JP5770367B2 - サメに類似するコンドロイチン硫酸およびこの調製のための方法 - Google Patents

サメに類似するコンドロイチン硫酸およびこの調製のための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5770367B2
JP5770367B2 JP2014510673A JP2014510673A JP5770367B2 JP 5770367 B2 JP5770367 B2 JP 5770367B2 JP 2014510673 A JP2014510673 A JP 2014510673A JP 2014510673 A JP2014510673 A JP 2014510673A JP 5770367 B2 JP5770367 B2 JP 5770367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chondroitin
sulfated
process according
sulfur trioxide
carried out
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014510673A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014513742A (ja
Inventor
バローテイ,エルマンノ
ミラーリア,ニツコロ
ビアンキ,ダビデ
バレツテイ,マルコ
バツツア,パオラ
Original Assignee
グノーシス・エツセ・ピー・アー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by グノーシス・エツセ・ピー・アー filed Critical グノーシス・エツセ・ピー・アー
Publication of JP2014513742A publication Critical patent/JP2014513742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5770367B2 publication Critical patent/JP5770367B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/006Heteroglycans, i.e. polysaccharides having more than one sugar residue in the main chain in either alternating or less regular sequence; Gellans; Succinoglycans; Arabinogalactans; Tragacanth or gum tragacanth or traganth from Astragalus; Gum Karaya from Sterculia urens; Gum Ghatti from Anogeissus latifolia; Derivatives thereof
    • C08B37/0063Glycosaminoglycans or mucopolysaccharides, e.g. keratan sulfate; Derivatives thereof, e.g. fucoidan
    • C08B37/0069Chondroitin-4-sulfate, i.e. chondroitin sulfate A; Dermatan sulfate, i.e. chondroitin sulfate B or beta-heparin; Chondroitin-6-sulfate, i.e. chondroitin sulfate C; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/715Polysaccharides, i.e. having more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic linkages; Derivatives thereof, e.g. ethers, esters
    • A61K31/737Sulfated polysaccharides, e.g. chondroitin sulfate, dermatan sulfate
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/02Drugs for skeletal disorders for joint disorders, e.g. arthritis, arthrosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P21/00Drugs for disorders of the muscular or neuromuscular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/02Nutrients, e.g. vitamins, minerals

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

本発明は、サメに類似するコンドロイチン硫酸およびこの調製のための方法に関する。特に、本発明は、天然コンドロイチン硫酸に匹敵するごく少量の4−硫酸、高電荷密度および生物学的活性を示す、サメに類似するコンドロイチン硫酸に関する。本発明は、前記サメに類似するコンドロイチン硫酸の調製のための方法にも関する。
グリコサミノグリカン(GAG)と命名された天然複合多糖のクラスに属するコンドロイチン硫酸(以後CS)は、ベータ(1→3)によって連結されたD−グルクロン酸(GlcA)およびN−アセチル−D−ガラクトサミン(GalNAc)の別々に硫酸化された残基の交互の二糖配列で構成される。
二糖の性質に応じて、異なる炭水化物骨格を持つCSが公知である。実際に、天然および合成の両方の公知のCSが主として種々の百分率の二種類の二糖単位で構成される、即ちGalNAcの4または6位で硫酸化されているとしても、硫酸基の数および位置が異なる二糖は、多糖鎖内に種々の百分率で位置付けられていてよい。例えば、非硫酸化二糖はCS骨格中に概して少量で存在するのに対し、GlcAの2位およびGalNAc(二糖D)の6位等の種々の位置に、またはGalNAc(二糖E)の4および6位にO−連結された2つの硫酸基を有する二硫酸化二糖は、CS骨格中に、特定の動物源に関係する種々の百分率で存在し得る[Volpi N.,J Pharm Pharmacol 61,1271,2009.Volpi N.,J Pharm Sci 96,3168,2007]。
CSは、下記の構造式:
Figure 0005770367
を有する二糖繰り返し単位を示し、式中、R、RおよびRは、独立に、HまたはSO3のいずれかである。
CSを構成する交互の二糖配列の別々に硫酸化された残基を簡潔に同定するために現在使用されている最も使用頻度の高い頭字語の幾つかの意味を、以下に報告する。
Di−0S (R=H;R=H;R=H)
Di−6S(C) (R=H;R=H;R=SO3
Di−4S(A) (R=H;R=SO3;R=H)
Di−4,6diS(E) (R=H;R=SO3;R=SO3
Di−2,6diS(D) (R=SO3;R4=H;R=SO3
Di−2,4diS(B) (R=SO3;R4=SO3;R=H)
Di−2,4,6triS (R=SO3;R4=SO3;R6=SO3
天然および合成の両方のCS試料は、CSの構造的特徴付けおよびパラメータ(例えば、特定の硫酸化基、電荷密度、分子量および純度)ならびに生物学的活性を得ることができる高感度、特異的、検証および公開された分析的アプローチを利用して、特徴付けおよび識別され得る。
天然抽出のCS試料を、構造および特性について特徴付けることができる[Volpi N.,J Pharm Pharmacol 61,1271,2009;Volpi N.,J Pharm Sci 96,3168,2007;Mucci A.et al.,Carbohydr Polymers 41,37,2000;Volpi N.,Analyt Biochem 277,19,2000]。
CSのトリ−およびテトラ−硫酸化形態(それぞれ「triS」および「tetraS」)について、これらの形態は、まれに天然抽出のCS試料中で検出されるが、典型的には合成CSを特徴付けるものであることに留意することができ、Di−2,4,6triSは、他の理論的に可能なtriS形態が天然由来の生成物中に存在しないことから、合成CS生成物中におけるtriS CSの存在を評価するための標準として解される。
下記の表1は、種々の臓器および組織、主として軟骨から抽出され精製された天然CS試料において同定された主な二糖を例証するものである。
Figure 0005770367
表1は、数種の源から精製された主要な天然CS試料の特徴付けについての主な構造パラメータを例証するものである。
特に、分子量パラメータは、陸生CS試料(ウシ、ブタおよびニワトリ試料)についてはかなり似ているが、魚族試料(サメ、エイおよびイカ試料)とはかなり異なっており、魚族試料は陸生CS試料よりも大きい分子量値を有する。
さらに、魚族CS試料は、二硫酸化二糖の存在により、約1.0より大きい固有の電荷密度値を有し、二硫酸化二糖の非存在により、約1.0よりも低い電荷密度値を有する陸生試料とは異なる。
すべての天然CSのさらなる特色は、4Sまたは6S硫酸化二糖のいずれかおよび非硫酸化二糖に特異的な加水分解酵素であるコンドロイチナーゼABCで消化されると、多糖鎖が完全に消化されて二糖単位となることである。この特色は、FACE(フルオロフォア団補助炭水化物電気泳動法)分析により容易に観察され得る。天然CSの完全消化は、多糖鎖中におけるトリ−およびテトラ−硫酸化構造の非存在によるものである。トリ−およびテトラ−硫酸化二糖は、存在するならば、コンドロイチナーゼABCによって認識されず、完全な多糖消化を可能にせず、このことにより、FACE分析において容易に決定される部分的に未消化のオリゴ糖鎖を生成する。
最後に、生合成経路により、すべての公知の天然CSは、源に応じて比率は変化するとしても、GalNAcの4位および6位においてモノ硫酸化された二糖の同時存在を示す(4−硫酸化二糖が30%より低くなることはない。)。
上記で例証した通り、CSは、抽出源に応じて可変の構造および特性を有する非常に複雑な異種巨大分子である。
さらに、特定の組織および種に関する生合成過程の結果として、異なる重合度を持つCSは、生合成されて、種々の分子量および多分散性を有する巨大分子を生成することができる。
これらの構造変動により、ならびに特定のオリゴ糖配列の存在する可能性および療法用途のためのまたは栄養補助食品中における調製物の純度に加えて、CSは異なる特性および能力を有し得る。
実際に、CSの構造に応じて異なるおよび固有の活性が報告されている[Volpi N.,Biomaterials 23,3015,2002;Volpi N.et al.,Biochimie 81,955,1999;Volpi N.,Biomaterials 20,1359,1999;Suzuki S.et al.,J Biol Chem 243,7,1968]。
天然抽出のCSは現在、多数の臨床研究の証拠およびメタ分析に基づいて、欧州リウマチ学会(EULAR)により、欧州での変形性関節症治療用遅効性薬(SYSADOA)として、膝OA[Jordan KM et al.,Ann Rheum Dis 62,1145,2003]、腰[Jordan KM et al.,Ann Rheum Dis 62,1145,2003]および手[Zhang W.et al.,Ann Rheum Dis 66,377,2007]の治療において推奨されている。
この上、CSは、単独でまたは他の原料と組み合わせて、大部分は欧州および米国において、栄養補助食品として多く使用されている[McAlindon TE et al.,JAMA 283,1469,2000.Volpi N.et al.,Food Anal Meth 1,195,2008.Volpi N.et al.,Separation Sc 1,22,2009]。
CSの有効性は、厳密には、ヒト白血球エラスターゼ(HLE)等の分解酵素の活性を阻害する能力等、CSの抗炎症活性に関する[Ronca F.et al.,Osteoarthritis Cartilage 6 Suppl A,14,1998.Egea J.et al.,Osteoarthritis Cartilage 18 Suppl 1,S24,2010]。
医薬または栄養補助食品用途において世界中で使用されているCSは、ウシおよびブタ[Fuentes EP et al.,Acta Farm Bonaerense 17,135,1998]、鳥類[Luo XM et al.,Poult Sci 81,1086−1089,2002]、軟骨魚類[Sugahara K.et al.,Eur J Biochem 239,871,1996.Lignot B et al.,J Biotechnol 103,281,2003]等、数種の動物の組織からの抽出によって得られる。
しかし、これらの製品の動物起源は、ウシの海綿状脳症を引き起こす等の伝染性感染因子が潜在的にありがちな消費者の安全の問題のためまたは宗教的問題のため使用制限されてしまうものである。
加えて、これらの製品の抽出特性は、高まる需要および市場規模の増大を考慮すると、製品の供給を潜在的に信頼できないものにしている。
このような検討事項は、代替的でより信頼性のあるCS源の探索を促進し、CS源の例は、科学および特許文献において記述されているように、イー・コリ(E.coli)のK4莢膜多糖から出発する生物工学的生産である。
この文脈において、生物工学的生産という用語は、最終生成物の相当な部分が、微生物によって、または高等生物の単離細胞によって、一般におよび大まかに発酵と称される人工培養系で生成される生産方法を指す。
基本的には、これまでのところ当技術分野において3つの主なアプローチが使用されている。
第一のアプローチは、出発材料としてイー・コリ(E.coli)O5:K4:H4のK4莢膜多糖を使用し、次いでこれを化学転換に供するCSに類似する化合物の生成であると同定することができるのに対し、第二のアプローチは、微生物によるCSに類似する化合物の直接的生合成であると思われ、第三のアプローチは、非硫酸化コンドロイチンの生合成生成、続いて化学的または生化学的硫酸化であると認識される。
EP−A−1304338は、上記第一のアプローチに属しており、液体培地中で生成されたK4多糖から出発し、この多糖を最初に抽出および精製し、続いて再溶解し、酸加水分解に供するCSの生成について記述しており、この生成の主な効果は、線状ポリマー中に存在するGlcA残基に連結されているフルクトース残基の除去である。二次的効果は、より低分子量の生成物につながる多糖鎖の部分加水分解である。続いて、非硫酸化コンドロイチンと同一である脱フルクトシル化したポリマーを、GalNAc残基のC−4またはC−6位において、4または6位における適切な保護基を使用する化学的手段によって様々に硫酸化する。また、該特許の中で、CSが開示されており、このCSの含有量の少なくとも70%がガラクトサミン部分の4および6位においてモノ−および/またはジ−硫酸化されているものからなり、グルクロン酸部分の2位が硫酸化されておらず、6から25kDaのMwおよび0.7から2.0のカルボキシル/硫酸基比(即ち電荷密度)を有する。
WO2009/149155は、上記第二のアプローチを例示しており、細菌および真菌両方の数種の微生物によるCSに類似する化合物の直接生成について記述している。該特許の中で、CSに類似する陸生化合物も開示されており、ガラクトサミン部分の4および6位両方が硫酸化されており、この化合物は、300Daから35kDaの分子量(Mw)および1未満から1超の範囲の4S/6S硫酸比を示すことが報告されている。
上記のアプローチの第三は、非硫酸化コンドロイチンの生成のための数種の異なる戦略を含み、この戦略の主なものは、例えばEP−A−1950308およびEP−A−1964924において開示されているような無細胞系におけるポリマーの酵素的合成であり、例えばWO2008/133350において記述されている、UDP−GlcAから生成することができる宿主中に、イー・コリ(E.coli)K4から抽出される遺伝子kfoAおよびkfoCを発現して得られる組み換え細胞の生合成である。
非硫酸化コンドロイチンの生合成の別の例は、Italian patent application No.MI2010A001300によって開示されており、該特許は、とりわけ、好適な培地中で組み換え微生物、好ましくはエシェリキア・コリ(Escherichia coli)DSM23644を培養する段階と、微生物培養物中に存在する非硫酸化コンドロイチンを回収および精製する段階と、続いて、精製済みコンドロイチンを化学的に硫酸化する段階とを含むコンドロイチンの生物工学的生産のための方法に関する。
これまでに記述したCSの生成方法の一般的な特徴は、酸触媒によるフルクトース残基の脱離段階およびGalNAc残基の硫酸化に必要な化学合成段階での、原材料の分子量の実質的な低減である。
例として、EP−A−1304338は、6から25kDa分子量のCSについて記述しているが、出発材料として使用されるK4多糖の分子量は、150から400kDaであることが開示されている。
欧州特許第1304338号明細書 国際公開第2009/149155号 欧州特許第1950308号明細書 欧州特許第1964924号明細書 国際公開第2008/133350号 伊国特許出願公開第MI2010A001300号明細書
Volpi N.,J Pharm Pharmacol 61,1271,2009 Volpi N.,J Pharm Sci 96,3168,2007 Mucci A.et al.,Carbohydr Polymers 41,37,2000 Volpi N.,Analyt Biochem 277,19,2000 Volpi N.,Biomaterials 23,3015,2002 Volpi N.et al.,Biochimie 81,955,1999 Volpi N.,Biomaterials 20,1359,1999 Suzuki S.et al.,J Biol Chem 243,7,1968 Jordan KM et al.,Ann Rheum Dis 62,1145,2003 Zhang W.et al.,Ann Rheum Dis 66,377,2007 McAlindon TE et al.,JAMA 283,1469,2000 Volpi N.et al.,Food Anal Meth 1,195,2008 Volpi N.et al.,Separation Sc 1,22,2009 Ronca F.et al.,Osteoarthritis Cartilage 6 Suppl A,14,1998 Egea J.et al.,Osteoarthritis Cartilage 18 Suppl 1,S24,2010 Fuentes EP et al.,Acta Farm Bonaerense 17,135,1998 Luo XM et al.,Poult Sci 81,1086−1089,2002 Sugahara K.et al.,Eur J Biochem 239,871,1996 Lignot B et al.,J Biotechnol 103,281,2003
本発明の第一の態様は、トリ−、テトラ−および2,4ジ−硫酸化二糖が含まれず、60から99%の6−硫酸、0.5から30%の2,6−2硫酸、0.1から5%の4,6−2硫酸、0.1から5%の非硫酸化コンドロイチンおよび0.1から1%の4−硫酸からなるサメに類似するコンドロイチン硫酸であって、すべての百分率は、サメに類似するコンドロイチン硫酸の総二糖含有量に対して示すものであり、前記二糖は40から85kDaの数平均分子量(Mn)および50から95kDaの重量平均分子量(Mw)を示す、コンドロイチン硫酸である。
好ましくは、本発明のサメに類似するコンドロイチン硫酸は、70から90%の6−硫酸、8.5から20%の2,6−2硫酸、0.1から5%の4,6−2硫酸、0.1から5%の非硫酸化コンドロイチンおよび0.1から1%の4−硫酸からなり、すべての百分率は、サメに類似するコンドロイチン硫酸の総二糖含有量に対して示すものであり、前記二糖は40から65kDaの数平均分子量(Mn)および50から70kDaの重量平均分子量(Mw)を示す。
ウシCS、サメから抽出されたCS、およびサメに類似するCSのヒト白血球エラスターゼ(HLE)阻害率をインビトロ試験で比較検討した。
本発明のCS対象物は、高分子量によっておよび主として6位における固有の硫酸基によって、ならびにごく少ない量の4−硫酸化二糖によって特徴付けられる。
本発明のCS対象物の特質を調べ、天然抽出のCS試料に関する上記表1において示されている特質と比較すると、本発明のCS対象物はサメCSとほぼ類似していることが分かる。
また、本発明のCS対象物はいかなるポリ硫酸化二糖も示さず、特に、トリ−およびテトラ−硫酸化二糖のいずれも示さず、典型的には、先行技術において開示されている合成方法によって得られる検出可能なCSをコンドロイチナーゼABCによる消化後の未分解生成物として特徴付けられる。
さらに、本発明のCS対象物は、高度に精製され(コンドロイチナーゼABCによる消化後の未分解生成物の量に基づき)、6から25kDaの分子量および多量の非硫酸化コンドロイチン(10%超)および幅広い電荷密度(0.7から2)を有するEP−A−1304338において開示されているCSからは明白に区別されるという結果になるのに対し、本発明のCS対象物の電荷密度の範囲はさらに狭く、好ましくは1.05から1.30に達する。
MnおよびMwはいずれも、当業者に公知の一般的方法、例えば高速サイズ排除クロマトグラフィー(HPSEC)に従って算出することができ、好ましくは、MnおよびMwは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)用の統合専門ソフトウェアを備えたHPSECによって決定され得る。
好ましくは、本発明のCS対象物における2,6−2硫酸および4,6−2硫酸の和は、総二糖含有量の10から25%に達する。
別の態様によれば、本発明は、本発明のサメに類似するコンドロイチン硫酸と、例えば、微結晶性セルロース、デキストリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、スルホブチルエーテルベータ−シクロデキストリン、大豆レシチン、パルミトレイン酸、リポソーム、スクロース脂肪酸エステル等の医薬としてまたは栄養補助食品として許容される担体とを含む組成物に関する。
当業者であれば当分野の共通一般知識に基づいて理解できるように、本発明の組成物は、固体(例えば錠剤、硬カプセル剤、軟ゲルカプセル剤)または液体(例えば液剤または散剤混合物)いずれかの種々の形態で、好ましくは非経口および/もしくは経口医薬ならびに/または栄養補助調製物の形態で製剤化されてよく、他の不活性および/または活性成分をさらに含んでよい。
このようなさらなる原料の中でも、本発明の組成物は、下記の物質:グルコサミン塩酸塩、グルコサミン硫酸、N−アセチルグルコサミン、ヒアルロン酸、ヘパリン、ケラチン、デルマチン、メチルスルホニルメタン、フォレートもしくは還元フォレート、ビタミンB群、S−アデノシルメチオニン(SAMe)、アスコルビン酸またはアスコルビン酸マンガンの少なくとも1つを好ましくは含んでもよく、有効量で、この物質を必要とする対象に、必要性および状況に応じて臨機応変に投与してもよい。
単なる一例として、本発明のサメに類似するCSおよび/または組成物は、100から3000mg/日の量、好ましくは1000から2000mg/日の量、より好ましくは1200から1800mg/日の量で、概して1日当たり2/3回用量に分割して投与してもよい。
別の態様によれば、本発明は、変形性関節炎の予防もしくは治療において使用するため、または筋骨格系の健康の維持のための、例えば、薬物または食品添加物または栄養剤のいずれかにおける活性成分としての、本発明のサメに類似するコンドロイチン硫酸または組成物に関する。
単なる一例として、上記で定義された通りの本発明のサメに類似するCSまたは組成物は、腰、手および膝の変形性関節炎(OA)、ならびに疼痛、関節腫脹、炎症、アルツハイマー病、微生物感染、動脈硬化、骨粗しょう症等、OAの主な症状の予防および/または治療用の医薬、食品添加物または栄養剤の調製のために、ならびにがん療法および神経組織再生を含む組織再生におけるアジュバントとして、使用するこができる。
さらに別の態様によれば、本発明は、上記で定義されたサメに類似するコンドロイチンを調製するための方法であって、
a)水性環境に予め溶解した遊離酸としての非硫酸化コンドロイチンを、テトラメチル−、テトラエチル−およびテトラブチル−アンモニウムまたはピリジニウムからなる群から選択される塩で塩化する段階と、
b)段階a)によって生じた前記塩化された非硫酸化コンドロイチンを、5から15%の水分含有量になるまで乾燥させる段階と、
c)段階b)によって生じた前記塩化された非硫酸化コンドロイチンを、100℃から170℃の温度で、0.1から3%の水分含有量になるまで乾燥させる段階と、
d)N−メチルピロリドンまたはジメチルホルムアミド中で可溶化した段階c)によって生じた前記塩化された非硫酸化コンドロイチンの6位を、0℃から30℃の温度で、1から2当量の三酸化硫黄ピリジン複合体または三酸化硫黄ジメチルホルムアミド複合体を、合計2から15当量の三酸化硫黄ピリジン複合体または三酸化硫黄ジメチルホルムアミド複合体が添加されるまで1から3時間の時間間隔で添加することによって、選択的に硫酸化し、得られた溶液を2から24時間撹拌させておく段階と、
e)段階d)において行われた反応を重炭酸または炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、得られた溶液を濾過および濃縮乾固して、乾燥固体を得る段階と、
f)前記乾燥固体を塩化ナトリウム水溶液に溶解し、得られた溶液を限外濾過および透析する段階と、
g)段階f)によって生じた溶液から生成物を回収する段階と、
h)段階g)によって生じた生成物を精製し、前記生成物を酸性形態でまたはこのナトリウム塩としてのいずれかで得る段階と、
i)段階h)によって生じた前記生成物を回収する段階と
を含む方法に関する。
段階a)における非硫酸化コンドロイチンの塩化は、好ましくは、テトラメチル−、テトラエチル−およびテトラブチル−アンモニウムからなる群から選択される塩で、最も好ましくはテトラブチルアンモニウムで行われるのに対し、段階b)における非硫酸化コンドロイチンの乾燥は、フリーズドライまたは噴霧乾燥によって行うことができる。
段階c)における非硫酸化コンドロイチン塩の乾燥は、好ましくは、0.5から2%の水になるまで行われるのに対し、前記段階によって生じた非硫酸化コンドロイチン塩の可溶化は、好ましくはジメチルホルムアミド中で行われる。
段階d)における選択的硫酸化は、好ましくは、合計6から12当量、より好ましくは6から9当量の三酸化硫黄ピリジン複合体を添加して行われる。
代替として、段階d)における選択的硫酸化が三酸化硫黄ジメチルホルムアミド複合体によって行われる場合、合計1から9当量、好ましくは2から4当量が添加される。
さらに、段階d)における選択的硫酸化は、好ましくは10℃から20℃の温度で行われるのに対し、段階d)の終わりに、得られた溶液を好ましくは2から6時間撹拌させておく。
本発明の方法のさらに別の好ましい実施形態によれば、段階f)によって生じた溶液からの生成物は、フリーズドライ、噴霧乾燥またはアルコール環境での沈殿によって回収される。
本発明の方法は、天然多糖の分子量を不変のまま維持することを可能にする。
驚いたことに、本発明の方法は、第二級ヒドロキシル基のいずれかを保護することを目的としたいかなる段階も行うことを回避させるが、これはおそらく、GalNAcの6位における第一級ヒドロキシル基の反応性が、反応の選択性を保証するためであろう。
この上、本発明の方法は、例えば、EP−A−1304388について、硫酸化する段階が0.7から2.0に達するさらに幅広いカルボキシル/硫酸基比をもたらす場合、先行技術と比較して、実質的により高い生産性および生成物の品質のより良好な再現性を得ることを可能にする。
また、本発明の方法は、ごく少量の4−硫酸化二糖およびポリ硫酸化二糖を実質的に含まない生成物を得ることを可能にし、特に、本発明の方法は、triSまたはtetraS糖のいずれも含まない生成物を得ることを可能にする。
典型的には、本発明の方法は、例えば、Manzoni(Biotechnology Letters 18,383−6,1996)およびRodriguez(Eur.J.of Biochem 177,117−24,1988)によって記述されているように発酵によって得られたK4莢膜ポリマーを脱フルクトシル化することによって調製された、遊離酸またはナトリウム塩としての非硫酸化コンドロイチンを、水性環境に溶解することによって行うことができる。
非硫酸化コンドロイチンがナトリウム塩の形態である事例において、この塩の完全溶解後に、得られた溶液を、好都合には0℃から30℃の温度で、カチオン交換樹脂(例えば、アンバージェット(Amberjet)1200H、ローム(Rohm)およびハース(Haas)等)を含有するカラム中で溶離し、溶離分を好都合には1.5から4.0のpH、好ましくは1.5から3.0のpHで収集し、含水酸性分を回収する。
代替として、この段階は、バッチで行われ得る:好ましくは0℃から30℃で20から60分間撹拌することによって得られる非硫酸化コンドロイチンナトリウム塩の水中への溶解後、カチオン樹脂(アンバージェット1200H、ロームおよびハース等)をこの水溶液に添加し、樹脂添加後の溶液のpHは、1.5から3.0の間という結果になる。次いで、溶液を濾過し、得られた酸性濾液を収集する。
連続してまたはバッチでのいずれかで、遊離酸としての非硫酸化コンドロイチンを直接溶解するか、または上述した通りの該コンドロイチンのナトリウム塩溶液を精製するか、いずれかで得られた非硫酸化コンドロイチンの酸溶液に、次いで、テトラメチル−、テトラエチル−およびテトラブチル−アンモニウムまたはピリジニウムからなる群から選択されるイオンの水溶液を、好都合には6.0から8.0のpH、好ましくは6.から7.0のpHになるまで添加し、例えばフリーズドライまたは噴霧乾燥によって5から15%の水分含有量になるまで溶液を蒸発乾固させて、対応するコンドロイチン塩を回収する。
得られたコンドロイチン塩を、次いで、100℃から170℃の温度で、0.1から3%の水分含有量になるまで第二の乾燥段階に供して、対応する非硫酸化コンドロイチン塩を最終的に回収する。
次いで、上述したように得られた対応する非硫酸化コンドロイチン塩を、6位において、官能部分のいずれも保護する必要なく、0℃から30℃の温度 、好ましくは10℃から20℃の温度でN−メチルピロリドンまたはジメチルホルムアミドから選択される溶媒中で可溶化することによって、好都合には、1から2当量の三酸化硫黄ピリジン複合体または三酸化硫黄ジメチルホルムアミド複合体を、合計2から15当量のピリジンまたはジメチルホルムアミド三酸化硫黄複合体が添加されるまで1から3時間の時間間隔で添加することにより、完全に溶解した非硫酸化コンドロイチン塩を、カチオン交換樹脂(例えば、アンバージェット1200H、ロームおよびハース等)を含有するカラム中で溶離することによって、選択的に硫酸化し、得られた溶液を2から24時間、好ましくは2から6時間撹拌させておく。
得られた反応塊を、この後、重炭酸または炭酸ナトリウム水溶液中でクエンチし、次いで、例えば重炭酸ナトリウムでの処理および得られた不溶性塩の濾過によって回収し、蒸発乾固させ、再度塩化ナトリウム水溶液に溶解し、回収し、最後に、例えば限外濾過および透析によって処理して残りの塩および低分子量不純物を除去し、最後に、例えばフリーズドライ、噴霧乾燥またはアルコール環境での沈殿によって生成物を回収する。
次いで、上記で例証した通りに得た、得られたコンドロイチン6−硫酸を、例えばカチオン交換樹脂カラムクロマトグラフィーによって精製して酸形態で得、ことによると、続いて例えば水酸化ナトリウムを添加することによってコンドロイチン6−硫酸のナトリウム塩として得られる。
このようにして得られたコンドロイチン6−硫酸を、最終的に、例えばオーブン内、真空下、50℃から70℃で乾燥させることによって回収し、またはクロマトグラフィで精製し、トリ−、テトラ−および2,4ジ−硫酸化二糖が含まれず、40から85kDaのMn、50から95kDaのMwを示す、サメに類似するコンドロイチン硫酸を得る。
下記の例は、本発明を例証するものである。
[実施例1]
塩化
Manzoni(Biotechnology Letters 18,383−6,1996)およびRodriguez(Eur.J.of Biochem 177,117−24,1998)によって記述されているような発酵によって得られたK4莢膜ポリマーを脱フルクトシル化することによって調製した、20gのコンドロイチンナトリウム塩を、脱塩水(500ml)に溶解した。完全溶解後、得られた溶液を、予め水和させ酸形態で調製したカチオン交換樹脂(160mlのアンバージェット1200H、ロームおよびハース)を含有するカラム中、5℃で溶離した。溶離分を1.9のpHで回収し、含水酸性分を収集し、これにテトラブチルアンモニウムの16%水溶液を7.0のpHになるまで添加し、次いで溶液をフリーズドライによって蒸発乾固させて、20.8gのコンドロイチンをテトラブチルアンモニウム塩として回収した。
次いで、得られた塩を残留湿度が0.2%未満になるまで、静電乾燥機内、105℃で4時間、真空下での第二の熱処理に供した。このようにして、18.5gのコンドロイチンをテトラブチルアンモニウム塩として得た。
[実施例2]
塩化
Manzoni(Biotechnology Letters 18,383−6,1996)およびRodriguez(Eur.J.of Biochem 177,117−24,1998)によって記述されているような発酵によって得られたK4莢膜ポリマーを脱フルクトシル化することによって調製した12gの非硫酸化コンドロイチンを、20mlの脱塩水に溶解し、1M HClによってpH2.5まで酸性化した後、80mlのエタノールを添加し、非硫酸化コンドロイチンが遊離酸として沈殿した。
濾過し、エタノールで洗浄した後、10.3gの生成物を白色固体として得、これを真空下50℃で乾燥させた後、該固体は、生成物自体について算出された90%の酸滴定量を示し、8%の残留水を含有していた。
得られた固体を20mlの水に懸濁し、テトラブチルアンモニウム水酸化物の40%w/w水溶液をpH8になるまで添加した。次いで、得られた溶液を2.5%の残留水になるまでフリーズドライさせて、15.9gの固体コンドロイチンをテトラブチルアンモニウム塩として得た。
次いで、得られた塩を、残留湿度が0.2%未満になるまで静電乾燥機内、105℃で4時間、真空下での第二の熱処理に供した。このようにして、15.4gのテトラブチルコンドロイチンを得た。
[実施例3]
硫酸化
実施例1において例証したように得られた1.4gのテトラブチルコンドロイチンおよび84mlのDMFを、不活性雰囲気(N)下、機械的に撹拌しながら、泡冷却システム、塩化カルシウムトラップおよび温度計を備えた250mlの四口フラスコに投入した。
得られた懸濁液を完全溶解するまで撹拌させておき、続いて温度を23℃に調整した。
温度が調整されたら、固体の三酸化硫黄ピリジン複合体を小分けにして(1.07g、3当量)溶液に添加し、反応液を1時間撹拌し続け、次いでさらなる固体の三酸化硫黄ピリジン複合体(1.07g、3当量)を添加した。同じ温度でさらに1時間撹拌した後、反応混合物を、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液を含有する500mlのフラスコに移し、10℃で冷却した。
温度を20℃まで上昇させた後、ブフナー上での濾過を行い、濾液を回収し、これを真空下で蒸発乾固させた。
得られた乾燥固体(2.3g)を微粉砕し、0.3MのNaCl溶液(130ml)に再溶解し、このようにして得た溶液を、3kDaカットオフ膜を使用する限外濾過に供し、保持液のpHを7.0に維持した。次いで、限外濾過した溶液を、塩を除去するために透析し、生成物を凍結乾燥によって回収した。
得られた生成物を、最終的に50℃および10mbarで1gの物質が得られるまで乾燥させ、95%の滴定量(グルクロン酸−パルスアンペロメトリック検出「PAD」を決定することによって算出された。)を示し、GPC用の統合専門ソフトウェアを備えた高速サイズ排除クロマトグラフィー(HPSEC)によって測定して60kDaのMnおよび67.3kDaのMwを示した。
[実施例4]
硫酸化
実施例1において例証したように得られたテトラブチルアンモニウム塩としての1.21gのコンドロイチンおよび72mlのDMFを、不活性雰囲気(N)下、機械的に撹拌しながら、泡冷却システム、塩化カルシウムトラップおよび温度計を備えた250mlの四口フラスコに投入した。
得られた懸濁液を完全溶解するまで撹拌させておき、続いて温度を10℃に調整した。
温度が調整されたら、固体三酸化硫黄DMF複合体(0.88g、3当量)を溶液に添加し、反応物を1時間撹拌し続けた。炭酸水素ナトリウム(0.97g、6当量)を同じ温度に保ちながら添加し、撹拌を1時間続けて、温度を20℃まで上昇させた。得られた懸濁液をブフナー上で濾過し、回収された濾液を真空下で蒸発乾固させた。
得られた乾燥固体(2.05g)を微粉砕し、0.3MのNaCl溶液(130ml)に再溶解し、このようにして得られた溶液を、3kDaカットオフ膜を使用する限外濾過に供し、保持液のpHを7.0に維持した。次いで、限外濾過した溶液を、塩を除去するために透析し、生成物を凍結乾燥によって回収した。
得られた生成物を、最終的に、50℃および10mbarで0.95gの物質が得られるまで乾燥させ、得られた生成物が94%の滴定量(グルクロン酸−PADを決定することによって算出された。)を示し、GPC用の統合専門ソフトウェアを備えた高速サイズ排除クロマトグラフィー(HPSEC)によって測定して、62kDaのMnおよび68.3kDaのMwを示した。
[実施例5]
コンドロイチン6−硫酸の分析
実施例3および4から得られたCSの組成物を、Joon−Soo Sim et al.(J.Chromatography B,2005 vol.818,pages133−139)によって開示されている方法に従い、上述したように得られたCSをコンドロイチナーゼABCで処理することによって、該組成物の消化生成物のHPLCで検討した。
分析は、カラムHPLC−SAX、250×4.6mm 10μmを使用することにより、3.5mM HCl(pH=3.5)(100%)初期位相から出発し、HCl3.5mM中1M NaClと等しい濃度(pH=3.5)(100%)までの勾配で溶離して行った。
未消化の多糖の存在を指摘するために、コンドロイチナーゼABCによる消化によって生じた同じ生成物をFACE(フルオロフォア団補助炭水化物電気泳動法)分析において分析した。結果は、95%を上回る消化率を示す。高い消化率は、得らされたCSの構造におけるトリ−および/またはテトラ−硫酸化二糖の実質的な非存在を指示している。
下記の表2は、実施例3および実施例4で調製された生成物について同定された主な二糖を示す。
Figure 0005770367
上記の表を表1と比較することにより、本発明のCS対象物の組成物はサメCSと密接に関係していることを示し、これは本発明のCS対象物がごく少量のDi−4Sを示し、大部分がDi−6Sで構成されるのに対し、Di−0S、Di−2,6diSおよびDi−4,6diSはサメCSについて報告されている値とほぼ重ねることができるという結果になったためであることが分かり、さらに本発明のCS対象物は、1.0よりも大きい電荷密度を示した。また、実施例3および実施例4の両方を行って得らされた生成物は、CSのtriSまたはtetraS形態のいずれも示さなかった。
この上、本発明のCS対象物は、下記の表3において例証する通り、先行技術において開示されている生成物の幾つかと比較して固有の硫酸含有量を示す。
Figure 0005770367
[実施例6]
CSの有効性は、厳密には、ヒト白血球エラスターゼ(HLE)等の分解酵素の活性を阻害する能力等、CSの抗炎症活性に関するものであるため、本発明のCS対象物を、HLEのこのような活性を阻害する能力についてインビトロで試験し、ウシCS(ヨーロッパ薬局方初版CS標準)およびサメ軟骨試料から抽出されたCSと比較した。
比較結果を図1に示す。
実施例3において記述した手順に従って得られるように本発明によるサメに類似するCSの試料の試料を、バイオイベリカ(Bioiberica)によって販売されているウシCS(ヨーロッパ薬局方初版CS標準)およびサメ軟骨から抽出されたCSと比較した。
エラスターゼ活性は、HLEに特異的な発色人工基質(N−スクシニル−Ala−Ala−Ala−p−ニトロアニリド)を使用することによる分光光度アッセイによって決定した。CSの量を増大させながらの酵素のプレインキュベーション後、発色基質(N−スクシニル−Ala−Ala−Ala−p−ニトロアニリド)とのインキュベーションによって活性を決定した。反応を停止させた後、得られた生成物を分光光度評価によって定量的に決定した。
Figure 0005770367
図1は、表4において報告されているデータを例証するものであり、本発明のサメに類似するCSは、天然CS試料によって示されるものに匹敵する有効な様式で、ヒト白血球エラスターゼ活性を有意義に阻害することができることを示す。
本発明のCS対象物によりインビトロで示される生物学的活性および抗炎症特性は、本発明のCS対象物を天然生成物に匹敵するものにし、従って、医薬調製物および栄養補助食品における薬物として潜在的に有用なものにする。

Claims (18)

  1. トリ−、テトラ−および2,4ジ−硫酸化二糖が含まれず、70から90%の6−硫酸化二糖8.5から20%の2,6ジ−硫酸化二糖、0.1から5%の4,6ジ−硫酸化二糖、0.1から5%の非硫酸化コンドロイチンおよび0.1から1%の4−硫酸化二糖からなるサメに類似するコンドロイチン硫酸であって、すべての百分率は、前記サメに類似するコンドロイチン硫酸の総二糖含有量に対して示すものであり、前記二糖は40から65kDaの数平均分子量(Mn)および50から70kDaの重量平均分子量(Mw)を示す、コンドロイチン硫酸。
  2. 2,6ジ−硫酸化二糖および4,6ジ−硫酸化二糖の和が総二糖含有量の10から25%に達する、請求項に記載のサメに類似するコンドロイチン硫酸。
  3. 変形性関節炎の予防もしくは治療において使用するため、または筋骨格系の健康の維持のための、請求項1または2に記載のサメに類似するコンドロイチン硫酸。
  4. 請求項1または2に記載のサメに類似するコンドロイチン硫酸と、医薬としてまたは栄養補助食品として許容される担体とを含む組成物。
  5. 変形性関節炎の予防もしくは治療において使用するため、または筋骨格系の健康の維持のための、請求項に記載の組成物。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載のサメに類似するコンドロイチンを調製するための方法であって、
    a)水性環境に予め溶解した遊離酸としての非硫酸化コンドロイチンを、テトラメチル−、テトラエチル−およびテトラブチル−アンモニウムまたはピリジニウムからなる群から選択される塩で塩化する段階と、
    b)遊離酸および/またはナトリウム塩としての、段階a)によって生じた前記塩化された非硫酸化コンドロイチンを、5から15%の水分含有量になるまで乾燥させる段階と、
    c)段階b)によって生じた前記塩化された非硫酸化コンドロイチンを、100℃から170℃の温度で、0.1から3%の水分含有量になるまで乾燥させる段階と、
    d)N−メチルピロリドンまたはジメチルホルムアミド中で可溶化した段階c)によって生じた前記塩化された非硫酸化コンドロイチンの6位を、0℃から30℃の温度で、1から2当量の三酸化硫黄ピリジン複合体または三酸化硫黄ジメチルホルムアミド複合体を、合計2から15当量の三酸化硫黄ピリジン複合体または三酸化硫黄ジメチルホルムアミド複合体が添加されるまで1から3時間の時間間隔で添加することによって、選択的に硫酸化し、得られた溶液を2から24時間撹拌させておく段階と、
    e)段階d)において行われた反応を重炭酸または炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、得られた溶液を濾過および濃縮乾固して、乾燥固体を得る段階と、
    f)前記乾燥固体を塩化ナトリウム水溶液に溶解し、得られた溶液を限外濾過および透析する段階と、
    g)段階f)によって生じた溶液から生成物を回収する段階と、
    h)段階g)によって生じた生成物を精製し、前記生成物を酸性形態でまたはこのナトリウム塩としてのいずれかで得る段階と、
    i)段階h)によって生じた前記生成物を回収する段階と
    を含む方法。
  7. 段階a)における非硫酸化コンドロイチンの塩化が、テトラメチル−、テトラエチル−およびテトラブチル−アンモニウムからなる群から選択される塩で行われる、請求項に記載の方法。
  8. 段階a)における非硫酸化コンドロイチンの塩化が、テトラブチルアンモニウムで行われる、請求項6または7に記載の方法。
  9. 段階b)における非硫酸化コンドロイチンの乾燥が、フリーズドライまたは噴霧乾燥によって行われる、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 段階c)における非硫酸化コンドロイチン塩の乾燥が、0.5から2%の水になるまで行われる、請求項6から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 段階c)によって生じた非硫酸化コンドロイチン塩の可溶化が、ジメチルホルムアミド中で行われる、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 段階d)における選択的硫酸化が、合計6から12当量の三酸化硫黄ピリジン複合体を添加して行われる、請求項6から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 段階d)における選択的硫酸化が、合計6から9当量の三酸化硫黄ピリジン複合体を添加して行われる、請求項6から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 段階d)における選択的硫酸化が、合計1から9当量の三酸化硫黄ジメチルホルムアミド複合体を添加して行われる、請求項6から11のいずれか一項に記載の方法。
  15. 段階d)における選択的硫酸化が、合計2から4当量の三酸化硫黄ジメチルホルムアミド複合体を添加して行われる、請求項14に記載の方法。
  16. 段階d)における選択的硫酸化が、10℃から20℃の温度で行われる、請求項6から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 段階d)の終わりに、得られた溶液を2から6時間撹拌させておく、請求項6から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 段階g)において、生成物を、フリーズドライ、噴霧乾燥またはアルコール環境での沈殿によって回収する、請求項6から17のいずれか一項に記載の方法。
JP2014510673A 2011-05-20 2011-05-20 サメに類似するコンドロイチン硫酸およびこの調製のための方法 Active JP5770367B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2011/058297 WO2012159655A1 (en) 2011-05-20 2011-05-20 Shark-like chondroitin sulphate and process for the preparation thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014513742A JP2014513742A (ja) 2014-06-05
JP5770367B2 true JP5770367B2 (ja) 2015-08-26

Family

ID=44626453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014510673A Active JP5770367B2 (ja) 2011-05-20 2011-05-20 サメに類似するコンドロイチン硫酸およびこの調製のための方法

Country Status (23)

Country Link
EP (1) EP2710043B1 (ja)
JP (1) JP5770367B2 (ja)
KR (1) KR101788536B1 (ja)
CN (1) CN103635491B (ja)
AU (1) AU2011369262B2 (ja)
BR (1) BR112013029765B1 (ja)
CA (1) CA2835691C (ja)
CY (1) CY1117567T1 (ja)
DK (1) DK2710043T3 (ja)
EA (1) EA023370B1 (ja)
ES (1) ES2584038T3 (ja)
HR (1) HRP20160673T1 (ja)
HU (1) HUE030096T2 (ja)
IL (1) IL229432A (ja)
MX (1) MX346787B (ja)
NZ (1) NZ617808A (ja)
PL (1) PL2710043T3 (ja)
PT (1) PT2710043T (ja)
RS (1) RS54854B1 (ja)
SG (1) SG194936A1 (ja)
SI (1) SI2710043T1 (ja)
UA (1) UA110717C2 (ja)
WO (1) WO2012159655A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20120896A1 (it) * 2012-05-23 2013-11-24 Bongulielmi Reto Condroitina per uso in medicina
ITMI20130117A1 (it) 2013-01-25 2014-07-26 Gnosis Spa Composizioni comprendenti condroitin solfato, enzimi proteolitici e composti sulfidrilati capaci di migliorare la biodisponibilita' del condroitin solfato
CN104877042B (zh) * 2015-06-10 2017-08-29 浙江三门恒康制药有限公司 一种类肝素的制备方法
IT202000004564A1 (it) 2020-03-04 2021-09-04 Lesaffre & Cie Processo per la solfatazione diretta di polisaccaridi in solvente ecologicamente accettabile

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2538404B1 (ja) * 1982-12-28 1985-08-23 Anic Spa
JP3497209B2 (ja) * 1993-08-24 2004-02-16 生化学工業株式会社 硫酸化糖の脱硫酸化方法
US5856174A (en) 1995-06-29 1999-01-05 Affymetrix, Inc. Integrated nucleic acid diagnostic device
IT1289613B1 (it) * 1997-02-07 1998-10-15 Inalco Spa Polisaccaridi batterici o-solfatati
ITMI20012200A1 (it) * 2001-10-22 2003-04-22 Ibsa Inst Biochimique Sa Processo per la preparazione di condroitin solfati dal polisaccaride k4 e prodotti ottenuti
EP1950308A4 (en) 2005-11-17 2009-11-11 Seikagaku Kogyo Co Ltd PROCESS FOR PRODUCING CHONDROITIN
WO2007069693A1 (ja) 2005-12-15 2007-06-21 Seikagaku Corporation 長鎖コンドロイチン糖鎖及びその製造方法並びにコンドロイチン合成の促進方法
JP5622346B2 (ja) * 2006-05-19 2014-11-12 愛知県 神経細胞の細胞死抑制剤等
EP2142643B1 (en) 2007-04-24 2017-11-01 Seikagaku Corporation Chondroitin-producing bacterium and method of producing chondroitin
JP2010215508A (ja) * 2007-06-25 2010-09-30 Pg Research:Kk 骨形成タンパク質活性調節剤
US9109243B2 (en) 2008-06-04 2015-08-18 Amano Enzyme Usa, Ltd. Microbial-derived chondroitin sulfate
IT1394311B1 (it) * 2009-05-25 2012-06-06 Altergon Sa Produzione biotecnologica di condroitina

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012159655A1 (en) 2012-11-29
AU2011369262B2 (en) 2017-02-02
MX2013013325A (es) 2014-02-27
JP2014513742A (ja) 2014-06-05
EA201391734A1 (ru) 2014-03-31
KR101788536B1 (ko) 2017-10-20
UA110717C2 (uk) 2016-02-10
EP2710043B1 (en) 2016-05-11
HUE030096T2 (en) 2017-04-28
NZ617808A (en) 2015-06-26
CA2835691A1 (en) 2012-11-29
SI2710043T1 (sl) 2016-08-31
CN103635491A (zh) 2014-03-12
PL2710043T3 (pl) 2016-11-30
CN103635491B (zh) 2016-05-11
AU2011369262A1 (en) 2013-11-28
SG194936A1 (en) 2013-12-30
KR20140044826A (ko) 2014-04-15
RS54854B1 (sr) 2016-10-31
BR112013029765B1 (pt) 2021-02-17
MX346787B (es) 2017-03-31
CA2835691C (en) 2018-08-21
BR112013029765A2 (pt) 2017-01-17
EP2710043A1 (en) 2014-03-26
PT2710043T (pt) 2016-07-14
EA023370B1 (ru) 2016-05-31
DK2710043T3 (en) 2016-08-22
IL229432A (en) 2017-09-28
IL229432A0 (en) 2014-01-30
HRP20160673T1 (hr) 2016-07-01
CY1117567T1 (el) 2017-04-26
ES2584038T3 (es) 2016-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6273264B2 (ja) 骨関節炎の予防のための低分子量バイオテクノロジー的コンドロイチン6−硫酸
JP5770367B2 (ja) サメに類似するコンドロイチン硫酸およびこの調製のための方法
US8664196B2 (en) Shark-like chondroitin sulphate and process for the preparation thereof
US9908947B2 (en) Biotechnological sulphated chondroitin sulphate at position 4 or 6 on the same polysaccharide chain, and process for the preparation thereof
US10632144B2 (en) Low polydispersity, low molecular weight biotechnological chondroitin sulfate with anti-inflammatory and antiarthritis activity and use thereof in the prevention of osteoarthritis
US9718947B2 (en) Biotechnological sulphated chondroitin sulphate at position 4 or 6 on the same polysaccharide chain, and process for the preparation thereof
Yuan et al. Recent progress in marine chondroitin sulfate, dermatan sulfate, and chondroitin sulfate/dermatan sulfate hybrid chains as potential functional foods and therapeutic agents
NZ617564B2 (en) "biotechnological sulphated chondroitin sulphate at position 4 or 6 on the same polysaccharide chain, and process for the preparation thereof"

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5770367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350