JP2008234738A - 複合対物レンズ及び光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複合対物レンズの離型時に起こりうる複合対物レンズの変形や傷を抑制し、容易に離型可能である高精度な複合対物レンズを提供すること。
【解決手段】
光ピックアップ装置用の複合対物レンズ10は、第1及び第2対物レンズ部1、2が並列的に配置されるように各対物レンズ部1、2を射出成形によって一体成形した光ピックアップ装置用の複合対物レンズであって、射出成形の際に形成されるゲート4と反対側に位置する外周側面S1の少なくとも一部をテーパー面TPとしたことを特徴とする。これにより、複合対物レンズ10を射出成形の金型から容易に取り出すこと、すなわち離型や突出しを行うことができる。また、このようなテーパー面TPによって金型から複合対物レンズ10を比較的均等に取り出すことができるため、複合対物レンズ10が変形したり、傷がついたりすることを抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形の際に成形金型から容易に取り出せる複合対物レンズ、並びに、かかる複合対物レンズを組み込んだ光ピックアップ装置に関する。
これまで、CD(コンパクト・ディスク)、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)等の光情報記録媒体に対して情報の再生、記録を行うための各種光ピックアップ装置が開発、製造され、一般に普及している。なお、「情報の再生、記録」とは、情報についての再生及び/又は記録を意味する。かかる光ピックアップ装置に組み込まれる対物レンズとして、複数のレンズ素子を合体して一体成形した複合対物レンズが存在し、この場合、複数の対物レンズを備える複合対物レンズが一体成形によって小型化され組立工程も簡単なものとなる(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−115170号公報
しかし、複合対物レンズの成形の際、金型からの離型にともなって複合対物レンズが変形したり、レンズ外周部に傷が発生したりするという問題があった。
そこで、本発明は、複合対物レンズの離型時に起こりうる複合対物レンズの変形や傷を抑制し、容易に離型可能である高精度な複合対物レンズを提供することを目的とする。
また、上記複合対物レンズを組み込んだ光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる光ピックアップ装置用の複合対物レンズは、(a)複数の対物レンズ部が並列的に配置されるように複数の対物レンズ部を射出成形によって一体成形した光ピックアップ装置用の複合対物レンズであって、(b)射出成形の際に形成されるゲートと反対側に位置する外周側面の少なくとも一部をテーパー面としたことを特徴とする。
上記複合対物レンズでは、ゲートと反対側に位置する外周側面の少なくとも一部をテーパー面とすることによって、複合対物レンズを射出成形の金型から容易に取り出すこと、すなわち離型や突出しを行うことができる。また、このようなテーパー面によって金型から複合対物レンズを比較的均等に取り出すことができるため、複合対物レンズが変形したり、傷がついたりすることを抑えることができる。
本発明の具体的な態様によれば、テーパー面は、複数の対物レンズ部の像側の光学面から光源側の光学面に向かって外周が細くなる形状であることを特徴とする。光ピックアップ装置用の複合対物レンズの場合、光源側の光学面の方が光情報記録媒体である光ディスク側の光学面よりも曲率をもった形状となる。これにより、一般的に光源側の光学面が例えば可動金型にて形成されるとき、この可動金型から複合対物レンズを取り出す際の抵抗を抑えることができ、複合対物レンズの取り出しを容易にすることができる。
本発明の別の態様によれば、外周側面の少なくとも一部は、ゲートの反対側となる外周側面の部分であって、ゲートから最も離れた対物レンズ部の外周に接するゲートの長さ方向の2つの接線に挟まれた部分であることを特徴とする。この場合、ゲートから見て最も離れた対物レンズ部の背後にある外周側面の部分をテーパー面とすることによって、複合対物レンズを射出成形の金型からより容易に取り出すことができる。
本発明の別の態様によれば、外周側面の少なくとも一部は、ゲートから最も離れた対物レンズ部の外周に接するゲートの長さ方向に垂直な方向の2つの接線のうちゲートからより離れた接線よりもゲートの反対側にある部分であることを特徴とする。この場合、ゲートから見て最も離れた対物レンズ部よりも遠い位置にある外周側面の部分をテーパー面とすることによって、複合対物レンズを射出成形の金型からより容易に取り出すことができる。
本発明の別の態様によれば、ゲートの切断部を除いた外周側面のすべてがテーパー面であることを特徴とする。なお、これはゲートの切断時にテーパー面に加工することを妨げるものではない。この場合、ゲートの切断部を除いた外周側面のすべてをテーパー面とすることによって、複合対物レンズを射出成形の金型からより容易に取り出すことができる。
本発明の別の態様によれば、射出成形の際に、ゲートの側面にテーパー面が形成されることを特徴とする。この場合、ゲートの側面に成形当初からテーパー面を形成することによって、複合対物レンズを含む成形品のゲートも射出成形の金型から容易に取り出すことができる。
本発明の別の態様によれば、射出成形の際に、ゲートの側面及びゲートの側面より先の外周側面のすべてにテーパー面が形成されることを特徴とする。この場合、ゲートの側面及び外周側面のすべてを成形当初からテーパー面とすることによって、複合対物レンズを射出成形の金型からより容易に取り出すことができる。
本発明の別の態様によれば、複数の対物レンズ部のうち最も小さいスポット径を形成するための対物レンズ部が最もゲート側に配置されることを特徴とする。この場合、ゲート側に最も近い対物レンズ部は、複合対物レンズの射出成形時に安定して成形されるので、高精度な対物レンズ部とすることができる。
本発明にかかる光ピックアップ装置は、光源と、上述の複合対物レンズとを備えたことを特徴とする。この場合、上述の光学素子によって、高精度で情報の再生及び/又は記録可能になる。
(1)複合対物レンズ
本発明の一実施形態である複合対物レンズについて、図面を参照しつつ説明する。なお、図1(A)は、複合対物レンズを説明する平面図であり、図1(B)は、図1(A)の複合対物レンズの断面図である。また、図2(A)は、複合対物レンズの裏面図であり、図2(B)は、図2(A)の複合対物レンズの側面図であり、図2(C)は、図2(A)の複合対物レンズの正面図である。
図1及び図2に示す複合対物レンズ10は、コリメートされた状態で入射する光束を比較的小径のスポットとして集光する第1対物レンズ部1と、コリメートされた状態で入射する光束を比較的大径のスポットとして集光する第2対物レンズ部2と、第1及び第2対物レンズ部1、2を周囲から支持する外枠部3とを有する。複合対物レンズ10は、例えばプラスチック材料から一括して成形された単一の部品であり、第1及び第2対物レンズ部1、2と外枠部3とが一体化されている。ここで、第1及び第2対物レンズ部1、2は平面視において円形の輪郭を有し、外枠部3は第1及び第2対物レンズ部1、2の周囲を囲んだ円形と矩形とを折衷した輪郭を有する。第1及び第2対物レンズ部1、2は、略同一平面内に配置され、各自の光軸OA1、OA2は、互いに略平行に揃えられている。なお、複合対物レンズ10は、外枠部3の外周側面S1のうち各対物レンズ部1、2の中心を結ぶ直線CLと交差する外枠部3の外周側面S1にゲート4をさらに備える。なお、ゲート4は、射出成形の際の樹脂の流入口であり、成形後切断してもよい。また、複合対物レンズ10は、外枠部3上に射出成形の際のピン突出し用の凹部5と、樹脂流入時のキャビティ用に形成された空間内の空気を抜くためのエアベント6と、各対物レンズ部1、2の外周を囲う対物レンズ部の平行出し用の端面7とをさらに備える。
複合対物レンズ10は、射出成形の際にゲート4の側面S2及びゲート4の側面S2より先の外周側面S1のすべてにテーパー面TPが形成されている。すなわち、図3に概念的に示した複合対物レンズ10において、ゲート4の側面S2を含む領域AR4及び外枠部3の外周側面S1を含む領域AR3にテーパー面TPが形成されている。
テーパー面TPは、各対物レンズ部1、2の像側すなわち、光ディスク側(不図示)の光学面1b、2bから光源側(不図示)の光学面1a、2aに向かって外周が細くなる形状となっている。つまり、外枠部3は、−Z側の端面の輪郭の方が+Z側の端面の輪郭よりもひとまわり小さくなっている。具体的には、テーパー面TPの傾斜角度は例えば2.5°以上5.0°以下である。この場合、光源側の光学面1a、2aの方が光ディスク側の光学面1b、2bよりも曲率をもった形状となる。これにより、一般的に光源側の光学面1a、2aが可動金型にて形成されるとき、この可動金型から取り出す際の抵抗を抑えることができ、複合対物レンズ10を容易に取り出すことができる。また、テーパー面TPの傾斜角度を2.5°以上とすることにより、金型の加工時に金型表面に荒れや出っ張りが多少あったとしても、金型から複合対物レンズ10を抜く際に、複合対物レンズ10の破損や外観不良となるような傷の発生を低減することができる。また、5.0°以下とすることにより、例えば、複数の複合対物レンズ10を一列に並べて収納するスティック状のレンズ収納容器等に入れて持ち運ぶ際に1つの複合対物レンズが別の複合対物レンズに乗り上げて傷を発生したりレンズ収納容器内でつまったりすることを防止できる。
ゲート4は、各対物レンズ部1、2に対して各光軸OA1、OA2の垂直方向に設けられる。また、ゲート4は、複合対物レンズ10の側面S1側の1箇所に形成されることにより、射出成形用の金型製造を簡易にすることができる。また、複数のゲートを設けた場合のウェルドの発生を防止できる。
エアベント6は、ゲート4から最も離れた複合対物レンズ10の角に対称に設けられている。エアベント6は、複合対物レンズ10を射出成形する際に、樹脂流入時に押し出された金型のキャビティ内にある空気を金型外に抜く空間である。これにより、キャビティ内に樹脂が均一に流入し、複合対物レンズ10を均一に成形することができる。なお、エアベント6は、複合対物レンズ10の外枠部3の直線部分の延長線が交わる領域SP内に設けられており、バリ取り加工は不要となっている。
凹部5は外枠部3の−Z側の端面すなわち光源側の端面に2箇所設けられている。この場合、凹部5は、光学面1a、2aを形成するための可動金型側の面により形成される。射出成形した複合対物レンズ10を金型から取り出す際に光学面1aを形成する金型部分の突出しと同時に突出しピンが凹部5に当たり、その当接部に多少変形が生じてもその変形が凹部5内に収まるように凹部5が設けられている。なお、複合対物レンズ10を金型から取り出す際に、複合対物レンズ10の全体に比較的均等な力を加えることができれば、凹部5を設ける位置は図示した位置に限られるものではない。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の複合対物レンズ10は、ゲート4の側面S2と複合対物レンズ10の外周側面S1をテーパー面TPとすることによって、複合対物レンズ10を射出成形の金型から容易に取り出すことができる。また、このようなテーパー面TPによって金型から複合対物レンズ10を比較的均等に取り出すことができるため、複合対物レンズ10が変形したり、傷がついたりすることを抑えることができる。
本実施形態の複合対物レンズ10は、情報の再生、若しくは記録に用いられるものであって、第1及び第2対物レンズ部1、2のうち、最も小さいスポット径を形成するための第1対物レンズ部1が、射出成形のゲート側に最も近い位置に設けられていることにより、第1対物レンズ部1を安定して成形することができる。よって、第1対物レンズ部1の収差性能が悪化することを防ぐことができ、スポット径が最も小さく高性能が要求される第1対物レンズ部1を容易に実現できる。また、第2対物レンズ部2は、ゲート4と第1対物レンズ部1の中心とを結ぶ直線CL上に配置され第1対物レンズ部1よりもスポット径が大きくなる。また、第2対物レンズ部2を直線CL上に配置することにより、ゲート4からの樹脂の流れが一様になるので、第2対物レンズ部2の収差性能の悪化を防ぐことができる。
一方、第2対物レンズ部2は、第1対物レンズ部1と比べて成形性上で不利となる可能性があるが、要求される光学性能が第1対物レンズ部1よりも低く、変形してもその影響が小さいので問題となる可能性が低い。また、光学性能への影響の程度が比較的低いので事前に変形を見込んで金型を製作することも可能である。
以上説明した複合対物レンズ10は、複数種の光ディスクのいずれの光ディスクに対して情報の再生、記録を行うかによって、各対物レンズ部1、2のうち、それに対応する対物レンズ部が選択使用される。すなわち、第1対物レンズ部1によって、入射光を比較的小さいスポット径で不図示の光ディスク中に設けられた情報記録面に集光することができ、第2対物レンズ部2によって、入射光を比較的大きいスポット径で別タイプの光ディスク中に設けられた情報記録面に集光することができる。
以下、第1及び第2対物レンズ部1、2の機能について説明する。図4は、複合対物レンズ10を通過する光束を説明する側面図である。第1対物レンズ部1は、BD用の波長405nm或いは408nm程度のレーザ光を対象として設計されている。つまり、図4に示すように、第1対物レンズ部1の光源側面1a側から例えば光軸OA1に沿って光軸OA1に平行な波長405nmのレーザ光束が入射すると、第1対物レンズ部1の光ディスク側面1b側からレーザ光束が射出されるが、このレーザ光束は、光軸OA1上の焦点位置F1(不図示のBDの情報記録面上)に集光し、ここに比較的小さな集光スポットを形成する。
一方、第2対物レンズ部2は、DVD用の波長655nmのレーザ光及びCD用の波長780nmのレーザ光を対象として設計されている。つまり、図4に示すように、第2対物レンズ部2の光源側面2a側から例えば光軸OA2に沿って光軸OA2に平行な波長655nmのレーザ光束が入射すると、第2対物レンズ部2の光ディスク側面2b側から波長655nmのレーザ光束が射出されるが、このレーザ光束は、光軸OA2上の焦点位置F2(不図示のDVDの情報記録面上)に集光し、ここに比較的大きな集光スポットを形成する。また、第2対物レンズ部2の光ディスク側面2a側から例えば光軸OA2に平行な波長780nmのレーザ光束が入射すると、第2対物レンズ部2の光ディスク側面2b側から波長780nmのレーザ光束が射出されるが、このレーザ光束は、光軸OA2上の焦点位置F3(不図示のCDの情報記録面上)に集光し、ここにDVDの集光スポットよりもさらに大きい集光スポットを形成する。
(2)光ピックアップ装置
図5は、図1の複合対物レンズ10を組み込んだ光ピックアップ装置の光学系の構成を概略的に示す図である。
この光ピックアップ装置において、各半導体レーザ81A、81Bからのレーザ光は、共用の対物レンズアクチュエータ200を介して光ディスクDB、DD(又はDC)にそれぞれ集光され、各光ディスクDB、DD(又はDC)からの反射光は、共用の対物レンズアクチュエータ200を介し、最終的に各光検出器87A、87Bにそれぞれ導かれる。
ここで、第1半導体レーザ81Aは、第1光ディスクDBの情報再生用のレーザ光(具体的には、BD用の波長405nm)を発生し、このレーザ光は、対物レンズアクチュエータ200に設けた複合対物レンズ10の第1対物レンズ部1で集光され、NA0.85相当のスポットが情報記録面MB上に形成される。第2半導体レーザ81Bは、2波長型のレーザダイオードであり、第2光ディスクDDと第3光ディスクDCの情報再生用のレーザ光(具体的には、DVD用の波長655nm、又はCD用の波長780nm)を発生し、その後レーザ光は、第2対物レンズ部2で集光され、NA0.65(又はNA0.53)相当のスポットが情報記録面MD(又はMC)上に形成される。
一方、第1光検出器87Aは、第1光ディスクDB(具体的にはBD)に記録された情報を光信号として検出し、第2光検出器87Bは、第2光ディスクDD(具体的にはDVD)又は第3光ディスクDC(具体的にはCD)に記録された情報を光信号として検出する。
以下、図5の光ピックアップ装置の詳細な構造や具体的な動作について説明する。まず第1光ディスクDBを再生する場合、第1半導体レーザ81Aから例えば波長405nmのレーザ光が出射され、出射された光束は、ビームシェーパやコリメータレンズからなるコリメータ系82Aにより平行光束となる。この光束は、トラッキング用信号の検出に使用するサブビームスポットを生成するためのグレーティング83A、偏光ビームスプリッタ84A、ダイクロイックプリズム84Cを透過し、さらにビームエキスパンダ84G、1/4波長板88Bを透過し、ダイクロイックプリズム84Dに入射する。入射した光束は面84Daで反射され、第1対物レンズ部1を介して、第1光ディスクDBの情報記録面MBに集光される。
情報記録面MBでピットや記録マークにより変調されて反射された光束は、再び第1対物レンズ部1等を透過して、ダイクロイックプリズム84C等を経て偏光ビームスプリッタ84Aに入射し、ここで反射されてサーボレンズ85Aにより非点収差が与えられ、第1光検出器87A上へ入射し、その出力信号を用いて、第1光ディスクDBに記録された情報の読み取り信号が得られる。
また、第1光検出器87A上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦(フォーカス)検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて、対物レンズアクチュエータ200に設けた不図示の磁気回路部が、第1半導体レーザ81Aからの光束を第1光ディスクDBの情報記録面MB上に結像させるように、複合対物レンズ10すなわち第1対物レンズ部1を光軸方向に移動させるとともに、この第1半導体レーザ81Aからの光束を所定のトラックに結像するように、同第1対物レンズ部1を光軸に垂直な方向に移動させる。
次に、第2光ディスクDDを再生する場合、第2半導体レーザ81Bから例えば波長655nmのレーザ光が出射され、出射された光束は、コリメータ系82Bにより平行光束となる。この光束は、トラッキング用信号の検出に使用するサブビームスポットを生成するためのグレーティング83B、偏光ビームスプリッタ84Bを透過し、ダイクロイックプリズム84Cで反射され、ビームエキスパンダ84G、1/4波長板88Bを通過し、ダイクロイックプリズム84Dに入射する。入射した光束は、面84Daを透過し、面84Dbで反射されて、複合対物レンズ10のうち対応する第2対物レンズ部2を介して第2光ディスクDDの情報記録面MDに集光される。
情報記録面MDでピットや記録マークにより変調されて反射された光束は、再び第2対物レンズ部2を透過して、ダイクロイックプリズム84D、ビームエキスパンダ84G等を通過した後、ダイクロイックプリズム84Cで反射され、さらに偏光ビームスプリッタ84Bで反射される。反射された光束は、サーボレンズ85Bにより非点収差が与えられ、第2光検出器87B上へ入射し、その出力信号を用いて、第2光ディスクDDに記録された情報の読み取り信号が得られる。また、第1光ディスクDBの場合と同様、第2光検出器87B上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行い、対物レンズアクチュエータ200に設けた不図示の磁気回路部により、フォーカシング及びトラッキングのため、複合対物レンズ10すなわち第2対物レンズ部2を移動させる。
次に、第3光ディスクDCを再生する場合、第2半導体レーザ81Bから例えば波長780nmのレーザ光が出射され、出射された光束は、コリメータ系82Bにより平行光束となる。この光束は、トラッキング用信号の検出に使用するサブビームスポットを生成するためのグレーティング83B、偏光ビームスプリッタ84Bを透過し、ダイクロイックプリズム84Cで反射され、ビームエキスパンダ84G、1/4波長板88Bを通過し、ダイクロイックプリズム84Dに入射する。入射した光束は、面84Daを透過し、面84Dbで反射されて、複合対物レンズ10のうち対応する第2対物レンズ部2を介して第3光ディスクDCの情報記録面MCに集光される。
情報記録面MCでピットや記録マークにより変調されて反射された光束は、再び第2対物レンズ部2を透過して、ダイクロイックプリズム84D、ビームエキスパンダ84G等を通過した後、ダイクロイックプリズム84Cで反射され、さらに偏光ビームスプリッタ84Bで反射される。反射された光束は、サーボレンズ85Bにより非点収差が与えられ、第2光検出器87B上へ入射し、その出力信号を用いて、第3光ディスクDCに記録された情報の読み取り信号が得られる。また、第2光ディスクDDの場合と同様、第2光検出器87B上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行い、対物レンズアクチュエータ200に設けた不図示の磁気回路部により、フォーカシング及びトラッキングのために、複合対物レンズ10すなわち第2対物レンズ部2を移動させる。
なお、以上は各光ディスクDB、DD(又はDC)から情報を再生する場合の説明であったが、各半導体レーザ81A、81Bの出力を調整すること等により、各光ディスクDB、DD(又はDC)に情報を記録することもできる。
また、上記実施形態では、第1対物レンズ部1によりBDに対する情報の再生、記録を行い、第2対物レンズ部2によりDVD及びCDに対する情報の再生、記録を行っているが、第1対物レンズ部1によりBDに対する情報の再生、記録を行い、第2対物レンズ部2によりHD DVD、DVD及びCDに対する情報の再生、記録を行う実施形態とすることもできる。逆に、第1対物レンズ部1によりHD DVDに対する情報の再生、記録を行い、第2対物レンズ部2によりBDやDVD、CDに対する情報の再生、記録を行う実施形態とすることもできる。さらに、第1対物レンズ部1によりDVDに対する情報の再生、記録を行い、第2対物レンズ部2によりCDに対する情報の再生、記録を行う実施形態とすることもできる。もちろん、その他の各種の組み合わせができるとともに、第3対物レンズ部等、3以上の対物レンズ部を設けた複合複合対物レンズに適用することもできる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ゲート4の側面S2及び複合対物レンズ10の外周側面S1を含むすべての領域AR3及びAR4にテーパー面TPを設けたが、各側面S1、S2を含むすべての領域AR3及びAR4にテーパー面TPを設けなくてもよい。すなわち、図3において、ゲート4の切断部L1を除いた外周側面S1のすべてを含む領域AR3をテーパー面TPにしてもよい。なお、これはゲート4の切断時にテーパー面TPに加工することを妨げるものではない。この場合、比較的長い形状の複合対物レンズ10でも金型から容易に抜き出すことができる。
また、ゲートから最も離れた第2対物レンズ部2の外周に接するゲート4の長さ方向すなわちY方向に垂直な方向の2つの接線のうちゲート4からより離れた接線L2よりもゲート4の反対側にある部分の外周側面S1を含む領域AR2をテーパー面TPにしてもよい。この場合も同様に、複合対物レンズ10を金型から容易に抜き出すことができる。
また、外周側面S1のゲート4の反対側となる外周側面S1の部分であって、ゲート4から最も離れた第2対物レンズ部2の外周に接するゲートの長さ方向の2つの接線L3a、L3bに挟まれた部分を含む領域AR1をテーパー面TPにしてもよい。この場合も、テーパー面TPがない場合よりも複合対物レンズ10を金型から比較的容易に抜き出すことができる。
また、射出成形の際に、ゲート4の側面S2を含む領域AR4にテーパー面TPを形成してもよい。この場合、ゲートの成形当初からテーパー面TPを形成することによって、複合対物レンズを含む成形品のゲートに対しても射出成形の金型から容易に取り出すことができる。
つまり、いずれの場合も複合対物レンズ10を射出成形の金型から容易に取り出すことができる。また、テーパー面TPの領域が多くなるほど、複合対物レンズ10を金型からより容易に取り出すことができる。なお、上記実施形態で側面S2及び外周側面S1のすべてをテーパー面TPにした場合等は、金型から非常に抜き出しやすい状態となるため、突出しピンによる突き出しをしなくてもよい。
上記実施形態では、光ピックアップ装置において、複合対物レンズ10を移動させることなくレンズ切り替えを行っているが、複合対物レンズ10を対物レンズアクチュエータ200等で光軸に垂直な方向に移動させてレンズ切り替えを行うこともできる。この場合、複合対物レンズ10を構成する各対物レンズ部1、2に個別にレーザ光を導くための光学系を設けたり、複合対物レンズ10に至る光路上にミラー等の光路切り替え手段を設けたりすることができる。
図1(A)は、実施形態の複合対物レンズの平面図であり、図1(B)は、複合対物レンズの断面図である。 図2(A)は、図1(A)の反対側から見た裏面図であり、図2(B)は、図2(A)の側面図であり、図2(C)は、図2(A)の正面図である。 図1に示す複合対物レンズのテーパー面の領域を示す平面図である。 図1に示す複合対物レンズ周辺の光束を説明する側面図である。 図1に示す複合対物レンズを組み込んだ光ピックアップ装置の構成を示す図である。
符号の説明
10…複合対物レンズ、 1…第1対物レンズ部、 2…第2対物レンズ部、 3…外枠部、 4…ゲート、 5…凹部、 6…エアベント、 7…端面、 TP…テーパー面

Claims (9)

  1. 複数の対物レンズ部が並列的に配置されるように前記複数の対物レンズ部を射出成形によって一体成形した光ピックアップ装置用の複合対物レンズであって、
    射出成形の際に形成されるゲートと反対側に位置する外周側面の少なくとも一部をテーパー面としたことを特徴とする複合対物レンズ。
  2. 前記テーパー面は、前記複数の対物レンズ部の像側の光学面から光源側の光学面に向かって外周が細くなる形状であることを特徴とする請求項1に記載の複合対物レンズ。
  3. 前記外周側面の少なくとも一部は、前記ゲートの反対側となる前記外周側面の部分であって、前記ゲートから最も離れた対物レンズ部の外周に接する前記ゲートの長さ方向の2つの接線に挟まれた部分であることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか一項記載の複合対物レンズ。
  4. 前記外周側面の少なくとも一部は、前記ゲートから最も離れた対物レンズ部の外周に接する前記ゲートの長さ方向に垂直な方向の2つの接線のうち前記ゲートからより離れた接線よりも前記ゲートの反対側にある部分であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の複合対物レンズ。
  5. 前記ゲートの切断部を除いた前記外周側面のすべてが前記テーパー面であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の複合対物レンズ。
  6. 射出成形の際に、前記ゲートの側面にテーパー面が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項記載の複合対物レンズ。
  7. 射出成形の際に、前記ゲートの側面及び前記ゲートの側面より先の前記外周側面のすべてに前記テーパー面が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項記載の複合対物レンズ。
  8. 前記複数の対物レンズ部のうち最も小さいスポット径を形成するための対物レンズ部が最もゲート側に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項記載の複合対物レンズ。
  9. 光源と、請求項1乃至請求項8のいずれか一項記載の複合対物レンズとを備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
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