JP5790171B2 - 消色装置 - Google Patents

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Description

本発明は消色装置に関する。
効率的な資源利用の観点から、今日、使用済み用紙の再利用を図る、いわゆるペーパーリユース技術が利用されている。再利用の方法は、加熱すると無色となるインクにより、用紙上に画像を形成し、用紙の使用後、用紙上のインクを加熱して無色化し、その後、用紙を再利用する方法がある。
特許文献1は、画像を形成する画像形成装置に関して、画像消去処理を行う加熱器と画像形成用の定着器とを備え、所定の温度まで上昇している加熱器または定着器を選択し、記録媒体の加熱処理を早期に開始できるようにする技術を開示している。
特許文献2は、消色装置に関して、記録媒体上の画像を検出するラインスキャナと記録媒体を加熱するサーマルヘッドとを備え、ラインスキャナで画像が形成されている位置を検出し、サーマルヘッドで画像が形成されている位置を加熱することで、加熱に要するエネルギーの消費を抑える技術を開示している。
特許文献3は、記録紙再生装置に関して、記録紙を加熱することにより画像を消去する画像消去部と、記録紙を透過する検出光と、受光センサーとを備え、受光センサーの透過光の受光により、記録紙上の画像が消去されたか否かを判別する技術を開示している。
用紙に画像が形成されると、その用紙は所望の用途に使用される。この場合、使用時に、用紙に汚れが付着することがある。使用済み用紙の再利用については、用紙に付着した汚れも考慮し、再利用可能か否かの判断をする必要がある。
しかしながら、特許文献1乃至3の先行技術文献には、用紙に付着した汚れを考慮した消色方法については言及されていない。
本発明は、上記課題に鑑み、記録媒体上の画像を消色し、消色後の記録媒体の表面を読み取り、読み取りした結果に基づいて、記録媒体を再利用できるかを判断する消色装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題に鑑み、記録媒体の表面に形成された画像を消色する消色装置であって、前記画像が形成された前記記録媒体の表面を読み取る第1の読取手段と、前記記録媒体の表面の前記画像を消色する消色手段と、前記消色手段により消色された前記画像が形成された前記記録媒体の表面を読み取る第2の読取手段と、前記記録媒体を保管する第1の保管手段と、前記記録媒体を保管する第2の保管手段と、前記記録媒体の搬送を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、第1の判断手段と、第2の判断手段とを含み、前記制御手段は、前記第1の読取手段が読み取りした結果に基づいて、前記第1の判断手段の判断により、前記記録媒体を前記消色手段、または、前記第1の保管手段に搬送し、前記第2の読取手段が読み取りした結果に基づいて、前記第2の判断手段の判断により、前記記録媒体を前記第1の保管手段、または、前記第2の保管手段に搬送し、また、前記第1の読取手段が読み取りした結果を表示する表示手段と、前記第1の判断手段に前記表示手段に表示された前記結果に基づく情報が入力される入力手段とを有し、前記第1の判断手段は、前記入力手段により入力された前記情報に基づいて、前記記録媒体を前記消色手段に搬送するか、または、前記第1の保管手段に搬送するかを判断する、ことを特徴とする消色装置を提供する。
本発明によれば、記録媒体上の画像を消色し、消色後の記録媒体の表面を読み取り、読み取りした結果に基づいて、記録媒体を再利用できるかを判断することができる効果がある。
本発明の一実施形態である実施例1の消色装置の一例を示す概略構成図である。 実施例1の消色装置の消色手順を示すフローチャートである。 実施例1の制御手段の記録媒体の搬送を説明する説明図である。 実施例1の加熱方法を説明する説明図である。図(a)は、加熱ローラを説明する説明図である。図(b)は、加熱ベルトを説明する説明図である。 実施例1において、加熱ベルトとして、静電吸着ベルトを用いた一例を説明する説明図である。 本発明の一実施形態である実施例2の消色装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態である実施例3の消色システムの一例を示す概略構成図である。
本発明について、記録媒体の表面に形成された画像を加熱により消色する消色装置の実施例を用いて、本発明を詳細に説明する。
実施例1の消色装置について、説明する。
(消色装置の概略構成)
図1は、本実施例の一実施形態を示す概略構成図である。
図1において、消色装置100は、本実施例では、第1の読取手段21、第2の読取手段22、消色手段30、制御手段40、第1の保管手段51、第2の保管手段52、表示手段60、及び、入力手段70を含む。
消色装置100は、記録媒体の再利用を可能とする装置である。消色装置100は、記録媒体の表面に形成された画像を消色手段30により消色し、消色後の記録媒体を再利用可能な記録媒体を保管する第2の保管手段52に保管する。
第1の読取手段21は、消色手段30が記録媒体の表面の画像を消色する前に、画像が形成された記録媒体の表面を読み取る手段である。
第2の読取手段22は、消色手段30が記録媒体の表面の画像を消色した後に、画像が形成された記録媒体の表面を読み取る手段である。
第1の読取手段21及び第2の読取手段22は、画像を読み取る方法は限定されず、読み取りした画像をデジタル処理し、デジタルデータ(画像データ)として記憶できる方法であれば、いずれの読み取り方法も用いることができる。本実施例では、ラインスキャナで記録媒体を読み取る。
消色手段30は、記録媒体の表面に形成された画像を消色する手段である。消色手段30は、記録媒体上の画像を形成している物質の物性を変化させることにより画像を目視では認識できなくする方法、及び、記録媒体上の画像を形成している物質を記録媒体から除去する方法、並びに、これらの方法の組み合わせによる方法等がある。消色手段30は、本実施例では、加熱により、記録媒体の表面の画像を形成している物質を消色する方法を用いる。
消色手段30は、本実施例では、加熱ベルト31b、及び、加熱ローラ31rを含む。加熱ベルト31b及び加熱ローラ31rは、使用済み記録媒体を加熱する。消色手段30は、加熱ベルト31b及び加熱ローラ31r以外の、記録媒体を加熱する方法であれば、いずれの加熱方法も用いることができる。
本実施例では、記録媒体上の画像を形成する物質(トナー、インク、顔料、染料等)を、加熱することで、物質の色素に関する物性を変化させ、物質が表す画像を目視では確認できなくする。画像を形成する物質としては、周囲の物質の作用によって色素が変化するロイコ染料(酸化還元に伴って可逆的に色調が変化する有機色素)、光の照射エネルギーにより分子の結合を変化させることで色素が変化するフォトクロミック材料、オゾン等の気体や酸等の液体によって化学的に分子の結合を変化させることで色素が変化する材料等を用いることができる。
制御手段40は、消色装置100全体の制御を行う手段である。制御手段40は、本実施例では、第1の判断手段41、及び、第2の判断手段42等を含む。
第1の判断手段41は、第1の読取手段21が読み取りした結果に基づいて、記録媒体を消色手段30に搬送するか、または、第1の保管手段51に搬送するかを判断する。また、第1の判断手段41は、入力手段70の入力情報に基づき、記録媒体を消色手段30に搬送するか、または、第1の保管手段51に搬送するかを判断することもできる。また、第1の判断手段41は、記録媒体の読み取りが不良の場合、第1の読取手段21で再度の読み取りを行うために、第1の読取手段21に戻し搬送することもできる。
第2の判断手段42は、第2の読取手段22が読み取りした結果に基づいて、記録媒体を第1の保管手段51に搬送するか、または、第2の保管手段52に搬送するかを判断する。
第1の保管手段51は、記録媒体を保管する手段である。第1の保管手段51は、本実施例では、再利用不可能な記録媒体を排出する廃棄トレイ51dを用いる。
第2の保管手段52は、記録媒体を保管する手段である。第2の保管手段52は、本実施例では、再利用可能な記録媒体を保管する再利用トレイ51rを用いる。
表示手段60は、読み取りした結果を表示する手段である。液晶ディスプレイ、有機EL、ブラウン管(CRT)、及び、プラズマディスプレイ等がある。表示手段60は、本実施例では、オペレータが使用済み記録媒体の表面を確認するために、第1の読取手段21が読み取りした結果を表示する。
入力手段70は、消色装置100に、外部から情報を入力する手段である。入力する情報としては、記録媒体に関する情報、読取開始及び終了の指示情報、消色開始及び終了の指示情報、並びに、読み取りした記録媒体の処理方法の情報等がある。本実施例では、オペレータが表示手段60により表示する第1の読取手段21が読み取りした結果を確認し、その結果に基づいて、オペレータにより、「消色開始指示」、「再読み取り指示」、または「廃棄指示」等に関する情報が入力される。
記録媒体としては、普通紙、上質紙、OHPシート、合成樹脂フィルム(PET、PVDF、PC等)、金属薄膜等を用いることができる。記録媒体は、記録媒体の表面に形成された画像を消色することで、繰り返し使用されることが可能となる。
(消色装置の記録媒体を消色する動作)
記録媒体の表面の画像を消色する手順について、図2を用いて、詳細に説明する。
図2は、本実施例の消色装置が記録媒体の表面に形成された画像を消色する、手順を説明するフローチャートである。
図2において、ステップS1は、給紙トレイに、オペレータが使用済み記録媒体を収納する動作である。
ステップS2は、第1の読取手段において、記録媒体の表面を読み取る動作である。第1の読取手段は、使用済み記録媒体の画像が形成されている表面を読み取る。読み取りが終了すると、ステップS3にすすむ。
ステップS3は、読み取りが終了した記録媒体を一時保管トレイに保管する動作である。保管後、ステップS4にすすむ。
ステップS4は、制御手段において、第1の読取手段で読み取りした結果を確認する方法を選択する動作である。本実施例の消色装置は、第1の読取手段で読み取りした結果を確認する方法を選択することができる。第1の読取手段で読み取りした結果の確認方法として、「画像処理による解析」、または、「オペレータによる確認」等を利用することができる。「画像処理による解析」の場合は、ステップS5にすすむ。「オペレータが読み取りした結果を確認」する場合は、ステップS12にすすむ。
ステップS5は、制御手段の第1の判断手段において、所定の条件により、第1の読取手段が読み取りした結果を画像データ化して、当該画像データを解析する動作である。所定の条件として、「所定の面積以上に画像が形成されている」若しくは「所定の濃度以上に画像が形成されている」、または「記録媒体が破損等し、記録媒体の定格に対して、所定の閾値以上に変形している」等を用いることができる。
ステップS6は、制御手段の第1の判断手段において、記録媒体の次の処理を選択する動作である。制御手段の第1の判断手段は、ステップS5の解析結果に基づいて、記録媒体の次の処理を選択する。具体的には、本実施例では、「消色手段による消色を開始する処理」、「読み取り不良のための再度読み取りをする処理」、及び、「記録媒体が再利用不可能であり、廃棄トレイに記録媒体を排送する処理」のいずれかを選択する。
次の処理として、「消色手段による消色を開始する処理」の場合は、ステップS7にすすむ。「読み取り不良のための再度読み取りをする処理」の場合は、ステップS2に戻る。「記録媒体が再利用不可能であり、廃棄トレイに記録媒体を排送する処理」の場合は、ステップS11にすすむ。
ステップS7は、消色手段において、記録媒体を加熱することにより、記録媒体の表面に形成された画像を消色する動作である。消色が終了すると、ステップS8にすすむ。消色手段の記録媒体を加熱する動作は後述する。
ステップS8は、第2の読取手段において、消色手段による消色後の記録媒体の表面を読み取る動作である。第2の読取手段は、消色後の記録媒体の表面を読み取り、画像データとして記憶する。読み取りが終了すると、ステップS9にすすむ。
ステップS9は、制御手段の第2の判断手段において、消色後の記録媒体上の汚れを検査する動作である。検査方法として、読取手段により読み取りした結果を画像データ化し、画像データを解析することで、記録媒体上の汚れを検出してもよい。また、光学センサーを用いて、透過光又は反射光の検出により、記録媒体の表面の汚れを検査してもよい。本実施例では、第2の読取手段により読み取りした結果を画像データ化し、その画像データを解析し、記録媒体上の汚れに関するデータを抽出する。
ステップS9において、制御手段の第2の判断手段は、記録媒体上の汚れを検出しない場合または記録媒体の再利用に支障がない程度の汚れを検出した場合は、記録媒体を再利用トレイに搬送する(ステップS10)。制御手段の第2の判断手段は、記録媒体の再利用に支障ある程度の汚れを検出した場合は、記録媒体を廃棄トレイに排送する(ステップS11)。
一方、ステップS12は、ステップS4において、第1の読取手段が読み取りした結果を表示手段により表示する動作である。結果が表示されると、ステップS13にすすむ。
ステップS13は、制御手段の第1の判断手段において、読み取りした記録媒体の次の処理を選択する動作である。の第1の判断手段は、オペレータが入力手段で入力する情報に基づいて、記録媒体の次の処理を選択する。具体的には、本実施例では、「消色手段による消色を開始する処理」、「読み取り不良のための再度読み取りをする処理」、及び、「記録媒体が再利用不可能であり、廃棄トレイに記録媒体を排送する処理」のいずれかを選択する。
「消色手段による消色を開始する処理」の場合は、ステップS7にすすむ。「読取手段の読み取り不良のための再度の読み取りをする処理」の場合は、ステップS2に戻る。「廃棄トレイに記録媒体を排送する処理」の場合は、ステップS11にすすむ。
表示手段及び入力手段は、パソコン上で構成されてもよい。表示手段は、例えば、パソコンのディスプレイを利用してもよい。入力手段は、例えば、パソコンのキーボードを利用してもよい。
パソコンは、消色装置と分離して、設置される構成としてもよい。このことにより、パソコンで読み取り結果の確認ができるため、消色装置の近くで確認をしなくてもよく、ユーザーの利便性が向上する。
以上の手順の内容により、本実施例の消色装置によれば、以下のような効果を得ることができる。すなわち、消色装置は、使用済み記録媒体を加熱することで、記録媒体の表面に形成された画像を消色し、消色後に記録媒体の表面を読み取り、読み取りした結果に基づいて、記録媒体上に汚れが付着しているか否かを判断し、記録媒体が再利用可能か否かの判断することができる効果がある。
(制御手段の記録媒体を搬送する動作)
制御手段が、記録媒体を搬送する動作について、図3を用いて、詳細に説明する。
図3は、本実施例において、制御手段が記録媒体11を搬送する動作を説明する説明図である。
図3において、消色装置は、本実施例では、加熱ローラ31rを有する。第1の読取手段は、本実施例では、加熱ローラ31rの位置に対して、記録媒体11を搬送する搬送方向x(以下、搬送方向という。)の上流側に、上流ラインスキャナ21sを有する。第1の判断手段は、本実施例では、加熱ローラ31rの位置に対して、搬送方向xの上流側に、上流搬送路切り替え手段21rを有する。第2の読取手段は、本実施例では、加熱ローラ31rの位置に対して、搬送方向xの下流側に、下流ラインスキャナ22sを有する。第2の判断手段は、本実施例では、加熱ローラ31rの位置に対して、搬送方向xの下流側に、下流搬送路切り替え手段22rを有する。
まず、給紙トレイから搬送された使用済みの記録媒体11は、上流ラインスキャナ21sにより、記録媒体11の表面を読み取られる(図2のステップ2)。その後、記録媒体11は、上流搬送路切り替え手段21rにより、一時的な待避場所である一時保管トレイ25に搬送され、待避される。このとき、第1の読取手段で読み取りした結果を確認する方法として、「画像処理による解析」が選択されている場合は、図示しない制御手段の第1の判断手段において、所定の条件により、上流ラインスキャナ21sが読み取りした結果を画像データ化し、画像データを解析する(図2のステップS5)。
当該画像データの解析の結果、第1の判断手段において、記録媒体の次の処理として「消色手段による消色を開始する処理」が選択された場合は、加熱ローラ31rに記録媒体11を搬送する(図2のステップS7)。「読取手段の読み取り不良のための再度の読み取り処理」の場合は、上流ラインスキャナ21sに記録媒体11を戻し搬送する(図2のステップS2)。「記録媒体が再利用不可能であり、廃棄トレイに記録媒体を排送する処理」の場合は、廃棄トレイ80に記録媒体11を搬送する(図2のステップS11)。
次に、「消色手段による消色を開始する処理」の場合、記録媒体11は、加熱ローラ31rで加熱され、記録媒体の表面の画像が消色される(図2のステップS7)。
その後、記録媒体11は、下流ラインスキャナ22により、消色後の記録媒体11の表面を読み取られる(図2のステップS8)。このとき、図示しない制御手段の第2の判断手段は、読み取りした結果から、記録媒体上の汚れを検査する。第2の判断手段は、記録媒体11上に汚れを検出しない場合または記録媒体の再利用に支障がない程度の汚れを検出した場合は、記録媒体を再利用トレイ81に搬送する(図2のステップS10)。第2の判断手段は、記録媒体11上に汚れを検出した場合は、下流搬送路切り替え手段22rにより、記録媒体11を廃棄トレイ80に排送する(図2のステップS11)。
以上より、本実施例において、記録媒体11は、上流ラインスキャナ21sにより記録媒体11の表面を読み取られた後、一時保管トレイ25に待避される。そのため、オペレータは、連続して記録媒体11を読み取り、読み取りした結果を一括して確認することができる。
また、本実施例において、使用済み記録媒体の両側の表面に画像が形成されている場合では、上流搬送路切り替え手段21rに記録媒体の表面を反転させる機構(図示しない)を付加することで、一つのラインスキャナで記録媒体の両側の表面を読み取ることが可能である。または、記録媒体の両側の表面に対向するようにそれぞれラインスキャナを配設し、記録媒体の両側の表面を、一度の送り動作で読み取ることが可能である。この場合、上記の反転させる機構を付加する方法と比較して、記録媒体の表面の画像を読み取る時間を短縮することができ、ユーザーの利便性が向上する。
(消色手段の記録媒体を加熱する動作)
消色手段が、記録媒体を加熱する動作を、図4及び図5を用いて、詳細に説明する。
図4は、本実施例の加熱の方法を説明する説明図である。
図4(a)は、加熱の方法として、加熱ローラ31rにより、記録媒体11を加熱する一例である。図4(b)は、加熱の方法として、加熱ベルト31bにより、記録媒体を加熱する一例である。
図4(a)において、記録媒体11は、制御手段(図示しない)によって、搬送路35上を搬送方向xに搬送される。記録媒体11は、加熱ローラ31rに挟持され、加熱ローラ31rに当接することで伝熱により加熱され、加熱ローラ31rの回転により摩擦力により更に下流方向に搬送される。
加熱ローラ31rは、アルミニウム合金、銅合金、及び、ステンレス鋼等の芯金を用いることができる。アルミニウム合金は、熱伝導率が高いため、加熱ローラ31rの温度分布が一様になり易く、加熱ローラ31rの表面温度の不均一性を防止することができる。
加熱ローラ31rは、芯金を中空円筒体とすることにより、低熱容量化できる。この場合、所定の温度まで昇温する時間を短縮することができる。
加熱ローラ31rは、芯金の中空部に図示しないハロゲンランプ等の加熱源が配設され、加熱源の輻射熱によって、加熱される。
制御手段は、加熱ローラ31rの温度を測定してもよい。制御手段は、測定温度に対応して、加熱ローラ31rが所定の温度となるように、ハロゲンランプのオンオフ制御をしてもよい。
図4(b)において、加熱ベルト31bは、加熱ローラ31rによって加熱される無端状のベルトである。加熱ローラ31r及びベルトローラ36aと、加熱ローラ31r等に対向して配設される加圧ローラ36bとの間隙に、記録媒体は搬送される。このとき、加熱ベルト31bに当接された記録媒体は、加熱ベルト31bからの伝熱により、加熱される。この結果、記録媒体の表面の画像は、加熱により、消色する。
加熱ベルト31bは、単層の弾性層、離型層を有する2層構造若しくは3層構造、または、弾性層、離型層、及び、中間層を有する構造等のベルト部材を用いることができる。本実施例では、加熱ベルト31bは、耐熱性の高いPI(ポリイミド)を基体とし、シリコンゴム(ゴム硬度は25°程度)を弾性層とし、フッ素系樹脂を離型層とする3層構造のベルトを用いる。
加熱ベルト31bの張力は、0.1N〜0.3N(1kgf〜3kgf)としてもよい。
加熱ベルト(図4(b))による記録媒体の加熱方法は、加熱ローラによる記録媒体の加熱方法(図4(a))より、記録媒体と加熱部(加熱ベルト又は加熱ローラ)とが当接する面積が大きいため、記録媒体の加熱時間の短縮、及び、加熱温度の低温化を可能とする。そのため、加熱ベルトによる記録媒体の加熱の方法は、記録媒体の消色時間を短縮でき、記録媒体の搬送を早くすることができ、ユーザーの利便性を向上する。
加熱ローラ31rまたは加熱ベルト31bは、記録媒体を加熱し、記録媒体上の物質が肉眼で判別不可能な程度まで色素の濃度を低下させる。紙媒体の記録媒体の場合、肉眼で判別不可能な濃度は、例えば、紙の画像濃度に対して、0.05を加算した程度の濃度である。
図5は、加熱ベルト31bに静電吸着ベルトを用いる一例を示す図である。
図5において、静電吸着ベルト37は、静電気力により、記録媒体11を吸着しながら搬送する手段である。静電吸着ベルト37は、無端ループ状であり、搬送ローラ37rとテンションローラ37tとに巻架され、加熱ローラ31rと内接する。搬送ローラ又はテンションローラが、加熱機能を備える構成とし、加熱ローラを除く装置として、装置の構成を簡略化してもよい。
帯電ローラ37cは、静電吸着ベルト37を帯電させるローラである。除電ブラシ37eは、静電吸着ベルト37を除電するブラシである。クリーニングブレード37bは、静電吸着ベルト37を清掃するブレードである。
ブラケット38は、帯電ローラ37c、除電ブラシ37e、及び、クリーニングブレード37bを支持する。また、ブラケット38は、クリーニングブレード37bにより静電吸着ベルト37上から除去した紙粉、インク、及び、汚れ等を回収する。
静電吸着ベルト37は、静電吸着ベルト37上に静電気力で記録媒体11を吸着し、搬送方向xに記録媒体11を搬送する。静電吸着ベルト37の静電気力の吸着力により、記録媒体が折れていたり、あるいは、記録媒体にしわがある場合でも、記録媒体のジャム(消色装置内部に記録媒体が詰まること)を防止することができる。このため、ユーザーの利便性を向上する。
排紙ローラ37d及び拍車37sは、テンションローラ37tの搬送方向に対して下流側に、配設される。排紙ローラ37dに備えられた分離爪37nは、静電吸着ベルト37から、記録媒体11を離間する。その後、記録媒体11は、排紙ローラ37dと拍車37sとにより、搬送方向に搬送される。
第2の実施例である制御手段に画像処理手段を含む消色装置について説明する。基本的な構成は、実施例1と同様のため、説明を省略する。
図6は、本実施例の一実施形態を示す概略構成図である。
図6において、本実施例の消色装置200は、制御手段40に画像処理手段41を備える。
画像処理手段41は、消色手段30により消色する前後に読み取りした記録媒体の画像を比較する手段である。
具体的には、消色手段30により消色する前に第1の読取手段21が読み取りした結果(図2のステップS2)と消色手段30により消色した後に第2の読取手段22が読み取りした画像(図2のステップS8)とを比較する。画像処理手段41は、一の記録媒体の表面を第2の読取手段により読み取りした結果を画像データ化し、その画像データを解析し、一の記録媒体上の汚れに関するデータを抽出する。その後、一の記録媒体の表面を第1の読取手段により読み取りした画像データから(図2のステップS2)、汚れに関するデータを除いて、第1の読取手段により読み取りした画像データを記憶する。
以上より、使用済みの記録媒体において、記録媒体上に汚れが付着していた場合、画像処理手段41による画像処理により、記録媒体上の汚れを除去した画像を生成し、その画像を画像データとして記憶することができる。
第3の実施例である画像形成装置を含む消色システム310について説明する。基本的な構成は、実施例1及び2と同様のため、説明を省略する。
図7は、本実施例の一実施形態を示す概略構成図である。
図7において、本実施例の消色システム310は、消色装置300と画像形成装置320等を含む。
消色システム310は、消色装置310と消色装置310に並設された画像形成装置320とを、接続手段90により、電気的及び機械的に接続する。
画像形成装置310は、画像形成方法が限定されるものでなく、インクジェット方式、電子写真方式、昇華方式、孔版印刷、及びオフセット印刷等の複写機、プリンタ、並びにファクシミリ等の画像形成装置を用いることができる。なお、筆記具等により手書きで画像を記録媒体上に形成及び追記した記録媒体でも、消色装置100で消色することが可能である。
接続手段90は、接続方法が限定されるものでなく、消色装置300と画像形成装置320とで相互にデータの入出力を可能とし、消色後の記録媒体を消色装置300から画像形成装置320に搬送できる手段であれば、いずれの手段も用いることができる。
消色装置300は単体での使用、及び、消色装置300と画像形成装置320とを組み合わせての使用としてもよい。また、複数の画像形成装置と消色装置とを接続手段90で接続する構成としてもよい。このことにより、コスト削減及び省スペースとなる効果がある。
消色装置300は、画像形成装置320の構成を利用する消色システム310としてもよい。具体的には、消色装置300は、画像形成装置320の電源装置321から電力を供給することができる構成としてもよい。このことにより、電源を一つにできる効果がある。消色装置300の第1の読取手段及び第2の読取手段は、画像形成装置320の読取手段322を利用できる構成としてもよい。このことにより、消色装置300の構成を簡略化できる効果がある。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
21 : 第1の読取手段
22 : 第2の読取手段
30 : 消色手段
31b: 加熱ベルト
31r: 加熱ローラ
40 : 制御手段
41 : 第1の判断手段
42 : 第2の判断手段
43 : 画像処理手段
51 : 第1の保管手段
52 : 第2の保管手段
60 : 表示手段
70 : 入力手段
100、200、300: 消色装置
310 : 消色装置システム
320 : 画像形成装置
特開2010−139856号公報 特開2010−266864号公報 特開2010−94958号公報

Claims (7)

  1. 記録媒体の表面に形成された画像を消色する消色装置であって、
    前記画像が形成された前記記録媒体の表面を読み取る第1の読取手段と、
    前記記録媒体の表面の前記画像を消色する消色手段と、
    前記消色手段により消色された前記画像が形成された前記記録媒体の表面を読み取る第2の読取手段と、
    前記記録媒体を保管する第1の保管手段と、
    前記記録媒体を保管する第2の保管手段と、
    前記記録媒体の搬送を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、第1の判断手段と、第2の判断手段とを含み、
    前記制御手段は、前記第1の読取手段が読み取りした結果に基づいて、前記第1の判断手段の判断により、前記記録媒体を前記消色手段、または、前記第1の保管手段に搬送し、
    前記第2の読取手段が読み取りした結果に基づいて、前記第2の判断手段の判断により、前記記録媒体を前記第1の保管手段、または、前記第2の保管手段に搬送し、
    また、前記第1の読取手段が読み取りした結果を表示する表示手段と、
    前記第1の判断手段に前記表示手段に表示された前記結果に基づく情報が入力される入力手段とを有し、
    前記第1の判断手段は、前記入力手段により入力された前記情報に基づいて、前記記録媒体を前記消色手段に搬送するか、または、前記第1の保管手段に搬送するかを判断する、
    ことを特徴とする消色装置。
  2. 前記表示手段と前記入力手段とはパソコン上で構成され、
    前記パソコンは、前記消色装置と分離して、設置されていることを特徴とする請求項に記載の消色装置。
  3. 前記第1の読取手段は、前記記録媒体の一方の表面に対向する位置と他方の表面に対向する位置とに配置され、
    前記第2の読取手段は、前記記録媒体の一方の表面に対向する位置と他方の表面に対向する位置とに配置され、
    前記第1の読取手段及び前記第2の読取手段は、前記記録媒体の前記一方の表面と前記他方の表面とを同時に読み取ることを特徴とする請求項1又は2に記載の消色装置。
  4. 前記消色手段は、加熱ローラ及び加熱ベルトにより、前記記録媒体を加熱することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の消色装置。
  5. 前記加熱ベルトは、電荷が負荷され、前記電荷による静電気力を有し、
    前記加熱ベルトは、前記記録媒体を前記静電気力で吸着することを特徴とする請求項に記載の消色装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の消色装置と画像形成装置とを含み、
    前記消色装置は、前記画像形成装置から電力を供給することを特徴とする消色システム。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の消色装置と画像形成装置とを含み、
    前記消色装置の前記第1の読取手段と前記第2の読取手段とは、前記画像形成装置に設けられていることを特徴とする消色システム。
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