JP2001140884A - 静圧気体軸受スピンドル - Google Patents

静圧気体軸受スピンドル

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JP2001140884A
JP2001140884A JP2000258964A JP2000258964A JP2001140884A JP 2001140884 A JP2001140884 A JP 2001140884A JP 2000258964 A JP2000258964 A JP 2000258964A JP 2000258964 A JP2000258964 A JP 2000258964A JP 2001140884 A JP2001140884 A JP 2001140884A
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gas
negative pressure
housing
rotating shaft
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JP2000258964A
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Yoshio Fujikawa
芳夫 藤川
Takanobu Ito
高順 伊藤
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • F16C32/0603Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings supported by a gas cushion, e.g. an air cushion
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回転軸が軸受ハウジング内に圧縮気体によっ
て非接触で支持される静圧気体軸受スピンドルで、軸受
排気の外部への漏れが十分に少なく、特に真空中で使用
して好適な静圧気体軸受スピンドルを提供する。 【解決手段】 軸受ハウジング3内に軸受隙間7を介し
て回転軸1を設け、この軸受隙間7に圧縮気体を導入し
て、軸受ハウジング3に対して回転軸1を非接触で支持
する静圧気体軸受スピンドルにおいて、回転軸1の内部
に、軸受隙間7から排出される気体を吸引する排気吸引
手段を設け、圧縮気体の真空室への漏れ出しを非接触で
十分に少なくした。さらに、回転軸1に圧縮気体の導入
により負圧を発生させる負圧発生器19を内蔵させ、ハ
ウジング3の外部から軸受隙間7に至る経路中のシール
隙間17と軸受隙間7の中間に吸引溝18を設け、負圧
発生器19の負圧部と上記吸引溝18とを接続する吸引
通路26を回転軸1中に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真空または減圧
雰囲気等の特殊な雰囲気中で高精度な回転運動を実現す
る静圧気体軸受スピンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】静圧気体軸受スピンドルは、ハウジング
内に軸受隙間を介して回転軸を設け、この軸受隙間に圧
縮気体を導入して、ハウジングに対して回転軸を非接触
で支持する装置である。従って、静圧気体軸受スピンド
ルは、高い回転精度と耐久性が得られるため、高精度の
加工等に用いられている。
【0003】特に、光ディスクの原盤加工においては、
より高精度、高密度を達成するために、真空雰囲気中に
おいて加工をすることが求められてきており、そのよう
な場合、静圧気体軸受スピンドルを真空雰囲気内に配置
することになるため、軸受隙間に導入される気体が、真
空雰囲気に漏洩する量を十分少なくするように対策をと
る必要がある。
【0004】ところで、従来、真空または減圧雰囲気で
高精度な回転運動を実現するために、静圧気体軸受の軸
受排気が真空室内に過度に流出するのを防止する、非接
触シール装置を設けた静庄気体軸受スピンドルが提案さ
れている(特開昭63−174802号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の静圧気体軸
受スピンドルは、軸受ハウジングの端部内面に複数段の
排気溝を設け、この複数段の排気溝に排気ポンプを接続
して、軸受隙間から軸受ハウジング外部に漏出する気体
を吸引するようにしている。
【0006】しかしながら、この従来の静圧気体軸受ス
ピンドルで真空室の真空到達度を高めようとすると、真
空室外の複数の排気ポンプで気体を吸引することが必要
となる。このため、排気ポンプの台数に応じて運転費用
が増大する上、排気ポンプを設置するスペースが必要と
なる問題があった。また、静圧気体軸受スピンドルと排
気ポンプを接続するチューブも排気ポンプの台数に応じ
て必要となり、静圧気体軸受スピンドルを直動テーブル
などに搭載して位置決めをする際には、チューブの本数
が増えることによって、テーブル移動時のチューブの抵
抗も増大するため、位置決め精度が低下するという問題
もある。
【0007】そこで、この発明の課題は、上記静圧気体
軸受スピンドルの問題点を解決し、外部の排気ポンプが
不要でコンパクトな真空または減圧雰囲気で高精度な回
転運動を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、ハウジング内に軸受隙間を介して回
転軸を設け、この軸受隙間に圧縮気体を導入して、ハウ
ジングに対して回転軸を非接触で支持する静圧気体軸受
スピンドルにおいて、上記回転軸の内部に、軸受隙間か
ら排出される気体を吸引する排気吸引手段を設けたもの
である。
【0009】上記軸受隙間からハウジングの外部に向か
って漏れ出す圧縮気体は、回転軸の内部に設けた排気吸
引手段によって吸引されるため、真空室への漏れ出しが
非接触で、許容限度内に抑えられる。
【0010】上記排気吸引手段としては、圧縮気体の導
入による負圧部を発生させる負圧発生器を使用すること
ができる。
【0011】そして、上記回転軸に内蔵した排気吸引手
段の負圧発生器の給気通路と排気通路を、それぞれ軸受
隙間に導入する圧縮気体の軸受給気通路と、軸受排気通
路に連通させることにより、回転軸に内蔵した負圧発生
器の給気と排気に特別な配管が不要になるため、よりコ
ンパクトで、高精度、真空中で使用可能な静圧気体軸受
スピンドルが得られる。
【0012】なお、上記負圧発生器の負圧は、軸受隙間
からの排気を吸引できる圧力であればよい。
【0013】上記のように、回転軸に内蔵した負圧発生
器で軸受排気を吸引することにより、軸受排気が真空室
に漏れ出すことを抑える構造にした場合、負圧発生器に
供給する圧縮気体がハウジングの給気通路から回転軸に
流入する際に、気体の流速が大きいと気体の流れに乱れ
が生じて回転軸に振動が生じ、その振動が大きい場合に
は静圧気体軸受スピンドルの特徴である高い回転精度が
劣化してしまうおそれがある。
【0014】この回転軸の振動は、次の構造により抑え
ることができる。
【0015】即ち、ハウジング内に軸受隙間を介して回
転軸を設け、この軸受隙間に圧縮気体を導入して、ハウ
ジングに対して回転軸を非接触で支持する複数の軸受を
有する静圧気体軸受スピンドルにおいて、上記ハウジン
グの外部から上記軸受隙間に至る経路中のハウジングと
回転軸の間に微小なシール隙間を設け、このシール隙間
と軸受隙間の中間に吸引溝を設け、上記回転軸に圧縮気
体の導入により負圧部を発生させる負圧発生器を内蔵さ
せ、この負圧発生器の負圧部と上記吸引溝とを接続する
吸引通路を回転軸内に設け、回転軸内の負圧発生器に圧
縮気体を供給する通路であってハウジングから回転軸に
圧縮気体が流入する部分を軸受と軸受の中間に設けるこ
とにより、回転軸の振動を抑制することができる。
【0016】この回転軸の振動抑制手段の作用は、軸受
で支持された軸に外力が働く場合を単純化した図5のモ
デルによって説明することができる。
【0017】図5のモデルにおいて、軸受はばねで表さ
れ、その軸受剛性(ばね定数)はK、軸受間距離は2L
とする。
【0018】そして、外力FA のみがA点に加わった
ときのA点の変位Xaは、 Xa=5FA /2K で表される。
【0019】一方、外力FcのみがC点に加わったとき
のA点の変位Xaは、 Xa=−3FC /2K で表される。
【0020】これに対し、外力FB のみがB点に加わ
ったときのA点の変位Xaは、 Xa=FB /2K で表される。
【0021】ここで、FA =FB =FC =Fとす
ると、外力FB がB点に加わったときのA点の変位X
aが最も小さくなることが分かる。
【0022】つまり、軸受で支持された軸に外力が働く
場合には、その軸受支持位置と外力作用点との関係によ
り、軸の先端の変位が大きく異なる。
【0023】静圧気体軸受スピンドルを高精度な加工等
に用いるときは、通常、軸先端にワークを取付けること
になるため、軸先端部の振動による軸変位を抑えること
が重要である。
【0024】このため、前記負圧発生器に圧縮気体を供
給する場合に、その給気通路位置を図1のとおり、2個
のジャーナル軸受の間に配置することで軸先端部の振動
を効果的に抑えることができるのである。
【0025】また、図4に示すように、ジャーナル軸受
とスラスト軸受の間に給気通路を設けた場合でも、スラ
スト軸受の角度剛性が十分であれば、図1の場合と同様
に回転軸の振動を抑えることができる。
【0026】さらに、回転軸内の負圧発生器に圧縮気体
を供給する通路であって、ハウジングから回転軸に圧縮
気体が流入する部分を非接触シールで囲むことで、ハウ
ジングから回転軸に圧縮気体が流入する部分における負
圧発生器に供給されない漏れ流量を低減し、気体の流速
を小さくすることで気体の流れに乱れが生じるのを防
ぎ、回転軸の振動を抑えることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明にかかる静圧気体軸受ス
ピンドルの第1の実施形態を図1〜図3に示す。
【0028】静圧気体軸受スピンドルは、回転軸1をモ
ータ2で高精度に回転させるために、軸受ハウジング3
内の回転軸1を非接触で支持するものである。
【0029】軸受ハウジング3内には、回転軸1の表面
に圧縮気体を噴出して、回転軸1を静圧支持するための
ジャーナル気体軸受部4aとスラスト気体軸受部4bが
設置されている。
【0030】回転軸1は、軸部5と軸部5の上端のスラ
スト板6とからなる。
【0031】気体軸受部4a、4bは、軸部5の外周面
およびスラスト板6の両端面に、それぞれ微小な軸受隙
間7を介して対向するように設けられている。
【0032】気体軸受部4a、4bには、軸受隙間7に
圧縮気体を供給する絞り穴8が設けられている。この絞
り穴8には、軸受給気口9から軸受給気通路10を経て
圧縮気体が流入するようになっている。
【0033】上記絞り穴8から軸受隙間7に供給された
圧縮気体は、排気通路11、21bから排気空間12を
経てベローズ継手13から排出される。このベローズ継
手13は、軸受給気チューブやモータケーブル、回転角
度検出器のケーブル等を真空室外に導く通路を兼ねてい
る。
【0034】モータロータ2aは、回転軸1に一体に取
付けられ、回転角度検出器14から得られる信号によっ
て、回転部を精密に回転駆動するようになっている。ま
た、スラスト板6には、ワークを固定するためのターン
テーブル15が取付けられている。
【0035】気密ケース16は、軸受ハウジング3に周
囲の真空雰囲気に対して気密に取付けられている。
【0036】ターンテーブル15側の外部から軸受隙間
7に至る経路中で、最も外部に位置する絞り穴8の外部
側には、微小な非接触シール隙間17が形成されてい
る。このシール隙間17に対面するスラスト板6の上端
面で、スラスト気体軸受部4bの内径側には、環状に吸
引溝18が設置され、軸受隙間7から漏れ出した軸受排
気が後述する回転軸1に内蔵された負圧発生器19によ
って吸引される。
【0037】図2は、負圧発生器19の拡大図である。
負圧発生器19は、回転軸1内に埋め込まれるケース2
4に、Oリングを介してノズル22とディフューザ23
を嵌合した構造であり、ケース24の端部には、消音フ
ィルタ25が設置されている。
【0038】軸受給気口9から軸受給気通路10に供給
された圧縮気体の一部は、図3に示すように、2個のジ
ャーナル気体軸受部4aの間にある非接触シール部材2
7の負圧発生器用給気通路20aに流入し、軸受隙間と
同程度の微小隙間による非接触シール部28(隙間数μ
m〜数百μm)を介して負圧発生器用給気通路20bを
通って負圧発生器19のノズル22に供給されるように
なっている。
【0039】そして、図2に示すノズル22からディフ
ューザ23に向かって圧力気体が噴出されると、ノズル
22の噴出口の周囲に負圧部が発生する。この負圧部
は、図1に示す吸引通路26を介して上記吸引溝18に
接続されており、吸引溝18から軸受排気を吸引し、排
気通路21a、21bを通って排気空間12に排出する
ようになっている。
【0040】この実施形態では、負圧発生器19に圧縮
気体を供給するハウジング側通路20aが2個のジャー
ナル気体軸受部4aの中間に設けられているため、圧縮
気体が軸受ハウジング3に設けた非接触シール部材27
の給気通路20aから回転軸1に流入する際に、気体の
流れに乱れが生じた場合であっても、回転軸1の振動を
抑えることができ、静圧気体軸受スピンドルの特徴であ
る高い回転精度を劣化させることはない。
【0041】なお、非接触シール部材27は、軸受材に
用いられる潤滑性に優れた材料である黒鉛にすること
で、接触した場合の耐久性を向上させることができる。
また、非接触シール部28を構成する回転側および固定
側のシール面のうち、少なくとも一方を摺動特性に優れ
た材料である二硫化モリブデンやPTFEとするか、ま
たは、これらを含む被膜を表面に設けることでも、接触
した場合の耐久性を向上させることができる。
【0042】負圧発生器用給気通路20aに流入し、回
転軸1に向けて噴出される圧縮気体は、非接触シール部
28によって囲まれているため、そのほとんどが負圧発
生器用給気通路20bに流入する。このため、負圧発生
器19に供給されない無駄な流量が消費されるのを防ぐ
ことができ、気体の流速を小さくすることで気体の流れ
に乱れが生じるのを防ぎ、回転軸1の振動を抑えること
ができる。
【0043】負庄発生器用給気通路20aに流入した圧
縮気体の一部は非接触シール部28を通過する。この通
過した気体は、非接触シール部28とジャーナル気体軸
受部4aの中間に排気通路21bが設けられているため
に、ジャーナル気体軸受部4aの軸受隙間7に流入する
ことはなく、排気通路21bを通過して排気空間12に
流入する。このため、気体軸受の性能に影響を及ぼすこ
とはなく、静圧気体軸受スピンドルの特徴である高い回
転精度を維持できる。
【0044】この発明にかかる静圧気体軸受スピンドル
の第2の実施形態を図4に示す。
【0045】軸受給気口から軸受給気通路に供給された
圧縮気体の一部は、ジャーナル気体軸受部4aとスラス
ト気体軸受部4bの間にある非接触シール部材29の負
圧発生器用給気通路30aに流入し、軸受隙間と同程度
の微小隙間による非接触シール部31を介して負圧発生
器用給気通路30bを通って負圧発生器32のノズルに
供給されるようになっている。
【0046】この実施形態では、負圧発生器32に圧縮
気体を供給するハウジング側通路30aがジャーナル気
体軸受部4aとスラスト気体軸受部4bの間に設置され
ているが、スラスト気体軸受部4bの角度剛性が圧縮気
体による外力で回転軸が変位するのを抑えるのに十分で
あれば、第1の実施形態と同様に回転軸の振動を抑える
ことができる。
【0047】また、軸受と負圧発生器給気通路の位置関
係が図1、図4以外の配置であっても、回転軸内の負圧
発生器に圧縮気体を供給する通路であってハウジングか
ら回転軸に圧縮気体が流入する部分が軸受と軸受の中間
に設けられていれば、前述の実施形態と同様に回転軸の
振動を抑えることが可能である。
【0048】つまり、この発明は、回転軸内の負圧発生
器に圧縮気体を供給する通路であって、ハウジングから
回転軸に圧縮気体が流入する部分が軸受と軸受(軸受が
ジャーナル気体軸受であるか、スラスト気体軸受である
かを問わないし、ラジアル方向とアキシアル方向の両方
向を支持可能な円錐型軸受、球面軸受であっても構わな
い)の中間に設けられたものを含むものである。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、軸受
隙間からハウジングの外部に向かって漏れ出す圧縮気体
を、回転軸自体に設けた排気吸引手段によって吸引する
ことができるため、真空室への漏れ出しを非接触で十分
に少なくすることができる。
【0050】また、回転軸に内蔵した排気吸引手段の負
圧発生器の給気通路と排気通路を、それぞれ軸受隙間に
導入する圧縮気体の軸受給気通路と、軸受排気通路に連
通させることにより、回転軸に内蔵した負圧発生器の給
気と排気に特別な配管が不要になるため、よりコンパク
トで、高精度、真空中で使用可能な静圧気体軸受スピン
ドルを得ることができる。
【0051】さらに、ハウジング内に軸受隙間を介して
回転軸を設け、この軸受隙間に圧縮気体を導入して、ハ
ウジングに対して回転軸を非接触で支持する複数の軸受
を有する静圧気体軸受スピンドルにおいて、上記ハウジ
ングの外部から上記軸受隙間に至る経路中のハウジング
と回転軸の間に、微小なシール隙間を設け、このシール
隙間と軸受隙間の中間に吸引溝を設け、上記回転軸に圧
縮気体の導入により負圧部を発生させる負圧発生器を内
蔵させ、この負圧発生器の負圧部と上記吸引溝とを接続
する吸引通路を回転軸中に設け、回転軸内の負圧発生器
に圧縮気体を供給する通路であってハウジングから回転
軸に圧縮気体が流入する部分を軸受と軸受の中間に設け
たことで、圧縮気体がハウジングの給気通路から回転軸
に流入する際に、気体の流れに乱れが生じてた場合であ
っても回転軸の先端にあるターンテーブルの振動を抑え
ることができる。この結果、静圧気体軸受スピンドルの
特徴である高い回転精度を劣化させることはなく、高精
度な加工等に用いることができる。
【0052】また、回転軸内の負圧発生器に圧縮気体を
供給する通路であって、ハウジングから回転軸に圧縮気
体が流入する部分を非接触シールで囲むことで、ハウジ
ングから回転軸に圧縮気体が流入する部分における負圧
発生器に供給されない漏れ流量を低減し、気体の流速を
小さくすることで気体の流れに乱れが生じるのを防ぎ、
回転軸の振動を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る静圧気体軸受装置の第1の実施
形態を示す断面図
【図2】負圧発生器の拡大断面図
【図3】この発明に係る静圧気体軸受装置の第1の実施
形態を示す別の断面図
【図4】この発明に係る静圧気体軸受装置の第2の実施
形態を示す断面図
【図5】軸受に支持された軸に外力が働いた場合のモデ
ル図
【符号の説明】
1 回転軸 2 モータ 3 軸受ハウジング 4a ジャーナル気体軸受部 4b スラスト気体軸受部 5 軸部 6 スラスト板 7 軸受隙間 8 絞り穴 9 軸受給気口 10 軸受給気通路 11 排気通路 12 排気空間 13 真空用ベローズ継手 14 回転角度検出器 15 ターンテーブル 16 気密ケース 17 シール隙間 18 吸引溝 19 負圧発生器 20a、20b 負圧発生器用給気通路 21a、20b 排気通路 22 ノズル 23 ディフューザ 24 ケース 25 消音フィルタ 26 吸引通路 27 非接触シール部材 28 非接触シール部 29 非接触シール部材 30a、30b 負圧発生器給気通路 31 非接触シール部 32 負圧発生器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に軸受隙間を介して回転軸
    を設け、上記軸受隙間に圧縮気体を導入して、ハウジン
    グに対して回転軸を非接触で支持する静圧気体軸受スピ
    ンドルにおいて、上記回転軸の内部に、軸受隙間から排
    出される気体を吸引する排気吸引手段を設けたことを特
    徴とする静圧気体軸受スピンドル。
  2. 【請求項2】 上記排気吸引手段が、圧縮気体の導入に
    より負圧を発生させる負圧発生器からなる請求項1記載
    の静圧気体軸受スピンドル。
  3. 【請求項3】 上記軸受隙間に導入する圧縮気体の軸受
    給気通路と、回転軸内の負圧発生器の給気通路とを連通
    させることを特徴とする請求項2記載の静圧気体軸受ス
    ピンドル。
  4. 【請求項4】 回転軸を非接触で支持する複数の軸受を
    有し、上記ハウジングの外部から上記軸受隙間に至る経
    路中のハウジングと回転軸の間に微小なシール隙間を設
    け、このシール隙間と軸受隙間の中間に吸引溝を設け、
    上記回転軸に圧縮気体の導入により負圧を発生させる負
    圧発生器を内蔵させ、この負圧発生器の負圧部と上記吸
    引溝とを接続する吸引通路を回転軸内に設け、回転軸内
    の負圧発生器に圧縮気体を供給する通路であって、ハウ
    ジングから回転軸に圧縮気体が流入する部分が軸受と軸
    受の中間に設けられていることを特徴とする請求項2記
    載の静圧気体軸受スピンドル。
  5. 【請求項5】 ハウジングから回転軸に圧縮気体が流入
    する部分が非接触シールで囲まれていることを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれかに記載の静圧気体軸受スピン
    ドル。
  6. 【請求項6】 ハウジングから回転軸に圧縮気体が流入
    する部分が非接触シールで囲まれており、非接触シール
    を構成する回転側および固定側のシール面のうち、少な
    くとも一方を摺動特性に優れた材料で構成したことを特
    徴とする請求項5に記載の静圧気体軸受スピンドル。
  7. 【請求項7】 ハウジングから回転軸に圧縮気体が流入
    する部分と軸受の中間に、気体を排出する通路を設けた
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれかの項に記載の
    静圧気体軸受スピンドル。
JP2000258964A 1999-09-02 2000-08-29 静圧気体軸受スピンドル Pending JP2001140884A (ja)

Priority Applications (1)

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