JP5093807B2 - 静圧気体軸受スピンドル - Google Patents

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Description

この発明は、静圧気体軸受スピンドルに関し、より特定的には、差動排気シール機構を備える静圧気体軸受スピンドルに関する。
従来、ディスクの検査装置や光ディスクのマスタリング装置等では、高精度な回転が必要なため、静圧気体軸受スピンドルが回転駆動装置として使用されている。そして、さらに検査の高精度化、ディスクの高密度化に伴い、検査やマスタリングをおこなう対象物を高真空中に設置することが行われている。検査やマスタリングの対象物が設置される真空環境はできる限り高真空であることが望ましい。これは以下のような理由による。すなわち、例えばレーザを用いるディスクの検査装置等では、ディスクの周囲の空気の揺らぎが検査の精度に影響を及ぼすためである。また、電子ビームを用いるマスタリング装置等の場合は、空気の分子の存在により電子ビームの直進性が影響を受けるためである。
検査やマスタリングの対象物を真空中に設置するためには、静圧気体軸受スピンドルの一部、もしくは全体を真空中に設置する必要がある。しかし、静圧気体軸受スピンドルの回転軸は圧縮空気によって支持されている。そこで、静圧気体軸受スピンドルから空気が真空中に流れ出ることを防ぐシール手段が必要になる。従来、シール手段の1つとして磁性流体を使用したシールがある。具体的には、磁性流体を使用したシールとは、固定側と回転軸との隙間に、磁性流体(磁性体微粒子を表面活性剤等により有機溶媒中に分散させたもの)を磁力で保持し密封するシールである。しかし、このような磁性流体を使用したシールでは、回転時の発熱による磁性流体の粘度の変動や、磁性体微粒子の凝集が回転精度を悪化させる恐れがある。また、経年変化による劣化も考慮し、定期的な磁性流体の交換も必要であることから、超高精度を目的とした装置に適用することは難しい。
上述のような問題を解決するシール方式として、差動排気シールが従来提案されている(たとえば、特開昭63−174802号公報(以下、「特許文献1」とよぶ)または特開2000−18248号公報(以下、「特許文献2」とよぶ)参照)。差動排気シールは磁性流体等の密封剤を使用しないので、回転精度に対する影響が小さく、経年変化による劣化も考慮する必要がない。
特開昭63−174802号公報 特開2000−18248号公報
ここで、差動排気シールは、固定側と回転軸の間に形成されるシール隙間の大きさがそのシール性能に大きく影響する。これは、シール隙間の流路抵抗が空気の漏れを抑制する為であり、当該シール隙間の流路抵抗が大きい程シール性能は高くなる。
特許文献1では、真空チャンバの内部に配置される静圧気体軸受スピンドルが開示されている。当該静圧気体軸受スピンドルでは、スラスト軸受の外周に対し、シールハウジングを設置し、当該スラスト軸受の外周とシールハウジングとの対向する領域において、シールハウジングの表面に隔壁と気体吸引用溝とを交互に形成している。気体吸引用溝の間に形成された隔壁とスラスト軸受の外周との間の隙間(シール隙間)は微小であるため、当該部分では大きな流路抵抗が発生する。このため、静圧気体軸受の排気が真空チャンバ内に流出する量をごく僅かに抑えることができるとしている。そして真空チャンバ外に設けられた吸引ポンプが気体吸引用溝から空気を吸引することにより、差動排気シールのシール性能が発揮され、真空チャンバ内を高真空に維持することができる。特許文献1に開示された装置においては、気体吸引用溝1つにつき吸引ポンプ1台を配置している。
また、特許文献2では、真空チャンバに取付けられる静圧気体軸受スピンドルのシール機構として、回転軸の外周面における真空チャンバ側に環状溝が形成され、当該環状溝から空気を強制排気するための強制排気ポートや当該強制排気ポートに接続された真空排気装置が開示されている。
上記特許文献1または特許文献2に開示された装置では、差動排気シールのシール性能は、気体吸引用溝の間に形成された隔壁のシール隙間(あるいは特許文献2の環状溝に隣接する部分のシール隙間)が小さい程向上する。しかしシール隙間を軸受隙間よりも小さな隙間にすることは、構成部品の加工精度や組立精度、実使用面からも非常に困難で現実的ではない。例えば、特許文献1に開示された装置のように、差動排気シールは回転軸を支える軸受部に対し軸出力側に配置されるため、回転時のアンバランス等による回転軸の振れは軸受部よりも軸出力側(つまり差動排気シール側)にいくほど大きな振れとなるからである。このような回転軸の振れを考慮すれば、差動排気シールにおけるシール隙間は、軸受隙間と同等以上とすることが好ましく、できれば軸受隙間より大きくすることが望ましい。
一方で、特許文献1や特許文献2に開示された構造に対し、差動排気シールの性能をより向上させる為には、差動排気シールのシール隙間を小さくする事が考えられるが、上述のようにシール隙間を軸受隙間よりも小さくする事は加工精度や組立の難易度の点で非常に困難であり現実的ではない。そこで別の手段として、気体吸引用溝の数(段数)と共に吸引ポンプの台数を増す、あるいは吸引ポンプ自体を大型化する(排気能力の高いものに変更する)、といった対応が考えられる。
しかし、吸引ポンプの台数を増せば設備が高額になってしまうばかりでなく、当該吸引ポンプの設置場所の確保や、吸引ポンプが発生する振動や騒音に対する対策を増して講じなくてはならない。そして、吸引ポンプを大型化した場合も同様の問題が発生する。
このように、従来静圧気体軸受スピンドルにおける差動排気シールのシール特性を、低コストで実現することは困難であった。
本発明は、上記のような課題を解決するために成されたものであり、この発明の目的は、装置コストの増大を抑制しながらシール性能を高めた差動排気シール機構を有する静圧気体軸受スピンドルを提供することである。
この発明に従った静圧気体軸受スピンドルは、回転軸と、軸受スリーブと、シール機構部と、排気部材とを備える。回転軸では先端に固定部が形成されている。軸受スリーブは、回転軸の外周面の一部を取り囲み、回転軸の外周面と間隙を介して対向するとともに間隙に気体を供給することで静圧気体軸受を構成する。シール機構部は、軸受スリーブより固定部側に配置され、回転軸の外周面の一部を取り囲む。シール機構部と回転軸の外周面とが対向する領域では、シール機構部の表面と回転軸の外周面との少なくともいずれか一方に、回転軸の外周面を周回する環状溝が複数形成される。排気部材は、環状溝に管路を介して接続される。管路は、複数の環状溝と排気部材とを接続するように途中で分岐点を有している。複数の環状溝のうちの1つから分岐点までの管路における部分での管路抵抗は、複数の環状溝のうちの他の1つから分岐点までの管路における部分での管路抵抗とは異なっている。
また、この発明に従った静圧気体軸受スピンドルは、回転軸と、軸受スリーブと、シール機構部と、排気部材とを備える。回転軸では先端に固定部が形成されている。軸受スリーブは、回転軸の外周面の一部を取り囲み、回転軸の外周面と間隙を介して対向するとともに間隙に気体を供給することで静圧気体軸受を構成する。シール機構部は、軸受スリーブより固定部側に配置され、回転軸の外周面の一部を取り囲む。シール機構部と回転軸の外周面とが対向する領域では、シール機構部の表面と回転軸の外周面との少なくともいずれか一方に、回転軸の外周面を周回する環状溝が複数形成される。排気部材は、環状溝に管路を介して接続される。管路は、複数の環状溝と排気部材とを接続するように途中で分岐点を有している。複数の環状溝のうちの1つから排気部材までの管路における管路抵抗は、環状溝の1つより固定部側に位置する複数の環状溝のうちの他の1つから排気部材までの管路における管路抵抗より小さい。
このように、複数の環状溝に対して、分岐点を有する管路を介して1つの排気部材を接続することで、複数の環状溝のそれぞれに対して個別に排気部材を接続する場合より装置コストを低減できる。また、管路において分岐点から環状溝側の管路部分について、それぞれの管路に適宜な管路抵抗を設定する事により、一つの排気ポンプが受け持つ複数の環状溝内の圧力が一定になろうとする作用を抑制し、固定部側の環状溝内の圧力を固定部側から遠い環状溝内の圧力より低く(真空度を高く)することができる。この結果、環状溝の周囲の隙間(シール隙間)を従来と同等に維持した上で、排気部材の数を増やすことなく差動排気シールの環状溝の数(段数)を増やすことができる。このため、静圧気体軸受スピンドルの製造コストの増大を抑制しながら、差動排気シールの性能を向上させることができる。
上記静圧気体軸受スピンドルは、回転軸およびシール機構部を少なくとも内部に保持する真空チャンバをさらに備えていてもよい。排気部材は真空チャンバの外部に配置されていてもよい。管路の分岐点は、真空チャンバの外部、真空チャンバの内部およびシール機構部の内部のうちの少なくともいずれか1つに配置されていてもよい。
この場合、静圧気体軸受から真空チャンバ内への気体の流入をシール機構部によって抑制できるので、本発明が特に効果的である。
上記静圧気体軸受スピンドルにおいて、上述のように複数の環状溝のうちの1つから分岐点までの管路の部分における管路抵抗は、複数の環状溝のうちの他の1つから分岐点までの管路の部分における管路抵抗とは異なってい。この場合も、一つの吸引ポンプが受け持つ複数の環状溝内の圧力が一定になろうとする作用を抑制し、固定部側の環状溝内の圧力を固定部側から遠い環状溝内の圧力より低く(真空度を高く)することができる。このため、回転軸の固定部側への気体の漏れを抑制することが可能になる。なお、管路抵抗は、管路の長さや管路の断面積を変更することで調整することができる。
上記静圧気体軸受スピンドルにおいて、シール機構部と回転軸の外周面とが対向する領域では、シール機構部の表面と回転軸の外周面との少なくともいずれか一方に、回転軸の外周面を周回する他の環状溝が形成されていてもよい。上記静圧気体軸受スピンドルは、他の環状溝に他の管路を介して接続される他の排気部材を備えていてもよい。
この場合、複数の環状溝に接続された排気部材と、1つの環状溝(他の環状溝)に接続された他の排気部材とを備えることにより、シール機構部の装置構成や能力の設定範囲の自由度を大きくすることができる。
上記静圧気体軸受スピンドルにおいて、環状溝は、シール機構部の表面と回転軸の外周面との両方において対向するように形成されていてもよい。この場合、環状溝の断面積を十分確保することができる。また、シール機構部や回転軸のそれぞれに環状溝を形成するので、必要な環状溝トータルの断面積を得るために必要な溝の深さをシール機構部側と回転軸側とで分配できる。そのため、シール機構部や回転軸での加工量に制限がある場合でも無理なく環状溝を形成することが可能になる。
上記静圧気体軸受スピンドルでは、回転軸の外周面において、軸受スリーブと対向する領域にはフランジ状部が形成されていてもよい。フランジ状部の表面と軸受スリーブとはフランジ状部間隙を介して対向するとともに、当該フランジ状部間隙に気体を供給することで静圧気体スラスト軸受を構成してもよい。この場合、回転軸をスラスト軸受によっても支持することができる。
上記静圧気体軸受スピンドルにおいて、複数の環状溝のうちの1つから分岐点までの管路の部分における管路抵抗は、環状溝の1つより固定部側に位置する複数の環状溝のうちの他の1つから分岐点までの管路の部分における管路抵抗より小さくてもよい。この場合、固定部側に位置する環状溝の内部圧力を、固定部からより遠くに配置された他の環状溝に比べて低く維持することができるので、固定部側への気体の漏洩を抑制するシール機構部のシール特性を良好に保つことができる。
本発明によれば、管路抵抗を調整することで、排気部材の数を増大させることなく差動排気シール機構を構成する環状溝の数を増やし、シール特性を向上させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である静圧気体軸受スピンドルの実施の形態1を示す断面模式図である。図2は、図1に示した静圧気体軸受スピンドルにおける差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。図1および図2を参照して、本発明の実施の形態1における静圧気体軸受スピンドルを説明する。
図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルは、回転軸1と、ハウジング2と、軸受スリーブ3、4と、当該回転軸1の先端側に配置された差動排気シール部とを備える。回転軸1の外周面を囲むように、軸受スリーブ3、4が配置されている。軸受スリーブ3、4の外周を囲むようにハウジング2が配置されている。軸受スリーブ3、4はハウジング2に形成された開口部の内部に保持されている。回転軸1の先端側には加工対象物などを固定するための固定部としてのテーブル7が設置されている。また、回転軸1の後端側(テーブル7が設置された先端側と反対側の端部)には、駆動モータ11およびエンコーダ12が配置されている。回転軸1においてテーブル7が設置された先端側には、差動排気シール部を構成するシール機構部としてのシールカバー10が配置されている。シールカバー10は、軸受スリーブ3よりテーブル7側に配置され、回転軸1の外周面の一部を取り囲む。シールカバー10と回転軸1の外周面とが対向する領域では、シールカバー10の表面と回転軸1の外周面との両方に、回転軸1の外周面を周回する溝が形成されることにより環状溝17が複数(たとえば少なくとも2段以上)形成される。シールカバー10の外周には、複数の環状溝17のそれぞれに接続する排気シール吸気口19が複数個形成されている。複数の環状溝17の間には複数の(少なくとも3段以上の)シール隙間18が形成されている。なお、環状溝17は、回転軸1の外周面のみに形成されていてもよいし、あるいはシールカバー10の内周面のみに形成されていてもよい。排気部材としての吸引ポンプ29、30は、環状溝17に管路としての配管31、32および排気シール吸気口19を介して接続される。管路としての配管31、32は、複数の環状溝17と吸引ポンプ29、30とを接続するように途中で分岐点40を有している。つまり、吸引ポンプ30から延びる配管は、分岐点40において2本の配管32に分岐する。そして、分岐した2本の配管32は、それぞれ排気シール吸気口19(図1参照)を介してテーブル7側の環状溝17に接続される。また、吸引ポンプ29から延びる配管は、分岐点40において2本の配管31に分岐する。そして、分岐した2本の配管31は、それぞれ排気シール吸気口19(図1参照)を介してテーブル7から離れた位置に配置された環状溝17に接続される。
回転軸1において複数の環状溝17が形成された領域から見てテーブル7と反対側に位置する領域には、回転フランジ13が形成されている。また、回転軸1において、回転フランジ13から見てエンコーダ12側には、軸受スリーブ3を介して対向する位置にスラスト板5が配置されている。スラスト板5より回転軸1の後端側に上述した駆動モータ11およびエンコーダ12が配置されている。
ハウジング2の内部に設置された軸受スリーブ3、4の内周面と回転軸1の外周面との間に形成される間隙に、軸受エア供給口16から気体を供給することで、回転軸1の円周方向を支持するジャーナル軸受14が構成される。また、ハウジング2内部に設置された軸受スリーブ3の端面と回転フランジ13の端面との間の間隙にも、軸受エア供給口16から気体を供給することで、回転軸1をスラスト方向において支持するスラスト軸受15が構成される。また、軸受スリーブ4の端面とスラスト板5の端面との間の間隙にも、軸受エア供給口16から気体を供給することで、回転軸1をスラスト方向において支持するスラスト軸受15が構成される。軸受エア供給口16はハウジング2に形成されるとともに、軸受スリーブ3、4に形成されたエアの管路を介して上記間隙に気体を供給する。軸受エア供給口16は図示しないエア供給源と軸受給気用配管36(図8参照)を介して接続されている。当該エア供給源は、所定の圧力に加圧された気体を供給される。
また、この静圧気体軸受スピンドルでは、静圧気体軸受(ジャーナル軸受14およびスラスト軸受15)の排気を外部に排気する軸受エア排気口20が形成されている。この軸受エア排気口20は、ハウジング2に形成された貫通孔および軸受スリーブ3、4の境界部に形成された流路からなる。また、当該軸受エア排気口20に連なる位置には、回転軸1の外周側面に円周状の溝が形成されている。
回転軸1の後端側においては、駆動モータ11を覆うようにモータカバー8が配置されている。また、回転軸1の後端側に配置されるエンコーダ12を囲むように、モータカバー8にエンコーダカバー9が接続されている。
ハウジング2、モータカバー8およびエンコーダカバー9の外周を囲むように、真空カバー27が配置されている。真空カバー27の内周面とハウジング2、モータカバー8およびエンコーダカバー9の外周面との間には間隙が形成されている。当該間隙に上記軸受エア排気口20は繋がっているため、軸受エア排気口20から排出される気体(空気)は上記間隙に導かれる。そして、真空カバー27にはフレキシブルチューブ28が接続されている。上記軸受エア排気口20から排出された気体は上記間隙からフレキシブルチューブ28を介して外部へ排出される。
テーブル7、回転フランジ13、およびスラスト板5の外周側面には、バランスウエイトを設置するためのバランスウエイト取付タップ25、23、24がそれぞれ複数個形成されている。当該バランスウエイト取付タップ25、23、24は、それぞれテーブル7、回転フランジ13、およびスラスト板5の外周面において等間隔または点対称な位置に配置されている。なお、シールカバー10には、バランスウエイト取付タップ23と対向する位置に、バランスウエイトを当該バランスウエイト取付タップ23に設置するための挿入口21が形成されている。また、モータカバー8においても、バランスウエイト取付タップ24と対向する位置に、バランスウエイトを当該バランスウエイト取付タップ24に設置するための挿入口22が形成されている。
ここで、差動排気シール部のシール性能は、シール隙間18の大きさに関係する。例えば回転軸1のアンバランスによりシール隙間18に変動が生じるとシール性能が低下する可能性がある。そこで、上記静圧気体軸受スピンドルには、上述のようにバランスウエイト取付タップ23〜25を設けることで、回転軸1の回転状態を安定化させることを可能としている。
差動排気シール部は、上述のように回転軸1の外周面とシールカバー10の内周面との間に形成された、少なくとも3段以上のシール隙間18と、当該シール隙間18の間に配置される少なくとも2段以上の環状溝17と、環状溝17に連通する排気シール吸気口19とで構成される。排気シール吸気口19は、静圧気体軸受スピンドルの外部に設置され、環状溝17の数よりも少ない台数の吸引ポンプ29、30に配管接続される。また、シール隙間18はジャーナル軸受14の隙間と同じか、当該ジャーナル軸受14の隙間よりも広い隙間で構成される。
環状溝17は管路抵抗を小さくするために断面積をできるだけ大きくすることが望ましい。このため図1に示した静圧気体軸受スピンドルでは、回転軸1の外周面と、シールカバー10の内周面の両方に溝を設けることで環状溝17の大きな断面積を確保している。さらに環状溝17に連通する排気シール吸気口19の断面積もできるだけ大きくすることが望ましい。
このように、複数の環状溝17に対して、分岐点40を有する管路を介して1つの排気部材としての吸引ポンプ29、30を接続することで、複数の環状溝17のそれぞれに対して個別に吸引ポンプを合計4台接続する場合より装置コストを低減できる。また、環状溝17から吸引ポンプ29、30までの管路において分岐点40から環状溝17側の管路部分について、適宜な管路抵抗をもたせる事で、一つの排気ポンプが受け持つ複数の環状溝内の圧力が一定になろうとする作用を抑制し、固定部側の環状溝内の圧力を固定部側から遠い環状溝内の圧力より低く(真空度を高く)することができる。この結果、環状溝17の周囲の隙間(シール隙間18)を従来と同等に維持した上で、吸引ポンプ29、30の数を増やすことなく差動排気シール部の環状溝17の数(段数)を増やすことができる。このため、静圧気体軸受スピンドルの製造コストの増大を抑制しながら、差動排気シール部の性能を向上させることができる。
図3は、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第1の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。図3を参照して、本発明の実施の形態における静圧気体軸受スピンドルの第1の変形例を説明する。なお、図3は図2に対応する。
図3に示した静圧気体軸受スピンドルは、基本的には図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の構成を備えるが、吸引ポンプ29、30と環状溝17との接続構造が図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルとは異なっている。
具体的には、図2に示した差動排気シール機構では、4段の環状溝17について、ジャーナル軸受14に近い側の2段の環状溝17を、排気シール吸気口19の2段目までと、分岐点40を有する配管31と、を接続することで1台の吸引ポンプ29に接続し、残りの2段の環状溝17も同様に他の1台の吸引ポンプ30に接続している。なお、分岐点40は真空室35内部もしくは真空チャンバ34の壁部に配置される。一方、図3に示した差動排気シール機構では、ジャーナル軸受14に近い側の1段の環状溝17を、排気シール吸気口19の1段目と配管31とを接続することで1台の吸引ポンプ29に接続している。そして、ジャーナル軸受14から遠い側の3段の環状溝17を、排気シール吸気口19の3段と分岐点40、41を有する配管32、33とを接続することで1台の吸引ポンプ30に接続している。具体的には、4段の環状溝17のうちの回転軸1の中心軸方向における中央部の2つを、排気シール吸気口19の当該中心軸方向における中央部の2つを介して、分岐点41(前段分規点)で繋がる配管32と接続する。さらに、4段の環状溝17のうちの回転軸1の中心軸方向における先端側の1つを、排気シール吸気口19の当該中心軸方向における先端側の1つを介して、分岐点40に繋がる配管33と接続する。分岐点40には、上記配管32が接続された分岐点41が他の配管を介して接続されている。そして、分岐点40と吸引ポンプ30とは配管を介して接続されている。この場合も、適宜な管路抵抗により、一つの排気ポンプが受け持つ複数の環状溝17内の圧力が一定になろうとする作用を抑制し、固定部側の環状溝17内の圧力を固定部側から遠い環状溝17内の圧力より低く(真空度を高く)することができる。
このようにしても、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の効果を得ることができる。
図4は、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第2の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。図4を参照して、本発明の実施の形態における静圧気体軸受スピンドルの第2の変形例を説明する。なお、図4は図2に対応する。
図4に示した静圧気体軸受スピンドルは、基本的には図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の構成を備えるが、環状溝17の数および環状溝吸引ポンプ29、30と環状溝17との接続構造が図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルとは異なっている。
具体的には、図4に示した差動排気シール機構では、ジャーナル軸受14(図1参照)に近い側の1段の環状溝17を、ジャーナル軸受14に近い側の排気シール吸気口19の1段目と配管31とを接続することで1台の吸引ポンプ29に接続している。そして、ジャーナル軸受14から遠い側の2段の環状溝17は、図2に示した差動排気シール機構と同様に、排気シール吸気口19の2段と分岐点40を有する配管32とを接続することで1台の吸引ポンプ30に接続している。このような構成によっても、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の効果を得ることができる。
ここで、複数の環状溝17内の真空度は、テーブル7側の環状溝17ほど真空度を高く保たなければならない。しかし、2段以上の環状溝17を1台の吸引ポンプ30で排気する場合、配管32、33などで環状溝17同士がひとつの空間で繋がることになるので、真空度が低い環状溝17側から真空度の高い環状溝17側に気体が流れることにより、繋がっている環状溝17が互いに一定の真空度になろうとする。そのため、本発明では、2段以上の環状溝17を繋ぐ配管32、33に適宜な管路抵抗をもたせることにより、ひとつの空間で繋がれた2段以上の環状溝17の真空度が一定になろうとする気体の流れを抑制することができる。これにより、2段以上の環状溝17が配管32、33などの1つの空間で繋がっても、テーブル7側の環状溝17内の真空度をジャーナル軸受14側の環状溝17内の真空度に比べて高い真空度に保つ事ができる。
なお、配管32、33の管路抵抗を調整する方法としては、配管の長さを適宜な長で構成すれば、管路抵抗は確保できるが、配管の長さによらず、管路抵抗を確保する方法として、たとえば配管32、33の個別の長さを変更する、あるいは配管32、33の断面積を変更する、といった対応が考えられる。具体的には、たとえば図3に示した配管32、33について、テーブル7側に近い環状溝17に接続された配管32、33ほど、分岐点40から環状溝17までの配管長を長くすることにより、管路抵抗に変化をつける(テーブル7側に近い環状溝17に接続された配管32、33ほど管路抵抗が大きくなるようにする)といった対応を行なってもよい。
図5は、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第3の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。図5を参照して、本発明の実施の形態における静圧気体軸受スピンドルの第3の変形例を説明する。なお、図5は図2に対応する。
図5に示した静圧気体軸受スピンドルは、基本的には図4に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の構成を備えるが、環状溝吸引ポンプ29、30と環状溝17との接続構造が図4に示した静圧気体軸受スピンドルとは異なっている。すなわち、図5に示した静圧気体軸受スピンドルでは、配管31、32として内径の異なる配管を用いることで、各配管31、32での管路抵抗を変更している。つまり、一番ジャーナル軸受14に近い環状溝17に接続された配管31の内径は、できる限り管路抵抗が小さい事が望ましいので、他の配管32の内径より大きくなっている。さらに、分岐点40と吸引ポンプ30とを接続する配管も配管31と同様に、できる限り管路抵抗が小さい事が望ましい。このような構成によっても、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の効果を得ることができる。
なお、吸引ポンプ29、30に直接接続される配管(たとえば図5の領域Bに位置する配管)と配管31は、図5の領域Aにおける配管32に比べて管路抵抗が小さいことが望ましい。そのため、これらの配管についてはできる限り内周側の流路の断面積を大きくする、および/または長さを短くすることが好ましい。
図6は、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第4の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。図6を参照して、本発明の実施の形態における静圧気体軸受スピンドルの第4の変形例を説明する。なお、図6は図2に対応する。
図6に示した静圧気体軸受スピンドルは、基本的には図4に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の構成を備えるが、環状溝吸引ポンプ29、30と環状溝17との接続構造が図4に示した静圧気体軸受スピンドルとは異なっている。すなわち、図6に示した静圧気体軸受スピンドルでは、内径の異なる配管を用いることで、管路抵抗を変更している。つまり、吸引ポンプ30に接続された分岐点40から環状溝17までの配管について、テーブル7側に近い側の配管の内径をテーブル7側から遠い側の配管の内径より小さくすることで、配管の長さによらず、適宜な管路抵抗を確保することができる。こうすることで、一つの吸引ポンプが受け持つ複数の環状溝17内の圧力は、テーブル7側から遠い側の環状溝17内の圧力より、テーブル7側から近い環状溝17内の圧力を低く(真空度を高く)することができる。また、一つの吸引ポンプ30が受け持つテーブル7側から遠い配管の管路抵抗と、吸引ポンプ29に接続される配管の管路抵抗は、できる限り小さいことが望ましい。このような構成によっても、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の効果を得ることができる。
図7は、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第5の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。図7を参照して、本発明の実施の形態における静圧気体軸受スピンドルの第5の変形例を説明する。なお、図7は図2に対応する。
図7に示した静圧気体軸受スピンドルは、基本的には図4に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の構成を備えるが、環状溝吸引ポンプ29、30と環状溝17との接続構造が図4に示した静圧気体軸受スピンドルとは異なっている。すなわち、図7に示した静圧気体軸受スピンドルでは、配管31、32として内径が同じ配管を用いる一方、シールカバー10の内部で、1つの排気シール給気口と、テーブル7側の2つの環状溝17とが、分岐点40において分岐した管路により接続されている。また、上記管路の内径は、分岐点40から環状溝17に向かう2つの経路において互いに異なっている。より具体的には、テーブル7に最も近い環状溝17と分岐点40とを繋ぐ管路の内径は、テーブル7から離れる側に位置する他の環状溝17と分岐点40とを繋ぐ管路の内径より小さくなっている。そのため、吸引ポンプ30から環状溝17までの管路の管路抵抗は、図6に示した構成と同様に、一番ジャーナル軸受14に近い側の環状溝17に接続された管路よりテーブル7に近い側の環状溝17に接続された管路の方が大きくなる。このため、吸引ポンプ30が受け持つ環状溝17のそれぞれでの圧力は、ジャーナル軸受14側からテーブル7側に向かうにつれて徐々に低くなる(真空度が高くなる)。また、一つの吸引ポンプ30が受け持つテーブル7側から遠い配管の管路抵抗と、吸引ポンプ29に接続される配管の管路抵抗は、できる限り小さいことが望ましい。このような構成によっても、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の効果を得ることができる。
図8は、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第6の変形例を説明するための模式図である。図8を参照して、本発明の実施の形態における静圧気体軸受スピンドルの第6の変形例を説明する。
図8に示した静圧気体軸受スピンドルは、基本的には図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の構成を備えるが、環状溝17(図1参照)と吸引ポンプ29、30との接続構造が図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルとは異なっている。すなわち、図8に示した静圧気体軸受スピンドルでは、環状溝17から吸引ポンプ29、30までの管路における分岐点40が真空チャンバ34の外部(真空チャンバ34より吸引ポンプ29、30側)に配置されている。なお、他の構成については図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様である。
このような構成の静圧気体軸受スピンドルにおいても、吸引ポンプ29、30から環状溝17までのそれぞれの管路の管路抵抗を適宜変更することで、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様に差動排気シール構造を実現できる。なお、環状溝17から吸引ポンプ29、30までの管路の構成は、図8に示した構成に代えて図3〜図7のいずれかに示した構成を用いてもよい。
図9は、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第7の変形例を説明するための模式図である。図9を参照して、本発明の実施の形態における静圧気体軸受スピンドルの第7の変形例を説明する。
図9に示した静圧気体軸受スピンドルは、基本的には図8に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の構成を備えるが、図1に示されたような真空カバー27を備えておらず、軸受エア供給口16(図1参照)に接続される軸受給気用配管36と、軸受エア排気口20(図1参照)に接続される軸受排気用配管37とが、直接真空チャンバ34の壁部を貫通するように配置されている点が図8に示した静圧気体軸受スピンドルと異なっている。また、軸受給気用配管36や軸受排気用配管37とハウジング2などとの接続部には、気密性を維持するための気密部材としてOリングなどが設置される。なお、他の構成については図8に示した静圧気体軸受スピンドルと同様である。
このような構成の静圧気体軸受スピンドルにおいても、図8に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の効果を得ることができる。また、図9に示した静圧気体軸受スピンドルでは、真空カバー27を備えていないため、装置の小型化をはかることができる。なお、環状溝17から吸引ポンプ29、30までの管路の構成は、図8に示した構成に代えて図3〜図7のいずれかに示した構成を用いてもよい。
(実施の形態2)
図10は、本発明の一実施の形態である静圧気体軸受スピンドルの実施の形態2を示す断面模式図である。図10を参照して、本発明の実施の形態1における静圧気体軸受スピンドルを説明する。
図10に示す静圧気体軸受スピンドルは、基本的には図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の構成を備えるが、回転軸1の回転フランジ13において対向する2つの主面にそれぞれスラスト軸受15が形成されている点、回転軸1の後端側(駆動モータ11側)に図1に示すようなスラスト板5が形成されていない点、軸受スリーブ3、4の形状、および最も回転フランジ13側の環状溝17の形状が、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルとは異なっている。具体的には、図10に示した静圧気体軸受スピンドルでは、回転フランジ13の2つの主面の一方と対向する位置に延在するように軸受スリーブ3が配置されている。また、軸受スリーブ4は、回転フランジ13の2つの主面の他方(テーブル7側の主面)に対向する位置に配置されている。そして、軸受エア供給口16から供給された気体をスラスト軸受15に供給するための管路が、軸受スリーブ3の内部を通って回転フランジ13の2つの主面の一方に位置するスラスト軸受15にまで延びている。また、軸受エア供給口16から供給された気体をスラスト軸受15に供給するための他の管路が、軸受スリーブ3、ハウジング2および軸受スリーブ4を介して回転フランジ13の2つの主面の他方に位置するスラスト軸受15にまで延びている。なお、回転軸1の後端側における側面には、バランスウエイト取付タップ24が形成されている。
また、図10に示した静圧気体軸受スピンドルでは、最も回転フランジ13寄りの環状溝17が、軸受スリーブ4とシールカバー10との境界部に形成され、当該最も回転フランジ13寄りの環状溝17において、回転フランジ13側に隣接するシール隙間18は回転軸1の側面と軸受スリーブ4の内周面との間に形成されている。そして、差動排気シール部を構成する吸引ポンプ29、30(図2参照)と環状溝17との接続構造は、図2〜図9に示したいずれの構造を適用してもよい。
このような構成の静圧気体軸受スピンドルにおいても、図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルと同様の効果を得ることができる。
なお、環状溝17から吸引ポンプ29、30までの管路の管路抵抗を設定する方法としては、図5に示したように、1台の吸引ポンプ30から2段以上の環状溝17に連通する管路の内径を同じ断面積で適正な長さを確保し、管路抵抗を持たせることや、図6および図7に示したように、1台の吸引ポンプ30から2段以上の環状溝17に連通するそれぞれの管路の内周側の断面積の大小により管路抵抗に差をつける、といった方法を用いることができる。また、当該管路からの排気流量に対して適切な管路抵抗を実現するには、図2〜図7などに示したように、1台の吸引ポンプ30に接続する複数の環状溝17は隣接していることが望ましい。また、図2〜図6などに示すように、下流側(テーブル7側)の複数の環状溝17を1台の吸引ポンプ30に接続することが望ましい。
また、上述した本発明による静圧気体軸受スピンドルにおいては、差動排気シール部のシール性能を低下させる原因として、熱膨張による部品の寸法変化や、各部品の組立精度による問題が考えられる。このような問題に対する対策としては、シールカバー10などの部品の一部を熱膨張係数の小さいセラミックスなどにより構成する、あるいは回転軸1を一体構造にする、といった対応が考えられる。
また、上記静圧気体軸受スピンドルは、回転軸1およびシールカバー10を少なくとも内部に保持する真空チャンバ34を備える。吸引ポンプ29、30は図2〜図4、図8、図9などに示すように、真空チャンバ34の外部に配置されている。管路の分岐点40、41は、真空チャンバ34の外部(図8、図9参照)、真空チャンバ34の内部(図2〜図4参照)およびシールカバー10の内部(図7参照)のうちの少なくともいずれか1つに配置されていてもよい。この場合、静圧気体軸受としてのジャーナル軸受14およびスラスト軸受15から真空チャンバ34内への気体の流入を差動排気シール機構によって抑制できるので、本発明が特に効果的である。
上記静圧気体軸受スピンドルにおいて、複数の環状溝17のうちの1つから吸引ポンプ29、30までの管路における管路抵抗は、複数の環状溝17のうちの他の1つから吸引ポンプ29、30までの管路における管路抵抗とは異なっている。この場合、差動排気シール機構において環状溝17毎に内部の圧力を異ならせることが可能になる。このため、複数の環状溝17の配置に応じて当該環状溝17の内部圧力を設定することにより、回転軸1のテーブル7側への気体の漏れを効果的に抑制することが可能になる。
上記静圧気体軸受スピンドルにおいて、図3に示すように、シールカバー10と回転軸1の外周面とが対向する領域では、シールカバー10の表面と回転軸1の外周面との少なくともいずれか一方に、回転軸1の外周面を周回する他の環状溝17(図3における最もジャーナル軸受14側の環状溝17)が形成されていてもよい。上記静圧気体軸受スピンドルは、他の環状溝17に他の管路(配管31)を介して接続される他の排気部材としての吸引ポンプ29を備えている。
この場合、複数の環状溝17に接続された吸引ポンプ30と、1つの環状溝(他の環状溝17)に接続された吸引ポンプ29とを備えることにより、差動排気シール機構の装置構成や能力の設定範囲の自由度を大きくすることができる。
上記静圧気体軸受スピンドルにおいて、環状溝17は、図2などに示すようにシールカバー10の表面と回転軸1の外周面との両方において対向するように形成されている。この場合、環状溝17の断面積を十分確保することができる。また、シールカバー10や回転軸1のそれぞれに環状溝17となるべき溝を形成するので、環状溝17全体としての所定の断面積を得るために必要な溝の深さをシールカバー10側と回転軸1側とで分配できる。そのため、シールカバー10や回転軸1での加工量に制限がある場合でも無理なく環状溝17を形成することができる。
上記静圧気体軸受スピンドルでは、図1に示すように、回転軸1の外周面において、軸受スリーブ3と対向する領域にはフランジ状部としての回転フランジ13が形成されている。回転フランジ13の表面と軸受スリーブ3とは、スラスト軸受15を構成するフランジ状部間隙を介して対向するとともに、当該フランジ状部間隙に気体を供給することで静圧気体スラスト軸受としてのスラスト軸受15を構成する。この場合、回転軸1をスラスト軸受15によっても支持することで、回転軸1を安定して回転させることができる。
上記静圧気体軸受スピンドルにおいて、図5〜図7などに示すように、それぞれ一つの吸引ポンプが受け持つ複数の環状溝に繋がる配管の管路抵抗は、テーブル7に近い側の配管よりも、テーブル7より遠い側の配管のほうが小さくてもよい。この場合、テーブル7側に位置する環状溝17の内部圧力を、テーブル7からより遠くに配置された他の環状溝17に比べて低く維持することができるので、テーブル7側への気体の漏洩を抑制する差動排気シール機構のシール特性を良好に保つことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、差動排気シール機構を備える静圧気体軸受スピンドルであって、とくに真空チャンバなどに配置されるスピンドルに有利に適用される。
本発明の一実施の形態である静圧気体軸受スピンドルの実施の形態1を示す断面模式図である。 図1に示した静圧気体軸受スピンドルにおける差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。 図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第1の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。 図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第2の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。 図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第3の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。 図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第4の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。 図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第5の変形例における差動排気シール機構の構成を説明するための部分断面模式図である。 図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第6の変形例を説明するための模式図である。 図1および図2に示した静圧気体軸受スピンドルの第7の変形例を説明するための模式図である。 本発明の一実施の形態である静圧気体軸受スピンドルの実施の形態2を示す断面模式図である。
符号の説明
1 回転軸、2 ハウジング、3,4 軸受スリーブ、5 スラスト板、7 テーブル、8 モータカバー、9 エンコーダカバー、10 シールカバー、11 駆動モータ、12 エンコーダ、13 回転フランジ、14 ジャーナル軸受、15 スラスト軸受、16 軸受エア供給口、17 環状溝、18 シール隙間、19 排気シール吸気口、20 軸受エア排気口、21,22 バランスウエイト挿入口、 23〜25 バランスウエイト取付タップ、27 真空カバー、28 フレキシブルチューブ、29,30 吸引ポンプ、31〜33 配管、34 真空チャンバ、35 真空室、36 軸受給気用配管、37 軸受排気用配管、40,41 分岐点。

Claims (8)

  1. 先端に固定部が形成された回転軸と、
    前記回転軸の外周面の一部を取り囲み、前記回転軸の前記外周面と間隙を介して対向するとともに前記間隙に気体を供給することで静圧気体軸受を構成する軸受スリーブと、
    前記軸受スリーブより前記固定部側に配置され、前記回転軸の外周面の一部を取り囲むシール機構部とを備え、
    前記シール機構部と前記回転軸の外周面とが対向する領域では、前記シール機構部の表面と前記回転軸の外周面との少なくともいずれか一方に、前記回転軸の外周面を周回する環状溝が複数形成され、さらに、
    前記環状溝に管路を介して接続される排気部材を備え、
    前記管路は、前記複数の環状溝と前記排気部材とを接続するように途中で分岐点を有しており、
    前記複数の環状溝のうちの1つから前記分岐点までの前記管路の部分における管路抵抗は、前記複数の環状溝のうちの他の1つから前記分岐点までの前記管路の部分における管路抵抗とは異なっている、静圧気体軸受スピンドル。
  2. 前記複数の環状溝のうちの1つから前記分岐点までの前記管路の部分における管路抵抗は、前記環状溝の1つより前記固定部側に位置する前記複数の環状溝のうちの他の1つから前記分岐点までの前記管路の部分における管路抵抗より小さい、請求項1に記載の静圧気体軸受スピンドル。
  3. 先端に固定部が形成された回転軸と、
    前記回転軸の外周面の一部を取り囲み、前記回転軸の前記外周面と間隙を介して対向するとともに前記間隙に気体を供給することで静圧気体軸受を構成する軸受スリーブと、
    前記軸受スリーブより前記固定部側に配置され、前記回転軸の外周面の一部を取り囲むシール機構部とを備え、
    前記シール機構部と前記回転軸の外周面とが対向する領域では、前記シール機構部の表面と前記回転軸の外周面との少なくともいずれか一方に、前記回転軸の外周面を周回する環状溝が複数形成され、さらに、
    前記環状溝に管路を介して接続される排気部材を備え、
    前記管路は、前記複数の環状溝と前記排気部材とを接続するように途中で分岐点を有しており、
    前記複数の環状溝のうちの1つから前記排気部材までの前記管路における管路抵抗は、前記環状溝の1つより前記固定部側に位置する前記複数の環状溝のうちの他の1つから前記排気部材までの前記管路における管路抵抗より小さい、静圧気体軸受スピンドル。
  4. 前記回転軸および前記シール機構部を少なくとも内部に保持する真空チャンバをさらに備え、
    前記排気部材は前記真空チャンバの外部に配置され、
    前記管路の分岐点は、前記真空チャンバの外部、前記真空チャンバの内部および前記シール機構部の内部のうちの少なくともいずれか1つに配置される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の静圧気体軸受スピンドル。
  5. 前記シール機構部と前記回転軸の外周面とが対向する領域では、前記シール機構部の表面と前記回転軸の外周面との少なくともいずれか一方に、前記回転軸の外周面を周回する他の環状溝が形成され、
    前記他の環状溝に他の管路を介して接続される他の排気部材を備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の静圧気体軸受スピンドル。
  6. 前記環状溝は、前記シール機構部の表面と前記回転軸の外周面との両方において対向するように形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の静圧気体軸受スピンドル。
  7. 前記回転軸の外周面において、前記軸受スリーブと対向する領域にはフランジ状部が形成され、
    前記フランジ状部の表面と前記軸受スリーブとはフランジ状部間隙を介して対向するとともに、前記フランジ状部間隙に気体を供給することで静圧気体スラスト軸受を構成する、請求項1〜のいずれか1項に記載の静圧気体軸受スピンドル。
  8. 前記分岐点から前記排気部材までの前記管路の部分における管路抵抗は、前記環状溝から前記分岐点までの前記管路の部分における管路抵抗よりも小さい、請求項1〜7のいずれか1項に記載の静圧気体軸受スピンドル。
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