JP2996581B2 - 消色方法およびその消色方法を実施する消色装置 - Google Patents

消色方法およびその消色方法を実施する消色装置

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JP2996581B2 JP5265253A JP26525393A JP2996581B2 JP 2996581 B2 JP2996581 B2 JP 2996581B2 JP 5265253 A JP5265253 A JP 5265253A JP 26525393 A JP26525393 A JP 26525393A JP 2996581 B2 JP2996581 B2 JP 2996581B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は近赤外線消色型色素から
なる記録剤例えば水性インク、油性インク、トナー等で
もって記録された記録媒体の記録面上の記録剤を消色す
る消色方法およびその消色方法を実施するための消色装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のプリンタ、複写機等で使用
される記録剤の色素として、近赤外線消色型色素が注目
されている。というのは、かかる記録剤で記録された記
録紙等の記録媒体は繰返し再利用が可能であり、森林資
源の保護に寄与し得るからである。詳述すると、近赤外
線消色型色素は例えば特開平4-362935号公報に開示され
ているように近赤外線吸収性陽イオン染料−ホウ素陰イ
オン錯体からなる化合物であり、この化合物は近赤外線
照射(波長700 nm以上) によって分解されて透明な物質
となるが、しかし可視光線の下では安定した化合物であ
る。したがって、近赤外線消色型色素を種々のプリンタ
等で使用される記録剤例えば種々のインク、トナーの色
素として利用することが可能であり、一方記録紙上の記
録剤は近赤外線照射によって分解消色され得るので、該
記録紙の再利用が可能となる。
【0003】記録紙の再利用の効率化を図るためには、
近赤外線消色型色素の分解処理すなわち記録剤の消色処
理を速やかに行うことが必要である。近赤外線消色型色
素の分解は適当な触媒例えばテトラブチルアンモニウム
ブチルトリフェニルボレートの存在下で促進される。上
述の特開平4-362935号公報では、近赤外線消色型色素と
触媒(増感剤)とからなる記録剤としてインクあるいは
トナーが提案されており、このような記録剤に含まれた
近赤外線消色型色素は近赤外線照射時にかかる触媒のた
めに速やかに分解するので、記録剤の消色処理の迅速化
すなわち記録紙の再利用の効率化が図れることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自然光ある
いは室内照明光にも波長700 nm以上を持つ光は含まれて
おり、このため触媒含有記録剤でもって記録された記録
紙を長期に亘って放置した場合には、該記録紙上の記録
濃度すなわち印字濃度は触媒のために次第に低下し、こ
のためかかる記録紙の保存性の点が問題となる。また、
そのように一旦印字濃度が低下した場合には、その記録
剤に近赤外線照射を積極的に行ったとしても、完全に消
色し得ないということも問題点として指摘されている。
一方、上述したような記録剤の消色性は高温度下で促進
されていることも知られており、このため消色時に記録
紙を加熱し、次いで近赤外線照射を行うことも提案され
ている。この場合には、記録紙を加熱するための加熱源
と、近赤外線照射源との双方が必要となる。言うまでも
なく、加熱源と近赤外線照射源との双方を用意すること
は消色装置の製造コストを増大させるという結果にな
る。したがって、本発明の第1の目的は近赤外線消色型
色素からなる記録剤でもって記録された記録媒体の記録
面上の記録剤を消色するための消色技術であって、該記
録媒体上の記録剤の濃度の長期に亘る安定化を保証して
該記録媒体の保存性を高めると共に該記録媒体の記録面
上の記録剤の消色処理を実質的に完璧に行い得るように
なった消色技術を提供することである。また、本発明の
第2の目的は近赤外線消色型色素からなる記録剤でもっ
て記録された記録媒体の記録面上の記録剤を消色する消
色技術であって、該記録媒体の記録面上の記録剤の消色
処理時に加熱源と近赤外線照射源との双方を個別に用い
る必要のない消色技術を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の局面
によれば、記録媒体には近赤外線消色型色素からなる触
媒非含有記録剤でもって記録が行われることが前提とさ
れ、該記録媒体の記録面上の記録剤の消色処理時にそこ
に液状触媒が塗布され、次いで該記録媒体を加熱して該
記録媒体の液状触媒塗布面に近赤外線が照射される。
述の特開平4−362935号公報では、近赤外線吸収
性イオン染料−ホウ素陰イオン錯体からなる化合物を消
色させる時に有効な増感剤を触媒と規定している。従っ
て、この触媒がトナー、インク等の記録剤の中に含まれ
ない場合を、本明細書では「触媒非含有記録剤」と称す
る。また、本発明による第2の局面によれば、記録媒体
には近赤外線消色型色素からなる触媒含有記録剤でもっ
て記録が行われることが前提とされ、該記録媒体の記録
面上の記録剤の消色処理時に該記録媒体の加熱と該記録
媒体の記録面への近赤外線照射とが熱輻射兼近赤外線照
射源によって同時に行われる。本明細書では、近赤外線
消色型色素の分解を促進させる触媒を含有するトナー、
インク等の記録剤を「触媒含有記録剤」と称する。
【0006】
【作用】本発明の第1の局面によれば、記録媒体には触
媒非含有記録剤でもって記録されることが前提とされる
ので、該記録面の記録剤の濃度は長期に亘って安定に維
持され得る。すなわち、記録媒体の長期に亘る保存性が
保証され得る。一方、消色処理時に記録媒体の記録面に
液状触媒が塗布されるので、液状触媒は記録剤の全体に
対して速やかに浸透し、このため該記録媒体の記録面上
の記録剤は加熱および近赤外線照射により良好に消色さ
れ得る。また、本発明の第2の局面によれば、記録媒体
の記録面上の記録剤の消色処理時に該記録媒体の加熱と
該記録媒体の記録面への近赤外線照射とが熱輻射兼近赤
外線照射源によって同時に行われるので、加熱源と近赤
外線照射源とを個別に設けることは必要とされない。
【0007】
【実施例】本発明の上述の目的、その他の目的ならびに
本発明の種々の利点については、添付図面を参照する以
下の記載により明らかにされる。図1を参照すると、そ
こには本発明の第1の局面による消色方法を実施するた
めの消色装置の原理構成が示され、この消色装置は液状
触媒塗布手段10と、この液状触媒塗布手段10に隣接
して配置された加熱兼近赤外線照射手段12と、液状触
媒塗布手段10に記録紙等の記録媒体を供給するための
一対の給紙ローラ14、14と、加熱兼近赤外線照射手
段12に隣接して配置された一対の用紙搬送ローラ1
6、16とを具備する。図1において、参照符号Pは記
録紙等の記録媒体の用紙通路を示し、記録紙は矢印Aで
示す方向から給紙ローラ14、14を介して液状触媒塗
布手段10に導入され、次いで加熱兼近赤外線照射手段
12の上方を通過した後に用紙搬送ローラ16を通して
消色装置から排出される。なお、消色装置の作動時、給
紙ローラ14、14および用紙搬送ローラ16、16は
それぞれ図中で示す方向に回転駆動させられる。なお、
図1には図示されていないが、用紙通路Pはガイド板を
適宜配置することにより規定される。
【0008】液状触媒塗布手段10は液状触媒を保持す
るための保持タンク10aと、この保持タンク10a内
に配置されたローラ組立体とからなる。保持タンク10
a内に保持される液状触媒は好ましくは約0.5 ないし約
5重量%の範囲の触媒濃度を有し、溶媒としてはアルコ
ール、アセトンあるいは水等の揮発性の溶媒が用いられ
る。ローラ組立体は下方ローラ10b、中間ローラ10
cおよび上方ローラ10dからなり、これら3つのロー
ラは垂直方向に整列され、しかも隣接する2つのローラ
は互いに接触させられる。なお、消色装置の作動時、各
ローラは図中で示す矢印の方向に回転駆動させられる。
下方ローラ10bは液状触媒の搬送ローラとして機能
し、その表面には好ましくは液状触媒の搬送性を高める
ために粗面処理が施される。中間ローラ10cは液状触
媒塗布ローラとして機能し、その周囲は下方ローラ10
bから搬送された液状触媒でもって覆われる。上方ロー
ラ10dは中間ローラ10cに対するバックアップロー
ラとして機能する。記録紙は中間ローラ10cと上方ロ
ーラ10dとの間を通過させられ、このとき該記録紙の
記録面、すなわち近赤外線消色型色素からなる触媒非含
有記録剤でもって記録された記録剤保持面は中間ローラ
10cと接触するように向けられ、これにより記録紙上
の記録剤が液状触媒でもって塗布される。
【0009】加熱兼近赤外線照射手段12は反射凹面鏡
部材12aと、この反射凹面鏡部材12aの焦点に配置
された熱輻射兼近赤外線照射源例えばハロゲンランプ1
2bとからなる。このようなハロゲンランプ12bから
得られる光には近赤外線が多く含まれ、この光は反射凹
面鏡部材12aによって効率良く記録紙の用紙通路P側
に向けられる。また、かかるハロゲンランプ12bは多
量の熱も放出し、この熱も反射凹面鏡部材12aによっ
て効率良く記録紙の用紙通路P側に向けられる。かくし
て、液状触媒塗布手段10を経た記録紙が用紙通路Pに
沿って加熱兼近赤外線照射手段12の上方を通過すると
き、記録紙の記録剤保持面は熱輻射兼近赤外線照射源1
2bから充分な近赤外線照射を受けると共に加熱され、
これにより記録紙上の記録剤は消色されて、該記録紙は
再利用可能となる。近赤外線消色型色素の分解は高温度
雰囲気で促進されるので、消色処理の効率化のためには
消色処理温度は高くされるべきであるが、しかしその温
度設定については記録紙が焦げて変色するのを阻止する
ようにされなければならない。また、消色処理温度は記
録紙の送り速度との関連で設定されるべきであり、消色
処理温度を高くすることにより、記録紙の送り速度を大
きくすることが可能である。したがって、上述の消色方
法において、消色処理温度を常に検出して、記録紙の送
り速度を可変とてもよい。一般的には、消色処理温度は
約130 ℃ないし約420 ℃の範囲内で設定され得る。な
お、本実施例では、熱輻射兼近赤外線照射源としてはハ
ロゲンランプ12bとされるが、その他のランプ例えば
メタルハライドランプ等を用いてもよい。
【0010】ここで注目すべき点は、本発明の第1の局
面による消色方法が近赤外線消色型色素からなる触媒非
含有記録剤でもって記録された記録媒体の記録剤の消色
に向けられているということである。したがって、記録
媒体上の記録剤には触媒は含有されていないので、該記
録剤の濃度は長期に亘って安定して維持され、このため
該記録媒体の保存性が改善される。一方、かかる記録紙
を再利用する際にその記録剤に液状触媒が塗布され、次
いで該記録紙は加熱されると共に近赤外線照射を受け
で、記録剤の消色処理を迅速にしかもほぼ完全に行い
得る。
【0011】以上の消色方法において、液状触媒の触媒
濃度は重要なパラメータの1つとなる。というのは、液
状触媒の触媒濃度が低すぎると、良好な消色処理を達成
し得ないし、一方液状触媒の触媒濃度が高すぎると、再
利用記録紙には多量の触媒が残余し、このため該再利用
記録紙に近赤外線消色型色素からなる記録剤でもって記
録した際にはその記録濃度が低下して該記録紙の保存性
が劣ることになるからである。そこで、4種類の触媒濃
度、すなわち0.3%、0.5%、5.0%および6.0%の触媒濃度を
持つ液状触媒でもって消色処理を行った際のそれぞれの
消色処理状態ならびに再利用記録紙の保存性について実
験を行った。実験条件は以下の通りである。 (a) A4カット紙に近赤外線消色型色素からなる触媒非含
有記録剤でもって光学濃度0.8 (OD)で記録を行った。 (b) かかるA4カット紙に図1に示すような液状触媒塗布
手段10を用いて液状触媒を塗布し、このときA4カット
紙の送り速度は約20mm/secであり、液状触媒の塗布量は
約1.5gであった。 (c) 次いで、A4カット紙は400 ワットのハロゲンランプ
上をそこから約3cmだけ離して約20mm/secの速度で通過
させられた。 (d) 次いで、消色処理を経たA4カット紙(すなわち、再
利用記録紙)に近赤外線消色型色素からなる触媒非含有
記録剤でもって光学濃度0.8 (OD)で記録を行い、その後
50時間に亘って100 ルックスの蛍光灯下に放置された。
実験結果は下記の表に示す通りであった。
【表1】 一般的に、記録文字等を充分に視認し得るためには、記
録濃度として0.6 (OD)が必要であり、また肉眼で視認し
得ない程度まで消色するためには0.2(OD) 以下の消色処
理が必要である。以上の表から明らかなように、液状触
媒の触媒濃度を0.5 ないし5.0%の範囲内に維持すること
が好ましいことが分かる。
【0012】図2を参照すると、本発明による消色装置
の好ましい実施例が示され、この消色装置でも上述した
消色方法が実施される。なお、図2では、図1で示した
構成要素と同様な構成要素には同じ参照符号が付され、
また参照符号Pおよび矢印Aはそれぞれ記録紙等の記録
媒体の用紙通路および記録紙の移動方向を示す。
【0013】図2に示すように、液状触媒塗布手段1
0、加熱兼近赤外線照射手段12、一対の給紙ローラ1
4、14および一対の用紙搬送ローラ16、16は共に
消色装置のハウジング18内に収容される。液状触媒塗
布手段10は図1の場合と同様な構成を持ち、その保持
タンク10a内にはアルコール、アセトンあるいは水等
を溶媒とした液状触媒(触媒濃度は約0.5 ないし約5重
量%の範囲)が保持され、また保持タンク10a内には
下方ローラ10b、中間ローラ10cおよび上方ローラ
10dからなるローラ組立体が配置され、各ローラは第
1図の場合と同様な機能を持つ。加熱兼近赤外線照射手
段12も図2の場合と同様に反射凹面鏡部材12aと、
この反射凹面鏡部材12aの焦点に配置されたハロゲン
ランプ等の熱輻射兼近赤外線照射源12bとから構成さ
れる。
【0014】図2に示す実施例では、加熱兼近赤外線照
射手段12の上方側に透光板として耐熱ガラス板20が
配置され、この耐熱ガラス板20はその上方に配置され
た金属板22と協働して記録紙の用紙通路Pを部分的に
規定する。すなわち、耐熱ガラス板20および金属板2
2は記録紙に対するガイド板として機能し、記録紙が耐
熱ガラス板20上を通過するとき該耐熱ガラス板20を
通して加熱兼近赤外線照射手段12から近赤外線照射を
受ける。金属板22には多数の穿孔が形成され、これら
多数の穿孔のために耐熱ガラス板20と金属板22との
間に熱が籠もることが阻止される。図2に示すように、
金属板22には例えばサーミスタのような温度センサ2
4が組み込まれ、この温度センサ24は金属板22の温
度を検出して、耐熱ガラス板20と金属板22とによっ
て規制される用紙通路内の温度を監視する。なお、ハウ
ジング18の上壁の一部には多数の穿孔26が形成さ
れ、その上壁部分の内側には冷却ファン28が設けら
れ、これによりハウジング18内の温度上昇が抑えられ
る。
【0015】本実施例では、消色装置には再利用される
べき記録紙の束ね体SPを収容するための給紙ホッパ3
0が設けられ、この給紙ホッパ30はハウジング18の
上壁部に形成された用紙導入開口部32の箇所に配置さ
れる。なお、束ね体SPの記録紙の各々の記録面は給紙
ホッパの底面側に向けられている。給紙ホッパ30は繰
出しローラ34を具備し、この繰出しローラ34は電磁
クラッチ36を介して回転駆動源に接続される。電磁ク
ラッチ36の作動時だけ繰出しローラ34は該回転駆動
源から回転駆動力を受けて回転駆動させられるが、電磁
クラッチ36の作動解除時には繰出しローラ34は自由
回転状態となる。電磁クラッチ36が作動させられる
と、繰出しローラ34が回転させられ、これにより束ね
体SPから記録紙が一枚だけ繰り出され、この記録紙は
ハウジング18内に設けられたガイド板38によって給
紙ローラ14、14に導かれる。給紙ホッパ30には用
紙検出器例えばコンタクトスイッチ40が組み込まれ、
この用紙検出器40によって給紙ホッパ30内の用紙の
有無が検出される。
【0016】給紙ローラ14、14に導かれた記録紙は
液状触媒塗布手段10の中間ローラ10cおよび上方ロ
ーラ10dとの間を通過した後に加熱兼近赤外線照射手
段12に送られる。加熱兼近赤外線照射手段12の用紙
導入側には用紙検出器例えばコンタクトスイッチ42が
設けられ、この用紙検出器42は液状触媒塗布手段10
から加熱兼近赤外線照射手段12に向かう記録紙の通過
を検出する。また、用紙搬送ローラ16、16の用紙導
入側にも用紙検出器例えばコンタクトスイッチ44が設
けられ、この用紙検出器44は液状触媒塗布手段10お
よび加熱兼近赤外線照射手段12を経て来た記録紙の通
過を検出する。ハウジング18の側壁には用紙搬送ロー
ラ16、16と整列させられた用紙排出開口部46が形
成され、この用紙排出開口部46を通して記録紙は用紙
搬送ローラ16、16によってハウジング18の外部に
排出されて、該側壁の外部に設けられた排紙ストッカー
48上に集積させられる。なお、後述するように、用紙
排出開口部46から排出される記録紙は再利用に適さな
いものである。
【0017】図2に示すように、本実施例では、ハウジ
ング18内には用紙搬送ローラ16、16の用紙排出側
から加熱兼近赤外線照射手段12の用紙導入側に到る用
紙循環路P′が設けられ、この用紙循環路P′も用紙通
路Pの場合と同様にガイド板を適宜配置することにより
規定される。用紙循環路P′の適当な箇所には一対の用
紙搬送ローラが配置され、本実施例では、二対の用紙搬
送ローラ50、50および52、52が設けられる。な
お、それら用紙搬送ローラは消色装置の作動時にはそれ
ぞれ図中で示す矢印の方向に回転駆動させられる。一
方、加熱兼近赤外線照射手段12の用紙排出側には光学
的消色センサ54が配置され、この光学的消色センサ5
4は加熱兼近赤外線照射手段12を経た記録紙から記録
剤が良好に消色されたか否かを検出する。例えば、光学
的消色センサ54は一ライン上に配列された多数のCC
Dからなり、記録紙上の反射光学濃度(OD)を検出する。
この反射光学濃度を所定の閾値と比較することにより、
記録紙から記録剤が良好に消色されたか否かが判断され
る。記録紙から記録剤が消色されていないと判断された
とき、該記録紙は用紙通路Pから用紙循環路P′に送ら
れて、再び加熱兼近赤外線照射手段12を通過させられ
る。
【0018】記録紙を用紙通路Pから用紙循環路P′に
方向転換させるために用紙搬送ローラ16、16の用紙
排出側には用紙切換器56が設けられ、この用紙切換器
56の詳細は図3に示される。同図において、参照符号
58および60はそれぞれ用紙通路Pを規定するガイド
板を示し、また参照符号62および64はそれぞれ用紙
循環路P′を規定するガイド板を示す。用紙切換器56
は用紙循環路P′のガイド板64の延長部を形成するよ
うになった枢動自在の彎曲フラップ56aと、この彎曲
フラップ56aを図3の実線位置と破線位置との間で回
動させる電磁ソレノイド56bとを包含する。電磁ソレ
ノイド56bの作動ロッドの先端は彎曲フラップ56a
に枢着され、電磁ソレノイド56bの非作動時、すなわ
ち電気的に付勢されていない“オフ”状態のときには、
該作動ロッドは引込み状態とされ、これにより彎曲フラ
ップ56aは実線位置に置かれ、このとき記録紙は用紙
通路Pから用紙循環路P′に導かれる。一方、電磁ソレ
ノイド56bの作動時、すなわち電気的に付勢された
“オン”状態のときには、電磁ソレノイド56bの作動
ロッドは伸長状態とされ、これにより彎曲フラップ56
aは実線位置から破線位置まで回動させられ、このとき
記録紙は用紙開口部46を通して排紙ストッカー48上
に排出される。なお、消色装置の通常の作動時には、彎
曲フラップ56aは図3の実線位置に留められる。
【0019】また、同様な用紙切換器66が用紙搬送ロ
ーラ52の用紙導入側にも設けられ、この用紙切換器6
6の詳細は図4に示される。同図において、参照符号6
8および70はそれぞれ用紙循環路P′を規定するガイ
ド板を示し、また参照符号72および74はそれぞれ用
紙排出路P″を規定するガイド板を示す。用紙切換器6
6は用紙循環路P′のガイド板74の延長部を形成する
ようになった枢動自在の彎曲フラップ66aと、この彎
曲フラップ66aを図4の実線位置と破線位置との間で
回動させる電磁ソレノイド66bとを包含する。電磁ソ
レノイド66bの作動ロッドの先端は彎曲フラップ66
aに枢着され、電磁ソレノイド66bの非作動時、すな
わち電気的に付勢されていない“オフ”状態のときに
は、該作動ロッドは引込み状態とされ、これにより彎曲
フラップ66aは実線位置に置かれ、このとき記録紙は
用紙循環路P′から用紙排出路P″に導かれる。図2に
示すように、用紙排出路P″はハウジングの頂部壁に形
成された用紙排出開口部76に向かって延び、該用紙排
出開口部76の外部には一対の排紙ローラ78、78お
よび排紙ストッカー80が設けられる。後述するよう
に、消色処理が良好に行われた記録紙は用紙循環路P′
から用紙排出路P″に導かれた後、排紙ローラ78、7
8によって排紙ストッカー80上に排出される。一方、
電磁ソレノイド66bの作動時、すなわち電気的に付勢
された“オン”状態のときには、電磁ソレノイド66b
の作動ロッドは伸長状態とされ、これにより彎曲フラッ
プ66aは実線位置から破線位置まで回動させられ、こ
のとき記録紙は加熱兼近赤外線照射手段12の用紙導入
側に向かって用紙循環路P′を更に進むことになる。な
お、消色装置の通常の作動時では、彎曲フラップ66a
は図4の実線位置に留められる。
【0020】図2に示すように、加熱兼近赤外線照射手
段12の用紙導入側にも同様な用紙切換器82が設けら
れ、この用紙切換器82の詳細は図5に示される。同図
において、参照符号84および86はそれぞれ用紙通路
Pを規定するガイド板を示し、また参照符号88および
90はそれぞれ用紙循環路P′を規定するガイド板を示
す。用紙切換器82は用紙循環路P′のガイド板90の
延長部を形成するようになった枢動自在の彎曲フラップ
82aと、この彎曲フラップ82aを図5の実線位置と
破線位置との間で回動させる電磁ソレノイド82bとを
包含する。電磁ソレノイド82bの作動ロッドの先端は
彎曲フラップ82aに枢着され、電磁ソレノイド82b
の非作動時、すなわち電気的に付勢されていない“オ
フ”状態のときには、該作動ロッドは伸長状態とされ、
これにより彎曲フラップ82aは実線位置に置かれ、こ
のとき用紙循環路P′は彎曲フラップ82aによって塞
がれるが、用紙通路Pは解放状態とされる。すなわち、
記録紙は彎曲フラップ82aによって邪魔されることな
く液状触媒塗布手段10から加熱兼近赤外線照射手段1
2に向かって用紙通路Pを通過することができる。一
方、電磁ソレノイド82bの作動時、すなわち電気的に
付勢された“オン”状態のときには、電磁ソレノイド8
2bの作動ロッドは引込み状態とされ、これにより彎曲
フラップ82aは実線位置から破線位置まで回動させら
れ、このとき用紙循環路P′は用紙通路Pに連通させら
れ、かくして記録紙は用紙循環路P′から用紙通路Pに
導かれる。要するに、用紙循環路P′を経て来た記録紙
は再び加熱兼近赤外線照射手段12上を搬送させられ
る。なお、消色装置の通常の作動時では、彎曲フラップ
66aは図5の実線位置に留められる。
【0021】本実施例では、ハウジング18内には用紙
排出開口部76に接近してマーカー92(図18)が設
けられ、このマーカー92は排紙ストッカー80上に排
出される記録紙のマージン領域に適当な印を付与するた
めに必要に応じて使用される。上述したように、消色装
置によって再生された記録紙、すなわち再利用紙には触
媒が含まれており、このためそこに再び近赤外線消色型
色素からなる記録剤でもって記録された場合、その記録
剤の濃度は触媒の存在下で低下され得る。したがって、
該再利用記録紙を長期に亘る保存書類とすることは好ま
しくない。かかるマーカー92を用いることにより、記
録紙が再利用紙か新たなものであるかを識別することが
可能となる。
【0022】図6を参照すると、図2に示した消色装置
の制御ブロック図が示され、この制御ブロック図にはマ
イクロコンピュータによって構成される制御回路94が
示される。図6から明らかなように、マイクロコンピュ
ータは中央処理装置(CPU)94aと、作動プログラ
ム、定数等を記憶している読出し専用メモリ(ROM)
94bと、一時的なデータ等を記憶する書込み・読出し
可能なメモリ(RAM)94cと、入出力インターフェ
ース(I/O)94dとを包含する。
【0023】図6において、参照符号96は消色装置の
メインモータ例えばパルスモータを示し、このメインモ
ータ96は液状触媒塗布手段10のローラ組立体、給紙
ローラ14、用紙搬送ローラ16、繰出しローラ34、
用紙搬送ローラ50および52、排紙ローラ78等の駆
動源として用いられる。メインモータ96は駆動回路9
8からの駆動パルスによって駆動され、駆動回路98は
制御回路94によってI/O94dを通して制御され
る。電磁クラッチ36は電源回路100によって作動さ
れ、この電源回路100は制御回路94によってI/O
94dを通して制御される。ハロゲンランプ12bは電
源回路102によって点滅され、この電源回路102は
制御回路94によってI/O94dを通して制御され
る。上述したように、本実施例では、用紙検出器42、
44および40はそれぞれコンタクトスイッチとして構
成され、各コンタクトスイッチは制御回路94のI/O
94dに接続される。各コンタクトスイッチが“オフ”
のとき、その出力信号はローレベル“L”であるが、各
コンタクトスイッチが“オン”されると、該出力信号は
ローレベル“L”からハイレベル“H”に変わる。温度
センサ24および光学的消色センサ54の出力はそれぞ
れA/D変換器104および106によってデジタル信
号に変換されて、制御回路94にI/O94dを通して
取り込まれる。電磁ソレノイド56b、66bおよび8
2bはそれぞれ電源回路108、110および112に
よって作動され、各電源回路は制御回路94によってI
/O94dを通して制御される。指示ランプ114は後
述するようにユーザーに対してハロゲンランプ12bへ
の印加電圧を上昇させることを促すことを指示するため
に使用される。指示ランプ114は電源回路116によ
って点灯され、この電源回路116は制御回路94によ
ってI/O94dを通して制御される。なお、図6にお
いて、参照符号118は始動スイッチを示し、この始動
スイッチ118が電源スイッチ(図示されない)の“オ
ン”後に“オン”されると、消色装置の作動が開始され
る。
【0024】次に、図7ないし図9に示した作動ルーチ
ンを参照して、上述した消色装置の作動について説明す
る。なお、消色装置の電源スイッチが“オン”される
と、制御回路94によりメインモータ96が駆動される
と共にハロゲンランプ12bが点灯され、始動スイッチ
118を“オン”することにより、図7ないし図9の作
動ルーチンが実行される。
【0025】ステップ701では、A/D変換器104
を通して温度センサ24の検出データを取り込んで、そ
の検出温度が消色処理に適した温度であるか否かが判断
される。例えば、検出温度が130 ないし200 度の範囲内
であれば、適正な温度と判断され、ステップ702に進
み、そこで電磁クラッチ36が作動される。その結果、
繰出しローラ34が駆動され、給紙ホッパ30内の束ね
体SPから記録紙が一枚だけ繰り出され、この記録紙は
ハウジング18内に設けられたガイド板38によって給
紙ローラ14、14に導かれて液状触媒塗布手段10を
通過させられ、これにより該記録紙の記録面には液状触
媒が塗布される。次いで、ステップ703では、用紙検
出器(SW1) 42の“オン”/“オフ”、すなわちその出
力がハイレベル“H”であるかローレベル“L”である
か否かが判断される。用紙検出器(SW1) 42の出力がハ
イレベル“H”となったとき、すなわち記録紙の先端が
用紙検出器(SW1) 42によって検出されたとき、ステッ
プ704に進み、そこで電磁クラッチ36の作動が解除
される。記録紙は加熱兼近赤外線照射手段12によって
近赤外線の照射を受けると共に加熱される。ステップ7
05では、時間T1が経過したか否かが判断される。時
間T1 は記録紙の先端が用紙検出器(SW1) 42によって
検出されてから光学的消色センサ54の設置箇所まで到
達するまでに要する時間とされる。なお、時間T1 は定
数としてROM94b内に予め格納されているものであ
る。
【0026】時間T1 が経過すると、ステップ706に
進み、そこでA/D変換器106を介して光学的消色セ
ンサ54から一ライン分の消色データIi を取り込み、
次いでステップ707では、ΣIi の演算が行われる。
ステップ708では、ΣIiの演算結果が所定の閾値T
Hより小さいか否かが判断される。ΣIi ≦THである
とき、記録紙の記録剤、正確には、上述の一ライン分に
対応した箇所の記録剤の消色が良好に行われたことを意
味し、またΣIi ≧THであるとき、記録剤の消色が不
完全であったことを意味する。後者の場合には、ステッ
プ709に進み、そこでフラグFが“0”から“1”に
書き換えられ、次いでステップ710に進む。もし前者
の場合、すなわち消色が良好に行われたときには、ステ
ップ708からステップ710に進む。
【0027】ステップ710では、時間T2 が経過した
か否かが判断される。時間T2 は記録紙の先端が用紙検
出器(SW1) 42によって検出されてから用紙検出器44
(SW2) の設置箇所まで到達するまでに要する時間とされ
る。時間T2 が経過するまで、ステップ706に戻って
消色処理が良好に行われているか否かが監視される。時
間T2 が経過すると、ステップ710からステップ71
1に進み、そこで用紙検出器(SW2) の“オン”/“オ
フ”、すなわちその出力がハイレベル“H”であるかロ
ーレベル“H”であるか否かが判断される。用紙検出器
(SW2) 44の出力がハイレベル“H”となったとき、す
なわち記録紙の先端が用紙検出器(SW1) 44によって検
出されたとき、これは記録紙が加熱兼近赤外線照射手段
12内で紙詰まりを起こすことなく該加熱兼近赤外線照
射手段12を無事通過したことを意味する。なお、時間
2 は時間T1 と同じく定数としてROM94b内に予
め格納されているものである。
【0028】続いて、ステップ712では、用紙検出器
(SW1) 42の“オフ”/“オン”、すなわちその出力が
ローレベル“L”であるかハイレベル“H”であるか否
かが判断される。用紙検出器(SW1) 42が“オン”であ
るとき、これは記録紙の後端が未だ用紙検出器(SW1) 4
2を通過していないことを意味する。記録紙の後端が用
紙検出器(SW1) 42を通過するまで、ステップ712か
らステップ706に戻って消色処理が良好に行われてい
るか否かが続いて監視される。
【0029】ステップ712で用紙検出器(SW1) 42が
“オフ”となったとき、すなわち記録紙の後端が用紙検
出器(SW1) 42を通過したとき、ステップ713に進
み、そこで時間T1 が経過したか否かが判断される。時
間T1 は記録紙の後端が用紙検出器(SW1) 42を通過し
た後から光学的消色センサ54の設置箇所を通過し終わ
るまでに要する時間とされ、この時間は記録紙の先端が
用紙検出器(SW1) 42によって検出されてから光学的消
色センサ54の設置箇所まで到達するまでに要する時間
と同じである。時間T1 が経過するまで、ステップ71
3からステップ706に戻って消色処理が良好に行われ
ているか否かが引き続き監視される。
【0030】ステップ713で時間T1 が経過すると、
すなわち記録紙の後端が光学的消色センサ54の設置箇
所を通過すると、ステップ714に進み、そこでフラグ
Fが“0”か“1”かが判断される。もしF=0であれ
ば、すなわち記録紙の記録剤の消色処理が良好に行われ
た場合には、ステップ715に進み、そこで電磁ソレノ
イド66bおよび82bが“オフ”状態とされる。な
お、初期状態では、全ての電磁ソレノイド56b、66
bおよび82bは“オフ”状態とされている。次いで、
ステップ716では、カウンタCが“0”であるか否か
が判断され、C=0であれば、ステップ717に進む。
なお、後述の記載から明らかなように、ステップ709
でフラグFが“1”とされない限り、カウンタCは初期
状態に維持されたままとなる。ステップ717では、用
紙検出器(SW3) 40の“オフ”/“オン”、すなわちそ
の出力がローレベル“L”であるかハイレベル“H”で
あるか否かが判断される。用紙検出器(SW3) 40の出力
がハイレベル“H”であるとき、すなわち給紙ホッパ3
0内に記録紙が残っているとき、ステップ701に戻
り、また用紙センサ40の出力がローレベル“L”であ
るとき、すなわち給紙ホッパ30内に記録紙が残ってい
ないときには作動ルーチンは終了する。
【0031】なお、上述したように、初期状態では、全
ての電磁ソレノイド56b、66bおよび82bは“オ
フ”状態とされているので、加熱兼近赤外線照射手段1
2を経た記録紙は用紙切換器56によって用紙通路Pか
ら用紙循環路P′に送られ、次いで用紙切換器66によ
って用紙循環路P′から用紙排出路P″に送られ、この
とき記録紙にはマーカー92によってそのマージン領域
に適当なマークが付される。続いて、記録紙は排紙ロー
ラ78によって排紙スタッカー80上に排出される。な
お、排紙スタッカー80上に排出される記録紙は良好な
消色処理が施されたものであるので、その記録紙は再利
用され得るものとなる。
【0032】ステップ701に戻ったとき、温度センサ
24の検出温度が130 ないし200 度の範囲から外れたと
き、ステップ718に進み、そこで200 度以上であるか
否かが判断される。もし200 度以上であれば、記録紙の
変色の虞れがあるので、ステップ719に進み、ハロゲ
ンランプ12bを“オフ”にし、次いでステップ720
で適当なアラーム手段例えばアラームランプ(図示され
ない)を点灯してユーザに警告する。なお、初期作動
時、すなわちハロゲンランプ12bの点灯直後で130 度
以下のときにも、ステップ701から718に進み、こ
のときは再びステップ701に戻り、温度センサ24の
検出温度が130 度以上になるまで、消色装置は待機状態
となる。
【0033】ステップ711で時間T2 が経過したにも
拘わらず、記録紙の先端が用紙検出器(SW2) 44によっ
て検出されないときは、記録紙が加熱兼近赤外線照射手
段12で紙詰まりしていると想定され、このときステッ
プ719に進み、ハロゲンランプ12bを“オフ”にし
た後、適当なアラーム手段でユーザに警告する。
【0034】ステップ714でF=1であるとき、これ
は記録紙の記録剤の消色処理が良好に行われなかったこ
とを意味し、このときステップ714からステップ72
1に進み、そこでカウンタCのカウント値が3以上であ
るか否かが判断される。初期状態では、C=0であるか
ら、ステップ722に進み、そこで用紙切換器66およ
び82の電磁ソレノイド66bおよび82bが作動させ
られ、これにより彎曲フラップ66aおよび82aが実
線位置から破線位置まで回動させられる(図4および図
5)。かくして、用紙通路Pから用紙循環路P′に送ら
れた記録紙は用紙排出路P″に送られることなく加熱兼
近赤外線照射手段12に再び向かうことになる。ステッ
プ723では、フラグFが“1”から“0”に戻され、
次いでステップ724ではカウンタCの値が“1”だけ
カウントアップされる。ステップ725では、用紙検出
器(SW1) 42の“オン”/“オフ”、すなわちその出力
がハイレベル“H”であるかローレベル“L”であるか
否かが判断される。要するに、用紙循環路P′から加熱
兼近赤外線照射手段12に再度向かわせられる記録紙の
先端が用紙検出器(SW1) 42によって検出されたとき、
ステップ705に進み、再び消色処理が繰り返されると
共にその消色処理の評価が行われる。再び、消色処理が
良好に行われなかった際には、ステップ709でF=1
とされるので、ステップ714からステップ721に進
められる。
【0035】同一の記録紙について加熱兼近赤外線照射
手段12に3回繰り返し送って消色処理を施したとして
も、その消色処理が不良の場合には、該記録紙には消色
性記録剤以外の記録剤(例えば鉛筆やボールペン等)で
記録が行われているか、その他の色剤でもって汚染され
ている場合が想定されるので、このような記録紙は再利
用不可として消色装置の外部すなわち排紙スタッカー4
8上に排出される。詳述すると、ステップ721でC=
3とされたとき、ステップ721から726に進み、用
紙切換器56の電磁ソレノイド56bが“オン”され、
彎曲フラップ56aが実線位置から破線位置に移動させ
られる。次いで、ステップ727では、フラグFは
“1”から“0”に戻され、続いてステップ728では
カウンタCがリセットされる。ステップ729では、用
紙検出器(SW1) 42の“オン”/“オフ”、すなわちそ
の出力がハイレベル“H”であるかローレベル“L”で
あるか否かが判断される。要するに、同一の記録紙に対
して加熱兼近赤外線照射手段12に4回向かわせられた
際の該記録紙の先端が紙検出器(SW1) 42によって検出
されたとき、ステップ729からステップ730に進
み、そこで時間T2 が経過したか否かが判断される。既
に述べたように、時間T2 は記録紙の先端が用紙検出器
(SW1) 42によって検出されてから用紙検出器44(SW
2) の設置箇所まで到達するまでに要する時間とされ
る。時間T2 が経過すると、ステップ731に進み、そ
こで用紙検出器(SW2) の“オン”/“オフ”、すなわち
その出力がローレベル“H”であるかハイレベル“H”
であるか否かが判断される。用紙検出器(SW2) 44の出
力がハイレベル“H”となったとき、すなわち記録紙の
先端が用紙検出器(SW2) 44によって検出されたとき、
これは記録紙が加熱兼近赤外線照射手段12内で紙詰ま
りを起こすことなく該加熱兼近赤外線照射手段12を無
事通過したことを意味する。用紙検出器(SW2) 44が
“オン”であれば、ステップ732からステップ732
に進み、そこで用紙検出器(SW2) の“オフ”/“オン”
すなわちその出力がローレベル“L”であるかハイレベ
ル“H”であるか否かが判断される。すなわち、かかる
記録紙の後端が用紙検出器(SW2) 44の設置箇所を通過
したか否かが判断される。続いて、ステップ733で
は、時間T3 が経過したか否かが判断される。時間T3
は記録紙の後端が用紙検出器(SW2) 44を通過した後に
排紙スタッカー48上に排出されるまでに要する時間と
される。時間T3 が経過した後、ステップ733からス
テップ734に進み、そこで電磁ソレノイド56bが
“オフ”され、彎曲フラップ56aは破線位置から実線
位置まで戻され(図3)、その後ステップ717に進
む。
【0036】同一の記録紙について加熱兼近赤外線照射
手段12に1回ないし3回繰り返し送った場合に消色処
理が良好だと判断された場合には、ステップ716で
は、カウンタCのカウント数は1≦C≦3とされ、この
ときはステップ716からステップ735に進み、ハロ
ゲンランプ12bへの印加電圧の上昇をユーザーに促す
指示ランプ114が点灯される。とういうのは、同一の
記録紙について加熱兼近赤外線照射手段12に1回ない
し3回繰り返し送って消色処理を施した際に、消色処理
が良好であると判断された場合は、近赤外線照射が充分
に行われなかったと想定されたからである。次いで、ス
テップ736でカウンタCがリセットされた後、ステッ
プ717に進む。
【0037】上述の実施例では、ステップ721でのカ
ウンタCの設定値が“3”とされたが、該設定値は3以
下であっても3以上であってもよい。すなわち、記録紙
の消色処理が不良であると判断された際に少なくとも1
回以上加熱兼近赤外線照射手段12に戻されればよい。
一方、記録紙の最初の消色処理の評価だけで該記録紙を
排紙スタッカー48および80のいずれかに送るように
してもよい。すなわち、記録紙が加熱兼近赤外線照射手
段12に最初に通過させた際の消色処理の評価が不良で
あれば、その記録紙は排紙スタッカー48の送られ、ま
た記録紙が加熱兼近赤外線照射手段12に最初に通過さ
せた際の消色処理の評価が良好であれば、その記録紙は
排紙スタッカー80に送られる。
【0038】なお、図2に示した消色装置では、記録紙
には近赤外線消色型色素からなる触媒非含有記録剤でも
って記録されることが前提条件とされているが、触媒含
有記録剤でもって記録を行った記録紙の消色処理を排除
しようとするものではない。すなわち、触媒含有記録剤
でもって記録された記録紙に液状触媒を塗布して消色処
理を行うことにより、一層速やかな消色処理を行うこと
が可能である。
【0039】図10を参照すると、図7ないし図9に示
した作動ルーチンの変形例が示される。この変形例で
は、ステップ735において、ハロゲンランプ12bへ
の印加電圧が標準値から所定巾だけ上昇させられ、これ
は電源回路102を制御回路94でもって制御すること
によって行われる。また、ステップ717の後にステッ
プ737が追加され、そこでは、ハロゲンランプ12b
への印加電圧が標準値に戻される。要するに、図10に
示す作動ルーチンでは、同一の記録紙について加熱兼近
赤外線照射手段12に1回ないし3回繰り返し送った場
合に消色処理が良好だと判断された場合にハロゲンラン
プ12bへの印加電圧が標準値から所定巾だけ上昇させ
られ、給紙ホッパ30内の記録紙が全て無くなって消色
処理が一旦終了した際には、ハロゲンランプ12bへの
印加電圧が標準値に戻される。
【0040】図10に示す作動ルーチンの例では、加熱
兼近赤外線照射手段12から記録紙への加熱および近赤
外線照射の制御については、ハロゲンランプ12bへの
印加電圧を調節することによって行われたが、しかしハ
ロゲンランプ12bへの印加電圧を常に一定に維持した
儘で加熱兼近赤外線照射手段12を図11に示すように
用紙通路Pに対して移動自在にし、これにより加熱兼近
赤外線照射手段12から記録紙への加熱および近赤外線
照射を調節することもできる。詳述すると、図11に示
す実施例では、加熱兼近赤外線照射手段12は可動キャ
リッジ120に搭載され、この可動キャリッジ120の
用紙通路Pに対する前後方向の移動が垂直ガイドレール
94によって規制される。また、可動キャリッジ120
には垂直方向に延びたラック122が取り付けられ、こ
のラック122にはピニオン124が係合させられる。
ピニオン124を双方向に駆動させることにより、加熱
兼近赤外線照射手段12は用紙通路Pに接近したり、あ
るいはそこから遠のいたりするので、記録紙への加熱お
よび近赤外線照射が調節され得る。ピニオン124の駆
動には適当なモータ例えばパルスモータ(図示されな
い)が用いられ、このパルスモータの制御はユーザの手
動操作によって行ってもよく、あるいは制御回路94に
よって行うことも可能である。
【0041】図12に示す実施例では、加熱兼近赤外線
照射手段12の反射凹面鏡部材12aが2つの部分12
1 および12a2 に分割され、これら2つの部分はそ
れぞれブロック要素1261 および1262 上に取り付
けられ、これらブロック要素はそれぞれ回転自在に支持
された平行シャフト1281 および1282 上に固定さ
れる。平行シャフト1281 および1282 の少なくと
も一方の端部側にはそれぞれ歯車1301 および130
2 が装着される。歯車1301 および1302の何れか
一方が駆動歯車132と係合させられ、この駆動歯車1
32がいずれかの方向に回転駆動させられると、2つの
部分12a1 および12a2 は拡げられたり、あるいは
狭められたりして、その上方開口面積が調節させられ、
かくして加熱兼近赤外線照射手段12から記録紙への加
熱および近赤外線照射が調節され得る。駆動歯車132
の駆動モータの制御については、図12に示した実施例
の場合と同様にユーザの手動操作によって行ってもよ
く、あるいは制御回路94によって行うことも可能であ
る。
【0042】図13に示す実施例では、液状触媒塗布手
段10と加熱兼近赤外線照射手段12との間に断熱遮蔽
板134が配置され、この断熱遮蔽板134によって加
熱兼近赤外線照射手段12から液状触媒塗布手段10へ
の熱輻射が阻止され、これにより液状触媒塗布手段10
の保持タンク10a内に保持された液状触媒の溶媒の過
剰な蒸発を防止することができる。
【0043】図2に示した実施例では、耐熱ガラス板2
0が紙粉等で汚されるので、そのような紙粉等を除去す
るために耐熱ガラス板20を定期時に清掃しなければな
らない。言うまでもなく、耐熱ガラス板20が紙粉等で
汚されて、その近赤外線の透過量が減少すると、適正な
消色処理を行い得なくなる。図14に示す実施例では、
耐熱ガラス板の代わりに円筒状透光ローラ136が用い
られ、この円筒状透光ローラ136も好ましくは耐熱ガ
ラス材料から形成される。円筒状透光ローラ136には
バックアップローラ138が適用され、記録紙は円筒状
透光ローラ136とバックアップローラ138との間を
通過させられる。なお、消色装置の作動時には、円筒状
透光ローラ136およびバックアップローラ138は
録紙を左方へ送る方向にそれぞれ回転駆動させられる。
加熱兼近赤外線照射手段12の凹状反射部材12aは円
筒状耐熱ガラスローラ136を収容し、またそのハロゲ
ンランプ12bは円筒状透光ローラ136内でその長手
軸線方向に沿って配置される。図14に示すように、円
筒状透光ローラ136にはクリーニング要素として枢着
スクレパー要素140が係合させられ、このスクレパー
要素140には適当な引張りばね142が設けられ、こ
れによりスクレパー要素140は円筒状透光ローラ13
6に対して弾性的に接触させられる。このような構成に
よれば、消色装置の作動時、円筒状透光ローラ136の
表面はスクレパー要素140によって常に清掃され得
る。
【0044】液状触媒塗布手段10の中間ローラ10c
と上方ローラ10dとの間に記録紙が通過していないと
き、中間ローラ10cに同伴された液状触媒は上方ロー
ラ10dにも移行し、この液状触媒は記録紙が中間ロー
ラ10cと上方ローラ10dとの間に導入された際に該
記録紙の上面に塗布され、その分だけ液状触媒は無駄に
消費される。このような液状触媒の無駄な消費を排除す
るためには、上方ローラ10dの表面に撥水性処理をす
ることが好ましい。例えば、図15に示すように、上方
ローラ10dにテフロンコーティング144を施すこと
ができる。この場合、上方ローラ10dの表面への液状
触媒の付着がテフロンコーティング144のために最少
に抑えられ、これにより液状触媒の無駄な消費が省かれ
得る。
【0045】液状触媒塗布手段10での記録紙への液状
触媒の塗布量を調節するために、下方ローラ10bを中
間ローラ10cに対して変位自在とすることが好まし
い。液状触媒の塗布量の調節はローラ組立体の回転速度
を変化させることにより可能であるが、この場合には記
録紙の送り速度が変動するので採用され得ない。そこ
で、図16に示すように、下方ローラ10bの各端部を
駆動プーリー146と無端駆動ベルト148で連結し、
該無端駆動ベルト148の適当な箇所にテンションプー
リー150を適用することにより、記録紙の送り速度を
変動させることなく液状触媒の塗布量の調節を行うこと
が可能である。詳述すると、下方ローラ10bはそのシ
ャフト10b′上に回転自在に設置され、シャフト10
b′の両端には長尺ラック部材152の一端が固定され
る。長尺ラック部材152は適当なガイド部材(図示さ
れない)に対して図中の矢印で示すように垂直方向に移
動自在に支持され、該長尺ラック部材152のラック歯
車152aにはピニオン154が係合させられる。テン
ションプーリー150には引張りコイルばね156の弾
性偏倚力を受け、これより無端駆動ベルト148は常時
緊張状態に維持される。駆動プーリー146はメインモ
ータ96(図6)から回転駆動力を受け、ピニオン15
4は独立の回転駆動源例えばパルスモータ(図示されな
い)によって駆動される。このような構成によれば、下
方ローラ10bを一定速度で回転駆動させた儘で下方ロ
ーラ10bと中間ローラ10cとの間のニップ幅を調節
することが可能であり、該ニップ幅を拡げることによ
り、中間ローラ10cによって同伴される液状触媒の量
が増大して、一方ニップ幅を狭めることにより、中間ロ
ーラ10cによって同伴される液状触媒の量が減少す
る。
【0046】図2に示した消色装置の液状触媒塗布手段
10に図16に示した液状触媒塗布量調節機構を組み込
むことが可能であり、このとき図10で示した作動ルー
チンのステップ735において、ハロゲンランプ12b
への印加電圧を一定幅上昇させるときに同時に記録紙に
対する液状触媒の塗布量を所定量だけ増大させてもよ
い。
【0047】図17を参照すると、本発明の第2の局面
による消色方法を実施するための消色装置の原理構成が
示され、この消色装置は図1に示した消色装置から液状
触媒塗布手段10を省いたものに相当する。本発明の第
2の局面による消色方法にあっては、記録紙には近赤外
線消色型色素からなる触媒含有記録剤でもって記録され
ることが前提とされ、この場合記録紙の記録面上の記録
剤の消色処理時に該記録紙の加熱と該記録紙の記録面へ
の近赤外線照射とが加熱兼近赤外線照射手段12によっ
て同時で行われる点が特徴とされる。すなわち、給紙ロ
ーラ14、14によって搬送される記録紙が加熱兼近赤
外線照射手段12上の記録通路P上を通過するとき、該
記録紙は加熱兼近赤外線照射手段12の熱輻射兼近赤外
線照射源すなわちハロゲンランプ12bから加熱と同時
に近赤外線照射を受けることになる。
【0048】なお、上述の特徴事項は図1および図2に
示した好ましい実施例の場合についても言えることであ
るが、しかし本発明の第1の局面による消色方法および
消色装置は加熱源と近赤外線照射源とを個別に設ける場
合でも成立し得る点が理解されるべきである。例えば、
本発明の第1の局面による消色方法および消色装置の別
の実施例として、加熱源としてヒートローラを、また近
赤外線照射源として発光ダイオードアレイを用いる実施
例も成立し得る。
【0049】図18を参照すると、本発明による第2の
局面による消色装置の好ましい実施例が示され、この消
色装置でも図17の消色方法が実施される。図18の消
色装置は図2に示した消色装置から液状触媒塗布手段1
0を省いたものに相当し、図18では、図2の消色装置
と同様な構成については同じ参照符号が用いられる。ま
た、図18の消色装置の作動についても、図7ないし図
9および図10に示した作動ルーチンと同様な態様で説
明され得る。
【0050】近赤外線消色型色素からなる記録剤でもっ
て記録した記録紙に筆記具で書込みが行われることは充
分に考えられることであり、このとき記録紙の再利用を
保証するためにはかかる筆記具も近赤外線消色型色素を
用いたものでなくてはならない。筆記具を用いて記録紙
に書込みを行う場合には、当然書き損じ等が伴うので、
そのような書き損じ等を容易に消色し得ることが好まし
い。図19には携帯用消色装置が示され、この消色装置
の全体は筆記具の形態を呈する。詳述すると、携帯用消
色装置は細長の円筒状ケーシング158を具備し、この
円筒状ケーシング158の半部分には液状触媒塗布手段
160が設けられる。液状触媒塗布手段160は液状触
媒を保持する保持タンク160aと、この保持タンク1
60aから延びた硬質フェルト要素160bとを具備す
る。図示するように、硬質フェルト要素160bの一端
は円筒状ケーシング158の一端から突出させられ、そ
の中間部分はスポンジ材料160cで覆われる。硬質フ
ェルト要素160bには多数の毛細管が含まれ、これに
より保持タンク160a内の液状触媒は硬質フェルト要
素160bを通してその突出端部まで運ばれ、このとき
スポンジ材料160cには充分な液状触媒が蓄えられ
る。携帯用消色装置の不使用時には、硬質フェルト要素
160bの突出端部はキャップ162によって覆われ、
このキャップ162には好ましくは万年筆のキャップの
場合と同様にクリップ162aが設けられる。
【0051】円筒状ケーシング158の反対側の半部分
には加熱兼近赤外線照射手段164が設けられ、この加
熱兼近赤外線照射手段164は凹面反射鏡要素164a
と、この凹面反射鏡要素164aの焦点に配置されたハ
ロゲンランプ164bとを具備する。凹面反射鏡要素1
64aの開口部には透明ガラス164cが設けられ、こ
れによりハロゲンランプ164bが保護される。また、
円筒状ケーシング158のかかる半部分にはハロゲンラ
ンプ164bの電源として乾電池166が収容され、O
N/OFFスイッチ168によって乾電池166からの
ハロゲンランプ164bへの給電が選択的に行われる。
【0052】携帯用消色装置の使用態様を簡単に述べる
と、先ずキャップ162を円筒形ケーシング158から
取り除いて、記録紙上の書き損じ等に硬質フェルト要素
160bの突出先端でもって液状触媒を塗布する。次い
で、ON/OFFスイッチ168によってハロゲンラン
プを点灯し、かかる液状触媒の塗布面に近赤外線の照射
を行うと共にそこから熱を与える。かくして、書き損じ
等の消色を簡単に行うことが可能である。
【0053】図20には本発明の第1の局面に従って構
成された消色装置の別の好ましい実施例が示され、この
実施例は図2に示した消色装置と基本的には同じもので
あるが、しかし図20の実施例では、消色処理が図2の
実施例に比べて迅速にかつ効率的に行い得るようになっ
ている。図20では、図2に示した消色装置と同様な構
成要素については同じ参照符号が用いられ、それら構成
要素の機能も実質的に同じである。また、図20でも、
参照符号Pは記録紙等の記録媒体の用紙通路を示し、参
照符号SPは給紙ホッパ30に搭載された記録紙の束ね
体を示し、矢印Aは給紙ホッパ30からの記録紙の移動
方向を示す。
【0054】図20の消色装置は以下の点で図2の消色
装置と相違する。 (1)図2の消色装置では、用紙循環路P′が設けられ
るが、しかし図20の消色装置では、そのような用紙循
環路は消色処理を迅速にかつ効率的に行うために省かれ
る。すなわち、図20の消色装置では、各記録紙は一回
だけ消色処理を受ける。 (2)図2の消色装置では、用紙検出器すなわちコンタ
クトスイッチ42は液状触媒塗布手段10と加熱兼近赤
外線照射手段12との間に配置され、用紙検出器すなわ
ちコンタクトスイッチ44は一対の用紙搬送ローラ1
6、16側に接近して配置されるが、しかし図20の実
施例では、コンタクトスイッチ42は液状触媒塗布手段
10と一対の給紙ローラ14、14との間に配置され、
コンタクトスイッチ44は加熱兼近赤外線照射手段12
側に接近して配置される。 (3)図2の消色装置では、消色処理速度(すなわち、
記録紙の送り速度)は一定とされたが、図20の消色装
置では、消色処理速度は消色処理温度の変化に応じて可
変とされる。また、図20の消色装置では、消色処理作
動を安全に行うために、消色処理温度を2箇所で監視す
る。すなわち、一方では、温度センサ24で金属板22
の温度を検出し、他方では、記録紙の記録面が直接的に
接触する耐熱ガラス板20の温度を検出するために該耐
熱ガラス板20上に温度センサ170が設けられる。な
お、温度センサ170の設置箇所は耐熱ガラス板20上
の記録紙の通路から外れたその側方縁とされる。 (4)図20の消色装置にあっては、ハウジング18の
上壁部分に設けた冷却ファン28に加えて、該ハウジン
グ18の側壁部分にも冷却ファン172が設けられ、ま
た該側壁部分に対する冷却ファン172の設置箇所には
多数の穿孔173が形成される。冷却ファン28はハウ
ジング18内の加熱空気を排出するように駆動され、一
方冷却ファン172は外部を冷気をハウジング18内に
導入するように駆動される。したがって、双方の冷却フ
ァン28および172が同時に駆動された際には、ハウ
ジング18内に外気が積極的に貫流することになるの
で、大きな冷却効果が得られる。また、図20の消色装
置では、その作動を制御するための制御回路基板174
が冷却ファン172に隣接して配置され、しかも該制御
回路基板174にはその温度を検出するための温度セン
サ176が設けられる。なお、一般に、制御回路基板1
74の作動信頼性を保証するためには、その温度は70度
以下に維持されるべきである。
【0055】図21を参照すると、図20の消色装置の
制御ブロック図が示され、この制御ブロック図は図6に
示した制御ブロック図に対応するものである。なお、図
21では、図6と同様な構成要素については同じ参照符
号が用いられる。図21の制御ブロック図に示された制
御回路94はマイクロコンピュータによって構成され、
このマイクロコンピュータは中央処理装置(CPU)9
4aと、作動プログラム、定数等を記憶している読出し
専用メモリ(ROM)94bと、一時的なデータ等を記
憶する書込み・読出し可能なメモリ(RAM)94c
と、入出力インターフェース(I/O)94dとを包含
する。
【0056】図21において、参照符号96は図6と同
様に消色装置のメインモータ例えばパルスモータを示
し、このメインモータ96は液状触媒塗布手段10のロ
ーラ組立体、給紙ローラ14、用紙搬送ローラ16、繰
出しローラ34等の駆動源として用いられる。メインモ
ータ96は駆動回路98からの駆動パルスによって駆動
され、駆動回路98は制御回路94からI/O94dを
介して出力される制御信号によりメインモータ96を3
段階の可変速度で駆動するように制御する。すなわち、
メインモータ96は低速度レベル、中速度レベルおよび
高速度レベルのいずれかで駆動される。また、駆動回路
98はそこからメインモータ96に出力される駆動パル
スをカウントするカウンタ回路176を介してI/O9
4dに接続され、該カウント回路176には制御回路9
4からI/O94dを介してリセット信号が適宜出力さ
れる。要するに、制御回路94はメインモータ96の駆
動量をデータとして適宜取り込むことができる。電磁ク
ラッチ36は電源回路100によって作動され、この電
源回路100は制御回路94によってI/O94dを通
して制御される。ハロゲンランプ12bは電源回路10
2によって点灯され、この電源回路102は制御回路9
4からI/O94dを介して出力される制御信号により
ハロゲンランプ12bを2段階の電圧レベルで点灯する
ように制御される。すなわち、ハロゲンランプ12bは
高レベル電圧すなわち100 ボルトの定格電圧と低レベル
電圧例えば60ボルトとの2段階の電圧レベルでもって選
択的に点灯される。用紙検出器すなわちコンタクトスイ
ッチ42、44および40は制御回路94のI/O94
dに接続され、各コンタクトスイッチが“オフ”のと
き、その出力信号はローレベル“L”であるが、各コン
タクトスイッチが“オン”されると、該出力信号はロー
レベル“L”からハイレベル“H”に変わる。温度セン
サ(サーミスタ)24、170および176の出力はそ
れぞれA/D変換器180、182および184によっ
てデジタル信号に変換された後にI/O94dを介して
制御回路94に取り込まれる。冷却ファン28および1
72はそれぞれ駆動回路186および188によって作
動され、各駆動回路186、188は制御回路94によ
ってI/O94dを通して制御される。なお、図21に
おいて、参照符号190、192および194は図20
の消色装置の操作パネル板(図示されない)に設けられ
る種々のスイッチを示し、スイッチ190は消色装置の
電源スイッチであり、スイッチ192は消色装置の立上
がりを早めるべくその予熱を任意に行うための予熱スイ
ッチであり、スイッチ194は消色装置に消色処理作動
を行わせるための始動スイッチである。
【0057】次に、図22に示した予熱ルーチンを参照
して、図20の消色装置の予熱作動について説明する。
なお、図22の予熱ルーチンは電源スイッチ190を
“オン”することにより所定の時間間隔例えば10ms毎に
実行される割込みルーチンである。
【0058】先ず、ステップ2200では、フラグF1
が“0”であるか“1”であるかが判断され、初期状態
では、F1 =0であるので、ステップ2201に進み、
そこでフラグF2 が“0”であるか“1”であるかが判
断される。初期状態では、F 2 =0であるので、ステッ
プ2202に進み、そこで温度センサ170からその検
出温度T0 がA/D変換器182を介して制御回路94
に取り込まれる。次いで、ステップ2203では、検出
温度T0 が例えば130 ℃と比較され、T0 ≦130 ℃のと
き、ステップ2204に進み、そこでハロゲンランプ1
2bが低レベル電圧例えば60ボルトで点灯される。ステ
ップ2205では、カウンタCの値(初期状態では0)
が“1”だけカウントアップされ、次いでステップ22
06でカウンタCの値が所定の定数C0 と比較される。
C≧C0 であれば、予熱ルーチンは一旦終了する。な
お、定数C0 はROM94bに予め格納されているもの
であり、その値は例えば20,000とされる。その後、予熱
ルーチンは10ms毎に繰り返し実行されるが、温度センサ
170の検出温度T0 が130 ℃以下である限り、カウン
タCの値が“1”ずつカウントアップされるだけであ
り、その間ハロゲンランプ12bの点灯により耐熱ガラ
ス20の温度が次第に上昇される。
【0059】ステップ2203でT0 >130 ℃となる
と、ステップ2203からステップ2207に進み、そ
こで温度センサ170の検出温度T0 が例えば180 ℃と
比較され、T0 ≦180 ℃のとき、ステップ2205に進
み、そこでカウンタCの値が“1”だけカウントアップ
され、次いでステップ2206でカウンタCの値が所定
の定数C0 と比較される。C≧C0 であれば、予熱ルー
チンは一旦終了する。その後、予熱ルーチンは10ms毎に
繰り返し実行されるが、温度センサ170の検出温度T
0 が180 ℃以下である限り、カウンタCの値が“1”ず
つカウントアップされるだけであり、その間ハロゲンラ
ンプ12bの点灯により耐熱ガラス20の温度が一層上
昇される。
【0060】ステップ2207でT0 >180 ℃となる
と、ステップ2207からステップ2208に進み、そ
こでハロゲンランプ12bが消灯される。次いで、ステ
ップ2205に進み、そこでカウンタCの値が“1”だ
けカウントアップされ、次いでステップ2206でカウ
ンタCの値が所定の定数C0 と比較される。C≧C0
あれば、予熱ルーチンは一旦終了する。その後、予熱ル
ーチンは10ms毎に繰り返し実行されるが、温度センサ1
70の検出温度T0 が130 ℃以下まで低下しない限り、
カウンタCの値が“1”ずつカウントアップされるだけ
である。温度センサ170の検出温度T0 が再び130 ℃
以下となると、ハロゲンランプ12bが低レベル電圧
(60ボルト)で点灯される。要するに、耐熱ガラス20
はハロゲンランプ12bの点灯により予熱され、その予
熱温度は130 ないし180 ℃内に維持される。
【0061】カウンタCの値が20,000に到達すると、す
なわち電源スイッチ190を“オン”した時点から20分
(20,000×10ms)経過すると、ステップ2206からス
テップ2209に進み、そこでゲンランプ12bが消灯
される。なお、カウンタCの値が20,000に到達した時点
でハロゲンランプ12bが消灯中であれば、ステップ2
209では、その消灯状態が維持されるだけである。次
いで、ステップ2210でカウンタCがリセットされ、
続いてステップ2211でフラグF2 が“1”に書き換
えられた後、予熱ルーチンは一旦終了される。その後、
予熱ルーチンは10ms毎に繰り返し実行されるが、このと
きF2 =1であるから、ステップ2202からステップ
2212に進み、そこで予熱スイッチ192が“オン”
されているか否かが判断される。予熱スイッチ192が
ユーザによって“オン”されると、ステップ2212か
ら2213に進み、そこでフラグF2 が“0”に書き換
えられ、その後20分間に亘って耐熱ガラス20の予熱が
再び行われる。一方、予熱スイッチ192が“オン”さ
れない限り、予熱ルーチンは単にステップ2201、2
202および2212を経るだけで、何らの進展もな
い。なお、以上で述べたような予熱作動は図2および図
18のそれぞれにに示した消色装置にも同様に適用し得
ることは言うまでもない。
【0062】次に、図23ないし図25に示したルーチ
ンを参照して、図20の消色装置の作動について説明す
る。なお、作動ルーチンは始動スイッチ194を“オ
ン”することにより実行される。先ず、ステップ230
1では、用紙検出器(マイクロスイッチ)40の出力が
ハイレベル“H”かローレベル“L”かが、すなわち給
紙ホッパ30に記録紙が搭載されているか否かが判断さ
れる。記録紙が給紙ホッパ30に搭載されているとき、
すなわち用紙検出器40の出力がハイレベル“H”であ
るとき、ステップ2302に進む。
【0063】ステップ2302では、フラグF2
“1”に書き換えられ、これにより耐熱ガラス板20が
予熱される間であっても(図22)、その予熱は直ちに
中止される。次いで、ステップ2303では、フラグF
1 が“1”に書き換えられ、これによりたとえ消色装置
の作動中に予熱スイッチ192が誤って“オン”された
としても、予熱ルーチンによる予熱は実質的に阻止され
る。すなわち、消色装置の作動中にも図22の予熱ルー
チンは10ms毎に実行されるが、単にステップ2201を
経て終了されるに過ぎない。
【0064】ステップ2304では、冷却ファン172
が駆動され、次いでステップ2305でハロゲンランプ
12bが高レベル電圧、すなわち定格電圧100 ボルトで
点灯される。ステップ2306では、温度センサ170
からその検出温度T0 がA/D変換器182を介して制
御回路94に取り込まれ、次いでステップ2307で検
出温度T0 が例えば200 ℃と比較される。T0 <200 ℃
のとき、ステップ2306に戻される。すなわち、ステ
ップ2307では、耐熱ガラス板20の温度が200 ℃に
到達したか否かが監視される。上述したような予熱動作
が行われている場合には、耐熱ガラス板20の温度が速
やかに200 ℃に到達し得る。
【0065】ステップ2307で耐熱ガラス板20の温
度が200 ℃に到達すると、ステップ2308に進み、そ
こで温度センサ170の検出温度T0 が例えば290 ℃と
比較される。T0 <290 ℃のとき、ステップ2309に
進み、そこでメインモータ96が低速度レベルで駆動さ
れる。次いで、ステップ2310で電磁クラッチ36が
作動され、これにより繰出しローラ34が駆動されて、
給紙ホッパ30内の束ね体SPから記録紙が一枚だけ繰
り出され、この記録紙はハウジング18内に設けられた
ガイド板38によって給紙ローラ14、14に導かれ
る。
【0066】ステップ2311では、用紙検出器42の
出力がローレベル“L”からハイレベル“H”への立上
がりが監視される。用紙検出器42の出力がハイレベル
“H”となったとき、すなわち記録紙の先端が用紙検出
器42によって検出されたとき、ステップ2312に進
み、そこでカウンタ回路178がリセットされ、次いで
ステップ2312で電磁クラッチ36の作動が解除され
る。これ以後、記録紙は給紙ローラ14、14によって
搬送され、液状触媒塗布手段10の通過時に該記録紙の
記録面には液状触媒が塗布され、次いで記録紙は加熱兼
近赤外線照射手段12によって近赤外線の照射を受ける
と共に加熱されて、該記録紙の記録面が消色処理を受け
る。
【0067】ステップ2314では、カウンタ回路17
8からカウント値CC0 が制御回路94に取り込まれ、
次いでステップ2315でカウント値CC0 が所定値L
1 と比較される。カウント値CC0 はメインモータ96
の回転量、すなわち記録紙の送り量に対応するものであ
り、所定値L1 は記録紙の先端が用紙検出器42から用
紙検出器44まで移動する際の移動量に対応した数値で
ある。すなわち、ステップ2315では、記録紙の先端
が用紙検出器42から用紙検出器44に到達するまでに
要する時間が計測される。ステップ2315でカウント
値CC0 がL1までカウントされると、ステップ231
6に進み、そこで用紙検出器44の“オン”/“オ
フ”、すなわちその出力がハイレベル“H”であるかロ
ーレベル“L”であるか否かが判断される。用紙検出器
44の出力がハイレベル“H”であるとき、すなわち記
録紙の先端が用紙検出器44によって検出されたことが
確認されたとき、ステップ2317に進み、そこでカウ
ンタ回路178が再びリセットされる。
【0068】ステップ2318では、カウンタ回路17
8からカウント値CC0 が再び制御回路94に取り込ま
れ、次いでステップ2319でカウント値CC0 が所定
値L 2 と比較される。上述したようにカウント値CC0
は記録紙の送り量に対応するものであり、所定値L2
記録紙が用紙検出器44を通過する際の移動量に対応し
た数値である。すなわち、ステップ2319では、記録
紙が用紙検出器44を通過するのに要する時間が計測さ
れる。ステップ2319でカウント値CC0 がL2 まで
カウントとさると、ステップ2320に進み、そこで用
紙検出器44の“オン”/“オフ”、すなわちその出力
がハイレベル“H”であるかローレベル“L”であるか
否かが判断される。用紙検出器44の出力がローレベル
“L”であるとき、すなわち記録紙が用紙検出器44を
通過したことが確認されたとき、ステップ2321に進
む。
【0069】ステップ2321では、温度センサ24か
ら検出温度t0 が制御回路94に取り込まれ、次いでス
テップ2322で検出温度t0 が200 ℃と比較される。
なお、温度センサ24の検出温度t0 、すなわち金属板
22の箇所での温度が200 ℃以上になることは安全上好
ましくない。もしt0 <200 ℃であれば、ステップ23
23に進み、そこで温度センサ176から検出温度tt
0 が制御回路94に取り込まれ、次いでステップ232
4で検出温度t0 が70℃と比較される。なお、制御回路
基板174はその動作信頼性を維持するために70℃以上
の環境下に晒されることは避けられるべきである。もし
0 <70℃であれば、ステップ2325に進む。
【0070】ステップ2325では、用紙検出器40の
出力がハイレベル“H”であるかローレベル“L”であ
るか否かが判断される。用紙検出器40の出力がハイレ
ベル“H”であるとき、すなわち給紙ホッパ30内に記
録紙があるとき、ステップ2305に再び戻され、同様
な動作が繰り返される。
【0071】ステップ2308で温度センサ170の検
出温度T0 が290 ℃を越えると、ステップ2326に進
み、そこで温度センサ170の検出温度T0 が例えば39
0 ℃と比較される。T0 <390 ℃のとき、ステップ23
27に進み、そこでメインモータ96が中速度レベルで
駆動される。次いで、ステップ2310に進み、上述し
たような動作が順次行われるが、メインモータ96が中
速度レベルで駆動されるために、記録紙の消色処理速度
が早められることになる。例えば、記録紙がA4サイズ
の場合、メインモータ96の駆動速度が低速度レベルの
とき、1分当たりの消色処理枚数は1枚であるが、しか
しメインモータ96の駆動速度が中速度レベルでは、1
分当たりの消色処理枚数は3枚となる。
【0072】ステップ2326で温度センサ170の検
出温度T0 が390 ℃を越えると、ステップ2328に進
み、そこで温度センサ170の検出温度T0 が例えば41
0 ℃と比較される。T0 ≦410 ℃のとき、ステップ23
29に進み、そこでメインモータ96が高速度レベルで
駆動される。次いで、ステップ2310に進み、上述し
たような動作が順次行われる。なお、メインモータ96
が高速度レベルで駆動されると、記録紙がA4サイズの
場合、1分当たりの消色処理枚数は5枚となる。
【0073】ステップ2328で温度センサ170の検
出温度T0 が410 ℃を越えると、ステップ2330に進
み、そこで冷却ファン28が駆動され、これにより耐熱
ガラス板22の温度上昇が防止される。冷却ファン28
の駆動後、ステップ2331で温度センサ176から検
出温度T0 が制御回路94に取り込まれ、次いでステッ
プ2332で検出温度T0 が例えば420 ℃と比較され
る。T0 ≦420 ℃のとき、ステップ2310に進み、上
述したような動作が順次行われる。
【0074】ところで、耐熱ガラス板22の温度が430
℃を越えると、記録紙が熱のために焦げて変色し得る。
したがって、ステップ2332で温度センサ170の検
出温度T0 が430 ℃やや下回る以下の420 ℃を越えたと
き、ステップ2333に進み、そこでハロゲンランプ1
2bが消灯される。ステップ2334では、温度センサ
176から検出温度T0 が再び制御回路94に取り込ま
れ、次いでステップ2335で検出温度T0 が例えば40
0 ℃と比較される。T0 >400 ℃のとき、ステップ23
34に戻される。すなわち、ステップ2335では、耐
熱ガラス板20の温度が400 ℃以下に低下するまで待機
し、その間消色処理は中断される。ステップ2335で
温度センサ170からの検出温度t0 が400 ℃以下にな
ると、ステップ2336に進み、そこでハロゲンランプ
12bが再び高レベル電圧で点灯され、次いでステップ
2310に進み、消色処理が再開される。
【0075】ステップ2325で用紙検出器40の出力
がローレベル“L”であるとき、すなわち給紙ホッパ3
0内に記録紙がないとき、ステップ2337に進み、そ
こでハロゲンランプ12bが消灯され、次いでステップ
2338で冷却ファン28および172の駆動が停止さ
れる。ステップ2339では、所定時間が経過したか否
かが判断される。なお、かかる所定時間は記録紙が用紙
搬送ローラ16、16によって用紙排出開口部46を介
して排紙ストッカー48上に排出されるまでの充分な時
間とされる。所定時間経過後、ステップ2340に進
み、そこでメインモータ96の駆動が停止され、次いで
ステップ2329でフラグF1 を“0”に書き換えた
後、作動ルーチンは終了する。なお、図20の消色装置
を再び作動させるためには、作動スイッチ192を“オ
ン”すればよく、また予熱を行うときには予熱スイッチ
190を“オン”すればよい。
【0076】ステップ2316で用紙検出器44の出力
がローレベル“L”であるとき、すなわち記録紙の先端
が用紙検出器42から用紙検出器44に到達するまでに
要する時間が経過したにも拘わらず、記録紙の先端が用
紙検出器42によって検出されないとき、用紙検出器4
2と用紙検出器44との間で紙詰まりが起きていると考
えられるので、この場合にはステップ2342に進み、
そこでハロゲンランプ12bが消灯され、次いでステッ
プ2343に進み、そこでアラーム表示がなされる。な
お、そのようなアラーム表示は消色装置の操作パネルに
設けられた警告ランプあるいは液晶ディスプレイ等で行
うことができる。アラーム表示後、ステップ2340に
進み、そこでメインモータ96の駆動が停止され、次い
でステップ2329でフラグF1 を“0”に書き換えた
後、作動ルーチンは終了する。
【0077】また、ステップ2320で用紙検出器44
の出力がハイレベル“H”であるとき、すなわち記録紙
が用紙検出器44を通過するのに要する時間が経過した
にも拘わらず、記録紙が用紙検出器42によって検出さ
れているとき、加熱兼近赤外線照射手段12上の通路で
紙詰まりが起きていると考えられるので、この場合にも
ステップ2342に進み、上述したような動作が順次行
われる。
【0078】更に、ステップ2322で温度検出器24
の検出温度t0 が200 ℃を越えた場合、耐熱ガラス板2
0での温度は430 ℃以上にあると考えられるので、この
場合にもステップ2342に進み、上述したような動作
が順次行われる。なお、温度検出器24は補助温度検出
器として機能し、2つの温度検出器24および170の
いづれかが故障した場合でも消色装置の作動は安全に停
止され得る。一方、ステップ2324で温度センサ17
6からの検出温度tt0 が70℃を越えたときには、制御
回路基板174が損傷され得るので、この場合にもステ
ップ2342に進み、上述したような動作が順次行われ
る。
【0079】ステップ2301で用紙検出器40の出力
がローレベル“L”であるとき、すなわち給紙ホッパ3
0に記録紙が搭載されていなとき、ステップ2344に
進み、そこでエラー表示がなされた後、作動ルーチンは
直ちに終了する。なお、かかるエラー表示は好ましくは
消色装置の操作パネルに設けられた液晶ディスプレイ等
でなされる。
【0080】図20ないし図25で示した実施例では、
消色処理温度を3つの温度範囲、すなわち200 ℃以上29
0 ℃未満、290 ℃以上390 ℃未満および290 ℃以上410
℃未満に区分して、単位時間たりの記録紙の処理枚数
(消色処理速度)を可変としているが、それらの温度区
分は例示的なものであることが理解されるべきである。
また、消色処理温度については、必ずしも3つの温度範
囲に区分される必要はなく、2つの温度範囲に区分され
てもよく、あるいは3つ以上の温度範囲に区分して単位
時間たりの記録紙の処理枚数を更に細分化し得ることも
可能である。なお、補助温度検出器を用いて消色処理温
度を監視する点、また制御回路基板の温度を監視する点
については、図2および図18のそれぞれに示した消色
装置にも適用可能である。
【0081】図26には、図21に示した制御ブロック
図の変形実施例が示され、この変形実施例では、消色処
理作動中の安全性が一層高められている。詳述すると、
ハロゲンランプ12bとその電源回路102との間には
遮断回路196が介在され、一方温度センサ24および
170の出力ラインのそれぞれには比較回路198およ
び200が接続され、これら比較回路198および20
0はOR回路202を介して遮断回路196に接続され
る。比較回路198の基準電圧は温度センサ24が200
℃の温度を検出した際の出力電圧として設定され、温度
センサ24の出力電圧がかかる基準電圧以下のとき(す
なわち、温度センサ24が200 ℃以下の温度を検出して
いるとき)、比較回路198からの出力信号はローレベ
ル“L”であるが、温度センサ24の出力電圧がかかる
基準電圧を越えたとき(すなわち、温度センサ24が20
0 ℃以上の温度を検出したとき)、比較回路198から
の出力信号はローレベル“L”からハイレベル“H”に
切り替わる。また、比較回路200の基準電圧は温度セ
ンサ170が420 ℃の温度を検出した際の出力電圧とし
て設定され、温度センサ170の出力電圧がかかる基準
電圧以下のとき(すなわち、温度センサ170が420 ℃
以下の温度を検出しているとき)、比較回路200から
の出力信号はローレベル“L”であるが、温度センサ1
70の出力電圧がかかる基準電圧を越えたとき(すなわ
ち、温度センサ170が420 ℃以上の温度を検出したと
き)、比較回路200からの出力信号はローレベル
“L”からハイレベル“H”に切り替わる。したがっ
て、比較回路198および200のいずれか一方の出力
信号がハイレベル“H”となると、OR回路202から
の出力信号はローレベル“L”からハイレベル“H”に
切り替わり、このとき遮断回路196が動作されて、ハ
ロゲンランプ12bとその電源回路102との間の接続
が遮断される。このような構成によれば、遮断回路19
6と、比較回路198および200と、OR回路202
とからなる制御系は制御回路94から独立してるため
に、たとえ消色処理作動中に制御回路94が故障したと
しても、ハロゲンランプ12bは消灯され得るので、消
色装置の内部温度が異常に上昇することはない。なお、
このような配慮は図6に示した制御ブロック図にも同様
に適用し得ることはいうまでもない。
【0082】図27には本発明の第2の局面に従って構
成された消色装置の別の好ましい実施例が示され、この
実施例は図18に示した消色装置と基本的には同じもの
であるが、しかし図27の実施例でも図20に示した消
色装置と同様に消色処理が図2の実施例に比べて迅速に
かつ効率的に行い得るようになっている。要するに、図
27の消色装置は図20の消色装置から液状触媒塗布手
段10を省いたものに相当し、図27では、図20の消
色装置と同様な構成要素については同じ参照番号が用い
られている。また、図27の消色装置の作動について
も、図20の消色装置の場合と同様な態様で説明され得
る。
【0083】図28には、加熱兼近赤外線照射手段12
の好ましい実施例が示され、この実施例では、ハロゲン
ランプ12bの長さが耐熱ガラス板の幅よりも大きくさ
れ、しかも矢印Bで示す記録紙の送り方向に対して斜め
に配置される。この場合には、反射凹面鏡部12aも図
示するようにハロゲンランプ12bと同様に傾斜させら
れる。このような構成によれば、記録紙の記録面に対す
る近赤外線の照射量が増大され、これにより消色処理の
効率化を図ることができる。
【0084】図29には、加熱兼近赤外線照射手段12
の別の好ましい実施例が示され、この実施例では、反射
凹面鏡部12a内にU字形状のハロゲンランプ12bが
収容され、記録紙は矢印Bで示す方向で耐熱ガラス板2
0上を通過させられる。U字形状のハロゲンランプ12
bを用いることにより、耐熱ガラス板20上での近赤外
線照射領域が拡大され、これにより消色処理の効率化を
図ることができる。
【0085】図30には、加熱兼近赤外線照射手段12
の更に別の好ましい実施例が示され、この実施例では、
反射凹面鏡部12aの各片側、すなわちその長手方向軸
線によって区分される各片側の反射面がそれぞれ独立し
た集光作用を発揮するように形成される。詳述すると、
図30に示すように、ハロゲンランプ12aの左側半分
から射出して反射凹面鏡部12aの左側反射面に入射し
た光は参照符号Cで示す箇所(すなわち、耐熱ガラス板
20の左側半分のほぼ中央箇所)に集光され、同じこと
は反射凹面鏡部12aの右側反射面についても言える。
このような構成によっても、耐熱ガラス板20上での近
赤外線照射領域が拡大され、これにより消色処理の効率
化を図ることができる。なお、ハロゲンランプ12aの
長手方向軸線と集光箇所Cとを通る面は該ハロゲンラン
プ12の長手方向軸線を通る垂直面に対して25ないし30
°の角度を成すようにすることができる。
【0086】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
によれば、記録媒体上の記録剤の消色処理を速やかにか
つ確実に行うことが可能であるので、記録紙の再利用の
効率化を改善することができる。また、本発明の第1の
局面によれば、記録媒体には近赤外線消色型色素からな
る触媒非含有記録剤でもって記録されることが前提とな
るために、かかる記録媒体の記録剤の濃度は長期に亘っ
て安定に維持されるので、その保存性が大巾に改善され
る。また、本発明の第2の局面によれば、消色処理時に
記録媒体に対する加熱および近赤外線照射を熱輻射兼近
赤外線照射源を用いて同時に行い得るので、その消色装
置を低コストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の局面による消色方法を実施する
ための消色装置の原理構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の局面に従って構成された消色装
置の好ましい実施例を示す概略図である。
【図3】図2の消色装置の用紙切換器を詳細に示す断面
図である。
【図4】図2の消色装置の別の用紙切換器を詳細に示す
断面図である。
【図5】図2の消色装置の更に別の用紙切換器を詳細に
示す断面図である。
【図6】図2の消色装置の制御ブロック図である。
【図7】図2の消色装置の作動を説明する作動ルーチン
の一部を示すフローチャートである。
【図8】図2の消色装置の作動を説明する作動ルーチン
の一部を示すフローチャートである。
【図9】図2の消色装置の作動を説明する作動ルーチン
の一部を示すフローチャートである。
【図10】図7ないし図9に示した作動ルーチンの変形
例の一部を示すフローチャートである。
【図11】図2に示した加熱兼近赤外線照射手段の変形
例を示す概略図である。
【図12】図2に示した加熱兼近赤外線照射手段の別の
変形例を示す概略図である。
【図13】図2に示した液状触媒塗布手段と加熱兼近赤
外線照射手段との間に断熱遮蔽板を設けた変形実施例を
示す概略図である。
【図14】図2に示した加熱兼近赤外線照射手段の更に
別の変形例を示す概略図である。
【図15】図2に示した液状触媒塗布手段の別の変形例
を示す概略図である。
【図16】図2の液状触媒塗布手段での液状塗布量を調
節するための調節機構を示す概略図であ。
【図17】本発明の第2の局面による消色方法を実施す
るための消色装置の原理構成を示す概略図である。
【図18】本発明の第2の局面に従って構成された消色
装置の好ましい実施例を示す概略図である。
【図19】本発明による携帯用消色装置の一実施例を示
す縦断面図である。
【図20】本発明の第1の局面に従って構成された消色
装置の別の好ましい実施例を示す概略図である。
【図21】図20の消色装置の制御ブロック図である。
【図22】図20の消色装置の予熱作動を説明するため
の予熱ルーチンを示すフローチャートである。
【図23】図20の消色装置の作動を説明するための作
動ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図24】図20の消色装置の作動を説明するための作
動ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図25】図20の消色装置の作動を説明するための作
動ルーチンの一部を示すフローチ
【図26】図20の消色装置の別の制御ブロック図であ
る。
【図27】本発明の第2の局面に従って構成された消色
装置の別の好ましい実施例を示す概略図である。
【図28】加熱兼近赤外線照射手段の好ましい実施例を
示す平面図である。
【図29】加熱兼近赤外線照射手段の別の好ましい実施
例を示す平面図である。
【図30】加熱兼近赤外線照射手段の更に別の好ましい
実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
10…液状触媒塗布手段 12…加熱兼近赤外線照射手段 14…給紙ローラ 16…用紙搬送ローラ 18…ハウジング 20…耐熱ガラス板 22…金属板 24…温度センサ 26…通気孔 28…冷却ファン 30…給紙ホッパ 32…用紙導入開口部 34…繰出しローラ 36…電磁クラッチ 38…ガイド板 40…用紙検出器 42…用紙検出器 44…用紙検出器 48…排紙スタッカー 50…用紙搬送ローラ 52…用紙搬送ローラ 54…光学的消色センサ 56…用紙切換器 66…用紙切換器 82…用紙切換器 92…マーカー 94…制御回路 94a…中央処理装置(CPU) 94b…読出し専用メモリ(ROM) 94c…入出力インターフェース(I/O) 96…メインモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 悠 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通 アイソテック株式会社内 (72)発明者 窪田 正幸 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通 アイソテック株式会社内 (72)発明者 芳賀 博文 東京都稲城市大字大丸1405番地 富士通 アイソテック株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−204278(JP,A) 特開 平5−61246(JP,A) 特開 平1−102489(JP,A) 特開 平6−59500(JP,A) 特開 平5−127571(JP,A) 特開 平6−175537(JP,A) 特開 平5−181307(JP,A) 特開 平5−201101(JP,A) 特開 平5−289576(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 570 - 578 B41J 29/36 G03G 9/00 - 9/18

Claims (62)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近赤外線消色型色素からなる触媒非含有
    記録剤でもって記録された記録媒体の記録面上の記録剤
    を消色する方法であって、 記録媒体の記録面に液状触媒を塗布する塗布段階と、液
    状触媒を塗布した記録媒体を加熱する加熱段階と、加熱
    された記録媒体の液状触媒塗布面に近赤外線を照射する
    照射段階とを包含し、且つ前記加熱段階と前記照射段階
    とが熱輻射兼近赤外線照射源(12b)によって同時に
    行われることを特徴とする消色方法。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の消色方法において、記
    録媒体が前記熱輻射兼近赤外線照射源に対して所定の搬
    送経路(P)に沿って搬送させられ、記録媒体の搬送速
    度が前記搬送経路(P)の温度変化に応じて可変とされ
    ることを特徴とする消色方法。
  3. 【請求項3】 請求項またはに記載の消色方法にお
    いて、前記熱輻射兼近赤外線照射源(12b)がハロゲ
    ンランプあるいはメタルハライドランプからなることを
    特徴とする消色方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の消
    色方法において、前記搬送経路(P)の温度が約200 度
    ないし約410 度の温度範囲とされることを特徴とする消
    色方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の消
    色方法において、前記液状触媒の触媒濃度が約0.5 ない
    し約5重量パーセント範囲内であることを特徴とする消
    色方法。
  6. 【請求項6】 近赤外線消色型色素からなる触媒含有記
    録剤でもって記録された記録媒体の記録面上の記録剤を
    消色する方法において、記録媒体の加熱と該記録媒体の
    記録面への近赤外線照射とが熱輻射兼近赤外線照射源
    (12b)によって同時に行われると共に、記録媒体が
    前記熱輻射兼近赤外線照射源に対して所定の搬送経路
    (P)に沿って搬送させられ、記録媒体の搬送速度が前
    記搬送経路(P)の温度変化に応じて可変とされること
    を特徴とする消色方法。
  7. 【請求項7】 請求項に記載の消色方法において、前
    記搬送経路(P)の温度が約200 度ないし約410 度の温
    度範囲とされることを特徴とする消色方法。
  8. 【請求項8】 近赤外線消色型色素からなる記録剤でも
    って記録された記録媒体の記録面上の記録剤を消色する
    ための消色装置であって、 記録媒体の記録面に液状触媒を塗布するための液状触媒
    塗布手段(10)と、 前記液状触媒塗布手段(10)でもって液状触媒を塗布
    した記録媒体を加熱して該記録媒体の記録面に近赤外線
    を照射することによって該記録面の記録剤を消色するた
    めの消色処理手段(12)とを具備し、前記液状触媒塗
    布手段(10)および前記消色処理手段(12)が記録
    媒体を一方向搬送させる搬送経路(P)に沿って設置さ
    れ、前記液状触媒塗布手段(10)が前記消色処理手段
    (12)の上流側に位置し、前記消色処理手段が記録媒
    体の加熱と該記録媒体の記録面への近赤外線照射とを同
    時に行うための加熱兼近赤外線照射手段(12)として
    構成されることを特徴とする消色装置。
  9. 【請求項9】 請求項に記載の消色装置において、前
    記加熱兼近赤外線照射手段(12)が熱輻射兼近赤外線
    照射源(12b)を包含することを特徴とする消色装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項に記載の消色装置において、
    前記熱輻射兼近赤外線照射源(12b、図28)が前記
    搬送経路(P)の幅よりも長い細長の形態を呈し、かつ
    前記搬送経路(P)に対して傾斜して配置されることを
    特徴とする消色装置。
  11. 【請求項11】 請求項に記載の消色装置において、
    前記熱輻射兼近赤外線照射源(12b、図29)がU字
    状形態を呈し、かつそのU字状形態の両端を前記搬送経
    路(P)の片側に位置させるように該搬送経路(P)に
    対して配置されることを特徴とする消色装置。
  12. 【請求項12】 請求項に記載の消色装置において、
    前記加熱兼近赤外線照射手段(12)が熱輻射兼近赤外
    線照射源(12b)を収容する反射凹面鏡部材(12
    a、図30)を包含し、この反射凹面鏡部材(12a、
    図30)の反射面が前記搬送経路(P)上に2つの集光
    箇所(C、図30)を与えるように形成されていること
    を特徴とする消色装置。
  13. 【請求項13】 請求項9〜12のいずれか1項に記載
    の消色装置において、前記熱輻射兼近赤外線照射源(1
    2a)がハロゲンランプあるいはメタルハライドランプ
    からなることを特徴とする消色装置。
  14. 【請求項14】 請求項9〜13のいずれか1項に記載
    の消色装置において、前記加熱兼近赤外線照射手段(1
    2)が前記搬送経路(P)を提供するための透光板要素
    (20)を包含し、該加熱兼近赤外線照射手段(12)
    から前記搬送経路(P)への加熱および近赤外線照射が
    前記透光板要素(20)を通して行われることを特徴と
    する消色装置。
  15. 【請求項15】 請求項または記載の消色装置にお
    いて、前記加熱兼近赤外線照射手段(12)が回転自在
    となった円筒状透光ローラ要素(136、図14)と、
    この円筒状透光ローラ要素(136、図14)内に配置
    された熱輻射兼近赤外線照射源(12b)と、前記円筒
    状透光ローラ要素(136、図14)に対して係合させ
    られた押圧要素(138、図14)とを包含し、記録媒
    体は前記円筒状透光ローラ要素(136、図14)と前
    記押圧要素(138、図14)との間を通過させられ、
    前記加熱兼近赤外線照射手段(12)から前記搬送経路
    (P)への加熱および近赤外線照射が前記円筒状透光ロ
    ーラ要素(136、図14)を通して行われることを特
    徴とする消色装置。
  16. 【請求項16】 請求項8〜15のいずれか1項に記載
    の消色装置において、前記液状触媒塗布手段(10)と
    前記消色処理手段(12)との間に断熱遮蔽板要素(1
    34、図13)が設けられることを特徴とする消色装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項8〜16のいずれか1項に記載
    の消色装置において、前記液状触媒塗布手段(10)が
    液状触媒を保持する保持タンク(10a)と、この保持
    タンク内に配置されたローラ組立体(10b、10c、
    10d)とからなり、このローラ組立体(10b、10
    c、10d)が少なくとも前記保持タンク(10a)内
    の液状触媒を同伴する液状触媒塗布ローラ(10c)
    と、この液状触媒塗布ローラ(10c)に係合させられ
    たバックアップローラ(10d)とを包含し、記録媒体
    がその双方のローラ間(10c、10d)を通過すると
    きに該記録媒体の記録面に液状触媒が前記液状触媒塗布
    ローラ(10c)でもって塗布されることを特徴とする
    消色装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の消色装置におい
    て、前記バックアップローラ(10d)には前記液状触
    媒塗布ローラ(10c)からの液状触媒の付着を防止す
    るために撥水処理(118、図15)が施されることを
    特徴とする消色装置。
  19. 【請求項19】 請求項17または18に記載の消色装
    置において、前記ローラ組立体(10b、10c、10
    d)が更に前記液状触媒塗布ローラ(10c)に液状触
    媒を供給すべく該液状塗布ローラ(10c)に係合させ
    られると共に前記保持タンク内の液状触媒に部分的に浸
    漬された液状触媒供給ローラ(10b)を具備し、この
    液状触媒供給ローラ(10b)が前記液状触媒塗布ロー
    ラ(10c)への液状触媒の供給量を調節するために該
    液状触媒塗布ローラ(10c)に対するニップ巾を調節
    し得るように変位自在とされることを特徴とする消色装
    置。
  20. 【請求項20】 請求項8〜19のいずれか1項に記載
    の消色装置において、 更に、前記消色処理手段(12)から前記搬送経路
    (P)に対して及ぼされる温度を検出すべく適当な箇所
    に設けられた温度検出手段(24)と、 前記温度検出手段(24)によって検出された温度を所
    定の温度を越えたか否かを判別する温度判別手段(ステ
    ップ718;ステップ2322)と、 前記温度検出手段によって検出された温度が所定の温度
    を越えるものと前記温度判別手段が判別した際に前記消
    色処理手段(12)による前記搬送経路(P)への加熱
    を停止させるための加熱停止手段(ステップ719;ス
    テップ2342)とを具備することを特徴とする消色装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記温度検出手段(24)によって検出された温
    度を所定の温度を越えたか否かを判別する補助的温度判
    別手段(198)と、 前記温度検出手段(24)によって検出された温度が所
    定の温度を越えるものと前記補助的温度判別手段(19
    8)が判別した際に前記消色処理手段(12)による前
    記搬送経路(P)への加熱を停止させるための補助的加
    熱停止手段(196)とを具備し、 前記温度判別手段(ステップ718;ステップ232
    2)と前記加熱停止手段(ステップ719;ステップ2
    342)とを含む制御系が前記補助的温度判別手段(1
    98)と前記補助的加熱停止手段(196)とを含む制
    御系から独立していることを特徴とする消色装置。
  22. 【請求項22】 請求項9〜19のいずれか1項に記載
    の消色装置において、 更に、前記消色処理手段(12)から前記搬送経路
    (P)に対して及ぼされる温度を検出すべく適当な箇所
    に設けられた第1の温度検出手段(24)と、 前記消色処理手段(12)から前記搬送経路(P)に対
    して及ぼされる温度を検出すべく別の箇所に設けられた
    第2の温度検出手段(170)と、 前記第1の温度検出手段(24)によって検出された温
    度を所定の温度を越えたか否かを判別する第1の温度判
    別手段(ステップ2322)と、 前記第2の温度検出手段(170)によって検出された
    温度を所定の温度を越えたか否かを判別する第2の温度
    判別手段(ステップ2332)と、 前記第1の温度検出手段(24)によって検出された温
    度が所定の温度を越えるものと前記第1の温度判別手段
    (ステップ2322)が判別した際に前記消色処理手段
    (12)による前記搬送経路(P)への加熱を停止させ
    るための第1の加熱停止手段(ステップ2342)と、 前記第2の温度検出手段(170)によって検出された
    温度が所定の温度を越えるものと前記第2の温度判別手
    段(ステップ2332)が判別した際に前記消色処理手
    段(12)による前記搬送経路(P)への加熱を停止さ
    せるための第2の加熱停止手段(ステップ2333)と
    を具備することを特徴とする消色装置。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記第1の温度検出手段(24)によって検出さ
    れた温度を所定の温度を越えたか否かを判別する第1の
    補助的温度判別手段(198)と、 更に、前記第2の温度検出手段(170)によって検出
    された温度を所定の温度を越えたか否かを判別する第2
    の補助的温度判別手段(200)と、 前記第1の温度検出手段(24)によって検出された温
    度が所定の温度を越えるものと前記第1の補助的温度判
    別手段(198)が判別するか、あるいは前記第2の温
    度検出手段(170)によって検出された温度が所定の
    温度を越えるものと前記第2の補助的温度判別手段(2
    00)が判別した際に前記消色処理手段(12)による
    前記搬送経路(P)への加熱を停止させるための補助的
    加熱停止手段(196、202)とを具備し、 前記第1および第2の温度判別手段(ステップ232
    2;ステップ2332)と前記第1および第2の加熱停
    止手段(ステップ2342;ステップ2333)とを含
    む制御系が前記第1および第2の補助的温度判別手段
    (198;200)と前記補助的加熱停止手段(19
    6、202)とを含む制御系から独立していることを特
    徴とする消色装置。
  24. 【請求項24】 請求項9〜19のいずれか1項に記載
    の消色装置において、 更に、消色処理作動の全体を制御する制御回路基板(1
    74)に及ぼされる温度を検出すべく該制御回路基板に
    取り付けられた温度検出手段(176)と、 前記温度検出手段(176)によって検出された温度を
    所定の温度を越えたか否かを判別する温度判別手段(ス
    テップ2324)と、 前記温度検出手段(ステップ2324)によって検出さ
    れた温度が所定の温度を越えるものと前記温度判別手段
    (ステップ2324)が判別した際に前記消色処理手段
    (12)による前記搬送経路(P)への加熱を停止させ
    るための加熱停止手段(ステップ2342)とを具備す
    ることを特徴とする消色装置。
  25. 【請求項25】 請求項9〜19のいずれか1項に記載
    の消色装置において、 更に、前記搬送経路(P)に沿って記録媒体を搬送する
    際に該記録媒体が前記消色処理手段(12)の設置箇所
    を通過したか否かを判別する記録媒体通過判別手段(4
    2、44、ステップ711、ステップ731;42、4
    4、ステップ2316、ステップ2320)と、 前記記録媒体通過判別手段(42、44、ステップ71
    1、ステップ731;42、44、ステップ2316、
    ステップ2320)によって記録媒体が前記消色処理手
    段(12)の設置箇所を通過していないものと判別され
    た際に該消色処理手段(12)による前記搬送経路
    (P)への加熱を停止させるための停止手段(ステップ
    719;ステップ2342)とを具備することを特徴と
    する消色装置。
  26. 【請求項26】 請求項8〜25のいずれか1項に記載
    の消色装置において、 更に、前記消色処理手段(12)の設置箇所を経た記録
    媒体の記録面の消色状態を評価するための評価手段(5
    4、ステップ706、ステップ707、ステップ70
    8)と、 前記評価手段(54、ステップ706、ステップ70
    7、ステップ708)が記録媒体の消色状態を良好と判
    別した際に該記録媒体を消色装置の外部に排出するため
    の第1の記録媒体排出手段(50、56、66、78、
    80)と、 前記評価手段(54、ステップ706、ステップ70
    7、ステップ708)が記録媒体の消色状態を不良と判
    別した際に該記録媒体を消色装置の外部に排出するため
    の第2の記録媒体排出手段(46、48、56)とを具
    備することを特徴とする消色装置。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記第1の記録媒体排出手段(50、56、6
    6、78、80)によって排出される記録媒体が再利用
    記録媒体であることを指示するために該記録媒体に適当
    なマークを付与するマーク付与手段(92)を具備する
    ことを特徴とする消色装置。
  28. 【請求項28】 請求項8〜25のいずれか1項に記載
    の消色装置において、 更に、前記消色処理手段の設置箇所を経た記録媒体の記
    録面の消色状態を評価するための評価手段(54、ステ
    ップ706、ステップ707、ステップ708)と、 前記評価手段(54、ステップ706、ステップ70
    7、ステップ708)によって記録媒体の記録面の消色
    状態が不良であると判別された際に該記録媒体を前記消
    色処理手段(12)に戻して該記録媒体に再度消色処理
    を施すための記録媒体戻し手段(50、52、56、6
    6、82)とを具備することを特徴とする消色装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記記録媒体戻し手段(50、52、56、6
    6、82)によって記録媒体を前記消色処理手段(1
    2)に戻す際に少なくとも該消色処理手段(12)から
    の記録媒体への近赤外線照射量を所定巾だけ上昇させる
    ことを指示するための指示手段(114、116、ステ
    ップ735)を具備することを特徴とする消色装置。
  30. 【請求項30】 請求項28に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記記録媒体戻し手段(50、52、56、6
    6、82)によって記録媒体を前記消色処理手段(1
    2)に戻す際に少なくとも該消色処理手段(12)から
    の記録媒体への近赤外線照射量を所定巾だけ上昇させる
    ための上昇手段(ステップ735、図10)を具備する
    ことを特徴とする消色装置。
  31. 【請求項31】 請求項28〜30のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記評価手段(54、ステップ706、ステップ
    707、ステップ708)が記録媒体の消色状態を良好
    と判別した際に該記録媒体を消色装置の外部に排出する
    ための第1の記録媒体排出手段(50、56、66、7
    8、80)と、 前記評価手段(54、ステップ706、ステップ70
    7、ステップ708)が同一の記録媒体についてその消
    色状態を不良として判別した回数をカウントするための
    カウント手段(ステップ724)と、 前記カウント手段(ステップ724)によってカウント
    された回数が所定回数以上となった際に前記評価手段
    (54、ステップ706、ステップ707、ステップ7
    08)の評価に拘わらずに記録媒体を消色装置の外部に
    排出させるための第2の記録媒体排出手段(46、4
    8、56)とを具備することを特徴とする消色装置。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記第1の記録媒体排出手段(50、56、6
    6、78、80)によって排出される記録媒体が再利用
    記録媒体であることを指示するために該記録媒体に適当
    なマークを付与するマーク付与手段(92)を具備する
    ことを特徴とする消色装置。
  33. 【請求項33】 請求項8〜19のいずれか1項に記載
    の消色装置において、 更に、前記消色処理手段(12)から前記搬送経路
    (P)に対して及ぼされる温度を検出すべく適当な箇所
    に設けられた温度検出手段(170)と、 前記温度検出手段(170)によって検出された温度を
    少なくとも2つ以上の温度区分範囲のいずれかに含まれ
    るか否かを判別するための温度変化判別手段(ステップ
    2307、ステップ2308、ステップ2326、ステ
    ップ2328)と、 前記温度変化判別手段(ステップ2308、ステップ2
    326、ステップ2328)による判別に応じて記録媒
    体の搬送速度を変更させるための搬送速度変更手段(ス
    テップ2309、ステップ2327、ステップ232
    9)とを具備することを特徴とする消色装置。
  34. 【請求項34】 請求項35に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記温度検出手段(170)によって検出された
    温度が前記少なくとも2つの温度区分範囲のうち高温側
    の温度区分範囲を越えるものと前記温度変化判別手段
    (ステップ2308、ステップ2326、ステップ23
    28)が判別した際に該温度検出手段(170)によっ
    て検出されるべき温度を低下させるように作用する冷却
    手段(28、172)を具備することを特徴とする消色
    装置。
  35. 【請求項35】 請求項26〜34のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記消色処理手段(12)に低レベルの電気エネ
    ルギを印加することにより前記搬送通路(P)を予熱す
    るための予熱手段(図22)を具備することを特徴とす
    る消色装置。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記予熱手段(図22)を選択的作動させるため
    の予熱選択手段(192、ステップ2212)を具備す
    ることを特徴とする消色装置。
  37. 【請求項37】 近赤外線消色型色素からなる触媒含有
    記録剤でもって記録された記録媒体の記録面上の記録剤
    を消色するための消色装置であって、 記録媒体の加熱と該記録媒体の記録面への近赤外線照射
    とを同時に行うための加熱兼近赤外線照射手段(12)
    を具備し前記加熱兼近赤外線照射手段(12)が熱輻射
    兼近赤外線照射源(12b)を包含し、前記熱輻射兼近
    赤外線照射源(12b、図28)が前記搬送経路(P)
    の幅よりも長い細長の形態を呈し、かつ前記搬送経路
    (P)に対して傾斜して配置されることを特徴とする消
    色装置。
  38. 【請求項38】 近赤外線消色型色素からなる触媒含有
    記録剤でもって記録された記録媒体の記録面上の記録剤
    を消色するための消色装置であって、 記録媒体の加熱と該記録媒体の記録面への近赤外線照射
    とを同時に行うための加熱兼近赤外線照射手段(12)
    を具備し前記加熱兼近赤外線照射手段(12)が熱輻射
    兼近赤外線照射源(12b)を包含し、前記熱輻射兼近
    赤外線照射源(12b、図29)がU字状形態を呈し、
    かつそのU字状形態の両端を前記搬送経路(P)の片側
    に位置させるように該搬送経路(P)に対して配置され
    ることを特徴とする消色装置。
  39. 【請求項39】 近赤外線消色型色素からなる触媒含有
    記録剤でもって記録された記録媒体の記録面上の記録剤
    を消色するための消色装置であって、 記録媒体の加熱と該記録媒体の記録面への近赤外線照射
    とを同時に行うための加熱兼近赤外線照射手段(12)
    を具備し前記加熱兼近赤外線照射手段(12)が熱輻射
    兼近赤外線照射源(12b)を包含し、前記加熱兼近赤
    外線照射手段(12)が熱輻射兼近赤外線照射源(12
    b)を収容する反射凹面鏡部材(12a、図30)を包
    含し、この反射凹面鏡部材(12a、図30)の反射面
    が前記搬送経路(P)上に2つの集光箇所(C、図3
    0)を与えるように形成されていることを特徴とする消
    色装置。
  40. 【請求項40】 請求項37〜39のいずれか1項に記
    載の消色装置において、前記加熱兼近赤外線照射手段
    (12)が前記搬送経路(P)を提供するための透光板
    要素(20)を包含し、該加熱兼近赤外線照射手段(1
    2)から前記搬送経路(P)への加熱および近赤外線照
    射が前記透光板要素(20)を通して行われることを特
    徴とする消色装置。
  41. 【請求項41】 請求項37〜39のいずれか1項に記
    載の消色装置において、前記加熱兼近赤外線照射手段
    (12)が回転自在となった円筒状透光ローラ要素(1
    36、図14)と、この円筒状透光ローラ要素(13
    6、図14)内に配置された熱輻射兼近赤外線照射源
    (12b)と、前記円筒状透光ローラ要素(136、図
    14)に対して係合させられた押圧要素(138、図1
    4)とを包含し、記録媒体は前記円筒状透光ローラ要素
    (136、図14)と前記押圧要素(138、図14)
    との間を通過させられ、前記加熱兼近赤外線照射手段
    (12)から前記搬送経路(P)への加熱および近赤外
    線照射が前記円筒状透光ローラ要素(136、図14)
    を通して行われることを特徴とする消色装置。
  42. 【請求項42】 請求項37〜41のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記加熱兼近赤外線照射手段(12)から前記搬
    送経路(P)に対して及ぼされる温度を検出すべく適当
    な箇所に設けられた温度検出手段(24)と、 前記温度検出手段(24)によって検出された温度を所
    定の温度を越えたか否かを判別する温度判別手段(ステ
    ップ718;ステップ2322)と、 前記温度検出手段によって検出された温度が所定の温度
    を越えるものと前記温度判別手段が判別した際に前記加
    熱兼近赤外線照射手段(12)による前記搬送経路
    (P)への加熱を停止させるための加熱停止手段(ステ
    ップ719;ステップ2342)とを具備することを特
    徴とする消色装置。
  43. 【請求項43】 請求項42に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記温度検出手段(24)によって検出された温
    度を所定の温度を越えたか否かを判別する補助的温度判
    別手段(198)と、 前記温度検出手段(24)によって検出された温度が所
    定の温度を越えるものと前記補助的温度判別手段(19
    8)が判別した際に前記加熱兼近赤外線照射手段(1
    2)による前記搬送経路(P)への加熱を停止させるた
    めの補助的加熱停止手段(196)とを具備し、 前記温度判別手段(ステップ718;ステップ232
    2)と前記加熱停止手段(ステップ719;ステップ2
    342)とを含む制御系が前記補助的温度判別手段(1
    98)と前記補助的加熱停止手段(196)とを含む制
    御系から独立していることを特徴とする消色装置。
  44. 【請求項44】 請求項37〜41のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記加熱兼近赤外線照射手段(12)から前記搬
    送経路(P)に対して及ぼされる温度を検出すべく適当
    な箇所に設けられた第1の温度検出手段(24)と、 前記加熱兼近赤外線照射手段(12)から前記搬送経路
    (P)に対して及ぼされる温度を検出すべく別の箇所に
    設けられた第2の温度検出手段(170)と、 前記第1の温度検出手段(24)によって検出された温
    度を所定の温度を越えたか否かを判別する第1の温度判
    別手段(ステップ2322)と、 前記第2の温度検出手段(170)によって検出された
    温度を所定の温度を越えたか否かを判別する第2の温度
    判別手段(ステップ2332)と、 前記第1の温度検出手段(24)によって検出された温
    度が所定の温度を越えるものと前記第1の温度判別手段
    (ステップ2322)が判別した際に前記加熱兼近赤外
    線照射手段(12)による前記搬送経路(P)への加熱
    を停止させるための第1の加熱停止手段(ステップ23
    42)と、 前記第2の温度検出手段(170)によって検出された
    温度が所定の温度を越えるものと前記第2の温度判別手
    段(ステップ2332)が判別した際に前記加熱兼近赤
    外線照射手段(12)による前記搬送経路(P)への加
    熱を停止させるための第2の加熱停止手段(ステップ2
    333)とを具備することを特徴とする消色装置。
  45. 【請求項45】 請求項44に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記第1の温度検出手段(24)によって検出さ
    れた温度を所定の温度を越えたか否かを判別する第1の
    補助的温度判別手段(198)と、 更に、前記第2の温度検出手段(170)によって検出
    された温度を所定の温度を越えたか否かを判別する第2
    の補助的温度判別手段(200)と、 前記第1の温度検出手段(24)によって検出された温
    度が所定の温度を越えるものと前記第1の補助的温度判
    別手段(198)が判別するか、あるいは前記第2の温
    度検出手段(170)によって検出された温度が所定の
    温度を越えるものと前記第2の補助的温度判別手段(2
    00)が判別した際に前記加熱兼近赤外線照射手段(1
    2)による前記搬送経路(P)への加熱を停止させるた
    めの補助的加熱停止手段(196、202)とを具備
    し、 前記第1および第2の温度判別手段(ステップ232
    2;ステップ2332)と前記第1および第2の加熱停
    止手段(ステップ2342;ステップ2333)とを含
    む制御系が前記第1および第2の補助的温度判別手段
    (198;200)と前記補助的加熱停止手段(19
    6、202)とを含む制御系から独立していることを特
    徴とする消色装置。
  46. 【請求項46】 請求項37〜41のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、消色処理作動の全体を制御する制御回路基板(1
    74)に及ぼされる温度を検出すべく該制御回路基板に
    取り付けられた温度検出手段(176)と、 前記温度検出手段(176)によって検出された温度を
    所定の温度を越えたか否かを判別する温度判別手段(ス
    テップ2324)と、 前記温度検出手段(ステップ2324)によって検出さ
    れた温度が所定の温度を越えるものと前記温度判別手段
    (ステップ2324)が判別した際に前記加熱兼近赤外
    線照射手段(12)による前記搬送経路(P)への加熱
    を停止させるための加熱停止手段(ステップ2342)
    とを具備することを特徴とする消色装置。
  47. 【請求項47】 請求項37〜44のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記搬送経路(P)に沿って記録媒体を搬送する
    際に該記録媒体が前記加熱兼近赤外線照射手段(12)
    の設置箇所を通過したか否かを判別する記録媒体通過判
    別手段(42、44、ステップ711、ステップ73
    1;42、44、ステップ2316、ステップ232
    0)と、 前記記録媒体通過判別手段(42、44、ステップ71
    1、ステップ731;42、44、ステップ2316、
    ステップ2320)によって記録媒体が前記加熱兼近赤
    外線照射手段(12)の設置箇所を通過していないもの
    と判別された際に該加熱兼近赤外線照射手段(12)に
    よる前記搬送経路(P)への加熱を停止させるための停
    止手段(ステップ719;ステップ2342)とを具備
    することを特徴とする消色装置。
  48. 【請求項48】 請求項37〜47のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記加熱兼近赤外線照射手段(12)の設置箇所
    を経た記録媒体の記録面の消色状態を評価するための評
    価手段(54、ステップ706、ステップ707、ステ
    ップ708)と、 前記評価手段(54、ステップ706、ステップ70
    7、ステップ708)が記録媒体の消色状態を良好と判
    別した際に該記録媒体を消色装置の外部に排出するため
    の第1の記録媒体排出手段(50、56、66、78、
    80)と、 前記評価手段(54、ステップ706、ステップ70
    7、ステップ708)が記録媒体の消色状態を不良と判
    別した際に該記録媒体を消色装置の外部に排出するため
    の第2の記録媒体排出手段(46、48、56)とを具
    備することを特徴とする消色装置。
  49. 【請求項49】 請求項48に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記第1の記録媒体排出手段(50、56、6
    6、78、80)によって排出される記録媒体が再利用
    記録媒体であることを指示するために該記録媒体に適当
    なマークを付与するマーク付与手段(92)を具備する
    ことを特徴とする消色装置。
  50. 【請求項50】 請求項37〜47のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記加熱兼近赤外線照射手段の設置箇所を経た記
    録媒体の記録面の消色状態を評価するための評価手段
    (54、ステップ706、ステップ707、ステップ7
    08)と、 前記評価手段(54、ステップ706、ステップ70
    7、ステップ708)によって記録媒体の記録面の消色
    状態が不良であると判別された際に該記録媒体を前記加
    熱兼近赤外線照射手段(12)に戻して該記録媒体に再
    度消色処理を施すための記録媒体戻し手段(50、5
    2、56、66、82)とを具備することを特徴とする
    消色装置。
  51. 【請求項51】 請求項50に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記記録媒体戻し手段(50、52、56、6
    6、82)によって記録媒体を前記加熱兼近赤外線照射
    手段(12)に戻す際に少なくとも該加熱兼近赤外線照
    射手段(12)からの記録媒体への近赤外線照射量を所
    定巾だけ上昇させることを指示するための指示手段(1
    14、116、ステップ735)を具備することを特徴
    とする消色装置。
  52. 【請求項52】 請求項50に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記記録媒体戻し手段(50、52、56、6
    6、82)によって記録媒体を前記加熱兼近赤外線照射
    手段(12)に戻す際に少なくとも該加熱兼近赤外線照
    射手段(12)からの記録媒体への近赤外線照射量を所
    定巾だけ上昇させるための上昇手段(ステップ735、
    図10)を具備することを特徴とする消色装置。
  53. 【請求項53】 請求項50〜52のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記評価手段(54、ステップ706、ステップ
    707、ステップ708)が記録媒体の消色状態を良好
    と判別した際に該記録媒体を消色装置の外部に排出する
    ための第1の記録媒体排出手段(50、56、66、7
    8、80)と、前記評価手段(54、ステップ706、
    ステップ707、ステップ708)が同一の記録媒体に
    ついてその消色状態を不良として判別した回数をカウン
    トするためのカウント手段(ステップ724)と、 前記カウント手段(ステップ724)によってカウント
    された回数が所定回数以上となった際に前記評価手段
    (54、ステップ706、ステップ707、ステップ7
    08)の評価に拘わらずに記録媒体を消色装置の外部に
    排出させるための第2の記録媒体排出手段(46、4
    8、56)とを具備することを特徴とする消色装置。
  54. 【請求項54】 請求項53に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記第1の記録媒体排出手段(50、56、6
    6、78、80)によって排出される記録媒体が再利用
    記録媒体であることを指示するために該記録媒体に適当
    なマークを付与するマーク付与手段(92)を具備する
    ことを特徴とする消色装置。
  55. 【請求項55】 請求項37〜41のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記加熱兼近赤外線照射手段(12)から前記搬
    送経路(P)に対して及ぼされる温度を検出すべく適当
    な箇所に設けられた温度検出手段(170)と、 前記温度検出手段(170)によって検出された温度を
    少なくとも2つ以上の温度区分範囲のいずれかに含まれ
    るか否かを判別するための温度変化判別手段(ステップ
    2307、ステップ2308、ステップ2326、ステ
    ップ2328)と、 前記温度変化判別手段(ステップ2308、ステップ2
    326、ステップ2328)による判別に応じて記録媒
    体の搬送速度を変更させるための搬送速度変更手段(ス
    テップ2309、ステップ2327、ステップ232
    9)とを具備することを特徴とする消色装置。
  56. 【請求項56】 請求項55に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記温度検出手段(170)によって検出された
    温度が前記少なくとも2つの温度区分範囲のうち高温側
    の温度区分範囲を越えるものと前記温度変化判別手段
    (ステップ2308、ステップ2326、ステップ23
    28)が判別した際に該温度検出手段(170)によっ
    て検出されるべき温度を低下させるように作用する冷却
    手段(28、172)を具備することを特徴とする消色
    装置。
  57. 【請求項57】 請求項37〜56のいずれか1項に記
    載の消色装置において、 更に、前記加熱兼近赤外線照射手段(12)に低レベル
    の電気エネルギを印加することにより前記搬送通路
    (P)を予熱するための予熱手段(図22)を具備する
    ことを特徴とする消色装置。
  58. 【請求項58】 請求項57に記載の消色装置におい
    て、 更に、前記予熱手段(図22)を選択的作動させるため
    の予熱選択手段(192、ステップ2212)を具備す
    ることを特徴とする消色装置。
  59. 【請求項59】 近赤外線消色型色素からなる記録剤で
    もって記録された記録媒体上の記録剤を消色するための
    携帯用消色装置であって、 ケーシング手段(158)と、 前記記録媒体の記録面に液状触媒を塗布すべく前記ケー
    シング手段の一部に設けられた液状触媒塗布手段(16
    0)と、 前記液状触媒塗布手段(160)でもって液状触媒を塗
    布した記録媒体の記録面を加熱すると共に該記録面に近
    赤外線を照射するために前記ケーシング手段(158)
    の一部に設けられた加熱兼近赤外線照射手段(164)
    とを具備してなる携帯用消色装置。
  60. 【請求項60】 請求項59に記載の携帯用消色装置に
    おいて、前記加熱兼近赤外線照射手段(164)が熱輻
    射兼近赤外線照射源としてハロゲンランプあるいはメタ
    ルハライドランプを包含することを特徴とする携帯用消
    色装置。
  61. 【請求項61】 請求項59または60に記載の携帯用
    消色装置において、前記ケーシング手段(158)が長
    尺の筆記具の形態を呈し、その両端に前記液状塗布手段
    (160)および前記加熱兼近赤外線照射手段(16
    4)がそれぞれ設けられることを特徴とする携帯用消色
    装置。
  62. 【請求項62】 請求項60に記載の携帯用消色装置に
    おいて、前記液状触媒塗布手段(160)を覆うべく前
    記ケーシング手段(158)の該当端部に着脱自在に装
    着され得るようになったキャップ要素(162)を具備
    することを特徴とする携帯用消色装置。
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