JP5765518B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池及びシステム構成部品に対して冷却媒体を流通循環させる構造を有する燃料電池システムの改良に関するものである。
従来、燃料電池及びシステム構成部品に対して冷却媒体を流通循環させるようにした燃料電池システムとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に記載の燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池に対して冷却液を循環流通させる冷却系と、燃料電池から排出されたアノードオフガス中の生成水を分離する気液分離器などを備えている。また、燃料電池システムは、気液分離器から生成水を排出するためのドレン配管及びドレン弁を備えると共に、ドレン配管が二重構造を有している。気液分離器やドレン配管及びドレン弁などがシステム構成部品に相当する。
上記の燃料電池システムは、ドレン配管の内側流路に気液分離器から排出された生成水を流通させると共に、ドレン配管の外側流路に燃料電池から排出された冷却液、すなわち燃料電池の冷却により昇温した冷却水を流通させる。これにより、燃料電池システムは、燃料電池を冷却すると共に、システム構成部品であるドレン配管やドレン弁を加熱して、排出経路中における生成水の凍結を防止する。
特開2006−147440号公報
しかしながら、上記したような従来の燃料電池システムは、ドレン配管を二重構造にしてその内外に生成水及び冷却液を流通させる構造であるため、このドレン配管を燃料電池の冷却系の一部としてみれば、冷却液の流路内にドレン配管が存在することになる。これにより、従来の燃料電池システムでは、冷却系における流路の圧力損失が増加するという問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたものであって、燃料電池及びシステム構成部品に対して冷却媒体を流通循環させる構造を有する燃料電池システムにおいて、燃料電池に複数の冷媒排出口を設けて、燃料電池の冷却系及びシステム構成部品の冷媒循環系の夫々に冷却媒体を流通循環させることで、冷却媒体の流路における圧力損失の増加を防ぐことができる燃料電池システムを提供することを目的としている。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池、及び氷点下環境にて機能失陥が発生し得る部品であるシステム構成部品に対して冷却媒体を流通循環させる構造を有するものであって、燃料電池から冷却媒体を排出する二つ以上の冷媒排出口を備えている。そして、燃料電池システムは、各冷媒排出口のうちの一つが、燃料電池の冷却系を構成する冷媒排出口であり、他の冷媒排出口が、システム構成部品の冷媒循環系の冷媒流入口を構成する冷媒排出口であり、前記システム構成部品が、セパレーションタンク、パージ弁、空気調圧弁、イジェクタ、圧力センサ、水素循環ポンプ、熱交換器、アノードガス供給ライン、及び排圧調整弁のうちの少なくとも一つである部品、又はこれらの部品を選択的に組み合わせてモジュール化された部品であることを特徴としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
本発明によれば、燃料電池及び氷点下環境にて機能失陥が発生し得る部品であるシステム構成部品に対して冷却媒体を流通循環させる構造を有する燃料電池システムにおいて、燃料電池に複数の冷媒排出口を設けて、燃料電池の冷却系及びシステム構成部品の冷媒循環系の夫々に冷却媒体を流通循環させるので、二重構造の配管を使用した従来のシステムに比べて、冷却媒体の流路における圧力損失の増加を防ぐことができる。
本発明の燃料電池システムの一実施形態を示す説明図である。 本発明の燃料電池システムの他の実施形態を示す説明図である。 本発明の燃料電池システムのさらに他の実施形態を示す説明図である。 本発明の燃料電池システムのさらに他の実施形態を示す説明図である。 本発明の燃料電池システムのさらに他の実施形態を示す説明図である。 本発明の燃料電池システムのさらに他の実施形態を示す説明図である。 本発明の燃料電池システムのさらに他の実施形態を示す説明図(A)、及び冷却媒体の流量と圧力損失との関係を示すグラフ(B)である。 本発明の燃料電池システムのさらに他の実施形態を示す説明図(A)、及び冷却媒体の流量と圧力損失との関係を示すグラフ(B)である。 本発明の燃料電池システムのさらに他の実施形態を示す説明図(A)、及び冷却媒体の流量と圧力損失との関係を示すグラフ(B)である。
図1に示す燃料電池システムは、燃料電池FC及びシステム構成部品S1,S2に対して冷却媒体を流通循環させる構造を有しており、燃料電池FCから冷却媒体を排出する二つ以上の冷媒排出口を備えている。この実施形態の燃料電池システムでは、燃料電池FCに二つの冷媒排出口1A,1Bが設けてある。
燃料電池FCは、単位セルCを複数積層してスタックを形成すると共に、その積層方向の両側にエンドプレートE1,E2を備えたもので、単位セルCの積層方向に所定圧力を負荷して、その状態を維持している。単位セルCは、電解質膜を燃料極(アノード)と空気極(カソード)とで挟持した膜電極構造体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、この膜電極構造体を挟む二枚のセパレータを備えた周知のものである。
また、燃料電池FCは、その内部に、各単位セルCに対して反応用ガスや冷却媒体の供給及び排出を行うためのマニホールドが形成してある。図1には、反応用ガスの一方であるアノードガス(水素)の供給及び排出を行うための供給用マニホールドM1及び排出用マニホールドM2と、冷却媒体(水)の供給及び排出を行うための冷媒供給路M3及び冷媒排出路M4を示した。これらの供給路M3及び排出路M4はマニホールドと同義である。反応用ガスの他方であるカソードガス(空気)のマニホールドは図示を省略した。
冷却媒体を循環させる対象のシステム構成部品としては、例えば、氷点下環境にて機能失陥が発生し得る部品が考えられ、アノードオフガス用の排気排水モジュール、空気調圧弁、イジェクタ、圧力センサ、水素循環ポンプ等が挙げられる。また、燃料電池入口のアノードガス及びカソードガスの温度を適切にするために、燃料電池の供給流路に設けられる熱交換器も冷却媒体の流通対象となり、これらの部品を適宜組み合わせてモジュール化することもできる。図1には、システム構成部品として、排気排水モジュールS1と、水素循環ポンプS2を示した。排気排水モジュールS1は、アノードガス(アノードオフガス)の排出用マニホールドM2と水素循環ポンプS2との間に介装してあり、アノードオフガス中の反応水を貯留するセパレーションタンク2や、アノードオフガス中の不純物ガス(とくに窒素)を排出するパージ弁3などを備えている。
燃料電池システムは、燃料電池FCにアノードガスを供給するアノードガス供給ライン4と、燃料電池FCから排出されたアノードオフガス中の反応水や不純物ガスを分離する前記排気排水モジュールS1と、アノードオフガス中の未反応の水素をアノードガス供給ライン4に戻すための前記水素循環ポンプS2及びオフガス循環ライン5を備えている。なお、図示を省略したが、燃料電池システムは、カソードガスの供給ラインや排出ラインも備えている。
また、燃料電池システムは、冷却媒体の熱交換器6と、熱交換器6から冷却媒体を燃料電池FCに供給するための冷媒供給ライン7及び冷媒循環ポンプ8を備えている。また、燃料電池システムは、燃料電池FCからの冷却媒体を熱交換器6に戻す冷媒排出ライン9と、冷媒排出ライン9から分岐して冷却媒体を冷媒供給ライン7に戻すための切替弁10及び冷媒循環ライン11を備えている。
つまり、燃料電池システムでは、熱交換器6、冷媒供給ライン7、冷媒循環ポンプ8、冷媒供給路M3、冷媒排出路M4、冷媒排出ライン9、切替弁10及び冷媒循環ライン11により燃料電池FCの冷却系を構成している。
上記の燃料電池システムは、先述の如く燃料電池FCに二つの冷媒排出口1A,1Bが設けてあり、各冷媒排出口のうちの一方が、燃料電池FCの上記冷却系を構成する冷媒排出口1Aであり、他方が、システム構成部品の冷媒循環系を構成する冷媒排出口1Bである。
より具体的には、燃料電池システムは、燃料電池FCの冷却系が、同燃料電池FCの内部に形成した冷媒供給路M3及び冷媒排出路M4を備えている。そして、この実施形態の燃料電池システムは、冷媒排出路M4の一端側(図中で右端側)に、燃料電池FCの冷却系を構成する冷媒排出口1Aを設けている。また、冷媒排出路M4の他端側に、システム構成部品すなわち排気排水モジュールS1及び水素循環ポンプS2の冷媒循環系を構成する冷媒排出口1Bを設けている。これらの冷媒排出口1A,1Bは、エンドプレートE1,E2に形成してある。
この実施形態におけるシステム構成部品の冷媒循環系は、前記冷媒排出1Bから排気排水モジュールS1に至る冷媒流通ライン12と、排気排水モジュールS1及び水素循環ポンプS2の夫々に設けた冷媒流路13,14と、水素循環ポンプS2から冷媒供給ライン7に至る冷媒戻しライン15で構成される。なお、システム構成部品の冷媒循環系には、燃料電池FCの冷却系の構成の一部、すなわち冷媒供給ライン7、冷媒循環ポンプ8、冷媒供給路M3、及び冷媒排出路M4も含まれる。
上記構成を備えた燃料電池システムは、燃料電池FCにアノードガスとカソードガスを供給し、各単位セルCにおいて電気化学反応により電気エネルギを発生する。この燃料電池システムは、発電に伴って、燃料電池FCからアノードオフガス及びカソードオフガスを排出し、とくに、アノードオフガスに含まれる反応水や不純物ガスを外部に排出し、未反応の水素を燃料電池FCに戻して使用することができる。
また、燃料電池システムは、燃料電池FCの冷却系に冷却媒体を流通循環させて、燃料電池FCを冷却し、この際、冷却媒体の温度に応じて切替弁10を作動させる。つまり、燃料電池FCの一方の冷媒排出口1Aから排出された冷却媒体の温度が高い場合には、冷媒排出ライン9を選択して冷却媒体を熱交換器6に導入する。逆に、冷却媒体の温度が低い場合には、冷媒循環ライン11を選択して、冷却媒体を燃料電池FCに再導入する。
さらに、燃料電池システムは、上記の如く燃料電池FCに対して冷却媒体を流通循環させる一方で、燃料電池FCの他方の冷媒排出口1Bから排出された冷却媒体をシステム構成部品である排気排水モジュールS1及び水素循環ポンプS2の冷媒循環系に流通させる。このとき、冷却媒体は、燃料電池FCの冷却により昇温している。したがって、例えば燃料電池システムの運転開始時には、冷却媒体によりシステム構成部品の加熱が行われることとなる。これにより、排気排水モジュールS1を含む排出経路中で反応水が凍結したとしても、これを速やかに解凍することができる。
そしてさらに、燃料電池システムは、燃料電池FCに二つの冷媒排出口1A,1Bを設けて、燃料電池FCの冷却系及びシステム構成部品の冷媒循環系の夫々に冷却媒体を流通循環させるので、例えば二重構造の配管を使用した従来のシステムに比べて、冷却媒体の流路における圧力損失の増加を防ぐことができる。これにより、冷媒循環ポンプ8の小型化及び省力化や、配管類の小径化及び短縮化などを実現することができ、システムのレイアウト性の向上や熱容量の低減などを図ることができる。また、圧力損失の増加によって生じる冷却媒体の流量不足等も解消することができる。
図2〜図9は、本発明に係る燃料電池システムの他の8例の実施形態を説明する図である。なお、先の図1に示す実施形態と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図2に示す燃料電池システムは、燃料電池FCの冷却系が、同燃料電池FCの内部に形成した冷媒供給路M3及び冷媒排出路M4を備えている。そして、燃料電池システムは、冷媒排出路Mの一端側に、燃料電池FCの冷却系を構成する冷媒排出口1Aを設けている。また、冷媒供給路Mの一端側に、システム構成部品の冷媒循環系を構成する冷媒排出口1Bを設けている。
この実施形態では、冷媒排出路Mの他端側は、一方のエンドプレートE1により閉塞してある。また、冷媒供給路Mの他端側は、他方のエンドプレートE2に形成した冷却媒体の供給口である。さらに、システム構成部品は、排気排水モジュールS1及び水素循環ポンプS2である。
上記構成を備えた燃料電池システムは、燃料電池FCに供給した冷却媒体を冷却系に流通させる一方で、冷却媒体の一部を冷媒供給路Mから直接的にシステム構成部品の冷媒循環系に流通させる。より具体的には、冷却媒体の一部を冷媒供給路Mから排気排水モジュールS1の冷媒流路13に流通させる。この燃料電池システムにあっても、先の実施形態と同等の作用及び効果を得ることができるほか、先の実施形態における冷媒流通ライン(図1中の符号12)が不要になって、冷媒循環系の経路がより短くなり、レイアウト性のさらなる向上や熱容量のさらなる低減が可能となる。
図3に示す燃料電池システムは、システム構成部品の冷媒循環系が、燃料電池FCの内部に形成した冷媒供給路M3と冷媒排出路M4とを連通させる複流流路16を備えている。図示のシステム構成部品は、排気排水モジュールS3であって、セパレーションタンク2及びパージ弁3のほかに、アノードガス供給ライン4、未反応の水素をアノードガス供給ライン4に合流させるイジェクタ17、圧力センサ18を備えている。そして、この実施形態では、排気排水モジュールS3に前記複流流路16が形成してある。
この実施形態の場合、システム構成部品の冷媒循環系は、前記複流流路16と、燃料電池FCのアクティブエリア(発電部)を除く冷却系により構成されることとなり、燃料電池FC内部の冷却系をバイパスするように冷却媒体が流通する。
上記構成を備えた燃料電池システムは、燃料電池FCに供給した冷却媒体を冷却系に流通させる一方で、冷却媒体の一部を冷媒供給路Mから直接的にシステム構成部品の冷媒循環系に流通させ、その冷却媒体を複流流路16により燃料電池FCの冷却系に合流させる。この燃料電池システムにあっても、先の実施形態と同等の作用及び効果を得ることができるほか、冷媒循環系の経路がより短くなり、レイアウト性のさらなる向上や熱容量のさらなる低減が可能となる。
図4に示す燃料電池システムは、システム構成部品の冷媒循環系が、燃料電池FCの内部に形成した冷媒供給路M3と冷媒排出路M4とを連通させる複流流路16を備えている。この燃料電池システムは、アノードオフガスを循環させないデッドエンド方式と呼ばれるもので、燃料電池FCにおけるアノードオフガスの排出用マニホールドM2の両端側に、システム構成部品としての排気排水モジュールS1,S1を備えている。なお、排気排水モジュールS1は、セパレーションタンク2及び冷媒流路13を備えたものであり、片方の排気排水モジュールS1のみにパージ弁3が設けてある。
そして、燃料電池システムは、図4中で左側に示す一方の排気排水モジュールS1の冷媒流路13と、この冷媒流路13から燃料電池FCの冷媒供給路M3に至る冷媒流通ライン12とにより、前記複流流路16を構成している。
上記構成を備えた燃料電池システムは、燃料電池FCに供給した冷却媒体を冷却系に流通させる一方で、冷却媒体の一部を冷媒供給路Mから直接的にシステム構成部品の冷媒循環系に流通させ、その冷却媒体を複流流路16により燃料電池FCの冷却系に合流させる。この燃料電池システムにあっても、先の実施形態と同等の作用及び効果を得ることができる。
図5に示す燃料電池システムは、システム構成部品の冷媒循環系が、燃料電池FCの内部に形成した冷媒供給路M3と冷媒排出路M4とを連通させる複流流路16を備えている。この実施形態では、カソードガス(空気)の供給用マニホールドM5、排出用マニホールドM6、及びカソードガス供給ライン19を図示しており、アノードガスのマニホールドや供給ラインの図示は省略した。また、システム構成部品は、排圧調整モジュールS4であって、カソードオフガスを外部に排出するための排圧調整弁20や冷媒流路21を備えている。
そして、燃料電池システムは、排圧調整モジュールS4の冷媒流路21と、この冷媒流路21から燃料電池FCの冷媒供給路M3に至る冷媒流通ライン12とにより、前記複流流路16を構成している。
上記構成を備えた燃料電池システムは、燃料電池FCに供給した冷却媒体を冷却系に流通させる一方で、冷却媒体の一部を冷媒供給路Mから直接的にシステム構成部品の冷媒循環系に流通させ、その冷却媒体を複流流路16により燃料電池FCの冷却系に合流させる。この燃料電池システムにあっても、先の実施形態と同等の作用及び効果を得ることができる。
図6に示す燃料電池システムは、システム構成部品の冷媒循環系が、燃料電池FCの内部に形成した冷媒供給路M3と冷媒排出路M4とを連通させる複流流路16を備えており、とくに、複流流路16の一部が、エンドプレートE1の内部に形成した冷媒流路23により形成してある。この実施形態のシステム構成部品は、セパレーションタンク2、パージ弁3及び冷媒流路13を備えた排気排水モジュールS1である。
そして、燃料電池システムは、排気排水モジュールS1の冷媒流路13と、この冷媒流路13から燃料電池FCの冷媒供給路M3に至るエンドプレートE1の冷媒流路23とにより、前記複流流路16を構成している。
上記構成を備えた燃料電池システムは、燃料電池FCに供給した冷却媒体を冷却系に流通させる一方で、冷却媒体の一部を冷媒供給路Mから直接的にシステム構成部品の冷媒循環系に流通させ、その冷却媒体を複流流路16により燃料電池FCの冷却系に合流させる。この燃料電池システムにあっても、先の実施形態と同等の作用及び効果を得ることができ、しかも、エンドプレートE1に複流流路16の一部を形成したので、その分の配管類が不要になり、レイアウト性の向上や熱容量の低減のほか、部品点数の削減や製造コストの低減も図ることができる。
図7(A)に示す燃料電池システムは、図4に示す燃料電池システムにおいて、燃料電池FCの冷媒供給路M3の片側のみに、システム構成部品である排気排水モジュールS1を設けたものである。排気排水モジュールS1は、セパレーションタンク2、パージ弁3及び冷媒流路13を備えている。この燃料電池システムは、排気排水モジュールS1の冷媒流路13と冷媒流通ライン12とによって複流流路16を構成している。
そして、燃料電池システムは、複流流路16の途中に、冷却媒体の流量を調整するための冷媒流量調整手段を備えており、この実施形態では、冷媒流量調整手段が、複流流路16の流路径を狭めるオリフィス24である。なお、図示例では、複流流路16を構成する冷媒流通ライン12の途中にオリフィス24が設けてある。
ここで、前記オリフィス24は、一定の口径を有するのであるが、温度によって冷却媒体の流量及び圧力損失が変化することから、その口径を適切なものに設定しておけば、一定の口径でも冷却媒体の流量を調整し得ることになる。
すなわち、図7(B)に流量圧損特性の温度感度を示すように、燃料電池FC及び複流流路16に流通する冷却媒体の夫々の圧力損失は、冷却媒体の温度が上昇するにつれて低下する傾向にある。つまり、冷却媒体は高温になるほど流れ易い。また、燃料電池FCにおける冷却媒体の流れは、電池内部の複雑な構造等の影響を受け易いので、複流流路16に流通する冷却媒体よりも、温度に伴う圧力損失の変化量が明らかに大きい。
そこで、この実施形態では、低温時には、燃料電池FCに流通する冷却媒体の圧力損失に対して、複流流路16に流通する冷却媒体の圧力損失が小さくなり、且つ、高温時には、複流流路16に流通する冷却媒体の圧力損失が大きくなるように、オリフィス24の口径を設定する。これにより、冷却媒体の温度が上昇した際に、複流流路16に流通する冷却媒体の流量が多くなり過ぎないようにする。
上記構成を備えた燃料電池システムは、燃料電池FCに供給した冷却媒体を冷却系に流通させる一方で、冷却媒体の一部を冷媒供給路Mから直接的にシステム構成部品の冷媒循環系に流通させ、その冷却媒体を複流流路16により燃料電池FCの冷却系に合流させる。この燃料電池システムにあっても、先の実施形態と同等の作用及び効果を得ることができ、このほか、オリフィス24により、冷却媒体の温度変化に伴って、燃料電池FC及び複流流路16への夫々の冷却媒体の流量を適切に調整し、高負荷運転時における燃料電池FCの冷却媒体の流量低下を軽減することができる。
図8(A)に示す燃料電池システムは、図7に示す先の実施形態におけるオリフィス(24)に代えて、冷媒流量調整手段として、複流流路16に流通する冷却媒体の温度上昇により開度を減少させるサーモスタットバルブ25を備えている。
すなわち、当該燃料電池システムでは、先の実施形態と同様に、図8(B)に示す如く燃料電池FC及び複流流路16に流通する冷却媒体の夫々の圧力損失が、冷却媒体の温度が上昇するにつれて低下する傾向にある。
そこで、この実施形態では、複流流路16にサーモスタットバルブ25を設けることにより、低温時には、燃料電池FC及び複流流路16の両方に冷却媒体が流通させる。また、高温時には、サーモスタットバルブ25の開度が減少若しくは同バルブ25が閉じることで、燃料電池FCに流通する冷却媒体の流量が増大する。
上記の燃料電池システムにあっても、先の実施形態と同等の作用及び効果を得ることができ、このほか、サーモスタットバルブ25により、冷却媒体の温度変化に伴って、燃料電池FC及び複流流路16への夫々の冷却媒体の流量を適切に調整し、高温時には燃料電池FCへの冷却媒体の充分な流量を確保して、高負荷運転時における燃料電池FCの冷却媒体の流量低下を防止することができる。
図9(A)に示す燃料電池システムは、複流流路16の途中に、冷却媒体の流量を調整するための冷媒流量調整手段を備えると共に、冷媒温度検出手段26と制御手段27を備えている。また、当該燃料電池システムでは、先の実施形態と同様に、図9(B)に示す如く燃料電池FC及び複流流路16に流通する冷却媒体の夫々の圧力損失が、冷却媒体の温度が上昇するにつれて低下する傾向にある。
この実施形態の冷媒流量調整手段は、電子制御バルブ28であって、複流流路16を構成する冷媒流通ライン12の途中に設けてある。前記冷媒温度検出手段26は、システム構成部品(排気排水モジュールS1)の冷媒循環系に流通する冷却媒体の温度を検出する。この実施形態では、燃料電池FCの冷却系の一部が前記冷媒循環系を兼用しているので、燃料電池FCからの冷媒排出ライン9に冷媒温度検出手段26が設けてある。
前記制御手段27は、冷媒温度検出手段26の検出値に基づいて冷媒流量調整手段である電子制御バルブ28を制御するものであって、とくに、冷却媒体の温度上昇に伴って同冷却媒体の流量が減少するように電子制御バルブ28を制御する。この制御手段27は、電子制御バルブ28の専用の手段でも良いが、当該燃料電池システム全体の制御を行うコンピュータを用いるのがより望ましく、このコンピュータの一機能として電子制御バルブ29の制御を行う。
上記の燃料電池システムにあっても、先の実施形態と同等の作用及び効果を得ることができ、このほか、冷媒温度検出手段26、制御手段27及び電子制御バルブ28により、冷却媒体の温度変化に伴って、燃料電池FC及び複流流路16への夫々の冷却媒体の流量を適切に調整し、高温時には燃料電池FCへの冷却媒体の充分な流量を確保して、高負荷運転時における燃料電池FCの冷却媒体の流量低下を防止することができる。
本発明の燃料電池システムは、その構成が上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の細部を適宜変更することが可能である。例えば、冷却媒体の流通を要するシステム構成部品の数や配置などに応じて、燃料電池に設ける冷媒排出口を三つやそれ以上にすることができる。
C 単位セル
E1 E2 エンドプレート
FC 燃料電池
M3 冷媒供給路
M4 冷媒排出路
S1 排気排水モジュール(システム構成部品)
S2 水素循環ポンプ(システム構成部品)
S3 排気排水モジュール(システム構成部品)
S4 排圧調整モジュール(システム構成部品)
1A 1B 冷媒排出口
16 複流流路
24 オリフィス
25 サーモスタットバルブ
26 冷媒温度検出手段(冷媒流量調整手段)
27 制御手段(冷媒流量調整手段)
28 電子制御バルブ(冷媒流量調整手段)

Claims (9)

  1. 燃料電池、及び氷点下環境にて機能失陥が発生し得る部品であるシステム構成部品に対して冷却媒体を流通循環させる構造を有する燃料電池システムであって、
    燃料電池から冷却媒体を排出する二つ以上の冷媒排出口を備え、
    各冷媒排出口のうちの一つが、燃料電池の冷却系を構成する冷媒排出口であり、
    他の冷媒排出口が、システム構成部品の冷媒循環系の冷媒流入口を構成する冷媒排出口であり、
    前記システム構成部品が、セパレーションタンク、パージ弁、空気調圧弁、イジェクタ、圧力センサ、水素循環ポンプ、熱交換器、アノードガス供給ライン、及び排圧調整弁のうちの少なくとも一つである部品、又はこれらの部品を選択的に組み合わせてモジュール化された部品であることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料電池の冷却系が、同燃料電池の内部に形成した冷媒供給路及び冷媒排出路を備え、冷媒排出路の一端側に、燃料電池の冷却系を構成する冷媒排出口を設けると共に、冷媒排出路の他端側に、システム構成部品の冷媒循環系の冷媒流入口を構成する冷媒排出口を設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 燃料電池の冷却系が、同燃料電池の内部に形成した冷媒供給路及び冷媒排出路を備え、冷媒排出路の一端側に、燃料電池の冷却系を構成する冷媒排出口を設けると共に、冷媒供給路の一端側に、システム構成部品の冷媒循環系の冷媒流入口を構成する冷媒排出口を設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. システム構成部品の冷媒循環系が、燃料電池の内部に形成した冷媒供給路と冷媒排出路とを連通させる複流流路を備えていることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 燃料電池が、単位セルを複数積層し且つ単位セル積層方向の両側にエンドプレートを備えた構造を有し、エンドプレートの内部に、複流流路の少なくとも一部を形成したことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 複流流路の途中に、冷却媒体の流量を調整するための冷媒流量調整手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の燃料電池システム。
  7. 冷媒流量調整手段が、複流流路の流路径を狭めるオリフィスであることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. 冷媒流量調整手段が、複流流路に流通する冷却媒体の温度上昇により開度を減少させるサーモスタットバルブであることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
  9. システム構成部品の冷媒循環系に流通する冷却媒体の温度を検出する冷媒温度検出手段と、冷媒温度検出手段の検出値に基づいて冷媒流量調整手段を制御する制御手段を備えると共に、制御手段が、冷却媒体の温度上昇に伴って同冷却媒体の流量が減少するように冷媒流量調整手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池システム。
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