JPH0863058A - 光学的消色装置 - Google Patents

光学的消色装置

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JPH0863058A
JPH0863058A JP6199653A JP19965394A JPH0863058A JP H0863058 A JPH0863058 A JP H0863058A JP 6199653 A JP6199653 A JP 6199653A JP 19965394 A JP19965394 A JP 19965394A JP H0863058 A JPH0863058 A JP H0863058A
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light
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Application number
JP6199653A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Okazaki
智宏 岡崎
Masayuki Kubota
正幸 窪田
Chiaki Sekioka
千秋 関岡
Hirobumi Haga
博文 芳賀
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Fujitsu Isotec Ltd
Original Assignee
Fujitsu Isotec Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学的に消色可能な色素を含む記録剤で記録
された記録媒体S上の記録剤を消色する装置において、
簡単な機構でもって短時間に且つ安全に消色することを
可能にすることを目的とする。 【構成】 記録媒体を搬送経路に沿って搬送する手段
と、搬送経路の上下に設けた光源1a、1bとから成
り、搬送中の記録媒体の上下両面より波長600〜90
0nmの近赤外線を照射し且つ温風を吹き付けるように
構成した光学的消色装置が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的に消色可能な色素
を含む記録剤、例えば水性インク、油性インク、トナー
等でもって記録された記録媒体上の記録剤を消色する光
学的消色装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のプリンタ、複写機等で使用
される記録剤の色素として、近赤外線消色型色素が注目
されている。このような色素を含む記録剤で記録された
記録紙等の記録媒体は繰返し再利用が可能であり、森林
資源の保護に寄与し得るからである。近赤外線消色型色
素は例えば特開平4-362935号公報に開示されているよう
に近赤外線吸収性陽イオン染料−ホウ素陰イオン錯体か
らなる化合物であり、この化合物は近赤外線(波長700
nm以上) を照射することによって分解されて透明な物質
となるが、可視光線の下では安定した化合物である。し
たがって、近赤外線消色型色素を種々のプリンタ等で使
用される記録剤例えば種々のインク、トナーの色素とし
て利用することが可能であり、一方記録紙上の記録剤は
近赤外線照射によって分解消色され得るので、この記録
紙の再利用が可能となる。
【0003】記録紙の再利用の効率化を図るためには、
近赤外線消色型色素の分解処理を速やかに行うことが必
要である。近赤外線消色型色素の分解は適当な触媒例え
ばテトラブチルアンモニウムブチルトリフェニルボレー
トの存在下で促進される。上述の特開平4-362935号公報
では、近赤外線消色型色素と触媒(増感剤)とからなる
記録剤としてインクあるいはトナーが提案されており、
このような記録剤に含まれた近赤外線消色型色素は近赤
外線照射時にかかる触媒の存在にって速やかに分解する
ので、記録剤の消色処理の迅速化すなわち記録紙の再利
用の効率化が図れることになる。
【0004】また、特開平6-175537号公報によれば、光
学的に消去可能なトナーを効率良く消去することがで
き、1枚当りの消色時間が短く、しかも軽量コンパクト
な消色装置として、給紙カセットと、給紙ローラと、案
内部材と、光源と、光源から放射された光を集光する凹
面鏡と、排紙トレイと、筐体などで構成した消色装置が
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、記録媒体上の記録剤を光学的に消色する場合に
おいて、簡単な機構でもって短時間にかつ安全に消色す
ることを可能にする光学的消色装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、光学
的に消色可能な色素を含む記録剤で記録された記録媒体
上の記録剤を消色する装置において、該記録媒体を搬送
経路に沿って搬送する手段と、該搬送経路の上下に設け
た光源とから成り、搬送中の該記録媒体の上下両面より
所定波長範囲の光を照射するように構成すると共に、前
記搬送経路の上側に設けた光源と下側に設けた光源と
は、記録媒体の搬送方向に関し位置が互いにずれている
ことを特徴とする光学的消色装置が提供される。
【0007】請求項2によれば、前記搬送経路の上下に
設けられた光源の少なくとも一方は、所定間隔で並列に
配置された複数の細長形状のハロゲンランプ又はメタル
ハライドランプからなることを特徴とする請求項1に記
載の光学的消色装置が提供される。請求項3によれば、
前記複数のランプは記録媒体の搬送方向に対して直角な
方向に配置されていることを特徴とする請求項2に記載
の光学的消色装置が提供される。
【0008】請求項4によれば、前記複数のランプは記
録媒体の搬送方向に対して平行な方向に配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載の光学的消色装置が提
供される。請求項5によれば、前記光源は記録媒体への
焦光を防止するように光を記録媒体の側へ導く仕切り板
で囲われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の光学的消色装置が提供される。
【0009】請求項6によれば、前記仕切り板の材質
は、アルミニウム、ステンレス、銅、鉄等の金属、又は
耐熱性プラスチック又はセラミック、その他の耐熱性の
材料であることを特徴とする請求項5に記載の光学的消
色装置が提供される。請求項7によれば、光源を囲って
いる前記仕切り板の内面は、粗面加工が施されているこ
とを特徴とする請求項5に記載の光学的消色装置が提供
される。
【0010】請求項8によれば、光学的に消色可能な色
素を含む記録剤で記録された記録媒体上の記録剤を消色
する装置において、該記録媒体を搬送する手段と、搬送
中の該記録媒体の少なくとも一方の面に所定波長範囲の
光を照射する光源と、前記少なくとも一方の面に光の照
射と同時に温風を適用する手段とを具備することを特徴
とする光学的消色装置が提供される。
【0011】請求項9によれば、前記温風適用手段は、
吸入ファンと、熱源を兼ねる前記光源と、前記吸入ファ
ンからの空気流を前記光源に当てた後、前記記録媒体に
適用するべく案内する空気流案内手段とから成ることを
特徴とする請求項8に記載の光学的消色装置が提供され
る。請求項10によれば、前記光源は、細長形状のハロ
ゲンランプ又はメタルハライドランプからなることを特
徴とする請求項8又は9に記載の光学的消色装置が提供
される。
【0012】請求項11によれば、前記光源は、記録媒
体への焦光を防止するように光及び熱を記録媒体側へ導
く仕切り板で囲われており、該仕切り板は前記空気流案
内手段の一部を構成することを特徴とする請求項9又は
10に記載の光学的消色装置が提供される。請求項12
によれば、前記空気流案内手段は、前記吸入ファンから
の空気流を前記ランプまで導くダクト部と、前記仕切り
板とを含み、前記ダクトと該仕切り板との間には、空気
流前記光源に当てる直前で空気流を絞る開口部を具備す
ることを特徴とする請求項11に記載の光学的消色装置
が提供される。
【0013】請求項13によれば、前記仕切り板の材質
として、アルミニウム、ステンレス、銅、鉄等の金属、
又は耐熱性プラスチックであることを特徴とする請求項
11に記載の光学的消色装置が提供される。請求項14
によれば、前記仕切り板の光源側の内面は、粗面加工が
施されていることを特徴とする請求項11に記載の光学
的消色装置が提供される。
【0014】請求項15によれば、記録媒体に適用され
る温風の温度を検出する温度センサが設けられ、該温度
センサにより検出される温風の温度上昇に応じて、記録
媒体の搬送速度を上昇させる搬送速度可変手段を具備す
ることを特徴とする請求項8に記載の光学的消色装置が
提供される。請求項16によれば、前記仕切り板の記録
媒体側の開口部は網で覆われていることを特徴とする請
求項11に記載の光学的消色装置が提供される。
【0015】請求項17によれば、記録媒体の搬送手段
は、搬送方向に沿って平行に延びるように配置された複
数本の線状体からなることを特徴とする請求項8に記載
の光学的消色装置が提供される。請求項18によれば、
光学的に消色可能な色素を含む記録剤で記録された記録
媒体上の記録剤を消色する装置において、装置ハウジン
グと、該ハウジング内部で記録媒体を搬送する手段と、
搬送中の該記録媒体の少なくとも一方の面に所定波長範
囲の光を照射する光源と、前記少なくとも一方の面に光
の照射と同時に温風を強制的に適用する手段と、前記ハ
ウジング内部から外部へ強制的に排気する手段とを具備
することを特徴とする光学的消色装置が提供される。
【0016】請求項19によれば、記録媒体の搬送状態
を検出するセンサを具備することを特徴とする請求項1
8に記載の光学的消色装置が提供される。請求項20に
よれば、前記搬送状態検出センサにより、記録媒体が停
止していることを検出した時は、少なくとも前記光源及
び前記温風適用手段を停止し、前記強制排気手段のみ作
動させるように制御する制御手段を具備することを特徴
とする請求項19に記載の光学的消色装置が提供され
る。
【0017】請求項21によれば、前記搬送状態検出セ
ンサにより、記録媒体が停止していることを検出した時
は、前記強制排気手段をパワーアップするように制御す
る手段を具備することを特徴とする請求項19又は20
に記載の光学的消色装置が提供される。請求項22によ
れば、光学的に消色可能な色素を含む記録剤で記録され
た記録媒体上の記録剤を消色する装置において、該記録
媒体を搬送する手段と、搬送中の該記録媒体の少なくと
も一方の面に所定波長範囲の光を照射する光源とを具備
し、該光源はフラッシュランプからなり、該フラッシュ
ランプへの入力エネルギを50〜2000ジュールとし
たことを特徴とする光学的消色装置が提供される。
【0018】請求項23によれば、前記フラッシュラン
プの発光回数を5秒に1回から10回/秒の範囲とした
ことを特徴とする請求項22に記載の光学的消色装置が
提供される。請求項24によれば、前記フラッシュラン
プへの印加電圧を400V〜2000Vとしたことを特
徴とする請求項22又は23に記載の光学的消色装置が
提供される。
【0019】請求項25によれば、記録媒体上に一旦記
録された記録剤を物理的又は化学的に除去、剥離又は他
の処理をして消色する装置において、記録媒体の前記記
録材を消色する手段と、消色前又は消色後に記録媒体の
物理的又は化学的性質を変化させるべく該記録媒体を処
理する記録媒体の処理手段とを具備することを特徴とす
る消色装置が提供される。
【0020】請求項26によれば、記録媒体の前処理手
段として、積み重ねられた多数の記録媒体を前後又は左
右に振動させて該記録媒体の一端を揃える手段を具備す
ることを特徴とする請求項25に記載の消色装置が提供
される。請求項27によれば、記録媒体の前処理手段又
は後処理手段として、記録媒体のサイズを検出する手段
と、検出されたサイズにより記録媒体を仕分けする手段
とを具備することを特徴とする請求項25に記載の消色
装置が提供される。
【0021】請求項28によれば、記録媒体の前処理手
段として、該記録媒体をブレード又はホットプレートに
通過させ、記録媒体の折れ、しわ等を矯正する手段を具
備する請求項25に記載の消色装置が提供される。請求
項29によれば、記録媒体の前処理手段として、該記録
媒体の汚れ有無、或いは当該消色装置にて消色される記
録剤と異なる他種類の記録剤の有無、等を光学的に検出
する手段と、該光学的検出手段にて検出された、汚れ或
いは他種類の記録剤のある記録媒体を別経路へ搬送する
手段とを具備することを特徴とする請求項25に記載の
消色装置が提供される。
【0022】請求項30によれば、記録媒体の前処理手
段として、該記録媒体をスチーム雰囲気又は保湿ローラ
を通過させて、加湿する手段を具備することを特徴とす
る請求項25に記載の消色装置が提供される。請求項3
1によれば、記録媒体の後処理手段として、搬送手段か
ら排出される記録媒体を、適当枚数ずつ分割してストッ
クし、消色時の熱、圧力等により記録媒体に生じたスト
レス或いは水分含有量のバラツキ等を回復させるストッ
ク手段を具備することを特徴とする請求項25に記載の
消色装置が提供される。
【0023】請求項32によれば、前記ストック手段
は、内部の記録媒体を取り出すためのゲートを有し、該
ゲートはストック後一定時間経過するまでの間、ロック
されていることを特徴とする請求項31に記載の消色装
置が提供される。請求項33によれば、前記ストック手
段は、記録媒体のストック後の経過時間を表示する表示
手段が設けられていることを特徴とする請求項31又は
32に記載の消色装置が提供される。
【0024】
【作用】請求項1によれば、搬送中の該記録媒体の上下
両面より所定波長範囲の光(波長600〜900nmの
近赤外線)を照射するようしたので、記録媒体の両面が
記録剤によって記録されている場合においても、また記
録媒体の片面のみ記録されている場合は記録媒体を表裏
どちらの向きに搬送しても、効率良く短時間に消色を実
現でき、また搬送経路に対し上側の光源と下側の光源が
記録媒体の搬送方向に関し位置が互いにずれているの
で、記録媒体に加わる光源からの熱を集中させず万遍な
く均一に記録媒体に分布させることができ、局部的な過
熱や焦げを防止し、安全な消色を行うことができる。
【0025】請求項2又は3によれば、光源は、所定間
隔で並列に配置された複数の細長形状のハロゲンランプ
又はメタルハライドランプからなるので、記録媒体の比
較的広い領域にわたって、均一かつ短時間に記録媒体に
熱を加え、効率的な消色を行うことができる。請求項4
によれば、複数のランプは記録媒体の搬送方向に対して
平行な方向に配置されているので、記録媒体の送り方向
に対してランプの光軸を長くとれる。したがって、ラン
プから記録媒体に対する局部的なエネルギの過多や焦げ
つきを防止することができる。
【0026】請求項5又は6によれば、光源は反射板で
はなく仕切り板で囲われているので、記録媒体への焦光
が防止され、記録媒体に対する局部的なエネルギの過多
や焦げつきを防止することができる。請求項7によれ
ば、前記仕切り板の光源側の内面は、粗面加工が施され
ているので、凹面鏡のように光源からの光が焦光するこ
となく、仕切り板の面で散乱し、記録媒体の比較的広い
領域にわたって、均一に記録媒体に光を照射しかつ温度
上昇を図ることができる。
【0027】請求項8によれば、搬送中の記録媒体に光
の照射が行われると同時に温風が適用されるので、記録
媒体の温度上昇が促進されかつ熱の集中が防止され、効
率の良い消色が行われる。請求項9又は10によれば、
光源を熱源としても利用できるので、別個の加熱手段を
必要とせず、コンパクトな光学的消色装置を実現でき
る。
【0028】請求項11によれば、光源が、仕切り板で
囲われているのて、記録媒体への焦光が防止され、記録
媒体に対する局部的なエネルギの過多や焦げつきを防止
することができる。請求項12によれば、ダクトを通過
する空気流が光源に当たる直前で開口部により絞られる
ので、空気流の殆どが光源に当るか又はその近傍を通過
することとなり、空気流は迅速に所望の温度に上昇され
る。
【0029】請求項13によれば、耐熱性のある適当な
材料で仕切り板を製造することができる。請求項14に
よれば、前記仕切り板の内面が粗面加工が施されている
ので、凹面鏡のように光源からの光が焦光することな
く、仕切り板の面で散乱し、記録媒体の比較的広い領域
にわたって、均一に記録媒体を温度上昇を図ることがで
きる。
【0030】請求項15によれば、記録媒体に適用され
る温風の温度上昇に応じて記録媒体の搬送速度を上昇さ
せるようにしたので、記録媒体は温風の温度に関係なく
常時均一に加温される。請求項16によれば、仕切り板
の記録媒体側の開口部が網で覆われているので、光源に
対し異物等が浸入するのが防止される。
【0031】請求項17によれば、搬送手段は、搬送方
向に沿って平行に延びるように配置された複数本の線状
体からなるので、記録媒体に対する光の照射又は温風の
適用が阻害されることはない。請求項18によれば、記
録媒体に対して光の照射と同時に温風を強制的に適用
し、且つ強制的に排気する手段を設けたので、ハウジン
グ内部にこもる熱により記録媒体の温度が異常に高くな
ることが防止される。
【0032】請求項19、20又は21によれば、記録
媒体の搬送状態を検出し、記録媒体が停止した時は、光
源及び前記温風適用手段を停止し、強制排気手段のみ作
動させ、或いは強制排気手段をパワーアップするので、
記録媒体が局部的に加熱され或いは焦光されて、焦げ等
が発生するのが防止され、フェールセーフの機能が果た
され、安全性が確保される。
【0033】請求項22〜24によれば、フラッシュラ
ンプにより、消色作用を実現することができる。なお、
フラッシュランプへの入力エネルギが50ジュール以下
では、フラッシュランプが所要程度発光するのが困難で
あり、また2000ジュール以上では、発光寿命ないし
発光回数が10回程度と短くなり、実際上使用困難とな
る。また、フラッシュランプの発光回数が7回/秒以下
の場合は、フラッシュランプを空冷で冷却することでよ
いが、8回/秒〜20回/秒の場合はフラッシュランプ
を水冷、例えば水の循環により冷却することが必要とな
る。21回/秒以上とすると、すぐにランプが切れ、事
実上使用困難である。また、フラッシュランプへの印加
電圧は400V以下では発光せず、2000Vではラン
プが切れ、事実上使用できなくなる。
【0034】請求項25によれば、消色前又は消色後に
記録媒体を処理することにより、記録媒体に対するスト
レス等が緩和され、スムーズな搬送、消色処理、後工程
における処理等を行うことができる。請求項26によれ
ば、消色装置に供給される前に多数枚の記録媒体が予め
揃えられるので、記録媒体の消色装置への搬送を安定的
に行うことができる。
【0035】請求項27によれば、記録媒体のサイズに
より予め仕分けされているので、消色装置においては同
一サイズの記録媒体を連続して迅速に消色処理すること
ができる。請求項28によれば、消色装置に供給される
前に記録媒体の折れ、しわ等が予め矯正されているの
で、記録媒体の消色装置への搬送並びに消色作用を安定
的に行うことができる。
【0036】請求項29によれば、消色装置に供給され
る前に、予め、記録媒体の汚れ無いもの、当該消色装置
にて消色される記録剤以外の記録剤のないものに識別さ
れているので、記録媒体の消色装置への搬送並びに消色
作用を安定的に行うことができる。請求項30によれ
ば、記録媒体は予め加湿処理が施されているので、記録
媒体の消色装置への搬送並びに消色作用を安定的に行う
ことができる。
【0037】請求項31〜33によれば、記録媒体の消
色作用が行われた後、記録媒体は適当枚数ずつ分割して
ストックされるので、熱、圧力等により記録媒体に生じ
たストレス或いは水分含有量のバラツキ等が比較的短時
間で回復され、記録媒体を次の用途、複写等のために安
定して使用することができる。
【0038】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
詳細に説明する。図1は本発明に係る光学的消色装置の
概略断面図であり、図2は図1に示した光学的消色装置
の記録媒体の搬送経路に沿った概略平面図である。図1
及び図2において、ホッパー5には、すでに記録済で且
つ消去可能な複写紙等の記録媒体Sが複数枚積み重ねら
れている。これらの記録媒体Sには、光学的に消色可能
な色素を含む記録剤、例えば、水性インク、油性イン
ク、トナー等でもって文字、図形等が予め記録されてい
る。記録媒体Sは、このホッパー5から周知の手段によ
って1枚づつ取り出され、所定の搬送経路Pに沿って搬
送される。給紙センサ6は、この消色装置に供給される
記録媒体Sの先端を光学的に検出する。
【0039】給紙センサ6によって先端が検出された記
録媒体Sは給紙ローラ7により、所定の搬送経路Pにし
たがって消色部内へ給紙される。消色部においては、記
録媒体Sは上下の線状搬送ガイド8、9によって案内さ
れる。即ち、上下各線状搬送ガイド8、9は、搬送方向
に沿って所定の水平間隔で平行に延びるように配置され
た複数の線状体から成り、ガイドの前端及び後端は記録
媒体の受入れ又は排出を円滑にするためにそれぞれ上下
に向けられている。上下線状搬送ガイド8、9の上下間
隔は、記録媒体Sの進行方向の沿った案内を円滑にする
ためにガイドの上流側では間隔がやや大きく、下流側へ
いくにしたがって間隔がやや小さくなっている。線状体
の材質は針金等の金属でもよく、また耐熱性のプラスチ
ックからなるものであっても良い。線状体は、後述のよ
うにそれらの間から吹きつけられる温風が記録媒体Sに
充分当たりかつ記録媒体Sを略水平の状態に十分支持で
きる程度にそれらの間隔、本数、径等を選択する。
【0040】上下各線状搬送ガイド8、9の上側及び下
側にはそれぞれ光源としてのハロゲンランプ1a、1b
が設けられている。図1及び図2の実施例では、消色さ
れるべき記録媒体Sの幅方向の寸法に略対応する長さを
有する各1本の細長形状のハロゲンランプ1a、1b
が、記録媒体Sの進行方向に関して直角に延びるように
配置され、上下のランプが互いに位置をずらせて配置さ
れている。(ランプの軸心間の水平距離で5mm〜10
0mmずらせる。)これらのハロゲンランプ1a、1b
は各50〜500Wのものが適当である。また、各ハロ
ゲンランプ1a、1bにより照射される光線は、波長6
00〜900nm範囲の近赤外線である。
【0041】各ハロゲンランプ1a、1bは記録媒体S
への焦光を防止するような形状を有する仕切り板3a、
3bでそれぞれ囲われている。即ち、仕切り板3a、3
bは、各ハロゲンランプ1a、1bの中心軸に関して凹
面鏡のような反射板で光を焦光させる形状ではなく、図
示のように、ランプの後側が略平面で両側が外側に向け
てやや広がったような傘状の形態をしている。また、仕
切り板3a、3bは、詳細には図示していないが、ラン
プ側の内面が、例えばブラスト加工等の粗面処理が施さ
れている。これにより、仕切り板3a、3bの内面に当
った光は乱反射し、記録媒体S上の特定部位に焦光する
のが防止される。このような仕切り板3a、3bは、ア
ルミニウム、ステンレス、銅、鉄等の金属、又は耐熱性
プラスチック又はセラミック等の適当な耐熱性の材料で
作成することができる。仕切り板3a、3bの記録媒体
Sの搬送経路Pに面する開口側は、例えば綱目2〜3m
m四方程度の格子状の金網等、適当な材質からなる網2
0a、20bが設けられている。このような網20a、
20bを設けたことにより、ゴミや異物がランプ1a、
1b内に侵入するのが防止され、従ってゴミ等が加熱さ
れたり、ランプによる発光や発熱が阻害されることはな
くなる。
【0042】仕切り板3a、3bの開口部4a、4b
は、吸気ダクト19a、19bを介して装置外部に連通
され、この吸気ダクト19a、19bの装置外部との連
通部には吸入ファン2a、2bがそれぞれ設けられてい
る。開口部4a、4b(例えば、幅1〜30mm、長さ
190〜250mm)は、各ハロゲンランプ1a、1b
の上下後側に平行して開口しており、吸気ファン2a、
2bにより吸気ダクト19a、19bを介して装置外部
から強制的に取り入れられた空気流をこれらの開口部4
a、4bにて絞って流速を増すと共に、熱源を兼ねる各
ハロゲンランプ1a、1bに集中して空気流を当てるよ
うにしている。
【0043】したがって、ハロゲンランプ1a、1bに
当たり又はその付近を通過して加温された温風は、上下
の仕切り板3a、3bの開口側に対応する搬送経路の領
域に万遍なく適用され、その搬送経路を一定速度で通過
する記録媒体Sの対応する領域が万遍なく均一に所要温
度まで温度上昇される。なお、仕切り板3a、3bのラ
ンプ外側には、記録媒体Sに適用される温風の温度を検
出する温度センサ16が取付けられ、適用される温風の
温度を連続的に検出ないし監視する。なお、記録媒体S
に適用される温風は100℃以上で240℃以下であ
る。また、温度センサ16により温度検出することによ
り、消色スタートスイッチ(図示せず)投入により光源
1a、1bが点灯した後、所定温度に達した後に記録媒
体Sの搬送を開始するようにしたり、あるいは検出され
た温度に応じて記録媒体Sの搬送速度を変えることもで
きる。例えば、60℃の場合は1PPM(A4シート:
1枚/分)で、140℃以上で2PPMのように、温度
上昇に応じて搬送速度を上昇することもできる。装置ハ
ウジングないし外部カバー18には、装置内の空気や温
風等を強制的に排気する排気ファン15が設けられてい
る。給紙センサ6或いは後述の排紙センサ11により、
万一、記録媒体Sが消色部内において停止したことを検
出した時は、ハロゲンランプ1a、1bや吸気ファン2
a、2bは直ちに停止され、排気ファン15のみ作動さ
せるようにして、装置内に止まった記録媒体Sが過熱さ
れることを防止している。或いは、このように、万一、
記録媒体Sが停止したことを検出した時は、ランプや吸
気ファンの停止に加えて、排気ファン15の作動をパワ
ーアップするように制御し、装置内の冷却を促進して記
録媒体Sの過熱を防止して安全性を高めることもでき
る。
【0044】記録媒体Sはハロゲンランプ1a、1bに
よる近赤外線の照射を受け、同時に温風による加温を受
けることにより、記録媒体S上に記録されている消色可
能な記録剤は消色する。消色された記録媒体Sは、線状
搬送ガイド8、9を出た後、排紙ローラ10によりスタ
ッカ12に送られる。その際、排紙センサ11により前
述のように記録媒体Sにジャムが発生したか否かを光学
的に検出すると共に、記録媒体Sが消色部から出たこと
を確認し、かつ除電ブラシ17により記録媒体S上の静
電気が除去される。
【0045】以上に説明したように、本発明の上記実施
例では、消色部において、記録媒体Sが搬送経路Pを所
定の速度で通過する間、上下の吸入ファン2a、2bの
回転により装置外部の空気が吸気ダクト19a、19b
に取り入れられ、これらの吸気ダクト19a、19bを
通じて案内された空気流は、仕切り板3a、3bの開口
部4a、4bにて絞られ、流速を早められてハロゲンラ
ンプ1a、1bに当てられる。ここで、空気流は温度上
昇されると共に、温風が仕切り板3a、3b内に広がり
かつ案内されて搬送経路Pに沿って移動中の記録媒体S
に上下両面に適用される。記録媒体Sはハロゲンランプ
1a、1bにより所定波長の近赤外線の光(波長600
〜900nm)が照射されると同時に、温風(100℃
〜240℃)が適用されて加温されるので、記録剤の消
色が好適条件の下で行われる。記録媒体Sの上下面に当
たった温風は、仕切り板3a、3bの周囲に跳ね返り、
消色部の内側カバーないしハウジング21の内部におい
て、そのまま上方へ、或いは記録媒体Sの両側を通過し
て上方へ移動し、内側カバーないしハウジング21の上
部に設けられた通気口13、14を通って外側ハウジン
グないしカバー18内へ流入し、更に排気ファン15に
よって装置外部に排熱される。これにより、装置内部に
温風がこもることなく、装置の内部は適切な温度条件下
におかれる。このように、本発明では取り入れた空気流
は逃がすことなく、有効に記録媒体Sの加温のために使
用される。
【0046】図3は本発明の光学的消色装置において用
いることができる光源の他の実施例である。図1及び図
2における実施例では、上下に1本づつのハロゲンラン
プを用い、記録媒体Sの進行方向に対し直角な方向に配
置したので、記録媒体Sがこれらのハロゲンランプの光
軸を通過するのは一瞬であり、その前後は余韻ないし熱
慣性により処理されるのであるが、図3の実施例のよう
に、容量の比較的小さな複数本のハロゲンランプ1を、
ランプの光軸方向に照射時間を長くとれるようにするた
め、記録媒体Sの進行方向Qに対して平行な方向に配置
している。記録媒体Sの幅方向のランプの本数は、記録
媒体Sの幅に応じて適宜選択することができる。これに
より、記録媒体Sは各ランプ1の光軸方向に進行するこ
ととなり、一定の光及び熱を連続して記録媒体Sに対し
て所定時間適用することができ、局部的にエネルギが集
中し、焦げ等の原因になるのが防止される。もっとも、
容量の比較的小さな複数本のハロゲンランプ1を、記録
媒体Sの進行方向に対して直角な方向に配置する場合に
も、ある程度のエネルギ集中防止効果が得られることは
言うまでもない。
【0047】図4及び図5は本発明の光学的消色装置に
付随して使用することができる記録媒体の多段式ストッ
カを含む構成図を示すものである。使用済の複写紙、印
字物、印刷物等の記録媒体を、前述したような専用の消
色装置に通すことで、記録媒体である紙面の内容を消
し、その用紙を再利用する場合において、そのような用
紙は一般に複写と消色が何回か繰り返して使用に供され
る。しかし、消色装置を通過させる時に用紙に加えられ
る熱と圧力により、水分が奪われ或いはストレスが生じ
た用紙は、紙面全体の水分が均質化してストレスが回復
されるまでに時間を要する。これを中途半端な放置状態
で再度複写機に通すと、紙ジワが生じてしまう。複数枚
の用紙を積み重ねた場合の用紙の水分とストレスの回復
は、空気にさらされる用紙の表面と側面より進行する。
このことを利用して、図4及び図5の実施例では、消色
処理後の用紙を所定の枚数づつに分割して、所定の時間
だけストックできる多段ストッカを消色装置に併設する
ことにより、紙じわの発生等を防止するものである。
【0048】図4では、用紙を消色機に投入し、消色さ
れた後、消色機から順次排出されてくる用紙を、消色機
に直結した多段ストッカにより、自動的に多段に分配
し、所定枚数づつに分割する。一方、図5では、多段ス
トッカを消色機とは別置きのタイプとし、消色機へ投入
後、消色された用紙をオペレータが多段ストッカに投入
する。その場合において、オペレータが用紙をまとめて
投入することにより、多段ストッカ自体に所定枚数ずつ
に分割してストックする機能を有するもの、或いはオペ
レータ自体が記録媒体を分別にして投入するものがあ
る。この場合において、投入口に開口幅を設定すること
で、容易に各段に入る用紙の枚数を規定できる構造のも
のがある。
【0049】図4及び図5のいずれのタイプの多段スト
ッカにおいても、内部の用紙を取り出すためのゲート
(図示せず)を有し、このゲートはストック後一定時間
経過するまでの間、ロックされている機能を有するも
の、或いは、用紙のストック後の経過時間、或いは取り
出し可能時刻、取り出せるまでの残時間等を表示するイ
ンジケータ(例えばランプ等)の表示手段が設けられて
いるもの等がある。
【0050】消色されたばかり用紙は消色機の熱により
極度に乾燥しており、用紙も歪んで波うち状態が生じ
る。この回復には、用紙全体が再度吸湿してストレスを
回復することが必要であるが、多数の用紙が一度に積み
重ねられると用紙の吸湿が阻害され、重ねられた用紙の
下になる程吸湿やストレスの程回復が遅くなる。したが
って、消色後の短い時間で回復するにはできるだけ重な
り量を少なくすることが必要であり、用紙を上述のよう
に、出来るだけ多くの段に分割して放置することが望ま
しい。
【0051】実験によれば、消色後、再復写する場合に
紙ジワが発生しない時間、枚数の条件は、約15時間放
置で回復できる重ね枚数は約50枚以下、1日(約24
時間)では約100枚以下である。より、安全には10
0枚積み重ねた場合、72時間放置するのが望ましい。
消色後、再復写まで何日も放置しておける状況なら、よ
り多く積み重ねても構わないが、少ない用紙をリサイク
ルするにはできるだけ早く回復させることが必要とな
る。従って、上述のような多段ストッカを用いることに
より、消色後の用紙を多段に分割して、必要時間確実に
放置できるようにすることで、用紙の早期の回復が可能
となり、再復写の際に紙シワ等の発生を防止できる。
【0052】なお、上述した本発明の実施例において、
消色に使用する光源として、ハロゲンランプに代えてメ
タルハライドランプを使用することも可能である。ま
た、このように連続的に点灯しているものではなく、間
けつ的に発光するフラッシュランプを使用することもで
きる。この場合において、フラッシュランプへの入力エ
ネルギを50〜2000ジュールとする。フラッシュラ
ンプへの入力エネルギを50ジュール以下では、フラッ
シュランプが所要程度発光するのが困難であり、また2
000ジュール異常では、発光寿命ないし発光回数が1
0回程度と短くなり、実際上使用困難となる。
【0053】また、フラッシュランプの発光回数を5秒
に1回から10回/秒の範囲とする。フラッシュランプ
の発光回数が7回/秒以下の場合は、フラッシュランプ
を空冷(例えば吸気、排気手段)で冷却することが必要
であり、8回/秒〜20回/秒の場合はフラッシュラン
プを水冷、例えば水の循環により冷却することが必要で
ある。21回/秒以上は、すぐにランプが切れ、実現困
難である。
【0054】フラッシュランプへの印加電圧を400V
〜2000Vとする。フラッシュランプへの印加電圧は
400V以下では発光せず、2000Vではランプが切
れ、事実上使用できなくなる。以上の述べた本発明の消
色装置の実施例において、記録媒体の搬送手段の他の態
様として次のような態様があり得る。
【0055】即ち、記録媒体上に一旦記録された記録剤
を物理的又は化学的に除去、剥離又は他の処理をして消
色する装置において、記録媒体を搬送する手段と、搬送
中の記録媒体の記録材を消色する手段と、搬送手段へ供
給される前に又は搬送手段から排出された後に記録媒体
を処理するために、次のような処理手段を設けることが
出来る。 (1)消色処理される記録媒体の前処理手段として、積
み重ねられた複数の記録媒体を前後左右に振動させて記
録媒体の一端を揃える手段を具備する。この場合、消色
装置に供給される前に多数枚の記録媒体が予め揃えられ
るので、記録媒体の消色装置への搬送を円滑かつ安定的
に行うことができる。 (2)記録媒体の消色前又は消色後に、記録媒体のサイ
ズを光センサー等で検出し、検出されたサイズにより記
録媒体をエアバキュームあるいはローラー等で仕分けす
る。この場合、記録媒体のサイズにより予め仕分けされ
ているので、消色装置において或いは消色後の後処理に
おいて、同一サイズの記録媒体を連続して迅速に消色処
理することができる。 (3)記録媒体の消色前に、記録媒体をブレード又はホ
ットプレートに通過させ、記録媒体の折れ、しわ等を矯
正する。この場合、消色装置に供給される前に記録媒体
の折れ、しわ等が予め矯正されているので、記録媒体の
消色装置への搬送並びに消色作用を安定的に行うことが
できる。ブレードとしては、プラスチック又はシリコン
ゴム等で作製されるのが望ましい。また、ホットプレー
トの温度は50℃〜200℃であるのが望ましい。更
に、ブレードでもって記録媒体をプレートに押し付ける
ように構成することもできる。 (4)記録媒体の消色前に、記録媒体の汚れ有無、或い
は当該消色装置にて消色される記録剤と異なる種類の記
録剤の有無、等を光学的に検出する。汚れ又は他種類の
記録剤のある記録媒体は別経路へ搬送する。これによ
り、消色装置に供給される前に、予め、記録媒体の汚れ
無いもの、当該消色装置にて消色される記録剤以外の記
録剤のないものに識別されるので、記録媒体の消色装置
への搬送並びに消色作用を安定的に行うことができる。
なお、他種類の記録剤は、当該記録に光を当て反射させ
る光の波長を読み取ることで識別することができる。 (5)記録媒体の消色後に、記録媒体をスチーム雰囲気
又は保湿ローラを通過させて、加湿する。記録媒体は加
湿処理が施されるので、記録媒体の搬送並びに後処理、
や再復写を安定的に行うことができる。なお、水分の供
給は、用紙の重量に対して10%程度であるのが適当で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上に説明したような、本発明によれ
ば、記録媒体上の記録剤を光学的に消色する場合におい
て、簡単な機構でもって効率良く且つ短時間で消色する
ことを可能にする光学的消色装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明る光学的消色装置の実施例を示す概略断
面図である。
【図2】図1に示した光学的消色装置の実施例におい
て、記録媒体の搬送経路に沿った概略平面図である。
【図3】図1及び図2に示した消色装置において、光源
の配列を示す他の実施例を示す概略平面図である。
【図4】本発明の光学的消色装置に付随して使用するこ
とができる記録媒体の多段式ストッカの配置図である。
【図5】記録媒体の多段式ストッカの他の配置例を示す
図である。
【符号の説明】 1a、1b…ハロゲンランプ 2a、2b…吸入ファン 3a、3b…仕切り板 4a、4b…開口部 5…ホッパー 6…給紙センサ 7…給紙ローラ 8、9…線状搬送ガイド 10…排紙ローラ 11…排紙センサ 12…スタッカ 13、14…通気口 15…排気ファン 16…温度センサ 17…除電ブラシ 18…外部ハウジング(外部カバー) 19a、19b…吸気ダクト 20a、20b…網 21…内部ハウジング(内部カバー)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 7/14 23/34 G03G 7/00 101 Z 9/08 21/20 H05B 3/10 B 7512−3K G03G 21/00 534 (72)発明者 芳賀 博文 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通ア イソテック株式会社内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に消色可能な色素を含む記録剤で
    記録された記録媒体上の記録剤を消色する装置におい
    て、該記録媒体を搬送経路に沿って搬送する手段と、該
    搬送経路の上下に設けた光源(1a、1b)とから成
    り、搬送中の該記録媒体の上下両面より所定波長範囲の
    光を照射するように構成すると共に、前記搬送経路の上
    側に設けた光源(1a)と下側に設けた光源(1b)と
    は、記録媒体の搬送方向に関し位置が互いにずれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学的消色装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送経路の上下に設けられた光源
    (1a、1b)の少なくとも一方は、所定間隔で並列に
    配置された複数の細長形状のハロゲンランプ又はメタル
    ハライドランプからなることを特徴とする請求項1に記
    載の光学的消色装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のランプは記録媒体の搬送方向
    に対して直角な方向に配置されていることを特徴とする
    請求項2に記載の光学的消色装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のランプは記録媒体の搬送方向
    に対して平行な方向に配置されていることを特徴とする
    請求項2に記載の光学的消色装置。
  5. 【請求項5】 前記光源(1a、1b)は記録媒体への
    焦光を防止するように光を記録媒体の側へ導く仕切り板
    (3a、3b)で囲われていることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の光学的消色装置。
  6. 【請求項6】 前記仕切り板(3a、3b)の材質は、
    アルミニウム、ステンレス、銅、鉄等の金属、あるいは
    耐熱性プラスチック又はセラミック、その他耐熱性の材
    料であることを特徴とする請求項5に記載の光学的消色
    装置。
  7. 【請求項7】 光源を囲っている前記仕切り板(3a、
    3b)の内面は、粗面加工が施されていることを特徴と
    する請求項5に記載の光学的消色装置。
  8. 【請求項8】 光学的に消色可能な色素を含む記録剤で
    記録された記録媒体上の記録剤を消色する装置におい
    て、該記録媒体を搬送する手段と、搬送中の該記録媒体
    の少なくとも一方の面に所定波長範囲の光を照射する光
    源(1a、1b)と、前記少なくとも一方の面に光の照
    射と同時に温風を適用する手段(2a、2b)とを具備
    することを特徴とする光学的消色装置。
  9. 【請求項9】 前記温風適用手段は、吸入ファン(2
    a、2b)と、熱源を兼ねる前記光源(1a、1b)
    と、前記吸入ファン(2a、2b)からの空気流を前記
    光源(1a、1b)に当てた後、前記記録媒体に適用す
    るべく案内する空気流案内手段(19a、19b;3
    a、3b)とから成ることを特徴とする請求項8に記載
    の光学的消色装置。
  10. 【請求項10】 前記光源(1a、1b)は、細長形状
    のハロゲンランプ又はメタルハライドランプからなるこ
    とを特徴とする請求項8又は9に記載の光学的消色装
    置。
  11. 【請求項11】 前記光源(1a、1b)は、記録媒体
    への焦光を防止するように光及び熱を記録媒体側へ導く
    仕切り板(3a、3b)で囲われており、該仕切り板
    (3a、3b)は前記空気流案内手段の一部を構成する
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の光学的消色
    装置。
  12. 【請求項12】 前記空気流案内手段は、前記吸入ファ
    ン(2a、2b)からの空気流を前記ランプ(1a、1
    b)まで導くダクト部(19a、19b)と、前記仕切
    り板(3a、3b)とを含み、前記ダクト(19a、1
    9b)と該仕切り板(3a、3b)との間には、前記光
    源(1a、1b)に当てる直前で空気流を絞る開口部
    (4a、4b)を具備することを特徴とする請求項11
    に記載の光学的消色装置。
  13. 【請求項13】 前記仕切り板(3a、3b)の材質と
    して、アルミニウム、ステンレス、銅、鉄等の金属、又
    は耐熱性プラスチックであることを特徴とする請求項1
    1に記載の光学的消色装置。
  14. 【請求項14】 前記仕切り板(3a、3b)の光源側
    の内面は、粗面加工が施されていることを特徴とする請
    求項11に記載の光学的消色装置。
  15. 【請求項15】 記録媒体に適用される温風の温度を検
    出する温度センサ(16)が設けられ、該温度センサ
    (16)により検出される温風の温度上昇に応じて、記
    録媒体の搬送速度を上昇させる搬送速度可変手段を具備
    することを特徴とする請求項8に記載の光学的消色装
    置。
  16. 【請求項16】 前記仕切り板(3a、3b)の記録媒
    体側の開口部は網で覆われていることを特徴とする請求
    項11に記載の光学的消色装置。
  17. 【請求項17】 記録媒体の搬送手段(8、9)は、搬
    送方向に沿って平行に延びるように配置された複数本の
    線状体からなることを特徴とする請求項8に記載の光学
    的消色装置。
  18. 【請求項18】 光学的に消色可能な色素を含む記録剤
    で記録された記録媒体上の記録剤を消色する装置におい
    て、装置ハウジングと、該ハウジング内部で記録媒体を
    搬送する手段と、搬送中の該記録媒体の少なくとも一方
    の面に所定波長範囲の光を照射する光源(1a、1b)
    と、前記少なくとも一方の面に光の照射と同時に温風を
    強制的に適用する手段(2a、2b)と、前記ハウジン
    グ内部から外部へ強制的に排気する手段(15)とを具
    備することを特徴とする光学的消色装置。
  19. 【請求項19】 記録媒体の搬送状態を検出するセンサ
    (6、11)を具備することを特徴とする請求項18に
    記載の光学的消色装置。
  20. 【請求項20】 前記搬送状態検出センサ(6、11)
    により、記録媒体が停止していることを検出した時は、
    少なくとも前記光源(1a、1b)及び前記温風適用手
    段(2a、2b)を停止し、前記強制排気手段(15)
    のみ作動させるように制御する制御手段を具備すること
    を特徴とする請求項19に記載の光学的消色装置。
  21. 【請求項21】 前記搬送状態検出センサ(6、11)
    により、記録媒体が停止していることを検出した時は、
    前記強制排気手段(15)をパワーアップするように制
    御する手段を具備することを特徴とする請求項19又は
    20に記載の光学的消色装置。
  22. 【請求項22】 光学的に消色可能な色素を含む記録剤
    で記録された記録媒体上の記録剤を消色する装置におい
    て、該記録媒体を搬送する手段と、搬送中の該記録媒体
    の少なくとも一方の面に所定波長範囲の光を照射する光
    源(1a、1b)とを具備し、該光源はフラッシュラン
    プからなり、該フラッシュランプへの入力エネルギを5
    0〜2000ジュールとしたことを特徴とする光学的消
    色装置。
  23. 【請求項23】 前記フラッシュランプの発光回数を5
    秒に1回から10回/秒の範囲としたことを特徴とする
    請求項22に記載の光学的消色装置。
  24. 【請求項24】 前記フラッシュランプへの印加電圧を
    400V〜2000Vとしたことを特徴とする請求項2
    2又は23に記載の光学的消色装置。
  25. 【請求項25】 記録媒体上に一旦記録された記録剤を
    物理的又は化学的に除去、剥離又は他の処理をして消色
    する装置において、記録媒体の前記記録材を消色する手
    段と、消色前又は消色後に記録媒体の物理的又は化学的
    性質を変化させるべく該記録媒体を処理する記録媒体の
    処理手段とを具備することを特徴とする消色装置。
  26. 【請求項26】 記録媒体の前処理手段として、積み重
    ねられた多数の記録媒体を前後又は左右に振動させて該
    記録媒体の一端を揃える手段を具備することを特徴とす
    る請求項25に記載の消色装置。
  27. 【請求項27】 記録媒体の前処理手段又は後処理手段
    として、記録媒体のサイズを検出する手段と、検出され
    たサイズにより記録媒体を仕分けする手段とを具備する
    ことを特徴とする請求項25に記載の消色装置。
  28. 【請求項28】 記録媒体の前処理手段として、該記録
    媒体をブレード又はホットプレートに通過させ、記録媒
    体の折れ、しわ等を矯正する手段を具備する請求項25
    に記載の消色装置。
  29. 【請求項29】 記録媒体の前処理手段として、該記録
    媒体の汚れ有無、或いは当該消色装置にて消色される記
    録剤と異なる他種類の記録剤の有無、等を光学的に検出
    する手段と、該光学的検出手段にて検出された、汚れ或
    いは他種類の記録剤のある記録媒体を別経路へ搬送する
    手段とを具備することを特徴とする請求項25に記載の
    消色装置。
  30. 【請求項30】 記録媒体の前処理手段として、該記録
    媒体をスチーム雰囲気又は保湿ローラを通過させて、加
    湿する手段を具備することを特徴とする請求項25に記
    載の消色装置。
  31. 【請求項31】 記録媒体の後処理手段として、搬送手
    段から排出される記録媒体を、適当枚数ずつ分割してス
    トックし、消色時の熱、圧力等により記録媒体に生じた
    ストレス或いは水分含有量のバラツキ等を回復させるス
    トック手段を具備することを特徴とする請求項25に記
    載の消色装置。
  32. 【請求項32】 前記ストック手段は、内部の記録媒体
    を取り出すためのゲートを有し、該ゲートはストック後
    一定時間経過するまでの間、ロックされていることを特
    徴とする請求項31に記載の消色装置。
  33. 【請求項33】 前記ストック手段は、記録媒体のスト
    ック後の経過時間を表示する表示手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項31又は32に記載の消色装
    置。
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