JP5795296B2 - 金属溶解炉用渦室体及びそれを用いた金属溶解炉 - Google Patents

金属溶解炉用渦室体及びそれを用いた金属溶解炉 Download PDF

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Description

本発明は金属溶解炉用渦室体及びそれを用いた金属溶解炉に関し、例えば、Al,Cu,Zn又はこれらのうちの少なくとも2つの合金、あるいはMg合金等の伝導体(導電体)の金属の溶解炉に用いる渦室体及びそれを用いた金属溶解炉に関する。
従来、渦室体の外周に電磁コイルを配置したり、渦室体の下方に永久磁石式移動磁界発生装置を配置したりして、渦室体内部に渦を発生させる方式があった。渦室体と炉本体は、一体に構成され、あるいは、フランジ継ぎ手方式で接続したりしたものもあった。
これらのいずれにあっても、渦室体と炉本体とは、炉本体の炉壁に穿けた溶湯の入り口および出口用の穴を介して接続していた。渦室体の内部では溶湯が高速回転をしており、また未溶解物が高速回転することから、渦室体の内壁の磨耗が激しく、管理不十分の場合は溶湯漏れ事故を起こすことが度々あった。
これは渦を発生させる原理が、溶湯外周駆動方式のためであり、結果として渦室壁厚を厚くすることが出来なかったからである。この溶湯漏れ事故は炉本体の溶湯を漏出することに直結しており、その場合は大量の溶湯が炉外に出ることから、大変危険であり重大事故に直結していた。
そこで渦室は耐用年数がくれば交換することは当然と考えられており、万が一運転中溶湯漏れ事故を起こしても安全に作業停止できる急速溶解炉用渦室の出現が待たれていた。
また、このような急速溶解炉では、炉本体と渦室体の両方が内部の溶湯を攪拌するための攪拌装置を備えており、嵩張るために設置スペースの問題等もあった。
本発明の目的は、小型で設置スペースも少なくてもすみ、安価でメンテナンスも容易な金属溶解炉用渦室体及びそれを用いた金属溶解炉を提供することにある。
本発明の、溶湯を収容する収納空間を有する炉本体の前記収納空間と連通する渦室を有する金属溶解炉用渦室体は、
前記渦室体の前記渦室内に立設された落とし堰としての仕切板を備え、
前記仕切板は、前記渦室における前記収納空間との連通側に、前記仕切板の長さ方向が連通方向に沿うように配置されて、前記連通側を仕切って、前記仕切板の両側に位置する、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第1の渦室開口と、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第2の渦室開口と、を形成し、
前記仕切板の前記長さ方向に沿い且つ前記渦室内側にある先端部分と、前記先端部分と対向する前記渦室体の内壁と、の間に、溶湯旋回用の隙間が形成されている、
ものとして構成される。
本発明の金属溶解炉は、
溶湯を収容する収納空間を有する炉本体と、
前記炉本体の前記収納空間と連通する渦室を有する渦室体と、
を備え、
前記渦室体は、前記渦室内に立設された落とし堰としての仕切板を備え、
前記仕切板は、前記渦室における前記収納空間との連通側に、前記仕切板の長さ方向が連通方向に沿うように配置されて、前記連通側を仕切って、前記仕切板の両側に位置する、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第1の渦室開口と、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第2の渦室開口と、を形成し、
前記仕切板の前記長さ方向に沿った前記渦室内側の先端部分と、前記先端部分と対向する前記渦室体の内壁と、の間に、溶湯旋回用の隙間が形成されている、
ものとして構成される。
本発明の実施形態の非鉄金属溶解炉の一部を破断した平面説明図。 図1の非鉄金属溶解炉の一部を破断した正面説明図。 図1の非鉄金属溶解炉の一部を破断した右側面図。 図1の非鉄金属溶解炉の落とし堰部の動作を説明する一部を破断した側面説明図。 図1の非鉄金属溶解炉の落とし堰部の盲落とし堰の正面図。 図1の非鉄金属溶解炉の落とし堰部の開口型落とし堰の正面図。 (a)(b)(c)は取付具の一部を破断した、側面図、正面図、背面図。 (a)(b)は移動磁界発生装置の縦断説明図、磁石の配置説明図。 本発明の異なる実施形態の非鉄金属溶解炉の一部を破断した平面説明図。 図9の非鉄金属溶解炉の一部を破断した正面説明図。 図9の非鉄金属溶解炉の一部を破断した右側面図。
図1−図7を参照しながら本発明の実施形態の非鉄金属溶解炉について説明する。
本発明の実施形態の非鉄金属急速溶解炉は、例えば、Al,Cu,Zn又はこれらのうちの少なくとも2つの合金、あるいはMg合金等の伝導体(導電体)の非鉄金属、あるいは、任意の金属、を投入し、バーナ等で加熱し、溶解するものである。
この実施形態は、特に図1から分かるように、炉本体1と渦室体2とを別体に構成し、これらを炉本体1の側壁1Aに穿けた開口1Bを介して互いに連通するように、取付具5で機械的に結合したものである。
炉本体1は例えば数トンから数十トンの容量を持ち、非鉄金属等のインゴット等をバーナで加熱溶融し、非鉄金属等の溶湯Mを作るものである。この炉本体1は溶湯Mを収納するための収納空間1Cを有している。
渦室体2は例えば数百キログラムの溶湯Mを収納可能な容量を持ち、一般にアルミニウムの切粉等のように軽くて溶湯M中の表面に浮いてしまい、容易には溶融しない原料としての非鉄金属を溶融させるためのものである。この渦室体2においては、炉本体内でバーナ等で加熱昇温しながら溶湯Mを渦として高速回転させ、この渦の中に原料としての非鉄金属の切粉等を引き込んで、溶解させるものである。この渦室体2は溶湯Mを収納するための渦室2Cを有している。
この渦室体2は、一端を解放端、他端を閉塞端としたチャネル型のものとして構成され、前記解放端は前記収納空間1Cと連通させられるものとして構成されている。
炉本体1と渦室体2とは互いに連通しており、それぞれで溶解させた非鉄金属の溶湯Mは、互いの液面レベルが一致するように行き来することになる。
前記取付具5は、いかなるものであってもよく、前記渦室体2を前記炉本体1に安定的に取り付け得るものであればよい。本実施形態においては、特に図7(a)(b)(c)から分かるように、渦室体2と同様に、一端を解放端、他端を閉塞端としたチャネル型のものとして構成されている。より詳しくは、取付具4は、いわゆるチャネル状の取付具本体4Aと、チャネルを閉塞する閉塞板4Bと、解放側において前記取付具本体4Aを外側に折り返したフランジ4Cとを備え、これらによって渦室体支持空間4Dが形成されている。さらに、前記取付具本体4Aには特に図1から分かるように開口4Eが形成されている。
さらに、前記解放端側は炉本体1への取り付けに使用されるフランジ4Cとなっている。即ち、この取付具4はいわゆるチャネル形状が必然的に有する渦室体支持空間4Dを備える。取付具4の渦室体支持空間4Dに渦室体2を収納し、この状態で、炉本体1に前記フランジ4Aをボルト5,5,・・で留めることにより、渦室体2が炉本体1に固定される。この状態では、前述のように、特に図1から分かるように、渦室体2の渦室2Cが開口1Bを介して炉本体1の前記収納空間1Cと連通している。
さらに、渦室体2は、特に図1から分かるように、例えば非常時に溶湯Mを抜き出すためのドレインタップ2Dを有している。このドレインタップ2Dと連通する前記開口4Eが、取付具4に穿けられている。
さらに、渦室体2には落とし堰部6が形成されている。この落とし堰部6は、2枚の堰板としての、盲落とし堰7と開口型落とし堰8を備え、これらが渦室体2の側壁2Aの内側に形成した縦溝2Bに、個別に上下動可能に差し込まれている。つまり、盲落とし堰7は炉本体1側に、開口型落とし堰8は炉本体1と反対側に、それぞれ配置されている。
これらの堰7,8は上下動可能であるだけでなく、渦室体2から完全に抜き出せるように組み込まれている。このように、これらの堰7,8を渦室体2から取り外せるようにしたので、炉本体1と渦室体2のメンテナンスが極めて容易に行うことができる。つまり、炉本体1と渦室体2においては、運転に伴って酸化物等のいわゆるかすが溜まるのが避けられないが、堰7,8を両方とも取り外せるようにすることで、掃除がし易いという利点がある。
盲落とし堰7と開口型落とし堰8は、それぞれ、図5、図6に示される。
盲落とし堰7は図5に示すように1枚の板状をしており、頂部に取っ手7Aが取り付けてある。開口型落とし堰8は図6に示すように1枚の板の下部左右に切欠としての入口開口8Bと出口開口8Cを備えている。つまり、開口型落とし堰8の板状の堰本体8aの下端側に所定の距離を置いて出口開口8Cと入口開口8Bが形成されている。8Aは取っ手である。
これらの盲落とし堰7、開口型落とし堰8は、特に図3からわかるように、相互に無関係に独立的に、上下にスライドし、下動位置と上動位置をそれぞれ安定的にとり得るように構成されている。例えば、図3の状態においては渦室体2と炉本体1とは遮断状態にあり、図4の状態においては渦室体2と炉本体1とは入口開口8Bと出口開口8Cを介して連通状態を採る。
2枚の盲落とし堰7、開口型落とし堰8の上下駆動方式はチェーン式、スクリュー式、手動式、電動式等いろいろ考えられるが、これらの堰7,8は極めて軽量であるため、いずれの方式をとっても駆動機構は単純なものとなる。ここでは具体的方式の説明は割愛する。また、盲落とし堰7、開口型落とし堰8の材質については非鉄金属等に耐食性を持ち且つ熱伝導性の高い耐火材であれば何でも良い。出来るだけ安価あることが望ましく市販されている耐火材で十分である。
特に図2から分かるように、渦室体2の外部下方には永久磁石式の移動磁界発生装置10が設けられている。この移動磁界発生装置10は電磁石式のものでもよい。例えば、この移動磁界発生装置10は、図8(a)(b)に示すものを用いることができる。この図8(a)(b)において、非磁性のケーシング51の中に回転磁石体52を設ける形態とすることができる。この回転磁石体52おいては、ケース54の中にモータ53を設け、モータ53の軸53aをベアリング54aで軸受し、このモータ53で円盤状のマグネットベース55を回転可能としている。このマグネットベース55上に複数の永久磁石56、56,・・・を90度間隔で固定している。これらの永久磁石56、56,・・・は、上下面側が磁極とされており、且つ、図8Bからわかるように隣り合う永久磁石56、56,・・・は互いの極性が異なるように磁化されている。これらの永久磁石56、56,・・・は非磁性のカバー57で被覆されている。
以上の構成により、永久磁石56、56,・・・からの磁束(磁力線)MFは、図3に示すように、渦室6内の溶湯Mを貫き、あるいは、溶湯Mを貫いた磁束MFが永久磁石56、56,・・・に入る。この状態で永久磁石56、56,・・・が回転することにより、磁束MFも溶湯M内を移動し、これにより電磁力により溶湯Mも回転する。
この移動磁界発生装置10の回転駆動により、渦室体2内の溶湯Mは渦電流によりいわゆる渦を巻いて例えば200−300rpmの高速回転を始める。高速回転する溶湯Mは遠心力により渦室体2内で外周方向に押し付けられた状態となる。その力は渦室体2の下部が強い。その結果開口型落とし堰8の出口開口8Cより溶湯は排出されて炉本体1内に入り、また、炉本体1内の溶湯Mは入口開口8Bから渦室体2に戻る。渦室体2のこの渦の中に非鉄金属の切粉等を投入すると、切粉等は渦の中に引き込まれて、急速溶解が可能となる。
ちなみに、炉本体1は渦室体2とは別の例えば移動磁界発生装置を有し、これによって例えば20−30rpmで溶湯Mを回転させている。また、炉本体1から製品としての溶湯Mを外部に導出可能に構成されている。
次に、以上に説明した金属溶解炉の運転動作を説明する。
渦室体2による溶湯Mの溶解の運転開始前には、炉本体1内の溶湯Mと渦室体2内の溶湯Mの液面レベルは一致している。移動磁界発生装置10により渦室体2内の溶湯Mを、図1に示すように、右回りに回転しておく。
この状態において、渦室体2に原料の非鉄金属の切粉等を投入する。切粉等は、高速回転する渦室体2内の溶湯Mの渦の中に引き込まれ、効率よく溶解しながらさらに回転する。渦室体2内で回転する溶湯Mは、出口開口8Cから炉本体1内へ流入する。
これにより、炉本体1の溶湯Mの液面レベルが渦室体2内の溶湯Mの液面レベルよりも高くなる。これらの液面レベルが同じになるように、炉本体1内の溶湯Mは、入口開口8Bを介して、渦室体2に流れ込む。つまり、炉本体1と渦室体2の溶湯Mレベル間には常にレベル差つまりヘッドが生じ、溶湯Mは循環する。
このように、本発明の実施形態では、移動磁界発生装置10で渦室体2内の溶湯Mを回転駆動するようにしたので、投入原料としての切粉等を渦の中に引き込んで効率よく溶解することができる。
さて本発明の実施形態の特長は緊急時対策にもある。即ち、一般に、渦室体2内では、溶湯Mが高速回転しており、更に原料である未溶解物も同様に高速回転している。このため、未溶解の原料が渦室体2の内壁に衝突するのが避けられない。その結果として渦室体2の内壁は著しく磨耗し、壁がうすくなるのが避けられない。、これに加えて、渦室体2の内壁は常に熱による膨張、収縮等のストレスが繰り返し加えられる。このストレスにより、薄くなった渦室体2の内壁に亀裂が入り、渦室体2内の溶湯Mが漏出してしまう虞がある。この場合、炉本体1の溶湯Mも漏出することにつながり、この場合は大事故に至る。
しかるに、本発明の実施形態の装置によればこのような事故を防ぎ得る。つまり、渦室体2が損傷した場合には、瞬時に、盲落とし堰7を下ろし、渦室体2と炉本体1との間を遮断し、炉本体1内の多量の溶湯Mの流出口22を阻止可能である。
なお、盲落とし堰7による遮断後に、渦室体2内に残った溶湯Mはドレインタップ2D及び取付具4の開口4Eにより迅速に外部に抜き出すことができる。これにより、渦室体2内に溶湯Mが残りそれが冷却されて渦室体2内で固化するのを防止することができる。渦室体2内で溶湯Mが固化してしまうと、渦室体2及び炉本体1の再利用が不可となり大きな損失となるが、これを防ぐことができる。
なお、渦室体2の形状は、本実施形態では、上から見て矩形(箱型)としたが、円形、半円形、楕円形等としても良いことは言うまでもない。
図9、図10、図11は本発明の異なる実施形態を示す一部を破断した平面説明図、正面説明図、右側面説明図である。図9、図10、図11において図1、図2、図3と同等の部材に同一の符号を付して詳しい説明は省略する。これらの図と図1、図2、図3との比較からわかるように、落とし堰(仕切板)9として、切り欠きのない単純な1枚の板状のものを用いている。図11からわかるように、落とし堰9の図中左端が渦室2Cの長さ2Lの半分のところにくるようにしている。この半分のところが溶湯Mの回転の中心となるからである。
以下にさらに詳細に説明する。前記渦室体2の前記渦室2C内に立設された落とし堰としての仕切板9を備える。前記仕切板9は、前記渦室2Cにおける前記収納空間1Cとの連通側2C0に、前記仕切板9の長さ方向が連通方向CDに沿うように配置されて、前記連通側2C0を仕切り、前記仕切板9の両側に位置する、前記収納空間1Cと前記渦室2Cとの両方に連通する第1の渦室開口2C1と、前記収納空間1Cと前記渦室2Cとの両方に連通する第2の渦室開口2C2と、を形成している。前記仕切板9の前記長さ方向に沿った先端部分9aと、前記先端部分9aと対向する前記渦室体2の内壁2Eと、の間に、溶湯旋回用の隙間2Fが形成されている。
前述のように、前記仕切板9の前記連通方向CDに沿った前記先端部分9aは、前記渦室2Cの前記連通方向CDの長さ2Lの半分の位置にある。
さらに、前記仕切板9は前記渦室体2から取り外し可能とされている。これにより、仕切板9のメンテナンスが可能である。また、ダメージのない新しい別の仕切板と交換することもできる。また、仕切板9として異なる種々のものを準備しておいて、溶湯Mの種類や使用条件等に応じて使い分けることもできる。
この実施形態によれば、図9からわかるように、前述と同様の電磁力により溶湯Mは、図中例えば右回りに回転駆動される。渦室2Cでの溶湯Mの流れが炉本体1に流入、流出することから、炉本体1は個別の電磁攪拌装置を備えなくても、炉本体1内の溶湯Mは回転駆動される。つまり、炉本体1には必ずしも電磁攪拌装置は必要なくなる。これにより、低コスト化が図れると共に、構造が単純小型化することから、設置スペースが少なくてもすみ且つ実機の設置上非常に使い勝手のよい装置を提供することができる。
また、本発明は上述の非鉄金属だけでなくその他の金属の溶解炉にも適用できるのは言うまでもない。
2L 長さ
M 溶湯
1 炉本体
1C 収納空間
2 渦室体
2C 渦室
2C0 連通側
2C1 第1の渦室開口
2C2 第2の渦室開口
2F 隙間
6 落とし堰部
7 盲落とし堰
8 開口型落とし堰
8B,8C 切欠
9 仕切板(落とし堰)
9a 先端部分

Claims (11)

  1. 溶湯を収容する収納空間を有する炉本体の前記収納空間と連通する渦室を有する金属溶解炉用渦室体であって、
    側壁に形成された連通開口を有し、前記連通開口によって、前記渦室体の渦室と、前記炉本体の前記収納空間とが、連通しており、
    さらに、前記渦室体の前記渦室内に立設された、平板によって構成された、仕切板を備え、
    前記仕切板は、前記渦室における前記収納空間との連通側に、前記仕切板の長さ方向が連通方向に沿うように配置されて、前記連通側を仕切って、前記仕切板の両側に位置する、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第1の渦室開口と、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第2の渦室開口と、を形成し、
    前記仕切板の前記長さ方向に沿い且つ前記渦室内側にある先端部分と、前記先端部分と対向する前記渦室体の内壁と、の間に、前記第1の渦室開口と前記第2の渦室開口を連通する隙間が形成されており、
    さらに、前記仕切板は前記渦室体から取り外し可能とされており、前記仕切板の取り外し状態においては前記連通開口が再現して、前記第1の渦室開口及び前記第2の渦室開口のそれぞれよりも大口径の前記連通開口よって、前記渦室体の渦室と、前記炉本体の前記収納空間とが、連通する、ものとして構成されている、
    ことを特徴とする金属溶解炉用渦室体。
  2. 溶湯を収容する収納空間を有する炉本体の前記収納空間と連通する渦室を有する金属溶解炉用渦室体であって、
    前記渦室体の前記渦室内に立設された、平板によって構成された、仕切板を備え、 前記仕切板は、前記渦室における前記収納空間との連通側に、前記仕切板の長さ方向が連通方向に沿うように配置されて、前記連通側を仕切って、前記仕切板の両側に位置する、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第1の渦室開口と、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第2の渦室開口と、を形成し、
    前記仕切板の前記長さ方向に沿い且つ前記渦室内側にある先端部分と、前記先端部分と対向する前記渦室体の内壁と、の間に、前記第1の渦室開口と前記第2の渦室開口を連通する隙間が形成されており、
    前記渦室体には溶湯を抜くためのドレインタップが形成されている、
    ことを特徴とする金属溶解炉用渦室体。
  3. 前記仕切板の前記長さ方向に沿った前記先端部分の位置を、前記渦室の前記連通方向に沿った長さの半分の位置に設定した、ことを特徴とする請求項1又は2記載の金属溶解炉用渦室体。
  4. 前記仕切板は前記渦室体から取り外し可能とされていることを特徴とする請求項2記載の金属溶解炉用渦室体。
  5. 前記渦室体の外側下方に、前記渦室体内の溶湯を回転駆動するための磁場を発生させる永久磁石による移動磁界発生装置が配置されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の金属溶解炉用渦室体。
  6. 溶湯を収容する収納空間を有する炉本体と、
    前記炉本体の前記収納空間と連通する渦室を有する渦室体と、
    を備え、
    前記渦室体は、側壁に形成された連通開口を有し、前記連通開口によって、前記渦室体の渦室と、前記炉本体の前記収納空間とが、連通しており、
    前記渦室体は、前記渦室内に立設された、平板で構成された、仕切板を備え、 前記仕切板は、前記渦室における前記収納空間との連通側に、前記仕切板の長さ方向が連通方向に沿うように配置されて、前記連通側を仕切って、前記仕切板の両側に位置する、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第1の渦室開口と、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第2の渦室開口と、を形成し、
    前記仕切板の前記長さ方向に沿った前記渦室内側の先端部分と、前記先端部分と対向する前記渦室体の内壁と、の間に、前記第1の渦室開口と前記第2の渦室開口を連通する隙間が形成されており、
    さらに、前記仕切板は前記渦室体から取り外し可能とされており、前記仕切板の取り外し状態においては前記連通開口が再現して、前記第1の渦室開口及び前記第2の渦室開口のそれぞれよりも大口径の前記連通開口よって、前記渦室体の渦室と、前記炉本体の前記収納空間とが、連通する、ものとして構成されている、
    ことを特徴とする金属溶解炉。
  7. 溶湯を収容する収納空間を有する炉本体と、
    前記炉本体の前記収納空間と連通する渦室を有する渦室体と、
    を備え、
    前記渦室体は、前記渦室内に立設された、平板によって構成された、仕切板を備え、 前記仕切板は、前記渦室における前記収納空間との連通側に、前記仕切板の長さ方向が連通方向に沿うように配置されて、前記連通側を仕切って、前記仕切板の両側に位置する、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第1の渦室開口と、前記収納空間と前記渦室との両方に連通する第2の渦室開口と、を形成し、
    前記仕切板の前記長さ方向に沿った前記渦室内側の先端部分と、前記先端部分と対向する前記渦室体の内壁と、の間に、前記第1の渦室開口と前記第2の渦室開口を連通する隙間が形成されており、
    前記渦室体には溶湯を抜くためのドレインタップが形成されている、
    ことを特徴とする金属溶解炉。
  8. 前記仕切板の前記長さ方向に沿った前記先端部分の位置を、前記渦室の前記連通方向に沿った長さの半分の位置に設定した、ことを特徴とする請求項6又は7記載の金属溶解炉。
  9. 前記仕切板は前記渦室体から取り外し可能とされていることを特徴とする請求項7記載の金属溶解炉。
  10. 前記渦室体には溶湯を抜くためのドレインタップが形成されていることを特徴とする請求項6記載の金属溶解炉。
  11. 前記渦室体の外側下方に、前記渦室体内の溶湯を回転駆動するための磁場を発生させる永久磁石による移動磁界発生装置が配置されていることを特徴とする請求項6乃至10の何れかに記載の金属溶解炉。
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