JP5793860B2 - 圧電アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、電圧の印加により圧電セラミックが伸縮する圧電アクチュエータに関する。
現在、携帯カメラモジュール向けオートフォーカス機構、デジタルカメラ向け手振れ補正機構などには、電圧の印加により圧電セラミックが伸縮する性質を利用して、圧電アクチュエータが多く使用されている。例えば特許文献1には、図1に示す断面形状をした圧電アクチュエータ9が開示されている。
図1に示すように圧電アクチュエータ9は、圧電セラミック層96と内部電極層93,94とが交互に積層されて、互いに対向する第1、第2主面95A、95Dと互いに対向する側面95B、95Cとを有する直方体状に形成され、かつ内部電極層93,94が交互に異なる側面95B、95Cに引き出されたセラミック積層体95を備え、かつセラミック積層体95の側面95Cに形成されるとともに、セラミック積層体95の第1主面95Aに回り込んで第1主面95Aに形成された外部電極91と、セラミック積層体95の側面95Bに形成されるとともに、セラミック積層体95の第1主面95Aに回り込んで第1主面95Aに形成された外部電極99を備える。この外部電極91は、セラミック積層体95の側面95Cに引き出された内部電極層94と導通し、この外部電極99は、セラミック積層体95の側面95Bに引き出された内部電極層93と導通する。
図1に示す構造の圧電アクチュエータ9では、外部電極91と外部電極99との間に電圧が印加され、圧電アクチュエータ9が伸縮する。
特開2003−197992号公報
図1に示す構造の圧電アクチュエータ9では、セラミック積層体95から圧電セラミック粒子が脱粒するおそれなどがある。そのため、圧電アクチュエータ9を実際に実装する場合には、図2(A)に示すように、脱粒防止するなどの観点から保護膜92、98をセラミック積層体95の両主面95A、95Dに形成する必要がある。
そして、図2(A)に示す構造の圧電アクチュエータ9Aの代表特性である電圧−変位量特性を調べる場合、例えば図2(B)に示すように固定された保護膜92、98を有する圧電アクチュエータ9Aに電圧が印加され、圧電アクチュエータ9AのX方向の変位量が測定される。保護膜92、98が形成された圧電アクチュエータ9AのX方向の変位量を測定する理由は、保護膜92、98が形成の有無によって、代表特性である電圧−変位量特性が変動するためである。測定方法を詳述すると、まず、セラミック積層体95の側面95Cに形成されている外部電極91Cが、L字状固定治具83に形成されたマイナス電極82に当接するよう、土台84に保持されたL字状固定治具83に圧電アクチュエータ9Aの角を固定される。次に、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81が、セラミック積層体95の側面95Bに形成されている外部電極99Bに当接され、プラス極中心コンタクト81から外部電極99Bへ電圧が印加される。これにより、セラミック積層体95がd31方向(第1主面95Aと平行なX方向)に伸縮するため、圧電アクチュエータ9AのX方向の変位量がレーザ変位計等を用いて測定される。
しかしながら、図2(A)に示す構造の圧電アクチュエータ9Aでは、圧電アクチュエータ9Aの変位方向Xと同じ方向から、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81が外部電極99Bに押し当てて当接されることになる。そのため、その押し当てる力により圧電アクチュエータ9Aの変位量が変動する。従って、図2(A)に示す構造の圧電アクチュエータ9Aでは、電圧−変位量特性の測定精度が低いという問題がある。
そこで、その押し当てる力の影響を無くすため、検査用プローブ80に代えてプラス電極線を外部電極99Bに接合して電圧−変位量特性を測定する方法も考えられるが、この方法ではプラス電極線の接合工程と取り外し工程が新たに必要となり、電圧−変位量特性の測定時間が長くなってしまう。
本発明の目的は、電圧−変位量特性を高精度かつ短時間で測定できる構造の圧電アクチュエータを提供することにある。
本発明の圧電アクチュエータは、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)互いに対向する第1、第2主面と互いに対向する第1、第2側面とを有する直方体状に形成された圧電体と、
前記圧電体の前記第1側面に形成されるとともに、前記第1主面に回り込んで該第1主面に形成された第1外部電極と、
前記圧電体の前記第2側面に形成されるとともに、前記第1、第2主面に回り込んで該第1、第2主面に形成された第2外部電極と、を備え、
前記圧電体は、前記第1、第2外部電極の間に電圧が印加されたとき、前記第1主面と平行な方向に伸縮し、
前記圧電体の前記第1主面には、前記第1外部電極を覆う第1保護膜と、前記第1外部電極の一部を前記第1保護膜側に露出させる保護膜非形成部と、が形成され、
前記第1保護膜側に露出した前記第1外部電極の一部は、前記第1主面における縁を含まない中央領域に形成される。
この構成において上記圧電体は、例えば、圧電体層と内部電極層が交互に積層された圧電積層体、又は圧電体層からなる圧電単層体である。
この構成の圧電アクチュエータの電圧−変位量特性を測定する場合、圧電体の変位方向Xと直交する直交方向から検査用プローブが、保護膜非形成部から露出している第1外部電極の一部に押し当てて当接される。そのため、この構成の圧電アクチュエータでは、測定者の押し当てる力が、圧電アクチュエータの変位量に与える影響を小さくできる。
従って、この構成の圧電アクチュエータによれば、電圧−変位量特性の測定精度を向上できる。また、測定者は、検査用プローブに代えて電極線を第1外部電極に接合しなくとも済むため、電圧−変位量特性を短時間で測定できる。
(2)前記保護膜非形成部は、前記第1外部電極の一部と前記第2外部電極の一部との両方を前記第1保護膜側に露出させる単一の保護膜非形成部からなる。
この構成の圧電アクチュエータにおいても、圧電アクチュエータの電圧−変位量特性を測定する場合、圧電体の変位方向Xと直交する直交方向から検査用プローブが、保護膜非形成部から露出している第1外部電極の一部および第2外部電極の一部の少なくとも一方に押し当てて当接される。即ち、この構成の圧電アクチュエータでも、検査用プローブを押し当てる力が、圧電アクチュエータの変位量に与える影響を小さくできる。
従って、この構成の圧電アクチュエータによれば、電圧−変位量特性を高精度かつ短時間で測定できる。
(3)前記圧電体の前記第1主面には、前記第1主面における前記第1、第2外部電極の間を塞ぐよう前記第1保護膜が形成されており、
前記圧電体の前記第1主面には、さらに、前記第2外部電極の一部を前記第1保護膜側に露出させる保護膜非形成部が形成される。
この構成の圧電アクチュエータの電圧−変位量特性の測定方法は、上記(2)と同様である。電圧−変位量特性の測定の後、この構成の圧電アクチュエータは、携帯カメラやデジタルカメラのフレーム等にはんだを用いて実装される。このとき、第1、第2外部電極の間は第1保護膜で覆われているため、実装時にはんだの量が多かったり圧電アクチュエータとはんだの相対位置がズレたりした場合でも、はんだが第1、第2外部電極の間を接続することがない。
以上より、この構成の圧電アクチュエータによれば、上記(2)と同様の効果を得ることができるとともに、第1、第2外部電極が短絡するのを防ぐことができる。
(4)前記圧電体の前記第2主面には、前記第2外部電極を覆う第2保護膜と、前記第2外部電極の一部を前記第2保護膜側に露出させる保護膜非形成部と、が形成される。
この構成の圧電アクチュエータにおいても、圧電アクチュエータの電圧−変位量特性を測定する場合、圧電体の変位方向Xと直交する直交方向から検査用プローブが、第1、第2主面の保護膜非形成部から露出している第1外部電極の一部および第2外部電極の一部の少なくとも一方に押し当てて当接される。即ち、この構成の圧電アクチュエータでも、測定者の押し当てる力が圧電体の変位を阻害しない。
従って、この構成の圧電アクチュエータによれば、電圧−変位量特性を高精度かつ短時間で測定できる。
(5)前記第1、第2保護膜の材質は樹脂である。
この発明によれば、電圧−変位量特性を高精度かつ短時間で測定できる。
特許文献1に係る圧電アクチュエータ9の断面図である。 図2(A)は、特許文献1の変形例に係る圧電アクチュエータ9Aの断面図である。図2(B)は、特許文献1の変形例に係る圧電アクチュエータ9Aの電圧−変位量特性測定時の断面図である。 第1の実施形態に係る圧電アクチュエータ1の外観斜視図である。 図4(A)は、第1の実施形態に係る圧電アクチュエータ1の断面図である。図4(B)は、第1の実施形態に係る圧電アクチュエータ1の裏面図である。 第1の実施形態に係る圧電アクチュエータ1の電圧−変位量特性測定時の断面図である。 第1の実施形態に係る圧電アクチュエータ1の実装時の断面図である。 第2の実施形態に係る圧電アクチュエータ2の外観斜視図である。 図8(A)は、第2の実施形態に係る圧電アクチュエータ2の断面図である。図8(B)は、第2の実施形態に係る圧電アクチュエータ2の裏面図である。 第2の実施形態に係る圧電アクチュエータ2の電圧−変位量特性測定時の断面図である。 第2の実施形態に係る圧電アクチュエータ2の実装時の断面図である。 図11(A)は、第3の実施形態に係る圧電アクチュエータ3の断面図である。図11(B)は、第3の実施形態に係る圧電アクチュエータ3の平面図である。図11(C)は、第3の実施形態に係る圧電アクチュエータ3の裏面図である。 第3の実施形態に係る圧電アクチュエータ3の電圧−変位量特性測定時の断面図である。 第3の実施形態に係る圧電アクチュエータ3の実装時の断面図である。 図14(A)は、第4の実施形態に係る圧電アクチュエータ4の断面図である。図14(B)は、第4の実施形態に係る圧電アクチュエータ4の裏面図である。 第4の実施形態に係る圧電アクチュエータ4の電圧−変位量特性測定時の断面図である。 第4の実施形態に係る圧電アクチュエータ4の実装時の断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る圧電アクチュエータについて、図を参照して説明する。
図3は、第1の実施形態に係る圧電アクチュエータ1の外観斜視図である。図4(A)は、図3に示す圧電アクチュエータ1のA−A線における断面図である。図4(B)は、第1の実施形態に係る圧電アクチュエータ1の裏面図である。
図3、図4に示すように圧電アクチュエータ1は、圧電セラミック層16と内部電極層13、14が交互に積層されて、互いに対向する表裏面15A、15Dと互いに対向する側面15B、15Cとを有する直方体状に形成され、内部電極層13、14が異なる側面15B、15Cに引き出されたセラミック積層体15と、セラミック積層体15の側面15Cに形成されるとともに、セラミック積層体15の表裏面15A、15Dに回り込んで表裏面15A、15Dに形成された外部電極11と、セラミック積層体15の側面15Bに形成されるとともに、セラミック積層体15の裏面15Dに回り込んで裏面15Dに形成された外部電極19と、を備える。外部電極11、19又は内部電極13、14によって電界が印加されるセラミック積層体15の活性領域は、裏面15Dに平行な方向であるX方向と垂直な方向(即ちセラミック積層体15の積層方向)に分極処理されている。
外部電極11は、セラミック積層体15の側面15Cに引き出された内部電極層14と導通する。外部電極19は、セラミック積層体15の側面15Bに引き出された内部電極層13と導通する。ここで、外部電極11、19の材質は、例えばNiCr/Auであり、内部電極層13、14の材質は、例えばPtである。
セラミック積層体15の裏面15Dには、外部電極19を覆う保護膜18と、外部電極11の一部11Dと外部電極19の一部19Dとの両方を保護膜18側に露出させる保護膜非形成部17と、が形成されている。即ち、保護膜18は、セラミック積層体15の裏面15Dの内、保護膜非形成部17を除く範囲に形成されている。また、セラミック積層体15の表面15Aには、外部電極11を覆う保護膜12が形成されている。
保護膜12、18は、セラミック積層体15から圧電セラミック粒子が脱粒するのを防ぐための膜である。本実施形態において、このセラミック積層体15を構成する圧電体である圧電セラミック層16の材料にはチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスを採用している。もっとも、ニオブ酸カリウムナトリウム系及びアルカリニオブ酸系セラミックスなど非鉛系圧電体セラミックスなどの材料により適宜構成され得る。また、保護膜12は、外部電極11と外部電極19とが短絡しないよう絶縁性を有する。保護膜12、18は、例えば樹脂からなる。
図3、図4に示す構造の圧電アクチュエータ1では、外部電極11と外部電極19との間に電圧が印加されたとき、セラミック積層体15がd31方向(表面15Aと平行なX方向)に伸縮する。圧電アクチュエータ1は、この電圧の印加により圧電セラミックが伸縮する性質を利用して、携帯カメラモジュール向けオートフォーカス機構、デジタルカメラ向け手振れ補正機構などに使用される。
なお、セラミック積層体15が本発明の「圧電体」に相当する。また、裏面15Dが本発明の「第1主面」に相当し、表面15Aが本発明の「第2主面」に相当する。また、側面15Bが本発明の「第1側面」に相当し、側面15Cが本発明の「第2側面」に相当する。また、外部電極19が本発明の「第1外部電極」に相当し、外部電極11が本発明の「第2外部電極」に相当する。また、保護膜18が本発明の「第1保護膜」に相当し、保護膜12が本発明の「第2保護膜」に相当する。
次に、図3、図4に示す構造の圧電アクチュエータ1の代表特性である電圧−変位量特性は、以下のようにして測定する。
図5は、第1の実施形態に係る圧電アクチュエータ1の電圧−変位量特性測定時の断面図である。圧電アクチュエータ1の電圧−変位量特性を調べる場合、測定者は、例えば図5に示すよう圧電アクチュエータ1を固定して電圧を印加し、圧電アクチュエータ1のX方向の変位量を測定する。詳述すると、まず、測定者は、土台84に保持されたL字状固定治具83に圧電アクチュエータ1の角を固定する。次に、測定者は、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81を、保護膜非形成部17から露出している外部電極19Dに当接させ、検査用プローブ85のマイナス極中心コンタクト86を、保護膜非形成部17から露出している外部電極11Dに当接させる。そして、測定者は、プラス極中心コンタクト81及びマイナス極中心コンタクト86から外部電極19D及び外部電極11Dへ電圧を印加する。これにより、セラミック積層体15がX方向(表面15Aと平行な方向)に伸縮するため、測定者は、レーザ変位計等を用いることによって、圧電アクチュエータ1のX方向の変位量を測定できる。
そのため、図3、図4に示す構造の圧電アクチュエータ1では、圧電アクチュエータ1の変位方向Xと直交する直交方向から、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81及び検査用プローブ85のマイナス極中心コンタクト86が外部電極19D及び外部電極11Dに押し当てて当接されることになる。よって、検査用プローブ80、85の押し当てる力は、従来技術に比べて、圧電アクチュエータ1の変位を阻害することが少なくできる。従って、図3、図4に示す構造の圧電アクチュエータ1では、電圧−変位量特性の測定精度を向上できる。
また、検査用プローブ80、85に代えてプラス電極線及びマイナス電極線を外部電極19及び外部電極11に接合しなくとも済む。さらに、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81及び検査用プローブ85のマイナス極中心コンタクト86とL字状固定治具83とで圧電アクチュエータ1を挟み込んで固定し、電圧−変位量特性を測定できるため、同特性の測定が容易に行うことができる。従って、図3、図4に示す構造の圧電アクチュエータ1では、電圧−変位量特性を短時間で測定できる。
以上より、図3、図4に示す構造の圧電アクチュエータ1によれば、電圧−変位量特性を高精度かつ短時間で測定できる。
なお、上記電圧−変位量特性の測定の後、圧電アクチュエータ1は、携帯カメラやデジタルカメラのフレーム等にはんだHを用いて実装される(図6参照)。
次に、第2の実施形態に係る圧電アクチュエータについて、図を参照して説明する。
図7は、第2の実施形態に係る圧電アクチュエータ2の外観斜視図である。図8(A)は、図7に示す圧電アクチュエータ2のA−A線の断面図である。図8(B)は、第2の実施形態に係る圧電アクチュエータ2の裏面図である。本実施形態の圧電アクチュエータ2は、第1の実施形態の圧電アクチュエータ1に対して、保護膜28(第1保護膜)の形状が異なり、他の構成は同じである。したがって、保護膜28の形状に関してのみ以下説明する。
ここで、第1の実施形態の圧電アクチュエータ1では、図6に示す実装時において、はんだHの量が多かったり圧電アクチュエータ1とはんだHの相対位置がズレたりした場合、外部電極11D、19DがはんだHによって容易に短絡するおそれがある。
そこで、本実施形態のセラミック積層体15の裏面15Dには、図7、図8に示すように、外部電極19を覆う保護膜28が、セラミック積層体15の裏面15Dにおける外部電極11、19の間を塞ぐよう形成されている。さらに、セラミック積層体15の裏面15Dには、外部電極11の一部11Dを保護膜28側に露出させる保護膜非形成部27Aと、外部電極19の一部19Eを保護膜28側に露出させる保護膜非形成部(即ち開口部)27Bと、が形成されている。つまり、保護膜28は、セラミック積層体15の裏面15Dの内、保護膜非形成部27A、27Bを除く範囲に形成されている。なお、この保護膜28も、保護膜12と同様に、外部電極11と外部電極19とが短絡しないよう絶縁性を有する。
次に、図7、図8に示す構造の圧電アクチュエータ2の代表特性である電圧−変位量特性は、以下のようにして測定する。
図9は、第2の実施形態に係る圧電アクチュエータ2の電圧−変位量特性測定時の断面図である。圧電アクチュエータ2の電圧−変位量特性を調べる場合、まず、測定者は、L字状固定治具83に圧電アクチュエータ2の角を固定する。次に、測定者は、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81を、保護膜非形成部27Bから露出している外部電極19Eに当接させ、検査用プローブ85のマイナス極中心コンタクト86を、保護膜非形成部27Aから露出している外部電極11Dに当接させる。そして、測定者は、プラス極中心コンタクト81及びマイナス極中心コンタクト86から外部電極19E及び外部電極11Dへ電圧を印加する。これにより、セラミック積層体15がX方向(表面15Aと平行な方向)に伸縮するため、測定者は、圧電アクチュエータ2のX方向の変位量をレーザ変位計等を用いて測定できる。
そのため、図7、図8に示す構造の圧電アクチュエータ2でも、測定者が、セラミック積層体15の変位方向Xと直交する直交方向から、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81及び検査用プローブ85のマイナス極中心コンタクト86を外部電極19E及び外部電極11Dに押し当てて当接させることになる。即ち、第1の実施形態と同様に、測定者の押し当てる力が、圧電アクチュエータ2の変位を阻害しない。また、測定者は、検査用プローブ80、85に代えてプラス電極線及びマイナス電極線を外部電極19及び外部電極11に接合しなくとも済む。さらに、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81及び検査用プローブ85のマイナス極中心コンタクト86とL字状固定治具83とで圧電アクチュエータ1を挟み込んで固定し、電圧−変位量特性を測定できる。従って、本実施形態の圧電アクチュエータ2においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
ここで、上記電圧−変位量特性の測定の後、圧電アクチュエータ2は、携帯カメラやデジタルカメラのフレーム等にはんだHを用いて実装される(図10参照)。このとき、外部電極11、19の間は保護膜28で覆われているため、実装時にはんだHの量が多かったり圧電アクチュエータ1とはんだHの相対位置がズレたりした場合でも、はんだHが外部電極11、19の間を接続することがない。
以上より、本実施形態の圧電アクチュエータ2では、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、外部電極11と外部電極19とが短絡するのを防ぐことができる。
次に、第3の実施形態に係る圧電アクチュエータについて、図を参照して説明する。
図11(A)は、第3の実施形態に係る圧電アクチュエータ3の断面図である。図11(B)は、第3の実施形態に係る圧電アクチュエータ3の平面図である。図11(C)は、第3の実施形態に係る圧電アクチュエータ3の裏面図である。本実施形態の圧電アクチュエータ3は、第2の実施形態の圧電アクチュエータ2に対して、保護膜38(第1保護膜)及び保護膜32(第2保護膜)の形状が異なり、他の構成は同じである。したがって、保護膜32、38の形状に関してのみ以下説明する。
セラミック積層体15の裏面15Dには、第2の実施形態の保護膜28と同様に、外部電極19を覆う保護膜38が、セラミック積層体15の裏面15Dにおける外部電極11、19の間を塞ぐよう形成されている。さらに、セラミック積層体15の裏面15Dには、外部電極19の一部19Eを保護膜38側に露出させる保護膜非形成部(即ち開口部)37が形成されている。つまり、保護膜38は、セラミック積層体15の裏面15Dの内、保護膜非形成部37を除く範囲に形成されている。なお、この保護膜38は、外部電極11と外部電極19とが短絡しないよう絶縁性を有する。
セラミック積層体15の表面15Aには、外部電極11を覆う保護膜32と、外部電極11の一部11Aを保護膜32側に露出させる保護膜非形成部(即ち開口部)30と、が形成されている。つまり、保護膜32は、セラミック積層体15の表面15Aの内、保護膜非形成部30を除く範囲に形成されている。なお、この保護膜32は、外部電極11と外部電極19とが短絡しないよう絶縁性を有する。
次に、図11に示す構造の圧電アクチュエータ3の代表特性である電圧−変位量特性は、以下のようにして測定する。
図12は、第3の実施形態に係る圧電アクチュエータ3の電圧−変位量特性測定時の断面図である。圧電アクチュエータ3の電圧−変位量特性を調べる場合、まず、測定者は、保護膜非形成部30から露出している外部電極11Aが、L字状固定治具83に突出して形成されたマイナス電極82に当接するよう、L字状固定治具83に圧電アクチュエータ3の角を固定する。次に、測定者は、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81を、保護膜非形成部37から露出している外部電極19Eに当接させる。そして、測定者は、プラス極中心コンタクト81から外部電極19Eへ電圧を印加する。これにより、セラミック積層体15がX方向(表面15Aと平行な方向)に伸縮するため、測定者は、レーザ変位計等を用いることによって、圧電アクチュエータ3のX方向の変位量を測定できる。
そのため、図11に示す構造の圧電アクチュエータ3でも、測定者が、セラミック積層体15の変位方向Xと直交する直交方向から、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81を外部電極19Eに押し当てて当接させることになる。即ち、第1の実施形態と同様に、測定者の押し当てる力が、圧電アクチュエータ3の変位を阻害しない。また、測定者は、検査用プローブ80に代えてプラス電極線を外部電極19に接合しなくとも済む。さらに、検査用プローブ80のプラス極中心コンタクト81とL字状固定治具83とで圧電アクチュエータ3を挟み込んで固定し、電圧−変位量特性を測定できる。
従って、本実施形態の圧電アクチュエータ3においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記電圧−変位量特性の測定の後、図13に示すように、保護膜非形成部30から露出している外部電極11Aの表面にバンプ31を形成し、保護膜非形成部37から露出している外部電極19Eの表面にバンプ39を形成する。その後、圧電アクチュエータ3は、携帯カメラやデジタルカメラのフレーム等に接着剤Sを用いて実装される。そして、両バンプ31、39に引き回し配線(不図示)を接続する。ここで、圧電アクチュエータ3は、セラミック積層体15の変位方向Xと同じ方向となる両側面15B、15C側からでなく、セラミック積層体15の変位方向Xと直交する両主面15A、15D側から電気的接続を取る構造となっている。そのため、電圧印可時のセラミック積層体15の変位によって断線するリスクを大幅に低減できる。また、インピーダンス特性が主面接続により安定する。さらに、外部電極11、19の間は保護膜38で覆われているため、バンプ39の量が多かったり圧電アクチュエータ3とバンプ39の相対位置がズレたりした場合でも、保護膜38によりバンプ39が外部電極11側に広がるのを制御する上、バンプ39が保護膜38を覆った場合でも、保護膜38により絶縁性が確保される。そのため、バンプ39が外部電極11、19の間を接続することがない。したがって、外部電極11と外部電極19とが短絡するのを防ぐこともできる。
次に、第4の実施形態に係る圧電アクチュエータについて、図を参照して説明する。
図14(A)は、第4の実施形態に係る圧電アクチュエータ4の断面図である。図14(B)は、第4の実施形態に係る圧電アクチュエータ4の裏面図である。図15は、第4の実施形態に係る圧電アクチュエータ4の電圧−変位量特性測定時の断面図である。図16は、第4の実施形態に係る圧電アクチュエータ4の実装時の断面図である。本実施形態の圧電アクチュエータ4は、第2の実施形態の圧電アクチュエータ2に対して、上部電極41を有する点で異なり、他の構成は同じである。したがって、上部電極41に関してのみ以下説明する。
上部電極41は、外部電極11から保護膜12を回り込んで保護膜12の表面に形成されている。上部電極41の材質は、外部電極11と同じ材質である。
そして、図14に示す構造の圧電アクチュエータ4の電圧−変位量特性の測定方法は、図15に示すように、第2の実施形態と同じである。また、図14に示す構造の圧電アクチュエータ4の実装方法も、図16に示すように、第2の実施形態と同じである。
従って、本実施形態の圧電アクチュエータ4では、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上述の実施形態では圧電積層体を用いて説明しているが、実施の際は圧電単層体を用いても構わない。また、上述の実施形態において、セラミック積層体15の表面15Aや裏面15Dには、各実施形態に対応する保護膜と保護膜非形成部とが形成されているが、実施の際は、保護膜の形状をその他の形状(例えば保護膜非形成部17、27A、27B、30、37が円形状となる形状の保護膜など)に形成しても構わない。同様に、電圧―変位量特性の測定方法や実装方法もその他の方法で行っても構わない。
即ち、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1〜4…圧電アクチュエータ
11、19…外部電極
12、18…保護膜
13、14…内部電極層
15…セラミック積層体
16…圧電セラミック層
17…保護膜非形成部
27A、27B…保護膜非形成部
28…保護膜
32、38…保護膜
30、37…保護膜非形成部
31、39…バンプ
41…上部電極
80…検査用プローブ
81…プラス極中心コンタクト
82…マイナス電極
83…字状固定治具
84…土台
85…検査用プローブ
86…マイナス極中心コンタクト
9、9A…圧電アクチュエータ
91…外部電極
92…保護膜
93,94…内部電極層
95…セラミック積層体
96…圧電セラミック層
99…外部電極
H…はんだ
S…接着剤

Claims (5)

  1. 互いに対向する第1、第2主面と互いに対向する第1、第2側面とを有する直方体状に形成された圧電体と、
    前記圧電体の前記第1側面に形成されるとともに、前記第1主面に回り込んで該第1主面に形成された第1外部電極と、
    前記圧電体の前記第2側面に形成されるとともに、前記第1、第2主面に回り込んで該第1、第2主面に形成された第2外部電極と、を備え、
    前記圧電体は、前記第1、第2外部電極の間に電圧が印加されたとき、前記第1主面と平行な方向に伸縮し、
    前記圧電体の前記第1主面には、前記第1外部電極を覆う第1保護膜と、前記第1外部電極の一部を前記第1保護膜側に露出させる保護膜非形成部と、が形成され、
    前記第1保護膜側に露出した前記第1外部電極の一部は、前記第1主面における縁を含まない中央領域に形成された、圧電アクチュエータ。
  2. 前記保護膜非形成部は、前記第1外部電極の一部と前記第2外部電極の一部との両方を前記第1保護膜側に露出させる単一の保護膜非形成部からなる、請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記圧電体の前記第1主面には、前記第1主面における前記第1、第2外部電極の間を塞ぐよう前記第1保護膜が形成されており、
    前記圧電体の前記第1主面には、さらに、前記第2外部電極の一部を前記第1保護膜側に露出させる保護膜非形成部が形成された、請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記圧電体の前記第2主面には、前記第2外部電極を覆う第2保護膜と、前記第2外部電極の一部を前記第2保護膜側に露出させる保護膜非形成部と、が形成された、請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記第1、第2保護膜の材質は樹脂である、請求項1から請求項4のいずれかに記載の圧電アクチュエータ。
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