JP5762000B2 - 免疫バランス制御剤 - Google Patents

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Description

本発明は、春菊の過熱水蒸気処理物を含有する免疫バランス制御剤に関する。
過熱蒸気は、一定の圧力のもとで、蒸気と液体が平衡を保ち共存しうる温度以上に熱せられた蒸気であり、例えば一気圧で100℃以上に熱せられた水蒸気を過熱水蒸気という。過熱水蒸気を利用した技術は、殺菌、乾燥、食品加工などの分野に広がっており、特に食品加工の分野においては、食材の色、香り、味、テクスチャーなどの品質を変化させないという過熱水蒸気処理の利点を生かした技術開発が行われている(特許文献1、2など)。
過熱水蒸気処理は、食材の品質を変化させないほか、望ましくない余剰油脂や臭気成分などを低減させる効果をも有する(特許文献3、4)。さらには、所望の成分を増強させる技術としても利用が進められており、例えば特許文献5にはタマネギ外皮などのケルセチン配糖体含有物を過熱水蒸気処理することで得られるケルセチン含有組成物が、特許文献6にはコーヒー豆を過熱水蒸気処理することで、アクリルアミドが減少し、かつクロロゲン酸類が増加した焙煎コーヒー豆が得られることが開示されている。
このように過熱水蒸気処理により、何らかの生理的機能が付与もしくは増強された新たな素材を得ることが期待されているが、十分な生理的機能を有する素材は未だ得られていない。
特開2006−129739号公報 国際公開パンフレット WO2002/080690号 特開2000−139366号公報 特開2006−204148号公報 特開2007−210916号公報 特開2007−282537号公報
本発明は、過熱水蒸気処理物の新たな用途を提供することを目的とする。
本発明者らは、春菊の過熱水蒸気処理物が、タイプ1免疫賦活効果による感染防御や抗腫瘍活性に加えて、免疫バランスを調節することにより、過度のタイプ2免疫応答によって生ずるアレルギー疾患の改善作用を示すことを見いだし、下記の各発明を完成した。
(1)春菊の過熱水蒸気処理物を含有する免疫バランス制御剤。
(2)抗感染症用である、(1)に記載の免疫バランス制御剤。
(3)抗腫瘍用である、(1)に記載の免疫バランス制御剤。
(4)タイプ1免疫系機能強化用である、(1)に記載の免疫バランス制御剤。
(5)樹状細胞活性化用である、(4)に記載の免疫バランス制御剤。
(6)IFN−γおよび/またはインターロイキン(IL)−12産生促進用である、(4)に記載の免疫バランス制御剤。
本発明の免疫バランス制御剤は、古くから食品として利用されている春菊の過熱水蒸気処理物を有効成分とした、極めて安全性の高い、生体の免疫バランスを調節して正常化するという効果を有する組成物である。
上下図はそれぞれ、実施例および比較例1の過熱水蒸気処理物のIFN−γ産生誘導(産生促進)作用を示す図である。縦軸はIFN−γ産生レベルを、横軸は添加した過熱水蒸気処理物を示す。 実施例の過熱水蒸気処理物による脾臓細胞からのIFN−γ産生誘導における、IL−12の影響を示す図である。縦軸はIFN−γ産生レベルを示し、横軸は実施例の過熱水蒸気処理物を添加しない群(無添加群)と添加した群(春菊添加群)とをそれぞれ示す。 実施例の過熱水蒸気処理物の樹状細胞活性化作用を示した、フローサイトメトリーの結果を示すグラフである。横軸は細胞表面における測定対象の分子の発現レベルを示し、無添加群とは実施例の過熱水蒸気処理物を添加しない群を、春菊添加群とは実施例の過熱水蒸気処理物を添加した群とをそれぞれ示す。 実施例の過熱水蒸気処理物の樹状細胞活性化作用を示したIL−12産生誘導能を示す図である。縦軸はIL−12産生レベルを示し、横軸は実施例の過熱水蒸気処理物を添加しない群(無添加群)と添加した群(春菊添加群)とをそれぞれ示す。 実施例の過熱水蒸気処理物が、TLR(Toll Like Receptor)依存的にIFN−γ産生誘導(産生促進)作用を示す図である。縦軸はIFN−γ産生レベルを示し、横軸は実施例の過熱水蒸気処理物を添加しない群(無添加群)と添加した群(春菊添加群)における7週齢C57BL/6雌マウス脾臓免疫細胞(野生型)、TLR2欠損マウス脾臓免疫細胞、TLR4欠損マウス脾臓免疫細胞およびTLR9欠損マウス脾臓免疫細胞をそれぞれ示す。 実施例の過熱水蒸気処理物を添加しない場合(無添加群)と添加した場合(春菊添加群)との、NK1.1陽性かつTCRβ陰性細胞、NK1.1陽性かつTCRβ陽性細胞、CD4陽性細胞およびCD8陽性細胞におけるIFN−γの産生について、細胞内染色法を用いたフローサイトメトリーで測定した結果を示すグラフである。各グラフの縦軸は各細胞の表面における測定対象の分子の発現レベルをそれぞれ示し、横軸はIFN−γ産生レベルを示す。 実施例の過熱水蒸気処理物を添加しない場合(無添加群)と添加した場合(春菊添加群)との、7週齢C57BL/6雌マウス脾臓免疫細胞(control)およびNK1.1陽性細胞を含まない7週齢C57BL/6雌マウス脾臓免疫細胞におけるIFN−γ産生レベルを示す図である。縦軸はIFN−γ産生レベルを、横軸は実施例の過熱水蒸気処理物を添加しない群(無添加群)と添加した群(春菊添加群)におけるそれぞれの細胞を示す。 実施例の過熱水蒸気処理物(春菊ネピュレ)および比較例2の通常熱処理物(春菊ピューレ)のIFN−γ産生誘導(産生促進)作用を示す図である。縦軸はIFN−γ産生レベルを示し、横軸は実施例の過熱水蒸気処理物を添加しない群(無添加群)と添加した群(春菊添加群)とをそれぞれ示す。
本発明は、春菊の過熱水蒸気処理物を含有する免疫バランス制御剤である。春菊はキク科キク属の植物であり、葉部と茎部が一般に食用とされ、日常的に摂取される野菜として日本国内に広く流通している。
本発明の実施にあたっては、食用に供される春菊であれば用いることが可能であり、例えば学名でChrysanthemum coronariumと称される種を用いることができる。
なお春菊の栄養成分としてビタミンCやカロテンを豊富に含むことは知られているものの、免疫制御作用に関しては知られていない。
過熱水蒸気処理は、春菊をそのまま、あるいは適切な大きさに粉砕して、行う。前記春菊は、生であっても良いし、乾燥物であっても良い。
過熱水蒸気処理に用いる蒸気の温度は、120℃〜500℃程度の範囲であるのが好ましく、さらに好ましくは230℃〜280℃である。また過熱水蒸気処理の時間は、材料の大きさや量により適宜設定されるが、本発明の免疫バランス制御剤の機能を十分なものとするためには30秒〜240秒程度の範囲の時間が好ましい。
また過熱水蒸気処理は、同じ処理条件のまま、もしくは温度条件や時間条件を変えて、2回以上行っても良く、さらには前記特許文献1に記載されるように、2回以上の過熱水蒸気処理の間に破砕加工工程を組み込んでも良い。
過熱水蒸気処理後の材料は、そのまま本発明の免疫バランス制御剤として利用できる他、さらに遠心分離や濾過などによる固液分離、水、エタノールなどのアルコールおよびこれらの混合物を使用した溶媒抽出、スプレードライや凍結乾燥などによる乾燥などの処理を施して使用することができ、本明細書ではこれらの全てを「過熱水蒸気処理物」という。
本発明にいう免疫バランス制御、すなわち免疫バランスを制御する作用とは、タイプ1免疫系機能とタイプ2免疫系機能の一方、特にタイプ2免疫系機能が亢進されている状態を解消して、両免疫系機能が制御された状態に導く作用を意味する。なお、本発明にいう免疫バランスの制御は免疫バランスの調節、調整と交換可能に使用される。
一般に、タイプ1免疫系は、抗原提示細胞である樹状細胞やマクロファージからの抗原ペプチドの提示とIL−12、IFN−γの作用によって誘導されるTh1細胞(1型ヘルパーT細胞)が関与する免疫系として理解されている。Th1細胞は、IFN−γなどTh2細胞(2型ヘルパーT細胞)の分化阻害やB細胞の成熟阻害を介したIgE抗体の産生を抑制するサイトカインの他に、IL−2やTNF−αなどを産生し、キラーT細胞などの細胞性免疫の活性化や樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞の活性を高める働きを有する。一方のタイプ2免疫系は、抗原提示細胞であるマクロファージからの抗原ペプチドの提示とIL−4の作用によって誘導されるTh2細胞が関与する免疫系として理解されている。Th2細胞は、IL−4やIL−13などのB細胞の成熟を介したIgEなどの抗体の産生を増加させ、液性免疫を活性化するサイトカインの他に、IL−5、IL−6、IL−10を産生する。
Th2細胞から産生されるIL−4、IL−10は、Th1細胞からのIFN−γの産生を抑制するように、互いにその作用を制御し合うことが知られており、またタイプ2免疫系機能が優性であると細胞性免疫が抑制され、感染症が重症化し易く、またB細胞の成熟を介したIgE抗体産生が増加し、アレルギー体質に陥りやすいと考えられている。従って、タイプ1免疫系機能とタイプ2免疫系機能のバランスの崩壊、特に行き過ぎたタイプ2免疫系機能の亢進ないし優性は、必ずしも生体にとって好ましいものとは言えない。
本発明で使用する過熱水蒸気処理物は、樹状細胞やナチュラルキラー細胞(NK細胞)、ナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)を活性化する作用、IFN−γおよびIL−12の産生を誘導ないし促進する作用を示す。NK細胞やNKT細胞を活性化する作用とは、例えば、NK細胞やNKT細胞におけるIFN−γの産生を誘導する作用などを挙げることができる。従って、本発明の免疫バランス制御剤を、特にタイプ2免疫系機能が亢進している個体に投与することによって、タイプ1免疫系機能を強化することができ、その結果、免疫バランスを制御することができる。この様に、本発明で使用する過熱水蒸気処理物は、タイプ1免疫系機能を強化するタイプ1免疫系機能強化剤として利用することもでき、また樹状細胞活性化剤やNK細胞活性化剤、NKT細胞活性化剤、IFN−γ産生促進剤、IL−12産生促進剤としても利用することができる。
なお上記の本発明で使用する過熱水蒸気処理物が示す生理活性は、全く意外なことに、同じ材料を用いて通常の熱処理を施した場合と比較して、極めて強力であることが確認されている。
また、本発明で使用する過熱水蒸気処理物は、タイプ1免疫系機能を強化することにより、タイプ2免疫系機能が優位にある状態、例えばアレルギーを緩和することができ、あるいはNK細胞やNKT細胞におけるIFN−γの産生を誘導するなどして、感染症抑制効果や抗腫瘍効果などを得ることができることから、アレルギー性疾患の治療の他、感染症や悪性腫瘍などの細胞性免疫の亢進が求められる疾患の治療に対して有効である。すなわち、本発明で使用する過熱水蒸気処理物は、アレルギー抑制剤や感染症抑制剤、抗腫瘍剤としての利用が可能である。
また、本発明で使用する過熱水蒸気処理物は、これを服用することで、平常時からタイプ1免疫系機能とタイプ2免疫系機能のバランスが保つことができ、感染症などの外的異物の侵入に対する抵抗性を高め、さらに行き過ぎた免疫応答反応であるアレルギーや自己免疫疾患に対しても、これを緩和する作用を有するものと期待することができる。
具体的には、本発明の免疫バランス制御剤には、ウイルスや細菌などによる感染症、腫瘍、炎症、アトピー性皮膚炎、肌荒れ、敏感肌、花粉症、喘息、気管支喘息、鼻炎、蕁麻疹などのアレルギー性疾患などの予防、治療あるいは症状の改善効果を期待することができる。
本発明における過熱水蒸気処理物は、そのまま免疫バランス制御剤として利用できる他、感染症予防、抑制ないし治療剤、抗腫瘍剤、アレルギー性疾患予防、抑制ないし治療剤などの医薬組成物として利用することができる。また、一般的な賦形剤と組み合わせることで組成物とし、さらに皮膚外用剤、内服剤、注射剤その他の一般的な剤型に製剤化して使用することも可能である。
上記組成物あるいは各種の剤型は、過熱水蒸気処理物の他に、ビタミン、生薬、抗炎症剤、抗ヒスタミン剤その他の医薬を有効成分として必要に応じて配合し、医薬品、医薬部外品の形態としても差し支えない。
また製剤化において使用される賦形剤は、例えば、錠剤やカプセルなどの経口固形剤、水性液剤や懸濁液剤などの内服液剤、軟膏、貼付剤、ローション、クリーム、スプレー、座剤その他の、剤型毎に当業者に広く知られ、また用いられている成分を適宜組み合わせて使用することができる。
上記組成物あるいは剤型における過熱水蒸気処理物の配合量は特に規定されるものではなく、剤形の種類、品質、期待される効果の程度によって若干異なるが、組成物あるいは製剤全量中、乾燥固形分として1〜99重量%、好ましくは10〜99重量%、更に好ましくは50〜99重量%配合させるのが良い。
また本発明の免疫バランス制御剤は、そのまま、あるいは適当な飲食品成分と組み合わせることで、ジュースもしくは乳飲料などの飲料、ヨーグルトやアイスクリームなどの乳製品、スープ、ゼリー、ジャム、菓子、パン類などの食品の形態としてもよく、さらに健康食品またはサプリメントの形態としてもよい。食品中に配合して摂取あるいは投与する場合には、適宜、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物、調味料などと混合し、用途に応じて、粉末、顆粒、錠剤等の形に成形することができる。さらには、食品原料中に混合して食品を調製し、機能性食品として製品化することによって摂取することができる。
本発明で使用する過熱水蒸気処理物は食品を原料としているため、これを上記の飲食品などの形態で摂取する場合の量に特段の制限はない。一般に食品として使用される範囲の量を摂取することが望ましく、具体的には1回につき0.5〜250g、好ましくは1〜200gであり、1日当たりの総摂取量は0.5〜500g、好ましくは1〜400gである。
以下、実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例に限定的に解釈されるものではない。
<実施例>
4cmの長さにカットした春菊(Chrysanthemum coronarium)3kgを、高温の水蒸気で常圧下10分過熱処理した。処理後の春菊を永田精機株式会社製「高速遊星型ミキサー ニュー・トンUM−N13」で1100rpm、100秒間処理した。ミキサー処理した春菊を超高速遠心機(SCR20BA:HITACHI社)で2000回転 (25000×g)、10分処理し、沈殿画分と上澄み画分とを得、凍結乾燥機を用いてこの上澄み画分を乾燥させることにより水溶画分を調製した。次に、前記沈殿画分を10倍量の30体積%エタノール水溶液に懸濁して30分攪拌した後、濾紙(Whatman社)を用いて30体積%エタノール固形分と30体積%エタノール濾液とに分離した。30体積%エタノール濾液を濃縮遠心機(EYELA社)で処理してエタノールを蒸発させた後、液体窒素で冷却し、凍結乾燥機で完全に溶媒を除去することにより、30体積%エタノール抽出画分を調製した。次いで、前記30体積%エタノール固形分を10倍量の60体積%エタノール水溶液に懸濁して30分間攪拌した後、濾紙(Whatman社)を用いて60体積%エタノール固形分と60体積%エタノール濾液とに分離した。60体積%エタノール濾液を30体積%エタノール濾液と同様に処理することにより、60体積%エタノール抽出画分を調製した。
<比較例1>
実施例の春菊をニンジン(Daucus carota) 、トマト(Solanum lycopersicum)、ほうれん草(Spinacia oleracea)、タマネギ(Allium cepa)と置き換えた他は、実施例と同様にして各々の30体積%エタノール抽出画分を得た。
<比較例2>
大きめのなべに2Lの水を入れ、完全に沸騰させたあと、春菊100gを入れ、3分間加熱した。過熱後の春菊はエースホモジナイザー (AM−3/KN3325012;日本精機製作所)で十分に粉砕した。以降、超遠心分離およびエタノール抽出を実施例と同様に行い、30体積%エタノール抽出画分を得た。
<試験例>
(1)IFN−γ産生誘導(産生促進)作用
チャールス・リバー社より購入した7週齢のC57BL/6雌マウスより脾臓を採取した。10%FCS、2.38mg/mL Hepes、0.11mg/mLピルビン酸ナトリウム、200U/mLペニシリンG、0.1mg/mLストレプトマイシンを含むRPMI−1640培地(和光純薬社)中でピンセットを用いて脾臓をほぐした。細胞を培養液と共にナイロンメッシュ(和光純薬社)に通して組織部分を除去しながら回収した。小型冷却遠心機(himac CF7D2、HITACHI社)を用いて1500rpm、5分間遠心処理したあと、上清を捨て2mLの0.155M塩化アンモニウムで37℃、1分30秒インキュベートすることで赤血球を排除し、脾臓免疫細胞/前記RPMI−1640培地を調製した。実施例と比較例1で得た各種抽出サンプルを200μg/mLの濃度から共培養し、炭酸ガスインキュベーターを用いて37℃、5%CO雰囲気下で培養し、48時間後培養上清を回収し、ELISA Mouse IFN−γ BD OptEIA set(BD Bioscience社)を用いて培養上清中のIFN−γ量を定量した。
結果を図1に示す。実施例の春菊の30体積%エタノール抽出物のみが強いIFN−γ産生誘導活性を示した。
(2)脾臓細胞からのIFN−γ産生誘導におけるIL−12の影響
実施例の春菊30体積%エタノール抽出物を用いて、脾臓細胞培養時にモノクローナル抗IL−12抗体を添加してIL−12の機能を阻害した他は(1)と同様に実験を行った。
その結果を図2に示す。抗IL−12抗体添加により、春菊によるIFN−γ産生誘導の強い抑制が確認され、IL−12によってIFN−γの産生が誘導されていることが示された。
(3)樹状細胞活性化作用
チャールス・リバー社より購入した7週齢のC57BL/6雌マウスの大腿骨から骨髄細胞を採取し、6穴平底プレート(Nunc社)に1×10cells/ウェルとなるよう播種し、10ng/mLのGM−CSF (Peprotech社)の存在下で6日間培養し、抗原提示細胞である樹状細胞を誘導した。この細胞と、実施例の春菊30%エタノール抽出物とを10%FCS、2.38mg/mL Hepes、0.11mg/mLピルビン酸ナトリウム、200U/mLペニシリンG、0.1mg/mLストレプトマイシンを含むRPMI−1640培地中で共培養し、24時間後における細胞表面のMHCクラスI分子、MHCクラスII分子、CD40分子およびCD86分子の発現レベルを、抗MHCクラスI分子抗体(AF6−88.5)、抗MHCクラスII分子抗体(AF6−88.5)、抗CD40抗体(3/23)および抗CD86抗体(GL1)を用いたフローサイトメトリー(FACS Calibur;BD Bioscience社)により検出した。
その結果を図3に示す。春菊30体積%エタノール抽出物を添加した群では、添加しないコントロールにくらべ、MHCクラスI分子、MHCクラスII分子、CD40分子およびCD86分子の著しい発現の上昇が見られた。このことから、春菊30体積%エタノール抽出物は樹状細胞を活性化させていることがわかった。
(4)樹状細胞からのIL−12産生誘導能
(3)と同条件で、実施例の春菊30体積%エタノール抽出物のIL−12産生について検討した。細胞を回収した際の培養上清中に含まれるIL−12p70を、ELISA Mouse IL−12p70BD OptEIA set(BD Bioscience社)を用いて定量した。
その結果を図4に示す。春菊30体積%エタノール抽出物は樹状細胞からIL−12産生を誘導することが確認された。
(5)IFN−γ産生誘導におけるTLR依存性の検討
チャールス・リバー社より購入した7週齢のC57BL/6雌マウス、あるいはオリエンタルバイオサービス社より入手したTLR2(Toll Like Receptor 2)欠損マウス、TLR4(Toll Like Receptor 4)欠損マウスおよびTLR9(Toll Like Receptor 9)欠損マウスからそれぞれ脾臓を採取し、実施例の春菊30体積%エタノール抽出物を用いて、(1)と同じ条件で実験を行った。
その結果を図5に示す。春菊による脾臓細胞からのIFN−γ産生誘導はTLR4が欠損した場合にほとんど認められなくなり、TLR9が欠損した場合、減弱したことから、春菊による免疫バランス制御効果はTLR4に強く依存し、TLR9に部分的に依存していることが明らかとなった。
(6)IFN−γ産生誘導細胞の同定
(1)と同様にして脾臓免疫細胞/RPMI−1640培地を調製し、これに実施例の春菊30体積%エタノール抽出物を25μg/mL添加して、炭酸ガスインキュベーターを用いて37℃、5%CO雰囲気下で12時間培養した。Brefeldin A(BFA)を添加してさらに12時間経過させた後、細胞を回収して、抗TCRβ抗体、抗CD4抗体(GK1.5)、抗CD8抗体(53−6.7)、抗NK1.1抗体(PK136)および抗IFN−γ抗体(XMG1.2)を反応させ、NK1.1陽性かつTCRβ陰性細胞、NK1.1陽性かつTCRβ陽性細胞、CD4陽性細胞およびCD8陽性細胞におけるIFN−γ産生について、細胞内染色法を用いたフローサイトメトリー(FACS Calibur;BD Bioscience社)により検出した。
その結果を図6に示す。NK1.1陽性かつTCRβ陰性細胞は、NK細胞のマーカーを発現するとともにT細胞特異的マーカーを発現していないことからNK細胞であることが分かり、また、NK1.1陽性かつTCRβ陽性細胞は、NK細胞のマーカーを発現するとともにT細胞特異的マーカーを発現することからNKT細胞であることがわかる。そして、NK1.1陽性かつTCRβ陰性細胞とNK1.1陽性かつTCRβ陽性細胞とが、春菊30体積%エタノール抽出物の添加により活性化されてIFN−γが産生誘導されることがわかる。これらのことから、春菊30体積%エタノール抽出物の添加によりIFN−γの産生が誘導される細胞はNK細胞およびNKT細胞であることが示された。
(7)NK細胞およびNKT細胞におけるIFN−γ産生誘導の確認
(6)の結果から、春菊30体積%エタノール抽出物の添加による、NK細胞およびNKT細胞におけるIFN−γ産生誘導の確認をさらに行った。
[7−1]
チャールス・リバー社より購入した7週齢のC57BL/6雌マウスの腹腔内に抗NK1.1抗体(PK136)を200μg投与し、24時間経過後に脾臓を採取した。以降、(1)と同様にして脾臓免疫細胞/RPMI−1640培地を調製し、NK1.1陽性細胞すなわちNK細胞およびNKT細胞が含まれていないことを確認した後、実施例の春菊30体積%エタノール抽出物を25μg/mL添加して、炭酸ガスインキュベーターを用いて37℃、5%CO雰囲気下で48時間培養した。続いて、培養上清を回収し、ELISA Mouse IFN−γ BD OptEIA set(BD Bioscience社)を用いて培養上清中のIFN−γ量を定量した。
[7−2]
また、抗NK1.1抗体(PK136)を投与しない他は[7−1]と同様にして脾臓免疫細胞/RPMI−1640培地を調製し、これに実施例の春菊30体積%エタノール抽出物を25μg/mL添加して、炭酸ガスインキュベーターを用いて37℃、5%CO雰囲気下で48時間培養した。続いて、培養上清を回収し、ELISA Mouse IFN−γ BD OptEIA set(BD Bioscience社)を用いて培養上清中のIFN−γ量を定量し、これをコントロールとした。
その結果を図7に示す。コントロールと比較して、NK細胞およびNKT細胞が含まれていない脾臓細胞におけるIFN−γ量は著しく低値であることから、春菊30体積%エタノール抽出物は、NK細胞およびNKT細胞を活性化させてIFN−γの産生を誘導すること、および春菊30体積%エタノール抽出物の添加により産生誘導されるIFN−γは、主にNK細胞およびNKT細胞によるものであることが示された。
(8)抽出法によるIFN−γ誘導活性の違い
実施例の過熱水蒸気処理したサンプル(春菊ネピュレ;「ネピュレ」は登録商標)と比較例2で通常の熱処理をしたサンプル(春菊ピューレ)におけるIFN−γ誘導能を比較するため、各々の30体積%エタノール抽出物を用いて、(1)と同様に実験を行った。
その結果、図8に示すように、ネピュレ(登録商標)でより強い活性が示された。このことから、春菊には元からIFN−γの産生を誘導する物質が含まれているが、過熱水蒸気処理によりその活性はより強くなることが示された。

Claims (3)

  1. タイプ1免疫系機能強化用である、加熱水蒸気処理した春菊をエタノール抽出してなる春菊の過熱水蒸気処理物を含有する免疫バランス制御剤。
  2. 樹状細胞活性化用である、請求項1に記載の免疫バランス制御剤。
  3. IFN−γおよび/またはインターロイキン12産生促進用である、請求項1に記載の免疫バランス制御剤。
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