JP5758312B2 - 鋳物製造装置及び鋳物製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、中空部を有する鋳物を製造する鋳物製造装置及び鋳物製造方法に関する。
中空部を有する鋳物を製造する際は、図10(A)に示すように、下型4a内及び上型4b内にそれぞれ下中子6a、上中子6bを配置して下型4aと上型4bとを接合する。そして、湯口から溶湯を流し込み、溶湯が冷えて固まったら鋳物を取出す。その後、下中子6a及び上中子6bを除去し、表面処理等の後処理をして製品とする。この方法で鋳物を製造すると、図10(B)に示すように、溶湯を鋳型4内に流し込む際に、巾木部12と上型4bの内壁との隙間分(中子6を確実に納めるために必要な隙間)だけ中子6が溶湯によって押し上げられて浮いてしまう場合があった。また、溶湯の流し込みにより中子6が上方へたわんでしまう場合があった。中子6が浮いたり、変形したりすると、鋳物の肉厚に差異が生じてしまうため、製造後、肉厚を調整する加工作業を行う必要がある。即ち鋳放しでは所定の肉厚の寸法を確保することができなかった。
そこで、図11に示すように、上型4bの内壁と中子6との間にケレン7を介装して、中子6の浮きを防止する方法がある(例えば、特許文献1)。ケレン7には、鋳造時に溶湯の熱によって消失する素材(例えば、樹脂,低融点金属)で形成されるものと、鋳造しようとしている鋳物と同じ材質からなり、製造される鋳物に包含されるものとがある。
特開平6−031392号公報
しかしながら、中子と上型の内壁との間にケレンを配置する方法では、鋳造時に溶湯の熱によって消失する素材を用いた場合、ケレンと溶湯とは材質や組成が異なるので、製造された鋳物内に異物が混入した状態となり、成分不良や介在物欠陥が発生するおそれがあった。また、鋳造しようとしている鋳物と同じ材質を用いた場合、溶湯の注入時に湯流れ不良が発生したり、温度等の諸条件が整わないと、なじみ性が悪い状態でケレンが鋳物内に残ってしまい、ケレンが残置している部位に隙間が発生するおそれがあった。
このため、ケレンの適用を禁止する製品も少なくなく、この場合には、中子の浮きを考慮して、鋳物が余肉を有するように製造される。したがって、余肉分の材料代がかかるため、製造コストが高くなってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は係る従来技術の問題点に鑑み、中子の浮きを防止可能な鋳物製造装置及び鋳物製造方法を提供する。
上述した問題を解決する本発明に係る鋳物製造装置は、棒状の芯金を内包する中子を鋳枠で囲まれた鋳型の中に配置して中空部を有する鋳物を製造する鋳物製造装置であって、
前記鋳型は下型と上型とを備えるとともに、前記中子は割面が水平面をなし前記下型内に配置される下中子と前記上型内に配置される上中子とを備え、それぞれの中子の両端部には巾木部が延設形成され、一方の巾木部から他方の巾木部までを貫通するように前記芯金が配置され、それぞれの中子の側方に位置する前記鋳枠及び前記鋳型を貫通するとともに、前記鋳枠及び前記鋳型の少なくとも何れか一方にて支持され、端部が前記芯金の端部に係合するネジ機構からなる係合手段を備え、前記係合手段は、前記芯金の軸心の延長線上で、且つ前記芯金の両側の位置にそれぞれ設けられており、両方の前記係合手段により前記芯金に圧縮力又は引張力を付与することにより前記下中子及び前記上中子を前記鋳型内の所定位置に固定することを特徴とする。
上記鋳物製造装置によれば、鋳型は下型と上型とを備えるとともに、中子は割面が水平面をなし下型内に配置される下中子と上型内に配置される上中子とを備え、それぞれの中子の両端部には巾木部が延設形成され、一方の巾木部から他方の巾木部までを貫通するように芯金が配置され、それぞれの中子の両側方に位置する鋳枠及び鋳型を貫通して芯金の端部に係合するネジ機構からなる係合手段を備えているため、当該係合手段で芯金の端部を係合することにより中子を所定位置に固定することができる。これにより、鋳型内に溶湯を鋳込んだ際に、中子が浮くことを防止できるため、予め設計等により決定された所定の肉厚の鋳物を製造することができる。したがって、余肉分の材料代を削除することができるため、製造コストを低減することができる。
また、前記係合手段は、前記芯金の軸心の延長線上で、且つ前記芯金の両側の位置にそれぞれ設けられており、両方の前記係合手段により前記芯金に圧縮力又は引張力を付与することを特徴とする。
このように、係合手段が芯金の両側にそれぞれ設けられており、両係合手段で芯金に圧縮力又は引張力を付与するため、鋳型内に溶湯を鋳込んだ際に、中子がたわむことを防止できる。これにより、所定の肉厚の鋳物をより正確に製造することができる。
また、前記係合手段は、前記芯金の端部に設けられた雌ネジ部と、前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有し、前記鋳枠及び前記鋳型を貫通する棒状の支持体と、を備えてもよい。
このように、係合手段は、芯金の端部に設けられた雌ネジ部と、当該雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有する棒状の支持体と、を備えているため、雄ネジ部を雌ネジ部に螺合させて支持体を鋳枠及び鋳型内に配置することで、中子を所定位置に固定することができる。また、雄ネジ部と雌ネジ部との螺合は容易なので、短時間で芯金と係合手段とを係合することができる。
また、前記係合手段は、前記芯金の端部に設けられた雄ネジ部と、前記雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部を有し、前記鋳枠及び前記鋳型を貫通する棒状の支持体と、を備えてもよい。
このように、係合手段は、芯金の端部に設けられた雄ネジ部と、当該雄ネジ部に螺合可能な雌ネジ部を有する棒状の支持体と、を備えているため、雌ネジ部を雄ネジ部に螺合させて支持体を鋳枠及び鋳型内に配置することで、中子を所定位置に固定することができる。また、雄ネジ部と雌ネジ部との螺合は容易なので、短時間で芯金と係合手段とを係合することができる。
また、本発明に係る鋳物製造方法は、棒状の芯金を内包する中子を鋳枠で囲まれた鋳型の中に配置して、前記中子と前記鋳型との間に溶湯を鋳込んで中空部を有する鋳物を製造する鋳物製造方法であって、
前記中子を前記鋳型内に配置する中子配置工程と、
前記芯金の軸心の延長線上で、且つ前記芯金の両側にそれぞれ係合可能なネジ機構からなる係合手段を、前記中子の側方に位置する前記鋳枠及び前記鋳型に貫通させて、前記係合手段の端部を前記芯金の端部に係合し、両方の前記係合手段により前記芯金に圧縮力又は引張力を付与して前記中子を前記鋳型内の所定の位置に固定する固定工程と、
前記中子と前記鋳型との間に溶湯を鋳込む注湯工程と、を備え、
前記中子配置工程及び前記固定工程によって、前記鋳型の下型内に下中子を配置して固定し、その後、同様に前記鋳型の上型内に上中子を配置して固定し、その後、下中子を内包する下型の上に上中子を内包する上型を載置し、下型の割面と上型の割面とを密着させて接合した後に前記注湯工程によって溶湯を鋳込むことを特徴とする。
上記鋳物製造方法によれば、鋳枠及び鋳型を貫通して芯金の端部に係合するネジ機構からなる係合手段で芯金の端部を係合することにより中子を所定位置に固定することができる。これにより、中子配置工程及び固定工程によって、鋳型の下型内に下中子を配置して固定し、その後、同様に鋳型の上型内に上中子を配置して固定し、その後、下中子を内包する下型の上に上中子を内包する上型を載置し、下型の割面と上型の割面とを密着させて接合した後に注湯工程によって鋳型内に溶湯を鋳込んだ際に、中子が浮くことを防止できるため、予め設計等により決定された所定の肉厚の鋳物を正確に製造することができる。したがって、余肉分の材料代を削除することができるため、製造コストを低減することができる。
また、前記芯金の軸心の延長線上で、且つ前記芯金の両側に前記係合手段をそれぞれ設けて、両方の前記係合手段により前記芯金に圧縮力又は引張力を付与することを特徴としている。
このように、係合手段が芯金の両側にそれぞれ設けられており、両係合手段で芯金に圧縮力又は引張力を付与するため、鋳型内に溶湯を鋳込んだ際に、中子がたわむことを防止できる。これにより、所定の肉厚の鋳物をより正確に製造することができる。
本発明によれば、中子の浮きを防止可能な鋳物製造装置及び鋳物製造方法を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る鋳物製造装置の断面図である。 下中子の断面図である。 下中子の巾木部の一部を削除した状態を示す断面図である。 (A)は鋳型及び鋳枠の平面図である。(B)は鋳型及び鋳枠の正面図である。(C)は鋳型及び鋳枠の側面図である。 鋳型の溝付近を示す拡大斜視図である。 下型内に下中子を配置した状態を示す図である。 下型の溝に砂を埋め戻している状態を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る下中子の断面図である。 支持体の断面図である。 (A)は従来の鋳物製造方法を示す断面図である。(B)は従来の鋳物製造方法を示す断面図である。 中子と鋳型の内壁との間にケレンを設置した状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。なお、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。また、以下の実施形態では、中空の円筒管を製造する場合について説明するが、円筒管に限定されるものではなく、本発明は中子を使用して製造する鋳物に対して適用可能である。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る鋳物製造装置の断面図である。
図1に示すように、鋳物製造装置1は、鋳枠2と、鋳枠2内に設置される鋳型4と、鋳型4内に配置される中子6と、鋳枠2及び鋳型4を貫通するように配置され、中子6内の芯金10aに係合可能な係合手段8と、を備えている。
中子6は、割面6cが水平面をなす下中子6aと上中子6bとから成り、下中子6a及び上中子6bの外形は、それぞれ円筒管の内形に対応するように形成されている。
また、下中子6a及び上中子6bは、複数の棒状の芯金10に砂を被覆して略半円柱状に形成されている。下中子6a及び上中子6bの両端部には、それぞれ巾木部12が延設形成されている。一方の巾木部12から他方の巾木部12までを貫通するように配置されている芯金10aの両端には砂が被覆されておらず、芯金10aの両端部が露出した状態となっている。当該芯金10aには複数の芯金10bが格子状に溶接等により接続され、下中子6a内及び上中子6b内に埋設されている。
係合手段8は、芯金10aの両端部にそれぞれ溶接等により取り付けられたナット16と、鋳枠2及び鋳型4を貫通してナット16に螺合するボルト14と、を備えている。
ボルト14のネジ部14aをナット16に螺合することにより、下中子6a及び上中子6bの上下左右方向への移動を制限し、下中子6a及び上中子6bを所定の位置で固定することができる。これにより、中子6を鋳型4内のキャビティの中心位置で固定することができる。したがって、キャビティ内に溶湯が鋳込まれる際の中子6の浮きを防止できる。さらに、ボルト14を締め付けることにより、芯金10に張力を付与することができる。これにより、溶湯の鋳込みにより中子6が上方へたわむことを防止できる。
次に、中子6の製作方法について説明する。中子6を構成する下中子6a及び上中子6bの製作方法は同一なので、以下の説明では、下中子6aの製作方法についてのみ説明する。
図2は、下中子6aの断面図である。図2に示すように、格子状に形成された複数の芯金10(=10a、10b)を覆うように砂を固めて略半円柱状の下中子6aを形成する。複数の芯金10(=10a、10b)を砂で覆う前に、一方の巾木部12から他方の巾木部12までを貫通する芯金10aの両端には、それぞれナット16を溶接等にて取り付けておく。芯金10aの両端に取り付けたナット16には、共に右ネジが形成されている。本実施形態では、右ネジが形成されたナット16を芯金10の両端に取り付けたが、これに限定されるものではなく、例えば、芯金10aが下中子6a内に回転可能に設けられている場合には、芯金10aの一方側端部に右ネジのナット16を、他方側端部に左ネジのナット16を取り付ける。これにより、一方側からボルト14を締め付けようと時計回りに回転させた際に、他方側のナット16に螺合しているボルトを緩めてしまうことを防止できる。
その後、砂が固まったら、図3に示すように、両巾木部12の側面部分の砂を除去してナット16を露出させる。
上述した方法により製作された下中子6a及び上中子6bが配置される鋳型4は、図1に示すように、型割面4cが水平面をなす下型4aと上型4bとから成り、下型4aには製造する円筒管の外形に対応したキャビティの下側半分が、上型4bにはキャビティの上側半分が形成されている。また、下型4a及び上型4bには、中子の巾木部12を支持するためのキャビティも形成されている。
次に、鋳型4の製作方法について説明する。鋳型4を構成する上型4b及び下型4aの製作方法はほぼ同一なので、以下の説明では、下型4aの製作方法についてのみ説明する。
図4(A)〜図4(C)は、それぞれ鋳型4及び鋳枠2の平面図、正面図、側面図である。また、図5は、鋳型4の溝20付近を示す拡大斜視図である。
図4(A)〜図4(C)及び図5に示すように、鋳枠2内に砂を固めて、鋳造する円筒管の外形に対応したキャビティを形成するとともに、下中子4aの巾木部12を載置するためのキャビティも形成する。また、巾木部12が載置される箇所と鋳枠2との間の下型4aに、ボルト14のネジ部14aを挿通させるための溝20を形成する。この溝20は、芯金10aの軸心の延長線上に形成される。なお、溝20は、ボルト14をナット16に螺合させた後、砂により埋め戻される。したがって、溶湯をキャビティ内に鋳込む際には、溝20は埋め戻された状態である。
鋳枠2には、ボルト14のネジ部14aを挿通させるための孔22を形成する。この孔22は、芯金10aの軸心の延長線上に形成される。芯金10aが所定位置よりも多少ずれた位置に配置された場合でも、ボルト14と螺合可能となるように、孔22の径は、ボルト14のネジ部14aの径よりもかなり大きく形成されている。ただし、孔22の径は、ボルト14の頭部14bが鋳枠2に当接可能となるように頭部14aの外寸よりも小さく形成されている。
なお、本実施形態では、孔22をネジ部14aの径よりもかなり大きく形成した場合につい説明したが、これに限定されるものではなく、ネジ部14aの径よりもわずかに大きく形成してもよい。
図6は、下型4a内に下中子6aを配置した状態を示す図である。
図6に示すように、上述した方法にて作成された下型4a内に下中子6aを配置した後、鋳枠2の両外側からそれぞれボルト14のネジ部14aを鋳枠2の孔22及び鋳型4の溝20内に挿通させて、各ネジ部14aを各ナット16に螺合させる。そして、両ボルト14を締め付けながら、芯金10に引張力を付与するとともに、下中子6aの位置を固定する。
図7は、下型4aの溝20に砂を埋め戻している状態を示す図である。
図7に示すように、両ボルト14を各ナット16に螺合させて下中子6aの位置を固定したら、下型4aの各溝20内に砂を込めて両溝20を埋める。
そして、下中子6a及び下型4aと同様に、上中子6b及び上型4bを製作する。その後、上中子6bを上型4b内に内包し、下中子6aを内包する下型4a上に上型4bを載置する。
下型4aの割面4cと上型4bの割面4cとを密着させて接合した後、上型4bの湯口から溶湯を流し込み、円筒管を製造する。かかる場合に、下中子6a及び上中子6bは共に所定位置に固定されているため、溶湯を鋳込んでも下中子6a及び上中子6bが浮き上がることはない。
上述したように、本実施形態に係る鋳物製造装置1によれば、鋳枠2及び鋳型4を貫通して芯金10aのナット16に螺合するボルト14を備えているため、中子6を所定位置に固定することができる。これにより、鋳型4内に溶湯を鋳込んだ際に、中子6が浮くことを防止できるため、予め設計等により決定された所定の肉厚の鋳物を製造することができる。したがって、余肉分の材料代を削除することができるため、製造コストを低減することができる。
また、ボルト14が芯金10aの両側にそれぞれ設けられており、両ボルト14で芯金10aに引張力を付与するため、鋳型4内に溶湯を鋳込んだ際に、中子6が上方へたわむことを防止できる。これにより、所定の肉厚の鋳物をより正確に製造することができる。
さらに、ボルト14とナット16との螺合は容易なので、短時間で中子6を所定位置に固定することができる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について説明する。以下の説明において、上述した第一実施形態に対応する部分には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。第二実施形態の係合手段は、第一実施形態の芯金10aの両端部のナット16を雄ネジにしたものである。
図8は、本発明の第二実施形態に係る下中子6aの断面図である。図9は、支持体の断面図である。
図8及び図9に示すように、本発明の第二実施形態に係る係合手段28は、芯金10aの両端部に延設された雄ネジ部30と、当該雄ネジ部30に螺合可能な雌ネジ部32を有する棒状の支持体36と、を備えている。
支持体36の一方側端部、他方側端部には、それぞれ雌ネジ部32、頭部34が形成されている。支持体36の雌ネジ部32を鋳枠2の孔22及び下型4aの溝20内に挿通させて、芯金10aの雄ネジ部30に螺合することにより、下中子6aの上下左右方向への移動を制限し、下中子6aを所定位置で固定することができる。これにより、キャビティ内に溶湯が鋳込まれる際の下中子6aの浮きを防止できる。また、支持体36を締め付けることにより、芯金10aに引張力を付与することができる。これにより、溶湯により下中子6aが上方へたわむことを防止できる。
なお、本実施形態では、係合手段28で下中子6aを支持する場合について説明したが、上中子6bへの適用も可能である。
上述したように、本実施形態に係る本実施形態に係る鋳物製造装置1によれば、支持体36の雌ネジ部32を芯金10aの雄ネジ部30に螺合することは容易なので、短時間で下中子6aを所定位置に固定することができる。なお、本実施形態でも第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した各実施形態においては、ネジ機構を利用して芯金10aを所定位置に固定する方法について説明したが、これに限定されるものではなく、芯金10aに係合して当該芯金10aを固定できるものであればよい。
また、上述した各実施形態においては、芯金10aに引張力を付与する場合について説明したが、これに限定されるものでは無く、圧縮力を付与してもよい。
1 鋳物製造装置
2 鋳枠
4 鋳型
4a 下型
4b 上型
4c 割面
6 中子
6a 下中子
6b 上中子
6c 割面
7 ケレン
8 係合手段
10 芯金(=10a、10b)
12 巾木部
14 ボルト
14a ネジ部
14b 頭部
16 ナット
20 溝
22 孔
28 係合手段
30 雄ネジ部
32 雌ネジ部
34 頭部
36 支持体

Claims (4)

  1. 棒状の芯金を内包する中子を鋳枠で囲まれた鋳型の中に配置して中空部を有する鋳物を製造する鋳物製造装置であって、
    前記鋳型は下型と上型とを備えるとともに、前記中子は割面が水平面をなし前記下型内に配置される下中子と前記上型内に配置される上中子とを備え、それぞれの中子の両端部には巾木部が延設形成され、一方の巾木部から他方の巾木部までを貫通するように前記芯金が配置され、
    それぞれの中子の側方に位置する前記鋳枠及び前記鋳型を貫通するとともに、前記鋳枠及び前記鋳型の少なくとも何れか一方にて支持され、端部が前記芯金の端部に係合するネジ機構からなる係合手段を備え、
    前記係合手段は、前記芯金の軸心の延長線上で、且つ前記芯金の両側の位置にそれぞれ設けられており、両方の前記係合手段により前記芯金に圧縮力又は引張力を付与することにより前記下中子及び前記上中子を前記鋳型内の所定位置に固定することを特徴とする鋳物製造装置。
  2. 前記係合手段は、
    前記芯金の端部に設けられた雌ネジ部と、
    前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部を有し、前記鋳枠及び前記鋳型を貫通する棒状の支持体と、を備えることを特徴とする請求項に記載の鋳物製造装置。
  3. 前記係合手段は、
    前記芯金の端部に設けられた雄ネジ部と、
    前記ネジ部に螺合可能な雌ネジ部を有し、前記鋳枠及び前記鋳型を貫通する棒状の支持体と、を備えることを特徴とする請求項に記載の鋳物製造装置。
  4. 棒状の芯金を内包する中子を鋳枠で囲まれた鋳型の中に配置して、前記中子と前記鋳型との間に溶湯を鋳込んで中空部を有する鋳物を製造する鋳物製造方法であって、
    前記中子を前記鋳型内に配置する中子配置工程と、
    前記芯金の軸心の延長線上で、且つ前記芯金の両側にそれぞれ係合可能なネジ機構からなる係合手段を、前記中子の側方に位置する前記鋳枠及び前記鋳型に貫通させて、前記係合手段の端部を前記芯金の端部に係合し、両方の前記係合手段により前記芯金に圧縮力又は引張力を付与して前記中子を前記鋳型内の所定の位置に固定する固定工程と、
    前記中子と前記鋳型との間に溶湯を鋳込む注湯工程と、を備え、
    前記中子配置工程及び前記固定工程によって、前記鋳型の下型内に下中子を配置して固定し、その後、同様に前記鋳型の上型内に上中子を配置して固定し、その後、下中子を内包する下型の上に上中子を内包する上型を載置し、下型の割面と上型の割面とを密着させて接合した後に前記注湯工程によって溶湯を鋳込むことを特徴とする鋳物製造方法。
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