以下、本発明の一実施の形態に係る遊技機について、添付図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、遊技機としてパチンコ機を想定する。
図1に示すように、本実施の形態に係るパチンコ機2は、遊技機島(図示しない)に取り付けるための外枠4と、外枠4の前面に回動自在に軸支された内枠6と、内枠6の背後に嵌装された図示しない各種の演出表示装置(LCD(Liquid Crystal Display)などの可変表示装置)とを備えており、内枠6の前面には、例えば入賞口などの遊技部材(図示しない)を備えた遊技盤(図示しない)が着脱自在に装着されている。なお、演出表示装置による各種の演出表示は、内枠6背面に搭載された副制御基板8(図2)によって制御される。
また、内枠6の前面には、ガラス板10が嵌められたフロント扉12が回動自在に軸支されており、フロント扉12の上側には光による演出を行うランプ14が取り付けられている。また、内枠6の前面下部側には、貸出球や賞球を受け止める上皿16と、上皿16が満杯時に溢れた遊技球を受け止める下皿18と、遊技球を発射させる際の発射力調節用のハンドル20と、音による演出を行うスピーカ22とが設けられている。また、上皿16には、遊技者が遊技球の貸し出し操作を行うための球貸し操作パネル24が設けられている。なお、ランプ14やスピーカ22などによる各種の演出は、内枠6背面に搭載された副制御基板8(図2)によって制御される。
ここで、球貸し操作パネル24の球貸しボタン26を操作すると、図2に示すように、パチンコ機2に内蔵された払出・発射制御基板28と当該パチンコ機2に併設されたカードユニット(図示しない)との間で球貸し処理に関する信号が交信される。このとき、交信された信号に基づいて、払出・発射制御基板28が払出装置30を駆動制御することにより、内枠6(図1)上部に取り付けられた球タンク32からレールユニット34を流下した複数の遊技球のうち、所定数の遊技球が払出装置30によって1個ずつ払い出され、球払出通路36を流下して上皿16(図1)に供給される。
上皿16に遊技球が供給された状態において、ハンドル20のレバー38(図1)を時計回り方向に回転させると、その回転量に応じて、払出・発射制御基板28が発射装置の発射ソレノイド(図示しない)を駆動制御することにより、遊技球がガイドレール(図示しない)に沿って遊技領域に打ち出される。このとき、遊技領域に打ち出された遊技球が入賞すると、主制御基板40(図2)から払出・発射制御基板28に送信されたコマンドに基づいて、払出・発射制御基板28が払出装置30を駆動制御することにより、内枠6上部に取り付けられた球タンク32からレールユニット34を流下した複数の遊技球のうち、所定数の遊技球が払出装置30によって1個ずつ払い出され、球払出通路36を流下して上皿16に供給される。
このようなパチンコ機2において、図3に示すように、払出装置30及び球タンク32並びにレールユニット34は、内枠6に固定されたベース部材42(以下、裏上部ベース42という)に取り付けられている。ここで取付方法の一例として、球タンク32には、取付孔(図示しない)を有する取付片32a,32bが一体的に突設されており、一方、裏上部ベース42には、締結孔Hを有する締結部Ph(図4)が設けられている。この場合、取付片32a,32bと締結部Phとを対向して位置合わせした状態で、取付孔から締結孔HにねじNを締結して取付片32a,32bを締結部Phに固定することにより、球タンク32を裏上部ベース42に取り付けることができる。
また、レールユニット34には、球タンク32から払出装置30に向けて遊技球を流下させる流路を囲むように一対の側壁34a,34bが立ち上げられており、一方、裏上部ベース42には、取付片T1及び支持フレームT2(図4)が設けられている。この場合、レールユニット34を支持フレームT2にセットすると共に、一方の側壁34aを取付片T1に係合させることにより、当該レールユニット34を裏上部ベース42に取り付けることができる。
また、払出装置30は、図示しない内部構成(例えば、球通路、払出機構など)を表面カバー30aと背面カバー30bとの間に収容して構成されており、一方、裏上部ベース42には、複数の保持片42sが設けられている。この場合、複数の保持片42sに沿って背面カバー30bを嵌め込むことにより、払出装置30を裏上部ベース42に取り付けることができる。
ところで、上述したようなパチンコ機2には、例えば、球タンク32に貯留されている遊技球をレールユニット34を介して流下させる際や、レールユニット34を流下した遊技球を払出装置30から払い出す際などにおいて、球タンク32、レールユニット34、払出装置30に帯電した静電気を除電(アース)するために、当該パチンコ機2内で帯電した静電気を除電する除電手段と、除電手段をパチンコ機2のベース部材即ち裏上部ベース42に位置決めして保持する位置決め保持手段とが設けられている(図3)。
除電手段は、球タンク32からレールユニット34を介して払出装置30に亘って延出した一連のアース部材Emを備えている。この場合、アース部材Emは、導電性を有する金属材料(例えば、鉄、アルミニウム、銅など)を適用可能であるが、これ以外の材料でも良い。要するに、パチンコ機2内で帯電した静電気を所定のアース接地点(例えば、パチンコ機2の各種の金属製ヒンジ部や、島設備の導電部位(例えば、遊技機取付枠など))に誘導して放電させることができる材料であれば、任意の材料を選択することができる。
また、除電手段としてのアース部材Emの形状や大きさ(幅、長さ、厚さなど)は、球タンク32からレールユニット34を介して払出装置30に亘る領域の形状やスペースなどに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。図面では一例として、球タンク32からレールユニット34に向けて矩形状に折り返された後、裏上部ベース42に突設された段部42dに沿って延出し、レールユニット34から払出装置30に亘って略一定の幅で且つ平行に延長した形状を成すアース部材Emが適用されている。この場合、アース部材Emの厚さβ(図7)は、当該アース部材Emを位置決め保持手段によって裏上部ベース42に位置決めして保持させる際の例えば取扱性や耐久性などを考慮して任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。
要するに、本実施の形態のアース部材Em(除電手段)は、パチンコ機2内の構成(例えば、球タンク32、レールユニット34、払出装置30自体の構成や、その周辺領域の構成など)を一切変更すること無く且つそのまま利用して、当該アース部材Emを位置決め保持手段によって裏上部ベース42に効率良く且つ確実に位置決めして保持させることができるように、その形状や大きさ(幅、長さ、厚さなど)を任意に増減変更して設定することができる。
一方、位置決め保持手段は、裏上部ベース42に形成されており、当該アース部材Emを収容して保持する保持部42mを備えている。保持部42mは、裏上部ベース42から所定量だけ立ち上げられた壁状を成し、且つアース部材Emの側周縁Ms(図4)の輪郭形状に沿って延出している。この場合、図7に示すように、壁状の保持部42mの立上量である高さαは、アース部材Emの厚さβと同一或いはそれ以上(α≧β)に設定することが好ましい。これにより、壁状の保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間にアース部材Emを配置する(或いは、嵌め込む)ことにより、当該アース部材Emは、保持部42mによって、その側周縁Msを外部に露出しないように保持される。
また、このとき同時に、アース部材Emは、図3に示すように、球タンク32からレールユニット34を介して払出装置30に沿って位置決めされた状態で保持される。この状態において、アース部材Emは、その一部(後述の各接続部位Em1,Em2,Em3)が球タンク32と払出装置30とレールユニット34とに同時に接続される。具体的に説明すると、アース部材Emには、その球タンク32寄りに球タンク接続部位Em1が一体的に形成され、そのレールユニット34寄りにレールユニット接続部位Em2が一体的に形成されていると共に、その払出装置30寄りに払出装置接続部位Em3が一体的に形成されている。
ここで、当該アース部材Emを壁状の保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間に配置する(嵌め込む)ことにより、球タンク接続部位Em1は、一方の取付片32aを介して球タンク32に接続され、レールユニット接続部位Em2は、一方の側壁34aを介してレールユニット34に接続されると共に、払出装置接続部位Em3は、背面カバー30bを介して払出装置30に接続されることになる。なお、各接続部位Em1,Em2,Em3の形状や大きさ(幅、長さ、厚さなど)は、例えば払出装置30、球タンク32、レールユニット34自体の構成や、その周辺領域の構成などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。
この場合、払出装置30及び球タンク32並びにレールユニット34を裏上部ベース42に取り付ける際に、上述した取付方法について一切変更を加えること無く且つそのまま利用して、上記したアース部材Emの各接続部位Em1,Em2,Em3を球タンク32と払出装置30とレールユニット34とに同時に接続させることができる。なお、アース部材Emの各接続部位Em1,Em2,Em3の接続方法としては、例えば、当該アース部材Emを壁状の保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間に配置した(嵌め込んだ)後、払出装置30及び球タンク32並びにレールユニット34を裏上部ベース42に取り付ける方法や、これとは逆に、払出装置30及び球タンク32並びにレールユニット34を裏上部ベース42に取り付けた後、当該アース部材Emを壁状の保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間に配置する(嵌め込む)方法などを適用することができる。
いずれの接続方法を採用した場合でも、アース部材Emを壁状の保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間に配置した(嵌め込んだ)状態では、当該アース部材Emが保持部42mから脱落してしまう虞がある。そこで、位置決め保持手段には、アース部材Emを保持部42mで収容保持した状態において、当該アース部材Emが当該保持部42mから脱落するのを防止する脱落防止機構が設けられている。
図4には、脱落防止機構の一例が示されており、当該脱落防止機構は、裏上部ベース42に形成されたベース締結孔42hと、アース部材Emを貫通して形成されたアース締結孔Emhと、アース締結孔Emhからベース締結孔に亘って締結可能な締結体Enとを備えている。ここで、ベース締結孔42hは、壁状の保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間の領域に沿って、所定間隔(例えば、等間隔)で複数個形成されている。なお、ベース締結孔42hは、図面では一例として3個形成されているが、これ以下又は以上形成しても良い。
また、アース締結孔Emhは、アース部材Emを保持部42mで収容保持した状態(即ち、アース部材Emを壁状の保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間に配置した(嵌め込んだ)状態)において、ベース締結孔42hと対向する位置にそれぞれ形成されている。また、締結体Enとしては、例えばネジ、ボルト、ピンなど各種の固定部材を適用可能であるが、ここでは一例としてネジEnを適用し、これに対応して、ベース締結孔42hの内周には、ネジEnを螺合可能なネジ溝(図示しない)が形成されている。この場合、アース締結孔Emhにもネジ溝が形成されていても良い。
このような脱落防止機構によれば、図4に示すように、アース部材Emを保持部42mで収容保持した状態において、各アース締結孔Emhからベース締結孔42hにネジEnを螺合して締め込むことにより、当該アース部材Emを壁状の保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間に固定することができる。これにより、除電手段であるアース部材Emは、上記した位置決め保持手段(脱落防止機構)によって、壁状の保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間に位置決めして保持される。
このとき、当該アース部材Emの各接続部位Em1,Em2,Em3は、球タンク32と払出装置30とレールユニット34とに同時に接続可能に位置決め保持される。そして、上述したような接続方法によって、アース部材Emの各接続部位Em1,Em2,Em3を球タンク32と払出装置30とレールユニット34とに同時に接続させることができる。この場合、取付片32a,32bを含めた球タンク32、及び、払出装置30の表面カバー30aと背面カバー30b、側壁34a,34bを含めたレールユニット34は、その全体を導電性材料(例えば鉄、アルミニウム、銅などの金属材料)で形成することが好ましい。
こうすることで、球タンク32、レールユニット34、払出装置30に帯電した静電気を各接続部位Em1,Em2,Em3を介してアース部材Emに収集することができる。ここで、当該アース部材Emに例えばアース線(図示しない)の一端を接続し、当該アース線の他端を所定のアース接地点(例えば、パチンコ機2の各種の金属製ヒンジ部や、島設備の導電部位(例えば、遊技機取付枠など))に接続する。これにより、アース部材Emに収集された静電気をアース接地点を介して放電させることができる。
ところで、上述した実施の形態では、レールユニット34の内部構成について特に言及しなかったが、例えば遊技球が流下する流路が球タンク32側から払出装置30に向けて複列で形成されているレールユニット34では、複列の流路に沿って遊技球が複列で同時に流下する。なお、本実施の形態のレールユニット34には、図5に示すように、2本の流路R1,R2が設けられており、各流路R1,R2に沿って流下した遊技球は、当該流路R1,R2の流出口F1,F2から払出装置30に向けて流出されることになる。この場合、払出装置30には、複列で流下した遊技球を同時に受け入れて、所定数の遊技球を払い出すための球通路が2列平行に構成されることになる。
そうなると、上述した実施の形態において、アース部材Emの払出装置接続部位Em3は、背面カバー30bのみに接続されるため、2列の球通路を流下する遊技球によって帯電した静電気を全て放電(アース)するためには、アース部材Emの払出装置接続部位Em3を表面カバー30aにも同時に接続させる必要がある。
そこで、図5に示すように、アース部材Emには、払出装置接続用アースプレートEmpが増設されている。なお、当該払出装置接続用アースプレートEmpは、図面では一例として、アース部材Emの払出装置接続部位Em3に増設されているが、払出装置30の構成位置や形状などに応じて、払出装置接続部位Em3以外のアース部材Emに増設するようにしても良い。また、払出装置接続用アースプレートEmpは、アース部材Emの製造時に一体的に形成しても良いし、或いは、別体として形成し、アース部材Emに後付けしても良い。
かかる払出装置接続用アースプレートEmpは、背面カバー30bに沿って延在しており、その一部から表面カバー30aに向けて延出した接続ロッドEmrを備えている。なお、接続ロッドEmrは、払出装置接続用アースプレートEmpと共に一体的に形成しても良いし、或いは、別体として形成し、払出装置接続用アースプレートEmpに後付けしても良い。また、接続ロッドEmr及び払出装置接続用アースプレートEmpは、導電性材料(例えば鉄、アルミニウム、銅などの金属材料)で形成すれば良い。
この場合、図6に示すように、接続ロッドEmrは、背面カバー30bに形成された開口30hを通って払出装置30内部に延出し、その延出端(図示しない)が表面カバー30aに接続されている。これにより、表面カバー30a寄りに構成された球通路を流下する遊技球によって帯電した静電気は、当該表面カバー30aから接続ロッドEmr及び払出装置接続用アースプレートEmpを介してアース部材Emに収集され、上記したアース接地点を介して放電させることができる。同時に、背面カバー30bの寄りに構成された球通路を流下する遊技球によって帯電した静電気は、当該背面カバー30bから払出装置接続部位Em3を介してアース部材Emに収集され、上記したアース接地点を介して放電させることができる。
以上、本実施の形態によれば、除電手段(アース部材Em)を位置決め保持手段(保持部42m)によってパチンコ機2の裏上部ベース42に位置決めして保持するだけで、当該アース部材Emを球タンク32と払出装置30とレールユニット34とに同時に(ワンタッチで)接続させることができる。これにより、アース部材Emの接続作業の効率を向上させることができる。そして、かかるアース部材Emに例えばアース線(図示しない)の一端を接続させ、他端をアース接地点に接続するだけで、パチンコ機2内(払出装置30、球タンク32、レールユニット34)で帯電した静電気を簡単且つ確実に除電(アース)することができる。
また、本実施の形態によれば、従来のようにアース線をひき回したり、そのひき回しのためのスペースを確保する必要が無いため、パチンコ機2内の構成を一切変更すること無く且つそのまま利用して、効率良くアース部材Emを取り付けて、当該パチンコ機2内(払出装置30、球タンク32、レールユニット34)で帯電した静電気を円滑に除電することができる。これにより、低コストのパチンコ機2を実現することができる。
更に、本実施の形態によれば、裏上部ベース42に形成された保持部42mにアース部材Emを収容して保持した状態において、当該アース部材Emの側周縁Msが外部に露出しないため、例えばパチンコ機2内に対する各種作業に際し、作業者の手がアース部材Emの側周縁Msに直接触れることは無い。これにより、アース部材Emの側周縁Msに作業者の手が触れることによる怪我などを未然に防止することができる。
また、本実施の形態によれば、脱落防止機構によってアース部材Emを保持部42mに対して確実に位置決め保持させることができるため、パチンコ機2内(払出装置30、球タンク32、レールユニット34)で帯電した静電気を確実に除電することができる。
更に、本実施の形態によれば、脱落防止機構として、締結体(ネジ)Enをアース締結孔Emhからベース締結孔42hに締結するだけで、アース部材Emを保持部42mに対して確実に位置決め保持させることができるため、当該アース部材Emの取付効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることは無く、以下のような変形例も本発明の範囲に含まれる。
第1の変形例として、図8(a)には、保持部42mに保持されたアース部材Emの少なくとも一部を支持する支持片42gを備えた脱落防止機構の構成が示されている。この場合、支持片42gは、保持部42mの先端に一体成形されており、保持部42mに保持された状態におけるアース部材Emの表面側に沿って折り返されている。また、支持片42gの表面側は面取りを施して平滑仕上げを施すことが好ましい。
ここで、アース部材Emを保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間に嵌め込む際、アース部材Emの側周縁Msによって支持片42gが押圧され、これにより、保持部42mが押し広げられるため、当該アース部材Emを保持部42m内にスムーズに嵌め込むことができる。このとき、保持部42mが自身の弾性力によって元の位置に復帰することで、支持片42gがアース部材Emの表面側に入り込むことにより、アース部材Emが支持片42gと裏上部ベース42との間で挟持される。これにより、当該アース部材Emを保持部42mからの脱落防止を図った状態で位置決め保持することができる。
かかる変形例によれば、アース部材Emを保持部42mに保持させるだけで、当該アース部材Emが支持片42gにより支持されるため、アース部材Emの取付効率を向上させることができる。また、本変形例の脱落防止機構では、保持部42mの先端に支持片42gを一体成形するだけで足り、上述したベース締結孔42hやアース締結孔Emh及び締結体Enが不要となる。このため、脱落防止機構の部品点数を大幅に削減することができるため、当該脱落防止機構の製造コストを大幅に低減することができる。この結果、パチンコ機2の低コスト化を更に向上させることが可能となる。
第2の変形例として、図8(b)には、アース部材Emのアース締結孔Emhをそのまま利用し、アース締結孔Emhを通って延出した支持片42gによって、当該アース部材Emを支持するように構成された脱落防止機構が示されている。この場合、保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間の領域に沿って、アース締結孔Emhに対向する位置に、支持片42gを立上形成する。図面では一例として、1つのアース締結孔Emhを挿通可能な位置に一対の支持片42gが立上形成されており、その先端が互いに逆向きに折り返されている。なお、これらの支持片42gの表面側は面取りを施して平滑仕上げを施すことが好ましい。
ここで、アース部材Emを保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間に嵌め込む際、一対の支持片42gは、アース締結孔Emhに向けて縮径しながら弾性変形するため、当該アース部材Emを保持部42m内にスムーズに嵌め込むことができる。このとき、一対の支持片42gが自身の弾性力によって元の位置に復帰することで、支持片42gの先端がアース部材Emの表面側に入り込むことにより、アース部材Emが支持片42gと裏上部ベース42との間で挟持される。これにより、当該アース部材Emを保持部42mからの脱落防止を図った状態で位置決め保持することができる。
かかる変形例によれば、アース部材Emを保持部42mに保持させるだけで、当該アース部材Emが支持片42gにより支持されるため、アース部材Emの取付効率を向上させることができる。また、本変形例の脱落防止機構では、保持部42mと裏上部ベース42の段部42dとの間の領域に支持片42gを立上形成するだけで足り、上述したベース締結孔42hや締結体Enが不要となる。このため、脱落防止機構の部品点数を大幅に削減することができるため、当該脱落防止機構の製造コストを大幅に低減することができる。この結果、パチンコ機2の低コスト化を更に向上させることが可能となる。
また、上述した実施の形態において、レールユニット34を省略し、球タンク32から払出装置30に遊技球を直接流下させる構成のパチンコ機2も想定される。この場合、除電手段としては、球タンク32から払出装置30に亘って延出した一連のアース部材Emを備えていれば足り、当該アース部材Emは、位置決め保持手段によって、球タンク32及び払出装置30の双方に同時に接続させることができる。
次に、本発明の他の実施の形態に係る遊技機について、添付図面を参照して説明する。
なお、当該他の実施の形態は、上述した一実施の形態の除電手段の改良であるため、以下、改良部分の説明にとどめる。この場合、上述した遊技機と同一の構成については、その構成に付された参照符号と同一の符号を当該他の実施の形態に用いた図面上に付すことで、その説明を省略する。
上述したレールユニット34には、2本の流路R1,R2(図5)に沿って複列で流下した遊技球を、払出装置30に向けて複列で流出させるための流出口F1,F2(図5)がそれぞれ設けられている。また、上述した払出装置30は、その表面カバー30aと背面カバー30bとの間に、レールユニット34(流路R1,R2)の流出口F1,F2から複列で流出した遊技球を同時に受け入れて、所定数の遊技球を払い出すための球通路や払出機構を収容して構成されている。
この場合、図9〜図14に示すように、払出装置30は、レールユニット34(流路R1,R2)の流出口F1,F2(図11,15,16)から複列で流出した遊技球を受け入れる遊技球受入部30in(図11)と、遊技球受入部30inから受け入れた遊技球を払い出す遊技球払出部30out(図11)とを備えている。そして、球通路30tは、遊技球受入部30inから遊技球払出部30outに亘って複列で構成されており、払出機構は、当該複列の球通路30tにそれぞれ構成されている。
具体的に説明すると、球通路30tは、表面カバー30aの内側と背面カバー30bの内側とにそれぞれ構成されている。その一例として図11及び図12には、背面カバー30bの内側に構成された球通路30tが示されているが、これと同一構成を成した球通路(図示しない)が表面カバー30aの内側にも構成されている。これにより、表面カバー30aの内側及び背面カバー30bの内側には、互いに同一構成を成して並列した複列の球通路30tが構成されることになる。また、表面カバー30a内側と背面カバー30b内側とに構成された複列の球通路30t相互を隔てるための構成として、表面カバー30aと背面カバー30bとの間に、払出中間ベース30s(図10,12〜14)が設けられている。
一方、払出機構は、複列の球通路30tの途中にそれぞれに設けられている。一例として図10には、表面カバー30a内側の球通路(図示しない)に設けられた払出機構44aが示されており、図11及び図12には、背面カバー30b内側の球通路30tに設けられた払出機構44bが示されている。ここでは払出機構44a,44bとして、複数の払出歯車Gを有するスプロケット44a,44bを想定しており、当該スプロケット44a,44bは、表面カバー30a内側の球通路(図示しない)と背面カバー30b内側の球通路30tとにそれぞれ1つずつ設けられている。
また、例えば図20に示すように、各スプロケット44a,44bは、複列の球通路30tを横断して延出した1本の回転軸46に並列して固定されており、当該回転軸46は、背面カバー30bの内側に設けられたギヤ機構を介して駆動装置(例えば、モータ)48に連結されている。ギヤ機構としては、回転軸46に固定された駆動ギヤ46gと、駆動装置(モータ)48の出力軸(図示しない)に固定された出力ギヤ48gとを備えており、これら駆動ギヤ46gと出力ギヤ48gとは互いに歯合した状態に位置決めされている。
この場合、駆動装置(モータ)48を駆動させて出力軸を回転させると、そのときの回転運動が出力ギヤ48gを介して駆動ギヤ46gに伝達され、当該駆動ギヤ46gを回転させる。このとき、駆動ギヤ46gに固定された回転軸46が共に回転することで、当該回転軸46に固定された各スプロケット44a,44bを回転させることができる。このとき、遊技球受入部30in(図11)から複列の球通路30tを流下した遊技球は、各スプロケット44a,44bの回転に伴って払出歯車G相互間に1個ずつ取り込まれた後、遊技球払出部30out(図11)に向けて順次払い出される。
なお、図面に例示した各スプロケット44a,44bの払出歯車Gは、周方向に沿って等間隔に3つ配置されているため、一方のスプロケット44a,44bが1回転する毎に3個の遊技球が払い出される。ここで、例えば双方のスプロケット44a,44bの3つの払出歯車Gを互いに120度ずらして配置することで、回転軸46を1回転させる毎に、双方のスプロケット44a,44bから合計5個の遊技球が払い出されることになる。従って、回転軸46の回転数をカウントすることにより、所望数の遊技球を正確に払い出すことができる。例えば賞球による15発の払い出しを行う場合には、回転軸46を3回転させれば良い。
また、複列の球通路30tの途中には、各スプロケット44a,44bの上流側に、球抜き機構がそれぞれに設けられている。球抜き機構は、複列の球通路30tにそれぞれ1つずつ設けられた球抜きガイド50a,50bと、これら2つの球抜きガイド50a,50bを回動させるための球抜きロータ56とを備えている。一例として図10及び図12には、表面カバー30a内側の球通路(図示しない)に設けられた球抜きガイド50aが示されており、図11及び図12には、背面カバー30b内側の球通路30tに設けられた球抜きガイド50bが示されている。
これら2つの球抜きガイド50a,50bは、複列の球通路30tを横断して延出した1本の球抜き軸52(図10〜12,20)に回動自在に支持されており、その一端側が連結軸54(図20)を介して相互に連結されている。また、表面カバー30aと背面カバー30bとの間には、円板状の球抜きロータ56(図10〜13,20)が回転自在に支持されており、当該球抜きロータ56には、その外周の一部を略円弧状に窪ませた凹所56p(図19,20)が形成されている。そして、球抜きロータ56の凹所56pに球抜きガイド50a,50b相互を連結する連結軸54が入り込むように、球抜き軸52に支持された球抜きガイド50a,50bと、球抜きロータ56との位置決めがされている。
ここで、払出中間ベース30sを介して表面カバー30aと背面カバー30bとを相互に組み付けて払出装置30を構成した状態で、球抜きロータ56は、その一部が露出するため、外部から当該球抜きロータ56を回転操作することができる。球抜きロータ56の回転操作では、例えば図19に示すように、球抜きロータ56を矢印Y1方向に回転させると、当該球抜きロータ56の外周に突設された球状凸部56tが払出中間ベース30sに形成された第1の係止片K1相互に入り込んで保持されることで、当該球抜きロータ56を第1の操作位置に位置決めすることができる。逆に、球抜きロータ56を矢印Y2方向に回転させると、当該球抜きロータ56の外周に突設された球状凸部56tが払出中間ベース30sに形成された第2の係止片K2相互に入り込んで保持されることで、球抜きロータ56を第2の操作位置に位置決めすることができる。
この場合、球抜きロータ56が第1の操作位置(即ち、球状凸部56tが第1の係止片K1に保持された位置)に位置決めされたとき、2つの球抜きガイド50a,50bは、球抜き軸52を中心に例えば正方向に回動し、図10及び図12に示された状態にセットされる。この状態において、遊技球受入部30in(図11)から複列の球通路30tを流下した遊技球は、当該球抜きガイド50a,50bによって各スプロケット44a,44bに向けて案内される。このとき、上述したようにスプロケット44a,44bを回転させることにより、当該スプロケット44a,44bから所望数の遊技球が払い出される。
これに対して、球抜きロータ56が第2の操作位置(即ち、球状凸部56tが第2の係止片K2に保持された位置)に位置決めされたとき、2つの球抜きガイド50a,50bは、球抜き軸52を中心に例えば逆方向に回動し、球抜き可能な状態にセットされる。なお、球抜き可能な状態とは、遊技球受入部30in(図11)からの複列の球通路30tに対して、球抜きガイド50a,50bによって球抜き通路58(図11)が開放されて連続した状態となることを指す。これにより、球タンク32に貯留されている全ての遊技球が各球抜き通路58から外部に排出されて、例えば遊技島に設置された回収装置(図示しない)に回収されることになる。
ところで、上述したような遊技球の払い出し、或いは、球抜きに際し、遊技球同士の衝突や接触などによって静電気が発生して帯電する場合がある。そうなると、例えば遊技機に組み込まれた各種電気回路や電子部品の誤動作や早期劣化などが生じる虞がある。そこで、このような不具合の発生を未然に防止するために、下記のような除電手段が構成されている。
図10〜図16に示すように、当該実施の形態の遊技機(パチンコ機2)は、上記した払出中間ベース30sを導電性の材料で構成すると共に、その一端側が当該払出中間ベース30sに接続され、且つ、その他端側が上記した導電性のアース部材Emに向けて延出した導電性の払出アース板60(図10〜14)と、当該払出アース板60の他端側とアース部材Emとを接触させる導電性の接触部材62(図12〜16)とを備えている。なお、導電性の材料としては、金属材料(例えば、鉄、アルミニウム、銅など)を適用可能であるが、これ以外の材料でも良い。要するに、パチンコ機2内で帯電した静電気を所定のアース接地点(例えば、パチンコ機2の各種の金属製ヒンジ部や、島設備の導電部位(例えば、遊技機取付枠など))に誘導して放電させることができる材料であれば、任意の材料を選択することができる。
ここで、払出アース板60は、その一端側が払出中間ベース30sに沿って払出装置30内方に向けて折り返されており、その折り返された折返部60aが払出中間ベース30sに接続されている(図10,12)。また、払出アース板60は、その一端側から表面カバー30a及び背面カバー30bの外側上部を経由して他端側に向って延出し、その延出端60bが背面カバー30bに沿って折り返されている(図12,18)。
また、接触部材62は、上記したアース部材Em(図面では一例として、払出装置接続部位Em3)に設置されている。ここで、接触部材62の設置方法は、例えばアース部材Emの成形時に同時に(一体的に)構成しても良いし、アース部材Emとは別体で接触部材62を形成し、これを例えば払出装置接続部位Em3に後付けしても良い。なお、後付け方法は、例えば接着、ネジ止め、半田付けなどの各種の方法を適用することができる。この場合、接触部材62は、その全体が払出アース板60の他端側に向けて膨出した形状を成しており、自身で弾性を有した状態とすることが好ましい。これにより、当該接触部材62は、その弾性力によって、払出アース板60の他端側(延出端60b)に対して隙間無く密着可能となる。
このような除電手段によれば、払出装置30の組立時に、導電性の払出アース板60の一端側(折返部60a)を導電性の払出中間ベース30sに接続させると共に、その他端側(延出端60b)を背面カバー30bに沿って位置決めするだけで、当該払出アース板60を払出装置30とユニット化(一体化)させることができる。そして、裏上部ベース42に設けられた複数の保持片42sに沿って背面カバー30bを嵌め込むといった当該払出装置30の通常の取り付け作業を行うだけで、払出アース板60の他端側(延出端60b)を接触部材62に接触させることができる。
この場合、払出中間ベース30sから延出した払出アース板60とアース部材Emとを接触部材62を介して短時間に且つ確実に接触させることができる。これにより、遊技機(パチンコ機2)内の構成を変更すること無く且つそのまま利用して、アース部材Emの取付作業の効率化を図ることができるため、低コストの遊技機(パチンコ機2)を実現することができる。そして、かかるアース部材Emに例えばアース線(図示しない)の一端を接続させ、他端をアース接地点に接続するだけで、遊技機内(例えば、払出装置30)で帯電した静電気を簡単且つ確実に除電(例えば、アース)することができる。
また、払出中間ベース30sを、払出装置30内において複列の球通路30t相互を隔てるための構成として設けたことにより、当該払出中間ベース30sは、複列の球通路30t相互の隔壁として兼用することができる。この場合、従来のようにアース線をひき回したり、払出装置内にアース部材を別途に配設するといった手間がかかり煩雑で面倒な作業が不要となると共に、部品点数も大幅に削減することができる。これにより、遊技機(パチンコ機2)内の構成を変更すること無く且つそのまま利用して、当該遊技機内(例えば、払出装置30)で帯電した静電気を円滑に除電することができると共に、払出装置30の製造コストを大幅に削減することができる。このため、低コストの遊技機を実現することができる。
更に、払出装置30の通常の取り付け作業に際し、当該払出装置30(遊技球受入部遊技球受入部30in)をレールユニット34(流出口F1,F2)に対向して位置付けるだけで、払出中間ベース30sを、払出アース板60の他端側(延出端60b)を接触部材62を介してアース部材Emにワンタッチで且つ相互に接触させることができる。これにより、遊技機内(例えば、払出装置)で帯電した静電気を円滑に除電することができる。
ところで、このような払出装置30は、例えばメンテナンスや交換の際に、裏上部ベース42から取り外される場合がある。このとき、レールユニット34の各流路R1,R2内に遊技球が残留していると、遊技球が流出口F1,F2からこぼれ落ちてしまう場合(遊技球の球漏れ)がある。そこで、遊技球の球漏れを防止するために、レールユニット34には、払出装置30が裏上部ベース42から取り外された際に、複列の流路R1,R2の流出口F1,F2から遊技球がこぼれ落ちるのを堰き止めるためのストッパユニット64(図14〜18)が設けられている。なお、ストッパユニット64は、レールユニット34の流出口F1,F2寄りの位置に着脱自在に取付可能となっている。
図14〜図18に示すように、ストッパユニット64は、レールユニット34の流出口F1,F2近傍に設けられたストッパ64sと、当該ストッパ64sよりも上流側に設けられた球均しプレート64pとを備えている。なお、球均しプレート64pは、レールユニット34の複列の流路R1,R2に沿ってそれぞれ配置されており、流出口F1,F2に向けて所定の下り勾配を成して延出している。これにより、複列の流路R1,R2を流下する遊技球は、当該球均しプレート64pによって均一に均されながら、球詰まりを生じること無く、スムーズに流出口F1,F2(ストッパ64s)に向って流下する。
また、ストッパ64sは、上記したレールユニット34の一対の側壁34a,34b相互間に亘って延在した壁部64aと、当該壁部64aに交差(図面では、直交)して流出口F1,F2に向けて延出した案内壁64bとを備えて構成されている。この場合、壁部64aは、複列の流路R1,R2と一対の側壁34a,34bとで囲まれた領域を横断する(覆う)ように延在している。これに対して、案内壁64bは、ストッパユニット64の正面プレート64f(流出口F1,F2上部側を覆うためのプレート)を越えて払出装置30に向けて延出しており、その下面(後述する払出装置30のガイド面に対向する位置)には、所定の上り勾配を成した傾斜面64mが形成されている。
このようなストッパ64sは、壁部64aと案内壁64bとを合計した自重によって、ストッパユニット64内(具体的には、正面プレート64fの上流側近傍)に落とし込まれた姿勢に保持されており、その状態において、当該ストッパ64sは、レールユニット34の流路R1,R2を複列に区分けするために立ち上げられた区分壁34hに当接した状態となる(図15,16)。この状態では、ストッパ64sの壁部64aによってレールユニット34(流路R1,R2)の流出口F1,F2が一部塞がれた状態となるため、レールユニット34(流路R1,R2)を流下した遊技球は、当該壁部64aによってその流下が堰き止められる。これにより、払出装置30が裏上部ベース42から取り外された際に、複列の流路R1,R2の流出口F1,F2から遊技球がこぼれ落ちてしまうことを防止することができる。
また、ストッパ64sは、払出装置30を裏上部ベース42に取り付ける際、ストッパユニット64の正面プレート64fに沿って上方に持ち上げることで、レールユニット34(流路R1,R2)の流出口F1,F2を開放させることができる。この場合、払出装置30の払出中間ベース30s(図14,17)には、レールユニット34(流出口F1,F2)に対向する側に、ストッパ64s(案内壁64b)の傾斜面64mに沿った形状を成すガイド面30gと、当該ガイド面30gの下端に突設された突起部30pとが設けられている。
かかる構成によれば、複数の保持片42sに沿って背面カバー30bを嵌め込んで、払出装置30を裏上部ベース42に取り付ける際、ストッパ64s(案内壁64b)の傾斜面64mが、払出装置30(払出中間ベース30s)のガイド面30gに沿って案内されることで、当該ストッパ64sをストッパユニット64の正面プレート64fに沿って上方に持ち上げることができる。そして、払出装置30の背面カバー30bを複数の保持片42sに完全に嵌め込んだ状態において、ストッパ64s(案内壁64b)の傾斜面64mは、ガイド面30gの下端に突設された突起部30pによって支持される。
このとき、ストッパ64sは、正面プレート64fに沿って上方に持ち上げられた状態に維持される。これにより、レールユニット34(流路R1,R2)の流出口F1,F2が開放されるため、複列の流路R1,R2を流下した遊技球を流出口F1,F2から払出装置30内に導入させることができる。なお、払出装置30に受け入れられた遊技球は、上述した球通路30tや払出機構(スプロケット44a,44b)を介して払い出されることになる。
また、払出装置30を裏上部ベース42から取り外したとき、払出装置30(払出中間ベース30s)の突起部30pによるストッパ64sに対する支持状態が解放され、そのとき、当該ストッパ64sは、その自重により、ストッパユニット64内(正面プレート64fの上流側近傍)に落とし込まれた姿勢に保持される。これにより、壁部64aによってレールユニット34(流路R1,R2)の流出口F1,F2が一部塞がれた状態となるため、複列の流路R1,R2の流出口F1,F2から遊技球がこぼれ落ちてしまうことは無い。