JP5760302B2 - 液体吐出装置 - Google Patents
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Description
各々の前記ヘッドは、当該ヘッドに信号を供給するフレキシブルプリント基板にて互いに接続されていることを特徴とする液体吐出装置である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
このような液体吐出装置によれば、複数のヘッドは、媒体の相対移動方向と交差する方向に並べられているので、媒体の幅に相当するノズルを駆動するだけの多大な信号ラインが必要となるが、複数のヘッドが互いにフレキシブルプリント基板にて接続されているので、各ヘッドに信号を供給する部材が占有する領域を小さく抑えることが可能である。
このような液体吐出装置によれば、ヘッドが備えるコネクターにフレキシブルプリント基板が有する電極部が挿入されて接続されているので、コネクター同士が接続される場合より占有する領域を小さくすることが可能である。また、コネクターに電極部を挿入するだけで接続できるので接続が容易である。
このような液体吐出装置によれば、フレキシブルプリント基板に信号処理回路が搭載されているので、ヘッドにより近い位置に信号処理回路を設けることが可能である。このため、例えば、信号処理回路までの信号ラインの数を少なく抑えたり、信号処理回路から送出される信号へのノイズの影響を抑えることが可能である。
このような液体吐出装置によれば、信号処理回路は、シリアル転送されたデータをヘッドに対応させてパラレルデータに変換する回路なので、ヘッドに送信される信号は、フレキシブルプリント基板に設けられた信号処理回路まではシリアル信号として転送される。このため、フレキシブルプリント基板までの信号ラインの数を低減することが可能である。
このような液体吐出装置によれば、フレキシブルプリント基板に設けられた信号処理回路は、ノズルから液体を吐出させる駆動信号生成回路なので、ヘッドと駆動信号生成回路との間の距離を短縮することが可能である。このため、駆動信号生成回路から送出された駆動信号がノイズ等の影響により歪むことを抑えることが可能である。
このような液体吐出装置によれば、フレキシブルプリント基板は、バックプレーンに接続されているので、フレキシブルプリント基板をバックプレーンに接続するだけで各ヘッドに信号を供給することが可能であり、配線が容易な液体吐出装置を提供することが可能である。
このような液体吐出装置によれば、相対移動方向に並べて設けられている複数のヘッド列が有する各ヘッドがフレキシブルプリント基板にて互いに接続されているので、ヘッドの数が多くなったとしても、各ヘッドに信号を供給する部材が占有する領域を小さく抑えることが可能である。
このような液体吐出装置によれば、ヘッドにはシリアルデータが多重化されて転送されるのでフレキシブルプリント基板に設ける電極及び配線パターンを、さらに少なくすることが可能であり、フレキシブルプリント基板のサイズを小さくすることが可能である。
印刷システムは、用紙S(図3等を参照)に画像を印刷するためのものであり、図1に示すように、コンピューターCPとプリンター1とを有する。このプリンター1は、液体状のインク(水性インク,油性インク)を吐出して用紙S等の媒体に画像を印刷する印刷装置の一種である。コンピューターCPは、印刷装置としてのプリンター1に印刷動作を行わせるための制御をする印刷制御装置の一種である。本実施形態では、コンピューターCPとプリンター1のセットが液体吐出装置の一種に相当する。
コンピューターCPはホスト側コントローラー100を有する。このホスト側コントローラー100は、インターフェース部101と、CPU102と、メモリー103とを有する。インターフェース部101は、プリンター1との間でデータの受け渡しを行う。CPU102は、コンピューターCPの全体的な制御を行う。メモリー103は、コンピュータープログラムや各種のデータを記憶する。このメモリー103には、コンピュータープログラムの一種としてプリンタードライバーが記憶されている。このプリンタードライバーをCPU102が実行することにより、アプリケーションプログラムの実行によって得られた画像データから、プリンター1用のデータが生成される。詳しくは後で述べるが、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)からなるCMYK二値画像データが生成される。そして、生成された画像データがプリンター1へシリアル転送される。
プリンター1は、用紙搬送機構10、信号処理回路20、ラインヘッドユニット30、検出器群40、及び、プリンター側コントローラー50を有する。用紙搬送機構10は用紙Sを搬送方向(相対移動方向の一種)に搬送させる。
図4に示すように、各ヘッドHDは、複数のノズルからなるノズル列を有する。この図において、ノズルは、記号#を付した番号で示す円形の部分である。この実施形態では、例えば1/360インチピッチでノズルが形成されている。そして、千鳥状に配置された各ヘッド列HDLの4つのヘッドが有するノズル列も千鳥状に配置されている。すなわち、ヘッドHD1とヘッドHD3とは、紙幅方向に一直線上に配置されるとともに、紙幅方向に互いに間隔を隔てて配置されており、ヘッドHD2とヘッドHD4とも、紙幅方向に一直線上に配置されるとともに、紙幅方向に互いに間隔を隔てて配置されている。そして、ヘッドHD1、HD3は、ヘッドHD2、HD4のより搬送方向において上流側に位置するとともに、紙幅方向において、ヘッドHD1とヘッドHD3との間に、ヘッドHD2が位置するように配置されている。
4つのヘッド列HDLが有する各ヘッドの複数のノズルは、対応するノズル同士の紙幅方向における位置が揃っている。言い換えれば、このラインヘッドユニット30において、同じラスターラインを担当するノズルは、搬送方向に並んで配置されている。例えば、ブラックインクを吐出するヘッド列HDLのヘッドHDK1における1番目のノズル#1、シアンインクを吐出するヘッド列HDLのヘッドHDC1における1番目のノズル#1、マゼンタインクを吐出するヘッド列HDLのヘッドHDM1の1番目のノズル#1、及び、イエローインクを吐出するヘッド列HDLのヘッドHDY1の1番目のノズル#1は、互いに対応した関係にあり、搬送方向に沿って並んで配置されている。この関係は、各ヘッド列HDLの紙幅方向において同じ位置に配置されたヘッドHDにおける同じ番号のノズル同士についても同様にあてはまる。このため、用紙Sにおける或る場所には、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、及び、イエローインクを重ねて吐出することが可能である。
次に、この印刷システムにおける印刷動作について説明する。この印刷システムでは、画像データから印刷用のデータを生成し、印刷用のデータに基づいてインク滴の吐出制御が行われる。例えば、ホスト側コントローラー100は、アプリケーションプログラムを実行することで、印刷対象の画像データを生成する。また、ホスト側コントローラー100は、プリンタードライバーを実行することで、印刷対象の画像データから、ドットの形成或いは非形成を示す二値画像データをインクの種類毎に生成し、プリンター1へシリアル転送する。プリンター1では、プリンター側コントローラー50が二値画像データをデータ変換回路22にて各ヘッドHDに対応したデータに分配してラインヘッドユニット30に転送する。転送された二値画像データに基づき、各ヘッドHDは、対応するノズルからインクを吐出させる。すなわち、二値画像データを構成する画素データがドットの形成を示す場合、ヘッド制御部HCは、インクを吐出すべきノズルに対応する駆動素子に駆動信号COMを印加させる。これにより、駆動素子が動作して、対応するノズルからインク滴が吐出される。一方、この画素データがドットの非形成を示す場合、ヘッド制御部HCは、対象となるノズルに対応する駆動素子に、駆動信号COMを印加させない。この場合、駆動素子は動作しないので、対応するノズルからインク滴は吐出されない。
上記の実施形態は、主としてプリンターを有する印刷システムについて記載されているが、液体吐出方法、液体吐出装置の制御方法、制御プログラム、制御コード、制御プログラムを記憶した記憶媒体等の開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記実施形態においては、フレキシブルプリント基板35に配線パターンと電極のみが設けられた例について説明したが、フレキシブルプリント基板35には、図8に示すように、信号処理回路が搭載されていてもよい。例えば、フレキシブルプリント基板に、シリアル転送されたCMYK二値画像データをヘッドHDに対応させてパラレルデータに変換するデータ変換回路22が搭載されていても良い。この場合には、CMYK二値画像データがフレキシブルプリント基板に至るまでシリアルデータとして転送されるので、バックプレーン37とフレキシブルプリント基板35との接続部における電極及び配線を少なくすることが可能である。
上記実施形態においては、ノズル列の数を4列、各ヘッド列HDLが有するヘッドHDの数を4個とした例について説明したが、ヘッドHD及びヘッド列の数や配置は適宜定めることが可能である。
また、1つのヘッドHDが有するノズル列の数は1列に限られない。例えば、2列以上であっても構わない。例えば、同じインクを吐出するノズルを千鳥状に配置して1つのノズル列を構成してもよい。また、ノズルピッチ(印刷解像度)や1つのノズル列を構成するノズルの数も適宜定めることができる。
前述の実施形態では、同じノズル列に属する複数のノズルが、用紙Sの搬送方向に直交する紙幅方向に並んでいた。言い換えれば、各ノズルが並ぶ交差方向は、搬送方向に対して直交する方向であった。ここで、紙幅方向におけるドットの形成ピッチをノズルピッチよりも高くするため、ラインヘッドユニット30を紙幅方向に対して斜めに配置する構成が考えられる。この場合の交差方向は、紙幅方向に対して斜めの方向になる。そして、同じラスターラインを担当するノズル同士は、搬送方向に沿って一列に並ぶ。
媒体としての用紙Sを搬送する装置に限定されず、用紙Sが固定されラインヘッドユニット30を移動させる装置であってもよい。この場合、ラインヘッドユニット30の移動方向が相対移動方向に相当する。さらに、用紙Sを搬送しつつラインヘッドユニット30を移動させる装置であってもよい。また、用紙搬送機構10を有するプリンター1において、ラインヘッドユニット30を紙幅方向に移動させるようにしてもよい。この場合、各ノズル列が搬送方向に沿って配置される。そして、ラインヘッドユニット30の移動方向が相対移動方向に相当する。
上述の実施形態においては、液体吐出装置として、コンピューターCPとプリンター1を有する印刷システムを例示したが、これに限定されない。スキャナ機能と印刷機能とを併せ持つ複合機や、画像データを記憶した記憶媒体(メモリカードやCD−ROM等)から画像データを読み出し、対応する画像を印刷するダイレクト印刷機能を有するプリンター1であってもよい。これらの装置では、プリンタードライバーが行う処理、すなわち、RGB画像からCMYK二値画像を得る処理を、これらの装置が有するコントローラーが行う。
また、液体吐出装置であれば、様々な工業用装置についても適用可能である。例えば、布地に模様をつけるための捺染装置、カラーフィルタ製造装置や有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置、チップへDNAを溶かした溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置、回路基板製造装置等であっても、本発明を適用できる。
前述の実施形態では、媒体として用紙Sを例示したが、用紙Sに限定されない。例えば、コンパクトディスクやOHP用のフィルムであってもよい。要するに、媒体は、液体が着弾するものであれば、種々のものを用いることができる。
前述の実施形態ではプリンター1を例示したので、液体はインク(水性インク,油性インク)であった。液体に関しては、装置に適したものが適宜用いられる。そして、吐出される液体の種類は、複数種類に限らず1種類であってもよい。
13 プラテン,14排紙ローラー,20 信号処理回路,21 駆動信号生成回路,
22 データ変換回路,30 ラインヘッドユニット,31 電極挿入部,
32 コネクター,33 供給孔,35 フレキシブルプリント基板,
35a 電極部,35b 端部電極部,37 バックプレーン,
38 バックプレーン側コネクター,40 検出器群,
50 プリンター側コントローラー,51 インターフェース部,
52 CPU,53 メモリー,100 ホスト側コントローラー,
101 インターフェース部,102 CPU,103 メモリー,
BP ベースプレート,CP コンピューター,COM 駆動信号,
HD ヘッド,HD1〜HD4 ヘッド,HDY1〜HDK4 ヘッド,
#1〜#360 ノズル,HC ヘッド制御部,HDL ヘッド列、S 用紙
Claims (5)
- 電極挿入部を有するヘッドと、
複数の前記ヘッドに信号を供給するフレキシブルプリント基板と、を備え、
前記フレキシブルプリント基板は、端部電極部と前記端部電極部に対する端(35b)と複数の電極部を有し、
複数の前記電極部が、
前記端部電極部と前記端を通る直線を基準とし、媒体を搬送する方向の上流側に前記電極挿入部がある、上流側のヘッド群に係る前記ヘッドに接続する前記電極部と、
前記直線を基準とし、媒体を搬送する方向の下流側に前記電極挿入部がある、下流側のヘッド群に係る前記ヘッドに接続する前記電極部と、からなる、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記直線を基準とし、前記上流側のヘッド群に係る前記ヘッドと、前記下流側のヘッド群に係る前記ヘッドとが、交互にある、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1又は2に記載の液体吐出装置であって、
前記ヘッドは電極挿入部を有し、前記端部電極部と前記電極挿入部とが接続しており、
前記上流側のヘッド群に係る前記ヘッドの前記電極挿入部は、前記直線を基準とし、媒体を搬送する方向の上流側にあり、
前記下流側のヘッド群に係る前記ヘッドの前記電極挿入部は、前記直線を基準とし、媒体を搬送する方向の下流側にある、
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1ないし3に記載の液体吐出装置であって、
前記端部電極部が、バックプレーンと接続していることを特徴とする液体吐出装置。 - 請求項1ないし4に記載の液体吐出装置であって、
複数のヘッド列を備え、
前記ヘッド列が複数の前記ヘッドを有し、
複数の前記ヘッド列が、前記搬送方向に並べて設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
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