JP5766676B2 - 濾過装置 - Google Patents

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Description

この発明は、熱帯魚等の水生生物の観賞飼育用水槽内に、水の浄化用等として設置される濾過装置に関する。
観賞魚用水槽内に配置される濾過装置として、多数の細かい気泡を発生させてそのエアーリフト効果により、水を濾過ケース内に吸い込ませて濾過するようにしたものが、従来より周知である。
例えば特許文献1,2に示す濾過装置は、濾過ケース内の上下に上部濾過室および下部濾過室が形成され、上部濾過室内に収容された筒状の不織布等の第1濾過材の内側に下流室が形成されるとともに、下部濾過室内に砂利等の第2濾過材が敷設されている。さらに濾過ケースの上壁中央に上方突出状に排水パイプが設けられるとともに、下流室の中央下端に気泡発生手段が配置されている。そして気泡発生手段から気泡を発生させて、濾過ケース内に水流を発生させることにより、ケース上部の吸水孔から吸い込んだ水を第1濾過材に通して下流室に導いて排水パイプを介して排出する第1濾過処理と、ケース底壁の吸水孔から吸い込んだ水を第2濾過材に通して下流室に導いて排水パイプを介して排出する第2濾過処理との2つの濾過処理が行われるようになっている。
一方、特許文献3に示す濾過装置は、濾過ケースの上下に上部濾過室および下部濾過室が設けられるとともに、濾過ケースの下端における下部濾過室の下側に下流室が形成されている。さらに排水パイプの下端が下流室に連通されている。そして排水パイプ内の気泡発生手段から気泡を発生させた際には、ケース上部の吸水孔から吸い込んだ水を上部濾過室の第1濾過材に通過させて、さらに下部濾過室の第2濾過材に通過させて、下流室に導いて、排水パイプを介して排出するようにしている。つまりこの濾過装置においては、水が第1濾過材および第2濾過材を直列に通過する濾過処理が行われるようになっている。
特公昭60−7932号 特公昭61−15724号 特許第3337649号
特許文献1,2に示す濾過装置においては、濾過ケースの上部と底部との双方から水を吸い込んで濾過するものであるため、装置のほぼ全周の水を濾過することができる。
しかしながら、この濾過装置は、不織布等の第1濾過材で濾過する第1濾過処理と、砂利等の第2濾過材で濾過する第2濾過処理とを並行して行うものであるため、吸い込まれる水は、第1濾過処理および第2濾過処理のいずれか一方の濾過処理しか行われなかった。このため、十分な濾過効果を得ることが困難であり、濾過性能に劣るという課題があった。
一方、特許文献3に示す濾過装置において、吸い込まれた水は、第1濾過材による第1濾過処理と、第2濾過材による第2濾過処理とが順次行われるため、十分な濾過効果を得ることができ、優れた濾過性能を備えるものであった。
しかしながら、この濾過装置は、水の吸引孔が濾過ケースの上部にしか設けられておらず、底部から水を吸い込むことができなかった。このため例えば水槽底面に敷設された砂利等に付着した汚染物を吸い込んで除去するようなことが難しく、濾過装置下側の汚染物を除去することが困難であるという課題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、優れた濾過性能を備えるとともに、濾過装置下側の汚染物も十分に除去することができる濾過装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とするものである。
[1]濾過ケース内が隔板によって上下に仕切られて、上部濾過室および下部濾過室が形成され、
前記隔板に設けられた隔板通水孔によって前記上部濾過室と前記下部濾過室とが連通され、
前記濾過ケースの底壁から上方に延びて前記隔板を貫通し、かつ先端が前記濾過ケースの上方に開放される排水パイプが設けられ、
前記排水パイプにおける前記下部濾過室に対応する位置に設けられたパイプ通水孔によって前記下部濾過室と前記排水パイプ内とが連通され、
前記濾過ケースの上部に設けられた上部吸水孔によって前記濾過ケース外部と前記上部濾過室とが連通され、
前記濾過ケースの底壁に設けられた底部吸水孔によって前記濾過ケース外部と前記下部濾過室とが連通され、
前記上部濾過室および前記下部濾過室に第1濾過材および第2濾過材がそれぞれ収容され、
前記排水パイプの下端部に対応して気泡発生手段が配置されてなり、
前記気泡発生手段から発生する気泡が前記排水パイプを上昇する際のエアーリフト効果によって、前記上部吸水孔から前記上部濾過室に吸い込まれた水が前記第1濾過材、前記隔板通水孔、前記下部濾過室の第2濾過材、前記パイプ通水孔および前記排水パイプを通ってパイプ先端から排出される第1濾過処理と、前記底部吸水孔から前記下部濾過室に吸い込まれた水が第2濾過材、前記パイプ通水孔および前記排水パイプを通ってパイプ先端から排出される第2濾過処理とが行われるようにしたことを特徴とする濾過装置。
[2]前記底部吸水孔は、前記濾過ケースの底壁の中央部には存在せず、底壁の周縁部に沿ってスリット状に形成されている前項1に記載の濾過装置。
[3]前記濾過ケースは、ベース部材と、そのベース部材にその上方を覆うように取り付けられた上部カバーとを備え、
前記排水パイプは、前記ベース部材内に配置される排水パイプ基端部と、前記上部カバー内に配置され、かつ前記排水パイプ基端部に着脱自在に取り付けられる排水パイプ本体とを備えている前項1または2に記載の濾過装置。
[4]前記濾過ケースは、ベース部材と、そのベース部材にその上方を覆うように取り付けられた上部カバーとを備え、
前記ベース部材の縁部に上方へ延びる係合片が形成されるとともに、前記上部カバーの周側壁に前記係合片に対応して係合孔が形成され、
前記係合片が前記上部カバーの周側壁によって外側から覆われた状態で前記係合片が前記係合孔に係合することによって、前記上部カバーが前記ベース部材に取り付けられている前項1〜3のいずれか1項に記載の濾過装置。
発明[1]の濾過装置によれば、水を第1濾過材および第2濾過材に通過させる第1濾過処理と、水を第2濾過材に通過させる第2濾過処理とを行うものであるため、特に第1濾過処理においては、水を2つの濾過材に通過させることができ、優れた濾過性能を得ることができる。さらに第2濾過処理においては、濾過ケースの底壁から水を吸い込んで濾過するものであるため、濾過装置下側の汚染物も取り込んで除去することができる。
また本発明においては、排水パイプの下部濾過室に対応する位置にパイプ通水孔を形成し、下部濾過室内に流入する水をパイプ通水孔から排水パイプ内に導くようにしているため、濾過ケース内に流入する水は、少なくとも下部濾過室内の第2濾過材を通過して濾過される。このため、濾過ケース内に流入した水が、濾過材を迂回するような好ましくない水路が形成されるのを防止でき、この点においても、濾過性能を向上させることができる。
発明[2]の濾過装置によれば、底壁に設けられる底部吸水孔が底部外周縁部に沿ってスリット状に形成されているため、濾過装置の設置面周辺に付着する汚染物を取り込むことができ、広範囲の汚染物を除去することができる。
発明[3]の濾過装置によれば、排水パイプ本体を排水パイプ基端部に着脱自在に取り付けているため、排水パイプ本体を取り外すだけで簡単に、排水パイプ内部の気泡発生手段を露出させることができ、気泡発生手段のメンテナンスを簡単に行うことができる。
発明[4]の濾過装置によれば、ベース部材の係合片が上部カバーの周側壁によって外側から覆われた状態で係合片が上部カバーの係合孔に係合することによって、上部カバーがベース部材に取り付けられるため、係合片と上部カバーの周側壁との隙間に砂利等の異物が入り込んでしまうような不具合を防止することができる。
図1はこの発明の実施形態である濾過装置を示す斜視図である。 図2は実施形態の濾過装置を分解して示す斜視図である。 図3Aは実施形態の濾過装置を示す正面図である。 図3Bは実施形態の濾過装置を示す上面図である。 図3Cは実施形態の濾過装置を示す底面図である。 図4Aは図3Aの4A−4A線断面図である。 図4Bは図3Aの4B−4B線断面図である。 図4Cは図3Aの4C−4C線断面に相当し、かつ濾過材を収容した状態で示す断面図である。 図5は実施形態の濾過装置に適用された第1濾過材を示す斜視図である。
図1〜図4はこの発明の実施形態である濾過装置を示す図である。これらの図に示すように、本実施形態の濾過装置は、ベース部材1と、上部カバー2と、隔板3と、排水パイプ4の主要部となる排水パイプ本体41とを基本的な構成要素として備えている。
なお以下の説明においては、発明の理解を容易にするため、図3Bの上面図(平面図)に向かって下側を「前側」とし、図3Bの上側を「後側」とし、図3Bの右側および左側を「右側」および「左側」として説明する。
ベース部材1は、平面視略正方形状の底壁11と、底壁11の周縁部における周囲四辺から上方に延びるように一体に形成された周側壁15とを有する上端開放箱型形状の透明な硬質合成樹脂成形品によって構成されている。
なお周側壁15は、底壁11の外周縁部よりも少し内側に形成されており、その底壁11における周側壁15の外側の領域がフランジ19として構成されている。
周側壁15のうち、左右両側壁には内側に凹むようにして凹段部16が形成されている。底壁11の両側縁部における凹段部16内には、上方に延びる係合片17が一体に形成されている。さらに係合片17の上端外面には、抜け止め凸部18が一体に形成されている。
またベース部材1の内部における底壁11の中央には、気泡発生手段取付用筒状部12が上方突出状に一体に形成されている。この筒状部12には、上端が閉塞された円筒状の多孔質部材等によって構成される気泡発生手段5の下端が嵌め込まれて取り付けられている。
ベース部材1の周側壁15における一コーナー部の外面下端には、エアー供給パイプ差込口13が形成されている。さらに底壁11には、エアー供給パイプ差込口13と気泡発生手段取付用筒状部12とを連通接続するトンネル状のエアー供給路14が形成されている。
なお、エアー供給パイプ差込口13には、L字型のエアー供給パイプ51の一側片が差し込まれて固定されている。そしてエアー供給パイプ51の他側片に連結されたエアー供給チューブ(図示省略)を介して、水槽外部のエアーポンプ(図示省略)からエアー供給路14内にエアーが供給されると、そのエアーが気泡発生手段5の細孔を通って細かい気泡となって放出されるようになっている。
ベース部材1の内部における底壁11には、上記気泡発生手段取付用筒状部12を取り囲むようにして、円筒状の排水パイプ基端部45が上方突出状に一体に形成されている。
この排水パイプ基端部45には、縦方向(上下方向)に延びるスリット状のパイプ通水孔46が周方向に所定間隔おきに複数形成されている。
なお本実施形態においては、この排水パイプ基端部45と、後に詳述する排水パイプ本体41および排水パイプ先端部48とによって、排水パイプ4が構成されている。
さらに本実施形態においては、ベース部材1と、後に詳述する上部カバー2とによって濾過ケースが構成されている。
ベース部材1における周側壁15の内面には、縦方向(上下方向)に延びる隔板支持用リブ35が周方向に適宜間隔をおいて複数形成されている。この隔板支持用リブ35は、その上端位置が、周側壁15の上端位置に対して隔板3の厚さ分だけ低く形成されており、後述するように各壁支持用リブ35の上端に隔板3の外周縁部を支持させた際には、隔板3の上面と、周側壁15の上端面とが同一平面内(面一)に配置されるようになっている。
さらにベース部材1における周側壁15のうち、前後両側壁の上端部両側には内側に突出するように係合爪36が一体に形成されている。
またベース部材1における底壁11の外周縁部には、底壁11を貫通するスリット状の複数の底部吸水孔10が形成されている。
本実施形態において、底部吸水孔10は底壁11の外周縁部に沿って形成し、底壁11の中央部には形成しないのが良い。すなわちこの構成を採用することによって、濾過装置下側の水(汚染物)を吸引する際に、濾過装置周辺を含む広い範囲にわたって水(汚染物)を吸引することができる。
さらに底部吸水孔10は、幅を1.5mm〜2.5mmに設定するのが良い。すなわち底部吸水孔10の幅が広過ぎる場合には、底部吸水孔10からの水の吸引量が多くなり、相対的に後述する上部吸水孔20からの水の吸引量が少なくなって、十分な濾過性能を得ることが困難になるおそれがある。逆に底部吸水孔10の幅は狭過ぎる場合には、底部吸水孔10から十分な水を吸引できず、濾過装置下側の濾過を確実に行うことが困難になるおそれがある。
さらに本実施形態において、底部吸水孔10の総開口面積は、後述する上部カバー2の上部吸水孔20の総開口面積よりも少なくする必要がある。すなわち吸水孔10の総開口面積が多過ぎる場合には、上部カバー2の吸水孔20からの水の吸引量が少なくなって、十分な濾過性能を得ることが困難になるおそれがある。
隔板3は、外周形状がベース部材1の上端開口形状に対応して形成されており、隔板3によってベース部材1の上端開口部を適合状態に閉塞できるようになっている。
隔板3の前端縁および後端縁の両側部には、ベース部材1の係合爪36に対応して、係合凹部31が形成されている。
また隔板3には、その中央に円形の排水パイプ取付孔32が形成されるとともに、その排水パイプ取付孔32の内周端面には、周方向に所定間隔おきに位置決め突起33が形成されている。
さらに隔板3における排水パイプ取付孔32の外側には、そのほぼ全域にわたって多数の通水孔30が形成されている。
そして隔板3における外周縁部の下面側が、ベース部材1の隔板支持用リブ35の上端に支持されつつ、隔板3の係合凹部31にベース部材1の係合爪36を弾性係合させることにより、隔板3がベース部材1にその上端開口部を閉塞した状態で着脱自在に取り付けられている。
こうして隔板3を取り付けた状態においては、隔板3における排水パイプ取付孔32の外周縁部下面が、ベース部材1の排水パイプ基端部45の上端部に当接した状態に配置されている。
排水パイプ本体41は、上方に向かうに従って径寸法が次第に小さくなるような円錐台形の筒状に形成されている。この排水パイプ本体41の下部外周には位置決めフランジ42が形成されている。
この排水パイプ本体41の位置決めフランジ42よりも下側の部分(下端部)は、その外径寸法がベース部材1の排水パイプ基端部45の内径寸法に対応して形成されている。
そして、この排水パイプ本体41の下端部が隔板3の排水パイプ取付孔32を介してベース部材1の排水パイプ基端部45内に嵌め込まれることにより、排水パイプ本体41が排水パイプ基端部45に連結固定されている。この連結状態においては、排水パイプ本体41の位置決めフランジ42が、隔板3の位置決め突起33に係止することによって、排水パイプ本体41の上下方向の位置決めが図られている。
上部カバー2は、平面視略正方形状の上壁21と、上壁21の周縁部における周囲四辺から下方に延びるように一体に形成された周側壁25とを有する下端開放箱型形状の透明な硬質合成樹脂成形品によって構成されている。
上壁21の中央には、上方に向かうに従って径寸法が次第に小さくなるような排水パイプ先端部48が一体に形成されている。この排水パイプ先端部48の下端は上部カバー2の内側に開放されるとともに、上端は上部カバー2の上方に開放されている。
なお本実施形態においては、排水パイプ先端部48における上端(先端)開口23が排水口として機能する。
上部カバー2には、その上壁21の外周縁部から周側壁25の上部にかけてスリット状の上部吸水孔20が、周方向に適宜間隔をおいて多数形成されている。
上部カバー2における周側壁25の下端部内周形状は、ベース部材1の周側壁15の外周形状に対応して形成されており、上部カバー2の下端開口部内に、ベース部材1の周側壁15が適合状態に嵌合されるようになっている。
また上部カバー2の周側壁25における左右両側壁の下端部には、ベース部材1の係合片17に対応して、切欠部27が形成されるとともに、その切欠部27の上方に、ベース部材1の抜け止め凸部18に対応して、係合孔28が形成されている。
この構成の上部カバー2が、その下端開口縁部がベース部材1の外周フランジ19に当接するまで、ベース部材1に嵌め込まれる。この嵌め込み時には、ベース部材1の係合片17が内側に撓んだ状態で、上部カバー2の周側壁25内に挿入され、係合片17先端の抜け止め凸部18が上部カバー2の係合孔28に到達したところで、係合片17が自身の復元力により外側に復元する。これにより、抜け止め凸部18が係合孔28に係合し、上部カバー2がベース部材1に抜け止め状態に取り付けられる。
この取付状態においては、上部カバー2における排水パイプ先端部48の下端面が、排水パイプ本体41の上端に当接する。さらに排水パイプ本体41の下端部は、既述したようにベース部材1の排水パイプ基端部45の上端部に嵌合固定されている。従って、排水パイプ本体41、排水パイプ基端部45および排水パイプ先端部48によって、ベース部材1の底壁11から上方に延びさらに、隔板3を貫通して、上部カバー2の上方に至り、かつ上部カバー2の上方に開放する排水パイプ4が形成されることになる。
なお、この取付状態において、抜け止め凸部18を内側に押し込めば、係合片17が内側に弾性変形して、抜け止め凸部18の係合孔28への係合が解除されるので、上部カバー2をベース部材1から無理なく取り外すことができる。
本実施形態において、上部カバー2をベース部材1に取り付けた状態では、上部カバー2内の排水パイプ外側における隔板3よりも上方に、上部濾過室61が形成されるとともに、ベース部材1内の排水パイプ外側における隔板3よりも下方に、下部濾過室65が形成されている。
そして、本実施形態において、上部濾過室61に配置される第1濾過材62は図5に示すように、不織布の成形体によって構成されている。この第1濾過材62には、軸心に沿って排水パイプ貫通孔63が形成されており、この第1濾過材62が、その排水パイプ貫通孔63内に排水パイプ本体41が挿通配置されるようにして、上部濾過室内に適合状態に収容されている。なお、上部濾過室61の第1濾過材62としては、スポンジ等も好適に採用することができる。
さらに図4Cに示すように、下部濾過室65に配置される第2濾過材66は、砂利等によって構成されている。この第2濾過材66が下部濾過室65内に密な状態に敷き詰められるようにして収容されている。
以上の構成の本実施形態の濾過装置において、組付手順は特に限定されるものではないが、例えば以下の手順で組み付けられる。
まずベース部材1内における排水パイプ基端部45の外側に第2濾過材66としての砂利を敷き詰める。
続いて、隔板3によってベース部材1の上端開口部を閉塞してから、排水パイプ本体41をベース部材1の排水パイプ基端部45に連結する。
次に、第1濾過材62をそのパイプ排水パイプ貫通孔63内に排水パイプ本体41が収容されるようにして、隔板3上に載置する。その後、第1濾過材62を覆うようにして、上部カバー2をベース部材1に組み付ける。
これにより、本実施形態の濾過装置が組み付けられる。
以上の構成の濾過装置は、例えば観賞魚用水槽内の底面に敷き詰められた砂利上に設置される。さらに濾過装置のエアー供給パイプ51には、エアー供給チューブ(図示省略)の一端が接続されるとともに、そのエアー供給チューブの他端が水槽外のエアーポンプに接続される。
そしてエアーポンプの駆動によって、エアーがエアー供給パイプ51およびエアー供給路13を介して気泡発生手段5に供給されると、その気泡発生手段5から細かい気泡が発生して、その気泡が排水パイプ4内の水と共に排水パイプ4を上昇して、パイプ先端開口23から上方に向けて排出される。これにより排水パイプ4内が負圧となって吸引力が発生する。このエアーリフト効果によって、上部吸水孔20から上部濾過室61内に水が吸引されて、その水が第1濾過材62、隔板通水孔30、下部濾過室65の第2濾過材66、パイプ通水孔46および排水パイプ4を通って上方へと排出される第1濾過処理と、底部吸水孔10から下部濾過室65内に水が吸引されて、その水が第2濾過材66、パイプ通水孔46および排水パイプ4を通って上方へと排出される第2濾過処理とが並行して行われる。
第1濾過処理においては、水を第1濾過材62および第2濾過材66の2種類の濾過材に通過させて濾過するものであるため、水を確実に浄化でき、優れた濾過性能を得ることができる。
また第2濾過処理においては、水を濾過装置の底面に設けられた底部吸水孔10から吸い込んで濾過するものであるため、例えば水槽に敷き詰められた砂利に、微生物の排泄物、死骸等の汚泥状の汚染物が付着しているような場合であっても、その汚染物を濾過装置の下面側から水と共に吸い込むことができる。このため、濾過装置下側の汚染物も確実に濾過装置内に取り込んで除去することができ、濾過装置下側の洗浄も確実に行うことができる。
ここで本実施形態において、濾過装置の設置面とは、濾過装置の底壁11が水槽内の砂利等に接触している面に相当する。
また本実施形態においては、底部吸水孔10を濾過装置の底壁11における外周縁部に形成しているため、濾過装置の設置面よりも外側の部分からも水を吸い込むことができ、設置面の周囲を含む広い範囲において洗浄することができる。
なお、上部吸水孔20は、底部吸水孔10に比べて開口面積が大きいため、上部吸水孔20からの吸水量は、底部吸水孔10からの吸水量よりも多くなっている。このため本実施形態の濾過装置では、上部吸引口20から吸水する第1濾過処理が主流となり、既述した通り、優れた濾過性能を確実に得ることができる。
また本実施形態においては、ベース部材1に上向きの係合片17を形成し、その係合片17を、上部カバー2の周側壁25によって外側から覆いつつ、係合片17を上部カバー2の係合孔28に係合して、上部カバー2をベース部材1に組み付けるものである。このため、係合片17と上部カバー2の周側壁25との隙間に砂利等の異物が入り込んでしまうような不具合を防止することができる。
さらに本実施形態においては、下部濾過室65内に配置される排水パイプ4の基端部45にパイプ通水孔46を形成し、下部濾過室65内に流入する水をパイプ通水孔46から排水パイプ4内に導くようにしているため、下部濾過室65内に流入する水、つまり濾過装置の濾過ケース内に流入する水は全て、第2濾過材66を通過して濾過される。このため、濾過ケース内に流入した水が、濾過材を迂回するような好ましくない水路が形成されるのを確実に防止でき、この点においても、濾過性能を向上させることができる。
また本実施形態においては、ベース部材1に対し排水パイプ本体41を着脱自在に取り付けているため、上部カバー2および第1濾過材62を取り外した状態で、排水パイプ本体41を取り外せば、気泡発生手段5を露出させることができる。このため、気泡発生手段5を簡単に着脱できて、気泡発生手段5のメンテナンスや交換を簡単に行うことができる。
また本実施形態においては、砂利等の重量のある第2濾過材66を濾過装置の下端部に位置する下部濾過室65に収容しているため、第2濾過材66の重量によって、濾過装置を安定状態に配置することができる。
なお上記実施形態においては、外観形状が四角柱形状の濾過装置を例に挙げて説明したが、本発明において、濾過装置の外観形状は限定されるものではない。例えば本発明は、五角柱形状や六角柱形状等の多角柱形状や、円柱形状等の濾過装置にも適用することができる。
また上記実施形態においては、上部濾過室61に不織布等からなる第1濾過材62を収容するとともに、下部濾過室65に砂利等からなる濾過材66を収容しているが、本発明においては、これらの濾過室61,65に収容される濾過材の種類は特に限定されるものではない。さらに両濾過室61,65に同じ種類の濾過材を収容するようにしても良いし、各濾過室61,65に、異なる種類の濾過材をそれぞれ複数収容するようにしても良い。
この発明の濾過装置は、観賞魚用水槽等の水の浄化用として利用することができる。
1:ベース部材
10:下部吸水孔
11:底壁
17:係合片
2:上部カバー
20:上部吸水孔
25:周側壁
28:係合孔
3:隔板
30:隔板通水孔
4:排水パイプ
41:排水パイプ本体
45:排水パイプ基端部
46:パイプ通水孔
5:気泡発生手段
61:上部濾過室
62:第1濾過材
65:下部濾過室
66:第2濾過材

Claims (4)

  1. 濾過ケース内が隔板によって上下に仕切られて、上部濾過室および下部濾過室が形成され、
    前記隔板に設けられた隔板通水孔によって前記上部濾過室と前記下部濾過室とが連通され、
    前記濾過ケースの底壁から上方に延びて前記隔板を貫通し、かつ先端が前記濾過ケースの上方に開放される排水パイプが設けられ、
    前記排水パイプにおける前記下部濾過室に対応する位置に設けられたパイプ通水孔によって前記下部濾過室と前記排水パイプ内とが連通され、
    前記濾過ケースの上部に設けられた上部吸水孔によって前記濾過ケース外部と前記上部濾過室とが連通され、
    前記濾過ケースの底壁に設けられた底部吸水孔によって前記濾過ケース外部と前記下部濾過室とが連通され、
    前記上部濾過室および前記下部濾過室に第1濾過材および第2濾過材がそれぞれ収容され、
    前記排水パイプの下端部に対応して気泡発生手段が配置されてなり、
    前記気泡発生手段から発生する気泡が前記排水パイプを上昇する際のエアーリフト効果によって、前記上部吸水孔から前記上部濾過室に吸い込まれた水が前記第1濾過材、前記隔板通水孔、前記下部濾過室の第2濾過材、前記パイプ通水孔および前記排水パイプを通ってパイプ先端から排出される第1濾過処理と、前記底部吸水孔から前記下部濾過室に吸い込まれた水が第2濾過材、前記パイプ通水孔および前記排水パイプを通ってパイプ先端から排出される第2濾過処理とが行われるようにしたことを特徴とする濾過装置。
  2. 前記底部吸水孔は、前記濾過ケースの底壁の中央部には存在せず、底壁の周縁部に沿ってスリット状に形成されている請求項1に記載の濾過装置。
  3. 前記濾過ケースは、ベース部材と、そのベース部材にその上方を覆うように取り付けられた上部カバーとを備え、
    前記排水パイプは、前記ベース部材内に配置される排水パイプ基端部と、前記上部カバー内に配置され、かつ前記排水パイプ基端部に着脱自在に取り付けられる排水パイプ本体とを備えている請求項1または2に記載の濾過装置。
  4. 前記濾過ケースは、ベース部材と、そのベース部材にその上方を覆うように取り付けられた上部カバーとを備え、
    前記ベース部材の縁部に上方へ延びる係合片が形成されるとともに、前記上部カバーの周側壁に前記係合片に対応して係合孔が形成され、
    前記係合片が前記上部カバーの周側壁によって外側から覆われた状態で前記係合片が前記係合孔に係合することによって、前記上部カバーが前記ベース部材に取り付けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の濾過装置。
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