JP5762549B2 - ダイナミックレンジ制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音信号に対する音量レベルの変化量またはダイナミックレンジを制御するダイナミックレンジ制御装置に関する。
インターネットを介してダウンロードする音楽信号、Blu−ray(登録商標)Disc(BD)、Digital Versatile Disk(DVD)、およびCompact Disk(CD)などのパッケージ音声信号、並びに、ラジオおよびテレビ放送などの音声信号など、様々な音声コンテンツのダイナミックレンジ(音量レベルの最小値と最大値の比率)を制御する信号処理装置が知られている。ダイナミックレンジ制御を行うことで、例えば、小さな音量レベルの音信号を大きくし、反対に大きな音量レベルの音信号を小さくすることができ、様々なコンテンツの音量レベルを均一に保つことができる。
例えば、特許文献1に開示されているAGC(自動利得制御)装置は、入力音響信号を時定数T1で平滑する第1の平滑手段と、時定数T2(>T1)で平滑する第2の平滑手段とを備えて2つの音量レベルの出力信号を生成する。そして、アタック時には、時定数T1で平滑した出力信号の音量レベル値に基づいてダイナミックレンジを制御し、リリース時には時定数T2で平滑した出力信号の音量レベル値に基づいてダイナミックレンジを制御する。ここで、アタック時とは、低い音量レベルから高い音量レベルに変化するときであり、リリース時とは、高い音量レベルから低い音量レベルに変化するときである。このAGC装置では、2つの時定数T1,T2を切り替えて用いることにより、音量レベル変化時の不自然な音の発生を抑制しながら、ダイナミックレンジを制御することができる。
特開2004−72561号公報
然しながら、上記特許文献1に開示された信号処理技術では、ダイナミックレンジを制御することによって出力信号の波形が歪むという課題があった。
この波形の歪みは奇数次高調波として現れる。図6に、従来のダイナミックレンジ制御によって発生する奇数次高調波の一例を示す。図6(a)は、AGC装置への入力信号である1kHzの正弦波の周波数特性、図6(b)は、この入力信号をダイナミックレンジ制御したときの出力信号の周波数特性を表し、それぞれの縦軸は音量レベル[dB]、横軸は周波数[kHz]である。図6(b)の通り、ダイナミックレンジ制御によって3,5,7kHzなどの奇数次高調波が発生してしまう様子が分かる。このような奇数次高調波の発生は音質劣化に繋がるため、従来のダイナミックレンジ制御技術では音質面で課題があった。
ここで、ダイナミックレンジ制御により奇数次高調波が発生する原理を、簡単に説明する。図7(a)は1kHz正弦波の時間波形を表わしたグラフである。図7(b)〜図7(d)は、1kHz正弦波の奇数次高調波を表し、順に3次高調波(3kHz)、5次高調波(5kHz)、7次高調波(7kHz)の時間波形である。また、図8は、1kHz正弦波(破線で示す)の入力信号に対して、3次、5次および7次高調波をゲイン調整して加算した出力信号の時間波形(実線で示す)を表わしたグラフである。図7および図8とも縦軸の時間は同期しているものとする。
ダイナミックレンジ制御とは、入力信号(この例では1kHz正弦波)の振幅値に応じて出力振幅値を変化させる信号処理である。そして、例えば大振幅値の振幅を元の入力信号の振幅よりも小さく(または大きく)しようとすると、入力信号のピーク値の位置と等しい位置にピーク値の絶対値のくる奇数次高調波を加算することで、等価的な処理を行うことができる。ちなみに、偶数次高調波は、入力信号のピーク値の位置と異なる位置にピーク値がくるため、等価的な処理を行うことはできない。
図7(b)の3次高調波および図7(d)の7次高調波は、図7(a)の入力信号のピーク値の位置に対して、負値のピークがくるため、これら3次および7次高調波を加算すると入力信号のピーク波形を抑える働きがある(図8に向き矢印で示す)。反対に、図7(c)の5次高調波(図示は省略するが9次高調波等も同様)は、入力信号のピーク値の位置に対して正値のピークがくるため、これら高調波を加算すると入力信号のピーク値をより大きくする働きがある(図8に向き矢印で示す)。
一方、図7の破線で示すように、正弦波では、ピークとゼロを除いた任意の振幅値と同じ絶対値の振幅となる箇所は、入力信号の1周期で4箇所あり、該4箇所の位置では奇数次高調波もそれぞれ同じ振幅値になる。よって、奇数次高調波を加算(または減算)する信号処理を行うことで、等価的に、ピークとゼロを除く任意の振幅を入力信号よりも大きく(または小さく)するダイナミックレンジ制御を行うことになる。
以上より、ダイナミックレンジ制御により、入力信号の振幅値に応じて出力振幅値を変化させると、等価的に奇数次高調波が発生することとなる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、奇数次高調波の発生を抑制し、音質劣化なくダイナミックレンジ制御が可能なダイナミックレンジ制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係るダイナミックレンジ制御装置は、入力された音信号の音量レベルに概略比例する音量レベル値を算出する音量レベル算出部と、音量レベル算出部で算出した音量レベル値に応じたゲイン係数値を算出するゲイン算出部と、音信号をN(>1)個の周波数帯域に分割してN個の帯域制限信号を出力する、N個のフィルタから構成される第1のフィルタ群と、第1のフィルタ群から出力されたN個の帯域制限信号に対して、ゲイン算出部で算出したゲイン係数値をそれぞれ乗算してゲイン調整するN個の乗算器と、N個の乗算器から出力されたN個の帯域制限信号について、それぞれ所定の周波数帯域を抽出する、N個のフィルタから構成される第2のフィルタ群と、第2のフィルタ群から出力されたN個の帯域制限信号を1つの信号に合成する信号合成部とを備えるものである。
この発明に係るダイナミックレンジ制御装置は、入力された音信号をN(>1)個の周波数帯域に分割してN個の帯域制限信号を出力する、N個のフィルタから構成される第1のフィルタ群と、第1のフィルタ群から出力されたN個の帯域制限信号の音量レベルに概略比例するN個の音量レベル値を算出するN個の音量レベル算出部と、N個の音量レベル算出部で算出したN個の音量レベル値に応じたN個のゲイン係数値を算出するN個のゲイン算出部と、第1のフィルタ群から出力されたN個の帯域制限信号に対して、N個のゲイン算出部で算出したN個のゲイン係数値を乗算してゲイン調整するN個の乗算器と、N個の乗算器から出力されたN個の帯域制限信号について、それぞれ所定の周波数帯域を抽出する、N個のフィルタから構成される第2のフィルタ群と、第2のフィルタ群から出力されたN個の帯域制限信号を1つの信号に合成する信号合成部とを備えるものである。
この発明によれば、ゲイン調整した後の帯域制限信号を第2のフィルタ群でフィルタリング処理することにより、ゲイン調整で発生した奇数次高調波を除去するようにしたので、音質劣化なくダイナミックレンジ制御を行うことのできるダイナミックレンジ制御装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係るダイナミックレンジ制御装置の構成を示すブロック図である。 ゲイン算出部が用いる変換テーブルの一例をグラフ化した図である。 第1のフィルタ群および第2のフィルタ群のフィルタ特性の一例を示すグラフである。 実施の形態1に係るダイナミックレンジ制御装置にて処理される信号の周波数特性の変化例を示すグラフである。 実施の形態1に係るダイナミックレンジ制御装置にて処理される信号の周波数特性の変化例を示すグラフであり、図4Aの続きである。 この発明の実施の形態2に係るダイナミックレンジ制御装置の構成を示すブロック図である。 従来のダイナミックレンジ制御によって発生する奇数次高調波の一例を示すグラフであり、図6(a)は入力信号、図6(b)は出力信号である。 従来のダイナミックレンジ制御により奇数次高調波が発生する原理を説明するグラフであり、図7(a)は入力信号の時間波形、図7(b)〜図7(d)は3次、5次、7次高調波である。 従来のダイナミックレンジ制御を行った出力信号の時間波形を示すグラフである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1に示すように、本実施の形態1に係るダイナミックレンジ制御装置は、音量レベル算出部101と、ゲイン算出部103と、第1のフィルタ群105と、N(>1)個の乗算器108−1〜108−Nと、第2のフィルタ群110と、信号合成部113とから構成されている。第1のフィルタ群105は、N個のフィルタ106−1〜106−Nから構成され、第2のフィルタ群110も、N個のフィルタ111−1〜111−Nから構成されている。
ダイナミックレンジ制御装置に入力された入力信号100は分岐され、音量レベル算出部101と、第1のフィルタ群105を構成するN個のフィルタ106−1〜106−Nに送られる。この入力信号100は、例えばインターネットを介してダウンロードした音楽信号、BD、DVD、CDなどのパッケージ音楽信号、ラジオ、テレビ放送などの音楽信号などの任意の音声コンテンツで良い。
音量レベル算出部101は、入力信号100の音量レベル値を算出し、算出した音量レベル値102をゲイン算出部103へ向けて出力する。ここで、音量レベル値102は、入力信号100の音量レベルに概略比例した値であれば何でもよく、音量レベル算出部101は特定の音量レベル算出装置および方法に限定されない。
音量レベル算出部101は、例えば、所定の時定数によって入力信号100を平滑化して単一の音量レベル値を得て、これを音量レベル値102としてもよい。
また例えば、複数の異なる時定数によって入力信号100をそれぞれ平滑化して複数の音量レベル値を得て、これらを音量レベル値102としてもよい。
また例えば、複数の異なる時定数によって入力信号100をそれぞれ平滑化して複数の音量レベル値を得て、これらのうちの最大値を音量レベル値102としてもよいし、これらを重みづけ演算して求めた値を音量レベル値102としてもよい。
また例えば、入力信号100の瞬時振幅値を検出して音量レベル値102としてもよいし、瞬時振幅値の絶対値を音量レベル値102としてもよい。
さらに、以上の算出方法に限定されるものではなく、これらの他、任意の方法で算出された値を音量レベル値102としてもよい。
ゲイン算出部103は、音量レベル算出部101から入力された音量レベル値102に従って、現時刻(すなわち、音量レベル値入力時点)のゲイン係数値104を算出する。このゲイン算出部103は、例えば大きい音量レベル値に対しては小さいゲイン係数値を、小さい音量レベル値に対しては大きいゲイン係数値を算出するが、算出方法は特定のゲイン算出方法に限定されない。
ゲイン算出部103は、例えば、所定の変換テーブルを用いて、音量レベル値102からゲイン係数値104を算出してもよい。
また例えば、所定の連続または不連続関数によって、音量レベル値102からゲイン係数値104を算出してもよい。
さらに、以上の算出方法に限定されるものではなく、これらの他、任意の方法でゲイン係数値104を算出してもよい。
ここで、ゲイン算出部103によるゲイン係数算出方法の一例を説明する。図2は、音量レベル値−ゲイン係数値の変換テーブルの一例をグラフ化した図であり、縦軸がゲイン係数[dB]、横軸が音量レベル[dB]である。ゲイン算出部103が図2の変換テーブルを用いた場合、音量レベル値が大きいとき、例えば0dBのときにはゲイン係数値は−10dBと算出される。反対に、音量レベル値が小さいとき、例えば−40dB以下のときには、ゲイン係数値は10dBと算出される。また、音量レベル値が0dB〜−40dBの範囲内のときには、ゲイン係数値は音量レベル値に応じて単調減少する値と算出される。特にこの例では、音量レベル値が−20dBのとき、ゲイン係数値が0dBと算出される。
このように、ゲイン算出部103では、音量レベル値102に応じてゲイン係数値104を算出し、算出したゲイン係数値104をN個の乗算器108−1〜108−Nへ向けてそれぞれ出力する。
第1のフィルタ群105は、N個のフィルタ106−1〜106−Nから構成されている。それぞれのフィルタ106−1〜106−Nは、入力信号100から所定の帯域を抽出してN個の帯域制限信号107−1〜107−Nを出力する。
ここで、本実施の形態1では、入力信号100から抽出する帯域幅が2オクターブ以内となるように、一部のフィルタまたは全部のフィルタの特性を設定する。
(1)フィルタ特性の設定例1
具体的には、所定の周波数fを設定し、
1番目のフィルタ106−1の特性を、周波数f以下を通過帯域とした低域通過フィルタ(Low Pass Filter:LPF)とし、
2番目のフィルタ106−2の特性を、周波数f〜3f(2オクターブ以内の周波数帯域2f)を通過帯域とした帯域通過フィルタ(Band Pass Filter:BPF)とし、
3番目のフィルタ106−3の特性を、周波数3f〜9f(2オクターブ以内の周波数帯域6f)を通過帯域としたBPFとし、
4番目のフィルタ106−4の特性を、周波数9f〜27f(2オクターブ以内の周波数帯域18f)を通過帯域としたBPFとする。
このように、N番目のフィルタ106−Nまでそれぞれフィルタ特性を設定する。なお、この例では、1番目のフィルタ106−1のみ通過帯域が2オクターブ以内となっていない。2番目から4番目のフィルタ106−2〜106−4は、通過帯域が2オクターブ以内となっている。
(2)フィルタ特性の設定例2
ただし、入力信号100を時間領域から周波数領域に変換したときのDC成分を含む非常に低い周波数fL以下を通過させないフィルタ特性にすることで、全てのフィルタ106−1〜106−Nの通過帯域を2オクターブ以内に設定することもできる。すなわち、
1番目のフィルタ106−1の特性を、周波数fL〜3fLを通過帯域としたBPFとし、
2番目のフィルタ106−2の特性を、周波数3fL〜9fLを通過帯域としたBPFとし、
3番目のフィルタ106−3の特性を、周波数9fL〜27fLを通過帯域としたBPFとし、
4番目のフィルタ106−4の特性を、周波数27fL〜81fLを通過帯域としたBPFとする。
このように、N番目のフィルタ106−Nまでそれぞれフィルタ特性を設定することで、全てのフィルタ106−1〜106−Nの通過帯域を2オクターブ以内に設定することができる。
通常、人間の聴覚において20Hz以下の音域は聞こえないため、周波数fLを20Hz付近に設定することで、低音の減少なく、全てのフィルタ106−1〜106−Nの通過帯域を2オクターブ以内に抑えることができる。
ここで、フィルタ106−1〜106−Nに好適な通過帯域の具体例を、図3を用いながら説明する。図3は、フィルタ数(帯域分割数)N=5、周波数f=300Hz、サンプリング周波数を48kHzとした場合のフィルタ特性の例であり、縦軸は音量レベル[dB]、横軸は周波数[Hz]である。なお、入力信号100として用いる音楽信号は、通常、デジタル化の段階でナイキスト周波数以上の信号成分がカットされているため、図3の例でもサンプリング周波数のナイキスト周波数24000Hz以下をグラフに示している。
図3では(1)フィルタ特性の設定例1の構成例として、
1番目のフィルタ106−1の特性は、300Hz以下を通過帯域としたLPF、
2番目のフィルタ106−2の特性は、300Hz〜900Hzを通過帯域としたBPF、
3番目のフィルタ106−3の特性は、900Hz〜2700Hzを通過帯域としたBPF、
4番目のフィルタ106−4の特性は、2700Hz〜8000Hzを通過帯域としたBPF、
5番目のフィルタ106−5の特性は、8000Hz以上を通過帯域としたHPF(High Pass Filter)とする。
上記5つのフィルタ106−1〜106−5を用いることにより、1番目のフィルタ106−1を除く各フィルタ106−2〜106−5の通過帯域を2オクターブ以内に収めることができる。
なお、後述する通り、各フィルタ106−1〜106−5のカットオフ周波数(隣り合う帯域の境となる周波数)における減衰量を−3dBとして設計すると好ましい。
このようにして、第1のフィルタ群105により、N個の帯域制限信号107−1〜107−Nが得られる。これら帯域制限信号107−1〜107−Nは、それぞれ、N個の乗算器108−1〜108−Nへ向けて出力される。
N個の乗算器108−1〜108−Nは、各々に入力される帯域制限信号107−1〜107−Nに対して、ゲイン算出部103から送られてきたゲイン係数値104を乗じ、得られたN個のゲイン調整信号109−1〜109−Nを、第2のフィルタ群110を構成するN個のフィルタ111−1〜111−Nに向けてそれぞれ出力する。
すなわち、乗算器108−1〜108−Nでは共通のゲイン係数値104を用いてゲイン調整(ダイナミックレンジ制御)を行うことになる。
第2のフィルタ群110は、N個のフィルタ111−1〜111−Nから構成されている。それぞれのフィルタ111−1〜111−Nは、それぞれのゲイン調整信号109−1〜109−Nに対してフィルタリング処理を行い、得られたN個の高調波除去信号112−1〜112−Nを信号合成部113に向けて出力する。
ここで、第2のフィルタ群110を構成するフィルタ111−1〜111−Nの特性は、第1のフィルタ群105を構成するフィルタ106−1〜106−Nの特性と同一の特性に設定されている。このような特性に設定する効果については後述する。
信号合成部113は、入力されたN個の高調波除去信号112−1〜112−Nを合成して1つの信号を生成し、ダイナミックレンジ制御装置の出力信号114として出力する。
次に、本実施の形態1に係るダイナミックレンジ制御装置の効果について説明する。
図4Aおよび図4Bは、本実施の形態1に係るダイナミックレンジ制御装置にて処理される信号の周波数特性の変化例を示すグラフである。この例では、入力信号100を周波数fa,fbの2つの周波数から構成される信号とする。また、帯域分割数N=5とし、1番目のフィルタ106−1,111−1を除く各フィルタ106−2〜106−5,111−2〜111−5の通過帯域がそれぞれ2オクターブ以内に設定されているものとする。また、周波数faは2番目のフィルタ106−2,111−2の通過帯域内(例えば300Hz〜900Hz)にあり、周波数fbは3番目のフィルタ106−3,111−3の通過帯域内(例えば900Hz〜2700Hz)にあるものとする。なお、これらの数値は一例であり、入力信号100が任意の周波数の信号成分を含んでいても以下に説明する効果が得られる。
図4A(a)において、入力信号100はまず、第1のフィルタ群105にて5つの帯域に分割され、5個の帯域制限信号107−1〜107−5が生成される(図4A(b))。
すなわち、1番目のフィルタ106−1の通過帯域内には入力信号100の信号成分が存在しないため、1番目の帯域制限信号107−1はゼロ信号となる。
2番目のフィルタ106−2の通過帯域内には入力信号100の周波数fa成分のみが存在するため、2番目の帯域制限信号107−2はfa成分のみの信号となる。
3番目のフィルタ106−3の通過帯域内には入力信号100の周波数fb成分のみが存在するため、3番目の帯域制限信号107−3はfb成分のみの信号となる。
4番目と5番目のフィルタ106−4,106−5の通過帯域内には入力信号100の信号成分が存在しないため、4番目と5番目の帯域制限信号107−4,107−5はゼロ信号となる。
上記分割された3つのゼロ信号(帯域制限信号107−1,107−4,107−5)は、この例で最終的に得られる出力信号114に何ら影響を与えないため、以下では、これらゼロ信号については詳しい説明を省略する。
図4A(c)において、2番目の帯域制限信号107−2は、乗算器108−2によってゲイン係数値104が乗じられてゲイン調整される。ゲイン調整された2番目のゲイン調整信号109−2には、奇数次高調波(3×fa,5×fa,・・・)が発生する。
また、図4A(d)において、3番目の帯域制限信号107−3は、乗算器108−3によってゲイン係数値104が乗じられてゲイン調整される。ゲイン調整された3番目のゲイン調整信号109−3にも、奇数次高調波(3×fb,5×fb,・・・)が発生する。
続いて、図4B(e)において、2番目のゲイン調整信号109−2は、第2のフィルタ群110の2番目のフィルタ111−2にて、再び帯域制限される(例えば300Hz〜900Hz)。
また、図4B(f)において、3番目のゲイン調整信号109−3は、第2のフィルタ群110の3番目のフィルタ111−3にて、再び帯域制限される(例えば900Hz〜2700Hz)。
ここで、第2のフィルタ群110を構成する各フィルタ111−1〜111−5は、第1のフィルタ群105と同様に、1番目のフィルタ111を除く各フィルタ111−2〜111−5の通過帯域が2オクターブ以内に設定されている。他方、ゲイン調整によって発生する高調波は、全て奇数次であるため、高調波の元となる信号成分(fa,fb)の3倍以上の周波数の信号成分から構成されることとなる。従って、2オクターブ以内に帯域制限された信号の奇数次高調波は、常に、2オクターブの帯域外に存在する。よって、2オクターブ以内に帯域制限された信号成分に対して、再び2オクターブの通過帯域のフィルタを通すことで、奇数次高調波を除去することができる(図4B(g),(h))。
また、第1のフィルタ群105と第2のフィルタ群110を同一の特性に設定しているため、もともと存在する信号成分(fa,fb)は第2のフィルタ群110で除去されることなく残ることになる。従って、奇数次高調波成分のみを除去することができる。
続いて、図4B(i)において、2番目のフィルタ111−2によって奇数次高調波が除去された2番目の高調波除去信号112−2(図4B(g))と、3番目のフィルタ111−3によって奇数次高調波が除去された3番目の高調波除去信号112−3(図4B(h))とが、信号合成部113によって1つの信号に合成され、出力信号114となる。
この出力信号114には、周波数fa,fbの信号成分しか存在せず、新たに発生する奇数次高調波は存在しないこととなる。
なお、本実施の形態1に係るダイナミックレンジ制御装置では、第1のフィルタ群105および第2のフィルタ群110を構成する各フィルタ106−1〜106−N,111−1〜111−Nのカットオフ周波数(隣り合う帯域の境となる周波数)における減衰量を−3dBとしてフィルタ特性を設計しているため、帯域制限信号107−1〜107−Nと高調波除去信号112−1〜112−Nにおけるカットオフ周波数の信号成分は、入力信号100と比較して、丁度−6dB減衰されることになる。例えば、図3に示すように、フィルタ106−1によりカットオフ周波数300Hzの信号成分が−3dB減衰し、フィルタ106−2によりカットオフ周波数300Hzの信号成分が−3dB減衰するため、合わせて−6dB減衰することになる。
このため、信号合成部113において、各高調波除去信号112−1〜112−Nを加算することにより、カットオフ周波数の信号成分が6dB増加して、元の信号成分の強度を回復することができる。もし、隣り合う帯域のカットオフ周波数の位相特性が揃っていない場合には、信号合成部113の前段で全域通過フィルタ(All Pass Filter:APF)を用いることで位相を揃えることができる。位相が揃っている信号同士を加算することにより、信号強度は6dB増加されることとなる。
以上より、実施の形態1によれば、ダイナミックレンジ制御装置は、入力信号100の音量レベルに概略比例する音量レベル値102を算出する音量レベル算出部101と、音量レベル算出部101で算出した音量レベル値102に応じたゲイン係数値104を算出するゲイン算出部103と、入力信号100をN個の帯域に分割して帯域制限信号107−1〜107−Nを出力する、フィルタ106−1〜106−Nから構成される第1のフィルタ群105と、第1のフィルタ群105から出力された帯域制限信号107−1〜107−Nに対して、ゲイン算出部103で算出したゲイン係数値104をそれぞれ乗算してゲイン調整する乗算器108−1〜108−Nと、乗算器108−1〜108−Nから出力されたゲイン調整信号109−1〜109−Nについて、それぞれ所定の帯域を抽出する、フィルタ111−1〜111−Nから構成される第2のフィルタ群110と、第2のフィルタ群110から出力された高調波除去信号112−1〜112−Nを1つの出力信号114に合成する信号合成部113とを備えるように構成した。これにより、ゲイン調整によって発生する全てまたはほとんどの奇数次高調波を除去することができる。よって、音質劣化なく、高品質なダイナミックレンジ制御を行うことができる。
また、実施の形態1によれば、第1のフィルタ群105を構成するフィルタ106−1〜106−Nのうちの一部のフィルタ、または全部のフィルタは、通過帯域が2オクターブ以内に設定されている構成にした。これにより、ゲイン調整によって2オクターブの帯域外に発生する奇数次高調波を除去することができる。
なお、上記(2)フィルタ特性の設定例2のようにフィルタ106−1〜106−N,フィルタ111−1〜111−N全てを2オクターブ以内の通過帯域に設定したBPFにすることで、ゲイン調整によって発生する全ての奇数次高調波を除去できる。
一方、上記(1)フィルタ特性の設定例1のように、全フィルタのうち、カットオフ周波数が最も低い周波数fC[Hz]になる1番目のフィルタ106−1,フィルタ111−1をLPFにした場合、0〜fC/3[Hz]の帯域内にある信号はフィルタ111−1でフィルタリング処理しても奇数次高調波歪みが残る。このように、ゲイン調整によって発生する奇数次高調波の一部が除去しきれないことになるが、低音の高調波は音質劣化と知覚されにくいため、実使用上は問題にならない。
また、実施の形態1によれば、第2のフィルタ群110を構成するフィルタ111−1〜111−Nは、第1のフィルタ群105を構成するフィルタ106−1〜106−Nと概略同一の構成に設定されている構成にした。これにより、ゲイン調整信号109−1〜109−Nにもともと存在する入力信号100由来の信号成分は除去せず、奇数次高調波成分のみを除去することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係るダイナミックレンジ制御装置の、主要構成部分を示すブロック図である。なお、図5において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
本実施の形態2のダイナミックレンジ制御装置において、上記実施の形態1との違いは、1個の音量レベル算出部101とゲイン算出部103とに代えて、N個の音量レベル算出部201−1〜201−Nとゲイン算出部203−1〜203−Nとを設けた点である。
図5において、第1のフィルタ群105から出力されたN個の帯域制限信号107−1〜107−Nそれぞれは、二手に分岐され、一方は上記実施の形態1と同様に乗算器108−1〜108−Nに入力される。他方は、それぞれ、音量レベル算出部201−1〜201−Nに入力される。
N個の音量レベル算出部201−1〜201−Nそれぞれは、入力された帯域制限信号107−1〜107−Nを、上記実施の形態1の音量レベル算出部101と同様の算出方法により音量レベル値を算出し、算出したN個の音量レベル値202−1〜202−NをN個のゲイン算出部203−1〜203−Nへ向けて出力する。
ただし、上記実施の形態1では入力信号100の全帯域の信号成分に基づいた音量レベル値102が算出されることになるが、一方、本実施の形態2では入力信号100のうちの2オクターブ以内の各信号成分に基づいた音量レベル値202−1〜202−Nが算出されることになる。
N個のゲイン算出部203−1〜203−Nそれぞれは、入力された音量レベル値202−1〜202−Nに従って、現時刻(すなわち、音量レベル値入力時点)のゲイン係数値204−1〜204−Nを算出し、N個の乗算器108−1〜108−Nへ向けて出力する。ゲイン係数値の算出方法は、上記実施の形態1と同様でよく、例えば図2に示すような変換テーブルを各ゲイン算出部203−1〜203−Nが用いる。
以下の説明では、上記(1)フィルタ特性の設定例1を適用して、第1のフィルタ群105の1番目のフィルタ106−1は周波数f以下を通過帯域としたLPF、2番目のフィルタ106−2は周波数f〜3fを通過帯域としたBPF、3番目以降のフィルタ106−3〜106−Nも同様にして周波数3f以降を順に2オクターブ以内毎に通過帯域に設定したBPFを例に用いる。説明は省略するが、本実施の形態2でも上記(2)フィルタ特性の設定例2を適用可能なことは言うまでもない。
上記具体例の場合に、1番目の音量レベル算出部201−1は、入力された周波数f以下の帯域制限信号107−1の音量レベル値を算出し、算出した音量レベル値202−1を1番目のゲイン算出部203−1に向けて出力する。1番目のゲイン算出部203−1は、入力された音量レベル値202−1に基づいて現時刻のゲイン係数値204−1を算出し、1番目の乗算器108−1に向けて出力する。
2番目の音量レベル算出部201−2は、入力された周波数f〜3fの帯域制限信号107−2の音量レベル値を算出し、算出した音量レベル値202−2を2番目のゲイン算出部203−2に向けて出力する。2番目のゲイン算出部203−2は、入力された音量レベル値202−2に基づいて現時刻のゲイン係数値204−2を算出し、2番目の乗算器108−2に向けて出力する。
同様にして、N番目の音量レベル算出部201−Nは、入力された2オクターブ以内の帯域制限信号107−Nの音量レベル値を算出し、算出した音量レベル値202−NをN番目のゲイン算出部203−Nに向けて出力する。N番目のゲイン算出部203−Nは、入力された音量レベル値202−Nに基づいて現時刻のゲイン係数値204−Nを算出し、N番目の乗算器108−Nに向けて出力する。
N個の乗算器108−1〜108−Nは、入力された帯域制限信号107−1〜107−Nに対してゲイン係数値204−1〜204−Nを乗じ、得られたゲイン調整信号109−1〜109−Nを第2のフィルタ群110に向けて出力する。
そして、第2のフィルタ群110のN個のフィルタ111−1〜111−Nが、ゲイン調整信号109−1〜109−Nからそれぞれ奇数次高調波を除去し、除去後の高調波除去信号112−1〜112−Nを信号合成部113へ向けて出力する。信号合成部113は、入力された高調波除去信号112−1〜112−Nを合成して出力信号114にする。
以上より、実施の形態2によれば、ダイナミックレンジ制御装置は、入力された入力信号100をN個の帯域に分割して帯域制限信号107−1〜107−Nを出力する、フィルタ106−1〜106−Nから構成される第1のフィルタ群105と、第1のフィルタ群105から出力された帯域制限信号107−1〜107−Nの音量レベルに概略比例する音量レベル値202−1〜202−Nを算出する音量レベル算出部201−1〜201−Nと、音量レベル算出部201−1〜201−Nで算出した音量レベル値202−1〜202−Nに応じたゲイン係数値204−1〜204−Nを算出するゲイン算出部203−1〜203−Nと、第1のフィルタ群105から出力された帯域制限信号107−1〜107−Nに対して、ゲイン算出部203−1〜203−Nで算出したゲイン係数値204−1〜204−Nを乗算してゲイン調整する乗算器108−1〜108−Nと、乗算器108−1〜108−Nから出力されたゲイン調整信号109−1〜109−Nについて、それぞれ所定の帯域を抽出する、フィルタ111−1〜111−Nから構成される第2のフィルタ群110と、第2のフィルタ群110から出力された高調波除去信号112−1〜112−Nを1つの出力信号114に合成する信号合成部113とを備えるように構成した。これにより、本実施の形態2においても上記実施の形態1と同様に、第2のフィルタ群110にて奇数次高調波成分を除去するため、ゲイン調整によって発生する全部またはほとんどの奇数次高調波を除去できる。よって、音質劣化なく、高品質なダイナミックレンジ制御を行うことができる。
さらに、上記実施の形態1では、入力信号100の全体の音量レベルに基づいた共通のゲイン係数値104を用いるダイナミックレンジ制御を行ったが、本実施の形態2では個別の信号帯域(音域)に対して個別のゲイン係数値204−1〜204−Nを用いる個別のダイナミックレンジ制御を行うことが可能となる。これにより、ある特定の音域、例えば入力信号100のうちの音声帯域のみをダイナミックレンジ制御して、音声のみを強調したり、また例えば入力信号100のうちの低音域を他の音域よりも強調するようなダイナミックレンジ制御を行って迫力のある音にしたりと、多彩なダイナミックレンジ制御を行うことが可能となる。
その場合には、例えば、ゲイン算出部203−1〜203−Nが音量レベル−ゲイン係数の変換に用いる変換テーブルを、ゲイン算出部203−1〜203−Nの処理対象となる帯域毎に個別に調整しておけばよい。
さらに、各ゲイン算出部203−1〜203−Nに複数種類の変換テーブルを設定しておいて外部からの指示に応じて変換テーブルを使い分けるようにして、1つのダイナミックレンジ制御装置において、例えば音声帯域を強調するダイナミックレンジ制御と低音域を強調するダイナミックレンジ制御とを使い分け可能な構成にしてもよい。
従って、実施の形態2によれば、高品質かつ多彩なダイナミックレンジ制御を行うことができる。
また、実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に、第1のフィルタ群105を構成するフィルタ106−1〜106−Nのうちの一部のフィルタ、または全部のフィルタは、通過帯域が2オクターブ以内に設定されている構成にしたので、ゲイン調整によって2オクターブの帯域外に発生する奇数次高調波を除去することができる。
また、実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に、第2のフィルタ群110を構成するフィルタ111−1〜111−Nは、第1のフィルタ群105を構成するフィルタ106−1〜106−Nと概略同一の構成に設定されている構成にしたので、ゲイン調整信号109−1〜109−Nにもともと存在する入力信号100由来の信号成分は除去せず、奇数次高調波成分のみを除去することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係るダイナミックレンジ制御装置は、第1のフィルタ群で帯域制限した信号をダイナミックレンジ制御した後、同じフィルタ特性の第2のフィルタ群で奇数次高調波を除去して高品質化を図ったので、オーディオ装置などに用いるのに適している。
100 入力信号、101,201−1〜201−N 音量レベル算出部、102,202−1〜202−N 音量レベル値、103,203−1〜203−N ゲイン算出部、104,204−1〜204−N ゲイン係数値、105 第1のフィルタ群、106−1〜106−N,111−1〜111−N フィルタ、107−1〜107−N 帯域制限信号、108−1〜108−N 乗算器、109−1〜109−N ゲイン調整信号、110 第2のフィルタ群、112−1〜112−N 高調波除去信号、113 信号合成部、114 出力信号。

Claims (4)

  1. 入力された音信号の音量レベルに概略比例する音量レベル値を算出する音量レベル算出部と、
    前記音量レベル算出部で算出した前記音量レベル値に応じたゲイン係数値を算出するゲイン算出部と、
    前記音信号をN(>1)個の周波数帯域に分割してN個の帯域制限信号を出力する、N個のフィルタから構成される第1のフィルタ群と、
    前記第1のフィルタ群から出力された前記N個の帯域制限信号に対して、前記ゲイン算出部で算出した前記ゲイン係数値をそれぞれ乗算してゲイン調整するN個の乗算器と、
    前記N個の乗算器から出力された前記N個の帯域制限信号について、それぞれ所定の周波数帯域を抽出する、N個のフィルタから構成される第2のフィルタ群と、
    前記第2のフィルタ群から出力された前記N個の帯域制限信号を1つの信号に合成する信号合成部とを備えるダイナミックレンジ制御装置。
  2. 入力された音信号をN(>1)個の周波数帯域に分割してN個の帯域制限信号を出力する、N個のフィルタから構成される第1のフィルタ群と、
    前記第1のフィルタ群から出力された前記N個の帯域制限信号の音量レベルに概略比例するN個の音量レベル値を算出するN個の音量レベル算出部と、
    前記N個の音量レベル算出部で算出した前記N個の音量レベル値に応じたN個のゲイン係数値を算出するN個のゲイン算出部と、
    前記第1のフィルタ群から出力された前記N個の帯域制限信号に対して、前記N個のゲイン算出部で算出した前記N個のゲイン係数値を乗算してゲイン調整するN個の乗算器と、
    前記N個の乗算器から出力された前記N個の帯域制限信号について、それぞれ所定の周波数帯域を抽出する、N個のフィルタから構成される第2のフィルタ群と、
    前記第2のフィルタ群から出力された前記N個の帯域制限信号を1つの信号に合成する信号合成部とを備えるダイナミックレンジ制御装置。
  3. 第2のフィルタ群を構成するN個のフィルタは、第1のフィルタ群を構成するN個のフィルタと概略同一の特性に設定されていることを特徴とする請求項1記載のダイナミックレンジ制御装置。
  4. 第2のフィルタ群を構成するN個のフィルタは、第1のフィルタ群を構成するN個のフィルタと概略同一の特性に設定されていることを特徴とする請求項2記載のダイナミックレンジ制御装置。
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