に向かって設けられる。本実施形態では、溝8dが溝13の径方向外側に設けられている。本実施形態において、溝8d及び溝13は、いずれも回転部材5dに設けられるが、両方がハウジング2dの第1部材2Bdに設けられてもよいし、一方が第1部材2Bに、他方が回転部材5dに設けられてもよい。このように、回転機構1dは、孔2BHdの径方向に向かって複数の溝を有していればよい。
第1部材2Bdの回転部材5dと対向する面2BSdには、第1気体通路7及び第2気体通路14が開口している。溝8dは、第1気体通路7の開口部7Hと対向する位置に設けられる。溝13は、第2気体通路14の開口部14Hと対向する位置に設けられる。本実施形態において、図12に示すように溝8の幅W1は、溝13の幅W2よりも大きいが、両者の大きさの関係はこれに限定されない。
本実施形態において、第2気体通路14には排気装置52が接続されている。排気装置52は、第2気体通路14内の気体(本実施形態では空気)を吸引して排出する。排気装置52は、例えば、ポンプである。このように、第2気体通路14と第1気体通路7とは、それぞれ異なる排気装置52と排気装置50とで、内部の気体が吸引される。
本実施形態において、回転機構1dは、ハウジング2dの第1部材2Bdが有する孔2BHdの径方向に向かって複数(本実施形態では2個)の溝8d及び溝13を有するので、シール機能が向上する。排気装置50及び排気装置52は、第1気体通路7及び第2気体通路14を介して隙間10の気体を吸引する。隙間10の気体がハウジング2dの外側に排出されることにより、回転機構1dの外部からシャフト4とハウジング2dとの間への異物の侵入、軸受6A、6Bへの異物の侵入及びハウジング2の内部からの発塵が回転機構1dの外側に流出することが抑制される。このように、回転機構1dは、複数の溝8d及び溝13により、シャフト4の外部からの異物の侵入をより効果的に抑制することができる。
隙間10が汚れるのは、ハウジング2dの外部の雰囲気に含まれるミスト及び回転機構1dに飛散する液体によるものである。液体は、例えば、工作機械では旋盤における切削油又は研削盤における研削液等、半導体製造装置では研磨液又は洗浄液等である。回転機構1dは、孔2BHdの径方向外側に設けられた溝8dと、溝8dの径方向内側に設けられた溝13とを有している。このため、回転機構1dは、回転部材5dとハウジング2dとの間の隙間10を洗浄液等の液体で洗浄する際に、径方向外側の溝8dから洗浄液を供給し、その洗浄液をハウジング2dの外側の溝8d及び径方向内側の溝13から回収することができる。このようにすることで、この回転機構1dは、洗浄液が軸受6A、6Bに浸入することを抑制することができる。
以上、実施形態5について説明したが、実施形態5の構成は、以下の実施形態においても適宜適用することができる。この場合、実施形態5の一部の構成のみを適用してもよいし、すべての構成を適用してもよい。
(実施形態6)
図13は、実施形態6に係る回転機構を示す断面図である。図13は、回転機構1eの回転中心軸Zrを含み、かつ回転中心軸Zrと平行な平面で回転機構1eを切った断面を示している。実施形態6の回転機構1eは、図11に示す実施形態5の回転機構1dと同様であるが、回転部材5eが真空チャック機構を備える点が異なる。回転機構1eの他の構造は、回転機構1dと同様である。
回転機構1eの回転部材5eは、凹部11Uを有している。凹部11Uには、真空チャック11が設けられている。また、回転部材5eは、厚み方向に向かって貫通する貫通孔12を有する。貫通孔12は、ハウジング2の第1部材2B側と凹部11Uとを接続する。貫通孔12は、第1部材2Bの溝8eと対向する位置に設けられる。本実施形態において、第1部材2Bは、回転中心軸Zrの周りに、第1部材2Bの周方向に沿って複数(本例では4個)の貫通孔12を有する。貫通孔12の数は限定されるものではなく、1個でもよい。
排気装置50は、第1部材2Bに設けられた第1気体通路7、溝8e、隙間10及び回転部材5dの貫通孔12を介して、真空チャック11から気体(例えば空気)を吸引する。すると、真空チャック11に搭載された物体が、これに吸着される。また、排気装置50の排気動作によって、隙間10が封止の機能を発揮する。このように、回転機構1dは、真空チャック11の真空の経路を、隙間10によって封止することができる。真空チャック11は、多孔質体であってもよい。
回転機構1eは、回転部材5eに真空チャック11等の吸着機構を設けた場合、第1気体通路7を介して真空チャック11からの気体を吸引することができる。また、回転機構1eは、第1気体通路7とは異なる第2気体通路14から隙間10の気体を排出することができる。この場合、排気装置52が第2気体通路14から気体を吸引する。このようにすることで、真空チャック11用の気体通路、すなわち第1気体通路7は、隙間10からの気体を排出する量が低減される。その結果、真空チャック11の排気系の流量を低減できる。真空チャック11の排気系は圧力損失が低減されるので、真空チャック11が吸引する圧力(チャック圧)を高めることができる。例えば、第2気体通路14を設けることにより、第1気体通路7及び第2気体通路14の流量が略1/2になる。このため、第1気体通路7内及び第2気体通路14内での圧力損失が低減される。回転機構1eは、比較的高いチャック圧を得ている場合は、第1気体通路7のみの場合と比較して、チャック圧を約1.1倍等に高めることができる。回転機構1eは、第1気体通路7のみの場合と同一のチャック圧が必要な場合、隙間10を大きくすることができる。
回転機構1eは、実施形態5と同様に、回転部材5eに溝8e及び溝13を設ける代わりに、ハウジング2eの第1部材2Beに溝8及び溝13を設けてもよい。また、回転機構1eは、実回転部材5eに溝8e又は溝13のいずれか一方が設けられ、ハウジング2eには、溝8又は溝13のうち回転部材5eに設けられていない方が設けられてもよい。さらに、本実施形態においって、回転機構1eは、溝8及び溝13の両方を有していなくてもよい。この場合、貫通孔12は、第1気体通路7の第1部材2Beの開口部と対向し、第2気体通路14は、第1部材2Beの開口部から隙間10の部分の気体を吸引する。
排気装置50による気体の吸引が一時的に停止しても、排気装置52は、貫通孔12、溝8e及び第1気体通路7の径方向内側に設けられた溝13からの気体の吸引を継続できる。このため、回転機構1eは、真空チャック11をOFFにしたときも、溝13から軸受6A、6B側からの気体をハウジング2eの外部に排出することができる。回転機構1eは、軸受6A、6B側の気体及び発塵がハウジング2eの外部に流出することを抑制することができる。
以上、実施形態6について説明したが、実施形態6の構成は、以下の実施形態においても適宜適用することができる。この場合、実施形態6の一部の構成のみを適用してもよいし、すべての構成を適用してもよい。
(実施形態7)
図14は、実施形態7に係る回転機構を示す断面図である。図14は、回転機構1fの回転中心軸Zrを含み、かつ回転中心軸Zrと平行な平面で回転機構1fを切った断面を示している。実施形態7の回転機構1fは、図6に示す実施形態2の回転機構1aと同様であるが、ハウジング2fが、ハウジング2fとシャフト4との間から気体を吸引するための通路15を有する点が異なる。
回転機構1fのハウジング2f、本実施形態では第1部材2Bfは、通路15を有する。通路15は、第1部材2Bfの径方向に沿って延在する通路である。通路15は、第1部材2Bfの径方向外側における側部と貫通孔2Hfとを貫通し、第1部材2Bfの外側と貫通孔2Hfの内側とを接続している。本実施形態において、貫通孔2Hfは、内周面2Hfwに、貫通孔2Hfの周方向に沿って延在する溝16を有する。通路15は、溝16に開口している。本実施形態において、通路15の数は1本であるが、通路15の数はこれに限定されない。
前述した実施形態6の溝13は、内部の真空度が比較的小さくて済む。このため、溝13が設けられる部分の隙間10は、比較的大きな大きさ、例えば、前述したように数μmから数十μmであればよい。このため、回転機構1fは、回転部材5f又は第1部材2Bfに溝13が設けられる代わりに、貫通孔2Hfの内周面2Hfwに溝16が設けられている。そして、排気装置52は、溝16に開口する通路15から、ハウジング2fの第1部材2Bfとシャフト4との間から気体を吸引する。排気装置52は、例えば、洗浄液による隙間10の洗浄中、第1部材2Bfとシャフト4との間から通路15を介して気体を吸引することにより、軸受6A、6Bに洗浄液が浸入することを抑制できる。本実施形態では、貫通孔2Hfの内周面2Hfwに溝16が設けられているが、溝16は、必ずしも貫通孔2Hfに設けられなくてもよい。
(実施形態8)
図15は、実施形態8に係る回転機構を示す断面図である。図15は、回転機構1gの回転中心軸Zrを含み、かつ回転中心軸Zrと平行な平面で回転機構1gを切った断面を示している。実施形態8の回転機構1gは、気体通路7と、給気通路18を備える。気体通路7は、隙間10とハウジング2gの外側とを接続して、隙間10の部分の気体をハウジング2gの外部に通過させる。以下において、気体通路7を、適宜排気通路7と称する。給気通路18は、隙間10とハウジング2gの外側とを接続し、気体通路7よりも2BHg孔の径方向外側から、隙間10の部分に気体を供給する。
給気通路18は、第1部材2Bgの回転部材5gと対向する面2BSと、面2BSとつながる側部2BEとを接続し、第1部材2Bgを貫通している。給気通路18は、第1部材2Bgの回転部材5gと対向する面2BSに開口している。このような構造により、給気通路18は、隙間10とハウジング2gの外側とを接続して、隙間10の部分に気体を供給する。本実施形態において、給気通路18には給気装置54が接続されている。給気装置54は、給気通路18に気体(本実施形態では空気)を供給する。給気装置54は、例えば、ポンプであり、ハウジング2gの周囲よりも高圧の気体を給気通路18に供給する。
本実施形態において、回転部材5gの、ハウジング2gの第1部材2Bgと対向する部分、すなわち回転部材5gの面5Agには、第1溝8gと第2溝17とが設けられる。第1溝8g及び第2溝17は、いずれも孔2BHgの周方向に沿って延在する。第2溝17は、第1溝8gよりも孔2BHの径方向外側に設けられている。本実施形態において、第1溝8gと第2溝17とは、いずれも回転中心軸Zrを中心とする同心円となっている。
排気通路7の開口7Hは第1溝8gと対向し、給気通路18の開口18Hは第2溝17と対向する。排気通路7は、第1溝8gの位置で隙間10とハウジング2gの外側とを接続し、給気通路18は、第2溝17の位置で隙間10とハウジング2gの外側とを接続する。本実施形態において、第1溝8g及び第2溝17は、いずれも回転部材5gに設けられているが、ハウジング2gが備える第1部材2Bgに設けられていてもよい。すなわち、第1溝8g及び第2溝17は、ハウジング2gの第1部材2Bgの回転部材5gと対向する部分及び回転部材5gのハウジング2gの第1部材2Bgと対向する部分の少なくとも一方に設けられていればよい。
給気通路18の第1部材2Bgの開口部18Hは、排気通路7の第1部材2Bgの開口部7Hよりも孔2BHgの径方向外側に開口している。このような構造により、回転機構1gは、給気装置54によって、給気通路18から第2溝17を介して隙間10に供給される気体によって、隙間10及び第2溝17の径方向内側へ、ハウジング2gの外部から液体等の異物が侵入することを抑制できる。排気装置50は、排気通路7及び第1溝8gを介して給気通路18から隙間10に供給される高圧の気体を吸引して、隙間10ハウジング2gの外部に排出する。このため、回転機構1gは、ハウジング2gの内部の軸受6A、6Bに、給気通路18からの高圧の気体が流入することを抑制することができる。
回転機構1gは、第1溝8g及び第2溝17を有していなくてもよい。しかし、回転機構1gは、第1溝8g及び第2溝17を有することにより、回転体5g及びハウジング2gの第1部材2Bgの周方向全域にわたって、効率よく隙間10に高圧の気体を行き渡らせ、かつ隙間10から効率よく気体を排出できるので好ましい。
本実施形態において、第1溝8gの幅Wiは、第2溝17の幅Woよりも大きい。このようにすることで、排気通路7は、第1溝8gの径方向において、広い領域から隙間10の気体を吸引できるので、第1溝8gを超えて、液体又は気体等が軸受6A、6B側に向かうことを効果的に抑制することができる。
第2溝17の径方向外側の隙間10は、第2溝17の径方向内側の隙間よりも大きいことが好ましい。このようにすれば、回転機構1gは、第2溝17に供給された気体を、ハウジング2gの外部に効率よく放出させることができる。
回転機構1gは、図13に示す真空チャック11を備えていてもよい。この場合、図13に示す貫通孔12は、第1溝8gに接続される。排気装置50は、図13に示す貫通孔12、第1溝8g及び排気通路7を介して気体を吸引することにより、真空チャック11に物体を吸着させることができる。
回転機構1gは、ハウジング2gの内部を封止する性能が高いので、シャフト4に液体が吹き付けられるような環境で使用される場合に好ましい。また、回転機構1gは、ハウジング2gの周囲から吸引される気体又は液体が、ハウジング2gの第1部材2Bg又は回転部材5gの表面に堆積することにより隙間10が小さくなるような環境で使用される場合にも好適である。
以上、実施形態8について説明したが、実施形態8の構成は、以下の実施形態においても適宜適用することができる。この場合、実施形態8の一部の構成のみを適用してもよいし、すべての構成を適用してもよい。
(実施形態9)
図16は、実施形態9に係る回転機構を示す断面図である。図17は、図16のD−D矢視図である。この回転機構1hは、実施形態8の回転機構1gと同様であるが、第1溝8gと第2溝17との間に第3溝19を有する点が異なる。回転機構1hの他の構成は、回転機構1gと同様である。
第3溝19は、孔2BHhの周方向に沿って延在し、ハウジング2hの第1部材2Bhの外側と接続される。本実施形態において、第3溝19は、回転体5hの、ハウジング2hの第1部材2Bhと対向する面5Ahに設けられるが、ハウジング2hの第1部材2Bhの、回転部材5hと対向する面2BSに設けられていてもよい。第3溝19は、回転体5hの面5Ah及びハウジング2hの第1部材2Bhの面2BSに設けられていてもよい。このように、第3溝19は、ハウジング2hの回転部材5hと対向する部分及び回転部材5hのハウジング2hと対向する部分の少なくとも一方に設けられていればよい。
図17に示すように、ハウジング2hの第1部材2Bhは、通路30を有している。第1部材2Bhは、第3溝19と対向する部分に通路30の開口部30Hiを有している。また、第1部材2Bhは、側部2BEに、通路30の開口部30Hoを有している。このような構造により、通路30は、図16に示す、回転部材5hとハウジング2hの第1部材2Bhとの間の隙間10と、ハウジング2hの第1部材2Bhの外側とを連通する。
給気通路18から第2溝17に供給された高圧の気体の圧力に応じて、第1溝8gから排気通路7に流れる気体の流量(以下、適宜排気流量という)が大きくなる。第3溝19は、第2溝17から流出した高圧の気体を集めて、通路30からハウジング2hの外部に放出するので、第3溝19は、排気流量を低減することができる。本実施形態の回転機構1hは、第2溝17の径方向外側の隙間10を、径方向内側の隙間10よりも大きくしなくても、第2溝17に供給された気体を、ハウジング2hの外部に効率よく放出させることができる。
回転機構1hは、図13に示す真空チャック11を備えていてもよい。この場合、図13に示す貫通孔12は、第1溝8gに接続される。排気装置50は、図13に示す貫通孔12、第1溝8g及び排気通路7を介して気体を吸引することにより、真空チャック11に物体を吸着させることができる。回転機構1hは、第3溝19によって排気流量を低減できるので、排気装置50の排気能力が第3溝19を設けない場合と同等であれば、チャック圧を大きくすることができる。チャック圧が第3溝19を設けない場合と同等であれば、排気装置50の排気能力は小さくてもよい。
以上、実施形態9について説明したが、実施形態9の構成は、以下の実施形態においても適宜適用することができる。この場合、実施形態9の一部の構成のみを適用してもよいし、すべての構成を適用してもよい。
(実施形態10)
図18は、実施形態10に係る回転機構を示す断面図である。この回転機構1iは、ハウジング2iの、排気通路7よりも孔2BHiの径方向外側に開口して回転部材5iと対向し、かつ孔の2BHiの周方向に沿って延在する開口部22を有する。給気通路18iは、開口部23と接続している。
回転機構1iが有するハウジング2jの第1部材2Biは、側面2BEに、周方向に沿った凹部2BUを有している。凹部2BUには、環状の部材20が取り付けられている。環状の部材20は、凹部2BUの外周面2Bswと、ハウジング2iの第2部材2Ci側で接している。環状の部材20の回転機構1i側は、凹部2BUの外周面2Bswとの間に隙間22Sが形成されている。この隙間22Sがハウジング2iの第1部材2Biの回転部材5i側における面2BSに開口して、開口部22となる。隙間22Sは、例えば、気体軸受のスロット絞りが利用できる。
環状の部材20は、内周面に、周方向に沿った溝21を有している。溝21は、隙間22S及び給気通路18iと接続している。給気装置54は、給気通路18iから溝21を介して隙間22Sに気体を供給することにより、開口部22から回転部材5iと第1部材2Biとの間に、これらの周方向に向かって均一に気体を噴射することができる。例えば、給気通路18iが1つであっても、隙間22S及び開口部22は、回転部材5i及び第1部材2Biの周方向に向かって気体を均一に噴射させることができる。この気体が、ハウジング2iの外部に放出されることにより、シールが実現できる。気体を均一に噴射させることを目的として、開口部22の幅を大きくしたい場合には、隙間22Sに流入する気体の流量を抑制するための調整機器を、給気通路18i又はこれに接続された通路に設けることができる。
回転部材5iは、回転部材5iの、ハウジング2iの第1部材2Biと対向する面5Aiに、孔2BHiの周方向に沿って延在する溝8iを有する。溝8iは、ハウジング2iの第1部材2Biの、回転部材5iと対向する面2BSに設けられていてもよいし、回転部材5i及び第1部材2Biの両方に設けられていてもよい。排気通路7の開口部7Hは、溝8iと対向しており、排気装置50は、排気通路7を介して、隙間10及び溝8i内の気体を吸引する。
回転機構1iは、回転部材5iと環状の部材20との間に隙間23を有している。隙間23は、開口部22とつながっている。このような構造により、開口部22から流出した気体は、隙間23を通ってハウジング2iの外部に効率よく排出される。このため、回転機構1gは、給気通路18iから供給された高圧の気体が、溝8iを通って排気通路7に流れる流量を小さくすることができる。また、回転機構1iは、図16に示す、実施形態9の回転機構1hと比較して、回転部材5h及びハウジング2hの第1部材2Bhの直径を小さくすることもできる。
以上、実施形態1から実施形態10を説明したが、前述した内容により実施形態1から実施形態10が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施形態1から実施形態10の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i 回転機構
2、2b、2d、2e、2f、2g、2h、2i ハウジング
2CS 給気口
2BH、2BHd 孔
2A 側部
2B、2Bd、2Be、2Bf、2Bg、2Bh、2Bi 第1部材
2C、2Cb 第2部材
2I 貫通孔
2Hfw 内周面
3 電動機
4 シャフト
4S、9 スペーサ
5、5a、5c、5d、5e、5f、5g、5h、5i 回転部材
6A、6B 軸受
6a 外輪
6b 転動体
6c 内輪
7 気体通路(第1気体通路、排気通路)
7H 開口部
8、8a、8d、8e、8i、13、16 溝
8g 第1溝
10、22S、23 隙間
11 真空チャック
12 貫通孔
14 気体通路(第2気体通路)
15 通路
17 第2溝
18 給気通路
19 第3溝
20 環状の部材
22 開口部
30 通路
50、52 排気装置
51 送風装置
54 給気装置
BLT ボルト
Zr 回転中心軸

Claims (16)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに設けられた孔に挿通されるシャフトと、
    前記ハウジングに設置されて前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、
    前記シャフトの一端部に設けられて前記シャフトともに回転し、かつ前記孔の径方向外側まで張り出した部分が前記ハウジングと隙間を有して対向する回転部材と、
    前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続して、前記隙間の部分の気体を前記ハウジングの外部に通過させる気体通路と、を含
    前記回転部材を、その厚み方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記回転部材の前記ハウジングとは反対側から、前記貫通孔、前記隙間及び前記気体通路を介して気体を排出する
    回転機構。
  2. 前記軸受は、外輪、前記外輪の径方向内側に配置される内輪及び前記外輪と前記内輪との間に配置される転動体を有する転がり軸受であり、
    前記孔と前記シャフトとで囲まれる空間は、前記回転部材側及び前記外輪と内輪との間に開口する、請求項1に記載の回転機構。
  3. 前記ハウジングは、前記シャフトの他端部にローターが連結される電動機を内部に備えており、
    前記電動機には冷却用の気体が供給される、請求項1又は請求項2に記載の回転機構。
  4. 前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分及び前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分の少なくとも一方に設けられて、前記孔の周方向に沿って延在する溝を有し、
    前記気体通路は、前記溝の位置で前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転機構。
  5. 前記溝は、前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分に設けられ、
    前記気体通路は、前記ハウジングに設けられ、かつ前記溝に開口する、請求項4に記載の回転機構。
  6. 前記溝は、前記孔の径方向に向かって複数設けられる、請求項5に記載の回転機構。
  7. 前記溝は、前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分に設けられ、
    前記気体通路は、前記ハウジングに設けられ、かつ前記ハウジングの前記溝と対向する位置に開口する、請求項4に記載の回転機構。
  8. 前記溝は、前記孔の径方向に向かって複数設けられる、請求項7に記載の回転機構。
  9. 前記ハウジングは、前記気体通路とは異なる気体通路を有し、
    前記気体通路とは異なる気体通路は、前記隙間の部分の気体を前記ハウジングの外部に通過させる、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転機構。
  10. 前記ハウジングは、前記ハウジングと前記シャフトとの間から気体を吸引するための通路を有する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転機構。
  11. 前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続し、前記気体通路よりも前記孔の径方向外側から、前記隙間の部分に気体を供給する給気通路を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転機構。
  12. 前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分及び前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分の少なくとも一方に設けられて、前記孔の周方向に沿って延在する第1溝と、
    前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分及び前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分の少なくとも一方、かつ前記第1溝よりも前記孔の径方向外側に設けられて、前記孔の周方向に沿って延在する第2溝と、を有し、
    前記気体通路は、前記第1溝の位置で前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続し、前記給気通路は、前記第2溝の位置で前記隙間と前記ハウジングの外側とを接続する、請求項1に記載の回転機構。
  13. 前記ハウジングの前記回転部材と対向する部分及び前記回転部材の前記ハウジングと対向する部分の少なくとも一方、かつ前記第1溝と前記第2溝との間に設けられて、前記孔の周方向に沿って延在し、前記ハウジングの外側と接続される第3溝を有する、請求項1に記載の回転機構。
  14. 前記ハウジングの、前記気体通路よりも前記孔の径方向外側に開口して前記回転部材と対向し、かつ前記孔の周方向に沿って延在する開口部を有し、
    前記給気通路は、前記開口部と接続する、請求項1に記載の回転機構。
  15. 請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の回転機構を備える、工作機械。
  16. 請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の回転機構を備える、半導体製造装置。
JP2014013801A 2013-11-20 2014-01-28 回転機構、工作機械及び半導体製造装置 Active JP5796645B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014013801A JP5796645B2 (ja) 2013-11-20 2014-01-28 回転機構、工作機械及び半導体製造装置
KR1020167008383A KR101802907B1 (ko) 2013-11-20 2014-11-19 회전 기구, 공작 기계 및 반도체 제조 장치
CN201480051893.0A CN105556184B (zh) 2013-11-20 2014-11-19 旋转机构、机床以及半导体制造装置
EP14864251.5A EP3073160B1 (en) 2013-11-20 2014-11-19 Rotation mechanism, machine tool, and semiconductor manufacturing device
PCT/JP2014/080689 WO2015076313A1 (ja) 2013-11-20 2014-11-19 回転機構、工作機械及び半導体製造装置
CN201480067249.2A CN105814347A (zh) 2014-01-14 2014-12-24 旋转机构、机床以及半导体制造装置
PCT/JP2014/084169 WO2015107845A1 (ja) 2014-01-14 2014-12-24 回転機構、工作機械及び半導体製造装置
EP14878718.7A EP3096049A4 (en) 2014-01-14 2014-12-24 Rotating mechanism, machine tool, and semiconductor production device
US15/102,348 US10788076B2 (en) 2014-01-14 2014-12-24 Rotation mechanism, machine tool, and semiconductor manufacturing device

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240386 2013-11-20
JP2013240386 2013-11-20
JP2014004632 2014-01-14
JP2014004632 2014-01-14
JP2014013801A JP5796645B2 (ja) 2013-11-20 2014-01-28 回転機構、工作機械及び半導体製造装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015099326A Division JP2015180832A (ja) 2013-11-20 2015-05-14 回転機構、工作機械及び半導体製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015155705A JP2015155705A (ja) 2015-08-27
JP5796645B2 true JP5796645B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=54329160

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014013801A Active JP5796645B2 (ja) 2013-11-20 2014-01-28 回転機構、工作機械及び半導体製造装置
JP2015099326A Pending JP2015180832A (ja) 2013-11-20 2015-05-14 回転機構、工作機械及び半導体製造装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015099326A Pending JP2015180832A (ja) 2013-11-20 2015-05-14 回転機構、工作機械及び半導体製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP5796645B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230058483A (ko) 2020-10-28 2023-05-03 슝크 코렌슈토프테크닉 게엠베하 전기 모터의 로터에 강화 슬리브를 결합하는 방법 및 장치
CN115555595B (zh) * 2022-12-06 2023-02-28 冈田精机(常州)有限公司 一种具有多段式气幕的主轴

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0447937U (ja) * 1990-08-27 1992-04-23
JP2000100907A (ja) * 1998-09-17 2000-04-07 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP4069435B2 (ja) * 1999-11-30 2008-04-02 日本精工株式会社 スピンドルシール装置
JP2002061750A (ja) * 2000-08-24 2002-02-28 Mitsutoyo Corp 非接触シール装置
JP5093807B2 (ja) * 2008-03-11 2012-12-12 Ntn株式会社 静圧気体軸受スピンドル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015155705A (ja) 2015-08-27
JP2015180832A (ja) 2015-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10788076B2 (en) Rotation mechanism, machine tool, and semiconductor manufacturing device
CN102179532B (zh) 超高精度气静压轴承主轴系统
JP6378285B2 (ja) エアパージの機能を有する電動機
US10001170B2 (en) Rolling bearing
JP5796645B2 (ja) 回転機構、工作機械及び半導体製造装置
JPH07217655A (ja) 静圧気体軸受スピンドル
KR20200002727U (ko) 기판 처리 장치
JPH1126424A (ja) スピン処理装置
JP5196397B2 (ja) 静圧気体軸受スピンドル
JP2014111951A (ja) スピンドル装置
JP2009068649A (ja) スピンドル装置
WO2015107845A1 (ja) 回転機構、工作機械及び半導体製造装置
JP6540165B2 (ja) 回転機構、搬送装置、工作機械及び半導体製造装置
JP2006167821A (ja) 装着物の取り付け方法及びスピンドル装置
JP6370995B2 (ja) 静圧シール付きモーター
EP3073160B1 (en) Rotation mechanism, machine tool, and semiconductor manufacturing device
US8939451B2 (en) Floating high vacuum seal cartridge
CN202021347U (zh) 超高精度气静压轴承主轴系统
CN107251377B (zh) 马达、驱动器、半导体制造装置以及平板显示器制造装置
JP2005349540A (ja) スピンドル装置
JP5800047B2 (ja) 回転機構、工作機械及び半導体製造装置
JP4913577B2 (ja) エア搬送式オイル潤滑装置
JP2001232537A (ja) 工作機械における回転軸のシール装置
JP2004230496A (ja) 回転チャック機構
JP2005249079A (ja) シールユニット

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5796645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150