JP5765333B2 - 成形金型、射出成形機及び対物光学素子の製造方法 - Google Patents

成形金型、射出成形機及び対物光学素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、成形金型、射出成形機及び対物光学素子の製造方法に関する。
プラスチックレンズを成形する成形金型として、特許文献1に記載の成形金型では、コアに分割構造を設けることが記載されており、かかるコアは、成形品の主要成形面を形成するコア(第2のコア)と、第2のコアの外周に配置した主要成形面以外を形成するコア(第1のコア)に分割された構造となっている。
特許文献1に記載の成形金型では、この分割構造を設けたコアを型板内に装着しているが、この場合、第1のコアと型板の間だけでなく、第1のコアと第2のコアの間にもクリアランスが生じる構成となっている。
クリアランスがあると、クリアランスの分だけコアがシフトやチルトをする余地が有ることになる。ここで、シフトとは金型の理想光軸に垂直な方向の変位のことであり、チルトとは理想光軸に対する傾きのことである。このようなチルトやシフトはレンズを構成する2つの光学機能面の芯ずれを引き起こしてしまう。そして、この芯ずれは、光学特性の悪化を引き起こすコマ収差の発生要因となる。
特開平10−128803号公報
従って、特許文献1に記載されているようなコアに分割構造を設けた成形金型では、コアと型板間のクリアランスの数が多くなってしまうため、芯ずれを引き起こしやすく、その結果、コマ収差の発生量が多くなってしまい光学特性が悪化してしまうという問題がある。
ここで、光ピックアップ装置で使用する対物レンズの場合、コマ収差の発生量が大きくなると、光ディスクの信号面に照射されるレーザ光のスポット形状が変化するため、光ディスクに記録されている信号の再生動作や光ディスクへの信号の記録動作を正確に行えなくなってしまう。そのため、光ピックアップ装置で使用する対物レンズを成形する場合、レンズの芯ずれによるコマ収差の発生は特に大きな問題となる。
また、近年では、400nm近傍の青紫色のレーザを使用し、対物レンズのNA値が0.85程度であるブルーレイディスク(BD)のような高記録容量のディスク及び、このディスクを使用する光ピックアップ装置も実用化されている。このような青紫色レーザを使用する高記録容量のディスクへの記録、又は、再生に使用する対物レンズは、CDやDVDに対応した対物レンズよりも高いNA値が必要とされている。芯ずれによるコマ収差の発生量は、高NA値となるほど大きくなり、そのうえ、BD用の対物レンズでは、CDやDVD用の対物レンズと比較して、コマ収差の許容範囲が狭くなっている。そのため、BD用の対物レンズを成形する場合には特に、レンズの芯ずれによるコマ収差の発生を低減させる必要がある。
また、特許文献1のように、コアに分割構造を設ける場合、部品点数も多くなる。そのため、コアの組み立て作業や、成形金型の調整に手間がかかり、作業性が悪化するという問題も生じてしまう。
そこで、本願発明はかかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり。レンズの芯ずれによるコマ収差の発生を低減するとともに、作業性の良い成形金型、射出成形機及び対物光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の成形金型は、NA値が0.70以上0.95以下の光ピックアップ装置用の対物光学素子を製造する射出成形用の成形金型において、前記成形金型は、第1型板と第1コアと第2型板と第2コアを有し、前記第1型板は、前記第1コアを装着するための第1コア支持穴を有し、前記第2型板は、前記第2コアを装着するための第2コア支持穴を有し、前記第1型板に対して、前記第2型板は重力方向の上方側に重ねて配置されており、前記第1コアは、前記対物光学素子の第1光学面を形成するための第1光学転写面を有し、前記第1型板と前記第2型板とが型開きする際に前記対物光学素子を保持し、前記第2コアは、前記対物光学素子の第2光学面を形成するための第2光学転写面を有し、前記第1型板と前記第2型板とが型開きする際に前記対物光学素子を保持せず、前記第1光学転写面の曲率半径の絶対値は、前記第2光学転写面の曲率半径の絶対値よりも小さく、前記第1光学転写面の少なくとも一部が、複数の段差からなる光路差付与構造を有し、前記対物光学素子の前記第1光束における焦点距離をf1(mm)とし、前記対物光学素子の中心厚さをd(mm)としたときに、0.7≦d/f1≦2.0を満たし、前記対物光学素子は、波長λ1(375nm≦λ1≦435nm)の第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させ、波長λ2(λ1<λ2)の第2光束を厚さt2(t1<t2)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に集光させ、波長λ3(λ2<λ3)の第3光束を厚さt3(t2<t3)の保護層を有する第3光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ用の対物光学素子であり、前記対物光学素子は、光軸を含む中心領域と、その周囲に設けられた周辺領域と、前記中心領域と前記周辺領域の間に設けられた中間領域とを少なくとも有し、前記中心領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中心領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中心領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光されず、前記周辺領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に集光され、前記周辺領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に集光されず、前記周辺領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に集光されないようになっていることを特徴とする。
本発明によれば、第1型板は、第1コアを装着するための第1コア支持穴を有し、第2型板は、第2コアを装着するための第2コア支持穴を有している。つまり、コアに分割構造を設けずに、コアを型板に直接装着させる構成となっている。そのため、クリアランスが生じるのは、コアと型板の間のみとなるため、クリアランスの数を少なくすることが可能となる。これにより、コアがチルトやシフトする量を少なくなるできるため、レンズを構成する2つの光学機能面間の芯ずれを低減することができ、その結果、コマ収差の発生を低減することが可能となる。
ここで、横型の成形機のように、重力方向に対して直交する方向に2枚の型板を配置することも考えられる。ところが、この場合、重力の影響により型板間の上下方向の平行度が失われやすくなってしまう。そのため、それぞれの型板に装着されるコア同士の平行度も失われてしまうので、芯ずれを引き起こしやすくなると考えられる。特に、コアに分割構造を設けずに、型板にコアを直接装着する場合、コアを組み立てる作業を省略することはできるのだが、逆に分割構造にした場合のように組み立てによってコアを微調整することができない構成であるため、コアに分割構造を設けない場合には、あらかじめ型板の平行度を得ておくことが特に重要となる。このような、型板の平行度の問題に対して、本発明では、第1型板に対して、第2型板は重力方向の上下方向に重ねて配置されている。これにより、第1型板と第2型板には均一に重力がかかることになり、第1型板と第2型板の平行度を得ることが可能となる。そのため、それぞれの型板に装着されている第1コアと第2コアとの平行度も得ることが可能になり、芯ずれを低減することができ、コマ収差の発生を低減することが可能となる。
また、一般的に、2枚の型板を重力方向の上下方向に重ねて配置する場合、重力方向上方にある型板に装着されるコアが重力に応じて下方に付勢されるため、コア装着時には、作業者が型板の下面を覗き込みつつ、落下による損傷を回避すべく一方の手で注意深くコアを支えながら、他方の手で工具を用いてコアを型板やその他の部材に固定するボルトを締め付ける必要がある。そのため、コアが分割構造のように組み立てが必要な構成を有する場合、型板にコアを装着する作業性がさらに悪くなるという問題が生ずることが考えられる。また、コアに対物光学素子等の転写面が形成されている場合、作業者が不用意に触れることで転写面が汚染される恐れがあり、それにより洗浄などの付加的作業が必要となる。このような問題についても、コアに分割構造を設ける場合、コアを組み立てる必要が生じ、組立の最中に転写面に触れてしまう虞が高くなり、さらなる作業性の悪化を招いてしまうことが考えられる。
以上のような作業性の問題に関し、本発明では、コアに分割構造を設けずにコアを型板に直接装着させる構成となっているので、2枚の型板を重力方向の上下方向に重ねて配置する場合であっても、作業性を向上させることが可能となる。
また、レンズを成形する方法の一つとして圧縮成形がある。圧縮成形では、所定の温度に加熱された2枚の型板の間に計量した材料を投入し、材料が流動性を帯びてきたら、2枚の型板を閉じ加圧することにより成形を行う。ところが、圧縮成形では、材料を押しつぶしながら2枚の型板の締め付けを行うため、芯ずれが生じやすいという問題が発生する。このような問題に対して、本発明では、射出成形により成形を行っており、2枚の型板を締め付けた状態つまりはコアの芯をあらかじめ合わせた状態で、材料となる樹脂を投入するため、圧縮成形に比べて芯ずれの発生を低減することが可能となる。
また、射出成形で熱可塑性の樹脂を成形する場合、圧縮成形の場合に比べて生産効率を良くでき、大量生産することが可能となる。
このように、本発明によれば、芯ずれを低減することができ、コマ収差の発生を低減することが可能となる。そのため、レンズの芯ずれによるコマ収差の発生が特に問題となる、光ピックアップ装置で使用する対物レンズを成形する場合でも、良好な光学特性の得られる対物レンズを成形することが可能となる。特に、NA値が大きいために芯ずれが発生しやすく、かつ、CDやDVD用の対物レンズと比較してコマ収差の許容範囲の狭い、BD用の対物レンズを成形する場合でも、良好な光学特性の得られる対物レンズを成形することが可能となる。さらに、本発明によれば、成形時の作業性を向上さたり、生産効率を向上させたりすることが可能となる。
、型板は、該型板の重力方向の上下どちらか一方に配置された取り付け板や受け板などの部材にとりつけられていることが好ましい。さらに、型板は、コアを装着するための少なくとも2個以上のコア支持穴を有していることが好ましい。
また、成形時に溶融した樹脂をキャビティへ充填する際、溶融した樹脂には重力がはたらくため、重力の向きよりも、重力の向きとは反対の向きへの樹脂の充填が比較的しにくくなるため、その結果、成形時にキャビティ内に空気が残留するエア溜まりが生じてしまうことが考えられる。特に、曲率半径の絶対値の小さい方の光学転写面を重力方向上方側となるように配置した場合、即ち、重力の向きとは反対の向きに曲率半径の絶対値の小さい方の光学転写面が配置される場合、このようなエア溜まりの問題が特に顕著となることが考えられる。このような問題に対して、本発明では、第1型板に対して、第2型板を重力方向上方側に配置する、つまりは、曲率半径の絶対値の小さい方の第1光学転写面を重力方向下方側に配置している。これにより、成形時にキャビティ内に空気が残留してしまうエア溜まりを解消し、転写性を向上させることが可能となる。さらに、第1光学転写面が回折構造などの微細な段差形状を有する場合であっても、第1光学転写面を重力方向下方側に配置することで、成形の際、溶融した樹脂が自重により回折構造を形成する微細な段差形状へ入り込んでいくため、エア溜まりを解消し転写性を向上させることが可能となる。
また、第1光学転写面の少なくとも一部が、複数の段差からなる光路差付与構造を有する、即ち、成形する対物光学素子の光学面の少なくとも一部が、複数の段差からなる光路差付与構造を有する場合、光路差付与構造を有しない場合に比して、レンズの光学面の芯ずれをより低減させる必要がある。本発明によれば、レンズの光学面の芯ずれを低減させることが可能となるので、光学面に光路差付与構造を有する場合であっても、良好な光学特性の得られる対物光学素子を成形することが可能となる。
尚、ここで光路差付与構造とは、入射光束に対して光路差を付与する構造の総称である。光路差付与構造には、位相差を付与する位相差付与構造も含まれる。また、位相差付与構造には回折構造が含まれる。本発明の光路差付与構造は回折構造であることが好ましい。光路差付与構造は、段差を有し、好ましくは段差を複数有する。この段差により入射光束に光路差及び/又は位相差が付加される。
また、対物光学素子の中心厚さ等に関しては、短波長、高NAの光ディスクに対応する対物光学素子の場合、対物光学素子の焦点距離に対する光軸上の厚さの比が大きくなりすぎると、対物光学素子に対して軸外光束が入射した際に非点収差が発生しやすくなったり、作動距離が確保出来なくなったりするという課題が生じる。一方、対物光学素子の焦点距離に対する光軸上の厚さの比が小さくなりすぎると、レンズの光学面の芯ずれの感度が大きくなるという課題が生じる。上記式を満たすことにより非点収差の発生やレンズの光学面の芯ずれの感度を抑制することが可能となる。
また、少なくとも3種類の光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行う対物光学素子の場合、1種類あるいは2種類の光ディスクに対してのみ情報の記録及び/又は再生を行う対物光学素子に比べて、光学面の芯ずれをより低減させる必要があるが、本発明によれば、レンズの光学面の芯ずれを低減させることが可能となるので、このような少なくとも3種類の光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行う対物光学素子でも、光学特性良く成形することが可能である。
請求項に記載の成形金型は、請求項1に記載の成形金型において、光ピックアップ装置用の対物光学素子であって、波長λ1(375nm≦λ1≦435nm)の第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させることによって、前記第1光ディスクに対してのみ情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置用の対物光学素子であることを特徴とする。
短波長、高NAの光ディスクに対応する対物光学素子、例えば、BD用の対物光学素子では、CDやDVD用の対物光学素子に比べて、光学面の芯ずれをより低減させる必要があるが、本発明によれば、レンズの光学面の芯ずれを低減させることが可能となるので、このような、短波長、高NAの光ディスクに対応する対物光学素子でも、光学特性良く成形することが可能となる。
請求項に記載の成形金型は、請求項に記載の成形金型において、前記対物光学素子の前記第1光束における焦点距離をf1(mm)とし、前記対物光学素子の中心厚さをd(mm)としたときに、0.9≦d/f1≦2.0を満たすことを特徴とする。
短波長、高NAの光ディスクに対応する対物レンズの場合、対物レンズの焦点距離に対する光軸上の厚さの比が大きくなりすぎると、対物レンズに対して軸外光束が入射した際に非点収差が発生しやすくなったり、作動距離が確保出来なくなるという課題が生じる。一方、対物レンズの焦点距離に対する光軸上の厚さの比が小さくなりすぎると、レンズの光学面の芯ずれの感度が大きくなるという課題が生じる。上記式を満たすことにより非点収差の発生やレンズの光学面の芯ずれの感度を抑制することが可能となる。
尚、本明細書において、第1光ディスクは、厚さt1の保護基板と情報記録面とを有し、第2光ディスクは、厚さ2(t1<t2)の保護基板と情報記録面とを有し、第3光ディスクは、厚さt3(t2<t3)の保護基板と情報記録面とを有する。第1光ディスクはBD(Blu−ray Disc)、第2光ディスクはDVDである事が好ましく、第3光ディスクはCDであることが好ましいが、これに限られない。第1光ディスク、第2光ディスク、又は第3光ディスクは、複数の情報記録面を有する複数層の光ディスクでもよい。尚、保護基板の厚さというときは、0の場合も含み、或いは光ディスクに厚さ数〜数十μmの保護膜が塗布されている場合には、その膜厚も含むものとする。
BDは、NA0.85の対物光学素子により情報の記録/再生が行われ、保護基板の厚さが0.1mm程度である。更に、DVDとは、NA0.60〜0.67程度の対物光学素子により情報の記録/再生が行われ、保護基板の厚さが0.6mm程度であるDVD系列光ディスクの総称であり、DVD−ROM、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等を含む。また、本明細書においては、CDとは、NA0.45〜0.53程度の対物光学素子により情報の記録/再生が行われ、保護基板の厚さが1.2mm程度であるCD系列光ディスクの総称であり、CD−ROM、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等を含む。尚、記録密度については、BDの記録密度が最も高く、次いでDVD、CDの順に低くなる。
なお、保護基板の厚さt1、t2、t3に関しては、以下の条件式(1)、(2)、(3)を満たすことが好ましいが、これに限られない。尚、ここで言う、保護基板の厚さとは、光ディスク表面に設けられた保護基板の厚さのことである。即ち、光ディスク表面から、表面に最も近い情報記録面までの保護基板の厚さのことをいう。
0.0750mm≦t1≦0.1125mm (1)
0.5mm≦t2≦0.7mm (2)
1.0mm≦t3≦1.3mm (3)
本明細書において、第1光源、第2光源、第3光源は、好ましくはレーザ光源である。レーザ光源としては、好ましくは半導体レーザ、シリコンレーザ等を用いることが出来る。第1光源から出射される第1光束の第1波長λ1、第2光源から出射される第2光束の第2波長λ2(λ2>λ1)、第3光源から出射される第3光束の第3波長λ3(λ3>λ2)は以下の条件式(4)、(5)を満たすことが好ましい。
1.5×λ1<λ2<1.7×λ1 (4)
1.8×λ1<λ3<2.0×λ1 (5)
また、第1光ディスク、第2光ディスク、第3光ディスクとして、それぞれ、BD、DVD及びCDが用いられる場合、第1光源の第1波長λ1は好ましくは、375nm以上、435nm以下、より好ましくは、390nm以上、420nm以下であって、第2光源の第2波長λ2は好ましくは570nm以上、680nm以下、より好ましくは630nm以上、680nm以下であって、第3光源の第3波長λ3は好ましくは、750nm以上、850nm以下、より好ましくは、760nm以上、820nm以下である。
請求項に記載の射出成型機は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の成形金型を有することを特徴とする。
これにより、レンズ芯ずれを低減することができ、コマ収差の発生を低減することが可能であり、作業性に優れた射出成形機を提供することが可能となる。
請求項に記載の対物光学素子の製造方法は、NA値が0.70以上0.95以下の光ピックアップ装置用の対物光学素子を成形金型により製造する製造方法において、前記成形金型は、第1型板と第1コアと第2型板と第2コアを有し、前記第1型板は、前記第1コアを装着するための第1コア支持穴を有し、前記第2型板は、前記第2コアを装着するための第2コア支持穴を有し、前記第1型板に対して、前記第2型板は重力方向の上方側に重ねて配置されており、前記第1コアは、前記対物光学素子の第1光学面を形成するための第1光学転写面を有し、前記第2コアは、前記対物光学素子の第2光学面を形成するための第2光学転写面を有し、前記第1光学転写面の曲率半径の絶対値は、前記第2光学転写面の曲率半径の絶対値よりも小さく、前記第1光学転写面の少なくとも一部が、複数の段差からなる光路差付与構造を有し、前記対物光学素子の前記第1光束における焦点距離をf1(mm)とし、前記対物光学素子の中心厚さをd(mm)としたときに、0.7≦d/f1≦2.0を満たしており、前記対物光学素子は、波長λ1(375nm≦λ1≦435nm)の第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させ、波長λ2(λ1<λ2)の第2光束を厚さt2(t1<t2)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に集光させ、波長λ3(λ2<λ3)の第3光束を厚さt3(t2<t3)の保護層を有する第3光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ用の対物光学素子であり、前記対物光学素子は、光軸を含む中心領域と、その周囲に設けられた周辺領域と、前記中心領域と前記周辺領域の間に設けられた中間領域とを少なくとも有し、前記中心領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中心領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中心領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光されず、前記周辺領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に集光され、前記周辺領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に集光されず、前記周辺領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に集光されないようになっており、前記第1光学転写面と前記第2光学転写面とで形成されたキャビティに樹脂を射出する工程と、前記第1型板と前記第2型板を型開きし、前記対物光学素子を前記第1コアで保持する工程と、型開き状態で前記対物光学素子を保持する前記第1コアから前記対物光学素子を離型させる工程を有することを特徴とする。


この製造方法によれば、レンズの芯ずれを低減することができ、コマ収差の発生を低減することが可能となる。そのため、レンズの芯ずれによるコマ収差の発生が特に問題となる、光ピックアップ装置で使用する対物レンズを成形する場合でも、良好な光学特性の得られる対物レンズを成形することが可能となる。さらに、NA値が大きいために芯ずれが発生しやすく、かつ、CDやDVD用の対物レンズと比較してコマ収差の許容範囲の狭い、BD用の対物レンズを成形する場合でも、良好な光学特性の得られる対物レンズを成形することが可能となる。
本発明によれば、レンズの芯ずれを低減することができ、コマ収差の発生を低減することが可能となる。そのため、レンズの芯ずれによるコマ収差の発生が特に問題となる、光ピックアップ装置で使用する対物レンズを成形する場合でも、良好な光学特性の得られる対物レンズを成形することが可能となる。特に、NA値が大きいために芯ずれが発生しやすく、かつ、CDやDVD用の対物レンズと比較してコマ収差の許容範囲の狭い、BD用の対物レンズを成形する場合でも、良好な光学特性の得られる対物レンズを成形することが可能となる。さらに、本発明によれば、成形時の作業性を向上させたり、生産効率を向上させることが可能となる。
本実施の形態に係る成形金型の一例を示す概略の断面図である。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は、本実施の形態に係る成形金型の一例を示す概略の断面図である。同図は、樹脂レンズの成形金型を示している。
本実施の形態に係る成形金型は、NA値が0.70以上0.95以下の光ピックアップ装置用の対物光学素子を製造する射出成形用の成形金型となっている。図1に示すように、成形金型は、第1型板5と第1コア7と第2型板6と第2コア8を有している。
第1型板5は、第1コア7を装着するための第1コア支持穴18を有し、第2型板6は、第2コア8を装着するための第2コア支持穴19を有している。図1に示すように、第1コア支持穴18と第2コア支持穴19は同一直線状に配列している。また、第1型板5に対して、第2型板6は重力方向の上下方向に重ねて配置されている。本実施の形態では、第1型板5に対して、第2型板6は重力方向上方側に配置されている。
また、成形金型は、第1受け板3と第2受け板4を有している。第1取り付け板1には、第1受け板3が取り付けられ、第1受け板3には、第1型板5が取り付けられている。同様に、第2取り付け板2には、第2受け板4が取り付けられ、第2受け板4には、第2型板6が取り付けられている。また、第1型板5と第2型板6は、パーティングラインPLで開閉可能となっている。
第1コア7は、対物光学素子の第1光学面を形成するための第1光学転写面9を有し、第2コア8は、対物光学素子の第2光学面を形成するための第2光学転写面10を有している。ここで、第1光学転写面9及び第2光学転写面10は、対物光学素子の光学機能面を形成するものとなっている。また、第1コア7は、対物光学素子のフランジ部分を形成するための第1フランジ形成面11を有し、第2コアは、対物光学素子のフランジ部分を形成するための第2フランジ形成面12を有している。
第1光学転写面9の曲率半径の絶対値は、第2光学転写面10の曲率半径の絶対値よりも小さくなっている。また、第1光学転写面9は、複数の段差からなる光路差付与構造(図示せず)を有している。本実施の形態において、第1光学転写面9に設けられている光路差付与構造は、複数の段差からなる回折構造である。尚、第1光学転写面9は、光路差付与構造を有しない屈折面によって構成することもできる。
図1において、キャビティ13は対物光学素子が形成される成形空間である。キャビティ13は、第1コア7に設けられている第1光学転写面9及び第1フランジ形成面11と、第2コア8に設けられている第2光学転写面10及び第2フランジ形成面12と、第1型板5の第1コア支持穴18によって形成された成形空間となっている。ここで、第1フランジ形成面11と第2フランジ形成面12は、対物光学素子のフランジ部を形成するための面となっている。尚、対物光学素子のフランジ部を形成するためのフランジ形成面を第1型板5や第2型板6に設けても良い。
第1型板5及び第2型板6には、重力方向に対して垂直な方向に貫通する2つの流路14がそれぞれ穿設されている。流路14は金型温度調節機(不図示)に連通し、この金型温度調節機から供給される熱媒体を流路14に流通させ、第1型板5と第2型板6の温度を調整している。本実施の形態では、金型温度調節機として、熱媒体として水を用いる水温度調節機を用いている。なお、熱媒体として油を用いる油温度調節機を用いることもできる。ただし、水温度調節機の方が油温度調節機に比べ、昇温や降温に要する時間を短くすることが可能となりより好ましい。
射出装置(図示せず)で溶融された樹脂は、スプルー15、ランナー16、ゲート17を通ってキャビティ13内に射出充填され、冷却固化される。冷却固化した状態で、対物光学素子のフランジとゲートが一体的に形成された状態となっており、後のゲートカット工程でゲート部分を切断する。
樹脂が冷却固化した後、第1型板5と第2型板6とを型開きする。この型開き状態で、成形品である対物光学素子は、第1コア7に保持され、第2コア8には保持されない状態となっている。型開きを行った後、対物光学素子が保持されている第1コア7から成形品である対物光学素子の離型を行う。ここで、型開き状態で、成形品である対物光学素子は、第1コア7に保持され、つまりは、成形品である対物光学素子は、重力方向下方側に配置されている第1型板5上に残る。そのため、第1コアから対物光学素子の離型を行ったとしても、対物光学素子は第1型板上に残るので、離型の際に対物光学素子が落下し、レンズ面に傷をつけてしまう虞がなくなる。
第1コア7から対物光学素子を離型させる方法としては、従前より知られている種々の方法を用いることができる。本実施の形態では、第1コア7が第1コア支持穴18内を摺動可能になっており、第1コア7を第2型板6側へ摺動させることで対物光学素子を突き出し離型させている。ここで、第1コア7に形成された第1光学転写面9は、複数の段差からなる光路差付与構造を有しているから、第1コア7を第2型板6側へ摺動させて対物光学素子を突き出し離型する際に、対物光学素子の光路差付与構造の面全体が突き出され、光路差付与構造の形状の変形を低減することが可能となり、一層高精度で所望の光学特性が得られる光路差付与構造を有する対物光学素子の製造が可能である。
また、型開きを行う際に、第1型板5と第2型板6の間でずれが生じたとしても、第1コア7の第1光学転写面9と対物光学素子の光路差付与構造の面はずれることがないので、より一層高精度で所望の光学特性が得られる光路差付与構造を有する対物光学素子の製造が可能である。
尚、第1コア7から対物光学素子を離型させる別の方法として、第1コア7または第1型板5にエジェクタピン等の突き出し機構を設け、この突き出し機構で対物光学素子のフランジ部分や対物光学素子の第1光学面を突き出して離型を行うものであっても良い。対物光学素子のフランジ部分を突き出す場合、突き出しによって対物光学素子に形成された光路差付与構造を変形させる恐れがないのでより好ましい。
本実施の形態に係る成形金型により製造する対物光学素子は、波長λ1=405nmの第1光束を厚さt1=0.1mmの保護層を有する第1光ディスク(BD)の情報記録面上に集光させ、波長λ2=660nmの第2光束を厚さt2=0.6mmの保護層を有する第2光ディスク(DVD)の情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置用の対物光学素子であり、光軸を含む中心領域と、その周囲に設けられた周辺領域とを少なくとも有し、中心領域を通過した第1光束は第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、中心領域を通過した第2光束は第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、周辺領域を通過した第1光束は第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、周辺領域を通過した第2光束は第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光されない対物光学素子である。中心領域または周辺領域の少なくとも一方には光路差付与構造が形成されている。
また、本実施の形態の成形金型により製造される対物光学素子は、対物光学素子の第1光束における焦点距離をf1(mm)とし、対物光学素子の中心厚さをd(mm)としたときに、d/f1=1.1となっており、0.7≦d/f1≦2.0を満たしている。
本実施の形態では、第1型板に対して、第2型板は重力方向上方側に配置している、即ち、曲率半径の絶対値の小さい方の第1光学転写面を重力方向下方側に配置した構成となっている。そのため、d/f1の値が0.7≦d/f1≦2.0であるような対物光学素子を製造する場合であっても、エア溜まりを解消し転写性を向上させることができる。
なお、上述した対物光学素子以外にも、本実施形態に係る製造金型により製造される対物光学素子としては、波長λ1=405nmの第1光束を厚さt1=0.1mmの保護層を有する第1光ディスク(BD)の情報記録面上に集光させ、波長λ2=660nmの第2光束を厚さt2=0.6mmの保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に集光させ、波長λ3=785nmの第3光束を厚さt3=1.2mmの保護層を有する第3光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ用の対物光学素子であり、光軸を含む中心領域と、その周囲に設けられた周辺領域と、中心領域と周辺領域の間に設けられた中間領域とを少なくとも有し、中心領域を通過した第1光束は第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、中心領域を通過した第2光束は第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、中心領域を通過した第3光束は第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、中間領域を通過した第1光束は第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、中間領域を通過した第2光束は第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、中間領域を通過した第3光束は第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光されず、周辺領域を通過した第1光束は第1光ディスクの情報記録面上に集光され、周辺領域を通過した第2光束は第2光ディスクの情報記録面上に集光されず、周辺領域を通過した第3光束は第3光ディスクの情報記録面上に集光されないようになっている対物光学素子であっても良い。
この対物光学素子において、対物光学素子の前記第1光束における焦点距離をf1(mm)とし、対物光学素子の中心厚さをd(mm)としたときに、0.7≦d/f1≦2.0を満たしていることが好ましい。
さらに、上述した対物光学素子以外にも、本実施形態に係る製造金型により製造される対物光学素子としては、波長λ1=405nmの第1光束を厚さt1=0.1mmの保護層を有する第1光ディスク(BD)の情報記録面上に集光させることによって、第1光ディスク(BD)に対してのみ情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置用の対物光学素子であっても良い。
この対物光学素子において、対物光学素子の前記第1光束における焦点距離をf1(mm)とし、前記対物光学素子の中心厚さをd(mm)としたときに、0.9≦d/f1≦2.0を満たしていることが好ましい。
本発明は、レンズの芯ずれによるコマ収差の発生を低減するとともに、成形金型の調整を容易に行うことのできる成形金型、射出成形機及び対物光学素子の製造方法を提供することができるので、成形精度が高く良好な光学特性の得られる光ピックアップ装置用の対物光学素子を提供することができる。
1 第1取り付け板
2 第2取り付け板
3 第1受け板
4 第2受け板
5 第1型板
6 第2型板
7 第1コア
8 第2コア
9 第1光学転写面
10 第2光学転写面
11 第1フランジ形成面
12 第2フランジ形成面
13 キャビティ
14 流路
15 スプルー
16 ランナー
17 ゲート
18 第1コア支持穴
19 第2コア支持穴

Claims (5)

  1. NA値が0.70以上0.95以下の光ピックアップ装置用の対物光学素子を製造する射出成形用の成形金型において、
    前記成形金型は、第1型板と第1コアと第2型板と第2コアを有し、
    前記第1型板は、前記第1コアを装着するための第1コア支持穴を有し、前記第2型板は、前記第2コアを装着するための第2コア支持穴を有し、
    前記第1型板に対して、前記第2型板は重力方向の上方側に重ねて配置されており、
    前記第1コアは、前記対物光学素子の第1光学面を形成するための第1光学転写面を有し、前記第1型板と前記第2型板とが型開きする際に前記対物光学素子を保持し、
    前記第2コアは、前記対物光学素子の第2光学面を形成するための第2光学転写面を有し、前記第1型板と前記第2型板とが型開きする際に前記対物光学素子を保持せず、
    前記第1光学転写面の曲率半径の絶対値は、前記第2光学転写面の曲率半径の絶対値よりも小さく、
    前記第1光学転写面の少なくとも一部が、複数の段差からなる光路差付与構造を有し、
    前記対物光学素子の前記第1光束における焦点距離をf1(mm)とし、前記対物光学素子の中心厚さをd(mm)としたときに、0.7≦d/f1≦2.0を満たし、
    前記対物光学素子は、波長λ1(375nm≦λ1≦435nm)の第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させ、波長λ2(λ1<λ2)の第2光束を厚さt2(t1<t2)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に集光させ、波長λ3(λ2<λ3)の第3光束を厚さt3(t2<t3)の保護層を有する第3光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ用の対物光学素子であり、
    前記対物光学素子は、光軸を含む中心領域と、その周囲に設けられた周辺領域と、前記中心領域と前記周辺領域の間に設けられた中間領域とを少なくとも有し、
    前記中心領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中心領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中心領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、
    前記中間領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光されず、
    前記周辺領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に集光され、前記周辺領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に集光されず、前記周辺領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に集光されないようになっていることを特徴とする成形金型。
  2. 光ピックアップ装置用の対物光学素子であって、波長λ1(375nm≦λ1≦435nm)の第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させることによって、前記第1光ディスクに対してのみ情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置用の対物光学素子であることを特徴とする請求項1に記載の成形金型。
  3. 前記対物光学素子の前記第1光束における焦点距離をf1(mm)とし、前記対物光学素子の中心厚さをd(mm)としたときに、0.9≦d/f1≦2.0を満たすことを特徴とする請求項に記載の成形金型。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の成形金型を有することを特徴とする射出成形機。
  5. NA値が0.70以上0.95以下の光ピックアップ装置用の対物光学素子を成形金型により製造する製造方法において、
    前記成形金型は、第1型板と第1コアと第2型板と第2コアを有し、
    前記第1型板は、前記第1コアを装着するための第1コア支持穴を有し、前記第2型板は、前記第2コアを装着するための第2コア支持穴を有し、
    前記第1型板に対して、前記第2型板は重力方向の上方側に重ねて配置されており、
    前記第1コアは、前記対物光学素子の第1光学面を形成するための第1光学転写面を有し、前記第2コアは、前記対物光学素子の第2光学面を形成するための第2光学転写面を有し、
    前記第1光学転写面の曲率半径の絶対値は、前記第2光学転写面の曲率半径の絶対値よりも小さく、
    前記第1光学転写面の少なくとも一部が、複数の段差からなる光路差付与構造を有し、
    前記対物光学素子の前記第1光束における焦点距離をf1(mm)とし、前記対物光学素子の中心厚さをd(mm)としたときに、0.7≦d/f1≦2.0を満たしており、
    前記対物光学素子は、波長λ1(375nm≦λ1≦435nm)の第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させ、波長λ2(λ1<λ2)の第2光束を厚さt2(t1<t2)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に集光させ、波長λ3(λ2<λ3)の第3光束を厚さt3(t2<t3)の保護層を有する第3光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ用の対物光学素子であり、
    前記対物光学素子は、光軸を含む中心領域と、その周囲に設けられた周辺領域と、前記中心領域と前記周辺領域の間に設けられた中間領域とを少なくとも有し、
    前記中心領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中心領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中心領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、
    前記中間領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光され、前記中間領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光されず、
    前記周辺領域を通過した前記第1光束は前記第1光ディスクの情報記録面上に集光され、前記周辺領域を通過した前記第2光束は前記第2光ディスクの情報記録面上に集光されず、前記周辺領域を通過した前記第3光束は前記第3光ディスクの情報記録面上に集光されないようになっており、
    前記第1光学転写面と前記第2光学転写面とで形成されたキャビティに樹脂を射出する工程と、
    前記第1型板と前記第2型板を型開きし、前記対物光学素子を前記第1コアで保持する工程と、
    前記対物光学素子を保持する前記第1コアから前記対物光学素子を離型させる工程を有することを特徴とする対物光学素子の製造方法。
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