JP5897318B2 - 金属製品製造装置 - Google Patents

金属製品製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5897318B2
JP5897318B2 JP2011267293A JP2011267293A JP5897318B2 JP 5897318 B2 JP5897318 B2 JP 5897318B2 JP 2011267293 A JP2011267293 A JP 2011267293A JP 2011267293 A JP2011267293 A JP 2011267293A JP 5897318 B2 JP5897318 B2 JP 5897318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
molten metal
field generator
metal
manufacturing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011267293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013119096A (ja
Inventor
高 橋 謙 三
橋 謙 三 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKAHASHI KENZO
Original Assignee
TAKAHASHI KENZO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAKAHASHI KENZO filed Critical TAKAHASHI KENZO
Priority to JP2011267293A priority Critical patent/JP5897318B2/ja
Publication of JP2013119096A publication Critical patent/JP2013119096A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5897318B2 publication Critical patent/JP5897318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

本発明は、金属製品製造装置に関する。
Al,Cu,Zn又はこれらのうちの少なくとも2つの合金、あるいはMg合金等の伝導体(導電体)の非鉄金属、あるいは、その他の金属の、ビレットあるいはスラブ等を生産するには品質向上を図るため、原料としての金属の溶湯を攪拌することが望ましい。而して、従来モールド鋳型の外部に電磁攪拌装置を設置して鋳型内の溶湯を攪拌するもの、あるいは鋳型の内部にメカニカルポンプを沈めた状態としてこれらにより炉内の溶湯を循環攪拌するもの等があった。
しかしながら前記電磁式攪拌装置においてはメンテナンスに複雑さがあり、高価であり、ランニングコストが大きく、これらの理由であまり普及していない。また、前記メカニカルポンプには、構成部材としての回転羽根(カーボン製)の破損が激しく、ランニングコストが高い等の問題がある。
また、別の観点から言えば、ビレット生産の装置としては、超音波式のもの、電磁コイルを用いて高周波磁界を与えてビレット内溶湯に電磁振動を与えるもの等がある。
しかしながら、これらには、ランニングコストが高いことや作業性が非常に悪いこと等に起因して、意図しただけの生産性が得られない等の問題点があった。スラブ生産の装置においては、スラブの大型性に起因して、有効な攪拌手段がないというのが実情であった。
上述のように従来方式はいずれも多くの問題点を抱えており結果として普及してこなかった。
本発明は、これら従来方式の問題点を解決し、安価でメンテナンスがし易く、ランニングコストが少ない据え付け容易な金属製品製造装置を提供しようとするものである。
本発明の金属製品製造装置は、
金属の溶湯を受けて冷却するモールドであって、前記溶湯を受ける入口と、前記入口に連通する冷却用の内部空間と、前記内部空間に連通する出口と、を有し、前記溶湯を前記内部空間において外周側から冷却して、外側から固体化されて内部に溶湯が残存し、内部の液相と外側の固相が界面をなす状態の半製品として前記出口からの引き出しを行わせる、モールドと、
前記出口の近傍に設けられた回転磁場発生装置であって、周囲に交互に異極が並ぶように複数の磁極を設けることにより任意数の磁極対を有する磁場発生装置を備え、前記磁場発生装置は前記引き出しの方向に沿った第1の軸線の回りに回転駆動可能に設けられ、前記各磁極から出る出力磁力線を又は前記各磁極へ入る入力磁力線を、前記半製品中の前記溶湯中を貫通した状態で移動させて、前記半製品中の前記溶湯を前記第1の軸線に並ぶ第2の軸線の回りに回転させる、回転磁場発生装置と、
を備え、
前記モールドの複数に対して前記回転磁場発生装置を1つ設けた、
ものとして構成される。
本発明の一実施形態の磁場発生装置の正面説明図。 図1の装置の右側面説明図。 図1の装置における磁場発生装置の側面説明図。 図3の異なる例を示す磁場発生装置の側面説明図。 (a)は図1の装置を組み込んだ1本のビレットを生産するビレット生産装置(金属製品製造装置)の全体構成図、(b)はモールドと製品の詳細を示す説明図、(c)は(a)の5(c)―5(c)に沿った断面説明図。 (a)はモールドの縦断面説明図、(b)は横断説明図。 製品の異なる界面を示す説明図。 製品の溶湯中のガスの温度による移動を説明する説明図。 製品の溶湯中のガスの溶湯の回転による移動を説明する説明図。 図1の装置を組み込んだ2本のビレットを生産するビレット生産装置の全体構成図。 図1の装置を組み込んだ4本のビレットを生産するビレット生産装置の全体構成図。 図1の装置を組み込んだ1本のスラブを生産するスラブ生産装置の全体構成図。 図1の装置を1つ宛て組み込んだスラブを生産するビレット生産装置の異なる例の全体構成図。 図1の装置を1つ宛て組み込んだ大型炉の全体構成図。 図1の装置を2つ宛て組み込んだ大型炉の全体構成図。
本発明の一実施形態の磁気遮蔽型金属溶湯攪拌装置を備える金属製品製造装置100に組み込まれる回転磁場発生装置10を図1(正面説明図)、図2(側面説明図)を参照して説明する。
図1において、この回転磁場発生装置10は、フレーム1の内部に、図中横向きの軸線を有する円柱状の磁場発生装置2を、両端の軸2a、2aにより軸(第1の軸線ax1)の回りに回転可能に取り付けている。この磁場発生装置2においては、図3からわかるように、軸線を挟んで直径方向に対向する2つの母線部分がそれぞれN極、S極に磁化されて1つの磁極対となっている。この磁極対の数は2以上でもよく、図4は2組の磁極対の例を示す。磁場発生装置2は電磁石によるものでもよい。
この磁場発生装置2の回転駆動は、フレーム1に取り付けたモータ3により、巻掛伝導機構5を介して、行われる。つまり、モータ3の回転が減速されて磁場発生装置2に伝えられる。この巻掛伝導機構5はカバー1Aで覆われている。ここでは、巻掛伝導機構5として、チェーンとスプロケットを用いたが、これに限るものではなく、その他の伝導機構であっても良い。また、前記巻掛伝導機構でなくても、その他の機構であっても、モータ3の回転を減速して磁場発生装置2に伝えられるものであればよい。例えば、モータ3と磁場発生装置2を図中横向きの同一線上に並べて、減速装置を介して接続する、カップリング接続でも良い。また、モータ3自体が減速機構を備えるものでもあっても良い。
特に図2から分かるように、円柱状の磁場発生装置2の周囲のうち上方の約半分を磁気シールドするシールド板(磁気遮蔽手段)7がフレーム1内において磁場発生装置2の近傍に所定の手段で設けられている。このシールド板7は、横断面において、上半分が半円状のシールド部7aをなし、下半分が末広がりに広がった解放部7bとなっている。このシールド板7によって、磁場発生装置2の外周の空間のうち、図3において、シールド板7の上側空間US及び左右空間LS・RSは、磁気シールドされ、下側空間DSにだけ磁気的に解放され、この下側空間DSに磁力線MLにより磁場が形成されることになる。簡単には磁場発生装置2の周囲の180度だけシールドしている。前記シールド部7aは磁性材で構成され、前記解放部7bは非磁性材で構成される。シールド板7における下側空間DSの解放角度は図示のものに限るものではなく、任意の角度とすることができる。つまり、磁場発生装置2のN極から出る磁力線ML(出力磁力線)はシールド板7でシールドされ、またシールド板7によりS極に向かう磁力線(入力磁力線)はシールドされる。
以上に説明した回転磁場発生装置10においては、シールド板7により、磁場発生装置2の下側空間DS以外は磁気シールドされることになる。つまり、モータ3により磁場発生装置2を回転させると、シールド板7によって上側空間USと左右空間LS・RSは磁気シールドされ、下側空間DSに向かう磁力線MLだけが下側空間DSにおいて回転する。
図5(a)は、以上に説明した回転磁場発生装置10が組み込まれた磁気遮蔽型金属溶湯攪拌装置を備える金属製品製造装置100を示す。この図5(a)において、簡単には、供給樋20からの液相(液体)状態の溶湯Mがモールド30によって固相(固体)状態の製品(ビレット)Pとして取り出される。この図5(a)では製品(ビレット)Pを横向きに取り出しているが、縦向きに取り出すものとすることができる。
より詳しくは、溶湯Mを収納する供給樋20が接続樋22を介してモールド30に接続されている。このモールド30の詳細は図6(a)、(b)に示される。図6(a)はモールド30の紙面に沿った縦断面であり、(b)は紙面に垂直な縦断面である。つまり、モールド30は、中央に円柱状の内部空間30aを有し、且つ、放射状に位置する複数の水噴出口30b、30b、・・・を有する。よって、溶湯Mは入口30a1から内部空間30aに流入し、水噴出口30b、30b、・・・からの水で急速に冷却され、固まりながら図中左方向に引き出され、製品(ビレット)Pとなる。上記供給樋20と接続樋22が、溶湯供給アセンブリを構成する。
而して、製品(ビレット)Pは、図5(b)から分かるように、外側が冷却により固まり固相(固体)の状態にあり、内部が液相(液体)の溶湯Mのままの状態にある。液相と固相の界面Iの態様は図5に示される。つまり、この界面Iは、図5(b)において、図中右側が開いたいわゆる放物線のような形を採る。溶湯Mの温度分布は、後述するように、入口30a1近傍が高温で、放物線の頂点近傍が低温となる。
より詳しくは、一般に、製品(ビレット)P内は図5(b)のように、液相と固相の2相状態を採る。それらの界面Iは放物線状になる。つまり、例えばアルミニウムの溶湯Mは、モールド30の水噴出口30b、30b、・・・からの水によって急冷され、固化する。固化は先ず表面部分(外周部分)から始まる。製品(ビレット)Pの中心部分まで冷却が行われるには時間がかかるので、中心部分は最後に固化する。よって、放物線状の界面Iを形成する。この場合、溶湯Mの温度は、放物線の頂点近傍が温度が低く、入口30a1近傍は温度が高くなっている。なお、ここでは、便宜的に、出口2A(1)2から製品(ビレット)Pが引き出されると説明したが、正しくは、固相と液相の混在した部分は半製品と呼ぶべきものであって、液相部分が完全に固化したものが製品である。
なお、モールド30における溶湯Mの冷却能力を上げれば、前記界面Iの放物線の尖鋭度は小さくなり、逆に、下げれば尖鋭度は大きくなる。また、製品(ビレット)Pの引き抜き速度を遅くすれば尖鋭度は小さくなり、早くすれば尖鋭度は大きくなる。
図5(a)において、前記モールド30の出口側の上方、つまり、界面Iを挟んだ液相状態の溶湯Mの上方に前述の回転磁場発生装置10が設置されている。この回転磁場発生装置10と製品(ビレット)Pとの上下の位置関係は、図5(c)に示される。図5(c)は、(a)のc―c’線に沿った断面図である。図5(a)において、回転磁場発生装置10を、図中左右に移動可能に設けることもできる。これにより、図5(b)に示される液相状態にある溶湯Mの上方のより適した位置に、回転磁場発生装置10を移動させることができる。
回転磁場発生装置10の磁場発生装置2からの磁力線MLは界面Iを貫通して内部の溶湯Mに達する。よって、磁場発生装置2が回転すると磁力線MLは溶湯M中を貫通した状態で移動することになる。これにより、液相状態にある溶湯Mには渦電流が生じ、溶湯Mは、電磁力により図5(a)中横向きの軸線(第2の軸線ax2)の回りに回転攪拌させられる。この攪拌により、製品(ビレット)Pの取り出し速度を上げることができると共に、溶湯M中の不純物が効率よく取り除かれて、製品(ビレット)Pを良質なものとすることができる。
以下に、本発明の実施形態によって液相状態にある溶湯Mを攪拌する場合の作用と利点等について説明する。
溶湯Mの冷却速度(固化速度)の向上
溶湯Mを攪拌することにより、図7に示すように、溶湯Mの冷却固化速度を上げることができる。つまり、攪拌しない場合には、溶湯Mと製品(ビレット)Pの界面は、点線で示す界面I(1)となる。これは、攪拌しない場合には、溶湯Mの中心部分から外周部への熱の伝わり方が緩やかであるためである。しかるに、溶湯Mを攪拌すると、熱の伝わり方がスムースとなるため界面は、実線の界面I(2)となる。以上の界面I(1)と界面I(2)の比較から分かるように、製品(ビレット)Pの引き抜き速度を上げることが可能となる。
溶湯Mからの脱ガス効果
(a)溶湯Mの温度、比重によるガスの移動
溶湯中に巻き込まれたガスGは時間の経過と共に浮力で上昇し、大気中に抜けていく。これは、溶湯の下部(底部)と上部(表面)では圧力差があり、圧力の低い上方へガスが移動するためである。
ガスの移動は溶湯Mの各部の温度差によっても上記と同様な挙動を採る。つまり、溶湯の温度が高いと溶湯の液としての比重が小さく、温度が低いと比重は大きなものとなる。例えば、アルミニウムの溶湯の700°Cのものは比重は2.4、固体(常温)では2.7、それらの間の温度においては比重はおおよそ温度に比例する。
このような比重の差が、溶湯中に巻き込まれたガスの移動度に影響する。つまり、溶湯中の各部に温度差が生じると、それに応じて溶湯の比重に差が生じ、この比重差に応じて、ガスは、温度の高い(比重の小さい)方向へ移動する。
以上のことを本発明の実施形態に当てはめて考える。本発明の実施形態による溶湯Mの固化の状態は、先にも説明したように、図8のように表すことができる。つまり、固化過程のビレットの断面は図8のように表される。この図8において、溶湯M中での温度分布をみると、界面Iの放物線の頂点近傍の温度は低く、入口30a1に向かうに従って温度は高くなる。これに対応し、溶湯Mの比重は、逆に、放物線の近傍は大きく、入口30a1に向かうに従って小さくなる。このため、溶湯M中のガスは、図8中左から右へする。この移動速度をvとする。而して、製品(ビレット)Pの引き抜き速度をVとした時、v<Vとすると、製品(ビレット)P中にガスが残ってしまう。よって、本実施形態では、v>Vとして、製品(ビレット)P中にガスが残留しないようにしている。
(b)溶湯M中のガスの溶湯Mの攪拌による移動
本発明の実施形態による溶湯Mの回転攪拌は例えば図9に示される。つまり、磁場発生装置2の回転に伴ってモールド30内の溶湯Mが矢印の如く回転する。この回転に伴う遠心力によって、溶湯Mの外周部分の圧力が中心部分のそれよりも高くなる。これにより、溶湯M中のガスは中心部分に集まってくる。
(c)以上に述べた(a)により溶湯M中のガスは入口30a1の方向に移動し、(b)によりガスはビレットの中心方向に移動する。これらが有機的に結合して、溶湯Mちゅうからの脱ガスが効果的に行われる。
図10―図15は、本発明の異なる実施形態を示す。図10―図15は、前述の図5(c)に対応する。
図10は、ビレットPを2本同時に生産するラインに、本発明の実施形態の回転磁場発生装置10を設置した例を示す。この例の場合は、2本のビレットP、Pの中間に回転磁場発生装置10を配置し、ビレット2本のそれぞれの溶湯Mを同時に攪拌する。
図11は更に多くのビレットPを同時生産する場合の攪拌例を示す。基本的には、ビレットPの2本当たりに1台の回転磁場発生装置10を割り当てる。この場合、回転磁場発生装置10をコモンベース60上に配置し、コモンベース60を上下に可動な構造としている。これにより、メンテナンスやモールド30の交換作業等を迅速に行うこともできる。上下可動機構は種々考えられるが、どのような原理のものでもよく、よってここでは詳しい説明を割愛する。また、コモンベース60上の複数の回転磁場発生装置10の駆動部をチェーンなどで接続して、複数の回転磁場発生装置10を1個の駆動装置で同時に駆動するようにすることもできる。
図12―図13は、スラブ生産ラインに本回転磁場発生装置10を設置した場合の例を示す。スラブはその重量が大きいため、縦引き生産ラインとなる。図12および図13の例は、モールド30を出た直後の製品(スラブ)P2と回転磁場発生装置10の位置関係を概略的に示す。
図12では、製品(スラブ)P2の周囲4辺のうちのある一辺に回転磁場発生装置10を配置した場合を示す。ここでは、製品(スラブ)P2内の液体相部分(溶湯M)に移動磁界が作用し、渦電流により矢印のように回転攪拌する。回転方向は回転磁場発生装置10の回転方向(正転、逆転)により決めることができる。
図13では、製品(スラブ)P2を挟んで(ここでは上下に挟んで)回転磁場発生装置10を2台設置した場合を示す。この場合は当然攪拌力は図12の場合の2倍となる。
図14および図15は、回転磁場発生装置10を大型溶解炉(または保持炉)41に設置した場合平面図を示す。回転磁場発生装置10を大型溶解炉(または保持炉)41の外周の4つの壁のうちの1つの壁に密着させて、内部溶湯を攪拌するようにしている。尚、回転磁場発生装置10を前記4つの壁の別の1つとしての炉底壁の下方に配置してもよい。
本発明者の実験から、本発明の実施形態によれば、ビレット生産に回転磁場発生装置10を設置した場合は生産性(ビレット引き抜き速度)が大幅に改善できることが分かった。ばらつきはあるものの30%近く改善されることも理解された。
また、界面Iの形状も、従来型生産方方法では頂点部分がシャープな放物線状となるが、本発明の実施形態によれば、台形状分布となることも確認できた。これは組織の均一性にも繋がるものと考えられる。よって、特に、多数本生産ラインでは生産性のみならず、品質の安定性したビレット生産が可能となる。
さらに、スラブ生産の場合でも効果はビレット生産の場合と同様と考えられる。しかし、一般的に、スラブはビレットと比べ比較にならないほど大型の製品である。したがって、今までスラブの生産性向上や改質に関しては、具体的試みが全く行われてこなかった。しかしながら、本発明の実施形態による回転磁場発生装置10を採用することによりその課題が達成できた。
また、大型炉に回転磁場発生装置10を適用した場合は、大型炉内の溶湯の各部の温度差(表面と炉底間)が2℃以下とすることができ、極めて高い攪拌効果が得られた。また、溶湯の温度が均一になることで、バーナー熱の溶湯への熱移動がスムースになり、大幅な省エネ効果が得られた。また、このことにより、非鉄金属溶湯の酸化物発生量を抑制することができ、製品歩留まりを大幅に改善することができた。

Claims (10)

  1. 金属の溶湯を受けて冷却するモールドであって、前記溶湯を受ける入口と、前記入口に連通する冷却用の内部空間と、前記内部空間に連通する出口と、を有し、前記溶湯を前記内部空間において外周側から冷却して、外側から固体化されて内部に溶湯が残存し、内部の液相と外側の固相が界面をなす状態の半製品として前記出口からの引き出しを行わせる、モールドと、
    前記出口の近傍に設けられた回転磁場発生装置であって、周囲に交互に異極が並ぶように複数の磁極を設けることにより任意数の磁極対を有する磁場発生装置を備え、前記磁場発生装置は前記引き出しの方向に沿った第1の軸線の回りに回転駆動可能に設けられ、前記各磁極から出る出力磁力線を又は前記各磁極へ入る入力磁力線を、前記半製品中の前記溶湯中を貫通した状態で移動させて、前記半製品中の前記溶湯を前記第1の軸線に並ぶ第2の軸線の回りに回転させる、回転磁場発生装置と、
    を備え、
    前記モールドの複数に対して前記回転磁場発生装置を1つ設けた、
    ことを特徴とする金属製品製造装置。
  2. 前記回転磁場発生装置は、前記磁場発生装置の前記第1の軸線の回りの全周囲のうちの一部分を覆う磁気遮蔽手段を備え、前記磁場発生装置からの前記出力磁力線を前記磁気遮蔽手段で遮蔽するようにした、ことを特徴とする請求項1記載の金属製品製造装置。
  3. 前記磁極対は複数であることを特徴とする請求項1又は2記載の金属製品製造装置。
  4. 前記磁気遮蔽手段は、前記磁場発生装置の前記第1の軸線の回りの全周囲角のうちの半分の角度の範囲を遮蔽するものである、ことを特徴とする請求項に記載の金属製品製造装置。
  5. 前記磁場発生装置は、永久磁石又は電磁石で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の1つに記載の金属製品製造装置。
  6. 前記磁場発生装置を回転駆動する駆動装置をさらに備え、前記駆動装置からの動力を巻掛伝導機構又はカップリングによる伝導機構で伝えることを特徴とする請求項1乃至5の1つに記載の金属製品製造装置。
  7. 前記磁気遮蔽手段は強磁性の鉄板で構成したことを特徴とする請求項2又は4に記載の金属製品製造装置。
  8. 製品としてビレット又はスラブを生産することを特徴とする請求項1乃至7の1つに記載の金属製品製造装置。
  9. 前記モールドは、製品の縦引き又は横引きのものとして構成されていることを特徴とする請求項1乃至8の1つに記載の金属製品製造装置。
  10. 金属の溶湯を前記モールドに供給する溶湯供給アセンブリをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至9の1つに記載の金属製品製造装置。
JP2011267293A 2011-12-06 2011-12-06 金属製品製造装置 Active JP5897318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011267293A JP5897318B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 金属製品製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011267293A JP5897318B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 金属製品製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013119096A JP2013119096A (ja) 2013-06-17
JP5897318B2 true JP5897318B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=48772016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011267293A Active JP5897318B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 金属製品製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5897318B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITUB20159291A1 (it) * 2015-12-22 2017-06-22 Presezzi Extrusion S P A Metodo e dispositivo per ottenere billette di alluminio o lega di alluminio omogenee all'uscita di una matrice di fonderia

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57139448A (en) * 1981-02-20 1982-08-28 Sumitomo Light Metal Ind Ltd Continuous casting method for aluminum or aluminum alloy
JPS62242399A (ja) * 1986-04-14 1987-10-22 三菱電機株式会社 建屋磁気シ−ルド装置
JPS6416208A (en) * 1987-07-07 1989-01-19 Sumitomo Electric Industries Magnetic levitation vehicle
JP5550885B2 (ja) * 2009-11-12 2014-07-16 高橋 謙三 溶解炉システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013119096A (ja) 2013-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6625065B2 (ja) 非接触式の溶融金属流れの制御
CN107116191B (zh) 一种复合式螺旋电磁搅拌器
CN108500228B (zh) 板坯连铸结晶器流场控制方法
EP2650063B1 (en) Molding device for continuous casting having stirring device
CN108213384B (zh) 一种用于半固态压铸的电磁搅拌设备
CN104107891B (zh) 板坯连铸结晶器电磁搅拌装置的电磁感应器
JPH084877B2 (ja) 多相交流電磁撹拌による連続鋳造によってチキソトロピーの金属製品を製造する方法及びチキソトロピーの金属製品の連続鋳造装置
CN108580819B (zh) 一种真空感应熔炼铸片炉、合金铸片制造方法及合金铸片
CN113426970B (zh) Φ1000mm-Φ2000mm大型圆坯的立式半连续生产装置及其生产工序
CN103567425A (zh) 一种高效中间包钢水的电磁感应加热装置
CN103962540A (zh) 一种连铸中间包及结晶器钢液流动控制装置及使用方法
JP2014066481A (ja) 金属溶解炉用渦室体及びそれを用いた金属溶解炉
EP2594351B1 (en) Molding device for continuous casting equipped with stirring device
CN112139472A (zh) 快速制备半固态金属浆料的装置及方法
JP5897318B2 (ja) 金属製品製造装置
JP2006192466A (ja) 希土類金属含有合金の鋳造装置
CN103317106B (zh) 一种提高大钢锭铸造质量的方法与装置
CN105268935B (zh) 一种两瓣式浸入式水口电磁旋流装置及其支撑装置
CN112317707A (zh) 侧螺旋电磁搅拌装置
CN104384465B (zh) 连铸机用高温超导磁力搅拌器
Peel A look at the history and some recent developments in the use of electromagnetic devices for improving operational efficiency in the aluminium cast house
CN110935853A (zh) 用于过共晶铝硅合金的连铸装置及其制备方法
CN107008884B (zh) 一种冷却模具及冷却钢锭的方法
RU2743437C1 (ru) Устройство для электромагнитного перемешивания жидкой сердцевины слитка в кристаллизаторе
RU2237542C1 (ru) Устройство для электромагнитного перемешивания жидкой сердцевины слитка в кристаллизаторе

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5897318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250