JP5408613B2 - 気体軸受スピンドル - Google Patents

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Description

本発明は、気体軸受スピンドルに関し、より特定的には、精密加工機、穴加工機、静電塗装機などに使用される気体軸受スピンドルに関するものである。
回転軸とハウジング内部において回転軸に対向する部材との間の微小な隙間に圧縮空気などの圧縮気体が供給されることにより、回転軸がハウジングに対して支持される気体軸受を備えた気体軸受スピンドルにおいては、回転軸がハウジングに対して非接触の状態で支持される。そのため、軸受における摩擦損失が小さいだけでなく、回転軸と、回転軸に対向する部材とが直接接触しないため、正常な運転状態である限り、部材の疲労や摩耗が生じない。このような特徴を生かして、気体軸受スピンドルは精密加工機、穴加工機、静電塗装機などに使用される高速スピンドルとして広く使用されている。
この気体軸受スピンドルに対しては、その性能を向上させるため、種々の提案がなされている。たとえば、回転軸と、回転軸に対向する部材とが万一接触した場合でも、回転軸の焼付きを回避するため、回転軸に対向する部材として黒鉛からなる内壁を有するスリーブを採用した気体軸受スピンドルが提案されている。また、Oリングを介して回転軸に対向する部材としてのスリーブをハウジングに対して支持することにより、回転軸の振れ回り振動を吸収可能な気体軸受スピンドルが採用される場合もある(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
図5は、従来の気体軸受スピンドルの一例を示す概略断面図である。図5を参照して、従来の気体軸受スピンドルの一例について説明する。
図5を参照して、従来の気体軸受スピンドル100は、回転軸110と、回転軸110の外周面111Aの一部を取り囲む円筒状の貫通穴であるスリーブ貫通穴133を有するスリーブ130と、スリーブ130を取り囲み、ゴム製のOリング141、142を介してスリーブ130を保持するハウジング120とを備えている。回転軸110とスリーブ130とは、微小なジャーナル軸受隙間113を隔てて配置されている。
回転軸110は、円筒状の軸部111と、軸部111の一方の端部に形成された軸部111よりも直径の大きい円盤状の形状を有するフランジ部112とを有しており、軸部111の他方の端部には工具などを保持するための保持部119が形成されている。そして、スリーブ130には、スリーブ130の周壁に形成され、スリーブ貫通穴133の内周面と回転軸110の軸部111の外周面111Aとの間に設けられたジャーナル軸受隙間113に軸受用気体を供給するための複数個のジャーナルノズル151が形成されている。
ジャーナルノズル151は、スリーブ貫通穴133の円周方向に延びる2つの列を構成するように配置されており、スリーブ貫通穴133の延びる方向(回転軸110の軸部111における軸方向)におけるスリーブ130の中央部を挟む両側のそれぞれに1列ずつ形成されている。
以上の構成により、スリーブ130は、ハウジング120に対して回転軸110を軸部111の軸方向に垂直な方向(ラジアル方向)に非接触に軸支する気体ジャーナル軸受として機能する。さらに、ハウジング120の内部には、円環状の形状を有するスラスト軸受160が、回転軸110のフランジ部112の両側の底面112Aのそれぞれに対して一方の底面が対向するように配置されている。ここで、スラスト軸受160と回転軸110のフランジ部112とは、微小なスラスト軸受隙間114を隔てて配置されている。スラスト軸受160には、当該一方の底面と、これに対向するフランジ部112の底面112Aとの間に設けられたスラスト軸受隙間114に気体を供給するための複数個のスラストノズル161が形成されている。スラストノズル161は、フランジ部112の周方向に沿った方向に複数個形成されている。
さらに、ジャーナルノズル151は、スリーブ給気路152と、スリーブ130、ハウジング120およびOリング142により閉じられた空間である環状空間122とを介してハウジング120内に形成された軸受用気体供給路121に接続されている。また、スラストノズル161は、スラスト軸受給気路162を介して軸受用気体供給路121に接続されている。そして、軸受用気体供給路121は、空気などの高圧の気体を供給する機能を有し、気体軸受スピンドル100の外部に配置された図示しないエアコンプレッサなどの軸受用気体供給源に接続されている。
さらに、フランジ部112の一部である外周部には、フランジ部112内において隣接する部分よりも軸方向の厚みの薄い薄肉部112Bが形成されており、薄肉部112Bの一方の底面には、フランジ部112の円周方向に配列され、板状の形状を有し、吹き付けられた気体を受けて回転軸110をフランジ部112の周方向に回転させるための複数のタービン翼115が形成されている。さらに、ハウジング120の内部には、フランジ部112の外周側に配置され、タービン翼115に対向する位置に開口を有し、ハウジング120の内壁からタービン翼115に向けて圧縮気体などの駆動用気体を噴出できるように構成されたタービンノズル173が形成されている。タービンノズル173は、フランジ部112の外周に沿った方向に延びるように形成された円周溝172を介して駆動用気体供給路171に接続されている。そして、駆動用気体供給路171は、高圧の空気などの気体を供給する機能を有し、気体軸受スピンドル100の外部に配置された図示しないエアコンプレッサなどの駆動用気体供給源に接続されている。さらに、ハウジング120には、フランジ部112の薄肉部112Bのタービン翼115が形成された側の面であって、タービン翼115が形成された領域よりも内周側の領域に対向する位置に一方の開口を有し、ハウジング120の外壁に他方の開口を有する駆動用気体排出路175が形成されている。
ここで、スリーブ130は、スリーブ貫通穴133を有し、外周面の一部がスリーブ130の外周面を成し、スリーブ貫通穴133の内周面が回転軸110の外周面111Aに対向するように構成された非金属焼結体からなる軸受部131と、スリーブ貫通穴133の延びる方向(回転軸110の軸方向)における軸受部131の両側の端部のそれぞれに外嵌めされることにより嵌め込まれ、弾性部材であるゴム製のOリング141、142を介してスリーブ130をハウジング120に対して保持する金属製の保持リング132とを含んでいる。
このように、スリーブ130は、黒鉛などの焼結材からなる軸受部131を有しているため、回転軸110と、スリーブ130とが万一接触した場合でも、回転軸110の焼付きを抑制することができる。また、Oリング141、142を介してスリーブ130がハウジング120に対して支持されていることにより、回転軸110の振れ回り振動を減衰させることができる。
特開2002−295470号公報 特開2007−170534号公報
しかしながら、上記従来の気体軸受スピンドルにおいては、以下のような問題があった。図6および図7は、従来の気体軸受スピンドルにおけるスリーブの支持構造の一例を示す概略断面図である。
上述のように、図5に示す従来の気体軸受スピンドルにおいては、回転軸110をスリーブ130に対して回転自在に非接触支持するため、図示しない軸受用気体供給部から環状空間122に圧縮気体が供給される。ここで、図6に示すように、軸方向において対向する保持リング132と軸受部131の間には、微小な隙間190が形成される。そして、当該隙間190は、環状空間122と連通する。そのため、環状空間122に圧縮気体が供給されると、保持リング132の軸方向には雰囲気圧との差により外径φD、内径φdのリング状の面積に比例した力が生じ、この力によって、嵌合面180において保持リング132が軸受部131に対してずれる場合がある。保持リング132がずれると、保持リング132とハウジング120との間隔が本来の値から外れ、回転軸110が振れ回り振動した際のOリング141,142の弾性変形が阻害されて、気体軸受スピンドル100の性能が低下する場合がある。
これに対し、保持リング132の厚みを薄くして、保持リング132の内径φdを大きくすることにより、保持リング132に生じる力を小さくすることができる。しかし、保持リング132にはOリング141,142を保持するための溝132Aを形成する必要があるため、保持リング132を大幅に薄くすることは困難である。また、スリーブ130の製造プロセスにおいて、スリーブ貫通穴133の加工を行なうに際しては、非金属焼結体からなる軸受部131に比べて靭性の高い金属製の保持リング132に応力が負荷されるようにスリーブ130を保持することが好ましいが、保持リング132の厚みを薄くすると剛性が低下するため、スリーブ130を保持したときの応力によってスリーブ130の変形が生じるおそれがある。
また、図7に示すように、スリーブ130の軸受部131および保持リング132の嵌合面180を貫通するようにスリーブ給気路152を形成した場合、高速回転する回転軸110が軸受部131と接触すると、嵌合面180において、軸受部131と保持リング132とが回転方向にずれる。その結果、保持リング132に設けられたスリーブ給気路152と軸受部131に設けられたジャーナルノズル151との連通が切断され、スリーブ給気路152が塞がる。このようにスリーブ給気路152が塞がると、軸受隙間113に圧縮気体を供給することができなくなり、回転軸110を非接触支持することが困難になるという問題が生じる。
本発明は、上述のような従来の気体軸受スピンドルの問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、圧縮気体を供給した際に生じる保持リングのずれを抑制することが可能な気体軸受スピンドルを提供することである。
本発明に従った気体軸受スピンドルは、回転軸と、回転軸の外周面の少なくとも一部を取り囲む円筒状の貫通穴であるスリーブ貫通穴を有するスリーブと、スリーブを取り囲み、弾性部材を介してスリーブを保持するハウジングとを備えている。スリーブは、スリーブ貫通穴を有し、非金属焼結体からなる軸受部と、軸受部の外周面側に嵌め込まれ、弾性部材を介してハウジングに対してスリーブを保持する金属製の保持リングとを含んでいる。そして、保持リングと軸受部とは、軸受部の外周面と保持リングの内周面との境界面である第1嵌合面と、スリーブ貫通穴の中心軸からの距離が第1嵌合面よりも大きく、第1嵌合面から見てスリーブ貫通穴の延びる方向におけるスリーブ貫通穴の中央側に形成された、軸受部の外周面と保持リングの内周面との境界面である第2嵌合面とにおいて接触している。
上述のように、スピンドルに圧縮気体が供給されると、保持リングに対しては、雰囲気圧との差により軸方向に力が加わる。これに対し、本発明の気体軸受スピンドルにおいては、第1嵌合面から見て軸方向中央側に、第1嵌合面よりもスリーブ貫通穴の中心軸からの距離が大きな第2嵌合面が形成されている。これにより、保持リングにおいて上記圧力差によりに力を受ける面積を小さくすることができ、保持リングに負荷される力を小さくすることができる。また、保持リングと軸受部との嵌合によって得られる締結力は嵌合面の面積に比例する。本発明の気体軸受スピンドルにおいては、第2嵌合面は第1嵌合面よりもスリーブ貫通穴の中心軸からの距離が大きい、つまり嵌合面の周長が長くなっている。これにより、嵌合面における軸方向単位長さあたりの面積が大きくなり、高い締結力を得ることができる。
さらに、上記嵌合によって得られる周方向の締結トルクは、嵌合面の径の大きさに比例する。本発明の気体軸受スピンドルにおいては、第2嵌合面は第1嵌合面よりもスリーブ貫通穴の中心軸からの距離が大きい。これにより、高い締結トルクが得易くなっており、高速回転する回転軸が軸受部と接触した場合に生じる軸受部と保持リングとの嵌合面における回転方向のずれを抑制することができる。
以上のように、本発明の気体軸受スピンドルによれば、圧縮気体を供給した際に生じる保持リングのずれを抑制することができる。
上記気体軸受スピンドルにおいては、軸受部には、スリーブ貫通穴に対して開口し、スリーブと回転軸との間の隙間である軸受隙間に気体を供給するノズルが形成され、保持リングには、保持リングを貫通するスリーブ給気路が形成されてもよい。この場合、スリーブの保持リングと軸受部との境界を含む領域には、スリーブ給気路とノズルとを連通し、ノズルに気体を供給する環状の気体供給溝が、スリーブ貫通穴を取り囲むように形成されていることが好ましい。
このような構成を採用することにより、高速回転する回転軸が軸受部と接触し、保持リングが軸受部に対して周方向にずれた場合でも、スリーブ給気路に供給された圧縮気体が環状の気体供給溝を介してノズルから軸受隙間に供給される。そのため、保持リングが軸受部に対して周方向にずれた場合における軸受隙間への圧縮気体の供給が、より確実に確保される。また、スリーブの製造プロセスにおいて、軸受部と保持リングとを組み合わせる際に、スリーブ給気路とノズルとの周方向における位置あわせが不要となる。
上記気体軸受スピンドルにおいて好ましくは、上記気体供給溝は第1嵌合面を含むように形成されている。これにより、第2嵌合面によって得られる締結力や気密性を妨げることなく、上記気体供給溝の形成による効果を得ることができる。
上記気体軸受スピンドルにおいて好ましくは、軸受部の外周面は保持リングにより全域にわたって覆われている。これにより、非金属焼結材からなる軸受部の外周面を衝撃等による損傷から保護することができる。ここで、軸受部の外周面が保持リングにより全域にわたって覆われている状態とは、軸受部の外周面が保持リングによって完全に被覆されている状態までは必要なく、スリーブの取り扱い時および気体軸受スピンドルの運転時において、他の部材と軸受部の外周面とが直接接触することが無い程度に、実質的に軸受部の全体が保持リングにより覆われている状態を意味する。
上記気体軸受スピンドルにおいては、スリーブには、第1嵌合面と第2嵌合面とを繋ぐ保持リングと軸受部との境界部と、気体軸受スピンドルにおいて大気に開放された領域とを接続する排気通路がさらに形成されていてもよい。
保持リングと軸受部との上記境界部には、微小な隙間が存在する。そして、第2嵌合面における気密状態が十分ではない場合、スピンドルに圧縮気体が供給されると、当該微小な隙間へと漏れ出た圧縮気体によって、保持リングが軸方向に力を受ける可能性がある。これに対し、上記構成を採用することにより、上記微小な隙間へと漏れ出た圧縮気体を、上記排気通路を介して外部に排出し、保持リングに対して負荷される力を抑制することができる。
上記気体軸受スピンドルにおいて好ましくは、上記排気通路は保持リングに形成されている。これにより、ヤング率の小さい非金属焼結材からなる軸受部の強度を低下させることなく、上記排気通路を形成することができる。
上記気体軸受スピンドルにおいては、第1嵌合面と第2嵌合面とを繋ぐ保持リングと軸受部との境界部は、モールド材によって充填されていてもよい。
上述のように、保持リングと軸受部との上記境界部には、微小な隙間が存在し、これに起因して保持リングが軸方向に力を受ける可能性がある。これに対し、上記構成を採用することにより、上記微小な隙間に気体が侵入することを抑制し、保持リングに対して負荷される力を低減するとともに、軸受部と保持リングとの締結力を効果的に増加させることが可能となる。なお、上記モールド材としては、たとえば接着剤を採用することができる。
上記気体軸受スピンドルにおいて好ましくは、スリーブには、上記境界部とスリーブの外部とを接続し、当該境界部にモールド材を供給するためのモールド材供給路がさらに形成されている。これにより、保持リングと軸受部との上記境界部へのモールド材の充填を容易に実施することができる。
上記気体軸受スピンドルにおいて好ましくは、上記モールド材供給路は、上記境界部と気体軸受スピンドルにおいて大気に開放された領域とを接続するように形成されている。これにより、上記モールド材供給路は常に大気に開放されているため、スピンドルに圧縮気体が供給されても、圧縮気体が上記モールド材供給路から上記境界部に漏れ入ることがない。
上記気体軸受スピンドルにおいて好ましくは、上記モールド材供給路は保持リングに形成されている。これにより、ヤング率の小さい非金属焼結材からなる軸受部の強度を低下させることなく、上記モールド材供給路を形成することができる。
上記気体軸受スピンドルにおいて好ましくは、スリーブには、上記境界部とスリーブの外部とを接続し、当該境界部をモールド材にて充填する際に、境界部から空気を排出するための空気排出路がさらに形成されている。これにより、保持リングと軸受部との上記境界部へのモールド材の充填を一層容易に実施することができる。
上記気体軸受スピンドルにおいて好ましくは、上記空気排出路は、上記境界部と気体軸受スピンドルにおいて大気に開放された領域とを接続するように形成されている。これにより、上記空気排出路は常に大気に開放されているため、スピンドルに圧縮気体が供給されても、圧縮気体が上記空気排出路から上記境界部に漏れ入ることがない。
上記気体軸受スピンドルにおいて好ましくは、上記空気排出路は保持リングに形成されている。これにより、ヤング率の小さい非金属焼結材からなる軸受部の強度を低下させることなく、上記空気排出路を形成することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の気体軸受スピンドルによれば、圧縮気体を供給した際に生じる保持リングのずれを抑制することが可能な気体軸受スピンドルを提供することができる。
気体軸受スピンドルの構成を示す概略断面図である。 気体軸受スピンドルの要部を示す概略部分断面図である。 気体軸受スピンドルの要部を示す概略部分断面図である。 気体軸受スピンドルの要部を示す概略部分断面図である。 従来の気体軸受スピンドルの一例を示す概略断面図である。 従来の気体軸受スピンドルにおけるスリーブの支持構造の一例を示す概略部分断面図である。 従来の気体軸受スピンドルにおけるスリーブの支持構造の一例を示す概略部分断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
まず、本発明の一実施の形態である実施の形態1について説明する。図1を参照して、実施の形態1における気体軸受スピンドル1は、回転軸10と、回転軸10の外周面11Aの一部を取り囲む円筒状の貫通穴であるスリーブ貫通穴33を有するスリーブ30と、スリーブ30を取り囲み、弾性部材としてのゴム製のOリング41、42を介してスリーブ30を保持するハウジング20とを備えている。回転軸10とスリーブ30とは、10μm以上40μm以下程度のジャーナル軸受隙間13を隔てて配置されている。
回転軸10は、円筒状の軸部11と、軸部11の一方の端部に形成された軸部11よりも直径の大きい円盤状の形状を有するフランジ部12とを有しており、軸部11の他方の端部には工具などを保持するための保持部19が形成されている。そして、スリーブ30には、スリーブ30の周壁に形成され、スリーブ貫通穴33の内周面と回転軸10の軸部11の外周面11Aとの間に設けられたジャーナル軸受隙間13に軸受用気体を供給するための複数個のノズルであるジャーナルノズル51が形成されている。
ジャーナルノズル51は、スリーブ貫通穴33の円周方向に延びる2つの列を構成するように配置されており、スリーブ貫通穴33の延びる方向(回転軸10の軸部11における軸方向)におけるスリーブ30の中央部を挟む両側のそれぞれに1列ずつ形成されている。
また、スリーブ30はスリーブ貫通穴33を有し、スリーブ貫通穴33の内周面が回転軸10の外周面11Aに対向するように構成された非金属焼結体からなる軸受部31と、軸受部31に外嵌めされることにより嵌め込まれ、弾性部材であるゴム製のOリング41、42を介してスリーブ30をハウジング20に対して保持する金属製の保持リング32とを含んでいる。保持リング32の軸受部31への嵌め込みは、たとえば焼嵌めにより実施することができる。
以上の構成により、スリーブ30は、ハウジング20に対して回転軸10を軸部11の軸方向に垂直な方向(ラジアル方向)に非接触に軸支する気体ジャーナル軸受として機能する。なお、軸部11の軸方向におけるスリーブ30の中央部から両側のジャーナルノズル51までの距離がほぼ等しくなるように、ジャーナルノズル51は形成されていることが好ましい。これにより、ジャーナル軸受隙間13内の圧力分布が軸方向にほぼ対称となり、回転軸10はスリーブ30に対して、軸方向にバランスよく軸支される。
さらに、ハウジング20の内部には、円環状の形状を有するスラスト軸受60が、回転軸10のフランジ部12の両側の底面12Aのそれぞれに対して一方の底面が対向するように配置されている。ここで、スラスト軸受60と回転軸10のフランジ部12とは、10μm以上50μm以下程度のスラスト軸受隙間14を隔てて配置されている。スラスト軸受60には、当該一方の底面と、これに対向するフランジ部12の底面12Aとの間に設けられたスラスト軸受隙間14に気体を供給するための複数個のスラストノズル61が形成されている。スラストノズル61は、フランジ部12の周方向に沿った方向に複数個形成されている。
ジャーナルノズル51は、気体供給溝54と、スリーブ給気路52と、スリーブ30、ハウジング20およびOリング42により閉じられた空間である環状空間22とを介して、ハウジング20内に形成された軸受用気体供給路21に接続されている。気体供給溝54は、軸受部31と保持リング32とが接触する面である第1嵌合面81を含むように保持リング32に形成された円環状の溝である。また、気体供給溝54は、保持リング32に設けられたスリーブ給気路52と軸受部31に設けられたジャーナルノズル51とを連通する。
さらに、スラストノズル61は、スラスト軸受給気路62を介して軸受用気体供給路21に接続されている。そして、軸受用気体供給路21は、空気などの高圧の気体を供給する機能を有し、気体軸受スピンドル1の外部に配置された図示しないエアコンプレッサなどの軸受用気体供給源に接続されている。
また、フランジ部12の一部である外周部には、フランジ部12内において隣接する部分よりも軸方向の厚みの薄い薄肉部12Bが形成されている。そして、薄肉部12Bの一方の底面には、フランジ部12の円周方向に配列され、板状の形状を有し、吹き付けられた気体を受けて回転軸10をフランジ部12の周方向に回転させるための複数のタービン翼15が形成されている。さらに、ハウジング20の内部には、フランジ部12の外周側に配置され、タービン翼15に対向する位置に開口を有し、ハウジング20の内壁からタービン翼15に向けて圧縮気体などの駆動用気体を噴出できるように構成されたタービンノズル73が形成されている。タービンノズル73は、フランジ部12の外周に沿った方向に延びるように形成された円周溝72を介して駆動用気体供給路71に接続されている。そして、駆動用気体供給路71は、高圧の空気などの気体を供給する機能を有し、気体軸受スピンドル1の外部に配置された図示しないエアコンプレッサなどの駆動用気体供給源に接続されている。さらに、ハウジング20には、フランジ部12の薄肉部12Bのタービン翼15が形成された側の面であって、タービン翼15が形成された領域よりも内周側の領域に対向する位置に一方の開口を有し、ハウジング20の外壁に他方の開口を有する駆動用気体排出路75が形成されている。
ここで、図1および図2を参照して、保持リング32は、スリーブ貫通穴33の延びる方向に並ぶように1対配置されている。そして、保持リング32と軸受部31とは、軸受部31の外周面と保持リング32の内周面との境界面であり、軸方向の端部から延在する第1嵌合面81と、第1嵌合面81よりも大きな径を有し、第1嵌合面81から見て軸方向の中央側に形成された軸受部31の外周面と保持リング32の内周面との境界面である第2嵌合面82とにおいて接触している。
すなわち、本実施の形態における気体軸受スピンドル1は、回転軸10と、回転軸10の外周面11Aの一部を取り囲む円筒状の貫通穴であるスリーブ貫通穴33を有するスリーブ30と、スリーブ30を取り囲み、弾性部材であるゴム製のOリング41,42を介してスリーブ30を保持するハウジング20とを備えている。スリーブ30は、スリーブ貫通穴33を有し、非金属焼結体からなる軸受部31と、軸受部31の外周面側に嵌め込まれ、Oリング41,42を介してハウジング20に対してスリーブ30を保持する金属製の保持リング32とを含んでいる。そして、保持リング32と軸受部31とは、軸受部31の外周面と保持リング32の内周面との境界面である第1嵌合面81と、スリーブ貫通穴33からの距離(スリーブ貫通穴33の中心軸からの距離)が第1嵌合面81よりも大きく、第1嵌合面81から見てスリーブ貫通穴33の延びる方向におけるスリーブ貫通穴33の中央側に形成された軸受部31の外周面と保持リング32の内周面との境界面である第2嵌合面82とにおいて接触している。
次に、図1を参照して、実施の形態1の気体軸受スピンドル1の動作について説明する。図示しない軸受用気体供給源から供給された圧縮気体などの軸受用気体は、軸受用気体供給路21、環状空間22、スリーブ給気路52、気体供給溝54およびジャーナルノズル51を通じてジャーナル軸受隙間13に供給される。さらに、図示しない軸受用気体供給源から供給された軸受用気体は、軸受用気体供給路21、スラスト軸受給気路62およびスラストノズル61を通じてスラスト軸受隙間14に供給される。これにより、ジャーナル軸受隙間13およびスラスト軸受隙間14においては、供給された軸受用気体により気体膜が形成される。その結果、回転軸10は、回転軸10を軸方向に垂直な方向(ラジアル方向)および軸方向(アキシアル方向)において、ハウジング20に対して非接触かつ回転自在に軸支される。
さらに、図示しないエアコンプレッサなどの駆動用気体供給源から供給された駆動用気体は、駆動用気体供給路71から円周溝72を通じてタービンノズル73に供給される。タービンノズル73に供給された駆動用気体は、タービン翼15に向けて噴出する。そして、噴出した駆動用気体をタービン翼15で受けることにより、フランジ部12には回転軸10の軸まわりに回転する駆動力(トルク)が与えられて、回転軸10が軸まわりに回転する。回転軸10に駆動力を与えた駆動用気体は、駆動用気体排出路75から気体軸受スピンドル1の外部へと排出される。
ここで、図2を参照して、軸受部31と保持リング32とは、軸方向の端部側に位置する直径φdの円筒面である第1嵌合面81と、第1嵌合面81に対して軸方向内側に位置し、φdよりも大きい直径φdの円筒面である第2嵌合面82とにおいて接触している。したがって、供給された圧縮気体と雰囲気圧との差によって、保持リング32は、軸方向に外径φD(Dは保持リング32の外径)、内径φdの環状の面積に比例した力を受ける。そして、第2嵌合面82は、第1嵌合面81よりも径が大きいため、外径φD、内径φdの環状の面積に比例した力を受ける従来の気体軸受スピンドル100(図5および図6参照)に比べて圧力を受ける面積が小さくなって、保持リング32にかかる軸方向の力は小さくなっている。
また、嵌合によって得られる締結力は嵌合面の面積に比例する。本実施の形態における気体軸受スピンドル1においては、第2嵌合面82は第1嵌合面81よりも径が大きいため、嵌合面における軸方向の単位長さあたりの面積が大きく、高い締結を得ることができる。さらに、嵌合によって得られる周方向の締結トルクは嵌合面の径の大きさに比例する。本実施の形態における気体軸受スピンドル1においては、第2嵌合面82は第1嵌合面81よりも径が大きいため高い締結トルクを得やすく、高速回転する回転軸10が軸受部31と接触した場合における軸受部31と保持リング32との回転方向のずれが抑制される。
さらに、本実施の形態における気体軸受スピンドル1の保持リング32においては、Oリング41,42を保持するための溝を形成すべき領域(第1嵌合面81の外周側の領域)において、保持リング32の径方向の厚みを薄くする必要が無い。そのため、Oリング41,42を保持するための溝32Aの形成も容易となっている。また、スリーブ30の製造プロセスにおいてスリーブ30の内周面を加工する際には、非金属焼結体からなる軸受部31に比べて靭性の高い金属製の保持リング32に応力が負荷されるようにスリーブ30を保持することが望ましい。そして、本実施の形態における気体軸受スピンドル1においては、第1嵌合面81の外周側における保持リング32の厚みを十分に厚くし、保持リング32の当該領域の外周面を保持することで、スリーブ30を保持した際の応力によって生じるスリーブ30の変形を抑制することができる。その結果、スリーブ30の内周面を精密に加工することが容易となっている。
なお、本実施の形態における気体軸受スピンドル1においては、軸受部31には、スリーブ貫通穴33に対して開口し、スリーブ30と回転軸10との間の隙間であるジャーナル軸受隙間13に気体を供給するジャーナルノズル51が形成され、保持リング32には、保持リング32を貫通するスリーブ給気路52が形成されている。ここで、スリーブ30の保持リング32と軸受部31との境界を含む領域には、スリーブ給気路52とジャーナルノズル51とを連通し、ジャーナルノズル51に気体を供給する環状の気体供給溝54が、スリーブ貫通穴33を取り囲むように形成されていることが好ましい。この気体供給溝54は必須の構成ではないものの、これを形成しておくことにより、高速回転する回転軸10が軸受部31と接触し、保持リング32と軸受部31とが周方向にずれた場合でも、スリーブ給気路52に供給された圧縮気体が環状の気体供給溝54を介してジャーナルノズル51からジャーナル軸受隙間13に供給される。そのため、保持リング32と軸受部31とが周方向にずれた場合におけるジャーナル軸受隙間13への圧縮気体の供給を、より確実に確保することができる。また、気体供給溝54を形成しておくことにより、スリーブ30の製造プロセスにおいて、軸受部31と保持リング32とを組み合わせる際に、スリーブ給気路52とジャーナルノズル51との周方向における位置あわせが不要となる。
また、気体供給溝54は、図2に示すように、第1嵌合面81を含むように形成されることが好ましい。これにより、第2嵌合面82によって得られる締結力や気密性を妨げることなく、気体供給溝54の形成による効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態における気体軸受スピンドルにおいては、図1に示すように、軸受部31の外周面は、保持リング32により全域にわたって覆われていることが好ましい。これにより、焼嵌めによる締結力を最大限に得ることができるだけでなく、非金属焼結材からなる軸受部31の外周面を衝撃等による損傷から保護することができる。また、本実施の形態における気体軸受スピンドルにおいては、第2嵌合面82の外周側における保持リング32の厚みが薄いため、スリーブ30の外周面を全域にわたって覆っても、質量の増加を最小限に抑えることができる。一般に、スリーブ30の質量が大きくなると、Oリング41,42が支持する系全体の固有振動数が低下するとともに、回転軸10の振れ回り振動に対するスリーブ30の応答性が低下する。これに対し、上記本実施の形態における構造を採用することにより、質量の増加を最小限に抑えることができるため、Oリング41,42の弾性による回転軸10の振れ回り振動を減衰する効果への影響を最小限に抑えることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の他の実施の形態である実施の形態2について説明する。実施の形態2における気体軸受スピンドル1は、基本的には実施の形態1の気体軸受スピンドル1と同様の構成を有しており、同様に動作するとともに同様の効果を奏する。しかし、図3を参照して、実施の形態2の気体軸受スピンドル1においては、排気通路93が形成されている点で、実施の形態1の気体軸受スピンドル1とは異なっている。
具体的には、実施の形態2における気体軸受スピンドル1においては、スリーブ30に、第1嵌合面81と第2嵌合面82とを繋ぐ保持リング32と軸受部31との境界部と、気体軸受スピンドル1において大気に開放された領域とを接続する排気通路93が形成されている。上述のように、軸受部31と保持リング32とは、第1嵌合面81と第2嵌合面82とにおいて勘合するが、第1嵌合面81と第2嵌合面82とを繋ぐ保持リング32と軸受部31との境界部には微小な嵌め合い部隙間91が存在する。ここで、第2嵌合面82における気密が不十分である場合、スピンドルに圧縮気体が供給されると嵌め合い部隙間91へと漏れ出た圧縮気体によって圧力が生じて、保持リング32が軸方向に力を受ける。これに対し、嵌め合い部隙間91と気体軸受スピンドル1において大気に開放された領域(たとえば、スリーブ30の端部とハウジング20との隙間であるスリーブ端部側隙間92)とを接続する排気通路93を設けることで、漏れ出た圧縮気体による不要な圧力を排出することが可能となり、保持リング32に生じる軸方向の力を抑制することができる。
ここで、排気通路93は、保持リング32に形成されていることが好ましい。これにより、ヤング率の小さい非金属焼結材からなる軸受部31の強度を低下させることなく、排気通路93を形成することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明のさらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。実施の形態3における気体軸受スピンドル1は、基本的には実施の形態1の気体軸受スピンドル1と同様の構成を有しており、同様に動作するとともに同様の効果を奏する。しかし、図4を参照して、実施の形態3の気体軸受スピンドル1においては、スリーブ30における第1嵌合面81と第2嵌合面82とを繋ぐように存在する嵌め合い部隙間91が、接着剤等のモールド材96によって充填されている点で、実施の形態1の気体軸受スピンドル1とは異なっている。
つまり、実施の形態3における気体軸受スピンドル1においては、第1嵌合面81と第2嵌合面82とを繋ぐ保持リング32と軸受部31との境界部が、モールド材96によって充填されている。
上述のように、保持リング32と軸受部31との境界部には、微小な嵌め合い部隙間91が存在し、これに起因して保持リング32が軸方向に力を受ける可能性がある。これに対し、実施の形態3における気体軸受スピンドル1においては、上記モールド材96による嵌め合い部隙間91の充填によって、嵌め合い部隙間91に気体が侵入することを抑制し、保持リング32に生じる軸方向の力を低減することが可能となっている。また、上記軸受部31と保持リング32との焼嵌めと、モールド材96による充填とを併用することで、軸受部31と保持リング32との締結力を効果的に増加させることができる。
ここで、本実施の形態における気体軸受スピンドル1においては、スリーブ30には、保持リング32と軸受部31との上記境界部と、スリーブ30の外部とを接続し、当該境界部にモールド材96を供給するためのモールド材供給路94が形成されていることが好ましい。これにより、上記保持リング32と軸受部31との境界部へのモールド材96の充填を容易に実施することができる。また、モールド材供給路94は、上記境界部と気体軸受スピンドル1において大気に開放された領域(たとえばスリーブ端部側隙間92)とを接続するように形成されていることが好ましい。これにより、気体軸受スピンドル1に圧縮気体が供給されても、圧縮気体が上記モールド材供給路94から上記境界部に漏れ入ることがない。また、モールド材供給路94は、保持リング32に形成されていることが好ましい。これにより、ヤング率の小さい非金属焼結材からなる軸受部31の強度を低下させることなく、上記モールド材供給路94を形成することができる。
また、本実施の形態における気体軸受スピンドル1においては、スリーブ30には、上記境界部とスリーブ30の外部とを接続し、当該境界部をモールド材96にて充填する際に、境界部から空気を排出するための空気排出路95が形成されていることが好ましい。これにより、保持リングと軸受部との上記境界部へのモールド材96の充填を一層容易に実施することができる。さらに、空気排出路95は、上記境界部と気体軸受スピンドル1において大気に開放された領域(たとえばスリーブ端部側隙間92)とを接続するように形成されていることが好ましい。これにより、気体軸受スピンドル1に圧縮気体が供給されても、圧縮気体が上記空気排出路95から上記境界部に漏れ入ることがない。また、空気排出路95は、保持リング32に形成されていることが好ましい。これにより、ヤング率の小さい非金属焼結材からなる軸受部31の強度を低下させることなく、空気排出路95を形成することができる。
ここで、上述のようにモールド材供給路94および空気排出路95を形成する構造を採用した場合、以下のような手順でモールド材96による嵌め合い部隙間91の充填を容易に実施することができる。まず、軸受部31と保持リング32とを焼嵌めすることにより組み合わせる。その後、モールド材供給路94からモールド材96を注入し、嵌め合い部隙間91をモールド材96によって充填するとともに、嵌め合い部隙間91に存在する空気を空気排出路95から外部へと排出する。
また、モールド材供給路94を形成しない場合、以下のような手順でモールド材96による嵌め合い部隙間91の充填を実施することができる。まず、軸受部31および保持リング32における嵌め合い部隙間91を構成すべき面の少なくともいずれか一方に、モールド材96を塗布する。その後、軸受部31と保持リング32とを焼嵌めする。この場合、モールド材供給路94は不要であるが、空気排出路95は、形成しておくことが好ましい。空気排出路95を設けることで、焼嵌め時に嵌め合い部隙間91から不要な空気を効率よく排出することができ、嵌め合い部隙間91内部全体をモールド材で満たすことが容易となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の気体軸受スピンドルは、精密加工機、穴加工機、静電塗装機などに使用される気体軸受スピンドルに特に有利に適用され得る。
1 気体軸受スピンドル、10 回転軸、11 軸部、11A 外周面、12 フランジ部、12A 底面、12B 薄肉部、13 ジャーナル軸受隙間、14 スラスト軸受隙間、15 タービン翼、19 保持部、20 ハウジング、21 軸受用気体供給路、22 環状空間、30 スリーブ、31 軸受部、32 保持リング、32A 溝、33 スリーブ貫通穴、41、42 Oリング、51 ジャーナルノズル、51C 中央ジャーナルノズル、52 スリーブ給気路、54 気体供給溝、60 スラスト軸受、61 スラストノズル、62 スラスト軸受給気路、71 駆動用気体供給路、72 円周溝、73 タービンノズル、75 駆動用気体排出路、81 第1嵌合面、82 第2嵌合面、91 嵌め合い部隙間、92 スリーブ端部側隙間、93 排気通路、94 モールド材供給路、95 空気排出路、96 モールド材。

Claims (12)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の外周面の少なくとも一部を取り囲む円筒状の貫通穴であるスリーブ貫通穴を有するスリーブと、
    前記スリーブを取り囲み、弾性部材を介して前記スリーブを保持するハウジングとを備え、
    前記スリーブは、
    前記スリーブ貫通穴を有し、非金属焼結体からなる軸受部と、
    前記軸受部の外周面側に嵌め込まれ、前記弾性部材を介して前記ハウジングに対して前記スリーブを保持する金属製の保持リングとを含み、
    前記保持リングと前記軸受部とは、前記軸受部の外周面と前記保持リングの内周面との境界面である第1嵌合面と、前記スリーブ貫通穴の中心軸からの距離が前記第1嵌合面よりも大きく、前記第1嵌合面から見て前記スリーブ貫通穴の延びる方向における前記スリーブ貫通穴の中央側に形成された前記軸受部の外周面と前記保持リングの内周面との境界面である第2嵌合面とにおいて接触しており、
    前記スリーブには、前記第1嵌合面と前記第2嵌合面とを繋ぐ前記保持リングと前記軸受部との境界部と、前記気体軸受スピンドルにおいて大気に開放された領域とを接続する排気通路がさらに形成されている、気体軸受スピンドル。
  2. 前記排気通路は前記保持リングに形成されている、請求項1に記載の気体軸受スピンドル。
  3. 回転軸と、
    前記回転軸の外周面の少なくとも一部を取り囲む円筒状の貫通穴であるスリーブ貫通穴を有するスリーブと、
    前記スリーブを取り囲み、弾性部材を介して前記スリーブを保持するハウジングとを備え、
    前記スリーブは、
    前記スリーブ貫通穴を有し、非金属焼結体からなる軸受部と、
    前記軸受部の外周面側に嵌め込まれ、前記弾性部材を介して前記ハウジングに対して前記スリーブを保持する金属製の保持リングとを含み、
    前記保持リングと前記軸受部とは、前記軸受部の外周面と前記保持リングの内周面との境界面である第1嵌合面と、前記スリーブ貫通穴の中心軸からの距離が前記第1嵌合面よりも大きく、前記第1嵌合面から見て前記スリーブ貫通穴の延びる方向における前記スリーブ貫通穴の中央側に形成された前記軸受部の外周面と前記保持リングの内周面との境界面である第2嵌合面とにおいて接触しており、
    前記第1嵌合面と前記第2嵌合面とを繋ぐ前記保持リングと前記軸受部との境界部は、モールド材によって充填されている、気体軸受スピンドル。
  4. 前記スリーブには、前記境界部と前記スリーブの外部とを接続し、前記境界部に前記モールド材を供給するためのモールド材供給路がさらに形成されている、請求項に記載の気体軸受スピンドル。
  5. 前記モールド材供給路は、前記境界部と前記気体軸受スピンドルにおいて大気に開放された領域とを接続するように形成されている、請求項に記載の気体軸受スピンドル。
  6. 前記モールド材供給路は前記保持リングに形成されている、請求項3〜5のいずれか1項に記載の気体軸受スピンドル。
  7. 前記スリーブには、前記境界部と前記スリーブの外部とを接続し、前記境界部を前記モールド材にて充填する際に、前記境界部から空気を排出するための空気排出路がさらに形成されている、請求項3〜6のいずれか1項に記載の気体軸受スピンドル。
  8. 前記空気排出路は、前記境界部と前記気体軸受スピンドルにおいて大気に開放された領域とを接続するように形成されている、請求項に記載の気体軸受スピンドル。
  9. 前記空気排出路は前記保持リングに形成されている、請求項7または8に記載の気体軸受スピンドル。
  10. 前記軸受部には、前記スリーブ貫通穴に対して開口し、前記スリーブと前記回転軸との間の隙間である軸受隙間に気体を供給するノズルが形成され、
    前記保持リングには、前記保持リングを貫通するスリーブ給気路が形成され、
    前記スリーブの前記保持リングと前記軸受部との境界を含む領域には、前記スリーブ給気路と前記ノズルとを連通し、前記ノズルに気体を供給する環状の気体供給溝が、前記スリーブ貫通穴を取り囲むように形成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の気体軸受スピンドル。
  11. 前記気体供給溝は前記第1嵌合面を含むように形成されている、請求項10に記載の気体軸受スピンドル。
  12. 前記軸受部の外周面は前記保持リングにより全域にわたって覆われている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の気体軸受スピンドル。
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