JPH05156378A - アルミニウム廃材の溶解方法と溶解炉 - Google Patents

アルミニウム廃材の溶解方法と溶解炉

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JPH05156378A
JPH05156378A JP35594091A JP35594091A JPH05156378A JP H05156378 A JPH05156378 A JP H05156378A JP 35594091 A JP35594091 A JP 35594091A JP 35594091 A JP35594091 A JP 35594091A JP H05156378 A JPH05156378 A JP H05156378A
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JP
Japan
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melting
molten metal
aluminum
material charging
furnace
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Application number
JP35594091A
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English (en)
Inventor
Yasushi Sato
安司 佐藤
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MIYAMOTO KOGYOSHO KK
Original Assignee
MIYAMOTO KOGYOSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウムの廃材を溶解する際に、溶解滓
の発生を抑え溶解の歩留りを高めること、及び溶解能率
を向上することにある。 【構成】 溶解貯留部2と、溶解貯留部2の溶湯が流入
する材料投入部3とを備え、アルミニウムを破砕して投
入する炉本体1における材料投入部3で溶解する際、材
料投入部3内に流入している溶湯Bを材料投入部3内に
おいて渦巻きが発生するように攪拌し続け、その渦流内
にアルミニウムの破砕材Aを投入して溶解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムの廃材を
細かく破砕して投入し溶解するアルミニウム廃材の溶解
方法とその溶解炉に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の炉として例えば特開昭61−2
9676号公報に記載したものが知られている。当該公
報の炉は、炉本体に連通部を介して予熱塔を設けたもの
で、予熱塔から材料が連通部内に投入され、その連通部
で投入された材料を上下動する押板で底部に流入してい
る溶湯内に押し込むように構成したものである。
【0003】上記炉はバッチ式で、即ち材料を間欠的に
投入するものである。これに対して連続的に材料を投入
する方式のものとして、メタルポンプを使用し、投入さ
れた材料に溶湯を掛けて溶解するものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように投入され
た材料を溶湯内に沈め込む目的は、高温の空気から遮断
して酸化を防ぎ、溶解滓の発生を極力減少しようとする
ものである。しかし従来の押板によるものは、材料を迅
速に押し込むことができるが、間欠的に行われるために
溶解能率を向上することができないものであり、一方メ
タルポンプによる方式のものは、投入された材料全体に
一挙に溶湯を掛けることができず、高温の空気に晒され
る時間が長く溶解滓の発生が多く歩留りを悪くするとい
う問題点があった。
【0005】本発明は以上の問題を解決することにあ
り、溶解能率が向上され、しかも溶解滓の発生を抑え溶
解歩留りを高めることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による解決手段
は、溶解貯留部と溶解貯留部の溶湯が流入する材料投入
部とを備え、アルミニウムを破砕して投入する溶解炉に
おける材料投入部で溶解する際、材料投入部内に流入し
ている溶湯を材料投入部内において攪拌し続け、その攪
拌によって渦流している溶湯内にアルミニウムの破砕材
を投入する方法による。
【0007】上記方法を実現化する溶解炉は、炉本体の
材料投入部における外壁に、該部内に流入している溶湯
を攪拌して渦巻き流を発生する第2電磁攪拌装置を設け
ていることを特徴とする。
【0008】また他の構成として、炉本体の材料投入部
内に、渦巻型攪拌装置の攪拌羽を材料投入部の溶湯内に
浸漬した状態に設けても良い。
【0009】
【実施例】本発明を具体的に説明すると、図1と図2に
示しているように、炉本体1は、角状をなす溶解貯留部
2と円形状をなす材料投入部3とを仕切壁4で分けて形
成し、仕切壁4に通穴5が明けてあり、溶解貯留部2の
天井壁に設けたバーナー6で加熱するものであり、また
溶解貯留部2の底壁外面に第1電磁攪拌装置7を設け、
この第1電磁攪拌装置7で溶湯Bを溶解貯留部2内で大
きく回動するようになっており、しかも溶湯Bが仕切壁
4の通穴5を通じて材料投入部3内に流入している。ま
た材料投入部3の上開放口よりアルミニウムの廃材を細
かく砕いた破砕材Aを連続的に投入するものである。
【0010】上記材料投入部3内に破砕材Aを投入する
際、材料投入部3内に流入している溶湯Bを渦巻き状に
常時流動しておき、その渦流中に破砕材Aを投入するも
のである。
【0011】そこで渦流を起動する構造は、材料投入部
3の底壁外面に第2電磁攪拌装置8を設けるもので、第
2電磁攪拌装置8を2台平行に配して設置することによ
って渦巻き流がより発生し易くなる。
【0012】また図3,図4に示しているように、材料
投入部3の周壁の下部を傾斜して下方に順次細くなるよ
うに形成し、その傾斜した周壁の外面に1台乃至数台の
第2電磁攪拌装置8を設ける。
【0013】尚、第1、第2電磁攪拌装置7,8はリニ
アモーターの原理を応用したものであって、コイル(誘
導子)に三相交流を印加すると移動磁界が発生し、この
磁界により溶湯に起電力が生じて誘導電流が流れる。こ
の電流がコイルの磁界と作用し、フレミングの左手法則
に従って溶湯に推力が誘起される。しかもその推力は水
平方向成分と垂直方向成分を持つもので、溶湯が斜め上
方にも流動され、単に平面に流動するに止どまらず、上
下層の攪拌をも行うもので、溶湯の上下層の温度を均一
化するものである。
【0014】更に渦流を起動する他の構造として図5に
示しているように、モーターで回転する渦巻型攪拌装置
9によるもので、該攪拌装置9の回転軸10を材料投入
部3の周壁より内部へ挿入し、回転軸10の先端に設け
た攪拌羽11が材料投入部3内に流入している溶湯B内
に沈み込むように設けるものである。
【0015】また、図6と図7に示しているように、材
料投入部3の底壁下方に回転駆動装置12によって水平
に回転する架台13を設け、架台13上に1台の第2電
磁攪拌装置8を設置して、その第2電磁攪拌装置8を起
動し架台13を回転することによって、溶湯Bに渦巻き
を発生することができる。
【0016】以上のように、材料投入部3内に流入して
いる溶湯Bを渦巻き状に常時流動している中に破砕材A
を上方より落とし込むから、高温の空気に晒されるのは
落下中のみでその時間は僅かであり、落下すると同時に
渦流内に巻き込まれ、即座に溶湯B内に浸入して溶解さ
れ、順次仕切壁4の通穴5より溶解貯留部2へ流動する
ものである。
【0017】
【発明の効果】本発明によるアルミニウム廃材の溶解方
法は、材料投入部内に流入している溶湯を渦巻き状に常
時流動している中にアルミニウムの破砕材を上方より落
とし込んで溶解するもので、高温の空気に晒される時間
が殆ど無く、一挙に溶湯内に巻き込まれることから、溶
解滓の発生が極力減少され、歩留りを大巾に向上するも
のである。
【0018】しかも溶湯を渦巻き状に常時流動している
から、材料投入部内の溶湯温度が全体に均一化され、部
分的に半融化されることもなくなり、溶解の能率を一段
と向上することができる。
【0019】また電磁攪拌装置によって渦流を起動する
ものであるから、溶湯との接触部分が無く、熱の放出を
防止し且つその耐久性と共に炉の構築が容易になるもの
である。
【0020】攪拌羽で渦流を起動するものによれば、投
入する破砕材の量に応じて回転速度を調節することがで
き、常に適切な渦流を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアルミニウム廃材用溶解炉を示す
縦断面図である。
【図2】同じく横断面図である。
【図3】本発明によるアルミニウム廃材用溶解炉の類例
を示す縦断面図である。
【図4】同じく横断面図である。
【図5】本発明によるアルミニウム廃材用溶解炉の他の
例を示す縦断面図である。
【図6】本発明によるアルミニウム廃材用溶解炉の更に
他の例を示す縦断面図である。
【図7】同じく横断面図である。
【符号の説明】
1 炉本体 2 溶解貯留部 3 材料投入部 4 仕切壁 5 通穴 7 第1電磁攪拌装置 8 第2電磁攪拌装置 9 渦巻型攪拌装置 11 攪拌羽 13 架台 A 破砕材 B 溶湯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解貯留部(2)と溶解貯留部の溶湯
    (B)が流入する材料投入部(3)とを備え、アルミニ
    ウムを破砕して投入する炉本体(1)における材料投入
    部(3)で溶解する際、材料投入部(3)内に流入して
    いる溶湯(B)を材料投入部(3)内において渦巻きが
    発生するように攪拌し続け、その渦流内にアルミニウム
    の破砕材(A)を投入することを特徴とするアルミニウ
    ム廃材の溶解方法。
  2. 【請求項2】 溶解貯留部(2)と溶解貯留部の溶湯
    (B)が流入する材料投入部(3)とを備え、アルミニ
    ウムを破砕して投入する溶解炉であって、その炉本体
    (1)の材料投入部(3)における外壁に、該部内に流
    入している溶湯を攪拌して渦巻き流を発生する第2電磁
    攪拌装置(8)を設けていることを特徴とするアルミニ
    ウム廃材用溶解炉。
  3. 【請求項3】 溶湯を攪拌して渦巻き流を発生する第2
    電磁攪拌装置(8)が、複数の電磁攪拌装置で形成して
    いることを特徴とする請求項2に記載のアルミニウム廃
    材用溶解炉。
  4. 【請求項4】 溶湯を攪拌して渦巻き流を発生する第2
    電磁攪拌装置(8)が、1個の電磁攪拌装置を回転する
    架台(13)上に設置して形成してあることを特徴とす
    る請求項2に記載のアルミニウム廃材用溶解炉。
  5. 【請求項5】 溶解貯留部(2)と溶解貯留部の溶湯
    (B)が流入する材料投入部(3)とを備え、アルミニ
    ウムを破砕して投入する溶解炉であって、その炉本体
    (1)の材料投入部(3)内に、渦巻型攪拌装置(9)
    の攪拌羽(11)を材料投入部(3)の溶湯(B)内に
    浸漬した状態で設けていることを特徴とするアルミニウ
    ム廃材用溶解炉。
JP35594091A 1991-10-07 1991-12-20 アルミニウム廃材の溶解方法と溶解炉 Pending JPH05156378A (ja)

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JP3-289259 1991-10-07
JP28925991 1991-10-07

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