JP5764545B2 - 重合体を水素化する方法 - Google Patents

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Description

本発明は重合体を水素化する方法に関し、特に不均一系触媒でビニル芳香族ブロックを含む重合体を水素化する方法に関する。
例えば、ポリスチレンまたはスチレン−ブタジエンまたはスチレン−イソプレンのトリブロックまたはペンタブロック共重合体など、ビニル芳香族ブロックを含む、または共役ジエンブロックとビニル芳香族ブロックとを含む重合体は、すでに商業化され、接着剤や靴底、重合体変性剤等に応用されている。しかしながら、共役ジエンまたはビニル芳香族モノマーを重合した重合体は、不飽和二重結合を多く含むため、構造が非常に不安定であり、熱や紫外光に暴露されることで酸化したり、またはその他不良な環境中で開裂を生じたりしやすい。このため、水素化の技術でこれら重合体を飽和させると、その構造安定性を改善することができる。
すでに多くの特許がこれらの重合体の水素化触媒システムを開示している。例えば、特許文献1はPt/Rh等の金属を使用し、孔径が600オングストローム(60nm)より大きい酸化ケイ素を担体として水素化を行う方法を開示している。特許文献2はPt/Rh等の金属触媒を使用して水素化を行う方法を開示している。特許文献3は、周期表VIII族の遷移金属と孔径が1000オングストローム(100nm)より大きいアルミナを担体として使用して、水素化を行う方法を開示している。特許文献4はNi金属と孔径が100オングストローム(10nm)より大きいアルミナを担体として使用して、水素化を行う方法を開示している。特許文献5は周期表Ia、Ib、IIb、VIb、VIIbまたはVIII族の金属を使用し、表面積が30m/gより大きいケイ酸カルシウムを担体とする方法を開示している。特許文献6はRuまたは、周期表I、VIIまたはVIIIの遷移金属と組み合わされたRuの存在下で、酸化ケイ素を担体として水素化を行う方法を開示している。
現在各種の従来の水素化触媒システムはPtを触媒としたベンゼン環に対する水素化の効果が最良であるが、Pt触媒の価格が非常に高いため、その他の安価な金属の触媒システムの開発が必要である。
米国特許第5700878号明細書 米国特許第6376622号明細書 米国特許第6841626号明細書 米国特許第7053156号明細書 米国特許第7265184号明細書 米国特許第7355084号明細書
本発明の目的は、ビニル芳香族ブロックを含む重合体を水素化する方法を提供することにある。
本発明のビニル芳香族ブロックを含む重合体を水素化する方法は、Ru、Zn、B、またはRu、Zn、Pの元素を含む触媒を使用してビニル芳香族ブロックを含む重合体を水素化する。
一実施態様において、本発明のビニル芳香族ブロックを含む重合体を水素化する方法は、少なくとも1個のビニル芳香族ブロックを含む重合体を提供する工程と、不均一系触媒が存在する状況下で前記重合体を水素化する工程とを含み、前記不均一系触媒が担体上に配置され、前記不均一系触媒がRu、Zn、BまたはRu、Zn、Pを含む。別の一実施態様において、上述のRu、Zn、BまたはRu、Zn、Pのモル比は6:1:(0.3〜1)が好ましく、6:1:(0.3〜0.6)の範囲がより好ましい。さらに別の一実施態様において、前記担体は酸化ケイ素、アルミナ、炭素または上述の各種組み合わせが好ましく、かつ前記不均一系触媒及び前記担体の総重量に対して、前記不均一系触媒の重量%は0.5%〜30%が好ましく、0.5%〜20%の範囲がよりこのましく、0.5%〜10%の範囲が最も好ましい。
本発明はまた、Ru、Zn、BまたはRu、Zn、Pの元素を含む触媒を利用してビニル芳香族ブロックを含む重合体を水素化し、適切な飽和度の水素化重合体を提供する。特に、芳香族基上に適切な数量の二重結合を持ち、例えば含有シクロヘキシル基またはシクロヘキサジエン基を含有する構造の水素化重合体を形成する。芳香族基上に適切な数量の二重結合を維持することで、ポリマー鎖の弾性を高めることができるほか、極性官能基を含有する重合体を合成するときに有利であるため、製品の応用価値を大幅に高めることができる。
一実施態様において、本発明の提供する水素化重合体は、上述のビニル芳香族ブロックを含む重合体を水素化する方法で製造される。別の一実施態様において、前記重合体はビニル芳香族ブロック及び共役ジエンブロック重合体であり、前記方法で得た水素化重合体のビニル芳香族ブロック水素化の転化率の範囲は60%〜99%であり、70%〜80%の間がよりこのましく、共役ジエンブロック水素化の転化率は95%以上である。さらに別の一実施態様において、前記方法で得た水素化重合体の総重量に対して、前記炭素環上に1個のみ及び2個のみの二重結合を有する前記水素化重合体の平均重量%は1%〜10%であり、3%〜8%の範囲がより好ましい。
本発明はその他の問題を解決するその他の態様を含み、上述の各態様と合わせて、以下の実施形態で詳細に説明する。
本発明の一実施形態に基づく水素化重合体の製造フローチャートである。 第1水素化重合体の構造例を示す図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の最良の実施形態を示す。本発明の内容を明確にするため、以下の説明では公知の部材、関連材料、及び関連処理技術について省略する場合がある。
重合及び水素化プロセス
図1に本発明の一実施形態による重合体水素化プロセスのフローチャートを示す。この実施形態の重合体水素化プロセスは、重合反応を行い、重合体を形成する工程101と、異物を濾過する工程102と、水素化反応を行う工程103と、触媒を濾過して回収利用する工程104と、溶剤を除去する工程105とを含むが、これらに限らない。以下に、これら工程の詳細を範例として説明するが、本発明はこれに限定されない。
工程101では、重合開始剤として例えば有機リチウムを使用して重合体を形成する。重合するモノマーは必要に応じて適したモノマーを選択できる。ビニル芳香族モノマーを含む重合体の製造は、そのモノマーが、スチレン(Styrene)、メチルスチレン(methylstyrene)及びそのすべての異性体、エチルスチレン(ethylstyrene)及びそのすべての異性体、シクロヘキシルスチレン(Cyclohexylstyrene)、ビニルビフェニル(vinyl biphenyl)、1−ビニル−5−ヘキシルナフタレン(1−vinyl−5−hexyl naphthalene)、ビニルナフタレン(vinyl naphthalene)、ビニルアントラセン(vinyl anthracene)及びそれらの任意の組み合わせで構成される群から独立して選択される。ビニル芳香族モノマーのみを使用した実施例(例えばポリスチレン)では、その合成されるビニル芳香族重合体の重量平均分子量の範囲が5,000〜150,000の間であり、5,000〜100,000の間がより好ましい。重量平均分子量の測定は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)を使用でき、これは当業者の常用する方法である。
ビニル芳香族ブロック及び共役ジエンブロックを含む重合体を製造することができ、そのうちビニル芳香族のモノマーについては上述を参照する。共役ジエンのモノマーは、1,3−ブタジエン(1,3−butadiene)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン(2,3−dimethyl−1,3−butadiene)、3−ブチル−1,3−オクタジエン(3−butyl−1,3−octadiene)、イソプレン(isoprene)、1−メチルブタジエン(1−methylbutadiene)、2−フェニル−1,3−ブタジエン(2−phenyl−1,3−butadiene)及びそれらの任意の組み合わせで構成される群から独立して選択される。一部の実施形態において、合成される重合体の重量平均分子量の範囲は5,000〜400,000の間であり、5,000〜200,000の間がより好ましく、20,000〜100,000の間が最良である。一実施形態において、合成されるブロック重合体はビニル芳香族重合ブロック−共役ジエン重合ブロック−ビニル芳香族重合ブロックのトリブロック共重合体である。別の一実施形態において、合成されるブロック重合体はビニル芳香族重合ブロック−共役ジエン重合ブロック−ビニル芳香族重合ブロック−共役ジエン重合ブロック−ビニル芳香族重合ブロックのペンタブロック共重合体である。一実施形態において、合成されるブロック重合体中のビニル芳香族重合ブロックの共役ジエン重合ブロックに対する重量比の範囲は5:95〜95:5であり、10:90〜90:10がより好ましい。
工程102では、重合反応が完了した後、異物を除去する。
続いて、工程103では、不均一系触媒が存在する状況下で上述の合成した重合体と水素化試剤(例えば水素ガス)とを接触させて反応させ、水素化重合体を含有する重合体溶液を得る。この工程で使用する不均一系触媒は主に、Ru、Zn、Bの組み合わせまたはRu、Zn、Pの組み合わせの3種類の元素を含み、そのうちRu、Zn、BまたはRu、Zn、Pのモル比の範囲はRu:Zn:(BまたはP)=6:1:(0.3〜1)が好ましく、6:1:(0.3〜0.6)がより好ましい。これら水素化触媒の担体は酸化ケイ素(silica)、アルミナ(alumina)、炭素または上述の各種組み合わせが好ましい。担体の孔の直径の分布は100オングストローム(10nm)〜1000オングストローム(100nm)の間である。孔の寸法分布はガス吸脱着等温線で測定することができ、これは当業者の常用する方法である。前記不均一系触媒及び前記担体の総重量に対して、、前記不均一系触媒の重量%は0.5%〜30%の間が好ましく、0.5%〜20%の範囲がより好ましく、0.5%〜10%の範囲が最も好ましい。水素ガスの圧力は20〜60kg/cmの範囲を選択することが好ましく、水素化温度は80℃〜170℃の範囲を選択することが好ましく、反応時間は20〜500分間の範囲を選択することが好ましいが、上述に限定されない。
この実施形態では、続いて触媒を重合体溶液中から濾過して除去する工程104を行うことができる。その後、重合体溶液中に例えばヒンダードフェノール系酸化防止剤(hindered phenolic antioxidant)などの抗酸化剤を加える。この実施形態では、続いて工程105を行うことができ、温度条件200℃〜300℃の間、圧力条件1Bar(1,000hPa)〜10Bar(10,000hPa)の間で瞬間揮発(flash devolatilization)技術を利用して溶媒を重合体溶液中から除去し、濃縮した重合体溶液を得る。この濃縮した重合体溶液中に残留する溶剤は、濃縮した重合体溶液の総重量の1wt%〜50wt%を占めることができる。100torr(133hPa)未満の圧力下で、気化器により残留した溶剤を濃縮した重合体溶液中から除去し、水素化ブロック重合体を単離することができる。気化器は二軸押出機または薄膜蒸発器とすることができ、この実施態様では、二軸押出機を200℃〜300℃の温度下で使用して行うことが好ましい。
水素化重合体
本発明の水素化重合体は少なくとも1個のビニル芳香族ブロックを含み、少なくとも2種類に区分することができる。第1類は少なくとも1個の水素化ビニル芳香族ブロックと少なくとも1個の水素化共役ジエンブロックとを含み、本明細書ではこれを第1水素化重合体と呼ぶ。第2類は水素化ビニル芳香族ブロックからなる。つまり、第2の水素化重合体は、原則として、共役ジエンブロックを含まず、本明細書ではこれを第2水素化重合体と呼ぶ。
第1水素化重合体
前述のように、第1水素化重合体の最良の実施態様は、ビニル芳香族重合ブロック−共役ジエン重合ブロック−ビニル芳香族重合ブロックの水素化トリブロック共重合体またはビニル芳香族重合ブロック−共役ジエン重合ブロック−ビニル芳香族重合ブロック−共役ジエン重合ブロック−ビニル芳香族重合ブロックの水素化ペンタブロック共重合体である。第1水素化重合体の重量平均分子量(Mw)は5,000〜400,000の間であり、5,000〜200,000の間がより好ましく、20,000〜100,000の間を最良とする。図2に第1水素化重合体の例示的構造を示すが、これに限定されない。
第1水素化重合体は、前記第1水素化重合体の総重量に対し、前記炭素環上的に1個のみ及び2個のみの二重結合を有する水素化重合体の平均重量%(DB%)が1%〜10%であり、3%〜8%の範囲がより好ましいことを特徴とする。本明細書では芳香族ブロック上の1個のみの二重結合及び2個のみの二重結合を有する水素化重合体の平均重量%を、DB%と略称する。DB%は核磁気共鳴装置(NMR)を使用して測定され、測定方法は中華民国特許出願第TW99128811号明細書(中華民国特許出願公開第2011−07358号公報、及び、対応日本特許出願公開第2011−57981号公報)の内容を参照できる。本発明の第1水素化重合体の芳香族基の水素化の程度は、プロセス条件の制御によりほとんど完全に水素化するか、または部分的に水素化することができる。第1水素化重合体の水素化共役ジエンブロックの平均水素化率は95%より大きい。、第1水素化重合体の水素化ビニル芳香族ブロックの平均水素化率は60%〜99%の間であり、70%〜80%の間が好ましい。平均水素化率の測定はUV−VIS分光光度計を使用して測定でき、これは当業者の常用する方法である。
第2水素化重合体
第2水素化重合体の最良の実施態様は水素化ポリスチレンである。第2水素化重合体の重量平均分子量(Mw)は5,000〜150,000の間であり、5,000〜100,000の間が好ましい。重量平均分子量の測定はゲル浸透クロマトグラフィーを使用する。第2水素化重合体では、前記第2水素化重合体の総重量と比較したとき、芳香族基上に適切な数量の二重結合を維持するため、前記炭素環上に1個のみ及び2個のみの二重結合を有する水素化重合体の平均重量%(DB%)は1%〜10%であり、好ましい範囲は3%〜8%であることを特徴とする。この実施態様において、第2水素化重合体はさらに、水素化ビニル芳香族ブロックの平均水素化率が55%〜80%の間であり、60%〜75%の間が好ましく、65%〜70%の間を最良とすることを特徴とする。
以下、第1水素化重合体の好適な実施形態として、実施例1〜5を説明する。
実施例1
トリブロック水素化共重合体
A.重合
本実施例の重合プロセスは、シクロヘキサンを溶剤として使用し、その中に少量のテトラヒドロフランを添加して極性を調節し、かつn−ブチルリチウムを重合開始剤とする。反応性モノマーはスチレン、ブタジエンまたはイソプレンとする。溶剤及びモノマーは、先に活性アルミナで精製することができる。反応は撹拌器を備えた高圧中で行う。反応プロセスを概述すると、以下のような工程となる。
1.1 シクロヘキサン1,100gとテトラヒドロフラン4gを加える。
1.2 50℃の温度まで加熱する。
1.3 スチレン58.2gを加える。
1.4 開始剤6.5gを加え、反応を開始させる。
1.5 30分間反応を持続させる。
1.6 ブタジエン77.6gを加える。
1.7 60分間反応を持続させる。
1.8 スチレン58.2gを加える。
1.9 30分間反応を持続させる。
1.10 メタノール0.2gを停止剤として加えて反応を終止させる。
上述の工程を行った後、重量平均分子量が100,000のポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンのトリブロック共重合体を含む約1,294gの溶液が得られる。この実施例において、スチレンモノマー及びブタジエンモノマーは異なるタイミングで分けて加えられる。その他の実施例において、スチレンモノマー及びブタジエンモノマーを同時に加えてランダム共重合体を取得することもできる。
B.部分水素化
2.1 トリブロック共重合体溶液200mlをオートクレーブ中に加える(総固形分:12%)。
2.2 3.0gの10%Ru−Zn−B/SiO触媒を加える。
2.3 窒素パージを5回、水素ガスパージを3回行う。
2.4 水素ガス圧力を40kg/cmにする。
2.5 温度170℃まで加熱して維持する。
2.6 288分間反応を持続させる。
上述の水素化ブロックコポリマーは適切なサンプリングを行い、FT−IR(フーリエ変換赤外分光光度計)及びH−NMR装置で処理を行ってその細部構造を分析することができる。
実施例2〜5
実施例2〜5の詳細な操作工程は実施例1と類似している。表1に実施例1〜5の各種の分析結果を示す。
上述の各実施例の担体の孔径はいずれも358オングストローム(35.8nm)である。重合体の重量平均分子量は100,000である。C水素化率%は共役ジエンブロックの水素化率、S水素化率%はビニル芳香族ブロックの水素化率を表す。
以下、第2水素化重合体の好適な実施形態として、実施例6〜8を説明する。
実施例6
水素化ポリスチレン
A.重合
本実施例の重合プロセスは、シクロヘキサンを溶剤として使用し、その中に少量のテトラヒドロフランを添加して極性を調節し、かつn−ブチルリチウムを重合開始剤とする。反応性モノマーはスチレンとする。溶剤及びモノマーは、先に活性アルミナ(Activated Alumina)で精製することができる。反応は撹拌器を備えたオートクレーブ中で行う。反応プロセスを概述すると、以下のような工程となる。
1.1 シクロヘキサン1100gとテトラヒドロフラン1gを加える。
1.2 45℃の温度まで加熱する。
1.3 スチレン150gを加える。
1.4 開始剤4.61gを加え、反応を開始させる。
1.5 30分間反応を持続させる。
1.6 メタノール0.2gを停止剤として加えて反応を終止させる。
上述の工程を行った後、重量平均分子量が15,400のポリスチレンを含む溶液約1250gが得られる。
B.部分水素化
2.1 ポリスチレン溶液1100mlをオートクレーブ中に加える(総固形分12%)。
2.2 触媒(10%Ru−Zn−P/SiO)3.5gを加える。
2.3 窒素パージを5回、水素ガスパージを3回行う。
2.4 水素ガス圧力を40kg/cmにする。
2.5 温度170℃まで加熱して維持する。
2.6 135分間反応を持続させる。
上述の水素化ブロックコポリマーは適切なサンプリングを行い、FT−IR及びH−NMR装置で処理を行ってその細部構造を分析することができる。
実施例7〜8
実施例7〜8の詳細な操作工程は実施例6と類似しているため、ここでは説明を省略する。表2に実施例6〜8の各種第2水素化重合体の分析結果を示す。
本発明はまた、星型ブロック共重合体の部分水素化を含む。星型ブロック共重合体はマルチコア(即ち、ポリアルケニルカップリング剤)を有することができ、及びポリマーアームとコアが連結される。ポリマーアームは共役ジエンまたは芳香族ビニルのホモポリマーまたは共重合体を含む。星型ブロック共重合体は、活性リチウム原子がポリマー鎖の末端にある線形ブロック共重合体を形成し、複数のポリマー鎖の末端を多官能性化合物とカップリングして、このポリマー鎖を多官能性化合物の各官能基に加える、という工程で作製することができる。
水素化共重合体の応用
本発明の別の応用は、水素化重合体と官能性化合物とを反応させることにより官能化水素化ブロック共重合体を提供する。適した官能性化合物には、酸無水物(acid anhydride)、酸ハロゲン化物(acid halides)、酸アミド(acid amide)、スルホン(sulfones)、オキサゾリン(oxazolines)、エポキシ化合物(epoxies)、イソシアネート(isocyanates)及びアミノ基(amino group)が含まれる。例えば、官能性化合物はカルボキシル基及びその誘導基を有することができ、例えばカルボキシル基及びその各種塩、またはエステル基、アミド基、及び酸無水物基等とすることができる。官能化反応はラジカル開始剤がある状況下で行うことができ、ラジカル開始剤は過酸化物やアゾ化合物等とすることができる。官能基は水素化ブロック共重合体の環上に結合することができる。官能性水素化ブロック共重合体は変性剤として用いることができ、熱可塑性樹脂中の無機填料の分散性、極性、反応特性、耐熱性を改善できる。
以上の説明は本発明の最良の実施例に基づくものであり、本発明の特許請求の範囲を制限するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない同等効果の変更または修飾は、本発明の保護範囲は下述する特許請求の範囲に含まれる。
101、102、103、104、105…工程

Claims (17)

  1. 重合体を水素化する方法であって、
    少なくとも1個のビニル芳香族ブロックを含む重合体を提供する工程と、
    不均一系触媒が存在する状況下で前記重合体を水素化する工程とを含み、前記不均一系触媒が担体上に配置され、前記不均一系触媒がRu、Zn、Pを含むことを特徴とする、重合体を水素化する方法。
  2. 記Ru、Zn、Pのモル比が6:1:(0.3〜1)であることを特徴とする、請求項1に記載の重合体を水素化する方法。
  3. 前記不均一系触媒及び前記担体の総重量に対し、前記不均一系触媒の重量%が0.5%〜30%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の重合体を水素化する方法。
  4. 前記重合体を形成するモノマーが、スチレン、メチルスチレン及びそのすべての異性体、エチルスチレン及びそのすべての異性体、シクロヘキシルスチレン、ビニルビフェニル、1−ビニル−5−ヘキシルナフタレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン及びそれらの任意の組み合わせで構成される群から独立して選択されることを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の重合体を水素化する方法。
  5. 前記重合体がさらに少なくとも1つの共役ジエンブロックを含み、前記共役ジエンブロックのモノマーが、1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、イソプレン、1−メチルブタジエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン及びそれらの任意の組み合わせで構成される群から独立して選択されることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載の重合体を水素化する方法。
  6. 前記担体が酸化ケイ素、アルミナ、炭素またはそれらの組み合わせであることを特徴とする、請求項1乃至5の何れか一項に記載の重合体を水素化する方法。
  7. 前記担体の孔の直径の分布が100オングストローム(10nm)〜1000オングストローム(100nm)の間であることを特徴とする、請求項1乃至6の何れか一項に記載の重合体を水素化する方法。
  8. 前記重合体の重量平均分子量の範囲が5,000〜400,000であることを特徴とする、請求項1乃至7の何れか一項に記載の重合体を水素化する方法。
  9. 前記重合体がビニル芳香族ブロック及び共役ジエンブロックの重合体であり、前記方法で得た水素化重合体のビニル芳香族ブロックの水素化転化率の範囲が60%〜99%であることを特徴とする、請求項1乃至8の何れか一項に記載の重合体を水素化する方法。
  10. 前記方法で得た水素化重合体の共役ジエンブロックの水素化転化率が95%以上であることを特徴とする、請求項9に記載の重合体を水素化する方法。
  11. 前記方法で得た水素化重合体の総重量に対し、炭素環上に1個のみ及び2個のみの二重結合を有する前記水素化重合体の平均重量%が1%〜10%であることを特徴とする、請求項9に記載の重合体を水素化する方法。
  12. 前記重合体がビニル芳香族重合体であり、前記方法で得た水素化重合体の水素化転化率の範囲が55%〜80%であることを特徴とする、請求項1に記載の重合体を水素化する方法。
  13. 前記方法で得た水素化重合体の総重量に対し、炭素環上に1個のみ及び2個のみの二重結合を有する前記水素化重合体の平均重量%が1%〜10%であることを特徴とする、請求項12に記載の重合体を水素化する方法。
  14. 重合体を水素化する方法であって、
    少なくとも1つのビニル芳香族ブロック及び少なくとも1つの共役ジエンブロックを有する共重合体を調製する工程と、
    担体上の不均一系触媒の存在下で前記共重合体を水素化する工程と、
    前記不均一系触媒は、Ru、Zn、Pからなり、前記Ru、Zn、Pのモル比が6:1:(0.3〜1)であることと、
    前記共役ジエンブロックの水素化率を95%以上にした水素化重合体を得る工程とを有することを特徴とする、重合体を水素化する方法。
  15. 前記Ru、Zn、Pのモル比が6:1:(0.3〜1)であることを特徴とする、請求項14に記載の重合体を水素化する方法。
  16. 前記重合体を水素化する方法によって得られた水素化重合体におけるビニル芳香族ブロックの水素化率は70%から80%の範囲内であることを特徴とする請求項15に記載の重合体を水素化する方法。
  17. 前記担体はシリカであることを特徴とする請求項14に記載の重合体を水素化する方法。
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