JP2002070861A - 静圧気体軸受スピンドル - Google Patents

静圧気体軸受スピンドル

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JP2002070861A
JP2002070861A JP2000258845A JP2000258845A JP2002070861A JP 2002070861 A JP2002070861 A JP 2002070861A JP 2000258845 A JP2000258845 A JP 2000258845A JP 2000258845 A JP2000258845 A JP 2000258845A JP 2002070861 A JP2002070861 A JP 2002070861A
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bearing
rotating shaft
pressure generator
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JP2000258845A
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Yoshio Fujikawa
芳夫 藤川
Takanobu Ito
高順 伊藤
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸7が軸受ハウジング5内に圧縮気体に
よって非接触で支持される静圧気体軸受スピンドルで、
軸受排気の外部への漏れが十分に少なく、特に真空中で
使用して好適な静圧気体軸受スピンドルを提供するこ
と。 【解決手段】 ハウジング5、6内に軸受隙間を介して
回転軸7を設け、この軸受隙間に圧縮気体を導入して、
ハウジング5、6に対して回転軸7を非接触で支持する
静圧気体軸受スピンドルにおいて、上記ハウジング5、
6又は回転軸7の内部に圧縮気体の流れによって負圧を
発生させる負圧発生器23を複数個設け、軸受隙間から
排出される気体を、上記負圧発生器23によって吸引す
ることで、負圧発生器23が1個の場合に比べ、真空室
に流出する軸受排気の量を抑え、真空室の真空到達度を
高めることができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真空または減圧
雰囲気等の特殊な雰囲気中で高精度な回転運動を実現す
る静圧気体軸受スピンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】静圧気体軸受スピンドルは、ハウジング
内に軸受隙間を介して回転軸を設け、この軸受隙間に圧
縮気体を導入して、ハウジングに対して回転軸を非接触
で支持する装置である。従って、静圧気体軸受スピンド
ルは、高い回転精度と耐久性が得られるため、高精度の
加工等に用いられている。
【0003】特に、光ディスクの原盤加工においては、
より高精度、高密度を達成するために、真空雰囲気中に
おいて加工をすることが求められてきており、そのよう
な場合、静圧気体軸受スピンドルを真空雰囲気内に配置
することになるため、軸受隙間に導入される気体が、真
空雰囲気に漏洩しないように対策をとる必要がある。
【0004】ところで、従来、真空または減圧雰囲気で
高精度な回転運動を実現するために、静圧気体軸受の軸
受排気が真空室内に流出するのを防止する非接触シール
装置を設けた静圧気体軸受スピンドルが提案されている
(特開平63−174802号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の静圧気体軸
受スピンドルは、軸受ハウジングの端部内面に複数段の
排気溝を設け、この複数投の排気溝に排気ポンプを接続
して、軸受隙間から軸受ハウジング外部に漏出する気体
を吸引するようにしている。
【0006】しかしながら、この従来の静圧気体軸受ス
ピンドルで真空室の真空到達度を高めようとすると真空
室外の複数の排気ポンプで気体を吸引することが必要と
なる。このため、排気ポンプの台数に応じて運転費用が
増大する上、排気ポンプを設置するスペースが必要とな
る問題があった。また、静圧気体軸受スピンドルと排気
ポンプを接続するチューブも排気ポンプの台数に応じて
必要となり、静圧気体軸受スピンドルを直動テーブルな
どに搭載して位置決めをする際には、チューブの本数が
増えることによって、テーブル移動時のチューブの抵抗
も増大するため、位置決め精度が低下するという問題が
生じる。
【0007】かかる問題を解決するために、この発明者
らは、内蔵する負圧発生器で軸受排気を吸引することに
より、軸受排気が真空室に漏れ出すことを抑えるように
した静圧気体軸受スピンドルを既に特許出願している
(特願平11−249008号等)。
【0008】ところで、内蔵する負圧発生器で軸受排気
を吸引するタイプの静圧気体軸受スピンドルにおいて、
軸受排気が真空室に漏れ出す量Qは、シール部のコンダ
クタンスをC、吸引溝の圧力P1、真空室の圧力をP2
としたとき、 Q=C(P1−P2) で表される。
【0009】そして、Qが大きくなるほど、真空室の真
空到達度は低くなるので、真空室の真空到達度を高める
ためには、シール部のコンダクタンスCを小さくする
か、吸引溝の圧力P1を小さくすることでQを小さくす
る必要がある。
【0010】シール部のコンダクタンスCを小さくしよ
うとした場合、シール部の隙間を小さくするか、シール
長さを長くする必要があるが、寸法や部品精度の制約か
ら限界がある。
【0011】また、真空室の真空到達度を高めるため
に、吸引溝の圧力を低くすることが考えられるが、負圧
発生器で吸引溝の圧力をどれだけ小さくできるかは、負
圧発生器の性能に依存し、スピンドルに内蔵できるよう
なコンパクトな負圧発生器では、おのずと限界がある。
【0012】そこで、この発明は、負圧発生器をスピン
ドルに内蔵する構造で、さらに真空室の真空到達度を高
めることができる静圧気体軸受スピンドルを提供するこ
とを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、ハウジング内に軸受隙間を介して回
転軸を設け、この軸受隙間に圧縮気体を導入してハウジ
ングに対して回転軸を非接触で支持する静圧気体軸受ス
ピンドルにおいて、上記スピンドル内部に圧縮気体の流
れによって負圧を発生させる負圧発生器を複数個設け、
軸受隙間から排出される気体を、上記負圧発生器によっ
て吸引することとしたものである。
【0014】一般に、負圧発生器の負圧部圧力と吸引流
量の関係は、図1(a)に示すとおりである。つまり、
負圧発生器の吸引流量が多いほど負圧部圧力は高くな
る。
【0015】そこで、図2に示すとおり、スピンドルに
複数個の負圧発生器を内蔵し、各負圧発生器の負圧部を
吸引溝に連通させ、1個の負圧発生器が吸引する軸受排
気の量を減らすことで吸引溝の圧力を小さくし、真空室
の真空到達度を高めることができる。
【0016】また、ノズル径が異なる負圧発生器2個を
図4、図5に示すように配置し、ノズル径が大である負
圧発生器(図面下側の負圧発生器)のノズル部に圧縮気
体を供給し、ノズル径が大である負圧発生器の負圧部を
ノズル径が小である負圧発生器(図面上側の負圧発生
器)の排気部と連通させ、ノズル径が小である負圧発生
器のノズル部を大気開放すると、ノズル径が大である負
圧発生器への供給圧力とノズル径が小である負圧発生器
の負圧部圧力の関係は図1(b)の実線のとおりとな
る。なお、図1(b)の破線は、1個の負圧発生器の供
給圧力と負圧部圧力の関係を示している。
【0017】つまり、負圧発生器2個を図4、図5に示
すように配置することで、負圧発生器1個の場合よりも
吸引溝の圧力を小さくでき、真空室の真空到達度を高め
ることができる。
【0018】さらに、ノズル径が同じ負圧発生器5個を
図6、図7のように配置し、図面下側の負圧発生器4個
のノズル部に圧縮気体を供給し、その負圧発生器4個の
負圧部を図面上側の負圧発生器の排気部と連通させ、図
面上側の負圧発生器のノズル部を大気開放し、図面上側
の負圧発生器の負圧部を吸引溝と連通させると、前記の
ノズル径が異なる2 個の負圧発生器の場合と同様に、吸
引溝内の圧力は負圧発生器が1個の場合に比べ小さくす
ることができる。
【0019】このように、負圧発生器を複数個内蔵させ
ることで、負圧発生器が1個の場合に比べ、吸引溝の圧
力を小さくすることができ、真空室の真空到達度を高め
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明にかかる静圧気体軸受ス
ピンドルの第1の実施形態を図2に示す。
【0021】軸受スリーブ1は、それぞれ内径に固定側
ジャーナル軸受面2を持ち、ハウジング5に固定されて
いる。スラスト軸受部材3は、それぞれ端面に固定側ス
ラスト軸受面4を持ち、ハウジング5およびハウジング
6に固定されている。回転軸7とスラスト板8、ターン
テーブル9は、一体に固定され回転部を構成している。
【0022】回転軸7の外径面は、ジャーナル軸受面2
に、スラスト板8の端面は、スラスト軸受面4に、それ
ぞれ微小な軸受隙間を介して対向し、回転側の軸受面を
構成している。
【0023】軸受給気口10から圧縮気体を供給する
と、圧縮気体は軸受給気通路11および各軸受面に設け
た絞り穴12、13を通って軸受隙間に流入し、回転部
を固定部に対して非接触で支持する。
【0024】モータロータ14は、回転軸7に一体に取
付けられ 回転角度検出器15から得られる信号によっ
て、回転部を精密に回転駆動する。
【0025】気密ケース16は、ハウジング5に周囲の
真空雰囲気に対して気密に取付けられている。ハウジン
グ5と気密ケース16の間の排気空間17は、真空用ベ
ローズ継手18によって真空室外に連通し、大気圧に保
たれている。排気通路19、20、21を通って排気空
間17に流入する軸受排気は、ベローズ継手18を通っ
て真空室外へ排出される。ベローズ継手18は、軸受給
気チューブやモータケーブル、回転角度検出器のケーブ
ル等を真空室外に導く通路を兼ねている。
【0026】ターンテーブル9側のスラスト軸受内周か
ら、吸引溝22に流入する軸受排気のほとんどは2個の
負圧発生器23によって吸引される。
【0027】図3は、負圧発生器23の拡大図である。
負圧発生器23は、回転軸7内に埋め込まれるケース2
4にOリング(図示せず)を介してノズル25とディフ
ューザ26を嵌合した構造であり、ディフューザ26の
端部には、消音フィルタ27が設置されている。
【0028】図2、図3において、負圧発生器23のノ
ズル25には、軸受給気通路11から軸受隙間と同程度
の微小隙間による非接触シール部を介して分岐した給気
通路28から圧縮気体が供給されるようになっている。
そして、ノズル25からディフューザ26に向かって圧
縮気体が噴出されると、ノズル25の噴出口の周囲に負
圧部29が発生する。この負圧部29は、吸引通路30
を介して吸引溝22と連通しており、吸引溝22に流入
した軸受排気を吸引する。負圧発生器23に供給された
圧縮気体はノズル25とディフューザ26を通過した
後、排気通路31、21を通って排気空間17に流入
し、ベローズ継手18を通って真空室外へ排出される。
【0029】このように、2個の負圧発生器23によっ
て軸受排気が吸引されるが、このうちの1個の負圧発生
器23が吸引する軸受排気の量は、スピンドルに1個の
負圧発生器のみが内蔵されている場合に比べ、半分の量
となる。そして、負圧発生器は図1(a)に示す特性を
有していることから、吸引する軸受排気の量が減ること
で、吸引溝22の圧力を小さくすることが可能である。
そして、吸引溝22の圧力が小さくなることと、シール
部材32の端面とスラスト板8の端面の間の微小なシー
ル隙間33の管路抵抗によるシール効果により、シール
隙間33を通って真空室に漏出する軸受排気は非常に少
なくなる。その結果、真空室の真空到達度を高めること
ができる。
【0030】また、2個の負圧発生器23は回転軸中心
に対し、対称に配置していることから、回転軸7に不釣
合いを生じさせることはなく、静圧気体軸受スピンドル
の特徴である高い回転精度が劣化することはない。
【0031】なお、この実施形態では、回転軸7内の負
圧発生器は2個であるが、必要に応じてその数を増やす
ことで、吸引溝22の圧力を小さくすることができ、真
空室の真空到達度を高めることができる。
【0032】次に、この発明にかかる静圧気体軸受スピ
ンドルの第2の実施形態を図4、図5に示す。
【0033】この回転軸34には、ノズル径が異なる2
個の負圧発生器35、36が内蔵されている。
【0034】図面下側のノズル径が大である負圧発生器
36のノズル部40には、軸受給気通路43から軸受隙
間と同程度の微小隙間による非接触シール部を介して分
岐した給気通路44から圧縮気体が供給されるようにな
っている。そして、図面下側の負圧発生器36の負圧部
41は、図面上側のノズル径が小である負圧発生器35
の排気部39と接続通路45を介して連通している。図
面上側の負圧発生器35のノズル部37は、通路46を
介して大気に開放されている。図面上側の負圧発生器3
5の負圧部38は吸引通路47を介して、吸引溝48と
連通しており、吸引溝に流入した軸受排気を吸引する。
図面下側の負圧発生器に供給された圧縮気体は、排気通
路49、50、51を通って排気空間52に流入し、ベ
ローズ継手53を通って真空室外へ排出される。
【0035】このように、ノズル径が異なる2個の負圧
発生器35、36を上記のとおり接続すると、負圧発生
器は図1(b)に示す特性を有していることから、負圧
発生器1個の場合に比べ、吸引溝48の圧力を小さくす
ることができる。例えば、ノズル径がφ1.5の負圧発
生器とφ0.7の負圧発生器を組み込んだ場合に、吸引
溝48の圧力は負圧発生器が1個の場合に比べ約2/3
まで小さくできることを確認している。そして、吸引溝
48の圧力が小さくなることにより、真空室の真空到達
度を高めることができる。
【0036】また、2個の負圧発生器35、36は回転
軸34と同軸に配置しており、回転軸34に不釣合いを
生じさせることはなく、回転精度が劣化することはな
い。
【0037】次に、この発明にかかる静圧気体軸受スピ
ンドルの第3の実施形態を図6、図7に示す。
【0038】この回転軸54には、ノズル径が同じ負圧
発生器が5個内蔵されている。
【0039】図面下側の4個の負圧発生器56(図6、
図7には、図面下側に2個の負圧発生器しか記載されて
いないが、図面下側の負圧発生器は回転軸中心に対して
4個等間隔で配置されている)のノズル部60には、軸
受給気通路63から軸受隙間と同程度の微小隙間による
非接触シール部を介して分岐した給気通路64から圧縮
気体が供給されるようになっている。そして、図面下側
の4個の負圧発生器56の負圧部61は、図面上側の負
圧発生器55の排気部59と接続通路65を介して連通
している。図面上側の負圧発生器55のノズル部57
は、通路66を介して大気に開放されている。図面上側
の負圧発生器55の負圧部58は吸引通路67を介し
て、扱引溝68と連通しており、吸引溝68に流入した
軸受排気を吸引する。図面下側の4個の負圧発生器56
に供給された圧縮空気は、排気通路69、70、71を
通って排気空間72に流入し、ベローズ継手73を通っ
て真空室外へ排出される。
【0040】このように、ノズル径が同じ5個の負圧発
生器を上記のとおり接続することで、第2の実施形態と
同様に、負圧発生器1個の場合に比べ、吸引溝の圧力を
小さくすることができる。例えば、ノズル径がφ1の負
圧発生器を5個内蔵した場合に、吸引溝の圧力は負圧発
生器1個の場合に比べ約1/3まで小さくできることを
確認している。そして、吸引溝の圧力が小さくなること
で、真空室の真空到達度を高めることができる。
【0041】また、5個の負圧発生器は回転軸中心に対
して軸対称となるように配置していることから、回転軸
に不釣合いを生じさせることはなく、回転精度が劣化す
ることはない。
【0042】次に、この発明にかかる静圧気体軸受スピ
ンドルの第4の実施形態を図8、図9に示す。
【0043】この実施形態では、2個の負圧発生器74
がハウジング75内に設けられている。この負圧発生器
74のノズル部には軸受給気通路77および円周溝78
を通って圧縮気体が供給されるようになっており、負圧
発生器74の負圧部は吸引溝76に連通している。この
第4の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成
部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0044】第1〜第3の実施形態は、いずれも回転軸
内に負圧発生器を複数個を内蔵する溝造であったが、第
4の実施形態に示すようにハウジング内に複数個の負圧
発生器を設けることでも同様に真空室の真空到達度を高
めることが可能である。
【0045】上記のとおり、負圧発生器をスピンドルに
複数個内蔵した場合の実施形態を示したが、上記の実施
形態はほんの一例であり、その他の組み合わせであって
も、負圧発生器が1個の場合よりも吸引溝の圧力を小さ
くすることは可能であり、この発明は上記の実施形態以
外の形態を除外するものではない。
【0046】また、吸引溝を複数段設ける構造、あるい
は、軸受隙間と吸引溝の間に非接触シールを設ける構造
とすることで、さらに、真空到達度を高めることも可能
である。
【0047】また、第1〜第4の実施形態では、いずれ
も負圧発生器への給気が軸受給気通路を経由するが、負
圧発生器への給気通路を、軸受給気通路と別に設けても
よい。この場合、給気通路は複雑になるが、軸受と負圧
発生器の給気圧をそれぞれ別に設定できるという利点が
ある。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ハウジ
ング内に軸受隙間を介して回転軸を設け、この軸受隙間
に圧縮気体を導入して、ハウジングに対して回転軸を非
接触で支持する静圧気体軸受スピンドルにおいて上記ス
ピンドルの内部に圧縮気体の流れによって負圧を発生さ
せる負圧発生器を複数個設け、軸受隙間から排出される
気体を、上記負圧発生器によって吸引することで、負圧
発生器が1個の場合に比べ、真空室に流出する軸受排気
の量を抑えることができ、真空室の真空到達度を高める
ことができる。
【0049】また、負圧発生器が1個でも真空室の真空
到達度が十分な場合においては、複数の負圧発生器を内
蔵することで、軸受排気の漏出を抑えることができ、真
空室の排気を行う真空ポンプの排気能力を小さくするこ
とができる。このため、前記真空ポンプを設置するスペ
ースの省スペース化が可能であり、装置全体をコンパク
トにすることができる上、真空ポンプの運転費用を抑え
ることができる。
【0050】さらに、複数個の負圧発生器を回転軸に内
蔵する場合に、負庄発生器を回転軸と同軸で配置するこ
と、または、回転軸の軸中心に対して軸対称に配置する
ことで、回転軸の不釣合いを抑え、振れまわりによる回
転精度の劣化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】負圧発生器の特性を示す図
【図2】この発明に係る静圧気体軸受装置の第1の実施
形態を示す断面図
【図3】負圧発生器の拡大図
【図4】この発明に係る静圧気体軸受装置の第2の実施
形態を示す断面図
【図5】この発明に係る静圧気体軸受装置の第2の実施
形態を示す別の断面図
【図6】この発明に係る静圧気体軸受装置の第3の実施
形態を示す断面図
【図7】この発明に係る静圧気体軸受装置の第3の実施
形態を示す別の断面図
【図8】この発明に係る静圧気体軸受装置の第4の実施
形態を示す断面図
【図9】この発明に係る静圧気体軸受装置の第4の実施
形態を示す別の断面図
【符号の説明】
1 軸受スリーブ 2 固定側ジャーナル軸受面 3 スラスト軸受部材 4 固定側スラスト軸受面 5、6、75 ハウジング 7、34、54 回転軸 8 スラスト板 9 ターンテーブル 10 軸受給気口 11、43、63、77 軸受給気通路 12、13 絞り穴 14 モータロータ 15 回転角度検出器 16 気密ケース 17、52、72 排気空間 18、53、73 ベローズ継手 19、20、21、31、49、50、51、69、7
0、71 排気通路 22、48、68、76 吸引溝 24 ケース 25 ノズル 26 ディフューザ 27 消音フィルタ 28、44、64 給気通路 29、38、41、58、61 負圧部 30 、47、67 吸引通路 32 シール部材 33 シール隙間 37、40、57、60 ノズル部 39、42、59、62 排気部 45、65 接続通路 46、66 通路 78 円周溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C045 FD15 3C048 BC03 EE10 3J102 AA02 BA02 CA19 EB16 GA01 GA19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に軸受隙間を介して回転軸
    を設け、この軸受隙間に圧縮気体を導入して、ハウジン
    グに対して回転軸を非接触で支持する静圧気体軸受スピ
    ンドルにおいて、 上記ハウジング又は回転軸の内部に圧縮気体の流れによ
    って負圧を発生させる負圧発生器を複数個設け、軸受隙
    間から排出される気体を、上記負圧発生器によって吸引
    することを特徴とする静圧気体軸受スピンドル。
  2. 【請求項2】 ハウジング内に軸受隙間を介して回転軸
    を設け、この軸受隙間に圧縮気体を導入して、ハウジン
    グに対して回転軸を非接触で支持する静圧気体軸受スピ
    ンドルにおいて、 上記ハウジングの外部から上記軸受隙間に至る経路中の
    ハウジングと回転軸の間に、微小なシール隙間を設け、
    このシール隙間と軸受隙間の中間に吸引溝を設け、上記
    ハウジングに圧縮気体の流れによって負圧を発生させる
    負圧発生器を複数個内蔵させ、1個以上の負圧発生器の
    負圧部と上記吸引溝とを接続する吸引通路を設けたこと
    を特徴とする静圧気体軸受スピンドル。
  3. 【請求項3】 ハウジング内に軸受隙間を介して回転軸
    を設け、この軸受隙間に圧縮気体を導入して、ハウジン
    グに対して回転軸を非接触で支持する静圧気体軸受スピ
    ンドルにおいて、 上記ハウジングの外部から上記軸受隙間に至る経路中の
    ハウジングと回転軸の間に、微小なシール隙間を設け、
    このシール隙間と軸受隙間の中間に吸引溝を設け、上記
    回転軸に圧縮気体の流れによって負圧を発生させる負圧
    発生器を複数個内蔵させ、1個以上の負圧発生器の負圧
    部と上記吸引溝とを接続する吸引通路を回転軸内に設け
    たことを特徴とする静圧気体軸受スピンドル。
  4. 【請求項4】 前記複数個の負圧発生器のすべての負圧
    部を前記吸引溝に連通させたことを特徴とする請求項2
    または請求項3に記載の静圧気体軸受スピンドル。
  5. 【請求項5】 前記複数個の負圧発生器のうち1個以上
    の負圧発生器の負圧部を前記吸引溝に連通させて第1の
    負圧発生器とし、他の1個以上の負圧発生器を第2の負
    圧発生器として第2の負圧発生器の負圧部を第1の負圧
    発生器の排気部に連通させ、第2の負圧発生器のノズル
    部に圧縮気体を供給することを特徴とする請求項2また
    は請求項3に記載の静圧気体軸受スピンドル。
  6. 【請求項6】 負圧発生器を回転軸と同軸で配置したこ
    とを特徴とする請求項1、3、4、5のいずれかの項に
    記載の静庄気体軸受スピンドル。
  7. 【請求項7】 負圧発生器を回転軸中心に対して軸対称
    に配置したことを特徴とする請求項1、3、4、5のい
    ずれかの項に記載の静圧気体軸受スピンドル。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031075A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Tokyo Institute Of Technology 重力補償機構及びそれを用いる鉛直方向位置決め装置
KR101193611B1 (ko) 2010-08-11 2012-10-25 주식회사 티에스티 틸팅 인덱스 테이블
CN103128561A (zh) * 2013-03-12 2013-06-05 河南科技大学 一种静压直驱回转工作台
CN105690111A (zh) * 2016-04-08 2016-06-22 宜昌长机科技有限责任公司 大型回转工作台自适应调节静压支撑装置和油膜厚度控制系统及方法
CN107725592A (zh) * 2017-09-30 2018-02-23 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 一种环形狭缝节流的气浮转台

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