JP5780713B2 - ローラ - Google Patents

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Description

本発明は、ベルトコンベヤにおけるリターン側のローラに関する。
搬送物を搬送するベルトコンベヤは、駆動プーリ及び従動プーリにベルトを巻回させることで構成されている。ベルトコンベヤは、送り側のベルトの上面に搬送物を載せ、駆動プーリを回転させることによって、搬送物を搬送することができる。更に、ベルトコンベヤは、リターン側のベルトの垂れ下がりを防止するため、当該リターン側のベルトの下方に配置されるローラを備えている。従来、このようなリターン側のローラとして、例えば、特許文献1に示すものが知られている。特許文献1に示すローラは、フレームに回転可能に支持される回転軸と、当該回転軸に固定される円筒部材とを備えており、円筒部材の外周面をリターン側のベルトと接触させることで当該ベルトを支持している。
特開2003−72931号公報
しかしながら、上述のようなローラを用いた場合、次のような問題が生じる。すなわち、上述のローラでは、回転軸に固定された円筒部材の外周面の略全面が、リターン側のベルトと接触している。運転時においてベルトにばたつきが生じて、ローラの接触面(すなわち円筒部材の外周面)がベルトにより叩かれたとき、当該接触面が広いため、大きな音が生じる。特に、ベルトに弛みが生じやすいリターン側最上流に近いローラにおいて顕著である。更に、ローラの回転軸の回転速度が高い(高速である)場合、ベルトコンベヤの振動が大きくなると共に、ベアリングの寿命が短くなってしまうという問題も生じる。一方、回転軸の回転速度を低下させるために、ベルトとの接触面を有する円筒部材の外径を大きくした場合、ローラ全体の重量が重くなってしまうという問題が生じる。ローラ全体の重量が重くなった場合、ローラの取付作業や取り外し作業が行いにくくなり、メンテナンス性が低下してしまう。このような問題は、ベルトコンベヤの高速運転を行った場合に特に顕著になる。
そこで、本発明は、ベルトコンベヤにおける上記問題の発生を防止し、メンテナンス性を向上させることのできるリターン側のローラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るローラは、ベルトコンベヤにおけるリターン側のローラであって、回転軸よりも大きな外径を有して当該回転軸に支持されると共に、回転軸の軸線方向に間隔をおいて配置される複数のホイール部を備えることを特徴とする。
本発明に係るローラは、回転軸よりも大きな外形を有し、軸線方向において複数配置されたホイール部を備えている。このような構成では、ホイール部の外周面がリターン側のベルトとの接触面を構成する。従って、本発明のローラは、回転軸の軸線方向に沿って延びる円筒部材の外周面をベルトとの接触面とした場合に比して、ベルトとの接触面を小さくすることができる。よって、運転時においてベルトにばたつきが生じて、接触面がベルトによって叩かれたとしても、当該接触面が小さくされているため、音の発生が抑制される。更に、ホイール部の外径を大きくすることによって、ローラ全体の重量増加を抑制しつつ、ローラの外径を大きくすることができる。これによって、回転軸の回転速度を低下させることが可能となり、ベルトコンベヤにおける振動の発生を抑制することができると共に、ベアリングの寿命低下を抑制することができる。更に、ホイール部の外径を大きくすることは、円筒部材の外径を大きくすることでローラの外径を大きくする場合に比して、ローラ全体の重量増加を大幅に抑制することができる。従って、ローラの重量が軽くなり、且つ、ホイール部の交換も可能となるため、メンテナンス性が向上する。以上によって、本発明に係るローラは、ベルトコンベヤにおける音の発生や振動等の問題の発生を防止し、メンテナンス性を向上させることができる。
また、本発明に係るローラにおいて、複数のホイール部は、それぞれ独立したホイールによって構成されていることが好ましい。それぞれ独立したホイールを用いることにより、製造が容易になる。
また、本発明に係るローラは、軸線方向に隣り合うホイール部同士の間に配置され、ホイール部を軸線方向において支持するスペーサを更に備えることが好ましい。これによって、ホイール部は、リターン側のベルトと接触した際に、スペーサによって軸線方向における変形が防止される。これによって、ベルトの蛇行が防止される。更に、スペーサは、軸線方向に隣り合うホイール部同士の間に配置されている。従って、スペーサの外周面がホイール部の外周面よりも僅かに内周側に配置された場合、当該スペーサの外周面は、波打つことによって下方にたわんだリターン側ベルトを支持することができる。これによって、リターン側ベルトの蛇行が防止される。
また、本発明に係るローラは、軸線方向における回転軸の端部側で支持され、軸線方向に移動可能なスライドホイールを更に備えることが好ましい。このような構成により、ローラをベルトコンベヤのフレームに取り付ける場合や当該フレームから取り外す場合、回転軸の端部側に配置されるスライドホイールを軸線方向における内側へ移動させておくことができる。これによって、ローラの取り付け時や取り外し時に、ロータの端部側に配置されるホイールとフレームとが接触することを防止することが可能となる。あるいは、スライドホイールがフレームと接触しても、当該スライドホイールが軸線方向内側へスライドすることによって逃げることができる。これによって、メンテナンス性が向上する。また、ローラの端部に配置されるホイールとフレームとが接触してつかえてしまう場合、当該ホイールの外径にあわせてフレームに大きな貫通孔を形成する必要がある。このような場合、フレームの強度が低下する。しかしながら、本発明に係るローラによれば、細い回転軸(あるいは当該回転軸を太くする円筒部材)にあわせた貫通孔であってもローラの取り付け及び取り外しが可能であるため、フレームの強度を確保することができる。
本発明によれば、ベルトコンベヤにおける音の発生や振動等の問題の発生を防止し、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るローラを適用したベルトコンベヤの概略構成図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2に示すローラをフレームに取り付ける際の様子を示す図である。 変形例に係るローラを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るローラを適用したベルトコンベヤの概略構成図である。図1に示すように、ベルトコンベヤ100は、図示されないモータによって回転する駆動プーリ101と、当該駆動プーリ101に従って回転する従動プーリ102と、駆動プーリ101及び従動プーリ102に巻回されたベルト103と、ベルト103のリターン側ベルト103bの垂れ下がりを支持するローラ1とを備えている。このベルトコンベヤ100は、駆動プーリ101を回転させることによって、搬送側ベルト103aの上面に載せられた搬送物PCを搬送方向D1へ搬送する。このとき、リターン側ベルト103bは、搬送方向D1と反対の戻り方向D2へ移動する。ローラ1は、当該リターン側ベルト103bの移動に従って回転する。本実施形態に係るローラ1が適用されるベルトコンベヤ100は、低速運転や高速運転が可能である。特に、本実施形態に係るローラ1は、ベルトコンベヤ100の高速運転時において、より顕著に効果を発揮することができる。高速運転とは、具体的には搬送物PCを約200m/min超で搬送する運転である。
図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図2では、本実施形態に係るローラ1の断面の一部が示されている。図2に示すように、ローラ1は、ベルト103の幅方向の両側に配置されたフレーム104によって、ベアリング105を介して回転可能に支持されている。ローラ1は、ベアリング105によって回転可能に支持された回転軸2と、回転軸2の外周側に固定された円筒部材3と、円筒部材3を介して回転軸2に支持されたホイール4と、ホイール4を軸線方向に支持するスペーサ6と、ホイール4及びスペーサ6を軸線方向における両端側から押さえて固定する固定ホイール7と、円筒部材3の両端側に配置されたスライドホイール8と、を備えて構成されている。
回転軸2は、ベルト103の幅方向に沿って水平に延びる金属製の棒状部材である。回転軸2は、軸線方向における両端側においてフレーム104に固定されたベアリング105に支持されている。円筒部材3は、回転軸2よりも大きな外径を有しており、回転軸2と中心軸線が一致するように、当該回転軸2の外周側に配置されている。円筒部材3は、棒状の回転軸2の外径を大きくする機能を有している。円筒部材3は、両側のフレーム104同士の間で、ベルト103の幅よりも大きくなるように、軸線方向に沿って延びている。円筒部材3は、金属製のパイプによって構成されており、軸線方向における両端側のみで回転軸2と固定されている。
ホイール4は、回転軸2及び円筒部材3よりも大きな外径を有すると共に、円筒部材3を介して回転軸2に支持される円板状の部材である。ホイール4は、回転軸2及び円筒部材3と中心軸線が一致するように、回転軸2及び円筒部材3の外周側に配置されている。ホイール4は、軸線方向に間隔をおいて円筒部材3の外周面3aに複数取り付けられている。本実施形態では、ホイール4は、等間隔で四つ取り付けられている。ホイール4は、外周面4aにおいてリターン側ベルト103bの下面と接触することができる。すなわち、ホイール4の外周面4aは、ローラ1におけるリターン側ベルト103bとの接触面として機能する。ホイール4の厚さは、使用時にリターン側ベルト103bとの接触により変形しない程度の厚さとすることが好ましい。また、ホイール4は、円筒部材3の外周面3aと固定される中心位置付近に、外周側よりも厚さが厚くされたボスを有している。これによって、ホイール4は、リターン側ベルト103bとの接触面積は小さくしつつも、中心側の厚さを確保することで、使用時の変形を防止することができる。ホイール4の材質として、使用時にリターン側ベルト103bとの接触により弾性変形しない程度の剛性を有するものを適用することが好ましい。ホイール4の材質は、剛性を有する材質であれば金属や合成樹脂等、特に限定されないが、強度と重量のバランスを考慮して、例えば、ウレタンなど、所謂合成ゴム類を用いることが好ましい。
スペーサ6は、回転軸2及び円筒部材3よりも大きな外径を有すると共に、円筒部材3を介して回転軸2に支持される円筒状の部材である。スペーサ6は、回転軸2及び円筒部材3と中心軸線が一致するように、回転軸2及び円筒部材3の外周側に配置されている。スペーサ6は、軸線方向に隣り合うホイール4同士の間に配置されるように、円筒部材3の外周面3aに取り付けられている。本実施形態ではスペーサ6は、三つ取り付けられている。また、ホイール4が等間隔に配置されているため、三つのスペーサ6として、同じ大きさのものを用いることができる。これによって、部品の共通化を図ることができる。
スペーサ6は、隣り合うホイール4同士の間で軸線方向に延びる外周壁11と、当該外周壁11と円筒部材3とを連結する円板状の端壁12とを備えている。外周壁11は、軸線方向における両側の端部において、それぞれホイール4の端面4bにおける外周側の領域と接触している。これによって、スペーサ6は、各ホイール4を軸線方向において支持することが可能となる。端壁12は、外周壁11の軸線方向における両端側に配置されており、外周壁11の内周面と円筒部材3の外周面3aとを連結している。このように、スペーサ6を中空の円筒部材で構成することによって重量を軽くすることができる。スペーサ6の外周面6aの外径は、ホイール4の外周面4aの外径よりも僅かに小さくされている。これによって、リターン側ベルト103bの下面とスペーサ6の外周面6aとの間には、微小な間隙が形成される。この間隙の大きさは、例えば1〜2mmに設定することが好ましい。スペーサ6の材質は、ホイール4の変形を防止することのできるものであれば金属や合成樹脂等、特に限定されないが、強度と重量のバランスを考慮して、例えば、塩化ビニル樹脂などを用いることができる。
固定ホイール7は、回転軸2及び円筒部材3よりも大きな外径を有すると共に、円筒部材3を介して回転軸2に支持される円板状の部材である。固定ホイール7は、回転軸2及び円筒部材3と中心軸線が一致するように、回転軸2及び円筒部材3の外周側に一対配置されている。固定ホイール7は、ホイール4及びスペーサ6よりも軸線方向における外側にそれぞれ配置されている。固定ホイール7は、これらのホイール4及びスペーサ6を軸線方向に沿って挟み込むように、円筒部材3の外周面3aに固定されている。これによって、ホイール4及びスペーサ6の軸線方向における位置ずれや変形を防止することができる。固定ホイール7は、円筒部材3と固定される円板状の端壁13と、端壁13から軸線方向の内側へ向かって延びる外周壁14とを備えている。端壁13は、固定ホイール7の外周面7aから円筒部材3の外周面3aへ向かって挿通されるイモネジ16によって、円筒部材3に固定されている。外周壁14の端部は、ホイール4の端面4bにおける外周側の領域と接触している。固定ホイール7の外周面7aの外径は、ホイール4の外周面4aの外径よりも僅かに小さくされている。これによって、リターン側ベルト103bの下面と固定ホイール7の外周面7aとの間には、微小な間隙が形成される。この間隙の大きさは、例えば1〜2mmに設定することが好ましい。固定ホイール7の材質は、ホイール4及びスペーサ6を固定することのできるものであれば金属や合成樹脂等、特に限定されないが、確実に固定するための強度を考慮して、例えば、鋼鉄などの金属を用いることができる。
スライドホイール8は、回転軸2及び円筒部材3よりも大きな外径を有すると共に、円筒部材3を介して回転軸2に支持される円板状の部材である。スライドホイール8は、回転軸2及び円筒部材3と中心軸線が一致するように、回転軸2及び円筒部材3の外周側に配置されている。スライドホイール8は、回転軸2及び円筒部材3の両端側、すなわち、ホイール4、スペーサ6及び固定ホイール7よりも軸線方向における外側に一対配置されている。スライドホイール8は、使用時においては、リターン側ベルト103bの幅方向における縁部の下方に配置されるように、円筒部材3の外周面3aの両端側に固定されている。これによって、スライドホイール8は、リターン側ベルト103bの幅方向における縁部が運転中にたるんだ場合に下方から支持することができる。使用時において、スライドホイール8は、軸線方向に固定ホイール7から離間している。これによって、スライドホイール8と固定ホイール7との間には、図2においてGPで示される大きさの隙間が形成される。更に、スライドホイール8は、固定用のネジを緩めることで、軸線方向に移動することができる程度の取付強度で円筒部材3に支持される。従って、スライドホイール8は、ローラ1をフレーム104に取り付ける際、軸線方向に移動可能である。
スライドホイール8は、円筒部材3と固定される円板状の端壁17と、端壁17から軸線方向の両側へ向かって延びる外周壁18とを備えている。端壁17は、スライドホイール8の外周面8aから円筒部材3の外周面3aへ向かって挿通されるイモネジ19によって、円筒部材3に固定されている。イモネジ19を緩め、あるいは外した場合、スライドホイール8は軸線方向に沿って移動することが可能となる。スライドホイール8の外周面8aの外径は、ホイール4の外周面4aの外径よりも僅かに小さくされている。これによって、リターン側ベルト103bの下面とスライドホイール8の外周面8aとの間には、微小な間隙が形成される。この間隙の大きさは、例えば1〜2mmに設定することが好ましい。スライドホイールの材質は、円筒部材3や回転軸2に強固に固定することのできるものであれば金属や合成樹脂等、特に限定されないが、確実に固定するための強度を考慮して、例えば、鋼鉄などの金属を用いることができる。
次に、図3を参照して、本実施形態に係るローラ1をフレーム104に取り付ける際の手順について説明する。図3に示すように、フレーム104には円形状の貫通孔104aが形成されている。この貫通孔104aは、円筒部材3の外径よりも僅かに大きい内径を有している。なお、スライドホイール8の軸線方向における大きさは特に限定されず、取り付けられるフレーム104同士の間隔にあわせて適宜変更できる。図3に示す例では、説明を明確にするために、図2に示すスライドホイールよりも軸線方向における大きさが小さいスライドホイール8を用いている。まず、図3(a)に示すように、ローラ1のスライドホイール8は、(図2のイモネジ19を緩め、あるいは外しておくことにより)軸線方向における内側へスライドし、固定ホイール7と接触する位置に配置される。次に、ローラ1は斜めに傾けられ、回転軸2及び円筒部材3の一端側が一方のフレーム104の貫通孔104aに挿通される。このとき、大きい外径を有するスライドホイール8は軸線方向における内側へ移動されているため、当該スライドホイール8と一方のフレーム104とが接触することは防止される。
次に、ローラ1は、回転軸2及び円筒部材3の一端側が貫通孔104aに挿通された状態で他端側が持ち上げられる。回転軸2及び円筒部材3の他端側は、他方のフレーム104と接触しないように持ち上げられて、当該フレーム104の貫通孔104aの手前にセットされる。このとき、大きい外径を有するスライドホイール8は軸線方向における内側へ移動されているため、当該スライドホイール8と他方のフレーム104とが接触することは防止される。その後、ローラ1全体を他方のフレーム104側へ移動させることで、図3(b)に示すように、回転軸2の他端側は、当該フレーム104の貫通孔104aに挿通される。
回転軸2が両側のフレーム104の貫通孔104aに挿通された後、図3(c)に示すように、回転軸2の両端は、ベアリング105で回転可能に支持される。更に、スライドホイール8は、軸線方向の外側へスライドし、使用状態における位置に配置される。その後、スライドホイール8は、(図2に示すイモネジ19を締め付けることによって)円筒部材3を介して回転軸2に固定される。なお、ローラ1をフレーム104から取り外す場合は、上述で説明した手順と逆の手順を行えばよい。
なお、上述の説明においては、図3(a)に示す段階において、予めスライドホイール8を軸線方向内側に寄せた状態にて、ローラ1の取付作業が行われた。しかし、予めスライドホイール8を軸線方向内側に寄せておかなくともよい。例えば、図3(a)の状態において、スライドホイール8が円筒部材3の両端側に配置された状態(ただし、イモネジ19を緩め、あるいは外しておくことで、スライド可能にされている)にて、回転軸2及び円筒部材3の一端側を一方のフレーム104の貫通孔104aへ挿通する。このとき、スライドホイール8は貫通孔104aの縁部と接触すると共に、必要な距離だけ軸線方向内側へスライドして逃げることができる。ローラ1が両側のフレーム104に支持された後に、移動したスライドホイール8を円筒部材3の端部へ戻すことができる。
次に、本実施形態に係るローラ1の作用・効果について説明する。
まず、比較のため、従来のローラの構成について説明する。従来のローラは、ホイール4等を備えておらず、回転軸2に固定された円筒部材3の外周面3aをベルト103との接触面としている。従来のローラでは、運転時においてリターン側ベルト103bにばたつきが生じ、ローラの接触面(すなわち円筒部材3の外周面3a)がリターン側ベルト103bによって叩かれたとき、リターン側ベルト103bとの接触面積が大きいため、大きな音が生じる。更に、ローラの回転軸2の回転速度が高い(高速である)場合、ベルトコンベヤ100の振動が大きくなると共に、ベアリング105の寿命が短くなってしまうという問題も生じる。一方、回転軸2の回転速度を低下させるために、円筒部材3の外周面3aの外径をホイール4の外周面4aの外径と同じにした場合、円筒部材3の外周壁を構成する金属材料が大幅に増加する。これによって、本実施形態に係るローラ1と同径のローラを得るためには、重量を大幅に増加させる必要がある。これによって、メンテナンス性が低下してしまう。また、フレーム104の手前の位置まで大きな外径とされた円筒部材3が延びる構成となるため、ローラの取り付けや取り外しを行うためにローラ全体を傾ける際に、フレーム104と円筒部材3とが接触してしまう。従って、大きな外径とされた円筒部材3の外径にあわせてフレーム104の貫通孔104aを大きくする必要がある。このような場合、フレーム104の強度が低下する。あるいは、フレーム104同士の間の距離を大きくする必要があり、ベルトコンベヤ100が大型化してしまう。
一方、本実施形態に係るローラ1は、回転軸2及び円筒部材3よりも大きな外形を有し、軸線方向において複数配置されたホイール4を備えている。このような構成では、円板状のホイール4の外周面4aがリターン側ベルト103bとの接触面を構成する。従って、ローラ1は、上述のような従来のローラに比して、リターン側ベルト103bとの接触面を小さくすることができる。よって、運転時においてリターン側ベルト103bにばたつきが生じて、接触面(すなわち、外周面4a)がリターン側ベルト103bにより叩かれたとしても、当該接触面が小さくされているため、音の発生が抑制される。
また、本実施形態に係るローラ1では、円板状のホイール4の外径を大きくすることによって、ローラ1全体の重量増加を抑制しつつ、ローラ1の外径を大きくすることができる。これによって、重量を抑えながらも回転軸2の回転速度を低下させることが可能となり、ベルトコンベヤ100における振動の発生を抑制することができると共に、ベアリング105の寿命低下を抑制することができる。更に、円板状のホイール4の外径を大きくすることは、上述のような従来のローラのように円筒部材3の外径を大きくする場合に比して、ローラ1全体の重量増加を大幅に抑制することができる。従って、ローラ1の重量が軽くなり、且つ、円板状のホイール4の交換も可能となるため、メンテナンス性が向上する。以上によって、本実施形態に係るローラ1は、ベルトコンベヤ100の運転時における各種性能、及びメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るローラ1は、軸線方向に隣り合うホイール4同士の間に配置され、ホイール4を軸線方向において支持するスペーサ6を備えている。これによって、ホイール4は、リターン側ベルト103bと接触した際に、スペーサ6によって軸線方向における変形が防止される。これによって、リターン側ベルト103bの蛇行が防止される。また、スペーサ6の外周面6aの外径は、ホイール4の外周面4aの外径よりも僅かに小さくされている。従って、スペーサ6は、リターン側ベルト103bから力を付与される外周面4aに極めて近い位置にてホイール4を支持することができる。従って、スペーサ6は、ホイール4の変形を一層抑制することができる。更に、スペーサ6の外周面6aとリターン側ベルト103bとの間には微小な隙間が形成される。従って、ローラ1におけるリターン側ベルト103bとの接触面の面積は小さく抑えつつも、リターン側ベルト103bが波打つことによって下方に大きくたわむ場合は当該リターン側ベルト103bを支持することができる。これによって、リターン側ベルト103bの蛇行が防止される。
また、本実施形態に係るローラ1は、軸線方向における回転軸2の端部側で支持され、軸線方向に移動可能な円板状のスライドホイール8を備える。このような構成により、ローラ1をベルトコンベヤ100のフレーム104に取り付ける場合や当該フレーム104から取り外す場合、回転軸2の端部側に配置されるスライドホイール8を軸線方向における内側へ移動させておくことができる。これによって、ローラ1の取り付け時や取り外し時に、スライドホイール8とフレーム104とが接触することを防止することが可能となる。あるいは、あらかじめ内側へ移動させておかなくとも、フレーム104への取付作業において、スライドホイール8とフレーム104とが接触したとき、スライドホイール8が軸線方向内側へスライドして逃げることができる。これによって、メンテナンス性が向上する。また、ローラ1は、細い円筒部材3(あるいは回転軸2)にあわせた貫通孔104aであっても取り付け及び取り外しが可能であるため、フレーム104の強度を確保することができる。また、両側のフレーム104同士の間の距離をなるべく近づけてもローラ1の取り付け及び取り外しが可能となるため、ベルトコンベヤ100の小型化を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上述の実施形態では、ローラ1は、ホイール4、スペーサ6、固定ホイール7、スライドホイール8を備えていたが、少なくともホイール4を備えていればよい。このとき、ホイール4は、リターン側ベルト103bとの接触によって弾性変形しない程度の厚さ、材質に設定する。
また、上述の実施形態では、ホイール4、スペーサ6、固定ホイール7、スライドホイール8は、円筒部材3を介して回転軸2に支持されていたが、円筒部材3が設けられておらず、ホイール4等が回転軸2に直接固定されていてもよい。
また、ホイール4及びスペーサ6の数量も特に限定されない。また、ホイール4が等間隔に配置されていなくともよい。
また、上述の実施形態では、互いに独立した複数のホイール4を用いて、軸線方向に間隔をおいて配置される複数のホイール部を構成した。しかし、これに代えて、図4に示すように、軸線方向に間隔をおいて配置される複数のホイール部24を備えたホイール体20を回転軸2に取り付ける構成としてもよい。
1…ローラ、2…回転軸、3…円筒部材、4…ホイール(ホイール部)、6…スペーサ、7…固定ホイール、8…スライドホイール、24…ホイール部、100…ベルトコンベヤ。

Claims (3)

  1. ベルトコンベヤ(100)におけるリターン側のローラであって、
    回転軸(2)よりも大きな外径を有して当該回転軸(2)に支持されると共に、前記回転軸(2)の軸線方向に間隔をおいて配置される複数のホイール部(4,24)と、
    前記軸線方向に隣り合う前記ホイール部(4,24)同士の間に配置され、前記ホイール部(4,24)を前記軸線方向において支持するスペーサ(6)と
    を備え、
    前記スペーサ(6)の外周面の径は、前記ベルトコンベヤ(100)のリターン側ベルト(103b)の下面と前記スペーサ(6)の外周面(6a)との間に間隙が形成されるよう、前記ホイール部(4,24)の外周面の径よりも小さく、前記ベルトコンベヤ(100)のリターン側ベルト(103b)が波打ったときに前記スペーサ(6)が該リターン側ベルト(103b)を支持するようになっていることを特徴とするローラ。
  2. 前記複数のホイール部(4)は、それぞれ独立したホイール(4)によって構成されていることを特徴とする請求項1記載のローラ。
  3. 前記軸線方向における前記回転軸(2)の端部側で支持され、前記軸線方向に移動可能なスライドホイール(8)を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のローラ。
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