JP4476493B2 - 水素化ブッロクコポリマー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素化ブロックコポリマーに関する。特に、本発明は、ビニル芳香族モノマーと共役ジエンモノマーとから製造される水素化ブロックコポリマーに関する。最も普通なもののなかに、ビニル芳香族モノマー例えばスチレン及び共役ジエン例えばブタジエンまたはイソプレンから製造されるものがある。組成及び構造に依存して、ブロックコポリマーは、非常に伸張できるエラストマー、または剛いかつ強い熱可塑性物の形にできる。これらのブロックコポリマーは、また水素化されて、物理的性質及び酸化的安定性の範囲がさらに異なる。重合された共役ジエンブロックの水素化は、単独で、または重合されたビニル芳香族モノマーの芳香環の水素化とともに達成できる。水素化の条件及び使用される触媒に応じて、ビニル芳香族ポリマーブロックに実質的に影響することなくブロックコポリマーの共役ジエンポリマー部分を水素化するか、または両者のブロックタイプを実質的に飽和することができる。
【0002】
【従来の技術】
両者のブロックが実質的に飽和されているビニル芳香族モノマーと共役ジエンモノマーとから製造される完全に水素化されたコポリマーは、当業者に周知である。米国特許A第3333024及び3431323号は、それらの非水素化対応物に比較したとき、20−30%の水素化レベル及び改善された引張性を有するビニル芳香族及び共役ジエンポリマーの水素化トリブロック(ABA)コポリマーを開示している。しかし、非常に低い分子量の水素化ポリスチレンブロック例えば4000を含むこれらのコポリマーは、低い熱抵抗性を有し、そして良好な物理性を有する剛い組成物を与えない。米国特許A第3598886号は、3%より少ない芳香族不飽和を有する水素化ビニル置換芳香族炭化水素共役ジエンブロックコポリマーを開示しているが、低分子量のポリマーが例示されており、それらは良好な物理性をもたらさない。その上、「Thermoplastic Elastomers」14章、N.R.Leggeら編、Hanser Publishers,New York,1987は、「完全に」水素化されたブロックコポリマーは、一般に、ほんの僅かの高い温度ですら貧弱な物理性を有することを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
それゆえ、改善された物理的性質を有しさらに高温度でこれらの性質を維持するビニル芳香族モノマーと共役ジエンモノマーとから製造された水素化されたブロックコポリマーを得ることを求める動きがある。
【0004】
1つの態様では、本発明は、少なくとも1種のビニル芳香族モノマーと少なくとも1種の共役ジエンモノマーとから生成されるペンタブロックコポリマーを水素化することにより製造される水素化ペンタブロックコポリマーであり、水素化ペンタブロックコポリマーは、30000−200000の合計数平均分子量(Mn)を有しそして構造ABABAを有し、さらに各水素化ビニル芳香族ポリマーブロック(A)が5000−100000のMnを有しそして90%より高いように水素化され、さらに各水素化共役ジエンポリマーブロック(B)が2000−50000のMnを有しそして95%より高いように水素化される。
【0005】
これらのMn及び水素化特性を有する本発明の水素化されたペンタブロックコポリマーは、他のブロック及びペンタブロックコポリマーに比較したとき、優れた性質及び処理特性を有する。本発明の水素化コポリマーは、また、高い降伏抵抗性及び改善された衝撃強さを示す。さらに、ペンタブロックは、同じ分子量で従来の水素化ジブロック及びトリブロックコポリマーに比較してより低い溶融粘度を示す。
【0006】
本発明の水素化ペンタブロックコポリマーは、構成物品、熱成形物品、射出成形物品、押し出された物品、発泡体及びフィルムを含む種々の用途に使用できる。
【0007】
本発明は、構造ABABAを有する、少なくとも1種のビニル芳香族モノマーと少なくとも1種の共役ジエンモノマーとから生成されるペンタブロックコポリマーを水素化することにより製造される水素化ペンタブロックコポリマーに関し、その際、Aブロックは、本明細書で水素化ビニル芳香族ポリマーとよばれる水素化されかつ重合されたビニル芳香族モノマーであり、そして本明細書で水素化共役ジエンポリマーとよばれる水素化されかつ重合された共役ジエンモノマーである。
【0008】
ビニル芳香族モノマーは、概して、式
R´

Ar−C=CH
(式中、R´は、水素またはアルキルであり、Arは、フェニル、ハロフェニル、アルキルフェニル、アルキルハロフェニル、ナフチル、ピリジニルまたはアンスラセニルであって、任意のアルキル基は、ハロゲン、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、シアノ、カルボニル及びカルボキシルのような官能基によりモノ置換またはマルチ置換されてもよい1−6個の炭素原子を含む)のモノマーである。さらに好ましくは、Arは、フェニルまたはアルキルフェニルであって、フェニルが最も好ましい。代表的なビニル芳香族モノマーは、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンのすべての異性体特にパラビニルトルエン、エチルスチレンのすべての異性体、プロピルスチレン、ブチルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン、及びビニルアンスラセン及びこれらの混合物を含む。ペンタブロックコポリマーは、1つより多い特定の重合したビニル芳香族モノマーを含むことができる。換言すれば、例えば、ペンタブロックコポリマーは、ポリスチレンブロックとポリ−α−メチルスチレンブロックとを含むことができる。水素化ビニル芳香族ポリマーブロックは、また、ビニル芳香族部分がコポリマーの少なくとも50重量%であるビニル芳香族のコポリマーである。
【0009】
共役ジエンモノマーは、2つの共役二重結合を有する任意のモノマーである。これらのモノマーは、例えば、1、3−ブタジエン、2−メチル−1、3−ブタジエン、2−メチル−1、3−ペンタジエン、イソプレン及び同様な化合物、そしてこれらの混合物を含む。ペンタブロックコポリマーは、1つより多い特定の重合した共役ジエンモノマーを含むことができる。換言すれば、ペンタブロックコポリマーは、ポリブタジエンブロックとポリイソプレンブロックとを含むことができる。
【0010】
共役ジエンポリマーブロックは、水素化工程後無定形のままである材料、または水素化後結晶できる材料から製造できる。水素化ポリイソプレンブロックは、無定形のままであり、一方水素化ポリブタジエンブロックは、それらの構造に応じて無定形かまたは結晶可能かの何れかである。ポリブタジエンは、水素化して1−ブテン繰り返し単位の相当物を生ずる1、2−構造か、または水素化してエチレン繰り返し単位の相当物を生ずる1、4−構造の何れかを含む。ポリブタジエンブロックの重量に基づいて、少なくとも約40重量%の1、2−ブタジエン含量を有するポリブタジエンブロックは、水素化すると低いガラス転移温度を有する実質的に無定形のブロックをもたらす。ポリブタジエンブロックの重量に基づいて、約40重量%より少ない1、2−ブタジエン含量を有するポリブタジエンブロックは、水素化すると結晶性ブロックをもたらす。ポリマーの最終の用途に応じて、結晶性ブロック(溶媒抵抗性を改善するために)または無定形のより複雑なブロックを配合することが望ましい。いくつかの用途では、ブロックコポリマーは、1つより多い共役ジエンポリマーブロック例えばポリブタジエンブロック及びポリイソプレンブロックを含むことができる。共役ジエンポリマーブロックは、また、コポリマーの共役ジエン部分がコポリマーの少なくとも50重量%である共役ジエンのコポリマーである。
【0011】
ブロックは、本明細書では、コポリマーの構造的または組成的に異なるポリマー性セグメントからのミクロ相の分離を示すコポリマーのポリマー性セグメントとして規定される。ミクロ相の分離は、ブロックコポリマー内のポリマー性セグメントが相容れないことにより生ずる。ミクロ相の分離及びブロックコポリマーは、「Block Copolymers−Designer Soft Materials」PHYSICS TODAY、1999年2月、32−38ページに広く論じられている。
【0012】
本発明の水素化ペンタブロックコポリマーは、概して、水素化ペンタブロックコポリマーの全重量に基づいて、1−99重量%から、一般に10重量%から、好ましくは15重量%から、さらに好ましくは20重量%から、より好ましくは25重量%からそして最も好ましくは30重量%から90重量%まで、好ましくは85重量%までそして最も好ましくは80重量%までの水素化ビニル芳香族ポリマー例えばポリビニルシクロヘキサンまたはPVCHブロックを含む。
【0013】
本発明の水素化ペンタブロックコポリマーは、概して、水素化ペンタブロックコポリマーの全重量に基づいて、1−99重量%、好ましくは10重量%から、さらに好ましくは15重量%からそして最も好ましくは20重量%から90重量%まで、概して85重量%まで、好ましくは80重量%まで、さらに好ましくは75重量%まで、より好ましくは80重量%までそして最も好ましくは65重量%までの水素化共役ジエンポリマーブロックを含む。
【0014】
高モジュラスのような性質が重要である用途では、水素化ペンタブロックコポリマーは、少なくとも65重量%の水素化ビニル芳香族ポリマーブロックを含むだろう。エラストマーが好ましい用途では、水素化ペンタブロックコポリマーは、少なくとも60重量%の水素化共役ジエンポリマーブロックを含むだろう。
【0015】
本発明の水素化ペンタブロックコポリマーの合計の数平均分子量(Mn)は、概して、30000、好ましくは40000、さらに好ましくは45000そして最も好ましくは50000から120000まで、概して100000まで、一般に95000まで、好ましくは90000まで、さらに好ましくは85000までそして最も好ましくは80000までである。数平均分子量(Mn)は、本明細書全体では、ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)を使用して測定される。得られる水素化ペンタブロックコポリマーの分子量及び性質は、水素化ポリマーブロックのそれぞれの分子量に依存する。水素化ポリマーブロックの分子量を最適にすることにより、低分子量(30000−200000)の水素化ブロックコポリマーは、高い熱歪み温度及び優れた靭性及び引張強さの性質を達成できる。驚くべきことに、本発明者は、良好な物理性が、優れた加工性をあたえる比較的低い水素化ブロックコポリマーの分子量で達成できる。
【0016】
それぞれの水素化ビニル芳香族ポリマーブロックに関する代表的な数平均分子量(Mn)は、5000から、好ましくは10000から、さらに好ましくは13000からそして最も好ましくは15000から100000まで、好ましくは90000まで、さらに好ましくは80000までそして最も好ましくは70000までである。良好な性質が、水素化ビニル芳香族ポリマーの絡み合った分子量より低い水素化ビニル芳香族ポリマー分子量で得られることを注意すべきである。ポリマーの数平均分子量が、許容できる性質を達成するために、絡み合った分子量を遥かに越えなければならないことが、一般に認められている。ポリマーの絡み合った分子量は、鎖の絡み合いによる溶融粘度の劇的な増大を示すのに所定のポリマーに要求される鎖の長さを伴う。多くの普通のポリマーに関する絡み合った分子量は、測定されそして「Macromolecules」1994、27巻、4639ページに報告されている。強さ及び靭性の最大の値が、絡み合った分子量のほぼ10倍で達成されることが、ガラス性ポリマーについて普通に観察される(例えば、「Styrene Polymers in the Encyclopedia of Polymer Science and Engineering」2版、16巻、62−71ページ、1989参照)。絡み合った分子量は、ポリビニルシクロヘキサンについて約38000である。本発明者は、性質と加工性との最適なバランスが、水素化ビニル芳香族ポリマーの絡み合った分子量の0.5−1.5倍の水素化ビニル化ポリマーブロック分子量(Mn)で得ることができることを確認した。一般に、本発明の水素化ブロックコポリマーにおける水素化ポリスチレンブロックに関する最適のMnは、14000−60000である。
【0017】
それぞれの水素化共役ジエンポリマーブロックの分子量は、概して、高モジュラスかつ剛いポリマーが望ましいとき、水素化ビニル芳香族ポリマーブロックのそれより低い。低モジュラスのエラストマー性ポリマーが望まれるとき、水素化ジエンポリマーブロックは、水素化ビニル芳香族ポリマーブロックより高い。各水素化ジエンポリマーブロックの分子量は、概して、2000から、好ましくは3000から、さらに好ましくは4000からそして最も好ましくは5000から50000まで、好ましくは40000まで、さらに好ましくは35000までそして最も好ましくは30000までである。
【0018】
水素化ペンタブロックコポリマーのそれぞれの個々のブロックが、それ自体の別個のMnを有することに注目することは重要である。換言すれば、例えば、本発明の水素化ペンタブロックコポリマー内の2つの水素化ビニル芳香族ポリマーブロックは、それぞれ異なるMnを有することができる。
【0019】
ブロックコポリマーを製造する方法は、当業者に周知である。概して、ブロックコポリマーは、アニオン性重合により製造され、その例は、「Anionic Polymerization:Principles and Practical Applications」H.L.Hsieh及びR.P.Quirk,Marcel Dekker,New York,1996に引用されている。1つの態様では、ブロックコポリマーは、カルブアニオン性開始剤例えばsec−ブチルリチウムまたはn−ブチルリチウムへの連続的なモノマーの添加により製造される。他の態様では、ペンタブロックコポリマーは、トリブロック原料に2価のカップリング剤例えば1、2−ジブロモエタン、ジクロロジメチルシランまたはフェニルベンゾエートをカップリングすることにより製造される。この態様では、共役ジエンポリマーの小さい鎖(10モノマーより少ない繰り返し単位)がビニル芳香族ポリマーカップリングの末端と反応してカップリング反応を助ける。ビニル芳香族ポリマーブロックは、概して、カップリングするのが困難であり、それゆえ、この技術は、ビニル芳香族ポリマーの末端のカップリングを達成するのに通常使用される。ジエンポリマーの小さい鎖は、ミクロ相の分離が達成されないため、別個のブロックを構成しない。この方法により達成されるカップリングされた構造は、ABABAペンタブロックコポリマー構造の官能的な相応物であると考えられる。種々のアニオン性重合について実際に使用されるカップリング試薬及びやり方は、Hsieh及びQuirk、12章、307−331ページに論じられている。他の態様では、2官能性アニオン性開始剤は、ブロック系の中心から重合を開始するのに使用され、以後のモノマー付加は、成長するポリマー鎖の両端に等しく加えられる。このような2官能性開始剤の例は、米国特許A第4200718及び4196154号に記載されているような、有機リチウム化合物により処理される1、3−ビス(1−フェニルエテニル)ベンゼンである。
【0020】
ペンタブロックコポリマーの製造後、コポリマーは、水素化されてコポリマーの共役ジエンポリマーブロックとビニル芳香族ポリマーブロックセグメントの両者の不飽和の部位を除く。水素化の任意の方法が使用でき、そしてこれらの方法は、概して無機材料上に支持された金属触媒例えばBaSO上のPd(米国特許A第5352744号)及びけいそう土上のNi(米国特許A第3333024号)の使用を含む。さらに、可溶性の均質な触媒例えば2−エチルヘキサン酸の遷移金属塩とアルキルリチウムとの組み合わせから製造されたものが、「Die Makromolekulare Chemie」160巻、291ページ、1972に記述されたように、完全に飽和したブロックコポリマーに使用できる。コポリマーの水素化は、また、水素及び不均質触媒例えば米国特許A第5352744、5612422及び5645253号に記載されたものを使用して達成できる。それらに記載された触媒は、多孔性のシリカ基質上に支持された金属結晶物からなる不均質な触媒である。ポリマーの水素化に特に有用なシリカに支持された触媒は、少なくとも10m/gの表面積を有しさらに3000−6000オングストロームに及ぶ直径を有する孔を含むように合成されるシリカである。このシリカは、次にポリマーの水素化を接触化できる金属例えばニッケル、コバルト、ロジウム、ルテニウム、パラジウム、白金、他のVIII族金属、これらの組み合わせまたは合金により含浸される。500−3000オングストロームの範囲の直径を有する他の不均質触媒が、また、使用できる。
【0021】
別のやり方として、水素化は、それが少なくとも2種の成分の混合物からなることを特徴とする混合された水素化触媒の存在下行うことができる。第一の成分は、水素化の速度を増大させそしてニッケル、コバルト、ロジウム、ルテニウム、パラジウム、白金、他のVIII族の金属またはこれらの組み合わせを含む任意の金属からなる。好ましくは、ロジウム及び/または白金が使用される。しかし、白金はニトリルについては弱い水素化触媒であることが知られているので、白金は、ニトリルのコポリマーの水素化に好ましくはないだろう。混合した水素化触媒で使用される第二の成分は、極性物質に曝されるとVIII族の1種以上の金属の不活性化を阻止しそして本明細書で不活性化抵抗性成分とよばれる促進剤からなる。これらの成分は、好ましくは、レニウム、モリブデン、タングステン、タンタルまたはニオビウムまたはこれらの混合物からなる。
【0022】
混合した触媒中の不活性化抵抗性成分の量は、ポリマー組成物内の極性の不純物に曝されるとき、VIII族金属成分の不活性化を顕著に阻止する少なくとも量であり、本明細書で不活性化阻止量とよばれる。VIII族金属の不活性化は、水素化反応速度の顕著な低下により立証される。これは、極性不純物の存在下同様な条件下でVIII族金属成分のみを含む触媒と混合した水素化触媒との比較で例示され、VIII族金属成分のみを含む触媒は、混合した水素化触媒により達成される速度の75%より遅い水素化反応速度を示す。
【0023】
好ましくは、不活性化抵抗性成分の量は、VIII族金属成分対不活性化抵抗性成分の比が、0.5:1−10:1、さらに好ましくは1:1−7:1そして最も好ましくは1:1−5:1であるようなものである。
【0024】
混合した触媒は、成分単独からなるが、好ましくは、触媒は、さらに、その上に成分がデポジットされる支持体からなる。1つの態様では、金属は、支持体例えばシリカ、アルミナまたは炭素上にデポジットされる。さらに特定の態様では、狭い孔サイズの分布及び10m/gより大きい表面積を有するシリカ支持体が使用される。
【0025】
支持体の孔サイズの分布、孔の体積、及び平均の孔の直径は、ASTM D−4284−83のやり方に従って水銀多孔度測定法により得ることができる。
【0026】
孔サイズの分布は、概して、水銀多孔度測定法を使用して測定される。しかし、この方法は、60オングストロームより大きい孔を測定するのに有効であるに過ぎない。それゆえ、追加の方法を60オングストロームより小さい孔を測定するのに使用しなければならない。1つのこの方法は、約600オングストロームより小さい孔直径に関するASTM D−4641−87による窒素脱着である。そのため、狭い孔サイズの分布は、孔の体積の少なくとも98%が300オングストロームより大きい孔の直径を有する孔により規定され、そして300オングストロームより小さい孔に関する窒素の脱着により測定される孔の体積が、水銀多孔度測定により測定される合計の孔の体積の2%より少ないという要件として規定される。
【0027】
表面積は、ASTM D−3663−84に従って測定できる。表面積は、概して、10−100m/g、好ましくは15−90m/gそして最も好ましくは50−85m/gである。
【0028】
混合した触媒のための触媒の望ましい平均の孔の直径は、水素化されるべきポリマーとその分子量(Mn)とに依存する。望ましい量の水素化を得るには、高い分子量を有するポリマーの水素化のためにより大きい平均の孔の直径を有する支持体を使用するのが好ましい。高分子量のポリマー(例えばMn>200000)では、代表的な望ましい表面積は、15−25m/gに変化し、そして望ましい平均の孔の直径は、3000−4000オングストロームである。低い分子量のポリマー(例えばMn<100000)では、代表的な望ましい表面積は、45−85m/gに変化し、そして望ましい平均の孔の直径は、300−700オングストロームである。
【0029】
シリカ支持体が好ましく、そして米国特許A第4112032号に例示されているように、水中の珪酸カリウムとゲル化剤例えばホルムアミドとを混合し、重合しそして溶脱することにより製造できる。シリカは、次にIler、R.K.「The Chemistry of Silica」John Wiley and Sons、1979、539−544ページにおけるように、水熱的にか焼され、それは、一般に、600−850℃の温度で約2時間以上シリカ上に水により飽和した気体を通しつつ、シリカを加熱することからなる。水熱的なか焼は、孔の直径の分布を狭くししかも平均の孔の直径を増大させることになる。別の方法として、支持体は、Iler、R.K.「The Chemistry of Silica」John Wiley and Sons、1979、510−581ページに開示された方法により製造できる。
【0030】
シリカに支持された触媒は、米国特許A第5110779号(本明細書で参考として引用される)に記載された方法を使用して製造できる。適切な金属、金属成分、金属含有化合物またはこれらの混合物は、蒸気相デポジション、水性または非水性の含浸次にか焼、昇華または任意に他の従来の方法、例えばStudies in Surface Science and Catalysis,「Successful Design of Catalysts」44巻、146−158ページ、1989、並びにApplied Heterogeneous Catalysis 75−123ページ、Institute Franais du Ptrole Publications、1987に例示されているものにより、支持体上にデポジットできる。含浸の方法では、適切な金属含有化合物は、前述のように、金属を含む任意の化合物であり、それは、不活性化に抵抗する有用な水素化触媒を生成する。これらの化合物は、塩、配位錯体、有機金属化合物または共有結合錯体である。
【0031】
概して、支持された混合触媒の全金属含量は、シリカに支持された触媒の全重量に基づいて0.1−10重量%である。好ましい量は、全触媒重量に基づいて2−8重量%、さらに好ましくは0.5−5重量%である。
【0032】
促進剤、例えばアルカリ、アルカリ土類またはランタニド含有化合物は、また、反応中の安定化またはシリカ支持体上への金属成分の分散を助けるのに使用できるが、これらの使用は好ましいものではない。
【0033】
水素化工程に使用される混合かつ支持された触媒の量は、水素化触媒の高い反応性のために、従来の不飽和ポリマー水素化反応に必要な量よりはるかに少ない。不飽和ポリマーの1gあたり1gよりすくない支持された触媒の量が使用され、0.1gより少ない量が好ましく、そして0.05gより少ない量がさらに好ましい。使用される支持された触媒の量は、工程のタイプに依存し、そしてそれが連続か、半連続かまたはバッチかに依存し、さらに工程の条件、例えば温度、圧力及び反応時間(代表的な反応時間が5分から5時間まで変化する)に依存する。連続操作は、概して、支持された触媒が連続操作の間何回も再使用されるため、200000部以上の不飽和ポリマーに対して1重量部の支持された触媒を含む。代表的なバッチ方法は、5000部の不飽和ポリマーに対して1重量部の支持された触媒を使用できる。より高い温度及び圧力も、より少ない量の支持された触媒を使用して可能である。
【0034】
水素化反応は、溶媒なしで行うことができるが、好ましくは、ポリマーが可溶でありそして水素化反応を阻まない炭化水素溶媒中で行われる。好ましくは、溶媒は、飽和溶媒、例えばシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、シクロオクタン、シクロヘプタン、ドデカン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、イソペンタン、デカヒドロナフタレンまたはこれらの混合物であり、シクロヘキサンが最も好ましい。
【0035】
代表的な水素化温度は、40℃から、好ましくは100℃から、さらに好ましくは110℃からそして最も好ましくは120℃から250℃まで、好ましくは200℃まで、さらに好ましくは180℃までそして最も好ましくは170℃までである。
【0036】
水素化反応の圧力は、厳密を要しないが、水素化速度は圧力の低下とともに増大する。代表的な圧力は、大気圧から70Mpaにおよび、0.7−10.3Mpaが好ましい。
【0037】
反応器は、不活性気体によりパージして反応域から酸素を除く。不活性気体は、窒素、ヘリウム及びアルゴンを含むがこれらに限定されず、窒素が好ましい。
【0038】
水素化剤は、不飽和ポリマーを有効に水素化する任意の水素を生成する化合物である。水素化剤は、水素ガス、ヒドラジン及び水素化硼素ナトリウムを含むが、これらに限定されない。好ましい態様では、水素化剤は水素ガスである。
【0039】
本発明のペンタブロックコポリマーの水素化のレベルは、好ましくは、95%より多い共役ジエンポリマーブロック及び90%より多いビニル芳香族ポリマーブロックのセグメント、さらに好ましくは99%より多い共役ジエンポリマーブロック及び95%より多いビニル芳香族ポリマーブロックのセグメント、より好ましくは99.5%より多い共役ジエンポリマーブロック及び98%より多いビニル芳香族ポリマーブロックのセグメント、そして最も好ましくは99.9%より多い共役ジエンポリマーブロック及び99.5%のビニル芳香族ポリマーブロックのセグメントである。用語「水素化のレベル」は、水素化により飽和するようになった最初の不飽和結合の%をいう。水素化されたビニル芳香族ポリマーの水素化のレベルは、UV−VISスペクトル分析を使用して測定され、一方水素化されたジエンポリマーの水素化のレベルは、プロトンNMRを使用して測定される。
【0040】
本発明の水素化ペンタブロックコポリマーは、水素化共役ジエンポリマー及び水素化ビニル芳香族ポリマーブロック成分の相対的体積に応じて、剛いか、たわむかまたはエラストマー状かである。水素化ペンタブロックコポリマーは、概して、水素化共役ジエン対水素化ビニル芳香族の比が約0.50以下の範囲にあるとき、剛い。エラストマー状ペンタブロックコポリマーは、水素化共役ジエン対水素化ビニル芳香族の比が約1.5以上の範囲にあるとき、生ずる。たわむペンタブロックコポリマーは、一般に、剛い値とエラストマーの値との間の何れかの比を有する。
【0041】
アニオン性重合したペンタブロックコポリマーは、概して、輪郭のはっきりした形態にミクロ相的に分離し、形態の大きさは概してサイズで5−50ナノメートルに及ぶ。代表的な形態は、マトリックス内に分散した少ない相の水素化ポリマーの輪郭のはっきりした球、円筒またはらせんを有する1つの水素化ポリマーの連続マトリックス相並びにラメラ連続相を含み、両者の水素化ポリマーは、互いに散在した連続相にある。これらの異なる形態は、異なる物理的性質を生ずる。水素化共役ジエンポリマーブロックが連続している水素化ペンタブロックコポリマーは、概してエラストマー状の非常に弾性のある物質である。逆に、水素化ビニル芳香族ポリマーブロックセグメントが連続相である物質は、概して、硬いプラスチックである。両者の水素化ポリマーが連続している水素化ペンタブロックコポリマーは、中間の性質を有し勝ちである。
【0042】
驚くべきことに、本発明の水素化ペンタブロックコポリマーが、同様な分子量の水素化トリブロックコポリマーと比較したとき、顕著な改善された性質を有することが分かった。
【0043】
以下の実施例は、本発明を説明するために提供される。実施例は、本発明の範囲を制限するためのものではなく、それらは、そのように解釈されてはならない。他に指示されていない限り、量は、重量部または重量%である。
【0044】
【実施例】
実施例 1
Ia)連続する重合により生成されるブロックコポリマー
約8−15重量%のイソペンタンを含むシクロヘキサン386kgの混合物を、窒素雰囲気下1136L容の撹拌している反応器に添加する。反応器は、0.0979モルの低分子量ポリスチリルリチウムを含むシクロヘキサン溶液0.5kgを添加することにより覆う。この混合物に、シクロヘキサン中sec−ブチルリチウムの1.4M溶液517gを加える。溶液は、約65℃に加熱し、そして21.1kgのスチレンモノマーを添加し、次にスチレンラインの34kgの炭化水素溶媒のパージを行う。20分間の重合後、13.6kgのブタジエンモノマーを約70℃の温度で添加し、次に34kgの炭化水素溶媒を加え、その直後21.1kgの追加のスチレンを添加する。次の20分後、13.6kgのブタジエンの第二の添加を約70℃で行い、次に溶媒による34kgのラインフラッシュを行う。次の20分後、21.1kgのスチレンの第三の添加を行い、重合を最後の20分間続ける。そこで、70gの2−プロパノールを添加して反応を停止する。サイズ排除クロマトグラフィーによる分析は、ポリスチレン較正に基づいて132000の数平均分子量を有する主なピークを示す。
【0045】
Ib)鎖カップリングにより生成するブロックコポリマー
10.8gの精製したスチレンモノマーを、アルゴン雰囲気下40℃で500mLのシクロヘキサン中で、sec−ブチルリチウムの0.00166M溶液により開始しそして重合する。4時間後、20gの精製した1、3−ブタジエンモノマーが、反応器に直接添加され、そして重合を40℃で約12時間続ける。反応混合物を次に8℃に冷却し、それをすべての以下の工程に維持する。テトラヒドロフランを約50:1(THF:活性アニオン)の比で加える。10.8gの精製したスチレンモノマーを次に反応混合物に滴下し、そして色が直ぐにオレンジ色に変わる。ポリスチレニルリチウムアニオンをキャッピングする目的で、THFに予め溶解したブタジエンモノマーの溶液を、色が淡い緑色になるまで、滴下する。添加されたブタジエン/THF溶液の量に基づいて、ポリブタジエンのキャッピングの配列は、長さ4−6繰り返し単位である。カップリング剤であるα、α´−ジクロロ−p−キシレン/THF溶液を滴下する。終点は、ポリ(1、2−ブタジエニル)リチウムアニオンの淡い緑色の特徴の消失により示される。得られるSBSBSペンタブロックコポリマーのプレカーサは、メタノール中の沈澱により回収する。
【0046】
これらのブロックコポリマーの組成は、表1に示される。2つのトリブロック(SBS)は、比較のために連続する重合により製造され、そして3つのペンタブロック(SBSBS)は、カップリング合成法を使用して製造される。これらのブロックコポリマーは、次に、すべてのポリブタジエンブロック及びポリスチレンブロックが完全に飽和するように水素化される。
【0047】
II)水素化
約20gの乾燥したブロックコポリマーを700mLのシクロヘキサンに溶解する。このポリマーを、米国特許A第5612422号に記述されたように、SiO上のPt水素化触媒を使用して水素化される。ポリマー対触媒の比は、10:1である。水素化反応は、3447Mpaの水素の下177℃で12時間PPI(Precision Pressure Industry)反応器で行われる。
【0048】
表2は、上記の水素化ブロックコポリマーに関する水素化ブロックコポリマーの一連の物理的性質を示す。機械的な性質は、圧縮成形したサンプルを使用して得られた。引張の性質は、0.127cm/分のクロスヘッド速度及び101.9kgの負荷セルでタイプ5ミクロテンシル試料を用いてASTM D638に従って測定された。ノッチ付アイゾッド衝撃強さは、ASTM D−256に従って測定され、そして未ノット付アイゾッド衝撃強さは、ASTM方法D 4812に従って測定された。
【0049】
【表1】
Figure 0004476493
【0050】
PS=ポリスチレン
Mn=数平均分子量
Mw=重量平均分子量
S=ポリスチレンブロック
B=ポリブタジエンブロック
【0051】
【表2】
Figure 0004476493
【0052】
a)240℃で成形された圧縮
b)163℃で成形された圧縮
c)220℃で成形された圧縮
V=水素化ポリスチレンブロック
E=水素化ポリブタジエンブロック
比較例
【0053】
水素化ペンタブロックコポリマーは、同じ組成及び分子量を有するトリブロック物質より、実質的により良好な実際の靭性、より高い引張降伏値そしてより高い破壊時伸びを有する。

Claims (13)

  1. 構造ABABAを有する水素化ペンタブロックコポリマーであって、ブロック(A)が90%より高い水素化レベルを有する水素化ポリスチレンブロックであり、そしてブロック(B)が95%より高い水素化レベルを有する水素化ポリブタジエンブロックであり、さらに30000−200000の合計数平均分子量(Mn)を有するとともに、各水素化ポリスチレンブロック(A)が5000−100000のMnを有しそして各水素化ポリブタジエンブロック(B)が2000−50000のMnを有し、且つ水素化ペンタブロックコポリマーの全重量に基づいて、水素化ポリスチレンの合計量が10−90重量%で水素化ポリブタジエンの合計量が90−10重量%であることを特徴とする水素化ペンタブロックコポリマー。
  2. 水素化ポリブタジエンが、ポリブタジエンブロックの重量に基づいて、少なくとも40重量%の1、2−ブタジエン含量を有するポリブタジエンの水素化から得られる請求項1の水素化ペンタブロックコポリマー。
  3. 水素化ポリブタジエンが、ポリブタジエンブロックの重量に基づいて、40重量%より少ない1、2−ブタジエン含量を有するポリブタジエンの水素化から得られる請求項1の水素化ペンタブロックコポリマー。
  4. 水素化ペンタブロックコポリマーの全重量に基づいて、水素化ポリスチレンの含有量が15−85重量%である請求項1〜3のいずれか1項の水素化ペンタブロックコポリマー。
  5. 水素化ペンタブロックコポリマーの全重量に基づいて、水素化ポリスチレンの合計量が65重量%以上である請求項1〜4のいずれか1項の水素化ペンタブロックコポリマー。
  6. 水素化ペンタブロックコポリマーの全重量に基づいて、水素化ポリブタジエンの合計量が15−85重量%である請求項1〜5のいずれか1項の水素化ペンタブロックコポリマー。
  7. 水素化ペンタブロックコポリマーの全重量に基づいて、水素化ポリブタジエンの合計量が60重量%以上である請求項1〜6のいずれか1項の水素化ペンタブロックコポリマー。
  8. 水素化ポリスチレンが、98%より高い水素化レベルを有する請求項1〜7のいずれか1項の水素化ペンタブロックコポリマー。
  9. 水素化ポリスチレンが、99.5%より高い水素化レベルを有する請求項1〜8のいずれか1項の水素化ペンタブロックコポリマー。
  10. 各水素化ポリスチレンブロックが、10000−65000のMn を有する請求項1〜9のいずれか1項の水素化ペンタブロックコポリマー。
  11. 各水素化ポリスチレンブロックが、2000−50000のMn を有する請求項1〜10のいずれか1項の水素化ペンタブロックコポリマー。
  12. 40000−100000の合計Mn を有する請求項1〜11のいずれか1項の水素化ブロックコポリマー。
  13. 50000−90000の合計Mn を有する請求項1〜12のいずれか1項の水素化ブロックコポリマー。
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