JP2007103061A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池スタックの暖機を効率的に行うことである。
【解決手段】流路切替機構14aによってクーラントの流路状態を切り替え、クーラント供給用内部流路を中間マニホールドよりも上流側で遮断することにより、第1の燃料電池セル群11に対してのみクーラントを供給することが可能となる。さらに、ガス偏向機構12aによって酸化剤ガスの偏向状態を制御することにより、外部マニホールドに近接された燃料電池セルへの酸化剤ガスの供給流量を制限することで、その燃料電池セルの発熱量を増大させることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来より、燃料極および酸化剤極に反応ガスをそれぞれ供給することにより、反応ガスを電気化学的に反応させて発電を行う燃料電池システムが知られている。この燃料電池システムは、それぞれが発電要素として機能する複数の燃料電池セルを積層した燃料電池スタックを主体に構成されている。燃料電池スタック(具体的には、個々の燃料電池セル)には、最適な運転(発電)を行うための温度領域が存在する関係上、起動時に燃料電池スタックが低温状態の場合には、これを暖機するための暖機処理を行う必要がある。例えば、特許文献1には、低温時の起動性能を向上させるために、反応ガスの供給圧力或いは供給流量を低下させて、燃料電池の発電効率を低下させることにより、スタックの発熱量を増大させて暖機時間を短縮する暖機処理の手法が開示されている。
特開2002−313388号公報
ところで、燃料電池システムには、反応に伴い発熱した個々の燃料電池セルを冷却するための冷却系が備えられており、この冷却系は、一般に、燃料電池スタックと冷却手段(例えば、ラジエータ)との間で冷却媒体(例えば、冷却液)を循環させる構成となっている。低温起動時には、冷却液の循環を停止させた状態において暖機処理を行うが、暖機を含む起動処理が完了した後に冷却液の循環を開始した場合には、外部の配管内において冷却された状態の冷却液が燃料電池スタックに供給される。そのため、暖機された燃料電池スタックの温度を低下させてしまうという問題がある。
一方で、燃料電池スタックの暖機とともに冷却液を循環させて、燃料電池スタックの発熱によって冷却液も同時に温めることも考えられる。しかしながら、このケースでは、一旦、燃料電池スタックの発熱によって温められた冷却液が外部の配管によって冷やされ、この冷やされた冷却液が再度燃料電池スタックへと循環されるため、燃料電池スタックの暖機に要する時間が長くなってしまうという不都合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料電池スタックの暖機を効率的に行うことである。
かかる課題を解決するために、本発明は、燃料電池セル群と、外部マニホールドと、中間マニホールドと、冷却用内部流路と、内部バイパス流路と、第1の切替手段と、酸化剤ガス供給用内部流路と、ガス偏向手段と、暖機制御手段とを有する燃料電池システムを提供する。ここで、燃料電池セル群は、電解質膜を挟んで酸化剤極と燃料極とを対設した燃料電池構造体をセパレータで挟持した燃料電池セルが、複数積層されている。外部マニホールドは、燃料電池セルの積層方向において、燃料電池セル群の一方の端部に配置される。中間マニホールドは、燃料電池セル群を、第1の燃料電池セル群と、第2の燃料電池セル群とに分割する位置に介装される。冷却用内部流路は、外部マニホールドに設けられた冷却媒体入口部から導入された冷却媒体を燃料電池セルのそれぞれに供給する供給用流路と、燃料電池セルのそれぞれに供給された冷却媒体を、外部マニホールドに設けられた冷却媒体出口部へと排出する排出用流路とで構成される。内部バイパス流路は、中間マニホールドに設けられ、冷却用内部流路の供給用流路と排出用流路との間を接続する。第1の切替手段は、冷却用内部流路の供給用流路と、内部バイパス流路との接続部位において、冷却媒体の流路状態を切り替える。酸化剤ガス供給用内部流路は、外部マニホールドに設けられた酸化剤ガス入口部から導入された酸化剤ガスを、個々の燃料電池セルの酸化剤極に供給する。ガス偏向機構は、酸化剤ガス入口部において、酸化剤ガス供給用内部流路へと導入される酸化剤ガスの流れを偏向させることにより、外部マニホールドに近接する燃料電池セルへの酸化剤ガスの供給流量を制限する。制御手段は、第1の切替手段による冷却媒体の流路状態と、ガス偏向手段による酸化剤ガスの偏向状態とを制御することにより、燃料電池セル群を暖機する暖機処理を行う。
本発明によれば、第1の切替手段によって冷却媒体の流路状態を切り替え、冷却用内部流路の供給用流路を、中間マニホールド以降への流れを遮断することにより、外部マニホールドと中間マニホールドとの間に積層される燃料電池セル群に対してのみ冷却媒体を供給することが可能となる。さらに、ガス偏向手段によって酸化剤ガスの偏向状態を制御することにより、外部マニホールドに近接された燃料電池セルへの酸化剤ガスの不足が生じ、発電効率が低下するので、その燃料電池セルの発熱量を増大させることが可能となる。これにより、燃料電池セル群の暖機を効率的に行うことができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムの全体構成図である。燃料電池システムは、発電電力を発生する燃料電池スタック10を備えており、この燃料電池スタック10は、それぞれが発電要素として機能する複数の燃料電池セルを積層した燃料電池セル群11を主体に構成されている。
個々の燃料電池セルの積層方向おいて、燃料電池セル群11の両端部にはエンドプレート13がそれぞれ配置されており、燃料電池スタック10は、この一対のエンドプレート13によって両側から挟み込まれる格好となっている(なお、一方のエンドプレートについては、便宜上、その図示を省略している)。また、燃料電池セル群11の一方の端部には、図示しないエンドプレートを介して、外部マニホールド12が配置されている。さらに、本実施形態では、燃料電池セル群11の間(例えば、外部マニホールド12から、全長の1/4〜1/3程度の位置)には、中間マニホールド14が介装されている。この中間マニホールド14が設けられることにより、燃料電池セル群11は、その位置を境に、外部マニホールド12側と近接した位置に積層される第1の燃料電池セル群11と、外部マニホールド12と離間した位置に積層される第2の燃料電池セル群11とに分割される。
燃料電池セル群11を構成する個々の燃料電池セルは、固体高分子電解質膜を挟んで酸化剤極と燃料極とを対設した燃料電池構造体をセパレータで挟持して構成される。燃料電池セルは、燃料極に燃料ガスが供給され、酸化剤極に酸化剤ガスが供給されることにより、これらの反応ガスを電気化学的に反応させて発電電力を発生する。燃料ガスとしては、例えば、水素を用いることができ、酸化剤ガスとしては、例えば、酸素を含む空気を用いることができる。
燃料電池システムには、燃料電池スタック10を冷却する冷却系20と、燃料電池スタック10を構成する個々の燃料電池セルに酸化剤ガスを供給するとともにこれを排出する酸化剤ガス系(図示せず)と、燃料電池セル群11を構成する個々の燃料電池セルに燃料ガスを供給するとともにこれを排出する燃料ガス系(図示せず)とが備えられている。
冷却系20は、燃料電池スタック10を冷却する冷却液(以下、「クーラント」という)が循環するクーラント循環流路(冷却用外部流路)を備えている。このクーラント循環流路には、冷却手段としてのラジエータ21が設けられており、クーラント循環流路内のクーラントは、ラジエータ21によって冷却される。冷却されたクーラントは、クーラント循環流路に設けられたクーラント用ポンプ22によって燃料電池スタック10へと供給される。燃料電池スタック10へと供給されたクーラントは、外部マニホールド12から燃料電池スタック10の内部へと供給され、後述する冷却用内部流路を介してその内部を循環した後に、外部マニホールド12からクーラント循環流路へと排出される。燃料電池スタック10の冷却によって温められたクーラントは、クーラント循環流路を経由して、ラジエータ21へと供給される。
クーラント循環流路には、燃料電池スタック10から排出されたクーラントを、ラジエータ21をバイパスして燃料電池スタック10へと循環させるバイパス流路(外部バイパス流路)が設けられている。このバイパス流路は、燃料電池スタック10からのクーラントの排出側と、クーラント用ポンプ22の上流側とを接続しており、ラジエータ21を経由した際の循環流路と比較して、このバイパス流路を経由する流路の方が流路容積が小さくなるようなレイアウトとなっている。クーラント排出側のクーラント循環流路と、バイパス流路との接続部位には、三方弁(第2の切替手段)23が設けられている。この三方弁23により、燃料電池スタック10から排出されたクーラントの流路を、ラジエータ21へと繋がるクーラント循環流路側と、バイパス流路側との間で切り替えることができる。この三方弁23によるクーラント流路の切り替えは、制御部30によって制御される。
ここで、本実施形態の特徴の一つである燃料電池スタック10内部の冷却構造について説明する。図2から図5は、燃料電池スタック10内部の冷却構造の説明図であり、中間マニホールド14を含む燃料電池スタック10の概略断面図である。
燃料電池スタック10の内部には、個々の燃料電池セルにクーラントを供給する供給用流路(以下、「クーラント供給用内部流路」という)15が内部マニホールドによって構成されており、このクーラント供給用内部流路15は、外部マニホールド12に設けられたクーラント入口部を介してクーラント循環流路と連通している。クーラント供給用内部流路15は、燃料電池セルの積層方向にかけて、各燃料電池セルおよび中間マニホールド14を貫通した上で、クーラント入口部からエンドプレート13まで延在している。また、燃料電池スタック10の内部には、個々の燃料電池セルへと供給されたクーラントが排出される排出用流路としてクーラント排出用内部流路が内部マニホールドによって構成されており、このクーラント排出用内部流路は、外部マニホールド12に設けられたクーラント出口部を介してクーラント循環流路と連通している。クーラント排出用内部流路は、燃料電池セルの積層方向にかけて、各燃料電池セルおよび中間マニホールド14を貫通した上で、クーラント出口部からエンドプレート13まで延在している。
上述したように、個々の燃料電池セルは、固体高分子電解質膜を挟んで酸化剤極と燃料極とを対設した燃料電池構造体11aを、燃料極側に配置される燃料極セパレータ11bと、酸化剤極側に配置される酸化剤極セパレータ11cとによって挟持することにより構成されている。このような燃料電池セル群11において、隣接する一対の燃料電池セルの間には、すなわち、一方の燃料電池セルの燃料極セパレータ11bと、他方の燃料電池セルの酸化剤極セパレータ11cとの間には、クーラント供給用内部流路15とクーラント排出用内部流路との間を連通し、個々の燃料電池セルに対してクーラントを供給するためのセル冷却流路15aが形成されている。また、中間マニホールド14と、これに隣接する燃料電池セルとの間には、すなわち、中間マニホールド14と、燃料電池セルの燃料極セパレータ11b(または、酸化剤極セパレータ11c)との間には、クーラント供給用内部流路15とクーラント排出用内部流路との間を連通し、燃料電池セルに対してクーラントを供給するためのセル冷却流路15aが形成されている。
中間マニホールド14には、クーラント供給用内部流路15と、クーラント排出用内部流路とを接続する内部バイパス流路14bがその内部に設けられている。この内部バイパス流路14bとクーラント供給用内部流路15との接続部位には、流路切替機構(第1の切替手段)14aが設けられており、燃料電池スタック10内部のクーラントの流路状態を切り替えることができるようになっている。
流路切替機構14aは、中間マニホールド14に対して回転可能に挿入された円柱状の可動部と、これを駆動するアクチュエータ(図示せず)とで構成されており、可動部の内部には、クーラント供給用内部流路15の中間マニホールド14よりも上流側と、その下流側と、内部バイパス流路14bとそれぞれ接続可能なT字形状の流路が形成されている。流路切替機構14aは、アクチュエータによって可動部を回転駆動させ、T字形状の流路と、クーラント供給用内部流路15または内部バイパス流路14bとの連通状態を切り替えることにより、クーラントの流路状態を設定することができる。流路切替機構14aによるクーラントの流路状態は、後述するように、制御部30によって制御される。
流路切替機構14aは、以下に示すように、切替可能な複数の動作モード(本実施形態では、4つの動作モード)に従って動作する。なお、本明細書では、クーラント供給用内部流路15の中間マニホールド14よりも上流側を、単に、クーラント供給用内部流路15の上流側といい、クーラント供給用内部流路15の中間マニホールド14よりも下流側を、単に、クーラント供給用内部流路15の下流側という。
図2に示すように、流路切替機構14aは、通常時には、クーラント供給用内部流路15の上流側をその下流側と連通させるように、可動部の回転角度が設定される(第1のクーラントモード)。このケースでは、クーラント入口部より導入されたクーラントは、クーラント供給用内部流路15を介して、外部マニホールド12側からエンドプレート13側へと流れ、これにともない、第1および第2の燃料電池セル群11に形成された個々のセル冷却流路15aにそれぞれ供給される。一方、図3に示すように、流路切替機構14aは、起動時には必要に応じて、クーラント供給用内部流路15の上流側を、その下流側および内部バイパス流路14bの各々と連通させないように、可動部の回転角度が設定される(第2のクーラントモード)。このケースでは、中間マニホールド14以降へのクーラントの流れが遮断されるため、クーラント入口部より導入されたクーラントは、クーラント供給用内部流路15の上流側のみを流れ、第1の燃料電池セル群11に形成された個々のセル冷却流路15aへと供給される。
また、後述する第2の実施形態において詳述するように、流路切替機構14aは、図4に示すように、起動時には必要に応じて、クーラント供給用内部流路15の上流側を内部バイパス流路14bに連通させるように、可動部の回転角度が設定される(第3のクーラントモード)。このケースでは、クーラント入口部より導入されたクーラントは、クーラント供給用内部流路15の上流側を流れつつ、第1の燃料電池セル群11に形成される個々のセル冷却流路15aへとそれぞれ供給される。これとともに、導入されたクーラントは、第2の燃料電池セル群11側へは流れることなく、中間マニホールド14において内部バイパス流路14bへとバイパスされる。さらに、図5に示すように、流路切替機構14aは、起動時には必要に応じて、クーラント供給用内部流路15の上流側を、その下流側と内部バイパス流路14bとにそれぞれ連通させるように、可動部の回転角度が設定される(第4のクーラントモード)。このケースでは、クーラント入口部より導入されたクーラントは、クーラント供給用内部流路15の上流側を流れつつ、第1の燃料電池セル群11に形成される個々のセル冷却流路15aへとそれぞれ供給される。これとともに、導入されたクーラントは、中間マニホールド14において内部バイパス流路14bへとバイパスされるとともに、クーラント供給用内部流路15の下流側へと流れ、第2の燃料電池セル群11に形成される個々のセル冷却流路15aへとそれぞれ供給される。なお、この第4のクーラントモードでは、上記の連通状態を満たす範囲内で、可動部の回転角度を可変に設定することができる。
酸化剤ガス系において、酸化剤ガスは、大気がコンプレッサやブロア等の空気供給手段によって、酸化剤ガス供給流路(図示せず)を介して燃料電池スタック10に供給される。燃料電池スタック10へと供給された酸化剤ガスは、冷却液と同様に、外部マニホールド12側から燃料電池スタック10の内部へと供給され、酸化剤ガス用内部流路を介してその内部を循環した後に、外部マニホールド12から酸化剤ガス排出流路(図示せず)へと排出される。
燃料電池スタック10の内部には、個々の燃料電池の酸化剤極に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給用内部流路が内部マニホールドによって構成されており、この酸化剤ガス供給用内部流路は、外部マニホールド12に形成された酸化剤ガス入口部を介して、外部流路である酸化剤ガス供給流路と連通している。酸化剤ガス供給用内部流路は、燃料電池セルの積層方向にかけて、各燃料電池セルおよび中間マニホールド14を貫通した上で、酸化剤ガス入口部からエンドプレート13まで延在している。また、燃料電池スタック10の内部には、個々の燃料電池の酸化剤極に供給された酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出用内部流路が内部マニホールドによって構成されており、この酸化剤ガス排出用内部流路は、外部マニホールド12に形成された酸化剤ガス出口部を介して、外部流路である酸化剤ガス排出流路と連通している。酸化剤ガス排出用内部流路は、燃料電池セルの積層方向にかけて、各燃料電池セルおよび中間マニホールド14を貫通した上で、酸化剤ガス出口部からエンドプレート13まで接続している。
図6は、酸化剤極セパレータ11cの反応面側の説明図であり、図7から図9は、酸化剤ガス供給用内部流路の説明図である。酸化剤極セパレータ11cは、酸化剤ガス供給用内部流路16から導入される酸化剤ガスを、酸化剤極で反応させるための反応面(酸化剤ガス流路)17を備えており、この反応面17には、酸化剤ガスの流れをガイドするための流路溝(図示せず)が形成されている。酸化剤ガス供給用内部流路からの酸化剤ガスは、この流路溝に従って酸化剤極の全体へと導かれた後に、酸化剤ガス排出用内部流路18へと到達し、この酸化剤ガス排出用内部流路18を介して排出される。個々の燃料電池セルを構成する酸化剤極セパレータ11cは、これと同様の構成を備えており、酸化剤ガス供給用内部流路16を流れる酸化剤ガスは、それぞれの燃料電池セルの酸化剤極へと供給されるようになっている。
図7から図9に示すように、外部マニホールド12の酸化剤ガス入口部12bには、酸化剤ガスの流れを偏向するガス偏向機構12aが設けられている。ガス偏向機構12aは、外部マニホールド12に近接する燃料電池セル(その周辺の燃料電池セル群も含む)への酸化剤ガスの供給流量が制限されるように、酸化剤ガス入口部12bにおいてその流れを偏向するものである。ガス偏向機構12aとしては、種々の手法を採用することができるが、本実施形態では、酸化剤ガス入口部12bの内側面において、ガイド部材を起立させることにより、その流れを機械的に偏向する構造となっている。このガス偏向機構12aは、ガイド部材として機能する可動部と、この可動部を駆動するアクチュエータ(図示せず)とで構成されている。
可動部は、その断面形状が半円形状を有する部材であり、酸化剤ガス入口部12bの側面と一体化したフラットな状態から、内側面に対して垂直に起立した状態の間で回動可能となっている。ガス偏向機構12aは、アクチュエータによって可動部を回転駆動させ、酸化剤ガス入口部12bの内側面に対する可動部の起立角度を調整することにより、酸化剤ガスの偏向状態が可変となっている。ガス偏向機構12aによる酸化剤ガスの偏向状態は、後述するように、制御部30によって制御される。
図7に示すように、ガス偏向機構12aは、通常時には、酸化剤ガス入口部12bの内側面と一体化してフラットとなるように、可動部の起立角度が設定される(第1の偏向モード)。このケースでは、燃料電池スタック10に導入された酸化剤ガスは、ガス偏向機構12aによってその流れが妨げられることがないので、偏向することなく、酸化剤ガス供給用内部流路16へと流れる。この酸化剤ガス供給用内部流路16へと流れた酸化剤ガスは、それぞれの燃料電池セルにおいて、順次、酸化剤極セパレータ11cによって形成される反応面(酸化剤ガス流路)17へと導入される。一方、図8に示すように、ガス偏向機構12aは、起動時には必要に応じて、酸化剤ガス入口部12bの側面に対して略垂直に起立するように、可動部の起立角度が設定される(第2の偏向モード)。このケースでは、燃料電池スタック10に導入された酸化剤ガスは、まず、酸化剤ガス入口部12bにおいて、ガス偏向機構12aによってその流れが妨げられ、ガス偏向機構12aの取り付け位置(すなわち、酸化剤極の反応面(酸化剤ガス流路)17側)から離間する方向へと偏向させられる。酸化剤ガスは、その後、酸化剤ガス供給用内部流路16へと流れていき、個々の燃料電池セルの酸化剤極へと順次導入される。この場合、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口部12bにおいてその流れが偏向されている関係上、外部マニホールド12に近接した燃料電池セルほど、酸化剤ガスが供給され難くなり、それらよりも下流側に位置する燃料電池セルと比較して、酸化剤ガスの供給流量が制限される。この偏向状態において、酸化剤ガスの供給流量流路を制限する程度は最大となる。
また、図9に示すように、ガス偏向機構12aは、起動時には必要に応じて、酸化剤ガス入口部12bの側面に対して所定の角度となるように、可動部の起立角度が設定される。ここで、所定の角度は、第1の偏向モードにおけるフラットな状態と、第2の偏向モードにおける略垂直な状態との間の任意の角度となっている(第3の偏向モード)。このケースでは、燃料電池スタック10に導入された酸化剤ガスは、まず、酸化剤ガス入口部12bにおいて、ガス偏向機構12aによってその流れが妨げられ、ガス偏向機構12aの取り付け位置と対向する方向へと偏向させられる。酸化剤ガスは、その後、酸化剤ガス供給用内部流路16へと流れていき、個々の燃料電池セルの酸化剤極へと順次導入される。この場合、酸化剤ガスは、その流れが酸化剤ガス入口部12bにおいて偏向されている関係上、外部マニホールド12に近い位置に存在する燃料電池セルほど酸化剤ガスが供給され難くなり、それらよりも下流側に位置する燃料セルと比較して、供給される酸化剤ガスの流量が制限される。なお、この第3の偏向モードは、上述の第2の偏向モードと比較して、可動部の起立角度がガスの流れに対して緩やかな状態となっているため、酸化剤ガスの供給流量を制限する程度は、第2の偏向モードの状態よりも減少される。
燃料ガス系において、燃料ガスは、高圧水素ボンベ等の貯蔵手段に貯蔵された状態から、燃料ガス供給流路を介して燃料電池スタック10に供給される。燃料電池スタック10へと供給された水素は、酸化剤ガスと同様に、外部マニホールド12側から燃料電池スタック10の内部へと供給され、燃料ガス用内部流路を介してその内部を循環した後に、外部マニホールド12側から燃料ガス排出流路へと排出される。なお、燃料ガス系に関するガスの経路は、内部マニホールドによって構成される内部流路およびセパレータの構造について、詳細寸法は異なるが酸化剤ガス系のそれと基本的に同じ形状であり、その詳細については説明を省略する。
再び図1を参照するに、制御部30は、燃料電池システムの運転状態に基づいて、システムの各部を制御することにより、燃料電池スタック10の発電制御を行う。本実施形態との関係において、制御部30は、燃料電池スタック10の起動処理の一環である暖機処理として、制御信号を各種のアクチュエータ(図示せず)に出力することにより、主として、ガス偏向機構12a、流路切替機構14a、三方弁23を制御する。この制御部30としては、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースを主体に構成されるマイクロコンピュータを用いることができる。制御部30には、燃料電池システムの運転状態を検出すべく、各種のセンサ31〜33からの検出信号が入力されている。温度センサ(以下、「クーラント入口温度センサ」という)31は、燃料電池スタック10(すなわち、外部マニホールド12のクーラント入口部)に供給されるクーラントの温度(クーラント入口温度)Tinを検出し、温度センサ32(以下、「クーラント出口温度センサ」という)は、燃料電池スタック10(すなわち、外部マニホールド12のクーラント出口部)から排出されるクーラントの温度(クーラント出口温度)Toutを検出する。温度センサ(以下「スタック端部温度センサ」という)33は、燃料電池スタック10の外部マニホールド12と対向する端部側、すなわち、エンドプレート13側の温度(スタック端部温度)Tsを検出する。
図10は、制御部30のブロック構成図である。制御部30は、これを機能的に捉えた場合、暖機判断部(暖機判断手段)30aと、クーラント制御部(暖機制御手段)30bと、ガス制御部(暖機制御手段)30cとを有している。暖機判断部30aは、各種の温度センサ31〜33の検出結果に基づいて、燃料電池スタック10の暖機状態を判断する。クーラント制御部30bは、流路切替機構14aおよび三方弁23を制御することにより、燃料電池スタック10を冷却するクーラントの流路状態を制御する。ガス制御部30cは、ガス偏向機構12aを制御することにより、燃料電池スタック10へ供給される酸化剤ガスの偏向状態を制御する。
このような構成を有する燃料電池システムにおいて、以下、その起動処理について説明する。図11は、本発明の第1の実施形態にかかる燃料電池システムの起動処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えば、車両のイグニッションスイッチがオンされることによって呼び出され、制御部30によって実行される。
まず、ステップ10において、制御部30は、システムの起動を行う。システムが起動された状態において、流路切替機構14aは第1のクーラントモードに設定され、ガス偏向機構12aは第1の偏向モードに設定されている。また、クーラント循環流路における三方弁23は、燃料電池スタック10から排出されたクーラントの流路が、ラジエータ21へと繋がるクーラント循環流路側に設定されている。
ステップ11において、制御部30(暖機判断部30a)は、温度センサ31,32の検出値を読み込み、クーラント入口温度Tinが第1の温度閾値Tth1よりも小さく、かつ、クーラント出口温度Toutが第1の温度閾値Tth1よりも小さいか否かを判定する。この第1の温度閾値Tth1は、燃料電池スタック10の暖機を行う必要があることを、クーラントの温度をベースに判断するための値であり、暖機処理が不必要と認められるクーラント温度の下限値が、実験やシミュレーションを通じて予め設定されている。このステップ11において否定判定された場合には、ステップ12に進む。一方、ステップ11において肯定判定された場合には、ステップ13以降の処理に進む。
ステップ11の否定判定に続くステップ12において、制御部30は、燃料電池スタック10を暖機する暖機処理を行わずに、通常の起動処理を行い、後述するステップ19に進む。通常の起動処理としては、例えば、反応ガス(すなわち、燃料ガスおよび酸化剤ガス)の供給を開始し、燃料ガスおよび酸化剤ガスを所定の圧力状態まで上昇させて、燃料電池スタック10から所定の負荷電流を取り出せるような状態にまで到達させること等が挙げられる。
これに対して、ステップ11の肯定判定に続くステップ13において、制御部30は、暖機処理を行うためのモード(暖機モード)への移行処理を行う。具体的には、制御部30(クーラント制御部30b)は、流路切替機構14aを第2のクーラントモードに制御するとともに、クーラント循環流路におけるクーラントがラジエータ21をバイパスするように、すなわち、クーラントの流路がバイパス流路側となるように三方弁23を制御する。これとともに、制御部30(ガス制御部30c)は、ガス偏向機構12aを第2の偏向モードに制御する。
ステップ14において、制御部30は、燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給を開始し、ステップ15において、制御部30は、燃料電池スタック10から負荷電流の取出しを行う。そして、ステップ16において、制御部30は、クーラント用ポンプ22を作動させ、クーラント循環流路におけるクーラントの循環を開始する。
ステップ17において、制御部30(暖機判断部30a)は、温度センサ31,32の検出値を読み込み、暖機処理の終了判定を行う。具体的には、制御部30は、クーラント入口温度Tinが第2の温度閾値Tth2よりも大きく、かつ、クーラント入口温度Tinとクーラント出口温度Toutとの差(以下「入出温度差」という)ΔTがテーブル温度閾値Tthtよりも小さいか否かを判定する。ここで、第2の温度閾値Tth2は、暖機処理が必要と認められるようなクーラント入口温度Tinの最大値を規定したものであり、実験やシミュレーションを通じて予め設定されている。
第2の温度閾値Tth2は、上述した第1の温度閾値Tth1との比較において、その値が第1の閾値以下となる関係となっている(Tth2≦Tth1)。また、テーブル温度閾値Tthtは、ROM等に格納されたテーブルを参照することにより、ステップ15において取出した負荷電流に基づいて、一義的に決定される。このテーブルには、燃料電池スタック10から負荷電流を取出した状態において、暖機処理が必要と認められるケースでの入出温度差ΔTの最小値と、その際に取出している負荷電流との対応関係を実験やシミュレーションを通じて予め取得した上で、これらの関係が記述されている。このテーブルは、例えば、図12に示すように、負荷電流が小さい状態では、入出温度差ΔTの最小値も小さい値となっており、負荷電流がある程度大きくなると、負荷電流の増加に対応して、入出温度差ΔTの最小値も増加する。そして、負荷電流が一定値以上大きい状態では、所定の値に収束するような傾向となっている。
ステップ17において肯定判定された場合には、ステップ18に進む。一方、ステップ17において否定判定された場合には、所定の時間後にステップ17に戻り、再度暖機処理の終了判定を行う。
ステップ18において、制御部30は、暖機処理にともない移行した暖機モードを終了し、ステップ12と同様に、通常の起動処理行う。暖機モードを終了する場合には、制御部30(クーラント制御部30b)は、流路切替機構14aを第1のクーラントモードに制御するとともに、クーラント循環流路における三方弁23を、ラジエータ21側となるように制御する。また、制御部30(ガス制御部30c)は、ガス偏向機構12aを第1の偏向モードに制御する。そして、ステップ18における起動処理が終了すると、ステップ19において、制御部30は、通常の発電モードを開始して、起動処理を終了する。
このように本実施形態によれば、外部マニホールド12に設けられたクーラント入口部からクーラント供給用内部流路15を介して、個々の燃料電池セルへとクーラントが供給されている。個々の燃料電池セルへと供給されたクーラントは、クーラント排出用内部流路を介して、外部マニホールド12に設けられたクーラント出口部へと排出される。燃料電池スタック10の中間マニホールド14には、クーラント供給用内部流路15とクーラント排出用内部流路との間を接続する内部バイパス流路14bが備えられている。この内部バイパス流路14bと、クーラント供給用内部流路15との接続部位には、クーラントの流路を、燃料電池スタック10の内部で切り替える流路切替機構14aが設けられている。ここで、中間マニホールド14は、燃料電池セル群11を、外部マニホールド12に近接した第1の燃料電池セル群11と、外部マニホールド12から離間した第2の燃料電池セル群11とに分割する位置に介装されている。
また、本実施形態によれば、外部マニホールド12に設けられた酸化剤ガス入口部12bから、酸化剤ガス供給用内部流路16を介して、個々の燃料電池セルへと酸化剤ガスが供給される。酸化剤ガス入口部12bには、ガス偏向機構12aが設けられており、外部マニホールド12側に近接する燃料電池セル(或いは、近接するセル群)への酸化剤ガスの流量が制限されるように、酸化剤ガスの流れを偏向させることができる。
このような構成では、流路切替機構14aによってスタック内部のクーラントの流路状態を切り替えることが可能となる。クーラント供給用内部流路15を、その上流側で遮断することにより、特定の燃料電池セル群11(本実施形態では、第1の燃料電池セル群)に対してのみクーラントを供給することが可能となる。さらに、ガス偏向機構12aによって酸化剤ガスの偏向状態を制御することにより、外部マニホールド12に近接された燃料電池セル(すなわち、第1の燃料電池セル群11に含まれる燃料電池セル)への酸化剤ガスの供給流量が制限される。そのため、これらの燃料電池セルにおいて酸化剤ガスの不足が生じ、発電効率が低下するので、その燃料電池セルの発熱量を増大させることが可能となる。これにより、燃料電池セル群11を構成する特定の燃料電池セルの発熱量を増加させることができる。そのため、流路切替機構14aによるクーラントの流路状態と、ガス偏向機構12aによる酸化剤ガスの偏向状態とを適切に制御することにより、燃料電池スタック10の暖機を効率的に行うことができる。
具体的には、制御部30は、暖機処理を行う場合には、流路切替機構14aを第2のクーラントモードに制御し、ガス偏向機構12aを第2の偏向モードに制御する。これにより、また、クーラント供給用内部流路15が中間マニホールド14において遮断されるので、クーラントが、発熱量が増大した第1の燃料電池セル群11を循環する構成となる。そのため、一旦外部に排出されたクーラントが外気よって冷却された場合であっても、暖機時には第2の燃料電池セル群11へはクーラントが供給されないので、それが冷やされてしまうといった不都合を解消することができる。また、クーラントが循環する第1の燃料電池セル群11については、外部マニホールド12と近い位置に存在する燃料電池セルの発熱量が増大されるので、クーラントによって冷やされてしまうといった事態を抑制することができる。これにより、燃料電池スタック10の暖機を効率的に行うことができる。
なお、ガス偏向機構12aを第2の偏向モードに制御した場合には、第2の燃料電池セル群11への酸化剤ガスの流量が増加するため、この第2の燃料電池セル群11における生成水が増える可能性がある。しかしながら、流路切替機構14aが第2のクーラントモードに制御されているため、クーラントが第2の燃料電池セル群11側を循環しないため、氷点下での起動時に、冷えたクーラントによって生成水が凍結してしまうといった事態を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、燃料電池システムは、クーラントを冷却するラジエータ21と、外部マニホールド12のクーラント出口部からラジエータ21を介して外部マニホールド12のクーラント入口部へとクーラントが循環するクーラント循環流路とを備えている。このクーラント循環流路には、クーラントがラジエータ21をバイパスするように、外部バイパス流路が接続されており、外部バイパス流路とクーラント循環流路との接続部位には、燃料電池スタック10から排出されたクーラントの流路を、外部バイパス流路側と、ラジエータ21側とで切り替える三方弁23が設けられている。この場合、制御部30は、暖機処理において、三方弁23を制御することにより、クーラントの流路を外部バイパス流路側に切り替えるようになっている。これにより、暖機処理時には、熱交換器であるラジエータ21をバイパスさせることにより、配管容積が小さくなるので、クーラントを温めるために必要な熱容量を減少させることが可能となる。そのため、暖機時間を短縮し、暖機処理の効率化を図ることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態にかかる燃料電池システムの起動処理について説明する。この第2の実施形態にかかる燃料電池システムの起動処理が、第1の実施形態のそれと相違する点は、燃料電池スタック10の暖機状態に応じて、流路切替機構14aによるクーラントの流路状態、および、ガス偏向機構12aによる酸化剤ガスの偏向状態とを制御することにある。なお、システムの具体的な構成については、第1の実施形態と同様であるため、同一の構成については同一符号を付することにより、その詳細な説明を省略する。
以下、図13は、本発明の第2の実施形態にかかる燃料電池システムの起動処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えば、車両のイグニッションスイッチがオンされることによって呼び出され、制御部30によって実行される。ステップ20〜ステップ26では、第1の実施形態におけるステップ10〜ステップ16に示す処理のように、制御部30は、システムを起動し、燃料電池スタック10の暖機が必要な場合には(Tin<Tth1 かつ Tout<Tth1)、暖機モードに移行し、反応ガスの供給および負荷電流の取出し行うとともに、クーラントの循環を行う。
ステップ27において、制御部30は、燃料電池スタック10の暖機状態を判定するとともに、この判定結果に応じた暖機制御を行う。図14は、ステップ27における燃料電池スタック10の暖機制御の手順を示すフローチャートである。まず、ステップ27aにおいて、制御部30(暖機判断部30a)は、各温度センサ31〜33の検出値を読み込む。
ステップ27bにおいて、制御部30(暖機判断部30a)は、クーラント入口温度Tinが第2の温度閾値Tth2よりも小さく、入出温度差ΔTが第3の温度閾値Tth3よりも小さく、かつ、スタック端部温度Tsが第4の温度閾値Tth4よりも小さいか否かを判断する。このステップ27bで用いられる個々の温度閾値は、燃料電池スタック10の暖機状態を判断するために、実験やシミュレーションを通じて予め設定されている。具体的には、第2の温度閾値Tth2は、燃料電池スタック10から排出されて、クーラント循環流路を循環して戻ってくるクーラントが外気によって冷却されたか否かを判断するための値である。また、第3の温度閾値Tth3は、クーラント入口部側の燃料電池セル群、すなわち、第1の燃料電池セル群11の発熱によって、クーラントが十分に温まっているか否かを判断するための値である。さらに、第4の温度閾値Tth4は、クーラント供給用内部流路15の下流側に位置する燃料電池セル群、すなわち、第2の燃料電池セル群11の発熱に対して、これを冷却するためのクーラントを供給する必要があるか否かを判断するための値である。クーラント入口温度Tin、入出温度差ΔT、スタック端部温度Tsが対応する各温度閾値Tth2,Tth3,Tth4よりも小さくなる状況としては、クーラントの温度が低すぎるため、第1の燃料電池セル群11の発熱量を増加させても十分な暖機ができていないケースが挙げられる。
ステップ27bにおいて肯定判定された場合には、ステップ27cに進む。ステップ27cにおいて、制御部30(クーラント制御部30b)は、流路切替機構14aを第3のクーラントモードに制御する。
ステップ27dにおいて、制御部30(暖機判断部30a)は、スタック端部温度Tsからクーラント入口温度Tinを減算した値が、第5の温度閾値Tth5よりも大きいか否かを判定する。燃料電池スタック10の暖機を継続していると、クーラントの温度が低すぎて第1の燃料電池セル群11だけではそれを温めきれていないが、中間マニホールド14よりも奥側、すなわち、第2の燃料電池セル群11の発熱量が増加し、これらの燃料電池セルを冷却する必要性が生じる。そこで、ステップ27dでは、スタック端部温度Tsからクーラント入口温度Tinを減算した値を、第5の温度閾値Tth5と比較して、このような状態を判断する。ステップ27dにおいて肯定判定された場合には、ステップ27eに進む。一方、ステップ27において否定判定された場合には、ステップ27eの処理をスキップして、本ルーチンを抜ける。
ステップ27eにおいて、制御部30(クーラント制御部30b)は、スタック端部温度Tsに基づいて、流路切替機構14aを第4のクーラントモードに制御する。この第4のクーラントモードにおいて、制御部30(クーラント制御部30b)は、クーラント供給用内部流路15の上流側と下流側とを、および、クーラント供給用内部流路15の上流側と内部バイパス流路14bとをそれぞれ連通させた状態において、可動部の回転角度を適宜調整する。この場合、制御部30は、スタック端部温度Tsが高いほど、クーラント供給用内部流路15の下流側へのクーラント流量が増加するような制御を行っている。
一方、ステップ27bにおいて否定判定されると、ステップ27fにおいて、制御部30(暖機判断部30a)は、クーラント入口温度Tinが第2の温度閾値Tth2よりも小さく、入出温度差ΔTが第3の温度閾値Tth3よりも小さく、かつ、スタック端部温度Tsが第4の温度閾値Tth4以上であるか否かを判断する。ステップ27bにおける否定判定を前提として、クーラント入口温度Tinおよび入出温度差ΔTが温度閾値Tth2,Tth3よりも小さくなり、かつ、スタック端部温度Tsが温度閾値Tth4以下となる状況としては、第1の燃料電池セル群11の発熱で十分にクーラントを暖めることができている状態で、或いは、第1の燃料電池セル群11の発熱量が多すぎて入出温度差ΔTが所望の値以上になっている状態で、第2の燃料電池セル群11の発熱量が増加しているケースが挙げられる。ステップ27fにおいて肯定判定される場合には(Tin<Tth2 かつ ΔT<Tth3 かつTs≧Tth4)、ステップ27gに進む。一方、ステップ27fにおいて否定判定された場合には、ステップ27g以降の処理をスキップして本ルーチンを抜ける。
ステップ27gにおいて、制御部30(暖機判断部30a)は、スタック端部温度Tsからクーラント入口温度Tinを減算した値が、第5の温度閾値Tth5よりも大きいか否かを判定する。燃料電池スタック10の暖機処理を継続していると、中間マニホールド14よりも奥側、すなわち、第2の燃料電池セル群11の発熱量が増加し、これらの燃料電池セルを冷却する必要性が生じる。そこで、ステップ27gでは、スタック端部温度Tsからクーラント入口温度Tinを減算した値を、第5の温度閾値Tth5と比較することにより、このような状態を判断する。ステップ27gにおいて肯定判定された場合には、ステップ27hに進む。一方、ステップ27gにおいて否定判定された場合には、ステップ27hの処理をスキップして、本ルーチンを抜ける。
ステップ27hにおいて、制御部30(クーラント制御部30b)は、流路切替機構14aを第4のクーラントモードに制御する。この第4のクーラントモードにおいて、制御部30は、クーラント供給用内部流路15の上流側と下流側とを、および、クーラント供給用内部流路15の上流側と内部バイパス流路14bとをそれぞれ連通させた状態において、可動部の回転角度を適宜調整する。この場合、制御部30(クーラント制御部30b)は、スタック端部温度Tsに基づいて、スタック端部温度Tsが高いほど、クーラント供給用内部流路15の下流側へのクーラント流量が増加するように制御を行っている。また、ステップ27hにおいて、制御部30(ガス制御部30c)は、第1の燃料電池セル群11の発熱量が増大している可能性があるため、ガス偏向機構12aを第3のガスモードへと制御する。
ステップ28において、制御部30(暖機判断部30a)は、温度センサ31,32の検出値を読み込み、燃料電池スタック10の暖機を継続するか否かを判定する。具体的には、制御部30は、クーラント入口温度Tinが第2の温度閾値Tth2よりも大きく、入出温度差ΔTがテーブル温度閾値Tthtよりも小さく、かつ、スタック端部温度Tsからクーラント入口温度Tinを減算した値が第6の温度閾値Tth6よりも小さいか否かを判定する。ここで、第6の温度閾値Tth6は、燃料電池スタック10の暖機処理を継続して行う必要があると認められる程度のスタック端部温度Tsとクーラント入口温度Tinとの差の最小値が、実験やシミュレーションを通じて予め設定されている。このステップ28において肯定判定された場合には、ステップ29に進む。一方、ステップ17において否定判定された場合には、所定の時間後にステップ27に戻り、再度上述の暖機制御を行う。
そして、ステップ28において、制御部30は、暖機処理を終了し、燃料電池スタック10の暖機が完了したことを前提に、ステップ22と同様に、通常の起動処理行う。暖機処理を終了する場合には、制御部30(クーラント制御部30b)は、流路切替機構14aを第1のクーラントモードに設定するとともに、クーラント循環流路におけるクーラントの流路がラジエータ21側となるように三方弁23を制御する。また、制御部30(ガス制御部30c)は、ガス偏向機構12aを第1の偏向モードに制御する。そして、ステップ28における起動処理が終了すると、ステップ29において、制御部30は、通常の発電モードを開始して、起動処理を終了する。
このように本実施形態によれば、燃料電池システムは、上述した燃料電池スタック10と、流路切替機構14aによるクーラントの流路状態と、ガス偏向機構12aによる反応ガスの偏向状態とを制御することにより、燃料電池スタック10を暖機する暖機処理を行う制御部30と有している。かかる構成によれば、制御部30により、流路切替機構14aと、ガス偏向機構12aとを適切に制御することで、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態によれば、制御部30は、燃料電池スタック10の暖機状態に基づいて、流路切替機構14aによるクーラントの流路状態と、ガス偏向機構12aによる酸化剤ガスの偏向状態とを制御している。これにより、燃料電池スタック10の暖機状態に応じて、最適な暖機制御を行うことができるので、燃料電池スタック10の暖機を精度よく行うことができるとともに、効率よく燃料電池スタック10の暖機を促進させることができる。
ここで、燃料電池システムは、クーラント入口温度センサ31と、クーラント出口温度センサ32と、スタック端部温度センサ33とをさらに備えている。燃料電池スタック10の暖機状態を判断する暖機判断部30aは、これらのセンサ31〜33の検出値(クーラント入口温度Tin、クーラント出口温度Toutおよびスタック端部温度Ts)に基づいて、燃料電池スタック10の暖機状態を判断している。これにより、燃料電池スタック10の暖機状態を詳細に把握しながら暖機処理を行うことができるので、流路切替機構14aによるクーラントの流路状態、および、ガス偏向機構12aによる反応ガスの偏向状態を、より精密に制御することができる。そのため、燃料電池スタック10の暖機を精度よく行うことができるとともに、効率よく燃料電池スタック10の暖機を促進させることができる。
図15は、暖機状態に応じた、クーラント流路の切替状態、および、酸化剤ガスの偏向状態の制御に関する説明図である。同図において、縦軸はクーラント入口温度Tinを示し、横軸はスタック端部温度Tsを示す。また、直線L1は、クーラント入口温度Tinからスタック端部温度Tsを減算した値が「0」となる点を示し、直線L1は、クーラント入口温度Tinからスタック端部温度Tsを減算した値が第5の温度閾値Tth5となる点を示す。
ステップ27bにおいて肯定判定されるように、クーラントの温度が低すぎるため、第1の燃料電池セル群11の発熱によっても十分な暖機ができていない場合には(Tin<Tth2 かつ ΔT<Tth3 かつ Ts<Tth4)、流路切替機構14aが第3のクーラントモードに設定される。この第3のクーラントモードでは、クーラント供給用内部流路15の上流側と内部バイパス流路14bとが連通されるので、第1の燃料電池セル群11にクーラントが供給されるものの、内部バイパス流路14bにもクーラントが分流するため、第1の燃料電池セル群11に供給されるクーラントの流量を減少させることができる。これにより、冷えすぎたクーラントが第1の燃料電池セル群11を循環する割合を低減させることができるので、第1の燃料電池セル群11の暖機が促進されることなる。
また、ステップ27dにおいて肯定判定されるように、クーラント入口温度Tinと比較して第2の燃料電池セル群11の発熱量が増加する場合には(Ts−Tin>Tth5)、流路切替機構14aが第4のクーラントモードに設定される。この第4のクーラントモードでは、クーラント供給用内部流路15の上流側が、その下流側とともに内部バイパス流路14bと連通されるので、第1の燃料電池セル群11に供給されるクーラントの流量を減少させつつ、第2の燃料電池セル群11にクーラントを供給することができる。これにより、燃料電池スタック10の暖機時には、低温のクーラントの流れを適切に調整することで、このクーラントによって燃料電池スタック10が冷やされすぎてしまうといった事態を抑制することができる。
また、ステップ27gで肯定判定されるように、第1の燃料電池セル群11の発熱でクーラントが温められた状態で、第2の燃料電池セル群11の発熱量が増加している場合(Tin<Tth2 かつ ΔT<Tth3 かつ Ts≧Tth4)には、流路切替機構14aが第4のクーラントモードに設定される。また、このケースでは、第1の燃料電池セル群11の発熱量が増大していることも考えられるので、ガス偏向機構12aが第3のガスモードに設定される。これにより、クーラントが第2の燃料電池セル群11側へと供給されることとなるので、発熱量が増大した第2の燃料電池セル群11を冷却することが可能となり、発熱量の増加に伴う燃料電池セルの劣化を抑制することができる。また、外部マニホールド12側に配置された燃料電池セルに対する酸化剤ガスの供給流量が回復されるので、その発熱量が不必要に増加されるといった事態を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムの全体構成図である。 燃料電池スタック10内部の冷却構造の説明図である。 燃料電池スタック10内部の冷却構造の説明図である。 燃料電池スタック10内部の冷却構造の説明図である。 燃料電池スタック10内部の冷却構造の説明図である。 酸化剤極セパレータ11cの反応面における側面形状の説明図である。 酸化剤ガス供給用内部流路の説明図である。 酸化剤ガス供給用内部流路の説明図である。 酸化剤ガス供給用内部流路の説明図である。 制御部のブロック構成図である。 本発明の第1の実施形態にかかる燃料電池システムの起動処理の手順を示すフローチャートである。 テーブル温度閾値Tthtの説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる燃料電池システムの起動処理の手順を示すフローチャートである。 ステップ27における燃料電池スタックの暖機制御の手順を示すフローチャートである。 暖機状態に応じたクーラント流路の切替状態および酸化剤ガスの偏向状態の制御に関する説明図である。
符号の説明
10 燃料電池スタック
11 燃料電池セル群
11a 燃料電池構造体
11b 燃料極セパレータ
11c 酸化剤極セパレータ
12 第1の外部マニホールド
12a ガス偏向機構
12b 酸化剤ガス入口部
13 エンドプレート
14 中間マニホールド
14a 流路切替機構
14b 内部バイパス流路
15 クーラント供給用内部流路
15a セル冷却流路
16 酸化剤ガス供給用内部流路
17 反応面
18 酸化剤ガス排出用内部流路
20 冷却系
21 ラジエータ
22 クーラント用ポンプ
23 三方弁
30 制御部
30a 暖機判断部
30b クーラント制御部
30c ガス制御部
31〜33 温度センサ

Claims (6)

  1. 電解質膜を挟んで酸化剤極と燃料極とを対設した燃料電池構造体をセパレータで挟持した燃料電池セルを、複数積層した燃料電池セル群と、
    前記燃料電池セルの積層方向において、前記燃料電池セル群の一方の端部に配置される外部マニホールドと、
    前記燃料電池セル群を、第1の燃料電池セル群と、第2の燃料電池セル群とに分割する位置に介装される中間マニホールドと、
    前記外部マニホールドに設けられた冷却媒体入口部から導入された冷却媒体を前記燃料電池セルのそれぞれに供給する供給用流路と、前記燃料電池セルのそれぞれに供給された前記冷却媒体を、前記外部マニホールドに設けられた冷却媒体出口部へと排出する排出用流路とで構成される冷却用内部流路と、
    前記中間マニホールドに設けられ、前記冷却用内部流路の前記供給用流路と前記排出用流路との間を接続する内部バイパス流路と、
    前記冷却用内部流路の前記供給用流路と、前記内部バイパス流路との接続部位において、前記冷却媒体の流路状態を切り替える第1の切替手段と、
    前記外部マニホールドに設けられた酸化剤ガス入口部から導入された前記酸化剤ガスを、個々の前記燃料電池セルの酸化剤極に供給する酸化剤ガス供給用内部流路と、
    前記酸化剤ガス入口部において、前記酸化剤ガス供給用内部流路へと導入される前記酸化剤ガスの流れを偏向させることにより、前記外部マニホールドに近接する前記燃料電池セルへの前記酸化剤ガスの供給流量を制限するガス偏向手段と、
    前記第1の切替手段による前記冷却媒体の流路状態と、前記ガス偏向手段による酸化剤ガスの偏向状態とを制御することにより、前記燃料電池セル群を暖機する暖機処理を行う暖機制御手段と
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記冷却媒体を冷却する冷却手段と、
    前記外部マニホールドの前記冷却媒体出口部から、前記冷却手段を経由して、前記外部マニホールドの前記冷却媒体入口部へと前記冷却媒体が循環する冷却用外部流路と、
    前記冷却用外部流路において、前記冷却手段を経由する循環流路と比較して、循環流路の容積が小さくなるように、前記冷却手段をバイパスさせる外部バイパス流路と、
    前記外部バイパス流路と前記冷却用外部流路との接続部位に設けられ、前記外部マニホールドの前記冷却媒体出口部から排出された前記冷却媒体の流路を、前記外部バイパス流路側と、前記冷却手段側とで切り替える第2の切替手段とをさらに有し、
    前記暖機制御手段は、前記暖機処理において、前記第2の切替手段を制御することにより、前記冷却媒体の流路を前記外部バイパス流路側に切り替えることを特徴とする請求項1に記載された燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池セル群の暖機状態を判断する暖機判断手段をさらに有し、
    前記暖機制御手段は、前記暖機判断手段によって判断された前記燃料電池セル群の暖機状態に基づいて、前記第1の切替手段による前記冷却媒体の流路状態と、前記ガス偏向手段による酸化剤ガスの偏向状態とを制御することを特徴とする請求項1または2に記載された燃料電池システム。
  4. 前記外部マニホールドの前記冷却媒体入口部に供給される前記冷却媒体の温度を、冷却媒体入口温度として検出する冷却媒体入口温度検出手段と、
    前記外部マニホールドの前記冷却媒体出口部から排出される前記冷却媒体の温度を、冷却媒体出口温度として検出する冷却媒体出口温度検出手段と、
    前記燃料電池セル群の前記外部マニホールドと対向する端部側の温度を、スタック端部温度として検出するスタック端部温度検出手段とをさらに有し、
    前記暖機判断手段は、前記冷却媒体入口温度と、前記冷却媒体出口温度と、前記スタック端部温度とに基づいて、前記燃料電池セル群の暖機状態を判断することを特徴とする請求項3に記載された燃料電池システム。
  5. 前記第1の切替手段は、前記冷却用内部流路の前記供給用流路において、前記中間マニホールドよりも上流側を、下流側に連通させる第1のモードと、前記中間マニホールド以降への前記冷却媒体の流れを遮断させる第2のモードとを切替可能な動作モードとして有し、
    前記ガス偏向手段は、前記外部マニホールドに近接した前記燃料電池セルへの前記酸化剤ガスの供給流量を制限する程度に応じて、前記酸化剤ガスの偏向状態を調整可能となっており、
    前記暖機制御手段は、前記暖機処理において、前記第1の切替手段の動作モードを前記第2のモードに制御するとともに、前記酸化剤ガスの供給流量を制限する程度が最大となるように、前記ガス偏向手段による前記酸化剤ガスの偏向状態を制御することを特徴とする請求項3または4に記載された燃料電池システム。
  6. 前記第1の切替手段は、前記冷却用内部流路の前記供給用流路において、前記中間マニホールドよりも上流側を、前記内部バイパス流路に連通させる第3のモードと、前記中間マニホールドよりも上流側を、下流側と前記内部バイパス流路とに連通させる第4のモードとを切替可能な動作モードとしてさらに有し、
    前記暖機制御手段は、前記暖機状態判断手段によって判断された前記燃料電池スタックの暖機状態に基づいて、前記第1の切替手段の動作モードを前記第2のモードから前記第3のモードまたは前記第4のモードに制御するとともに、前記酸化剤ガスの供給流量を制限する程度を減少させるように、前記ガス偏向手段による前記酸化剤ガスの偏向状態を制御することを特徴とする請求項5に記載された燃料電池システム。

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