JP5769866B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を圧縮する圧縮機に関する。
本願は、2012年2月23日に日本に出願された特願2012−037722号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来の圧縮機には、円筒状のハウジング(バンドルハウジング)内部にロータ、動翼及び静翼を組み込んで構成される外観が円筒状のバンドル(コンプレッサ・バンドル)を、円筒状のケーシング(車室)の内部に挿入して構成されるものがある(例えば特許文献1参照)。
この種の圧縮機は、バンドルを、ケーシングの軸線方向の一端側に設けられた開口部からケーシング内に軸線方向に挿入することで組み立てられる。従来では、このバンドルの挿入をスムーズに実施できるように、バンドルの鉛直方向下部に、バンドルをケーシング内に挿入する際に、バンドルの重量を支持してケーシングの内周面上で軸線方向に転動するローラを設けている。
したがって、バンドルをケーシング内に挿入する際には、ローラの外周面が、バンドルの重みによってケーシングの内周面に押し付けられる。
日本国特開2011−220307号公報
しかしながら、ローラの外周面がケーシングの内周面に押し付けられる状態では、ローラの外周面のうちローラの回転軸に沿って中央よりも端側において強く押し付けられやすい。言い換えれば、ローラの外周面をケーシング内周面に押し付ける面圧(ヘルツ面圧)が、ローラの回転軸に沿って中央よりも端側の方が高くなる、所謂片当たりが発生しやすい。
特に、近年の圧縮機には大型化及び高圧化が要求されており、これに伴ってバンドルの重量が増加する傾向にある。従って、上述した片当たりが発生すると、ケーシングの内周面にローラを押し付けた痕(圧痕)が生じ、気密性が損なわれる等して圧縮機の品質が低下する、という問題がある。
なお、前述した面圧の偏りを緩和する一般的な方法として、ローラの径寸法を大きく設定することも考えられる。しかしながら、圧縮機では、バンドルとケーシングの内周面とのクリアランスが、圧縮流体の漏れを防ぐために非常に狭く設定されている。また、ローラはバンドルに埋め込まれるように配されることもあるが、この場合には埋め込み部近傍におけるバンドルの肉厚がローラ径及びバンドル径により制限を受けてしまい、バンドルの強度不足が生じる可能性がある。このため、ローラの径寸法は極力小さく抑えなければならない。
本発明は、ケーシング内周面に対するローラの片当たりを防止して、圧縮機の品質低下を抑えることが可能な圧縮機を提供することを目的とする。
本発明の圧縮機は、円筒状のケーシングと、筒状の静止部材及び該静止部材に収容されるロータを有し、前記ケーシングの内部に挿入されるバンドルと、該バンドルを軸線方向に沿って前記ケーシング内部に挿入する際に、前記バンドルを支持しつつ前記ケーシングの内周面上で転動するローラと、を備え、前記ローラの外周面は、少なくとも前記ローラの外周面が前記ケーシングの内周面に当接した状態で、ローラの回転軸に沿って中央よりも端側の曲率半径が小さくなるようにして連続した凸曲面に形成されている。
上記圧縮機によれば、ローラの外周面がローラの回転軸に沿う凸曲面(クラウニング形状)に形成されていることで、ローラの外周面をケーシングの内周面に沿うように当接させることができる。その結果として、ローラの回転軸に沿う面圧の偏りが大きくなることを抑制できる。言い換えれば、ローラの回転軸に沿う面圧の分布の均一化を図ることができる。
さらに、凸曲面に形成されたローラの外周面のうち、ローラの回転軸方向の端側における曲率半径が、ローラの回転軸方向の中央における曲率半径よりも小さく設定されている。その結果として、ローラの回転軸方向の端側の範囲における面圧が、中央の範囲における面圧よりも高くなることを確実に防止できる、すなわち、片当たりの発生を防止することができる。
さらに、凸曲面はローラの外周面の中央から端側に向けて連続するように形成されているため、言い換えれば、ローラの外周面が中央から端側に向けて滑らかに連なる曲面に形成されている。従って、仮に、バンドルの曲率中心がケーシングの軸線に対してずれる等して、ローラの外周面においてケーシングの内周面に対して強く当接する位置が中央から端側に寄ったとしても、外周面の中央と端側との間における面圧が他の部分における面圧よりも極端に大きくなることを抑制できる。
そして、前記圧縮機において、前記ローラの外周面は、前記回転軸に沿って中央の範囲で前記ケーシングの内周面の曲率半径に対応する曲率半径に形成された中央曲面部と、該中央曲面部の両端側で該中央曲面部の曲率半径よりも小さく設定された端側曲面部とを備えてもよい。
上記圧縮機によれば、中央曲面部の曲率半径がケーシングの内周面の曲率半径に対応しているため、中央曲面部の曲率中心がケーシングの内周面の軸線に一致している状態では、中央曲面部のみがケーシングの内周面に当接し、中央曲面部よりも曲率半径の小さい端側曲面部は内周面に当接しない。したがって、ローラの片当たりを確実に防止することができる。
さらに、この状態においては、中央曲面部がケーシングの内周面に対して均等に押し付けられるため、ローラの回転軸に沿う面圧の偏りが大きくなることを抑制できる。言い換えれば、ローラの回転軸に沿う面圧の分布の均一化を図ることができる。
そして、仮に、バンドルの曲率中心がケーシングの軸線に対してずれる等して、ローラの外周面においてケーシングの内周面に対して強く当接する位置が中央曲面部から端側曲面部側に寄ったとしても、中央曲面部と端側曲面部とは滑らかに連なっているため、中央曲面部と端側曲面部との間における面圧が他の部分における面圧よりも極端に大きくなることを抑制できる。
さらに、仮に、バンドルの曲率中心がケーシングの軸線に対してずれる等して、ローラの端側曲面部がケーシングの内周面に押し付けられたとしても、端側曲面部の曲率半径が中央曲面部よりも小さく設定されていることで、端側曲面部における面圧が、中央曲面部における面圧よりも高くなることを確実に防止できる、すなわち、ローラの片当たりの発生を確実に防止することができる。
また、前記圧縮機において、前記ローラが、前記ケーシングの内周面のうち鉛直方向下端から前記内周面の周方向にずらした位置に配される場合には、鉛直方向の下側に位置する前記端側曲面部の曲率半径が、上側に位置する前記端側曲面部の曲率半径よりも小さくてもよい。
ローラの回転軸が水平面に対して傾斜するように、ローラをケーシングの内周面に当接させる状態では、ローラの外周面においてケーシングの内周面に対して強く当接する位置が、バンドルの重量によって、中央曲面部から鉛直方向の下側に位置する一方の端側曲面部側に寄り易い。
そこで、上記構成のように、一方の端側曲面部の曲率半径を鉛直方向の上側に位置する他方の端側曲面部よりも小さく設定することで、中央よりも鉛直方向下側に位置する端側において片当たりが発生することを確実に防止することが可能となる。
さらに、前記圧縮機において、前記ローラには、前記回転軸に沿って端側の範囲で、端面から回転軸方向に延びる孔が形成されていてもよい。
また、前記圧縮機においては、前記孔が、前記回転軸を中心とする環状に形成されていてもよい。
前記孔を形成した上記構成によれば、仮に、バンドルの曲率中心がケーシングの軸線に対してさらにずれる等して、ローラの外周面の端側の範囲がケーシングの内周面に押し付けられても、前記孔がローラの径方向に縮むようにして、端側の範囲をローラの径方向内側に変形させることができる。なお、前記孔が環状に形成されていれば、より容易に端側の範囲を径方向内側に変形させることが可能である。
この変形により、ローラの回転軸方向の端側の範囲における曲率半径が、中央の範囲における曲率半径よりも小さくなり、端側の範囲における面圧を、中央の範囲における面圧よりも小さく抑えて、片当たりの発生を防止することができる。
さらに、前記圧縮機においては、前記孔が、前記端面から前記孔の延出方向に向かうにしたがって狭くなる断面V字状に形成されていてもよい。
さらに、前記圧縮機においては、前記ローラが、前記ケーシングより硬度の低い材料からなるローラ本体と、前記ローラ本体を挿通して設けられて前記ローラ本体より強度の高い材料からなる回転軸と、を備えてもよい。
さらに、前記圧縮機においては、前記ローラ本体は、前記回転軸に対して焼き嵌めによって固定されてもよい。
本発明によれば、ケーシングの内周面に対するローラの片当たり等を防止して、ローラの回転軸に沿う面圧の偏りが大きくなることを抑制することができる。従って、ケーシングの内周面に圧痕が生じることを防いで、圧縮機の品質低下を抑えることができる。
本発明の第一実施形態に係る圧縮機を示す概略断面図である。 図1におけるA−A矢視断面図である。 図1の圧縮機においてローラを拡大して示す概略断面図である。 図1及び2に示す圧縮機の組立方法を示す概略断面図である。 図1及び2に示す圧縮機の組立方法を示す概略断面図である。 図1及び2に示す圧縮機の組立方法を示す概略断面図である。 本発明の第二実施形態に係る圧縮機を構成するローラの一例を示す概略断面図である。 図5に示すローラの変形例を示す概略断面図である。 本発明の第三実施形態に係る圧縮機を構成するローラの一例を示す概略断面図である。 図7のローラ本体に形成される有底孔の形状を例示する図7のB−B矢視断面図であり、有底孔の第一例を示し、図7に示すローラ本体を端面側から見た孔の形状を例示する図である。 図7のローラ本体に形成される有底孔の形状を例示する図7のB−B矢視断面図であり、有底孔の第二例を示し、図7に示すローラ本体を端面側から見た孔の形状を例示する図である。 本発明の第四実施形態に係る圧縮機を構成するローラの一例を示す概略断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜4を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る圧縮機1は、軸流型あるいは遠心型の圧縮機であり、円筒状のケーシング2と、ケーシング2内に挿入されるバンドル3と、を備えている。
ケーシング2の軸線C1方向の一端(図1における左側)は、バンドル3を挿入する入口をなす開口部2aとして広く開口している。すなわち、後述するバンドル3は、ケーシング2の一端から他端に向けて挿入される。
このケーシング2の外周部には、複数(図示例では三つ)の吸込ノズル4及び一つの吐出ノズル5が突出して設けられている。これら吸込ノズル4及び一つの吐出ノズル5は、ケーシング2に設けられる図示しない支脚部材等と共に、ケーシング2が設置面Gに対して所定の高さに位置するように、かつ、ケーシング2の軸線C1が水平になるように、設けられている。
バンドル3は、外観が円筒状に形成された静止部材7の内部にロータ8を回転自在に設けて構成されている。なお、例えば圧縮機1が軸流型である場合には、静止部材7は円筒状のバンドルケーシング内に静翼を設けて構成され、ロータ8は軸体に動翼を設けて構成される。
このバンドル3の挿入方向の前端部及び後端部には、段差状の嵌合外径部3D及び3Eが形成されている。これら嵌合外径部3D及び3Eは、それぞれケーシング2の前端部(一端部)及び後端部(他端部)に設けられた嵌合内径部2D及び2Eの内周部に密に嵌合している。この嵌合によって、バンドル3の軸線がケーシング2の軸線C1に合致するように、バンドル3が位置決めされる。
また、バンドル3の外周部には、数本の気密リブ3gが形成されており、これらの気密リブ3gとケーシング2の内周面2bとの間には、微小なクリアランスが設定されている。
さらに、バンドル3の前端付近下部には、図1及び2に示すように、左右一対のローラ11が設けられている。これらローラ11は、バンドル3をケーシング2内に挿入する際に、バンドル3の重量を支持しながら、ケーシング2の内周面2bに当接して転動する。
一対のローラ11は、バンドル3やケーシング2の鉛直方向の下端から、互いに逆向きに、バンドル3やケーシング2の周方向に所定角度θだけずらした位置に配されている。
なお、この角度θは、バンドル3と吸込ノズル4及び吐出ノズル5の配置を考慮して決まり、例えば35度に設定されている。
ケーシング2の前端付近下部には、内周面2bから径方向外側に陥没する環状かつ溝状の陥没部2cが形成されている。
この陥没部2cは、図1のように、バンドル3がケーシング2内に完全に挿入されて位置決めされた状態において、前述したローラ11が陥没部2cの範囲内に位置することにより、ローラ11とケーシング2の内周面2bとの間の接触を断つものである。すなわち、図1に示す状態では、ローラ11がケーシング2の内周面2bに当接せず、空中に浮いた状態となっている。
さらに、ケーシング2の後端付近には、内周面2bから窪む嵌合溝3fが形成されており、この嵌合溝3fには、ロックリング9が嵌合される。このロックリング9は、バンドル3がケーシング2内に完全に挿入された位置において、バンドル3がケーシング2に対して軸線C1方向に移動することを規制する役割を果たすと共に、ケーシング2の内周面2b(嵌合内径部2E)とバンドル3(嵌合外径部3E)の外周面との間から圧縮流体が漏出するのを防ぐシール部材としての役割も果たす。
なお、以上のように構成されるケーシング2のうちローラ11が転動する範囲の内周面2bの内径寸法は、軸線C1に沿って同一に設定されていてもよいが、例えばバンドル3を容易にケーシング2内に挿入できるように、ケーシング2の開口部2aから挿入方向に向けて漸次小さくなるように設定されてもよい。
以上のように大略構成される圧縮機1では、ロータ8が図示しない電動モータ等によって高速回転駆動されることで、流体が吸込ノズル4からバンドル3の内部に導入され、この流体が段階的に圧縮された後、吐出ノズル5からバンドル3の外部に吐出される。
次に、本実施形態の特徴部分であるローラ11の構造について詳細に説明する。
ローラ11は、図2及び3に示すように、バンドル3の前端付近下部に固定されたブラケット12に取り付けられており、回転軸21と、略円筒状のローラ本体22とを備えている。
回転軸21の両端は、ブラケット12に固定された軸受25に取り付けられている。この回転軸21は、バンドル3の重量を支持できるように、ヤング率の大きい材料(例えば鉄系材料等)によって形成されている。
ローラ本体22は、ケーシング2の内周面2bに当接する部分であって、回転軸21の外周部に焼き嵌め等によって嵌合されることで、回転軸21に一体に固定されている。このローラ本体22は、回転軸21やケーシング2よりもヤング率の小さい材料によって形成されている。このようなローラ本体22の材料の具体例としては、銅系材料が挙げられるが、圧縮機1において取り扱う流体が例えば腐食性のガスである場合には、耐腐食性の高い材料(例えば、ねずみ鋳鉄(FC)、球状黒鉛鋳鉄(FCD)等)とすることがより好ましい。
ケーシング2の内周面2bに当接するローラ本体22の外周面23は、その回転軸方向中央部が径方向外側に膨出する凸曲面(クラウニング形状)に形成され、回転軸21方向の中央よりも両端側の曲率半径が小さくなるように設定されている。また、凸曲面はローラ本体22の外周面23の中央から端側に向けて連続するように形成されている。
具体的に説明すれば、ローラ本体22の外周面23は、回転軸21に沿う中央の範囲でケーシング2の内周面2bの曲率半径に対応する曲率半径R2に形成された中央曲面部23aと、中央曲面部23aの両端側で中央曲面部23aよりも曲率半径の小さい一対の端側曲面部23bとによって構成されている。
中央曲面部23aは、少なくとも中央曲面部23aの曲率中心C2(及びバンドル3の曲率中心)がケーシング2の軸線C1の上に位置している状態で、曲率中心C2を中心とする周方向にわたってケーシング2の内周面2bに接触する。
なお、中央曲面部23aの曲率半径R2は、例えば、ケーシング2の内周面2bの曲率半径と同一に設定されてもよいが、バンドル3の重みによってローラ本体22が弾性的に変形した状態で、中央曲面部23aが曲率中心C2を中心とする周方向にわたってケーシング2の内周面2bに接触するように設定されてもよい。すなわち、中央曲面部23aの曲率半径R2は、例えば、ローラ本体22がケーシング2の内周面2bに接触していない状態で、この内周面2bの曲率半径よりも僅かに小さく設定されてもよい。
回転軸21に沿う中央曲面部23aの幅寸法L1(以下、有効幅L1と呼ぶ。)は、中央曲面部23aが曲率中心C2を中心とする周方向にわたってケーシング2の内周面2bに接触した状態で、中央曲面部23aをケーシング2の内周面2bに押し付ける面圧が、許容値(ケーシング2の内周面2bにローラ11の圧痕が発生するか否かの境界値)以下となるように設定されている。
端側曲面部23bの曲率半径R3や回転軸21に沿う幅寸法は、中央曲面部23aが曲率中心C2を中心とする周方向にわたってケーシング2の内周面2bに接触した状態で、端側曲面部23bがケーシング2の内周面2bに接触しないように設定されている。
また、端側曲面部23bの曲率半径R3や回転軸21に沿う幅寸法は、中央曲面部23aの曲率中心C2(及びバンドル3の曲率中心)がケーシング2の軸線C1からずれて位置することにより、ケーシング2の内周面2bに対して強く当接するローラ本体22の外周面23の位置が中央曲面部23aから端側曲面部23b側に寄った場合でも、端側曲面部23bとローラ本体22の回転軸21方向の端面24との角部が、ケーシング2の内周面2bに接触しないように設定されている。
なお、中央曲面部23aの曲率中心C2がケーシング2の軸線C1からずれて位置する要因としては、例えば、大型に構成される圧縮機1の製造誤差(例えば圧縮機1の構成部材の加工誤差、ケーシング2に対するバンドル3の組立誤差など)や、前述したようにケーシング2の内周面2bの内径寸法(曲率半径)が軸線C1に沿って変化することが挙げられる。
また、ケーシング2の内周面2bに対して強く当接するローラ本体22の外周面23の位置が、中央曲面部23aから端側曲面部23b側に寄る現象としては、バンドル3の重量などによって中央曲面部23aよりも鉛直方向下側に位置する端側曲面部23bのみが内周面2bに強く当接する場合、及び、ケーシング2の内周面2bの曲率半径が変化して中央曲面部23aの曲率半径よりも小さくなることで中央曲面部23aの両側の端側曲面部23bが共に内周面2bに強く当接する場合、の二種類がある。
そして、端側曲面部23bは、回転軸21に沿って中央曲面部23aから連続する曲面となるように、言い換えれば、中央曲面部23aと端側曲面部23bとが滑らかに連なるように、端側曲面部23bの曲率中心C3が、中央曲面部23aの曲率中心C2を中心とする周方向の端部と、曲率中心C2とを結ぶ仮想線分L2上に位置するように設定されている。
なお、一対の端側曲面部23bの曲率半径R3は、同一に設定されていてもよいが、本実施形態のように、回転軸21が水平面に対して傾斜するように、ローラ11をケーシング2の内周面2bに当接させる場合には、鉛直方向の下側に位置する一方の端側曲面部23b1の曲率半径R31を、上側に位置する他方の端側曲面部23b2の曲率半径R32よりも小さく設定することがより好ましい。
次に、以上のように構成の圧縮機1について、図4Aから図4Cを参照して、バンドル3をケーシング2内に挿入する手順について説明する。
バンドル3をケーシング2内に挿入する場合には、予め図4Aに示すように、バンドル3を載置台31の上面31bに配置した上で、バンドル3及び載置台31をケーシング2の開口部2a側に配置しておく。
なお、載置台31の上面31bは、ケーシング2の内周面2bの下端部と同様の形状に形成されると共に、内周面2bの下端部と一致する高さに設定されている。これにより、バンドル3のローラ11を、載置台31の上面31bで挿入方向に転動させることができる。また、載置台31には、バンドル3の挿入方向の両側部を支持する支持部32が設けられており、バンドル3がケーシング2の開口部2aに対して側方にずれることを支持部32が防いでいる。
そして、ケーシング2に対するバンドル3の挿入は、バンドル3の後端部を台車33で支持した状態で、図4Bに示すように行われる。この挿入の際、バンドル3の前端部の重量はローラ11によって支持されるため、バンドル3をケーシング2内にスムーズに挿入することが可能である。
その後、図4Cに示すように、バンドル3の前端部の嵌合外径部3Dがケーシング2の前端部の嵌合内径部2Dに嵌合すると共に、バンドル3の後端部の嵌合外径部3Eがケーシング2の後端部の嵌合内径部2Eに嵌合することで、バンドル3がケーシング2内に完全に収容される。なお、この収容状態に至ることで、ローラ11が陥没部2cの範囲内に位置してケーシング2の内周面2bから離れる。
最後に、載置台31や台車33を取り除き、また、ロックリング9を装着することで圧縮機1の組立が完了し、圧縮機1の運転が可能となる。
以上説明したように、本実施形態の圧縮機1によれば、ローラ11の外周面23を構成する中央曲面部23aの曲率中心C2がケーシング2の軸線C1の上に位置している状態では、ローラ本体22の外周面23のうち中央曲面部23aのみがケーシング2の内周面2bに当接し、端側曲面部23bは内周面2bに当接しない。言い換えれば、ケーシング2の内周面2bに対するローラ11の片当たりを防止することができる。
さらに、この状態では、中央曲面部23aが曲率中心C2を中心とする周方向にわたってケーシング2の内周面2bに当接するため、中央曲面部23aがケーシング2の内周面2bに対して均等に押し付けられ、回転軸21に沿う面圧の偏りが大きくなることを抑制できる。言い換えれば、ローラ11の回転軸21に沿う面圧の分布の均一化を図ることができる。
そして、仮に、中央曲面部23aの曲率中心C2(やバンドル3の曲率中心)がケーシング2の軸線C1に対してずれる等して、ケーシング2の内周面2bに対して強く当接するローラ11の外周面23の位置が、中央曲面部23aから端側曲面部23b側に寄ったとしても、中央曲面部23aと端側曲面部23bとは滑らかに連なっているため、中央曲面部23aと端側曲面部23bとの間における面圧が他の部分における面圧よりも極端に大きくなることを抑制できる。
さらに、中央曲面部23aの曲率中心C2がケーシング2の軸線C1に対してずれる等して、端側曲面部23bがケーシング2の内周面2bに押し付けられたとしても、端側曲面部23bの曲率半径R3が中央曲面部23aの曲率半径R2よりも小さく設定されていることで、端側曲面部23bにおける面圧が、中央曲面部23aにおける面圧よりも高くなることを確実に防止できる、すなわち、ローラ11の片当たりの発生を確実に防止することができる。
以上のように、ケーシング2の内周面2bに対するローラ11の片当たり等を防止し、ローラ11の回転軸21に沿う面圧の偏りが大きくなることを抑制できるため、ケーシング2の内周面2bにローラ11の圧痕が生じることを防いで、圧縮機1の品質低下を抑えることができる。
また、本実施形態の圧縮機1では、回転軸21が水平面に対して傾斜するように、ローラ本体22の外周面23をケーシング2の内周面2bに当接させている。従って、ケーシング2の内周面2bに対して強く当接するローラ11の外周面23の位置が、バンドル3の重量によって、中央曲面部23aから鉛直方向の下側に位置する一方の端側曲面部23b1側に寄り易い。
そこで、前述したように、一方の端側曲面部23b1の曲率半径R31を鉛直方向の上側に位置する他方の端側曲面部23b2の曲率半径R32よりも小さく設定すれば、ローラ11の外周面23のうち、回転軸21方向の中央よりも鉛直方向下側に位置する端側において片当たりが発生することを確実に防止することが可能となる。
〔第二実施形態〕
次に、図5を参照して本発明の第二実施形態について説明する。
この実施形態では、第一実施形態の圧縮機と比較して、ローラ11の構造のみが異なっており、その他の構成については第一実施形態と同様である。本実施形態では、第一実施形態と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態のローラ11は、第一実施形態と同様に、回転軸21及びローラ本体22を備え、本実施形態のローラ本体22の外周面23は、その回転軸方向中央部が径方向外側に膨出する凸曲面に形成されている。さらに、凸曲面は、ローラ本体22の外周面23の中央から端側に向けて連続するように形成されている。
ただし、本実施形態では、ローラ本体22の外周面23の曲率半径は、ケーシング2の内周面2bの曲率半径に対応付けて設定されると共に、曲率中心を中心とする周方向に沿って一定に設定されている。
そして、回転軸21の外周面とローラ本体22の内周面との間には、ローラ本体22のうち回転軸21に沿う端側の範囲(ローラ本体22の外周面23における端側領域23d)に、ローラ本体22の回転軸21方向の両方の端面24から回転軸21方向に延びる間隙孔26が形成されている。なお、この間隙孔26は、例えば断面矩形状に形成されていてもよいが、ローラ本体22の剛性を考慮すると、図示例のように、端面24から間隙孔26の延出方向に向けて幅が狭くなる断面V字状に形成されている方がより好ましい。
特に、本実施形態の間隙孔26は、ローラ本体22の内周面に形成される溝によって構成されている。この間隙孔26は、例えば回転軸21を中心とする周方向に間隔をあけて複数配列されてもよいが、回転軸21を中心とする環状に形成されていることがより好ましい。
この間隙孔26の深さ寸法は、間隙孔26の延在方向の先端が、ローラ本体22のうち第一実施形態の場合と同様の有効幅L1に設定される回転軸21方向の中央の範囲(中央領域23c)と、前述した端側の範囲(端側領域23d)との境界に位置するように、設定されている。
以上のように構成されるローラ11において、ローラ本体22の外周面23のうち端側領域23dが径方向内側に押された場合には、間隙孔26がローラ本体22の径方向に縮むようにして、ローラ本体22の端側の範囲が径方向内側に弾性的に撓み変形することになる。なお、前述したように間隙孔26を環状に形成すれば、端側の範囲をより容易に弾性変形させることができる。
以上のように構成されるローラ11を備える本実施形態の圧縮機によれば、第一実施形態の場合と同様の効果を奏する。
すなわち、本実施形態のローラ本体22の外周面23の曲率半径が、ケーシング2の内周面2bの曲率半径に対応していることで、ローラ本体22の外周面23の中央領域23cがケーシング2の内周面2bに対して均等に押し付けられるため、回転軸21に沿う面圧の偏りが大きくなることを抑制できる。言い換えれば、ローラ11の回転軸21に沿う面圧分布の均一化を図ることができる。
また、本実施形態では、ローラ本体22の外周面23の曲率半径が周方向に沿って一定に設定されているため、ローラ本体22の外周面23の端側領域23dも中央領域23cと同様にケーシング2の内周面2bに押し付けられる。ただし、この押し付けの際には、ローラ本体22の端側の範囲がローラ11の径方向内側に撓むように弾性的に変形するため、ローラ本体22の中央領域23cと端側領域23dとは滑らかな曲面で連なった状態に保持される。そして、この変形によって、ローラ本体22の端側領域23dにおける曲率半径が、中央領域23cにおける曲率半径よりも小さくなるため、端側領域23dにおける面圧を、中央領域23cにおける面圧よりも小さく抑えて、ローラ11の片当たりの発生を防止することができる。
さらに、本実施形態では、ローラ本体22の外周面23の曲率半径が回転軸21に沿って一定に設定されている、すなわち、本実施形態のローラ本体22の外周面23は第一実施形態のローラ本体22の外周面23よりも単純な形状に形成されているため、ローラ本体22を容易に製造できると共に、その製造コストを低く抑えることもできる。
なお、上記第二実施形態について、回転軸21の外周面とローラ本体22の内周面との間に形成される間隙孔26は、図5に示すようにローラ本体22の内周面に形成される溝によって構成されることに限らず、例えば図6に示すように、回転軸21の外周面に形成される溝によって構成されてもよい。この場合でも、ローラ本体22の剛性を考慮すると、図5に示す間隙孔26と同様に断面V字状に形成されることがより好ましい。
以上説明した第二実施形態の構成は、例えば、前述した第一実施形態の構成と組み合わせてもよい。
〔第三実施形態〕
次に、図7及び8を参照して本発明の第三実施形態について説明する。
この実施形態では、第二実施形態の構成と比較して、ローラ本体22の構造のみが異なっており、その他の構成については第二実施形態と同様である。本実施形態では、第一実施形態と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態のローラ11は、第二実施形態と同様に、回転軸21及びローラ本体22を備え、本実施形態のローラ本体22の外周面23は、その回転軸方向中央部が径方向外側に膨出する凸曲面に形成されている。さらに、凸曲面は、ローラ本体22の外周面23の中央から端側に向けて連続するように形成されている。また、ローラ本体22の外周面23の曲率半径も、第二実施形態と同様に、ケーシング2の内周面2bの曲率半径に対応付けて設定されると共に、曲率中心を中心とする周方向に沿って一定に設定されている。
そして、本実施形態のローラ本体22のうち回転軸21に沿う端側の範囲(外周面23における端側領域23d)に、ローラ本体22の回転軸21方向の両方の端面24から回転軸21方向に延びる有底孔27が形成されている。この有底孔27は、ローラ本体22の内周面や外周面23から径方向に離れた位置に形成されており、ローラ本体22の内周面や外周面23には開口しない。
なお、この有底孔27は、例えば第二実施形態の間隙孔26と同様に、ローラ本体22の剛性を考慮して断面V字状に形成されてもよいが、図示例のように断面矩形状に形成されてもよい。また、この有底孔27は、例えば図8Aに示すように、周方向に間隔をあけて複数配列されてもよいが、例えば図8Bに示すように、回転軸21を中心とする環状に形成されていることがより好ましい。
この有底孔27の深さ寸法は、第二実施形態の間隙孔26と同様に、有底孔27の延在方向の先端が、回転軸21方向の中央の範囲(中央領域23c)と、端側の範囲(端側領域23d)との境界に位置するように、設定されている。
以上のように構成されるローラ11において、ローラ本体22の外周面23のうち端側領域23dが径方向内側に押された場合には、有底孔27がローラの径方向に縮むようにして、ローラ本体22の端側の範囲が径方向内側に弾性的に撓み変形することになる。なお、図8Bのように有底孔27が環状に形成されていれば、端側の範囲をより容易に弾性変形させることが可能である。
以上のように構成される第三実施形態のローラ11を備える圧縮機によれば、第二実施形態の圧縮機と同様の効果を奏する。
そして、以上説明した第三施形態の構成は、例えば、前述した第一、第二実施形態の構成と適宜組み合わせることが可能である。
〔第四実施形態〕
次に、図9を参照して本発明の第四実施形態について説明する。
この実施形態では、第一実施形態の構成と比較して、ローラ11の構造のみが異なっており、その他の構成については第一実施形態と同様である。本実施形態では、第一実施形態と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
ローラ11は、図9に示すように、バンドル3の前端付近下部に固定されたブラケット12に取り付けられており、ローラ本体41と、ローラ本体41を挿通して設けられた回転軸42とを備えている。
ローラ本体41は、例えばSFVC1やSCPL1等の硬度が比較的高い材料からなるケーシング2と比較して、硬度が低い材料(例えば銅系材料であるCAC304)からなる略円筒状の部材である。このローラ本体41には、その軸方向へ貫通して内径寸法D1の回転軸挿通穴411が形成されている。また、ローラ本体41の外周面412は、第一実施形態と同様に、回転軸42に沿う中央の範囲でケーシング2の内周面2bの曲率半径に対応する曲率半径に形成された中央曲面部412aと、中央曲面部412aよりも曲率半径の小さい一対の端側曲面部412bとによって構成されている。
回転軸42は、ローラ本体41より強度の高い材料(例えば鉄系材料等)からなる略円柱状の部材である。なお、本明細書において「強度の高い材料」とは、ヤング率や曲げ強度や引っ張り強度等の値が相対的に大きい材料であることを意味する。この回転軸42の軸方向中央部には、両端部より径の大きい大径部421が設けられている。そして、この大径部421は、その外径寸法D2がローラ本体41の回転軸挿通穴411の内径寸法D1よりも僅かに大きく設定され、その軸方向長さL2が回転軸挿通穴411の軸方向長さL1と略等しい大きさに設定されている。
このように構成される回転軸42は、その大径部421に対してローラ本体41が焼き嵌めによって嵌合されることで、ローラ本体41と一体化されている。そして、ローラ本体41と一体化された回転軸42は、ブラケット12に固定された軸受25に対してその両端部がそれぞれ取り付けられることにより、回転可能に支持されている。
以上のように構成される第四実施形態のローラ11を備える圧縮機によれば、ローラ本体41がケーシング2より硬度の低い材料からなるため、ケーシング2の内周面2b上をローラ11が転動する際に、ローラ本体41と接触しても内周面2bに傷が付きにくい。
また、ローラ本体41の外周面412が、中央曲面部412aと一対の端側曲面部412bとによって構成されるため、第一実施形態と同様に、ローラ11の回転軸42に沿うローラ本体41の面圧分布の均一化を図ることができる。
また、回転軸42がローラ本体41よりも強度の高い材料からなるため、バンドル3の重量が加わっても回転軸42に損傷が生じにくい。更に、回転軸42は大径部421が形成されることで軸方向中央部が補強されているため、ケーシング2の内周面2bからの反力が作用しても、回転軸42の軸方向中央部において曲げや座屈が生じにくい。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、第一実施形態から第三実施形態において、ローラ11は、互いに異なる材料からなる回転軸21とローラ本体22とを一体に固定して構成されるが、例えば同一材料により回転軸21及びローラ本体22を一体に形成して構成されてもよい。
本発明は、流体を圧縮する圧縮機に関する。
本発明によれば、ケーシングの内周面に対するローラの片当たり等を防止して、ローラの回転軸に沿う面圧の偏りが大きくなることを抑制できるため、ケーシングの内周面に圧痕が生じることを防いで、圧縮機の品質低下を抑えることができる。
1…圧縮機、2…ケーシング、2b…内周面、3…バンドル、7…静止部材、8…ロータ、11…ローラ、21,42…回転軸、22,41…ローラ本体、23,412…外周面、23a,412a…中央曲面部、23b,23b1,23b2,412b…端側曲面部、23c…中央領域、23d…端側領域、24…端面、26…間隙孔、27…有底孔、C1…軸線、R2,R3,R31,R32…曲率半径

Claims (8)

  1. 円筒状のケーシングと、
    筒状の静止部材及び該静止部材に収容されるロータを有し、前記ケーシングの内部に挿入されるバンドルと、
    該バンドルを軸線方向に沿って前記ケーシングの内部に挿入する際に、前記バンドルを支持しつつ前記ケーシングの内周面上で転動するローラと、を備える圧縮機であって、
    前記ローラの外周面は、少なくとも前記ローラの外周面が前記ケーシングの内周面に当接した状態で、ローラの回転軸に沿って中央よりも端側の曲率半径が小さくなるようにして連続した凸曲面に形成されている圧縮機。
  2. 前記ローラの外周面は、前記回転軸に沿って中央の範囲で前記ケーシングの内周面の曲率半径に対応する曲率半径に形成された中央曲面部と、該中央曲面部の両端側で該中央曲面部の曲率半径よりも小さく設定された端側曲面部とを備える請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記ローラが、前記ケーシングの内周面のうち鉛直方向下端から前記内周面の周方向にずらした位置に配され、
    鉛直方向の下側に位置する前記端側曲面部の曲率半径が、上側に位置する前記端側曲面部の曲率半径よりも小さい請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記ローラには、前記回転軸に沿って端側の範囲で、端面から回転軸方向に延びる孔が形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記孔が、前記回転軸を中心とする環状に形成されている請求項4に記載の圧縮機。
  6. 前記孔が、前記端面から前記孔の延出方向に向かうにしたがって狭くなる断面V字状に形成されている請求項4又は請求項5に記載の圧縮機。
  7. 前記ローラが、前記ケーシングより硬度の低い材料からなるローラ本体と、前記ローラ本体を挿通して設けられて前記ローラ本体より強度の高い材料からなる回転軸と、を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の圧縮機。
  8. 前記ローラ本体は、前記回転軸に対して焼き嵌めによって固定されている請求項7に記載の圧縮機。
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